JPH07317811A - 自動クラッチ装置 - Google Patents
自動クラッチ装置Info
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- JPH07317811A JPH07317811A JP13084694A JP13084694A JPH07317811A JP H07317811 A JPH07317811 A JP H07317811A JP 13084694 A JP13084694 A JP 13084694A JP 13084694 A JP13084694 A JP 13084694A JP H07317811 A JPH07317811 A JP H07317811A
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- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 クラッチディスクをフライホイールに押し付
けるためのクラッチスプリングを省略し、クラッチシリ
ンダに内蔵されるスプリング及びクラッチシリンダの小
型化により重量及びコストを低減した自動クラッチ装置
を提供する。 【構成】 プレッシャプレート5を一端がフライール1
に回動自在に取り付けたリリースレバー6に軸支し、入
力軸2上に軸承したリリースベアリング9にリリースレ
バー6の他端を係合し、固定部に回動可能に軸支したク
ラッチレバー20の一端をリリースベアリング9に係合
し他端をピストンロッド16に結合させ、ピストン14
をクラッチレバー20がクラッチ接方向に回動するよう
作動させるスプリング15をクラッチシリンダ13に内
蔵し、ピストン14をクラッチレバー20がクラッチ断
方向に回動するよう作動させるエアを制御する電磁弁1
8と、この電磁弁18を走行状態に応じて制御するコン
ピュータ23とを備えた構成とする。
けるためのクラッチスプリングを省略し、クラッチシリ
ンダに内蔵されるスプリング及びクラッチシリンダの小
型化により重量及びコストを低減した自動クラッチ装置
を提供する。 【構成】 プレッシャプレート5を一端がフライール1
に回動自在に取り付けたリリースレバー6に軸支し、入
力軸2上に軸承したリリースベアリング9にリリースレ
バー6の他端を係合し、固定部に回動可能に軸支したク
ラッチレバー20の一端をリリースベアリング9に係合
し他端をピストンロッド16に結合させ、ピストン14
をクラッチレバー20がクラッチ接方向に回動するよう
作動させるスプリング15をクラッチシリンダ13に内
蔵し、ピストン14をクラッチレバー20がクラッチ断
方向に回動するよう作動させるエアを制御する電磁弁1
8と、この電磁弁18を走行状態に応じて制御するコン
ピュータ23とを備えた構成とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の機械式自動変
速機に用いられる自動クラッチ装置に関するものであ
る。
速機に用いられる自動クラッチ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】機械式自動変速機の操作と連係してアク
チュエータにより自動操作するクラッチ装置が提供され
ている。その機構はクラッチ本体側では図2に示すよう
に、クランクシャフト30に固着したフライホイール3
1と、出力軸32にスプライン嵌合したクラッチディス
ク33と、このクラッチディスク33をクラッチスプリ
ング35によってフライホイール31に押し付けるプレ
ッシャプレート34と、このプレッシャプレート34を
後退移動させ、前記クラッチディスク33のフライホイ
ール31への圧接を解除してクラッチ断するリリースレ
バー36と、前記入力軸32上に、その軸線方向に進退
移動可能に設けられ、前記リリースレバー36を作動す
るリリースベアリング37と、このリリースベアリング
37を進退作動するリリースフォーク38と、このリリ
ースフォーク38を軸支したリリースフォークシャフト
39とから構成されている。
チュエータにより自動操作するクラッチ装置が提供され
ている。その機構はクラッチ本体側では図2に示すよう
に、クランクシャフト30に固着したフライホイール3
1と、出力軸32にスプライン嵌合したクラッチディス
ク33と、このクラッチディスク33をクラッチスプリ
ング35によってフライホイール31に押し付けるプレ
ッシャプレート34と、このプレッシャプレート34を
後退移動させ、前記クラッチディスク33のフライホイ
ール31への圧接を解除してクラッチ断するリリースレ
バー36と、前記入力軸32上に、その軸線方向に進退
移動可能に設けられ、前記リリースレバー36を作動す
るリリースベアリング37と、このリリースベアリング
37を進退作動するリリースフォーク38と、このリリ
ースフォーク38を軸支したリリースフォークシャフト
39とから構成されている。
【0003】また、クラッチの作動機構は図3で示すよ
うに、一端が前記リリースフォークシャフト39に結合
され他端がクラッチシリンダ40のピストンロッドに結
合されたクラッチレバー43を備え、前記クラッチシリ
ンダ40のピストン41をエアで押動して前記クラッチ
レバー43をクラッチ接方向に回動するようエアを導入
するポート42と、前記クラッチシリンダ40のピスト
ン41が前記クラッチレバー43をクラッチ断方向に回
動するようピストン41を押動するクラッチシリンダ4
0に内蔵のスプリング44とを設けた構成である。
うに、一端が前記リリースフォークシャフト39に結合
され他端がクラッチシリンダ40のピストンロッドに結
合されたクラッチレバー43を備え、前記クラッチシリ
ンダ40のピストン41をエアで押動して前記クラッチ
レバー43をクラッチ接方向に回動するようエアを導入
するポート42と、前記クラッチシリンダ40のピスト
ン41が前記クラッチレバー43をクラッチ断方向に回
動するようピストン41を押動するクラッチシリンダ4
0に内蔵のスプリング44とを設けた構成である。
【0004】上記構成において、クラッチディスク33
はクラッチスプリング35の力によるプレッシャプレー
ト34の押圧と、アクセル,ブレーキ信号,セレクトレ
バー信号に基づいて図略のコンピュータにより電磁弁を
制御し、クラッチシリンダ40に供給されるエアによる
ピストン41の前進作動でクラッチ接とし、クラッチシ
リンダ40のエアを排出し、スプリング44によってピ
ストン41を後退移動させ前記クラッチスプリング35
の押圧力を殺してクラッチ断とする。
はクラッチスプリング35の力によるプレッシャプレー
ト34の押圧と、アクセル,ブレーキ信号,セレクトレ
バー信号に基づいて図略のコンピュータにより電磁弁を
制御し、クラッチシリンダ40に供給されるエアによる
