JPH07313898A - 圧延設備の冷却排水の処理方法とその装置 - Google Patents

圧延設備の冷却排水の処理方法とその装置

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JPH07313898A
JPH07313898A JP6132566A JP13256694A JPH07313898A JP H07313898 A JPH07313898 A JP H07313898A JP 6132566 A JP6132566 A JP 6132566A JP 13256694 A JP13256694 A JP 13256694A JP H07313898 A JPH07313898 A JP H07313898A
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JP
Japan
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shallow
cooling
equipment
water
flow passages
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Pending
Application number
JP6132566A
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English (en)
Inventor
Yasunobu Sudo
泰伸 須藤
Kenkichi Koda
建吉 國府田
Kanji Kato
寛治 加藤
Motoyoshi Nakada
元良 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kogyo KK
Original Assignee
Asahi Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 加熱された鋼片の圧延設備を冷却した冷却排
水を通過させる沈澱槽(3)を設け、沈澱槽を通った排
水の流路の途中に水深の浅い浅底流路(6)を設け、且
つ該浅底流路の底面に板状磁石(7)を布設し、さらに
該浅底流路を通った排水のオーバーフロー式ろ過設備
(9)を有することを特徴とする圧延設備の冷却排水処
理装置。 【効果】 本発明によれば、単純な構成で、既存の設備
を利用して安価に圧延設備の冷却排水中の浮遊物質の濃
度を顕著に低減することができ、このように処理した排
水は工場外に廃棄することも再び冷却水として利用する
ことも可能となる等の有用な効果を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄又は鉄合金ビレットの
熱間圧延設備を冷却した冷却排水中の浮遊物質を除去す
る方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄もしくは鉄合金ビレットを熱間圧延す
る圧延ロール等の圧延設備は、高温の製品を扱うため設
備自身が高温になった場合、圧延ロール等の折損を起し
たり、カリバーの摩耗の原因となったりすることがある
のでそれら設備を冷却する必要がある。そこで通常は圧
延ロール等に対しては直接冷却水をかける方法で実施し
ているがこうした冷却水は当然高温に加熱された鋼片に
もかかり、これらはその後冷却排水として屋外ピット等
に送られ一部は循環再利用し、一部は工場外に廃棄され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで加熱鋼片に冷
却水がかかると該鋼片表面に生成している四三酸化鉄い
わゆる黒錆がスケールとなって冷却水と共に流れ落ち、
冷却排水中に浮遊物質として混入する。そしてこれが工
場外に多量に流出した場合水質環境の面から問題があ
り、また冷却水として再利用する場合もそのままでは満
足した使用はできなかった。そこでこれら浮遊物質(以
下SSと記す)を冷却排水中から分離除去し、該SSの
冷却排水中の濃度を許容される値以下にまで低下させる
ために種々の方法が行なわれていたが、従来の方法では
SSの濃度を大幅に下げることは非常に困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこれに鑑み種々
検討の結果、簡単な設備で、即ちコストをかけずに冷却
排水中のSSの濃度を容易に低減させることのできる方
法と装置を開発したものである。
【0005】即ち本発明の圧延設備の冷却排水処理方法
