JPH07316179A - リボース誘導体および放射線障害防護剤 - Google Patents

リボース誘導体および放射線障害防護剤

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JPH07316179A
JPH07316179A JP5813494A JP5813494A JPH07316179A JP H07316179 A JPH07316179 A JP H07316179A JP 5813494 A JP5813494 A JP 5813494A JP 5813494 A JP5813494 A JP 5813494A JP H07316179 A JPH07316179 A JP H07316179A
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JP
Japan
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deoxy
group
thio
amino
compound
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Application number
JP5813494A
Other languages
English (en)
Inventor
Nada Morishige
奈妥 森重
Mari Misawa
真理 三沢
Koji Kiuchi
孝司 木内
Shozo Shiozaki
正三 塩崎
Michihiro Onaka
通弘 大仲
Koichi Ando
興一 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 放射線による障害を防護する化合物を提供す
る。 【構成】 一般式(1)、一般式(2)または(3)で
表されるリボース誘導体、ならびに当該リボース誘導体
を有効成分とする放射線防護剤。 〔式中、RはC1〜6−アルキル基あるいはC1〜7
−アシル基で置換されていてもよいアミノ基を;R
水素原子またはC1〜6−アルキル基を;RはC
1〜6−アルキル基を;それぞれ示し、或いはRとR
は一緒になってC1〜8−アルキリデン基を示す〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放射線障害防護作用を
示す新規なリボース誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】日本人の死因の約1/4は癌であり、癌
患者は今後とも増加すると予測されている。癌の治療方
法の主なものは外科手術、放射線療法、化学療法であ
り、現在、これらを組み合わせた治療が行われている。
【0003】放射線療法は、外科手術と並んで癌治療の
根本的治療法であるが、放射線被曝による患者への様々
な障害の出現が、放射線療法の有用性への評価、期待を
減弱せしめている。放射線照射により惹起される様々な
障害を防護できる予防・治療剤を開発できれば、放射線
療法において患部に照射できる放射線を飛躍的に増量す
ることが可能となり、放射線による癌の治療効果を更に
高めることに寄与することができる。放射線の障害を防
護する薬剤として、従来、含硫アミン化合物等が検討さ
れてきたが臨床に適用されるまでに到っていない。最
近、放射線障害防護剤としてアミフォスチン(Semi
nars in Oncology,,65(198
1))の臨床治検がなされているが、副作用の点で問題
が存在する。
【0004】ところで、米国特許公報第4420489
号は5−デオキシ−5−チオ−D−リボースの放射線障
害防護作用を開示しているが、臨床に供与できるだけの
強い効果に到っていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは新たな放
射線障害防護活性を有する化合物を見出すべく鋭意研究
を行った結果、新規なリボース誘導体が毒性が低く且つ
優れた放射線障害防護作用を有することを見出し、本発
明を完成するに到った。
【0006】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、第一の発明として一般式(1)
【化4】 (式中、R1は炭素数1〜6のアルキル基あるいは炭素
数1〜7のアシル基で置換されていてもよいアミノ基を
示し、R2は水素原子または分岐していてもよい炭素数
1〜6のアルキル基、R3は分岐していてもよい炭素数
1〜6のアルキル基、或いは一緒になって炭素数1〜8
のアルキリデン基を示す。)で表されるリボース誘導体
が提供され、第二の発明として一般式(2)
【化5】 (式中、R1は炭素数1〜6のアルキル基あるいは炭素