ピストン41の前進作動でクラッチ接とし、クラッチシ
リンダ40のエアを排出し、スプリング44によってピ
ストン41を後退移動させ前記クラッチスプリング35
の押圧力を殺してクラッチ断とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の自動クラッ
チ装置では、プレッシャプレート34に押圧力を付与す
る多数個のクラッチスプリング35が必要であり、構造
を複雑にしていると共に、クラッチシリンダ40に内蔵
されているスプリング44は、前記多数個のクラッチス
プリング35の押圧力を殺してクラッチ断にするため
に、スプリング44は相当強力なばね力が必要であり、
大型のコイルスプリンをクラッチシリンダ40に内蔵し
ている。
チ装置では、プレッシャプレート34に押圧力を付与す
る多数個のクラッチスプリング35が必要であり、構造
を複雑にしていると共に、クラッチシリンダ40に内蔵
されているスプリング44は、前記多数個のクラッチス
プリング35の押圧力を殺してクラッチ断にするため
に、スプリング44は相当強力なばね力が必要であり、
大型のコイルスプリンをクラッチシリンダ40に内蔵し
ている。
【0006】従って、クラッチシリンダ40は、クラッ
チ接の作動を前記大型で強力なばね力のスプリング44
を圧縮するパワーを必要とするため、大径のシリンダと
なり、大型のスプリング44と共に重量の増大と、コス
ト高の問題があった。
チ接の作動を前記大型で強力なばね力のスプリング44
を圧縮するパワーを必要とするため、大径のシリンダと
なり、大型のスプリング44と共に重量の増大と、コス
ト高の問題があった。
【0007】本発明の目的は、上記従来の問題点に鑑
み、構造が簡単で、重量及びコストを低減した自動クラ
ッチ装置を提供することである。
み、構造が簡単で、重量及びコストを低減した自動クラ
ッチ装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の特徴とする構成は、入力軸にスプライン嵌
合したクラッチディスクと、一端がフライホイールに回
動自在に取り付けられ前記クラッチディスクをフライホ
イールに押し付けるプレッシャプレートを軸支したリリ
ースレーバと、前記入力軸上に相対回転並びに軸方向に
移動可能に軸承され前記リリースレバーの他端と係合し
たリリースベアリングと、固定部に回動可能に軸支され
一端が前記リリースベアリングに係合し他端がクラッチ
シリンダのピストンロッドに結合したクラッチレバー
と、前記クラッチシリンダのピストンを前記クラッチレ
バーがクラッチ接方向に回動するよう作動させるクラッ
チシリンダ内蔵のスプリングと、前記クラッチシリンダ
のピストンを前記クラッチレバーがクラッチ断方向に回
動するよう作動させるエアを制御する電磁弁と、この電
磁弁を走行状態に応じて制御するコンピュータとを備え
たものである。
めの本発明の特徴とする構成は、入力軸にスプライン嵌
合したクラッチディスクと、一端がフライホイールに回
動自在に取り付けられ前記クラッチディスクをフライホ
イールに押し付けるプレッシャプレートを軸支したリリ
ースレーバと、前記入力軸上に相対回転並びに軸方向に
移動可能に軸承され前記リリースレバーの他端と係合し
たリリースベアリングと、固定部に回動可能に軸支され
一端が前記リリースベアリングに係合し他端がクラッチ
シリンダのピストンロッドに結合したクラッチレバー
と、前記クラッチシリンダのピストンを前記クラッチレ
バーがクラッチ接方向に回動するよう作動させるクラッ
チシリンダ内蔵のスプリングと、前記クラッチシリンダ
のピストンを前記クラッチレバーがクラッチ断方向に回
動するよう作動させるエアを制御する電磁弁と、この電
磁弁を走行状態に応じて制御するコンピュータとを備え
たものである。
【0009】
【作用】上記の構成により、コンピュータによ電磁弁を
制御してクラッチシリンダ内のエアを排出し、クラッチ
シリンダに内蔵されているスプリングの力でピストンを
後退移動させ、クラッチレバーを介してリリースベアリ
ングを前進移動し、このリリースベアリングに係合して
いるリリースレバーを前進方向に回動させ、プレッシャ
プレートを前進移動してクラッチディスクをフライホイ
ールに圧接させてクラッチ断とする。
制御してクラッチシリンダ内のエアを排出し、クラッチ
シリンダに内蔵されているスプリングの力でピストンを
後退移動させ、クラッチレバーを介してリリースベアリ
ングを前進移動し、このリリースベアリングに係合して
いるリリースレバーを前進方向に回動させ、プレッシャ
プレートを前進移動してクラッチディスクをフライホイ
ールに圧接させてクラッチ断とする。
【0010】また、コンピュータによって電磁弁を制御
し、クラッチシリンダにエアを供給することによりピス
トンを前進移動させ、クラッチレバーを介してリリース
ベアリングを後退移動し、このリリースベアリングに係
合しているリリースレバーを後退方向に回動させ、プレ
ッシャプレートを後退移動してフライホイールに対する
クラッチディスクの圧接を解除し、クラッチ断とする。
し、クラッチシリンダにエアを供給することによりピス
トンを前進移動させ、クラッチレバーを介してリリース
ベアリングを後退移動し、このリリースベアリングに係
合しているリリースレバーを後退方向に回動させ、プレ
ッシャプレートを後退移動してフライホイールに対する
クラッチディスクの圧接を解除し、クラッチ断とする。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1において、1はクランクシャフト24に固着し
たフライホイールであり、3は出力軸2にスプラインハ
ブ3を介してスプライン嵌合したクラッチディスクであ
る。
る。図1において、1はクランクシャフト24に固着し
たフライホイールであり、3は出力軸2にスプラインハ
ブ3を介してスプライン嵌合したクラッチディスクであ
る。
【0012】前記クラッチディスク4より後方のフライ
ホイール1の周縁にリリースレーバ6の一端が支軸7に
よって前後方向に回動自在に取り付けられ、このリリー
スレーバ6には前記クラッチディスク4をフライホイー
ル1に押し付けるプレッシャプレート5が支軸8によっ
て軸支されている。
ホイール1の周縁にリリースレーバ6の一端が支軸7に
よって前後方向に回動自在に取り付けられ、このリリー
スレーバ6には前記クラッチディスク4をフライホイー
ル1に押し付けるプレッシャプレート5が支軸8によっ
て軸支されている。
【0013】前記入力軸2上にはリリースベアリング9
が相対回転並びに軸方向に移動可能に軸承されている。
このリリースベアリング9はインナレース9aとアウタ
レース9bと、これらインナレース9aとアウタレース
9bと間に介装したベアリング9cとから構成され、ア
ウタレース9bの前端には環状溝10が設けられ、イン
