JPH07318371A - 光電式エンコーダ - Google Patents

光電式エンコーダ

Info

Publication number
JPH07318371A
JPH07318371A JP7083121A JP8312195A JPH07318371A JP H07318371 A JPH07318371 A JP H07318371A JP 7083121 A JP7083121 A JP 7083121A JP 8312195 A JP8312195 A JP 8312195A JP H07318371 A JPH07318371 A JP H07318371A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photodiodes
group
origin
voltage
origin detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7083121A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuhiko Matsuura
辰彦 松浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitutoyo Corp, Mitsutoyo Kiko Co Ltd filed Critical Mitutoyo Corp
Priority to JP7083121A priority Critical patent/JPH07318371A/ja
Publication of JPH07318371A publication Critical patent/JPH07318371A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Led Device Packages (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Optical Transform (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光量調整や原点検出回路の調整を無用として
確実な原点検出を可能とした光電式エンコーダを提供す
る。 【構成】 平行光が照射されるメインスケールに対し
て、インデックススケールを兼ねたフォトダイオードア
レイ15が平行配置される。メインスケールには複数の
スリットからなる第1の原点検出用パターンが形成さ
れ、フォトダイオードアレイ15には第2の原点検出用
パターンを構成するフォトダイオードZPD1〜ZPD
4と、これらの各間隙及び両外側に非原点検出用パター
ンを構成するフォトダイオードZBPD1〜ZBPD4
が配列形成される。原点検出回路として、フォトダイオ
ードZPD1〜ZPD4の全出力とフォトダイオードZ
BPD1〜ZBPD4の全出力との差をとる差動回路が
構成される。この差動回路から、原点位置で原点信号が
発生される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リニアエンコーダやロ
ータリーエンコーダとして用いられる光電式エンコーダ
に係り、特に受光素子とインデックススケールを兼ねた
フォトダイオードアレイを持つ光電式エンコーダに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、図10に示す光電式エンコー
ダが知られている。LED81からの光は、凹面鏡82
により平行光83に変換されてメインスケール84に照
射される。メインスケール84には所定ピッチの光学格
子からなる目盛りが形成されている。メインスケール8
4に平行に、メインスケール84と同様の光学格子が形
成されたインデックススケール85が配置されて、その
後方に受光素子86が配置されている。メインスケール
84をインデックススケール85に対して図に矢印で示
すように相対移動させた時、受光素子86ではメインス
ケール84とインデックススケール85の光学格子の重
なりにより生じる明暗パターンを検出することができ、
従って受光素子86の出力電流を処理することにより、
変位を測定することができる。
【0003】この種の光電式エンコーダにおいて、原点
信号を得るために通常、図11に示すようにメインスケ
ール84及びインデックススケール85上の所定箇所に
複数本のスリットを不等間隔で配列した原点検出用パタ
ーンP1,P2が形成される。これらの原点検出用パタ