は、加熱された鋼片を圧延する圧延設備を冷却した冷却
排水中から四三酸化鉄(以下スケールと記す)を主成分
とする浮遊物質を除去する方法において、該排水を水深
が浅く底面に磁石を布設した流路に流することにより、
該浮遊物質を磁石に吸着させることを特徴とするもので
ある。
【0006】また本発明の冷却排水処理装置の一つは、
加熱された鋼片の圧延設備を冷却した冷却排水の流路の
途中に水深の浅い浅底流路を設け、且つ該浅底流路の底
面に磁石を布設してなることを特徴とするものである。
【0007】さらに本発明の処理装置の他の一つは、加
熱された鋼片の圧延設備を冷却した冷却排水を通過させ
る沈澱槽を設け、沈澱槽を通った排水の流路の途中に水
深の浅い浅底流路を設け、且つ該浅底流路の底面に磁石
を布設し、さらに該浅底流路を通った排水のオーバーフ
ロー式ろ過設備を有することを特徴とするものであり、
これら処理装置において複数の磁石を浅底流路の底面に
突起状に設けたり、または複数の磁石を、浅底流路の底
面に設けた複数の凹所に各側面の一部を流路内に露出さ
せて取付けるのは有効である。
【0008】
【作用】このように排水を水深を浅くした浅底流路に流
すのは、その底面に布設した磁石がスケールを主成分と
したSSを吸着する作用を有効に発揮させ、且つ磁石に
吸着したSSの除去及び装置の維持管理を容易にするた
めである。このとき流速は遅い方がよいが、作業効率も
考慮して5m/分〜20m/分程度が良い。またこの浅底
流路での水流の状態は乱れの少ない層流がより望まし
い。
【0009】ここで使用する磁石はどのような形状のも
のでも可能であるが、望ましくは直方体や板状のものが
良く、その広い両面の一方の面を当該流路の底に取付
け、他方の面及び4側面もできるだけ広く排水の流水中
に露出させるのが有効である。従って浅底流路には大き
な1枚の板状磁石を設置するよりは簡単に取扱えて入手
も容易な小型の磁石を多数設置する方が望ましい。なお
磁石は電磁石等でもよいが取扱い易さやコストの面から
永久磁石が望ましい。
【0010】また冷却排水を先ず沈澱槽に導入して比較
的大きなSSを取り除き、この排水を磁石を布設した浅
底流路を通過させてSSの大部分を除去し、最後にオー
バーフロー式ろ過設備により浮遊するSSを除くような
設備構成にすると一層効果的にSSの濃度を下げること
ができる。このとき沈澱槽は通常使用しているどのよう
な形式のものであってもよく、またオーバーフロー式ろ
過は排水をオーバーフローで流出させる際その流出口を
覆うように通常のろ過用の任意材質で任意形状のネット
やフィルターを取付けた構造のものをいう。
【0011】また磁石に吸着したSSは、流れている排
水と一緒に定期的又は不定期的に吸引ポンプで吸引する
ことで容易に回収することができ、このようにして回収
したSSは再び鋼の原料としてリサイクルが可能であ
る。
【0012】
【実施例】次に本発明の実施例を図面により説明する。
【0013】毎分 1,000リットルの冷却水を使用する鋼
片の圧延設備における排水中からのSSの除去設備を以
下に説明する。なおこの排水には 350〜400 mg/リット
ル程度のSSが含まれている。従来の方法、例えば80〜
150 メッシュ程度のろ過材により該排水をろ過した場合
は、ろ過後の排水中のSSの濃度は最低でも約90mg/リ
ットル程度にしか下らなかった。
【0014】本発明による設備は、図1に示すように幅
3.6m×深さ 2.3m×長さ60mの既設ピット(1)に適
当な間隔で仕切板(2)を該ピットの底に向って垂設し
た沈澱槽(3)と、この沈澱槽(3)を通った排水が連
結パイプ(4)を通って送られる下記の吸着ピット
(5)とからなるものである。
【0015】この吸着ピット(5)は幅2m×深さ 2.1
m×長さ15mの大きさで上記沈澱槽と同様に仕切板
(2)を有し、また中央部の底を盛り上げて水深約12cm
の浅底流路(6)を形成したものである。該流路(6)
の底面には図2のように 160mm×275mm ×90mmの大きさ
に作り上げたブロック磁石(7) 118個並設した。なお
これらブロック磁石(7)の取付けには、 100mm× 100
mmと65mm×65mmの木製角材で骨格を組み、さらに30mm×
40mmの角材で格子状に組んで浅底流路(6)の底面に固
定し、30mm×40mmの角材で仕切られ形成された凹所に各
ブロック磁石(7)を嵌入することにより実施した。ま
たブロック磁石(7)は図3に示すような鉄製の蓋なし
箱体(10)内に50mm× 132mm×17mmの板磁石を長手方向
に2個嵌入し、これを横方向に3個並設したものを4段
に重ねて該板磁石24個により外寸 160mm× 275mm×90mm
の大きさとした。
【0016】またこの吸着ピット(5)からの排水の流
出口(8)は上からの仕切板(2′)で仕切られ、上記
浅底流路(6)を通った排水はオーバーフロー式に流出
口(8)に向う。そして該流出口(8)の直前には目付
け約1kg/m2 程度のサランメッシュ(商品名,ポリ塩
化ビニリデンのフィラメントからなる)のろ過材からな
るフィルター(9)を設置して最終的なSSの除去部と
した。
【0017】このような処理装置に上記鋼片の圧延設備
の冷却排水を流通させたところ、磁石を設けた浅底流路
(6)を通過した地点でのSSの濃度は53〜55mg/リッ
トルと低く、さらに流出口(8)での濃度は約40mg/リ
ットル程度まで低下しており、環境基準にも十分適合し
た値であった。なお磁石の数や配置を変えたり、フィル
ター(9)の材料やメッシュ又は目付けを変えることに
よりSSの濃度はさらに低減させることも可能である。
【0018】
【発明の効果】このように本発明によれば、単純な構成
で、既存の設備を利用して安価に圧延設備の冷却排水中
のSSの濃度を顕著に低減することができ、このように
処理した排水は工場外に廃棄することも再び冷却水とし
て利用することも可能となる等の有用な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一例を示す側断面図である。
【図2】本発明装置の浅底流路を示す平面図である。
【図3】ブロック磁石の作製方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 既設ピット 2 仕切板 3 沈澱槽 4 連結パイプ 5 吸着ピット 6 浅底流路 7 ブロック磁石 8 流出口 9 フィルター 10 鉄製蓋なし箱体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中田 元良 埼玉県川口市江戸3丁目23番31号 旭鋼業 株式會社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱された鋼片を圧延する圧延設備を冷
    却した冷却排水中から四三酸化鉄を主成分とする浮遊物
    質を除去する方法において、該排水を水深が浅く底面に
    磁石を布設した流路に流すことにより、該浮遊物質を磁
    石に吸着させることを特徴とする圧延設備の冷却排水処
    理方法。
  2. 【請求項2】 加熱された鋼片の圧延設備を冷却した冷
    却排水の流路の途中に水深の浅い浅底流路を設け、且つ
    該浅底流路の底面に磁石を布設してなることを特徴とす
    る圧延設備の冷却排水処理装置。
  3. 【請求項3】 加熱された鋼片の圧延設備を冷却した冷
    却排水を通過させる沈澱槽を設け、沈澱槽を通った排水
    の流路の途中に水深の浅い浅底流路を設け、且つ該浅底
    流路の底面に磁石を布設し、さらに該浅底流路を通った
    排水のオーバーフロー式ろ過設備を有することを特徴と
    する圧延設備の冷却排水処理装置。
  4. 【請求項4】 複数の磁石を浅底流路の底面に突起状に
    設けた請求項2又は3記載処理装置。
  5. 【請求項5】 複数の磁石を、浅底流路の底面に設けた
    複数の凹所に各側面の一部を流路内に露出させて取付け
    た請求項4記載の処理装置。
JP6132566A 1994-05-23 1994-05-23 圧延設備の冷却排水の処理方法とその装置 Pending JPH07313898A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102784515A (zh) * 2011-05-19 2012-11-21 宝山钢铁股份有限公司 冷轧机组乳化液的深度过滤方法
CN102873644A (zh) * 2012-10-26 2013-01-16 浙江金汇钢业股份有限公司 钢材的表面除锈装置

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102784515A (zh) * 2011-05-19 2012-11-21 宝山钢铁股份有限公司 冷轧机组乳化液的深度过滤方法
CN102784515B (zh) * 2011-05-19 2015-04-22 宝山钢铁股份有限公司 冷轧机组乳化液的深度过滤方法
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