ナレース9aの後端にも環状溝11が設けられている。
が相対回転並びに軸方向に移動可能に軸承されている。
このリリースベアリング9はインナレース9aとアウタ
レース9bと、これらインナレース9aとアウタレース
9bと間に介装したベアリング9cとから構成され、ア
ウタレース9bの前端には環状溝10が設けられ、イン
ナレース9aの後端にも環状溝11が設けられている。
【0014】前記リリースベアリング9はガイドスリー
ブ12を介して前記入力軸2上に支持されている。前記
ガイドスリーブ12は前記入力軸2と同心で固定された
おり、このガイドスリーブ12上に前記リリースベアリ
ング9のインナレース9aが軸線方向に摺動可能に支持
されている。そして、アウタレース9bはインナレース
9bと軸線方向には一体移動し、回転方向はベアリング
9cによって相対回転を可能にしている。
ブ12を介して前記入力軸2上に支持されている。前記
ガイドスリーブ12は前記入力軸2と同心で固定された
おり、このガイドスリーブ12上に前記リリースベアリ
ング9のインナレース9aが軸線方向に摺動可能に支持
されている。そして、アウタレース9bはインナレース
9bと軸線方向には一体移動し、回転方向はベアリング
9cによって相対回転を可能にしている。
【0015】前記一端がフライホイール1の周縁に支軸
7によって軸支されているリリースレバー6の他端が前
記リリースベアリング9のインナレース9aの前端に設
けられている環状溝10に係合している。
7によって軸支されているリリースレバー6の他端が前
記リリースベアリング9のインナレース9aの前端に設
けられている環状溝10に係合している。
【0016】これにより、リリースベアリング9の前進
移動ではリリースレバー6を支軸7を支点にして前方回
動し、このリリースレバー6に支軸8で軸支されている
プレッシャプレート5を前進移動させ、クラッチディス
ク4をフライホイール1に圧接し、クラッチ接にする。
移動ではリリースレバー6を支軸7を支点にして前方回
動し、このリリースレバー6に支軸8で軸支されている
プレッシャプレート5を前進移動させ、クラッチディス
ク4をフライホイール1に圧接し、クラッチ接にする。
【0017】また、リリースベアリング9の前進移動で
はリリースレバー6を支軸7を支点にして後方回動し、
このリリースレバー6に支軸8で軸支されているプレッ
シャプレート5を後退移動させ、クラッチディスク4の
フライホイール1への圧接を解除し、クラッチ断にす
る。
はリリースレバー6を支軸7を支点にして後方回動し、
このリリースレバー6に支軸8で軸支されているプレッ
シャプレート5を後退移動させ、クラッチディスク4の
フライホイール1への圧接を解除し、クラッチ断にす
る。
【0018】上記クラッチ接,断作動はクラッチシリン
ダ13によって行われる。このクラッチシリンダ13内
には、ピストン14が進退移動可能に嵌挿され、このピ
ストン14を常に後退方向に押動するスプリング15が
内蔵されている。
ダ13によって行われる。このクラッチシリンダ13内
には、ピストン14が進退移動可能に嵌挿され、このピ
ストン14を常に後退方向に押動するスプリング15が
内蔵されている。
【0019】また、前記ピストン14の後方室にはエア
を給排するポート17を有し、このポート17とエアタ
ンク19との間にはエアを給排制御する電磁弁18が配
置されている。
を給排するポート17を有し、このポート17とエアタ
ンク19との間にはエアを給排制御する電磁弁18が配
置されている。
【0020】前記電磁弁18は、アクセル信号A,ブレ
ーキ信号B,セレクトレバー信号C等の走行状態の信号
をコンピュータ23に入力し、これらの信号に基づいて
トランスミッションの変速の要否を判断し、エアの給,
排切り換え制御を行うものである。
ーキ信号B,セレクトレバー信号C等の走行状態の信号
をコンピュータ23に入力し、これらの信号に基づいて
トランスミッションの変速の要否を判断し、エアの給,
排切り換え制御を行うものである。
【0021】前記クラッチシリンダ13のピストンロッ
ド16にはクラッチレバー20の一端が結合されてい
る。このクラッチレバー20は図略のクラッチカバー等
の固定部に支軸21によって回動可能に枢着され、他端
は前記リリースベアリング9のインナレース9aの後端
に設けられている環状溝11に係合している。
ド16にはクラッチレバー20の一端が結合されてい
る。このクラッチレバー20は図略のクラッチカバー等
の固定部に支軸21によって回動可能に枢着され、他端
は前記リリースベアリング9のインナレース9aの後端
に設けられている環状溝11に係合している。
【0022】前記クラッチレバー20にはクラッチの切
れ始め位置を検出するためのストロークセンサが取り付
けられ、クラッチシリンダ13のピストンロッド16の
ストロークを検測して、クラッチディスクの摩耗,温度
上昇に基づく熱膨張によってクラッチレバー20の回転
角の変化に伴うクラッチの切れ始め位置を検出し、この
クラッチの切れ始め位置信号をコンピュータに入力して
クラッチ切れ初め位置に応じてクラッチシリンダ13の
エアの給排出のタイミングを適切にするよう電磁弁18
の制御を行い、円滑なクラッチの自動作動を得る。
れ始め位置を検出するためのストロークセンサが取り付
けられ、クラッチシリンダ13のピストンロッド16の
ストロークを検測して、クラッチディスクの摩耗,温度
上昇に基づく熱膨張によってクラッチレバー20の回転
角の変化に伴うクラッチの切れ始め位置を検出し、この
クラッチの切れ始め位置信号をコンピュータに入力して
クラッチ切れ初め位置に応じてクラッチシリンダ13の
エアの給排出のタイミングを適切にするよう電磁弁18
の制御を行い、円滑なクラッチの自動作動を得る。
【0023】本発明は上記の通りの構造であるから、ク
ラッチ接,断動作は次のようにして行われる。プレッシ
ャプレート5はリリースレバー6によってフライホイー
ル1と一体回転し、リリースレバー6が係合しているリ
リースベアリング9のアウタレース9bはインナレース
9aと相対回転している。そこで、クラッチ接動作はク
ラッチシリンダ13のエアを排出することにより、ピス
トン14はスプリング15の押圧力により図1において
右方向に後退移動する。
ラッチ接,断動作は次のようにして行われる。プレッシ
ャプレート5はリリースレバー6によってフライホイー
ル1と一体回転し、リリースレバー6が係合しているリ
リースベアリング9のアウタレース9bはインナレース
9aと相対回転している。そこで、クラッチ接動作はク
ラッチシリンダ13のエアを排出することにより、ピス
トン14はスプリング15の押圧力により図1において
右方向に後退移動する。
【0024】前記ピストン14の後退移動によりピスト
ンロッド16を介してクラッチレバー20は支軸21を
