JPH0731802Y2 - 球技用ボール - Google Patents
球技用ボールInfo
- Publication number
- JPH0731802Y2 JPH0731802Y2 JP9318089U JP9318089U JPH0731802Y2 JP H0731802 Y2 JPH0731802 Y2 JP H0731802Y2 JP 9318089 U JP9318089 U JP 9318089U JP 9318089 U JP9318089 U JP 9318089U JP H0731802 Y2 JPH0731802 Y2 JP H0731802Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ball
- partition
- hexagonal
- leather
- pentagonal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Pinball Game Machines (AREA)
- Treatment And Processing Of Natural Fur Or Leather (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、サッカーボール、ハンドボール等の球技用ボ
ールに関し、特にその表面構造に改良を図ったものであ
る。
ールに関し、特にその表面構造に改良を図ったものであ
る。
〈従来の技術〉 サッカーボールの表面構造として第7図に示すように20
個の6角形区画と、12個の5角形区画を組み合わせて形
成したものが広く知られている。サッカーボールの例と
して、例えば実公昭52-44122号公報に開示の構造があ
る。
個の6角形区画と、12個の5角形区画を組み合わせて形
成したものが広く知られている。サッカーボールの例と
して、例えば実公昭52-44122号公報に開示の構造があ
る。
〈考案が解決しようとする課題〉 前掲公報に開示の如き6角形及び5角形の32面体パター
ンを有するサッカーボールにあっては、次のような課題
がある。即ち6角形及び5角形皮革パネル1,2が弾力性
を有し、かつ柔らかいこと及び皮革パネル1,2の縫合部
3が強い糸4で構成され、この部分は伸びにくいことか
ら、第8図に示すように皮革パネル1,1の中心Tを結ぶ
球面(一点鎖線で示す)と縫合部3の上面Bを結ぶ球面
(一点鎖線で示す)との間に、約2.5ないし3.5mm程度の
差dを生じる。このような変形は、イレギュラーバウン
ド、飛球時のブレの原因になっている。尚、第8図中5
はゴムチューブよりなるボール基体である。
ンを有するサッカーボールにあっては、次のような課題
がある。即ち6角形及び5角形皮革パネル1,2が弾力性
を有し、かつ柔らかいこと及び皮革パネル1,2の縫合部
3が強い糸4で構成され、この部分は伸びにくいことか
ら、第8図に示すように皮革パネル1,1の中心Tを結ぶ
球面(一点鎖線で示す)と縫合部3の上面Bを結ぶ球面
(一点鎖線で示す)との間に、約2.5ないし3.5mm程度の
差dを生じる。このような変形は、イレギュラーバウン
ド、飛球時のブレの原因になっている。尚、第8図中5
はゴムチューブよりなるボール基体である。
またボールの飛距離は、皮革パネル1,2の縫合部3に形
成されるV字状の細溝Gの影響を受ける。即ち飛球時細
溝Gに乱流を生じ、この乱流が多く発生するほぼ飛距離
が伸びるのである。しかしながら、上記構造では、区画
線の数は90本と決まっており、ボールの大きさが一定で
あれば、その全長は一定であり、これを増やすことはで
きない。その結果乱流の発生も一定となり、飛距離を伸
ばすことができない。
成されるV字状の細溝Gの影響を受ける。即ち飛球時細
溝Gに乱流を生じ、この乱流が多く発生するほぼ飛距離
が伸びるのである。しかしながら、上記構造では、区画
線の数は90本と決まっており、ボールの大きさが一定で
あれば、その全長は一定であり、これを増やすことはで
きない。その結果乱流の発生も一定となり、飛距離を伸
ばすことができない。
さらに、細溝Gは、プレイヤーが手に持ったとき、指が
この細溝Gに引っ掛かり、把持性向上に寄与するもので