ーンP1,P2の重なりを検出するために、図10の受
光素子とは別に原点検出用受光素子86bが設けられ
る。二つの原点検出用パターンP1,P2が完全に重な
ったときに原点検出用受光素子86bではピーク電流が
検出されるから、そのピーク電流位置を原点位置(測長
基準点)と定める。
【0004】原点検出回路は、図12のように構成され
る。原点検出用受光素子86bの出力電流は、演算増幅
器OP31を用いた電流電圧変換器101により電圧値
に変換され、その電圧値が演算増幅器OP32を用いた
比較回路102により所定の基準電圧VREFと比較され
て、原点信号Zが出力される。
【0005】図13は、図12の検出回路の電流電圧変
換器101の出力FZ−OUTと原点信号Zの波形を示
している。横軸は、変位xである。図13のピーク電圧
Pが前述したようにメインスケール84とインデックス
スケール85の原点検出用パターンP1とP2が一致し
た位置で得られるもので、これを所定の比較電圧VCと
比較する事により、原点信号Zを得ることができる。
【0006】この従来方式では、図13に示したよう
に、電流電圧変換出力FZ−OUTには、原点位置の前
後にピーク電圧Pと同極性で非ピーク電圧NP2が出
る。これは、メインスケール84の原点検出用パターン
P1とインデックススケール85の原点検出用パターン
P2が完全一致からずれた位置でも、両スリットが一部
重なるためである。この非ピーク電圧NPはピーク電圧
Pを抽出する際のノイズとなるから、比較回路102で
はこの非ピーク電圧NPを誤って原点信号Zとして出力
しないように、検出回路の基準電圧VREF とは異なる比
較電圧VC を、図13に示すV2の範囲内に設定するこ
とが必要になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来方式では、
原点信号を確実に出力するためには原点検出回路構成が
複雑になるという問題がある。光源の光量や受光素子の
感度等がばらつくと、図13に示すピーク電圧Pと非ピ
ーク電圧NP2の絶対値は定まらない。このため非ピー
ク電圧を原点信号として検出しないようにするために
は、検出回路のレベル調整や光量調整が必要になるから
である。具体的に図12では、電流電圧変換器101の
可変抵抗VR1により、非ピーク電圧NP2のレベルを
調整し、比較回路102の可変抵抗VR2により比較電
圧VC を調整するようにしている。
【0008】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、光量調整や原点検出回路の調整を無用として確実な
原点検出を可能とした光電式エンコーダを提供すること
を目的としている。本発明はまた、原点近傍でピーク電
圧と同極性の非ピーク電圧が発生する事がなく、確実な
原点検出を可能とした光電式エンコーダを提供すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による光電式エン
コーダは、平行光を照射する光照射手段と、この光照射
手段に対向して配置されてその平行光を受光する多数の
フォトダイオードがインデックススケールを兼ねて所定
ピッチで配列形成されたフォトダイオードアレイと、前
記フォトダイオードアレイと前記光照射手段の間にフォ
トダイオードの配列方向に相対移動可能に配置された所
定ピッチの光学格子が形成されたメインスケールと、前
記フォトダイオードアレイの出力信号を処理して変位量
を求める信号処理手段とを有し、前記メインスケール
は、複数の透過部が不均一に配列された第1の原点検出
用パターンを有し、前記フォトダイオードアレイは、前
記第1の原点検出用パターンと実質同じパターンをもっ
て配列されて第2の原点検出用パターンを構成する第1
グループの複数のフォトダイオードを有し、前記フォト
ダイオードアレイは更に、前記第1グループの複数のフ
ォトダイオードの隣接スペースに配置された第2グルー
プの複数のフォトダイオードを有し、前記信号処理手段
は、前記第1グループの複数のフォトダイオードの出力
と前記第2グループの複数のフォトダイオードの出力と
の差をとって、前記第1の原点検出用パターンと前記第
2の原点検出用パターンとが一致したスケール位置で原
点信号を発生する原点信号検出手段を有することを特徴
としている。
【0010】
【作用】本発明によれば、メインスケール側の第1の原
点検出用パターンとインデックススケールを兼ねたフォ
トダイオードアレイの第2の原点検出用パターンとが完
全に重なる位置で原点信号が得られる。本発明において
はまた、フォトダイオードアレイは、第2の原点検出用
パターンを構成する第1グループの複数のフォトダイオ
ードの隣接スペースに非原点検出用の第2グループの複
数のフォトダイオードが配置される。特に第2グループ
のフォトダイオードを、第1グループのフォトダイオー
ド配列の各間隙に配置すると共に、両外側に第1グルー
プのフォトダイオードの幅より大きな幅をもって配置す
れば、メインスケール側の第1の原点検出用パターンと
インデックススケール側の第2の原点検出用パターンが
完全に重なるスケール位置(原点)で得られるピーク電
圧(電流)に対して、ここからずれた位置で得られる非
ピーク電圧(電流)は全て逆極性とすることができる。
即ち原点位置では、第1グループのフォトダイオードの
出力のみとなり、原点からずれた位置では、第2グルー
プのフォトダイオードのトータル出力が常に第1グルー
プのフォトダイオードのトータル出力より大きくなる。
従って第1,第2グループのフォトダイオードの出力の
差を取れば、原点信号となるピーク電圧が負極性で得ら
れるときに、原点がずれた位置での非ピーク電圧は必ず
正となる。
【0011】また本発明よれば、原点信号を得るための
比較回路の比較電圧を、光源の光量や受光素子の感度の
ばらつきに応じて調整する必要がなく、固定することが
できる。また、光量調整やレベル調整のためのボリュー
ムも削減できる。更に第1,第2グループのフォトダイ
オードは、インデックススケールを兼ねたフォトダイオ
ードアレイを構成する半導体チップ上に集積形成するこ
とができるから、エンコーダ全体の小型化も図られる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。図1は、本発明の一実施例に係る光電式エンコ
ーダの光学系の構成を示す。光照射手段は、LED11
とその出力光を平行光13にコリメートする凹面鏡12
により構成されている。得られた平行光13は、所定ピ
ッチのスリットによる光学格子からなる目盛りが形成さ
れたメインスケール14に照射される。メインスケール
14を透過した光は、フォトダイオードアレイ15によ
り受光される。フォトダイオードアレイ15は、シリコ
ン基板に複数のフォトダイオードがメインスケール14
のスリット配列と対応する配列で集積形成されて、これ
がインデックススケールを兼ねている。フォトダイオー
ドアレイ15の出力は、信号処理回路16に送られる。
信号処理回路16ではスケール移動に伴う出力電流の変
化から、変位量を算出する。
【0013】図2(a)(b)は、メインスケール14
の所定箇所に形成された第1の原点検出用パターンを側
面図と平面図で示している。この実施例では図示のよう
に、透過部として、45μm 幅の4個のスリットS1〜
S4が不等間隔を以て配列形成されている。
【0014】図3(a)(b)は、図2に示すメインス
ケール側の第1の原点検出用パターンに対応して、フォ
トダイオードアレイ15に形成された第2の原点検出用
パターン(以下、Z相パターン)と非原点検出用パター
ン(以下、ZB相パターン)を示す側面図と平面図であ
る。第1グループのフォトダイオードZPD1,ZPD
2,ZPD3,ZPD4がZ相パターンを構成するもの
で、その配列はメインスケール側原点検出用パターンを
構成するスリットS1,S2,S3,S4に対応する。
【0015】これら第1グループのフォトダイオードZ
PD1〜ZPD4のそれぞれに隣接する広いスペースに
は、これを埋めるように、ZB相パターンを構成する第
2グループのフォトダイオードZBPD1,ZBPD
2,ZBPD3,ZBPD4が形成されている。フォト
ダイオードZPD1〜ZPD4の各間隙のみならず、両
外側にフォトダイオードZBPD1,ZBPD4が配置
されていることが重要である。第1グループのフォトダ
イオードZPD1〜ZPD4の出力電流は加算されて、
Z相出力電流となる。第2グループのフォトダイオード
ZBPD1〜ZBPD4の出力電流は加算されて、ZB
相出力電流となる。
【0016】具体的にこの実施例では、図にμm 単位で
寸法を書き込んだように、Z相パターンを構成するフォ
トダイオードZPD1〜ZPD4は、メインスケール側
原点検出用パターンのスリット幅と同じ45μm 幅の細
長い受光面を有する。これらのフォトダイオードZPD
1〜ZPD4の各間隙及び周辺の45μm より広いスペ
ースに、45μm 以上のスペースを残さないように受光
面幅が設定されたフォトダイオードZBPD1〜ZBP
D4が形成されている。
【0017】ZB相パターンを構成するフォトダイオー
ドZBPD1〜ZBPD4のうち少なくとも両端のフォ
トダイオードZBPD1,ZBPD4は、Z相パターン
を構成するフォトダイオードZPD1〜ZPD4の幅よ
りも大きい幅を有する。より具体的に言えば、図3
(b)に示すように、第2グループの左端のフォトダイ
オードZBPD1のピッチa1は、第1グループの右端
のフォトダイオードZPD4のピッチa2より大きく設
定され、第2グループの右端のフォトダイオードZBP
D4のピッチb1は、第1グループの左端のフォトダイ
オードZPD1のピッチb2より大きく設定されてい
る。これにより、後述するように、原点位置からずれた
位置で発生する非ピーク電圧が原点位置で得られるピー
ク電圧と同極性になることが防止される。
【0018】図4は、信号処理回路16に含まれる原点
検出回路の構成である。この原点検出回路は、図3に示
すZ相パターン及びZB相パターンを構成するフォトダ
イオード群から得られるZ相出力及びZB相出力を処理
して原点検出を行う。この原点検出回路は、二つの電流
電圧変換器41,32と、これらの電流電圧変換器4
1,42の出力の差を取る差動増幅器43と、この差動
増幅器43の出力を所定の比較電圧と比較して原点信号
Zを出力する比較回路44とにより構成されている。
【0019】Z相パターンを構成するフォトダイオード
ZPD1〜ZPD4の受光電流はまとめてZ相出力とし
て取り出され、これが演算増幅器OP2を用いた電流電
圧変換器42により電圧値に変換される。ZB相パター
ンを構成するフォトダイオードZBPD1〜ZBPD4
の受光電流も同様にまとめてZB相出力として取り出さ
れ、これは演算増幅器OP1を用いた電流電圧変換器4
1により電圧値に変換される。
【0020】二つの電流電圧変換器41,42の出力
は、演算増幅器OP3と抵抗R3,R4,R5,R6に
より構成される差動増幅器43により差が取られて、差
出力FZ−OUTが得られる。この差出力信号FZ−O
UTは、メインスケールの移動に伴って図5に示すよう
に、検出回路の基準電圧VREF に対して正から負にまた
がって変動するが、原点位置を示すピーク電圧Pのみが
負になる。その理由は後述する。
【0021】差出力信号FZ−OUTは、演算増幅器O
P4及び抵抗R7,R8,R9を用いて構成された比較
回路44により、抵抗R7とR8の比で決まる固定の比
較電圧VC と比較されて、図5に示すようにピーク電圧
Pのみが検出され、これが原点信号Zとして出力され
る。
【0022】図6(a)(b)(c)は、この実施例の
エンコーダにおいて、メインスケール14をフォトダイ
オードアレイ15に対して相対移動させたときの、メイ
ンスケール側原点検出用パターンと、フォトダイオード
アレイ15側のZ相パターン及びZB相パターンとの重
なりの様子を示している。図の斜線部は、メインスケー
ル側原点検出用パターンを構成するスリットS1〜S4
を透過した光によるフォトダイオードアレイ15上の照
射パターンである。
【0023】図6(a)は、スリットS1〜S4がフォ
トダイオードアレイ15上のZ相パターンを構成するフ
ォトダイオードZPD1〜ZPD4に一対一で対応して
重なる原点位置の場合である。このときフォトダイオー
ドZPD1〜ZPD4の全てに受光電流が流れ、これが
加算されて大きなZ相出力が得られる。またこのとき、
ZB相パターンを構成するフォトダイオードZBPD1
〜ZBPD4には光が照射されず、ZB相出力はゼロで
ある。
【0024】図6(b)は、図6(a)に対してメイン
スケール14が僅かに左方向にずれて、スリットS2が
Z相用のフォトダイオードZPD1に重なった位置の例
である。このときフォトダイオードZPD1から受光電
流が得られるが、他のスリットS1,S3,S4がZB
相用のフォトダイオードZBPD1,ZBPD2,ZB
PD3にそれぞれ重なるから、Z相出力より大きなZB
相出力が得られる。
【0025】図6(c)は、メインスケール14が更に
左側にずれて、スリットS4がZ相用フォトダイオード
ZPD3に重なった状態を示している。この場合も斜線
で示す重なりパターンを比較して明らかなように、やは
りZ相出力よりZB相出力が大きくなる。
【0026】図6(b)(c)は上述のように原点位置
からずれた場合の2例であるが、ZB相パターンを構成
するフォトダイオードZBPD1〜ZBPD4と、Z相
パターンを構成するフォトダイオードZPD1〜ZPD
4とは、シミュレーションによる確認を行って、図6
(a)に示す原点位置以外ではZB相出力が常にZ相出
力より大きくなるようにレイアウトされる。
【0027】以上により、図4のZ相側の電流電圧変換