支点にして左回転し、リリースベアリング9を図1にお
いて左方向に前進移動させる。
ンロッド16を介してクラッチレバー20は支軸21を
支点にして左回転し、リリースベアリング9を図1にお
いて左方向に前進移動させる。
【0025】前記リリースベアリング9の前進移動によ
りリリースレバー6は、その一端の支軸7を支点にして
左回転し、リリースレバー6に軸支しているプレッシャ
プレート5が前進移動してクラッチディスク4をフライ
ホイール1に押し付けて圧接する。これにより、フライ
ホイール1の回転はクラッチディスク4を介して入力軸
2に伝達し、機械式自動変速機に伝えられる。
りリリースレバー6は、その一端の支軸7を支点にして
左回転し、リリースレバー6に軸支しているプレッシャ
プレート5が前進移動してクラッチディスク4をフライ
ホイール1に押し付けて圧接する。これにより、フライ
ホイール1の回転はクラッチディスク4を介して入力軸
2に伝達し、機械式自動変速機に伝えられる。
【0026】クラッチ断動作は、クラッチシリンダ13
にエアを供給することによりピストン14はスプリング
15を圧縮して図1において左方向に前進移動する。こ
のピストン14の前進移動によりピストンロッド16を
介してクラッチレバー20は支軸21を支点にして右回
転し、リリースベアリング9を図1において右方向に後
退移動させる。
にエアを供給することによりピストン14はスプリング
15を圧縮して図1において左方向に前進移動する。こ
のピストン14の前進移動によりピストンロッド16を
介してクラッチレバー20は支軸21を支点にして右回
転し、リリースベアリング9を図1において右方向に後
退移動させる。
【0027】前記リリースベアリング9の後退移動によ
りリリースレバー6は、その一端の支軸7を支点にして
右回転し、リリースレバー6に軸支しているプレッシャ
プレート5が後退移動してクラッチディスク4のフライ
ホイール1に対する押し付け力を解除してトルク伝達を
断つのである。
りリリースレバー6は、その一端の支軸7を支点にして
右回転し、リリースレバー6に軸支しているプレッシャ
プレート5が後退移動してクラッチディスク4のフライ
ホイール1に対する押し付け力を解除してトルク伝達を
断つのである。
【0028】上記のクラッチ接,断の動作は前記したよ
うに、アクセル信号A,ブレーキ信号B,セレクトレバ
ー信号C等の走行状態の信号をコンピュータ23に入力
し、これらの信号に基づいて電磁弁18によりクラッチ
シリンダ13のエアの給,排切り換え制御を行うことに
より自動的に作動する。
うに、アクセル信号A,ブレーキ信号B,セレクトレバ
ー信号C等の走行状態の信号をコンピュータ23に入力
し、これらの信号に基づいて電磁弁18によりクラッチ
シリンダ13のエアの給,排切り換え制御を行うことに
より自動的に作動する。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように本発明によると、入力
軸にスプライン嵌合したクラッチディスクと、一端がフ
ライホイールに回動自在に取り付けられ前記クラッチデ
ィスクをフライホイールに押し付けるプレッシャプレー
トを軸支したリリースレーバと、前記入力軸上に相対回
転並びに軸方向に移動可能に軸承され前記リリースレバ
ーの他端と係合したリリースベアリングと、固定部に回
動可能に軸支され一端が前記リリースベアリングに係合
し他端がクラッチシリンダのピストンロッドに結合した
クラッチレバーと、前記クラッチシリンダのピストンを
前記クラッチレバーがクラッチ接方向に回動するよう作
動させるクラッチシリンダ内蔵のスプリングと、前記ク
ラッチシリンダのピストンを前記クラッチレバーがクラ
ッチ断方向に回動するよう作動させるエアを制御する電
磁弁と、この電磁弁を走行状態に応じて制御するコンピ
ュータとを備えた構成であるから、クラッチ本体内にク
ラッチディスクをフライホイールに押し付けるための多
数個のクラッチスプリングの設置が省略され、構造が簡
素化すると共に、クラッチシリンダに内蔵されているス
プリングはクラッチディスクをフライホイールに押し付
けるだけのばね力の小型のコイルスプリングで目的を達
成することができ、クラッチシリンダ及びスプリングの
小型化と、前記多数個のクラッチスプリングの省略とに
よって重量及びコストの低減が得られる利点がある。
軸にスプライン嵌合したクラッチディスクと、一端がフ
ライホイールに回動自在に取り付けられ前記クラッチデ
ィスクをフライホイールに押し付けるプレッシャプレー
トを軸支したリリースレーバと、前記入力軸上に相対回
転並びに軸方向に移動可能に軸承され前記リリースレバ
ーの他端と係合したリリースベアリングと、固定部に回
動可能に軸支され一端が前記リリースベアリングに係合
し他端がクラッチシリンダのピストンロッドに結合した
クラッチレバーと、前記クラッチシリンダのピストンを
前記クラッチレバーがクラッチ接方向に回動するよう作
動させるクラッチシリンダ内蔵のスプリングと、前記ク
ラッチシリンダのピストンを前記クラッチレバーがクラ
ッチ断方向に回動するよう作動させるエアを制御する電
磁弁と、この電磁弁を走行状態に応じて制御するコンピ
ュータとを備えた構成であるから、クラッチ本体内にク
ラッチディスクをフライホイールに押し付けるための多
数個のクラッチスプリングの設置が省略され、構造が簡
素化すると共に、クラッチシリンダに内蔵されているス
プリングはクラッチディスクをフライホイールに押し付
けるだけのばね力の小型のコイルスプリングで目的を達
成することができ、クラッチシリンダ及びスプリングの
小型化と、前記多数個のクラッチスプリングの省略とに
よって重量及びコストの低減が得られる利点がある。
【図1】本発明装置の断面図
【図2】従来のクラッチ本体の断面図
【図3】従来のクラッチシリンダの一部断面図
1 フライホイール 2 入力軸 3 スプラインハブ 4 クラッチディスク 5 プレッシャプレート 6 リリースレバー 7 支軸 8 支軸 9 リリースベアリング 9a インナレース 9b アウタレースー 9c ベアリング 10 環状溝 11 環状溝 12 ガイドスリーブ 13 クラッチシリンダ 14 ピストン 15 スプリング 16 ピストンロッド 17 ポート 18 電磁弁 19 エアタンク 20 クラッチレバー 21 支軸 22 ストロークセンサ 23 コンピュータ 24 クランクシャフト
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 自動クラッチ装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の機械式自動変
速機に用いられる自動クラッチ装置に関するものであ
る。