あるが、前述の如く、その全長が一定であることから、
この性能を従来以上に向上させることは難しい。
この細溝Gに引っ掛かり、把持性向上に寄与するもので
あるが、前述の如く、その全長が一定であることから、
この性能を従来以上に向上させることは難しい。
〈課題を解決するための手段〉 本考案は、このような諸問題を解決すべくなされたもの
であり、30個の6角形区画と、12個の5角形区画にてボ
ール基体表面を覆うとともに、上記各区画の境界に細溝
を形成してなることをその基体思想とするものである。
であり、30個の6角形区画と、12個の5角形区画にてボ
ール基体表面を覆うとともに、上記各区画の境界に細溝
を形成してなることをその基体思想とするものである。
〈実施例〉 第1図において、6は、サッカーボールを示し、30個の
6角形区画具体的には30枚の6角形区画に裁断された皮
革パネル7,7…と、12個の5角形区画、具体的には12枚
の5角形区画に裁断された皮革パネル8,8…にて表面が
構成される。ここで皮革パネル7,8とは、天然皮革及び
合成皮革を含む。上記皮革パネル7,8は、第8図に示す
従来例同様、端縁がボール6内側へ折り曲げられ、糸4
(第8図)にて縫い合わされ、その内部にチューブより
なるボール基体5(第8図)が収納される。かかる構造
は、従来例と全く同一であり、皮革パネル7,8の縫合部
3に同様の細溝Gが形成される。
6角形区画具体的には30枚の6角形区画に裁断された皮
革パネル7,7…と、12個の5角形区画、具体的には12枚
の5角形区画に裁断された皮革パネル8,8…にて表面が
構成される。ここで皮革パネル7,8とは、天然皮革及び
合成皮革を含む。上記皮革パネル7,8は、第8図に示す
従来例同様、端縁がボール6内側へ折り曲げられ、糸4
(第8図)にて縫い合わされ、その内部にチューブより
なるボール基体5(第8図)が収納される。かかる構造
は、従来例と全く同一であり、皮革パネル7,8の縫合部
3に同様の細溝Gが形成される。
6角形皮革パネル7は、第2図に示すように相対向する
1対の頂点9,9の内角Θ1が各々116°であり、かつ他の
4個の頂点10,10,10,10の内角Θ2が各々122°である。
その結果、頂点9と頂点10を結ぶ辺a1の長さは、頂点10
と頂点10を結ぶ辺a2の長さより大きくなる。
1対の頂点9,9の内角Θ1が各々116°であり、かつ他の
4個の頂点10,10,10,10の内角Θ2が各々122°である。
その結果、頂点9と頂点10を結ぶ辺a1の長さは、頂点10
と頂点10を結ぶ辺a2の長さより大きくなる。
5角形皮革パネル8は、隣接する6角形皮革パネル7の
内角が122°である頂点10,10を結ぶ辺a2に接する正5角
形に形成される。
内角が122°である頂点10,10を結ぶ辺a2に接する正5角
形に形成される。
上記形状の6角形皮革パネル7が30枚と、5角形皮革パ
ネル8が12枚とで、球面体を形成することができる。
ネル8が12枚とで、球面体を形成することができる。
皮革パネル7,8は、第3図及び第4図に示すように表面
層11及び繊維層12よりなり、表面層11がボール6の外側
に位置する。天然皮革の場合、表面層11は銀面層、繊維
層12は網状層と呼ばれる。通常天然皮革を用いる場合、
その強度を向上させるために繊維層12の下面に1枚又は
数枚の織布(図示せず)を接着したものが使用される。
かかる構造の皮革パネル7,8が、縫合接続されて、球体
に形成され、その内部にボール基体5(第8図)が収容
されるのである。かかる構造のボールでは、皮革パネル
7,8中心T(第8図)を結ぶ球面と、縫合部の上面Bを
結ぶ球面との差d(第8図)は、約2.0mm以下に抑える
ことができる。
層11及び繊維層12よりなり、表面層11がボール6の外側
に位置する。天然皮革の場合、表面層11は銀面層、繊維
層12は網状層と呼ばれる。通常天然皮革を用いる場合、
その強度を向上させるために繊維層12の下面に1枚又は
数枚の織布(図示せず)を接着したものが使用される。
かかる構造の皮革パネル7,8が、縫合接続されて、球体
に形成され、その内部にボール基体5(第8図)が収容
されるのである。かかる構造のボールでは、皮革パネル
7,8中心T(第8図)を結ぶ球面と、縫合部の上面Bを
