JPH0731625A - 人工歯根治療用の歯肉切除具 - Google Patents

人工歯根治療用の歯肉切除具

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JPH0731625A
JPH0731625A JP5197757A JP19775793A JPH0731625A JP H0731625 A JPH0731625 A JP H0731625A JP 5197757 A JP5197757 A JP 5197757A JP 19775793 A JP19775793 A JP 19775793A JP H0731625 A JPH0731625 A JP H0731625A
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JP
Japan
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tooth root
healing cap
gingiva
rotary blade
artificial
Prior art date
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Pending
Application number
JP5197757A
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English (en)
Inventor
Kenichi Nakanishi
憲一 中西
Kazumasa Matsuyama
和正 松山
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Publication date
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Publication of JPH0731625A publication Critical patent/JPH0731625A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2ステップ法で埋入された歯根部材上に成長
した歯肉粘膜を創傷の複雑化を招くことなく容易に切除
でき、術後に速やかな回復、治癒を期待できる人工歯根
治療用の歯肉切除具を提供する。 【構成】 触診針8と回転刃9とを備え、触診針8を歯
肉粘膜を貫通させてヒーリングキャップ2の孔2cに挿
通させ、この状態で回転刃9を触診針8を中心に回転さ
せてヒーリングキャップ2上の歯肉粘膜を切除すること
ができるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、人工歯根治療用の歯
肉切除具、特に、2ステップ法により植設される人工歯
根用の治療器具であって、顎骨内に埋入された歯根部材
を覆う歯肉粘膜を容易に切除できるようにした人工歯根
治療用の歯肉切除具に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、喪失歯の積極的治療法として、歯
の欠損部の顎骨にチタンやセラミックの歯根部材を直接
に埋入し、この歯根部材に取付部材等を介して歯冠を設
ける人工歯根が実用されている(特開平1−21436
0号公報等参照)。そして、このような人工歯根では、
顎骨組織の成長による歯根部材との骨性密着を確実にす
ることを目的に、その埋入方法として2ステップ法が採
用されている。
【0003】上述した2ステップ法においては、一般
に、次のようにして歯根部材を埋入している。先ず、顎
骨Bにドリル等で穴を形成し、この穴に取付孔(取付
部)1aが形成された有底筒状の歯根部材1を顎骨B内
に埋入する(第1段階の手術)。次いで、図4に示すよ
うに、歯根部材1の開口端にはヒーリングキャップ2を
嵌着し、取付孔1a内に顎骨B組織が侵入することを防
止する。
【0004】この後、所定の養生期間(通常、3〜6か
月)放置し、顎骨B組織が成長、治癒して歯根部材1と
骨性癒着した時に、図5に示すように、歯根部材1を覆
った粘膜(歯肉)CをメスMにより切除して歯根部材1
の上部を露呈させ、続いて、図6に示すように、歯根部
材1からヒーリングキャップ2を取り外す(第2段階の
手術)。次いで、図7に示すように、この歯根部材1の
取付孔1aに取付部材等の上部構造Sを固定し、この上
部構造Sに歯冠を設けていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の2ステップ法にあっては、歯根部材1を覆った
粘膜CをメスMによって切除するため、メスMによる創
傷が複雑になりやすく、縫合等の後処置が必要となる場
合もあり、また、回復に相当の期間を要するという問題
があった。この発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、粘膜の正確な円形の切除手術が簡単に行え、また、
創傷も複雑化することがなく、速やかな回復が期待でき
る治療器具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、フランジ付きヒーリングキャップで被
覆された人口歯根を顎骨組織内に埋設し、前記歯根部材
が顎骨組織と骨性癒着した後に前記ヒーリングキャップ
を覆う歯肉を切除する際に用いる人工歯根治療用の歯肉
切除具であって、先端を触診針とした支持部材と、該支
持部材に径方向に離間して摺動回転可能に設けられた回
転刃とから構成した。
【0007】
【作用】この発明にかかる人工歯根治療用の歯肉切除具
によれば、養生期間の経過後において、触診針をヒーリ
ングキャップの孔に挿通し、この状態で回転刃を触診針
を中心として回転させればヒーリングキャップの上部を
覆う粘膜が円形に切除される。したがって、粘膜の切除