速機に用いられる自動クラッチ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】機械式自動変速機の操作と連係してアク
チュエータにより自動操作するクラッチ装置が提供され
ている。その機構はクラッチ本体側では図2に示すよう
に、クランクシャフト30に固着したフライホイール3
1と、出力軸32にスプライン嵌合したクラッチディス
ク33と、このクラッチディスク33をクラッチスプリ
ング35によってフライホイール31に押し付けるプレ
ッシャプレート34と、このプレッシャプレート34を
後退移動させ、前記クラッチディスク33のフライホイ
ール31への圧接を解除してクラッチ断するリリースレ
バー36と、前記入力軸32上に、その軸線方向に進退
移動可能に設けられ、前記リリースレバー36を作動す
るリリースベアリング37と、このリリースベアリング
37を進退作動するリリースフォーク38と、このリリ
ースフォーク38を軸支したリリースフォークシャフト
39とから構成されている。
チュエータにより自動操作するクラッチ装置が提供され
ている。その機構はクラッチ本体側では図2に示すよう
に、クランクシャフト30に固着したフライホイール3
1と、出力軸32にスプライン嵌合したクラッチディス
ク33と、このクラッチディスク33をクラッチスプリ
ング35によってフライホイール31に押し付けるプレ
ッシャプレート34と、このプレッシャプレート34を
後退移動させ、前記クラッチディスク33のフライホイ
ール31への圧接を解除してクラッチ断するリリースレ
バー36と、前記入力軸32上に、その軸線方向に進退
移動可能に設けられ、前記リリースレバー36を作動す
るリリースベアリング37と、このリリースベアリング
37を進退作動するリリースフォーク38と、このリリ
ースフォーク38を軸支したリリースフォークシャフト
39とから構成されている。
【0003】また、クラッチの作動機構は図3で示すよ
うに、一端が前記リリースフォークシャフト39に結合
され他端がクラッチシリンダ40のピストンロッドに結
合されたクラッチレバー43を備え、前記クラッチシリ
ンダ40のピストン41をエアで押動して前記クラッチ
レバー43をクラッチ接方向に回動するようエアを導入
するポート42と、前記クラッチシリンダ40のピスト
ン41が前記クラッチレバー43をクラッチ断方向に回
動するようピストン41を押動するクラッチシリンダ4
0に内蔵のスプリング44とを設けた構成である。
うに、一端が前記リリースフォークシャフト39に結合
され他端がクラッチシリンダ40のピストンロッドに結
合されたクラッチレバー43を備え、前記クラッチシリ
ンダ40のピストン41をエアで押動して前記クラッチ
レバー43をクラッチ接方向に回動するようエアを導入
するポート42と、前記クラッチシリンダ40のピスト
ン41が前記クラッチレバー43をクラッチ断方向に回
動するようピストン41を押動するクラッチシリンダ4
0に内蔵のスプリング44とを設けた構成である。
【0004】上記構成において、クラッチディスク33
はクラッチスプリング35の力によるプレッシャプレー
ト34の押圧と、アクセル,ブレーキ信号,セレクトレ
バー信号に基づいて図略のコンピュータにより電磁弁を
制御し、クラッチシリンダ40に供給されるエアによる
ピストン41の前進作動でクラッチ接とし、クラッチシ
リンダ40のエアを排出し、スプリング44によってピ
ストン41を後退移動させ前記クラッチスプリング35
の押圧力を殺してクラッチ断とする。
はクラッチスプリング35の力によるプレッシャプレー
ト34の押圧と、アクセル,ブレーキ信号,セレクトレ
バー信号に基づいて図略のコンピュータにより電磁弁を
制御し、クラッチシリンダ40に供給されるエアによる
ピストン41の前進作動でクラッチ接とし、クラッチシ
リンダ40のエアを排出し、スプリング44によってピ
ストン41を後退移動させ前記クラッチスプリング35
の押圧力を殺してクラッチ断とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の自動クラッ
チ装置では、プレッシャプレート34に押圧力を付与す
る多数個のクラッチスプリング35が必要であり、構造
を複雑にしていると共に、クラッチシリンダ40に内蔵
されているスプリング44は、前記多数個のクラッチス
プリング35の押圧力を殺してクラッチ断にするため
に、スプリング44は相当強力なばね力が必要であり、
大型のコイルスプリングをクラッチシリンダ40に内蔵
している。
チ装置では、プレッシャプレート34に押圧力を付与す
る多数個のクラッチスプリング35が必要であり、構造
を複雑にしていると共に、クラッチシリンダ40に内蔵
されているスプリング44は、前記多数個のクラッチス
プリング35の押圧力を殺してクラッチ断にするため
に、スプリング44は相当強力なばね力が必要であり、
大型のコイルスプリングをクラッチシリンダ40に内蔵
している。
【0006】従って、クラッチシリンダ40は、クラッ
チ接の作動を前記大型で強力なばね力のスプリング44
を圧縮するパワーを必要とするため、大径のシリンダと
なり、大型のスプリング44と共に重量の増大と、コス
ト高の問題があった。
チ接の作動を前記大型で強力なばね力のスプリング44
を圧縮するパワーを必要とするため、大径のシリンダと
なり、大型のスプリング44と共に重量の増大と、コス
ト高の問題があった。
【0007】本発明の目的は、上記従来の問題点に鑑
み、構造が簡単で、重量及びコストを低減した自動クラ
ッチ装置を提供することである。
み、構造が簡単で、重量及びコストを低減した自動クラ
ッチ装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の特徴とする構成は、入力軸にスプライン嵌
合したクラッチディスクと、一端がフライホイールに回
動自在に取り付けられ前記クラッチディスクをフライホ
イールに押し付けるプレッシャプレートを軸支したリリ
ースレバーと、前記入力軸上に相対回転並びに軸方向に
移動可能に軸承され前記リリースレバーの他端と係合し
たリリースベアリングと、固定部に回動可能に軸支され
一端が前記リリースベアリングに係合し他端がクラッチ
シリンダのピストンロッドに結合したクラッチレバー
と、前記クラッチシリンダのピストンを前記クラッチレ
バーがクラッチ接方向に回動するよう作動させるクラッ
チシリンダ内蔵のスプリングと、前記クラッチシリンダ
のピストンを前記クラッチレバーがクラッチ断方向に回
動するよう作動させるエアを制御する電磁弁と、この電
磁弁を走行状態に応じて制御するコンピュータとを備え
たものである。
めの本発明の特徴とする構成は、入力軸にスプライン嵌
合したクラッチディスクと、一端がフライホイールに回
動自在に取り付けられ前記クラッチディスクをフライホ
イールに押し付けるプレッシャプレートを軸支したリリ
ースレバーと、前記入力軸上に相対回転並びに軸方向に
移動可能に軸承され前記リリースレバーの他端と係合し
たリリースベアリングと、固定部に回動可能に軸支され
一端が前記リリースベアリングに係合し他端がクラッチ
シリンダのピストンロッドに結合したクラッチレバー
と、前記クラッチシリンダのピストンを前記クラッチレ
バーがクラッチ接方向に回動するよう作動させるクラッ
チシリンダ内蔵のスプリングと、前記クラッチシリンダ
のピストンを前記クラッチレバーがクラッチ断方向に回
動するよう作動させるエアを制御する電磁弁と、この電
磁弁を走行状態に応じて制御するコンピュータとを備え
たものである。
【0009】
【作用】上記の構成により、コンピュータにより電磁弁
を制御してクラッチシリンダ内のエアを排出し、クラッ
チシリンダに内蔵されているスプリングの力でピストン
を後退移動させ、クラッチレバーを介してリリースベア
リングを前進移動し、このリリースベアリングに係合し
ているリリースレバーを前進方向に回動させ、プレッシ
ャプレートを前進移動してクラッチディスクをフライホ
イールに圧接させてクラッチ断とする。
を制御してクラッチシリンダ内のエアを排出し、クラッ
チシリンダに内蔵されているスプリングの力でピストン
を後退移動させ、クラッチレバーを介してリリースベア
リングを前進移動し、このリリースベアリングに係合し
ているリリースレバーを前進方向に回動させ、プレッシ
ャプレートを前進移動してクラッチディスクをフライホ
イールに圧接させてクラッチ断とする。
【0010】また、コンピュータによって電磁弁を制御
し、クラッチシリンダにエアを供給することによりピス
トンを前進移動させ、クラッチレバーを介してリリース
ベアリングを後退移動し、このリリースベアリングに係
合しているリリースレバーを後退方向に回動させ、プレ
ッシャプレートを後退移動してフライホイールに対する
クラッチディスクの圧接を解除し、クラッチ断とする。
し、クラッチシリンダにエアを供給することによりピス
トンを前進移動させ、クラッチレバーを介してリリース
ベアリングを後退移動し、このリリースベアリングに係
合しているリリースレバーを後退方向に回動させ、プレ
ッシャプレートを後退移動してフライホイールに対する
クラッチディスクの圧接を解除し、クラッチ断とする。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1において、1はクランクシャフト24に固着し
たフライホイールであり、3は出力軸2にスプラインハ
ブ3を介してスプライン嵌合したクラッチディスクであ
る。
る。図1において、1はクランクシャフト24に固着し
たフライホイールであり、3は出力軸2にスプラインハ
ブ3を介してスプライン嵌合したクラッチディスクであ
る。
【0012】前記クラッチディスク4より後方のフライ
ホイール1の周縁にリリースレバー6の一端が支軸7に
よって前後方向に回動自在に取り付けられ、このリリー
スレバー6には前記クラッチディスク4をフライホイー
ル1に押し付けるプレッシャプレート5が支軸8によっ
て軸支されている。
ホイール1の周縁にリリースレバー6の一端が支軸7に
よって前後方向に回動自在に取り付けられ、このリリー
スレバー6には前記クラッチディスク4をフライホイー
ル1に押し付けるプレッシャプレート5が支軸8によっ
て軸支されている。
【0013】前記入力軸2上にはリリースベアリング9
が相対回転並びに軸方向に移動可能に軸承されている。
このリリースベアリング9はインナレース9aとアウタ
レース9bと、これらインナレース9aとアウタレース
9bと間に介装したベアリング9cとから構成され、ア
ウタレース9bの前端には環状溝10が設けられ、イン
ナレース9aの後端にも環状溝11が設けられている。
が相対回転並びに軸方向に移動可能に軸承されている。
このリリースベアリング9はインナレース9aとアウタ
レース9bと、これらインナレース9aとアウタレース
9bと間に介装したベアリング9cとから構成され、ア
ウタレース9bの前端には環状溝10が設けられ、イン
ナレース9aの後端にも環状溝11が設けられている。
【0014】前記リリースベアリング9はガイドスリー
ブ12を介して前記入力軸2上に支持されている。前記
ガイドスリーブ12は前記入力軸2と同心で固定された
おり、このガイドスリーブ12上に前記リリースベアリ
ング9のインナレース9aが軸線方向に摺動可能に支持
されている。そして、アウタレース9bはインナレース
9aと軸線方向には一体移動し、回転方向はベアリング
9cによって相対回転を可能にしている。
ブ12を介して前記入力軸2上に支持されている。前記
ガイドスリーブ12は前記入力軸2と同心で固定された
おり、このガイドスリーブ12上に前記リリースベアリ
ング9のインナレース9aが軸線方向に摺動可能に支持
されている。そして、アウタレース9bはインナレース
9aと軸線方向には一体移動し、回転方向はベアリング
9cによって相対回転を可能にしている。
【0015】前記一端がフライホイール1の周縁に支軸
7によって軸支されているリリースレバー6の他端が前
記リリースベアリング9のインナレース9aの前端に設
けられている環状溝10に係合している。
7によって軸支されているリリースレバー6の他端が前
記リリースベアリング9のインナレース9aの前端に設
けられている環状溝10に係合している。
【0016】これにより、リリースベアリング9の前進
移動ではリリースレバー6を支軸7を支点にして前方回
動し、このリリースレバー6に支軸8で軸支されている
プレッシャプレート5を前進移動させ、クラッチディス
ク4をフライホイール1に圧接し、クラッチ接にする。
移動ではリリースレバー6を支軸7を支点にして前方回
動し、このリリースレバー6に支軸8で軸支されている
プレッシャプレート5を前進移動させ、クラッチディス
ク4をフライホイール1に圧接し、クラッチ接にする。
【0017】また、リリースベアリング9の前進移動で
はリリースレバー6を支軸7を支点にして後方回動し、
このリリースレバー6に支軸8で軸支されているプレッ
シャプレート5を後退移動させ、クラッチディスク4の
フライホイール1への圧接を解除し、クラッチ断にす
る。
はリリースレバー6を支軸7を支点にして後方回動し、
このリリースレバー6に支軸8で軸支されているプレッ
シャプレート5を後退移動させ、クラッチディスク4の
フライホイール1への圧接を解除し、クラッチ断にす
る。
【0018】上記クラッチ接,断作動はクラッチシリン
ダ13によって行われる。このクラッチシリンダ13内
には、ピストン14が進退移動可能に嵌挿され、このピ
ストン14を常に後退方向に押動するスプリング15が
内蔵されている。
ダ13によって行われる。このクラッチシリンダ13内