器41とZB相側の電流電圧変換器42の出力を比較す
ると、原点位置を除いて常に、前者の方が大きい。これ
により差動増幅器43の出力FZ−OUTは、図5に示
したように、原点位置でのみ負の大きなピーク電圧Pと
なり、それ以外の位置で発生する非ピーク電圧NP1は
常に正となる。
【0028】従来例の図13の場合、比較電圧Vcを選
択できる電圧範囲は、互いに同極性であるピーク電圧P
と非ピーク電圧NP2の間の電圧V2である。これに対
してこの実施例の場合、図5から明らかなように、比較
電圧VC を基準電圧VREF からピーク電圧Pのピーク値
までの広い電圧V1の範囲内で選択することができる。
従って比較電圧Vcを固定して、確実に原点信号Zを得
ることができる。この結果光量調整の必要もなくなり、
レベル調整用のボリューム等も必要なくなる。
【0029】特にこの実施例において、上述したように
非ピーク電圧NP1が常にピーク電圧Pと逆極性になる
のは、図3(b)に示すように、Z相出力を得るための
フォトダイオードPD1〜PD4の外側に、ZB相出力
を得るためのフォトダイオードZBPD1,ZBPD4
が配置されているためである。このことを具体的に図7
及び図8を用いて説明する。
【0030】先に説明した図6(a)(b)(c)は、
原点位置に近い位置でのメインスケール14とフォトダ
イオードアレイ15の関係であるのに対して、図7は、
原点位置からより離れた位置でのメインスケール14と
フォトダイオードアレイ15の関係を示している。即ち
図7は、メインスケール14がフォトダイオードアレイ
15に対して図の左側からx方向に移動して、メインス
ケール14上の右端のスリットS4が、フォトダイオー
ドアレイ15の原点検出用パターンの左端のフォトダイ
オードZPD1に重なった状態である。この状態になる
前に既に、メインスケール14の右から2番目のスリッ
トS3が、フォトダイオードZPD1の左側にある非原
点検出用フォトダイオードZBPD1に重なっている。
この結果、図8に示すように、二つの原点検出用パター
ンが重なり始める最初から、正の非ピーク電圧NP1が
得られる。
【0031】もし、非原点検出用フォトダイオードZB
PD1がないとすると、図7の状態ではZ相出力のみが
得られる。更にスケールが移動すればスリットS4は2
番目のフォトダイオードZPD2に重なって次のZ相出
力が発生する。従って図8に一点鎖線で示したように、
負極性の非ピーク電圧NP3が発生する結果になる。こ
れは従来例と同様に、負極性のピーク電圧Pの検出にと
ってノイズとなる。
【0032】図7とは逆に、メインスケール14がフォ
トダイオードアレイ15に対して右側から移動して両者
の原点検出用パターンが重なる場合も同様である。この
場合には、フォトダイオードZPD4の右側に非原点検
出用フォトダイオードZBPD4が配置されていること
により、負極性の非ピーク電圧の発生が防止される。ピ
ーク電圧と同極性の非ピーク電圧が発生するのを完全に
防止するための条件が、前述のように、Z相パターンと
ZB相パターンを含む全てのフォトダイオードの配列の
両端部の2個の配列ピッチa1,a2,b1,b2に関
して設定された、a1>a2,b1>b2なる関係であ
る。
【0033】図9は、本発明の別の実施例の原点検出回
路構成を示している。光学系の構成は上の実施例と同様
とする。上の実施例では、Z相出力電流とZB相出力電
流ををそれぞれ別個に電圧値に変換して、電圧レベルで
差を取っている。これに対してこの実施例では、電流レ
ベルで差を取る。即ちZ相用フォトダイオードZPD1
〜ZPD4の並列回路と、ZB相用のフォトダイオード
ZBPD1〜ZBPD4の並列回路とは直列接続されて
いる。
【0034】この様にZ相用フォトダイオードZPD1
〜ZPD4とZB相用のフォトダイオードZBPD1〜
ZBPD4を接続すると、その接続ノードからはZ相出
力電流とZB相出力電流の差が得られる。この差電流は
演算増幅器OP5を用いた電流電圧変換器45により電
圧値に変換される。その出力FZ−OUTは上の実施例
の出力FZ−OUTと対応する。従って上の実施例と同
様の比較回路44により原点信号Zを得ることができ
る。
【0035】本発明は上記実施例に限られない。例えば
実施例では、コリメート手段として凹面鏡を用いたが、
凸レンズを用いてコリメートする方式の光電式エンコー
ダにも同様に本発明を適用することが可能である。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、フォ