数1〜7のアシル基で置換されていてもよいアミノ基を
示し、R2とR3はそれぞれ独立して水素原子または炭素
数1〜6のアルキル基、或いは一緒になって炭素数1〜
8のアルキリデン基を示す。)で表されるリボース誘導
体が提供され、第三の発明として一般式(3)
【化6】 (式中、R1は炭素数1〜6のアルキル基あるいは炭素
数1〜7のアシル基で置換されていてもよいアミノ基を
示し、R2は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基
を示す。)で表されるリボース誘導体が提供される。ま
た、第四の発明としてこれらのリボース誘導体を有効成
分とする放射線障害防護剤が提供される。
【0007】上記式(1)〜(3)においてR1は共通
して炭素数1〜6のアルキル基あるいは炭素数1〜7の
アシル基で置換されていてもよいアミノ基であり、具体
例としては、無置換アミノ基のほか、メチルアミノ基、
エチルアミノ基、n−プロピルアミノ基、イソプロピル
アミノ基、n−ブチルアミノ基、イソブチルアミノ基、
s−ブチルアミノ基、t−ブチルアミノ基、n−ペンチ
ルアミノ基、イソペンチルアミノ基、2−メチルペンチ
ルアミノ基、ネオペンチルアミノ基、n−ヘキシルアミ
ノ基、4−メチルペンチルアミノ基、3−メチルペンチ
ルアミノ基、2−メチルペンチルアミノ基、3,3−ジ
メチルブチルアミノ基、2,2−ジメチルブチルアミノ
基、1,1−ジメチルブチルアミノ基、1,2−ジメチ
ルブチルアミノ基、1,3−ジメチルブチルアミノ基、
2,3−ジメチルブチルアミノ基などのアルキルアミノ
基;アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ブチリ
ルアミノ基、バレリルアミノ基、ベンゾイルアミノ基な
どのアシルアミノ基が例示される。これらの中でもメチ
ルアミノ基、エチルアミノ基、n−プロピルアミノ基、
イソプロピルアミノ基、n−ブチルアミノ基、イソブチ
ルアミノ基、s−ブチルアミノ基、t−ブチルアミノ基
などの炭素数1〜4のアルキルアミノ基やアセチルアミ
ノ基、プロピオニルアミノ基など炭素数2〜3のアシル
アミノ基がとりわけ好ましい。
【0008】上記式(1)のR2は水素原子または分岐
していてもよい炭素数1〜6のアルキル基、R3は分岐
していてもよい炭素数1〜6のアルキル基、またはR2
とR3が一緒になって炭素数1〜8のアルキリデン基を
示す。アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、n−ペン
チル基、イソペンチル基、2−メチルペンチル基、ネオ
ペンチル基、n−ヘキシル基、4−メチルペンチル基、
3−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3,3
−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、1,
1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、
1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基
などが挙げられ、アルキリデン基の具体例としては、メ
チリデン基、エチリデン基、プロピリデン基、イソプロ
ピリデン基、ブチリデン基、イソブチリデン基、ペンチ
リデン基、イソペンチリデン基、ヘキシリデン基、シク
ロヘキシリデン基、ベンジリデン基などが挙げられる。
これらのなかでもR2の置換基として好ましいのは、水
素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプ
ロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル
基、t−ブチル基など炭素数1〜4のアルキル基であ
り、R3の置換基として好ましいのはメチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基など炭素数
1〜4のアルキル基である。またR2とR3とが一緒にな
ってアルキリデン基を形成する場合の好ましい具体例と
しては、イソプロピリデン基、ベンジリデン基、シクロ
ヘキシリデン基などである。上記式(2)のR2とR
3は、それぞれ独立して水素原子または分岐していても
よい炭素数1〜6のアルキル基、或はR2とR3が一緒に
なって炭素数1〜8のアルキリデン基であり、これらの
具体例および好ましい例は上述のR2およびR3と同様で
ある。また、上記式(3)のR2は水素原子または炭素
数1〜6のアルキル基であり、これらの具体例として
は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t
−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、2−メ
チルペンチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、4
−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、2−メチ
ルペンチル基、3,3−ジメチルブチル基、2,2−ジ
メチルブチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−
ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,3
−ジメチルブチル基などが挙げられ、これらのなかでも
2の置換基として好ましいのは、水素原子、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基
など炭素数1〜4のアルキル基である。
【0009】本発明の式(1)で表されるリボース誘導
体の具体例としては、メチル 3−デオキシ−3−アミ
ノ−5−デオキシ−5−チオ−D−リボフラノシド、エ
チル3−デオキシ−3−アミノ−5−デオキシ−5−チ
オ−D−リボフラノシド、イソプロピル 3−デオキシ
−3−アミノ−5−デオキシ−5−チオ−D−リボフラ
ノシド、s−ブチル 3−デオキシ−3−アミノ−5−
デオキシ−5−チオ−D−リボフラノシド、1,2−O
−イソプロピリデン−3−デオキシ−3−アミノ−5−
デオキシ−5−チオ−D−リボフラノース、1,2−O
−シクロヘキシリデン−3−デオキシ−3−アミノ−5
−デオキシ−5−チオ−D−リボフラノースなどのよう
な3位が無置換のアミノ基であるようなもののほか、メ
チル3−デオキシ−3−メチルアミノ−5−デオキシ−
5−チオ−D−リボフラノシド、n−プロピル 3−デ
オキシ−3−メチルアミノ−5−デオキシ−5−チオ−
D−リボフラノシド、1,2−O−イソプロピリデン−
3−デオキシ−3−メチルアミノ−5−デオキシ−5−
チオ−D−リボフラノース、1,2−O−イソブチリデ
ン−3−デオキシ−3−エチルアミノ−5−デオキシ−
5−チオ−D−リボフラノース、n−ブチル 3−デオ
キシ−3−n−プロピルアミノ−5−デオキシ−5−チ
オ−D−リボフラノシド、イソプロピル 3−デオキシ
−3−イソプロピルアミノ−5−デオキシ−5−チオ−
D−リボフラノシド、t−ブチル3−デオキシ−3−n
−ブチルアミノ−5−デオキシ−5−チオ−D−リボフ
ラノシド、1,2−O−イソプロピリデン−3−デオキ
シ−3−n−ブチルアミノ−5−デオキシ−5−チオ−
D−リボフラノース、n−ペンチル 3−デオキシ−3
−イソブチルアミノ−5−デオキシ−5−チオ−D−リ
ボフラノシド、イソプロピル 3−デオキシ−3−s−
ブチルアミノ−5−デオキシ−5−チオ−D−リボフラ
ノシド、1,2−O−n−プロピリデン−3−デオキシ
−3−s−ブチルアミノ−5−デオキシ−5−チオ−D
−リボフラノース、n−ブチル 3−デオキシ−3−ネ
オペンチルアミノ−5−デオキシ−5−チオ−D−リボ
フラノシド、1’,3’−ジメチルブチル 3−デオキ
シ−3−n−ヘキシルアミノ−5−デオキシ−5−チオ
−D−リボフラノシド、メチル 3−デオキシ−3−ア
セチルアミノ−5−デオキシ−5−チオ−D−リボフラ
ノシド、1,2−O−イソプロピリデン−3−デオキシ
−3−アセチルアミノ−5−デオキシ−5−チオ−D−
リボフラノース、2’−メチルペンチル 3−デオキシ
−3−プロピオニルアミノ−5−デオキシ−5−チオ−
D−リボフラノシド、n−ブチル 3−デオキシ−3−
ブチリルアミノ−5−デオキシ−5−チオ−D−リボフ
ラノシド、イソペンチル 3−デオキシ−3−ベンゾイ
ルアミノ−5−デオキシ−5−チオ−D−リボフラノシ
ド、1,2−O−ベンジリデン−3−デオキシ−3−バ
レリルアミノ−5−デオキシ−5−チオ−D−リボフラ
ノース、イソプロピル 3−デオキシ−3−アミノ−5
−デオキシ−5−チオ−D−リボフラノシド、n−ブチ
ル 3−デオキシ−3−ブチリルアミノ−5−デオキシ
−5−チオ−D−リボフラノシド、1,2−O−ベンジ
リデン−3−デオキシ−3−バレリルアミノ−5−デオ
キシ−5−チオ−D−リボフラノース、n−ブチル 2
−O−イソペンチル−3−デオキシ−3−プロピオニル
アミノ−5−デオキシ−5−チオ−D−リボフラノシド
などが例示される。これらの中でもメチル 3−デオキ
シ−3−アミノ−5−デオキシ−5−チオ−D−リボフ
ラノシド、エチル 3−デオキシ−3−アミノ−5−デ
オキシ−5−チオ−D−リボフラノシド、イソプロピル
3−デオキシ−3−アミノ−5−デオキシ−5−チオ−
D−リボフラノシド、1,2−O−イソプロピリデン−
3−デオキシ−3−アミノ−5−デオキシ−5−チオ−
D−リボフラノース、メチル 3−デオキシ−3−アセ
チルアミノ−5−デオキシ−5−チオ−D−リボフラノ
シド、1,2−O−イソプロピリデン−3−デオキシ−
3−アセチルアミノ−5−デオキシ−5−チオ−D−リ
ボフラノースなどが好ましい化合物である。
【0010】また、上記式(2)の具体例は、ビス−
(3−デオキシ−3−アミノ−5−デオキシ−D−リボ
フラース)−5,5’−ジスルフィド、ビス−(メチル
3−デオキシ−3−アミノ−5−デオキシ−D−リボ
フラノシド)−5,5’−ジスルフィド、ビス−(エチ
ル 3−デオキシ−3−アミノ−5−デオキシ−D−リ
ボフラノシド)−5,5’−ジスルフィド、ビス−(イ
ソプロピル 3−デオキシ−3−アミノ−5−デオキシ
−D−リボフラノシド)−5,5’−ジスルフィド、ビ
ス−(2−メチルペンチル 3−デオキシ−3−アミノ
−5−デオキシ−D−リボフラノシド)−5,5’−ジ
スルフィド、ビス−(1,2−O−シクロヘキシリデン
−3−デオキシ−3−アミノ−5−デオキシ−D−リボ
フラノース)−5,5’−ジスルフィド、ビス−(n−
プロピル 3−デオキシ−3−メチルアミノ−5−デオ
キシ−D−リボフラノシド)−5,5’−ジスルフィ
ド、ビス−(1,2−O−メチリデン−3−デオキシ−
3−メチルアミノ−5−デオキシ−D−リボフラノー
ス)−5,5’−ジスルフィド、ビス−(1,2−O−
イソプロピリデン−3−デオキシ−3−メチルアミノ−
5−デオキシ−D−リボフラノース)−5,5’−ジス
ルフィド、ビス−(1,2−O−シクロヘキシリデン−
3−デオキシ−3−メチルアミノ−5−デオキシ−D−
リボフラノース)−5,5’−ジスルフィド、ビス−
(1,2−O−n−ヘキシリデン−3−デオキシ−3−
エチルアミノ−5−デオキシ−D−リボフラノース)−
5,5’−ジスルフィド、ビス−(1,2−O−イソプ
ロピリデン−3−デオキシ−3−イソプロピルアミノ−
5−デオキシ−D−リボフラノース)−5,5’−ジス
ルフィド、ビス−(イソブチル 3−デオキシ−3−ア
セチルアミノ−5−デオキシ−D−リボフラノシド)−
5,5’−ジスルフィド、ビス−(1,2−O−エチリ
デン−3−デオキシ−3−プロピオニルアミノ−5−デ
オキシ−D−リボフラノース)−5,5’−ジスルフィ
ド、ビス−(メチル 3−デオキシ−3−ブチリルアミ
ノ−5−デオキシ−D−リボフラノシド)−5,5’−
ジスルフィド、ビス−(イソペンチル 3−デオキシ−
3−イソブチルアミノ−5−デオキシ−D−リボフラノ
シド)−5,5’−ジスルフィド、ビス−(1,2−O
−エチリデン−3−デオキシ−3−(1,2−ジメチル
ブチル)アミノ−5−デオキシ−D−リボフラノース)
−5,5’−ジスルフィド、ビス−(1,2−O−イソ
プロピリデン−3−デオキシ−3−バレリルアミノ−5
−デオキシ−D−リボフラノース)−5,5’−ジスル
フィド、ビス(1,2−O−シクロヘキシリデン−3−
デオキシ−3−プロピオニルアミノ−5−デオキシ−D
−リボフラノース)−5,5’−ジスルフィドなどが例
示される。これらのなかでもビス−(3−デオキシ−3
−アミノ−5−デオキシ−D−リボフラノース)−5,
5’−ジスルフィド、ビス−(メチル 3−デオキシ−
3−アミノ−5−デオキシ−D−リボフラノシド)−
5,5’−ジスルフィド、ビス−(エチル 3−デオキ
シ−3−アミノ−5−デオキシ−D−リボフラノシド)
−5,5’−ジスルフィド、ビス−(1,2−O−イソ
プロピリデン−3−デオキシ−3−メチルアミノ−5−
デオキシ−D−リボフラノース)−5,5’−ジスルフ
ィドなどは特に好ましい化合物である。
【0011】さらに、上記式(3)の化合物の具体例と
しては、3−デオキシ−3−アミノ−5−デオキシ−5
−チオ−D−リボピラノース、3−デオキシ−3−アセ
チルアミノ−5−デオキシ−5−チオ−D−リボピラノ
ース、2−O−イソプロピル−3−デオキシ−3−アセ
チルアミノ−5−デオキシ−5−チオ−D−リボピラノ
ース、3−デオキシ−3−メチルアミノ−5−デオキシ
−5−チオ−D−リボピラノース、3−デオキシ−3−
n−プロピルアミノ−5−デオキシ−5−チオ−D−リ
ボピラノース、3−デオキシ−3−イソプロピルアミノ
−5−デオキシ−5−チオ−D−リボピラノース、3−
デオキシ−3−n−ブチルアミノ−5−デオキシ−5−
チオ−D−リボピラノース、3−デオキシ−3−n−ペ
ンチルアミノ−5−デオキシ−5−チオ−D−リボピラ
ノース、3−デオキシ−3−イソペンチルアミノ−5−
デオキシ−5−チオ−D−リボピラノース、3−デオキ
シ−3−(2−メチルブチル)アミノ−5−デオキシ−
5−チオ−D−リボピラノース、3−デオキシ−3−ネ
オペンチルアミノ−5−デオキシ−5−チオ−D−リボ
ピラノース、3−デオキシ−3−n−ヘキシルアミノ−
5−デオキシ−5−チオ−D−リボピラノース、3−デ
オキシ−3−(3−メチルペンチル)アミノ−5−デオ
キシ−5−チオ−D−リボピラノース、3−デオキシ−
3−(1,1−ジメチルブチル)アミノ−5−デオキシ
−5−チオ−D−リボピラノース、3−デオキシ−3−
(1,3−ジメチルブチル)アミノ−5−デオキシ−5
−チオ−D−リボピラノースなどが例示される。これら
の中でも、3−デオキシ−3−アミノ−5−デオキシ−
5−チオ−D−リボピラノース、3−デオキシ−3−ア
セチルアミノ−5−デオキシ−5−チオ−D−リボピラ
ノース、3−デオキシ−3−n−プロピルアミノ−5−
デオキシ−5−チオ−D−リボピラノース、2−O−イ
ソプロピル−3−デオキシ−3−アセチルアミノ−5−
デオキシ−5−チオ−D−リボピラノースなどがとりわ
け好ましい化合物である。
【0012】上記の化合物は、1位にα,β立体異性体
があるが、これらは各々単独あるいは混合物のいずれで
あっても本発明に包含される。
【0013】本発明のリボース誘導体の製造法は特に限
定されないが、例えば市場から入手可能な1,2−O−
イソプロピリデン−α−D−キシロースから合成する事
ができる。先ず、1,2−O−イソプロピリデン−α−
D−キシロースの5位のヒドロキシル基を塩化トリチル
などで選択的に保護し、3位のヒドロキシル基は無水酢
酸、ジメチルスルホキシドなどと反応後、ヒドロキシア
ミンなどと反応させて3−オキシム体とし、次いでオキ
シムをリチウムアルミニウムハイドライドなどで還元し
て3−アミノ体を得、無水酢酸などと反応させてアセチ
ル化し保護する。次いで、5位を脱保護後、パラトルエ
ンスルホン酸などで活性化してチオ酢酸カリなどと反応
させる。そして酸性レジンのような酸性触媒を用いて5
位を脱アセチル化する事で、R1がアセチルアミノ基
で、R2とR3が一緒になってアルキリデン基である
(1)および(2)式の化合物が同時に得られる。ま
た、R1がアミノ基やアルキルアミノ基を有する化合物
は、前述のヒドロキシアミンの代わりにアルキルアミン
等のアミン類を用いることによって得られる。さらにこ
の化合物を塩酸のような無機酸を用いて1,2,3位を
同時に脱保護する事で、R1がアミノ基である(3)式
の化合物が得られる。また、R2とR3とがアルキリデン
基を形成していない化合物は、1,2−O−アルキルデ
ン−D−キシロースの5位を、例えばt−ブチルジフェ
ニルスルホキシル基などで保護し、上記方法と同様に3
位をアシルアミノ化し、塩酸などの酸を用いて1,2位
を脱保護、次いで1,2位を任意の置換基で置換した
後、5位を脱保護し、更に常法によって5位にSH基を
導入することによってられる。これらはシリカゲルクロ
マトグラフィー等によって分離精製できる。得られた本
発明の化合物は1位の結合がαのものとβのものとの混
合物であるが、これはシリカゲルの薄層クロマトグラフ
イーなどによって立体異性体を分離される。
【0014】化合物の合成に際しての反応条件は常法に
従って設定すればよく、特に限定されないが、通常−5
℃〜150℃、5分〜24時間程度の条件下で反応させ
る。また、用いられる溶媒についても常法に従って選択
することができるが、通常、テトラヒドロフラン、ヘキ
サン、トルエン、塩化メチレン、塩酸、無水ピリジン、
ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルリン
酸トリアミドなどの溶媒の中から反応を阻害せず出発物
質が溶解可能なものを選択し、単独または組み合わせて
使用すればよい。反応終了後、化合物は常法に従って反
応混和物から採取される。例えば、熱時に反応液中の不
溶物を濾別し、濾液中に析出した結晶を濾取して再結晶
したり、クロマトグラフイー等によって更に精製するこ
とができる。
【0015】かくして得られる本発明のリボース誘導体
は優れた放射線障害防護作用を有する。放射線障害防護
剤としては医薬的に許容しうる担体もしくは希釈剤など
を含有した医薬品組成物として使用することができ、そ
の剤型は適宜選択できる。例えば、液剤、散剤、顆粒
剤、錠剤、腸溶剤およびカプセル剤などの経口剤や、注
射剤、坐剤などの非経口剤が挙げられる。
【0016】製剤方法はそれ自体よく知られており、例
えば、本発明のリボース誘導体と医薬的に許容し得る担
体もしくは希釈剤、更には、安定剤その他所望の添加剤
を配合し、所望の剤型とすることができる。このような
担体もしくは希釈剤の例としては、例えば、澱粉類、乳
糖、ショ糖、ブドウ糖、デキストリン、マンニット、ソ
ルビット、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、トラガ
カントゴム、ゼラチン、アラビアゴム、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニ
ルピロリドン、微結晶セルロース、ステアリン酸マグネ
シウム、タルク、ポリエチレングリコール、寒天、アル
ギン酸ナトリウム、カオリンなどの固体希釈剤や、例え
ば、水、生理食塩水、エタノール、プロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、グリセリン、ハルトマン
液、リンゲル液などの液体希釈剤を挙げることができ
る。この際、普通用いられる安定剤等を含有してもよ
い。
【0017】本発明の放射線障害防護剤が経口剤として
所期の効果を発揮するためには、患者の年齢、体重、疾
患の程度により異なるが、通常成人で、本発明の化合物
を1日0.1〜100mg/kgの範囲で使用すること
ができる。また、静注、皮下注、筋肉注射など、非経口
剤として所期の効果を発揮するためには、患者の年齢、
体重、疾患の程度により異なるが、通常成人で本発明の
化合物を1日0.01〜10mg/kgの範囲で使用す
ることができる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、放射線障害防護活性を
有する新規なリボース誘導体が得られる。これらの化合
物は試薬、医薬品またはその中間体として有用である。
【0019】
【実施例】本発明のリボース誘導体および放射線障害防
護剤について具体的に説明するが、本発明はここで使用
された化合物に限られるものではない。 (合成例1および2)1,2−O−イソプロピリデン−
3−デオキシ−3−アセチルアミノ−5−デオキシ−5
−チオ−D−リボフラノース、および、ビス−(1,2
−O−イソプロピリデン−3−デオキシ−3−アセチル
アミノ−5−デオキシ−D−リボフラノース)−5,
5’−ジスルフイドの合成1,2−O−イソプロピリデ
ン−α−D−キシロース50gの無水ピリジン190m
l溶液に塩化トリチル74gを加えて溶解し、室温で一
晩放置した。減圧下、ピリジンを留去し、クロロホルム
を加えて水洗した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。濃縮後残査にヘキサンを加え、結晶化させて1,2
−O−イソプロピリデン−5−O−トリフェニルメチル
−α−D−キシロフラノース42gを得た。これにジメ
チルスルホキシド300mlを加え、無水酢酸40ml
添加後室温で一晩放置した。反応液を炭酸ナトリウム8
0g/水800ml溶液に注加し、室温で1時間撹拌し
た。クロロホルムで抽出した後、クロロホルム層を集め
て水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮して得ら
れた残査をヘキサンより結晶化させて1,2−O−イソ
プロピリデン−3−オキソ−5−O−トリフェニルメチ
ル−α−D−リボフラノース50gを得た。このメタノ
ール100ml分散液を10%水酸化ナトリウム水溶液
50mlにNH2OH−HCl(12.5g)/水50
ml溶液を加えたものに加え、65℃で2時間撹拌し
た。反応液を室温に戻し、析出した化合物を濾取して水
洗、乾燥して1,2−O−イソプロピリデン−3−ヒド
ロキシイミノ−5−O−トリフェニルメチル−α−D−
リボフラノース35gを得た。
【0020】この化合物を無水エーテル245mlに溶
解し、リチウムアルミニウムハイドライド14.9g/
無水エーテル280ml分散液に氷冷撹拌下、且つ、窒
素置換下でゆっくり滴加し、3時間加熱還流した後、エ
ーテル抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶
媒を留去して1,2−O−イソプロピリデン−3−デオ
キシ−3−アミノ−5−O−トリフェニルメチル−α−
D−リボフラノース29gを得た。これにエタノール6
00mlおよび無水酢酸44mlを加え、室温で30分
撹拌した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶液に注加し
て1時間撹拌した後、析出した結晶を集めて水洗、乾燥
して1,2−O−イソプロピリデン−3−デオキシ−3
−アセチルアミノ−5−O−トリフェニルメチル−α−
D−リボフラノース25gを得た。
【0021】次いで、これにメタノール250mlと1
0%塩化水素ガス−メタノール溶液12.5mlを加え
て一晩放置した。反応液を炭酸水素ナトリウムを加えて
中和し、無機塩を濾別してから濃縮し、得られた残査を
カラムクロマトグラフイー(クロロホルム:メタノール
=95:5)で精製し、1,2−O−イソプロピリデン
−3−デオキシ−3−アセチルアミノ−α−D−リボフ
ラノース8.2g得た。次いで無水ピリジン41mlを
加え、室温撹拌下、パラトルエンスルフォニルクロライ
ド8.2gを添加し、室温で4時間撹拌した。反応液を
減圧下濃縮し、得られた残査に水を加えてクロロホルム
で抽出した。クロロホルム層を集めて水洗、乾燥、濃縮
した後、カラムクロマトグラフイー(クロロホルム:メ
タノール=97:3)で精製し1,2−O−イソプロピ
リデン−3−デオキシ−3−アセチルアミノ−5−O−
パラトルエンスルフォニル−α−D−リボフラノース1
0gを得た。
【0022】この化合物をジメチルホルムアミド160
mlに溶解し、チオ酢酸カリ3.6gを加えて100℃で
8時間加熱した。その後、反応液を減圧下濃縮し、水を
加えてクロロホルムで抽出した。クロロホルム層を集め
て無水硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮して得られた残査
をカラムクロマトグラフイー(97:3=クロロホル
ム:メタノール)で精製し1,2−O−イソプロピリデ
ン−3−デオキシ−3−アセチルアミノ−5−デオキシ
−5−アセチルチオ−α−D−リボフラノース3.4g
を得、メタノール17mlと0.5Nナトリウムメトキ
シド/メタノール溶液0.94mlを加え室温で一晩放
置した。メタノールを留去後、得られた残査をカラムク
ロマトグラフイー(クロロホルム/メタノール=97:
3→95:5)精製し、1,2−O−イソプロピリデン
−3−デオキシ−3−アセチルアミノ−5−デオキシ−
5−チオ−D−リボフラノース(以下、化合物1とい
う)1.5gと、ビス−(1,2−O−イソプロピリデ
ン−3−デオキシ−3−アセチルアミノ−5−デオキシ
−D−リボフラノース)−5,5’−ジスルフイド(以
下、化合物2という)0.8gを同時に得た。
【0023】これらの化合物は、 1H−NMRスペクト
ルから同定された。機器データを以下に示す。 NMRスペクトル(CDCl3,δ値) 化合物1;1.30(3H,s)、1.52(3H,
s)、2.02(3H,s)、2.65〜2.90(2
H,m)、3.78〜4.02(1H,m)、4.22
〜4.67(2H,m)、5.80〜5.92(1H,
d) 化合物2;1.34(6H,s)、1.57(6H,
s)、2.06(6H,s)、2.72〜3.28(6
H,m)、3.95〜4.30(4H,m)、5.29
〜5.40(2H,d)
【0024】(合成例3) 3−デオキシ−3−アミノ−5−デオキシ−5−チオ−
D−リボースの合成 化合物1(1.5g)に1N塩酸45mlを加えて2時
間加熱還流した。反応液を室温に戻し、減圧下濃縮し
た。得られた残査に少量のエタノールを加え、析出した
白色結晶を濾別して乾燥することにより、3−デオキシ
−3−アミノ−5−デオキシ−5−チオ−D−リボフラ
ノース(以下、化合物3という)0.37gを得た。こ
の化合物は、1H−NMRスペクトルから同定された。
機器データを以下に示す。 NMRスペクトル(CDCl3 ,δ値) 2.83〜2.94(2H,d)、3.50〜3.83
(2H,m)、4.21〜4.34(1H,m)、4.
92〜4.98(1H,s)
【0025】(合成例4) ビス−(3−デオキシ−3−アミノ−5−デオキシ−D
−リボフラノース)−5,5’−ジスルフイドの合成 合成例1で得られる化合物2(7.0g)をメタノール
35mlに溶解し、0.5Nナトリウムメトキシド/メ
タノール1.94mlを加えて室温で一晩放置し、メタ
ノールを留去した。得られた残査をカラムクロマトグラ
フイー(クロロホルム/メタノール=97:3→95:
5)で精製してビス−(1,2−O−イソプロピリデン
−3−デオキシ−3−アセチルアミノ−D−リボフラノ
ース)−5,5’−ジスルフイド4.2gとビス−
(1,2−O−イソプロピリデン−3−デオキシ−3−
アセチルアミノ−5−デオキシ−α−D−リボフラノー
ス)−5,5’−ジスルフイド0.3gとを同時に得
た。ビス−(1,2−O−イソプロピリデン−3−デオ
キシ−3−アセチルアミノ−5−デオキシ−D−リボフ
ラノース)−5,5’−ジスルフイド3.0gに1N塩
酸90mlを加えて3時間加熱還流した。反応液を室温
に戻し、減圧下濃縮した。得られた残査を水に溶解して
水酸化ナトリウム水溶液で中和し、凍結乾燥することに
より、ビス−(3−デオキシ−3−アミノ−5−デオキ
シ−D−リボフラノース)−5,5’−ジスルフイド
(以下、化合物4という)1.9gを得た。この化合物
1H−NMRスペクトルから同定された。機器データ
を以下に示す。
【0026】NMRスペクトル(CDCl3 ,δ値) 2.83〜2.94(4H,d)、3.50〜3.83
(4H,m)、4.21〜4.34(2H,m)、4.
92〜4.98(2H,s)
【0027】(合成例5) メチル 3−デオキシ−3−アミノ−5−デオキシ−5
−チオ−D−リボフラノシドの合成 合成例4で得られたビス−(3−デオキシ−3−アミノ
−5−デオキシ−D−リボフラノース)−5,5’−ジ
スルフイド(1g)をメタノール(10ml)とアセト
ン(10ml)の混合溶液に溶解し、アンバーリスト1
5(0.3g;米国ローム&ハース社製)を加えて80
℃で3時間加熱還流した。反応後、室温まで冷却して、
アンバーリスト15を濾別し、濾液をクロロホルムで抽
出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮して得
られた粗シロップをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付し、メチル 3−デオキシ−3−アミノ−5−デ
オキシ−5−チオ−D−リボフラノシドを得た。この化
合物は 1H−NMRスペクトルから同定された。機器デ
ータを以下に示す。 NMRスペクトル(CDCl3 ,δ値)2.80〜2.
95(2H,d)、3.30(3H,s)、3.48〜
3.92(2H,m)、4.21〜4.37(1H,
m)、4.95〜5.01(1H,s)
【0028】(試験例1) in vivo放射線障害
防護試験 動物はC3H/He雄性の3ケ月齡マウスを1群10匹
で使用した。検討化合物は生理食塩水に溶解させた。比
較剤は5−デオキシ−5−チオ−D−リボピラノース
(以下、比較剤1とする)を使用し、生理食塩水に溶解
させた。対照群には生理食塩水を投与した。薬剤濃度は
マウス10g当たり投与液量が0.1mlになるように
調整し、化合物1、3、4および比較剤1をそれぞれ8
00mg/kg、50mg/kg、50mg/kg、5
00mg/kgづつ腹腔内に投与した。薬剤投与15分
後に東芝製137 Cs−γ線照射装置を用いて10Gyを
マウスに全身照射し、生死を観察した。
【0029】その結果、照射後12日目に対照群および
比較剤投与群は全匹死亡したが、化合物1、3および4
投与群はそれぞれ、7/10匹、8/10匹、6/10
匹が生存した。また、化合物1投与群は1/10匹が3
0日生存を示した。このことより、本発明の化合物1、
3および4は放射線障害防護効果を有している事が判っ
た。
【0030】(試験例2)毒性試験 実験動物は3ケ月齢の雄性C3H/Heマウスを、1群
10匹で使用した。化合物1および3を腹腔内に400
mg/kgを1回投与して30日間観察したが、異常な
症状は認められず、死亡した個体も認められなかった。
このことから、本発明の化合物1および3は極めて毒性
の低い化合物であることが判った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 興一 東京都渋谷区道玄坂2−23−10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、R1は炭素数1〜6のアルキル基あるいは炭素
    数1〜7のアシル基で置換されていてもよいアミノ基を
    示し、R2は水素原子または分岐していてもよい炭素数
    1〜6のアルキル基、R3は分岐していてもよい炭素数
    1〜6のアルキル基、或いはR2とR3一緒になって炭素
    数1〜8のアルキリデン基を示す。)で表されるリボー
    ス誘導体。
  2. 【請求項2】 一般式(2) 【化2】 (式中、R1は炭素数1〜6のアルキル基あるいは炭素
    数1〜7のアシル基で置換されていてもよいアミノ基を
    示し、R2とR3はそれぞれ独立して水素原子または炭素
    数1〜6のアルキル基、或いは一緒になって炭素数1〜
    8のアルキリデン基を示す。)で表されるリボース誘導
    体。
  3. 【請求項3】 一般式(3) 【化3】 (式中、R1は炭素数1〜6のアルキル基あるいは炭素
    数1〜7のアシル基で置換されていてもよいアミノ基を
    示し、R2は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基
    を示す。)で表されるリボース誘導体。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3記載のリボース誘
    導体を有効成分とする放射線障害防護剤。
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