結ぶ球面との差d(第8図)は、約2.0mm以下に抑える
ことができる。
上記実施例では、皮革パネル7,8を縫い合わせた表面構
造をもつサッカーボール6について説明したが、このほ
か皮革パネル7,8をボール基体に貼り合わせた構造のボ
ールにも適用できる。かかる構造においては、第4図及
び第5図に示すように皮革パネル7,8の端縁に肉薄傾斜
部13が形成され、かかるパネル7,8がボール基体14に貼
着されるものである。かくすると、皮革パネル7,8の境
界に、肉薄傾斜部13,13によるV字状の細溝Gが形成さ
れる。尚ボール基体14は、圧搾空気が注入されるゴムチ
ューブ15、糸巻補強層16及びゴム中貼層17よりなり、こ
の表面に接着剤を介して皮革パネル7,8が接着される。
造をもつサッカーボール6について説明したが、このほ
か皮革パネル7,8をボール基体に貼り合わせた構造のボ
ールにも適用できる。かかる構造においては、第4図及
び第5図に示すように皮革パネル7,8の端縁に肉薄傾斜
部13が形成され、かかるパネル7,8がボール基体14に貼
着されるものである。かくすると、皮革パネル7,8の境
界に、肉薄傾斜部13,13によるV字状の細溝Gが形成さ
れる。尚ボール基体14は、圧搾空気が注入されるゴムチ
ューブ15、糸巻補強層16及びゴム中貼層17よりなり、こ
の表面に接着剤を介して皮革パネル7,8が接着される。
第6図は、ゴム製サッカーボールに本考案を適用した例
を示し、ボール基体14上に接着したゴム層19よりなる表
面を有する。ゴム層19は、30個の6角形区画17,17…と1
2個の5角形区画18,18…に分割され、その境界には、V
字形の細溝Gが形成される。ゴム層19は、金型を使用し
た成形により形成され、細溝Gは、金型内面に形成した
V字状のと突状により形成される。尚ゴム製ボールでは
ボール基体14にゴム中貼層はなく、糸巻補強層16に直接
ゴム層19が接着される。
を示し、ボール基体14上に接着したゴム層19よりなる表
面を有する。ゴム層19は、30個の6角形区画17,17…と1
2個の5角形区画18,18…に分割され、その境界には、V
字形の細溝Gが形成される。ゴム層19は、金型を使用し
た成形により形成され、細溝Gは、金型内面に形成した
V字状のと突状により形成される。尚ゴム製ボールでは
ボール基体14にゴム中貼層はなく、糸巻補強層16に直接
ゴム層19が接着される。
下記表は、従来例(32面体サッカーボール)と、本考案
実施例サッカーボールを比較したものである。尚測定し
たサッカーボールは、5号球(円周697mm)の皮革パネ
ル貼り合わせ構造ボールである。
実施例サッカーボールを比較したものである。尚測定し
たサッカーボールは、5号球(円周697mm)の皮革パネ
ル貼り合わせ構造ボールである。
〈効果〉 本考案によれば、次のような効果が奏せられる。
イ.皮革パネル縫い構造のボールにあっては、真球性が
向上することにより、イレギュラーバウンド、飛球時の
ブレが解消され、プレイヤーがボールをコントロールし
易くなり、従って高度な技術が駆使できるようになる。
向上することにより、イレギュラーバウンド、飛球時の
ブレが解消され、プレイヤーがボールをコントロールし
易くなり、従って高度な技術が駆使できるようになる。
ロ.皮革パネル縫い構造のボール、貼り構造のボール及
びゴムボールを含め、区画線の全長が約14%増加する。
これにより、区画線の細溝に起因する空力特性が向上
し、飛距離を伸ばすことが可能となる。
びゴムボールを含め、区画線の全長が約14%増加する。
これにより、区画線の細溝に起因する空力特性が向上
し、飛距離を伸ばすことが可能となる。
ハ.同様に区画線及びその全長の増加により、プレイヤ
ーが手に持ったときの把持性が改善され、サッカー競技
にあってはスローインの動作がし易くなり、その距離を
伸ばすことできる。またハンドボールにあっては、ボー
ルのコントロールがし易くなる。
ーが手に持ったときの把持性が改善され、サッカー競技
にあってはスローインの動作がし易くなり、その距離を
伸ばすことできる。またハンドボールにあっては、ボー
ルのコントロールがし易くなる。
第1図は、本考案一実施例正面図、第2図は、6角形皮