トダイオードアレイのZ相パターンを構成する複数のフ
ォトダイオードの隣接スペースにZB相パターンを構成
する複数のフォトダイオードを配列形成し、Z相出力と
ZB相出力の差を取って原点検出を行うことより、原点
位置になるまでは、原点検出回路の基準電圧を越えて原
点検出信号が発生しないようにすることができる。従っ
て、原点信号を得るための比較回路の比較電圧を固定し
て、光量調整やレベル調整のためのボリュームを削減す
ることができる。またZ相用のフォトダイオードとZB
相用フォトダイオードを、インデックススケールを兼ね
たフォトダイオードアレイを構成する半導体チップ上に
集積形成して、エンコーダ全体の小型化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る光電式エンコーダの
光学系の構成を示す。
【図2】 同実施例のメインスケール側原点検出用パタ
ーンを示す。
【図3】 同実施例のインデックス側原点検出用パター
ンを示す。
【図4】 同実施例の原点検出回路構成を示す。
【図5】 同原点検出回路の出力電圧波形を示す。
【図6】 同実施例のメインスケール側原点検出用パタ
ーンとインデックス側原点検出用パターンの重なりの様
子を示す。
【図7】 同実施例のメインスケール側原点検出用パタ
ーンとインデックス側原点検出用パターンの重なりの様
子を示す。
【図8】 非原点検出用パターンによる非ピーク電圧波
形の相違を示す。
【図9】 本発明の他の実施例による原点検出回路構成
を示す。
【図10】 従来例の光電式エンコーダの光学系の構成
を示す。
【図11】 従来例の原点検出用パターンを示す。
【図12】 従来例の原点検出回路構成を示す。
【図13】 同原点検出回路の動作波形を示す。
【符号の説明】
11…LED、12…凹面鏡、13…平行光、14…メ
インスケール、15…フォトダイオードアレイ、S1〜
S4…スリット(第1の原点検出用パターン)、ZPD
1〜ZPD4…第1グループのフォトダイオード(第2
の原点検出用パターン)、ZBPD1〜ZBPD4…第
2グループのフォトダイオード(非原点検出用)、4
1,42…電流電圧変換器、43…差動増幅器、44…
比較回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01D 5/245 102 U H01L 27/14 33/00 L

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行光を照射する光照射手段と、この光
    照射手段に対向して配置されてその平行光を受光する多
    数のフォトダイオードがインデックススケールを兼ねて
    所定ピッチで配列形成されたフォトダイオードアレイ
    と、このフォトダイオードアレイと前記光照射手段の間
    にフォトダイオードの配列方向に相対移動可能に配置さ
    れた所定ピッチの光学格子からなる目盛りが形成された
    メインスケールと、前記フォトダイオードアレイの出力
    信号を処理して変位量を求める信号処理手段とを有し、 前記メインスケールは、複数の透過部が不均一に配列さ
    れた第1の原点検出用パターンを有し、 前記フォトダイオードアレイは、前記第1の原点検出用
    パターンと実質同じパターンをもって配列されて第2の
    原点検出用パターンを構成する第1グループの複数のフ
    ォトダイオードを有し、 前記フォトダイオードアレイは更に、前記第1グループ
    の複数のフォトダイオードの隣接スペースに配置された
    第2グループの複数のフォトダイオードを有し、且つ前
    記信号処理手段は、前記第1グループのフォトダイオー
    ドの全出力と前記第2グループのフォトダイオードの全
    出力との差をとって、前記第1の原点検出用パターンと
    前記第2の原点検出用パターンとが一致したスケール位
    置で原点信号を発生する原点検出手段を有することを特
    徴とする光電式エンコーダ。
  2. 【請求項2】 前記第2グループの複数のフォトダイオ
    ードは、前記第1グループの複数のフォトダイオードの
    各間隙及び両外側に配置されていることを特徴とする請
    求項1記載の光電式エンコーダ。
  3. 【請求項3】 前記第1の原点検出用パターンを構成す
    る複数の透過部は幅が一定であり、 前記第2の原点検出用パターンを構成する第1グループ
    の複数のフォトダイオードは、実質前記透過部と同じ幅
    を持ち、 前記第2グループの複数のフォトダイオードは前記第1
    グループの複数のフォトダイオードの各間隙及び両外側
    に配置され、これら第2グループのフォトダイオードの
    うち少なくとも前記第1グループのフォトダイオードの
    両外側にある二つのフォトダイオードの幅は、前記第1
    グループのフォトダイオードの幅より大きいことを特徴
    とする請求項1記載の光電式エンコーダ。
  4. 【請求項4】 前記第2グループの複数のフォトダイオ
    ードは前記第1グループの複数のフォトダイオードの各
    間隙及び両外側に配置され、 前記第2グループの左端のフォトダイオードのピッチa
    1が、前記第1グループの右端のフォトダイオードのピ
    ッチa2より大きく設定され、前記第2グループの右端
    のフォトダイオードのピッチb1が、前記第1グループ
    の左端のフォトダイオードのピッチb2より大きく設定
    されていることを特徴とする請求項1記載の光電式エン
    コーダ。
  5. 【請求項5】 前記原点検出手段は、 前記第1グループの複数のフォトダイオードの出力電流
    をまとめて入力して電圧値に変換する第1の電流電圧変
    換手段と、 前記第2グループの複数のフォトダイオードの出力電流
    をまとめて入力して電圧値に変換する第2の電流電圧変
    換手段と、 これらの電流電圧変換手段の出力の差をとる差動回路手
    段と、 この差動回路手段の出力を所定の比較電圧と比較して、
    前記原点信号を出力する比較回路手段とを有することを
    特徴とする請求項1記載の光電式エンコーダ。
  6. 【請求項6】 前記原点検出手段は、 前記第1グループの複数のフォトダイオードを並列接続
    した第1の並列回路と、 前記第2グループの複数のフ
    ォトダイオードを並列接続して構成され、前記第1の並
    列回路と直列接続された第2の並列回路と、 これら第1の並列回路と第2の並列回路との接続ノード
    に接続されて各並列回路の出力電流の差分を電圧値に変
    換する電流電圧変換手段と、 この電流電圧変換手段の出力を所定の比較電圧と比較し
    て、前記原点信号を出力する比較回路手段とを有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の光電式エンコーダ。
JP7083121A 1994-03-31 1995-03-15 光電式エンコーダ Pending JPH07318371A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7083121A JPH07318371A (ja) 1994-03-31 1995-03-15 光電式エンコーダ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-85746 1994-03-31
JP8574694 1994-03-31
JP7083121A JPH07318371A (ja) 1994-03-31 1995-03-15 光電式エンコーダ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07318371A true JPH07318371A (ja) 1995-12-08

Family

ID=26424185

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7083121A Pending JPH07318371A (ja) 1994-03-31 1995-03-15 光電式エンコーダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07318371A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011220864A (ja) * 2010-04-09 2011-11-04 Mitsutoyo Corp 光学式基準位置検出型エンコーダ
JP2011226864A (ja) * 2010-04-16 2011-11-10 Mitsutoyo Corp 光学式絶対位置測長型エンコーダ
JP2012168177A (ja) * 2011-02-15 2012-09-06 Avago Technologies Ecbu Ip (Singapore) Pte Ltd 単一の光トラックを用いる3チャネルエンコーダ
JP2013105791A (ja) * 2011-11-10 2013-05-30 Canon Inc 発光素子駆動回路
CN107430012A (zh) * 2015-03-09 2017-12-01 富士机械制造株式会社 检测装置及护理机器人
CN114543848A (zh) * 2020-11-25 2022-05-27 原相科技股份有限公司 抗污染光学编码器及其信号处理电路

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011220864A (ja) * 2010-04-09 2011-11-04 Mitsutoyo Corp 光学式基準位置検出型エンコーダ
JP2011226864A (ja) * 2010-04-16 2011-11-10 Mitsutoyo Corp 光学式絶対位置測長型エンコーダ
JP2012168177A (ja) * 2011-02-15 2012-09-06 Avago Technologies Ecbu Ip (Singapore) Pte Ltd 単一の光トラックを用いる3チャネルエンコーダ
JP2013105791A (ja) * 2011-11-10 2013-05-30 Canon Inc 発光素子駆動回路
CN107430012A (zh) * 2015-03-09 2017-12-01 富士机械制造株式会社 检测装置及护理机器人
CN107430012B (zh) * 2015-03-09 2019-10-08 株式会社富士 检测装置及护理机器人
CN114543848A (zh) * 2020-11-25 2022-05-27 原相科技股份有限公司 抗污染光学编码器及其信号处理电路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5604345A (en) Optical encoder having a combination of a uniform grating and a non-uniform grating
EP0543513B2 (en) Opto-electronic scale-reading apparatus
US4857721A (en) Optical direction sensor having gray code mask spaced from a plurality of interdigitated detectors
US7326919B2 (en) Optical encoder
JPH0318130B2 (ja)
US4778273A (en) Photoelectric measuring system
US6175414B1 (en) Optical position measuring device
EP0102241B1 (en) Optical rotary encoder
JPH07286861A (ja) 光学変換器および方法
US7098446B2 (en) Photoelectric encoder
JPH0658779A (ja) 測定装置
US5061073A (en) Photoelectric position measuring arrangement
JPH07318371A (ja) 光電式エンコーダ
CN101201548B (zh) 调焦调平测量系统及方法
EP0694764B1 (en) Detector array for use in interferomic metrology systems
JP2003161645A (ja) 光学式エンコーダ
GB2288015A (en) An optical encoder with an improved photodiode array
JPH09304112A (ja) 光学式エンコーダ
JPH10332431A (ja) 光電式エンコーダ
US7087888B2 (en) Electrical division circuit for an optical encoder
US5057686A (en) Self-stabilizing photoelectric displacement detector
US6094307A (en) Optical grating and encoder
US20090084945A1 (en) Photodiode array for an optical encoder, photodiode detection system, and optical encoder
JP3946561B2 (ja) 光電式エンコーダの原点検出装置
JP3550629B2 (ja) 光学式エンコーダ