が容易であり、また、その創傷も複雑化することがな
く、切除後において速やかな回復、治癒が期待でき、感
染症等の発症も有効に防止できる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1から図3はこの発明の一実施例にかかる人
工歯根治療用の歯肉切除具を示し、図1が手術時の断面
図、図2aがヒーリングキャップを設けられた歯根部材
の正断面図、図2bが同歯根部材の平面図、図3aが切
除具の斜視図、図3が同切除具の断面図である。なお、
上述した各図に示された部分については同一の番号を付
して一部の詳細な説明は割愛する。
【0009】図1中、1は歯根部材、2はヒーリングキ
ャップ、7は切除具である。図2aに詳示するように、
歯根部材1は、一端に開口する取付孔(取付部)1aが
形成された有底円筒形状を有し、開口端と反対側の端部
が半球状に形成され、外周面に顎骨Bの骨性癒着を促進
するための多孔質処理が施されている。この歯根部材1
は、取付孔1aの開口端を口腔内側(上方)に向けて顎
骨B内に埋入され、この取付孔1aの開口端にヒーリン
グキャップ2が設けられて取付孔1aがヒーリングキャ
ップ2により閉止される。
【0010】ヒーリングキャップ2は、図2bに示すよ
うに、歯根部材1の取付孔1aに挿入、螺合可能な軸部
2aの一端にフランジ部2bを一体に形成してなり、フ
ランジ部2bには器具係止用の凹部2dおよび該凹部2
dに開口する孔2cが形成されている。このヒーリング
キャップ2は、外面全面に顎骨Bとの骨性癒着を抑制す
るための処理、例えば研磨や研削による平滑な滑沢面化
処理等が施され、軸部2aを歯根部材1の取付孔1a内
に嵌入、螺合させて歯根部材1に取り付けられる。
【0011】切除具7は、図3a,bに示すように、触
診針(支持部材)8と回転刃9とを組み合わせて構成さ
れる。回転刃9は、円板状基部9aの周縁に筒状の刃部
9bを一体に形成して構成され、外周面には滑り止め用
のローレット9dが形成されている。この回転刃9は基
部9aの中央に形成された穴9cに触診針8が回転自在
かつ軸方向摺動自在に貫通される。触診針8は、一端に
先鋭化した針部8aを有し、他端外周に滑り止め用のロ
ーレット8bが形成されている。この触診針8は、上述
したヒーリングキャップ2の孔2cに挿入可能な太さを
有する。
【0012】この実施例にあっては、2ステップ法を採
用し、歯根部材1を顎骨B内に埋入して歯根部材1の開
口端にヒーリングキャップ2を外嵌させて取り付け、ヒ
ーリングキャップ2により取付孔1aを閉止する。そし
て、所定の養生期間が経過し、顎骨B組織が成長して歯
根部材1と骨性癒着した時に、歯根部材1上を覆う粘膜
C(歯肉)を切除する。
【0013】ここで、粘膜Cの切除手術は、先ず、触診
針8を単体で、あるいは回転刃9を上方に移動させた状
態に把持し、触診針8の先端の針部8aでヒーリングキ
ャップ2の位置を探って特定し、触診針8を歯肉Cに突
き刺す。したがって、ヒーリングキャップ2の位置を特
定することも容易であり、また、触診針8が細く歯肉C
を大きく傷つけることも防止できる。そして、ヒーリン
グキャップ2の位置が特定されたら触診針8を歯肉粘膜
Cを貫通させてヒーリングキャップ2の孔2cに挿入
し、次いで、回転刃9を歯肉Cに当たるまで触診針8の
軸方向に変位させて触診針8の周りに回転刃9を回転さ
せる。したがって、ヒーリングキャップ2上の歯肉粘膜
Cは円形に切り取られ、創傷が複雑化することがなく、
手術後に速やかな回復、治癒が期待でき、また、感染も
防止できる。
【0014】次いで、粘膜が切り取られてヒーリングキ
ャップ2が露呈した後は、前述したように、ヒーリング
キャップ2を取り外して上部構造Sを設ける。すなわ
ち、周知のように、取付部材を固定し、次いで、取付部
材にポスト部材をクッション部材等を介して所定の変位
を可能に支持し、このポスト部材に歯冠等を設ける。な
お、取付部材、ポスト部材およびクッション部材等に関
しては、上述の公報、また、一般的な2ステップ法等で
周知の手法を採用できるため、その詳細な説明は割愛す
る。
【0015】なお、上述した実施例では円筒形状の回転
刃9を例示するが、この回転刃9の形状は種々の構造、
例えば、周方向に間欠的に設けた刃等で構成することも
可能である。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる
人工歯根の治療器具によれば、ヒーリングキャップに上
部に開口する孔を形成するとともに、この孔に挿入可能
な触診針に回転刃を設けて粘膜切除用の治療具を構成
し、触診針をヒーリングキャップの孔に挿入させた状態
で回転刃を触診針周りに回転させてヒーリングキャップ
上に成長した粘膜を円形に切除するようにしたため、切
除の手術が簡単に創傷の複雑化を招くことなく行え、手
術後に速やかな治癒、回復が期待でき、また、感染も有
効に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる歯肉切除具を人工
歯根の歯根部材に取り付けた状態の断面図である。
【図2】同歯根部材にヒーリングキャップを取り付けた
状態を表し、aが断面図、bが平面図である。
【図3】治療具を表し、aが斜視図、bが断面図であ
る。
【図4】2ステップ法で埋入された歯根部材にヒーリン
グキャップを取り付ける処置を説明する図である。
【図5】同2ステップ法で埋入された歯根部材を覆った
歯肉を切除する処置を説明する図である。
【図6】同2ステップ法で埋入部材に設けられたヒーリ
ングキャップを取り外す処置を説明する図である。
【図7】同2ステップ法でヒーリングキャップが取り外
された歯根部材に歯冠取付用の取付部材を設ける処置を
説明する図である。
【符号の説明】
1 歯根部材 1a 取付孔 2 ヒーリングキャップ 2c 孔 7 切除具 8 触診針(支持部材) 9 回転刃