には、ピストン14が進退移動可能に嵌挿され、このピ
ストン14を常に後退方向に押動するスプリング15が
内蔵されている。
【0019】また、前記ピストン14の後方室にはエア
を給排するポート17を有し、このポート17とエアタ
ンク19との間にはエアを給排制御する電磁弁18が配
置されている。
を給排するポート17を有し、このポート17とエアタ
ンク19との間にはエアを給排制御する電磁弁18が配
置されている。
【0020】前記電磁弁18は、アクセル信号A,ブレ
ーキ信号B,セレクトレバー信号C等の走行状態の信号
をコンピュータ23に入力し、これらの信号に基づいて
トランスミッションの変速の要否を判断し、エアの給,
排切り換え制御を行うものである。
ーキ信号B,セレクトレバー信号C等の走行状態の信号
をコンピュータ23に入力し、これらの信号に基づいて
トランスミッションの変速の要否を判断し、エアの給,
排切り換え制御を行うものである。
【0021】前記クラッチシリンダ13のピストンロッ
ド16にはクラッチレバー20の一端が結合されてい
る。このクラッチレバー20は図略のクラッチカバー等
の固定部に支軸21によって回動可能に枢着され、他端
は前記リリースベアリング9のインナレース9aの後端
に設けられている環状溝11に係合している。
ド16にはクラッチレバー20の一端が結合されてい
る。このクラッチレバー20は図略のクラッチカバー等
の固定部に支軸21によって回動可能に枢着され、他端
は前記リリースベアリング9のインナレース9aの後端
に設けられている環状溝11に係合している。
【0022】前記クラッチレバー20にはクラッチの切
れ始め位置を検出するためのストロークセンサが取り付
けられ、クラッチシリンダ13のピストンロッド16の
ストロークを検測して、クラッチディスクの摩耗,温度
上昇に基づく熱膨張によってクラッチレバー20の回転
角の変化に伴うクラッチの切れ始め位置を検出し、この
クラッチの切れ始め位置信号をコンピュータに入力して
クラッチ切れ始め位置に応じてクラッチシリンダ13の
エアの給排出のタイミングを適切にするよう電磁弁18
の制御を行い、円滑なクラッチの自動作動を得る。
れ始め位置を検出するためのストロークセンサが取り付
けられ、クラッチシリンダ13のピストンロッド16の
ストロークを検測して、クラッチディスクの摩耗,温度
上昇に基づく熱膨張によってクラッチレバー20の回転
角の変化に伴うクラッチの切れ始め位置を検出し、この
クラッチの切れ始め位置信号をコンピュータに入力して
クラッチ切れ始め位置に応じてクラッチシリンダ13の
エアの給排出のタイミングを適切にするよう電磁弁18
の制御を行い、円滑なクラッチの自動作動を得る。
【0023】本発明は上記の通りの構造であるから、ク
ラッチ接,断動作は次のようにして行われる。プレッシ
ャプレート5はリリースレバー6によってフライホイー
ル1と一体回転し、リリースレバー6が係合しているリ
リースベアリング9のアウタレース9bはインナレース
9aと相対回転している。そこで、クラッチ接動作はク
ラッチシリンダ13のエアを排出することにより、ピス
トン14はスプリング15の押圧力により図1において
右方向に後退移動する。
ラッチ接,断動作は次のようにして行われる。プレッシ
ャプレート5はリリースレバー6によってフライホイー
ル1と一体回転し、リリースレバー6が係合しているリ
リースベアリング9のアウタレース9bはインナレース
9aと相対回転している。そこで、クラッチ接動作はク
ラッチシリンダ13のエアを排出することにより、ピス
トン14はスプリング15の押圧力により図1において
右方向に後退移動する。
【0024】前記ピストン14の後退移動によりピスト
ンロッド16を介してクラッチレバー20は支軸21を
支点にして左回転し、リリースベアリング9を図1にお
いて左方向に前進移動させる。
ンロッド16を介してクラッチレバー20は支軸21を
支点にして左回転し、リリースベアリング9を図1にお
いて左方向に前進移動させる。
【0025】前記リリースベアリング9の前進移動によ
りリリースレバー6は、その一端の支軸7を支点にして
左回転し、リリースレバー6に軸支しているプレッシャ
プレート5が前進移動してクラッチディスク4をフライ
ホイール1に押し付けて圧接する。これにより、フライ
ホイール1の回転はクラッチディスク4を介して入力軸
2に伝達し、機械式自動変速機に伝えられる。
りリリースレバー6は、その一端の支軸7を支点にして
左回転し、リリースレバー6に軸支しているプレッシャ
プレート5が前進移動してクラッチディスク4をフライ
ホイール1に押し付けて圧接する。これにより、フライ
ホイール1の回転はクラッチディスク4を介して入力軸
2に伝達し、機械式自動変速機に伝えられる。
【0026】クラッチ断動作は、クラッチシリンダ13
にエアを供給することによりピストン14はスプリング
15を圧縮して図1において左方向に前進移動する。こ
のピストン14の前進移動によりピストンロッド16を
介してクラッチレバー20は支軸21を支点にして右回
転し、リリースベアリング9を図1において右方向に後
退移動させる。
にエアを供給することによりピストン14はスプリング
15を圧縮して図1において左方向に前進移動する。こ
のピストン14の前進移動によりピストンロッド16を
介してクラッチレバー20は支軸21を支点にして右回
転し、リリースベアリング9を図1において右方向に後
退移動させる。
【0027】前記リリースベアリング9の後退移動によ
りリリースレバー6は、その一端の支軸7を支点にして
右回転し、リリースレバー6に軸支しているプレッシャ
プレート5が後退移動してクラッチディスク4のフライ
ホイール1に対する押し付け力を解除してトルク伝達を
断つのである。
りリリースレバー6は、その一端の支軸7を支点にして
右回転し、リリースレバー6に軸支しているプレッシャ
プレート5が後退移動してクラッチディスク4のフライ
ホイール1に対する押し付け力を解除してトルク伝達を
断つのである。
【0028】上記のクラッチ接,断の動作は前記したよ
うに、アクセル信号A,ブレーキ信号B,セレクトレバ
ー信号C等の走行状態の信号をコンピュータ23に入力
し、これらの信号に基づいて電磁弁18によりクラッチ
シリンダ13のエアの給,排切り換え制御を行うことに
より自動的に作動する。
うに、アクセル信号A,ブレーキ信号B,セレクトレバ
ー信号C等の走行状態の信号をコンピュータ23に入力
し、これらの信号に基づいて電磁弁18によりクラッチ
シリンダ13のエアの給,排切り換え制御を行うことに
より自動的に作動する。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように本発明によると、入力
軸にスプライン嵌合したクラッチディスクと、一端がフ
ライホイールに回動自在に取り付けられ前記クラッチデ
ィスクをフライホイールに押し付けるプレッシャプレー
トを軸支したリリースレバーと、前記入力軸上に相対回
転並びに軸方向に移動可能に軸承され前記リリースレバ
ーの他端と係合したリリースベアリングと、固定部に回
動可能に軸支され一端が前記リリースベアリングに係合
し他端がクラッチシリンダのピストンロッドに結合した
クラッチレバーと、前記クラッチシリンダのピストンを
前記クラッチレバーがクラッチ接方向に回動するよう作
動させるクラッチシリンダ内蔵のスプリングと、前記ク
ラッチシリンダのピストンを前記クラッチレバーがクラ
ッチ断方向に回動するよう作動させるエアを制御する電
磁弁と、この電磁弁を走行状態に応じて制御するコンピ
ュータとを備えた構成であるから、クラッチ本体内にク
ラッチディスクをフライホイールに押し付けるための多
数個のクラッチスプリングの設置が省略され、構造が簡
素化すると共に、クラッチシリンダに内蔵されているス
プリングはクラッチディスクをフライホイールに押し付
けるだけのばね力の小型のコイルスプリングで目的を達
成することができ、クラッチシリンダ及びスプリングの
小型化と、前記多数個のクラッチスプリングの省略とに
よって重量及びコストの低減が得られる利点がある。
軸にスプライン嵌合したクラッチディスクと、一端がフ
ライホイールに回動自在に取り付けられ前記クラッチデ
ィスクをフライホイールに押し付けるプレッシャプレー
トを軸支したリリースレバーと、前記入力軸上に相対回
転並びに軸方向に移動可能に軸承され前記リリースレバ
ーの他端と係合したリリースベアリングと、固定部に回
動可能に軸支され一端が前記リリースベアリングに係合
し他端がクラッチシリンダのピストンロッドに結合した
クラッチレバーと、前記クラッチシリンダのピストンを
前記クラッチレバーがクラッチ接方向に回動するよう作
動させるクラッチシリンダ内蔵のスプリングと、前記ク
ラッチシリンダのピストンを前記クラッチレバーがクラ
ッチ断方向に回動するよう作動させるエアを制御する電
磁弁と、この電磁弁を走行状態に応じて制御するコンピ
ュータとを備えた構成であるから、クラッチ本体内にク
ラッチディスクをフライホイールに押し付けるための多
数個のクラッチスプリングの設置が省略され、構造が簡
素化すると共に、クラッチシリンダに内蔵されているス
プリングはクラッチディスクをフライホイールに押し付
けるだけのばね力の小型のコイルスプリングで目的を達
成することができ、クラッチシリンダ及びスプリングの
小型化と、前記多数個のクラッチスプリングの省略とに
よって重量及びコストの低減が得られる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の断面図
【図2】従来のクラッチ本体の断面図
【図3】従来のクラッチシリンダの一部断面図
【符号の説明】 1 フライホイール 2 入力軸 3 スプラインハブ 4 クラッチディスク 5 プレッシャプレート 6 リリースレバー 7 支軸 8 支軸 9 リリースベアリング 9a インナレース 9b アウタレース 9c ベアリング 10 環状溝 11 環状溝 12 ガイドスリーブ 13 クラッチシリンダ 14 ピストン 15 スプリング 16 ピストンロッド 17 ポート 18 電磁弁 19 エアタンク 20 クラッチレバー 21 支軸 22 ストロークセンサ 23 コンピュータ 24 クランクシャフト
Claims (1)
- 【請求項1】 入力軸にスプライン嵌合したクラッチデ
ィスクと、一端がフライホイールに回動自在に取り付け
られ前記クラッチディスクをフライホイールに押し付け
るプレッシャプレートを軸支したリリースレーバと、前
記入力軸上に相対回転並びに軸方向に移動可能に軸承さ
れ前記リリースレバーの他端と係合したリリースベアリ
ングと、固定部に回動可能に軸支され一端が前記リリー
スベアリングに係合し他端がクラッチシリンダのピスト
ンロッドに結合したクラッチレバーと、前記クラッチシ
リンダのピストンを前記クラッチレバーがクラッチ接方
向に回動するよう作動させるクラッチシリンダ内蔵のス
プリングと、前記クラッチシリンダのピストンを前記ク
ラッチレバーがクラッチ断方向に回動するよう作動させ
るエアを制御する電磁弁と、この電磁弁を走行状態に応
じて制御するコンピュータとを備えたことを特徴とする
自動クラッチ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13084694A JPH07317811A (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | 自動クラッチ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13084694A JPH07317811A (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | 自動クラッチ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07317811A true JPH07317811A (ja) | 1995-12-08 |
Family
ID=15044066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13084694A Pending JPH07317811A (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | 自動クラッチ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07317811A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102006057482A1 (de) * | 2006-12-06 | 2008-06-12 | Schaeffler Kg | Schalttrennkupplung für ein Schaltgetriebe |
WO2019045874A1 (en) * | 2017-08-30 | 2019-03-07 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | BEARING WITH INTEGRATED LOCK LATCH ASSEMBLY |
-
1994
- 1994-05-23 JP JP13084694A patent/JPH07317811A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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