革パネルを示す正面図、第3図は、第2図I−I線断面
図、第4図は、貼り構造のボールに使用される皮革パネ
ルの断面図、第5図は、貼り構造を有するボールの断面
図、第6図は、ゴム製ボールの断面図、第7図は、従来
例を示す正面図、第8図は、第7図II-II線断面図であ
る。 1,2,7,8……皮革パネル、3……縫合部 4……糸、5,14……ボール基体 6……サッカーボール、9,10……頂点 13……肉薄傾斜部、19……ゴム層
革パネルを示す正面図、第3図は、第2図I−I線断面
図、第4図は、貼り構造のボールに使用される皮革パネ
ルの断面図、第5図は、貼り構造を有するボールの断面
図、第6図は、ゴム製ボールの断面図、第7図は、従来
例を示す正面図、第8図は、第7図II-II線断面図であ
る。 1,2,7,8……皮革パネル、3……縫合部 4……糸、5,14……ボール基体 6……サッカーボール、9,10……頂点 13……肉薄傾斜部、19……ゴム層
Claims (6)
- 【請求項1】30個の6角形区画と、12個の5角形区画に
てボール基体表面を覆うとともに、上記各区画の境界に
細溝を形成してなる球技用ボール - 【請求項2】上記6角形区画は、その相対向する一対の
頂点の内角が各々116°であり、他の4個の頂点の内角
が各々122°であることを特徴とする請求項1記載の球
技用ボール - 【請求項3】上記5角形区画は、隣接する上記6角形区
画の内角が122°である2つの頂点を結ぶ辺に接する正
5角形であることを特徴とする請求項2記載の球技用ボ
ール - 【請求項4】上記6角形区画及び5角形区画は、皮革パ
ネルよりなり、該皮革パネル端縁がボール内側に折り込
まれて隣接皮革ポネルと縫い合わされ、縫合部に細溝が
形成されてなることを特徴とする請求項1ないし3の何
れかに記載の球技用ボール - 【請求項5】上記6角形区画及び5角形区画は、端縁に
傾斜肉薄部を有する皮革パネルよりなり、上記ボール基
体表面に貼着されて、上記皮革パネルの境界に上記傾斜
肉薄部により細溝が形成されてなることを特徴とする請
求項1ないし3の何れかに記載の球技用ボール - 【請求項6】上記6角形区画及び5角形区画は、ゴム層
よりなり、上記区画境界面に細溝が形成されてなること
を特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の球技用
ボール
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9318089U JPH0731802Y2 (ja) | 1989-08-07 | 1989-08-07 | 球技用ボール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9318089U JPH0731802Y2 (ja) | 1989-08-07 | 1989-08-07 | 球技用ボール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0331461U JPH0331461U (ja) | 1991-03-27 |
JPH0731802Y2 true JPH0731802Y2 (ja) | 1995-07-26 |
Family
ID=31642573
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9318089U Expired - Lifetime JPH0731802Y2 (ja) | 1989-08-07 | 1989-08-07 | 球技用ボール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0731802Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-08-07 JP JP9318089U patent/JPH0731802Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0331461U (ja) | 1991-03-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |