JPH07315891A - 遮光性接着用シートの製造方法 - Google Patents

遮光性接着用シートの製造方法

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JPH07315891A
JPH07315891A JP6167297A JP16729794A JPH07315891A JP H07315891 A JPH07315891 A JP H07315891A JP 6167297 A JP6167297 A JP 6167297A JP 16729794 A JP16729794 A JP 16729794A JP H07315891 A JPH07315891 A JP H07315891A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
shielding
adhesive sheet
blade
spherical
Prior art date
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Pending
Application number
JP6167297A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Ogaki
憲治 大垣
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Individual
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  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 遮光性接着用シートの性能アップとミクロ化
に不可欠の超極薄の遮光面1を形成し、また、ガラスや
レンズ等の多様な接着対象面にぴったり添って適確に使
用できる適合性に秀れた遮光性接着用シートを成形する
方法を提供する。 【構成】 合成樹脂製で平滑に精製された極薄の透明層
3の表面に超極薄の遮光面を形成するため、遮光物質を
インクにして、印刷機でプリントする方法を採用した。
また、適合性に秀れた遮光性接着用シートを成形するた
め、球面状のものについては、積層ブロックの小口を、
球面に添った刃を曲率中心を中心に移動してスライスす
るか、球面の中心を軸にした刃を螺旋状に移動してスラ
イスし、球面以外の形状の面については、縦・横どちら
か一方の面に添った刃を、もう一方の面に沿って移動し
スライスする方法を採用した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合わせガラス等に用い
る遮光性接着用シートとして要求される厚みや性能等の
条件をクリアするために必要な超極薄の遮光面の形成を
可能にし、また、接着対象となるさまざまな面に添う遮
光性接着用シートの成形を可能にしたため、自動車用・
建築用の遮光性合わせガラスや西日対策用の信号灯の遮
光性レンズカバーをはじめ広範な分野での利用が期待さ
れる。
【0002】
【従来の技術】これまでも遮光シートのミクロ化がイメ
ージ的に語られた例はあったが、実際にはそれ程きびし
い条件を要求される使用目的がなかったため、ミクロ化
を実現するための具体的な製法は確立されていなかっ
た。偏光フィルターの部類に属するものは扨措き、これ
まで直射日光を遮断しながら内部からの視野をできる限
り確保し、また、内部からの照射光線をできる限り透過
させようという研究開発の行われた前例はないが、発光
・受光画面に入射する室内の外光を減量して画面の鮮明
度を高めようとする遮光板で、構造的に類似した発明は
あった。この場合、透明層に着色剤を混合した接着剤を
塗布して積層し、その着色接着層が固形化して遮光面を
形成するものであった。したがって、製造工程が非効率
的・非能率的でコストも高く、しかも遮光面の超極薄化
は技術的にもむつかしかったし、遮光シートも平削りに
よる平面のもののみであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】遮光性接着用シートに
はクリアしたい3つの目標がある。1つは、入射角10
゜以下の直射日光を遮断できること。2つは、シートの
厚みを1mm以下の薄さにできること。3つは、内部か
ら遮光面と平行に見る視野が約99%以上確保でき、ま
た、内部から遮光面と平行に照射する光線の透過率が約
99%以上確保できること。これらの目標を達成するた
めには、遮光面の幅を1mm以下、透明層の厚みを0.
2mm以下、遮光面の厚みは2μm以下の超極薄にする
ことが絶対条件となる。次に、透明層と遮光面よりなる
精緻な遮光性接着用シートも、接着対象となるさまざま
な傾斜角度や形状を持つ面にぴったり添うものでなけれ
ば、接着の際シートにしわやたるみを生じ遮光面が歪ん
で遮光性接着用シートとしての機能を失うことになる。
【0004】
【課題を解決するための手段】透明層の表面に均一で超
極薄の遮光面をコストも安く量産に適した方法で形成す
るため、透明層表面の平滑精度を高め、遮光物質をイン
クにして、印刷版画を精度の高い平面にした印刷機でプ
リントする方式を採用する。次に、多様な接着対象にぴ
ったり添う遮光性接着用シートを成形するため、先づ、
何れの形状の場合も刃の傾斜角度を決定し、球面状のも
のにあっては〔特許請求の範囲〕で詳述した方法によ
り、連続的にスライスできるよう、一実施例として、ス
ライスに連動して刃または積層ブロックの何れかを遮光
性接着用シートの所定の厚み分だけスライドする装置を
組み込む。球面以外の形状の面にあっては、縦が曲面ま
たは平面で横も曲面または平面であり、何れの組み合わ
せでも、遮光面が水平状態にある積層ブロックの小口
を、縦・横何れか一方の面に添う同じ曲率の刃を形成
し、もう一方の面に沿って移動する方式で連続的にスラ
イスする。
【0005】
【実施例】積層ブロックの小口を、そのシート面と直角
に厚み1mmでスライスすると、その断面にあらわれる
遮光面は水平で、その幅は1mmである。
【0006】積層ブロックの小口を、そのシート面と4
5゜の角度で厚み1mmでスライスすると、その断面の
あらわれる遮光面は水平で、その幅は1.4mmとな
る。
【0007】遮光物質をインクにして、印刷機でプリン
トする場合、所定の遮光性能を確保するため必要に応じ
て2回以上プリントする。
【0008】遮光性接着用シートが垂直に立ち、一実施
例として遮光面の幅0.5mm、厚み1μm程度、透明
層の厚み0.1mm、面の傾斜角度0゜(水平)に構成
される場合の性能は、入射角10゜以上の日光を遮断
し、内部から遮光面と平行に見る視野は約99%、ま
た、内部から照射する光線の透過率も約99%となる。
【0009】遮光性接着用シートが10゜前に傾斜して
立ち、一実施例として遮光面の幅0.5mm、厚み1μ
m程度、透明層の厚み0.1mm、面の傾斜角度10゜
に構成される場合の性能は、入射角0゜(水平)以上の
日光を遮断し、内部からの視野は約99%、また、照射
光線の透過率も約99%となる。
【0010】遮光性接着用シートの両面となるスライス
面を、透明層と同じかまたはよく似た材質の被膜により
保護する。
【0011】
【発明の効果】ガラスや交通信号機の業界において、こ
れまで日光を遮断すべく真正面から取り組んだ例はな
く、ガラス業界では、太陽熱の吸収・反射という分野で
の研究開発にすり替えて来た。その理由は、日光の遮断
がそのまま内部からの視野を遮り照射光線の透過を妨げ
るものと考えられていたからである。本発明は、遮光性
接着用シートの性能アップとミクロ化の実現、及び、遮
光性接着用シートの多様な接着対象面に対する秀れた適
合性を付与する製法の開発により、二律背反の関係の中
から微妙な折り合いを求めながら、自動車用・建築用の
遮光性合わせガラスにおいても極めて効果的な視野を確
保することができ、信号灯の遮光性レンズカバーに至っ
てはほぼ完壁な効果を得ることに成功した。本発明は、
同時に、生産に際し低コストでしかも効率的・能率的で
量産に適しているため、自動車・建築・信号灯にとどま
らず活性範囲は飛躍的に拡大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】縦・横が共に曲面の遮光性接着用シートの斜視
【図2】球面状の遮光性接着用シートの原形的なスライ
ス装置を示す断面図
【図3】球面状の遮光性接着用シートの原形的なスライ
ス装置を示す斜視図
【図4】積層ブロックの斜視図
【符号の説明】
1 遮光面 2 遮光面の厚み 3 透明層 4 透明層の厚み 5 遮光性接着用シートの厚み 6 球面の中心点 7 球面の中心を通ってその面に添う刃 8 刃の支持枠 9 円筒形積層ブロックの断面 10 曲率中心 11 球面の中心を軸にする刃 12 円筒形積層ブロックの小口 13 軸 14 積層ブロックの小口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本発明は、一般に自動車のフロント合わ
    せガラス用の接着シートに使用されているような合成樹
    脂製の極薄の透明層と、直射日光をほぼ完全遮断する超
    極薄の遮光物質の層(以下、遮光面という。)が図1に
    示すように、交互に連続して平行に並ぶ構造を持ち、主
    に、自動車の遮光性合わせガラスや交通信号灯の着色レ
    ンズの遮光性レンズカバーを構成するために用いられる
    遮光性接着用シートの製造方法に関するもので、透明層
    の表面に直に遮光物質を均一で1μm以下の超極薄まで
    付着することを可能にするため、遮光物質をインクにし
    て、印刷機によってプリントする方式を採用した。そし
    て、そのプリントされた透明層の積層ブロックを、接着
    対象となるガラスやレンズ等の持つさまざまな傾斜角度
    や形状の面、たとえば球面や球面以外の曲面(以下、曲
    面という。)等にもぴったり添うことができる遮光性接
    着用シートを成形するため、何れの形状の場合も、先
    づ、面の傾斜角度とその面で求められる遮光面の傾斜角
    度に合致するよう刃の傾斜角度を決定し、球面状のもの
    にあっては、積層ブロックの小口を、一実施例を示す図
    2のように、球面の中心点を通って端から端までその面
    に添った同じ曲率の刃を成形し、曲率中心を中心として
    刃と直角の方向に移動する方式でスライスするか、別の
    一実施例を示す図3のように球面の中心点から端までの
    面に添った同じ曲率の刃を成形し、球面の中心点を軸に
    して螺旋状に移動する方式でスライスし、球面以外の形
    状の面にあっては、図4に示すような積層ブロックの小
    口を、縦・横いずれか一方の面に添う同じ曲率の刃を成
    形し、もう一方の面に沿って移動する方式でスライスす
    るものであり、印刷機によるプリント方式を採用するこ
    とで、遮光性接着用シートのミクロ化と性能向上に欠か
    せない精度の高い超極薄の遮光面の形成を可能にし、ま
    た、さまざまな遮光性接着用シートを成形できるスライ
    ス方式の採用により多様な接着対象面に対する完全な適
    合性を与えることを特長とする遮光性接着用シートの製
    造方法。
JP6167297A 1994-05-30 1994-05-30 遮光性接着用シートの製造方法 Pending JPH07315891A (ja)

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