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フランジ付きヒーリングキャップで被覆
    された人口歯根を顎骨組織内に埋設し、前記歯根部材が
    顎骨組織と骨性癒着した後に前記ヒーリングキャップを
    覆う歯肉を切除する際に用いる人工歯根治療用の歯肉切
    除具であって、 先端を触診針とした支持部材と、該支持部材に径方向に
    離間して設けられた回転刃とを摺動、回動自在に配備し
    たことを特徴とする人工歯根治療用の歯肉切除具。
  2. 【請求項2】 前記回転刃が円筒形状、若しくは周方向
    に間欠的に設けられた少なくとも1枚の刃を有するもの
    である請求項1に記載の人工歯根治療用の歯肉切除具。
JP5197757A 1993-07-16 1993-07-16 人工歯根治療用の歯肉切除具 Pending JPH0731625A (ja)

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JP5197757A JPH0731625A (ja) 1993-07-16 1993-07-16 人工歯根治療用の歯肉切除具

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004004593A1 (es) * 2002-07-03 2004-01-15 Parmigiani Izquierdo Jose Mari Bisturi circular esterilizable para el corte de la encia en el proceso de implante dental
ES2261056A1 (es) * 2002-07-03 2006-11-01 Jose Maria Parmigiani Izquierdo Bisturi circular esterilizable para el corte de la encia en el proceso de implantacion dental.
FR2940756A1 (fr) * 2009-01-06 2010-07-09 Jean Claude Yeung Bistouri circulaire auto-guide par un element central
JP2011152239A (ja) * 2010-01-26 2011-08-11 Akira Takebayashi インプラント手術用歯肉パンチドリル

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FR2940756A1 (fr) * 2009-01-06 2010-07-09 Jean Claude Yeung Bistouri circulaire auto-guide par un element central
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