JPH07313260A

JPH07313260A - 書見台

Info

Publication number: JPH07313260A
Application number: JP11640494A
Authority: JP
Inventors: Yoshiteru Arimoto; 佳照有本
Original assignee: RIHITO RABU KK
Current assignee: RIHITO RABU KK
Priority date: 1994-05-30
Filing date: 1994-05-30
Publication date: 1995-12-05

Abstract

(57)【要約】【目的】未使用時の嵩を低くできて、コンパクトにで
き、カバン等に入れて持ち運び易くできると共に、外形
に大きな凹凸ができないようにする。【構成】上向き開放の箱形基台１と、この基台１の一
側に枢着され、前記基台１内を閉鎖する閉鎖位置と、前
記基台１に対し所定角度で起立する起立位置とにわたっ
て揺動可能に支持した支え台３と、前記基台１の他側
に、該基台１の内部に格納可能で、かつ、この格納位置
から引出可能に設けられ、この引出位置で書物下端側を
受止めるようにした受台４とから構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は書見台、詳しくは、書物
を所定角度に傾斜させることができるようにした書見台
に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、此種書見台は、図１２に示すよ
うに机などに載置する基板Ｄの一端部に、書物の下端側
を受止めるようにした書物受部Ｅを設けると共に、前記
基板における書物受部Ｅ側に、杆状体から成る支え台Ｆ
を起伏可能に枢着し、更に、前記支え台Ｆの中央部に設
ける杆状体ｆに突張杆Ｇを左右方向に回転可能に枢着し
て、該突張杆Ｇを例えば矢印方向に揺動させることによ
り、前記支え台Ｆを前記基板Ｄに倒伏させたり、該突張
杆Ｇの先端を前記基板Ｄの表面当接させて前記支え台Ｆ
を起立させ、かつ、その起立状態を維持することができ
るように構成されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】所が、この従来の書見
台は、基板Ｄにおける書物受部Ｅ側に支え台Ｆを枢着し
て、この支え台Ｆを前記書物受部Ｅと反対側に倒伏させ
るようにしているため、偏平状に格納できるけれども、
前記支え台Ｆを倒伏して格納する場合、前記書物受部Ｅ
が前記支え台Ｆに対し外方に出張って嵩高となり、この
結果、未使用時の占有スペースが大きくなり、特にカバ
ンなどに入れて持運び難い不具合があった。又、前記基
板及び支え台などは、その外形に大きな凹凸があるた
め、カバンなどに入れて持運ぶとき、カバン等の収容部
内の纏まりが悪くなる不具合もあった。

【０００４】本発明の目的は、未使用時の嵩を低くでき
て、コンパクトにでき、カバン等に入れて持ち運び易く
できると共に、外形に大きな凹凸ができないようにする
点にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、請求項１記載の発明は、上向き開放の箱形基台１
と、この基台１の一側に枢着され、前記基台１内を閉鎖
する閉鎖位置と、前記基台１に対し所定角度で起立する
起立位置とにわたって揺動可能に支持した支え台３と、
前記基台１の他側に、該基台１の内部に格納可能で、か
つ、この格納位置から引出可能に設けられ、この引出位
置で書物下端側を受止めるようにした受台４とから構成
したのである。

【０００６】また、請求項２記載の発明は、基台１内に
格納可能にした受台４は、基台１に対し引出位置と格納
位置とにわたって摺動可能とし、この受台４と基台１と
の間に、受台４を複数の引出位置に係止する係止手段を
設けたのである。

【０００７】また、請求項３記載の発明は、基台１に枢
着する支え台３の枢着部近くに、前記支え台３を起立位
置に保持する起立位置保持手段を設けたのである。

【０００８】

【作用】請求項１記載の発明では、箱形基台１の一側
に、支え台３を閉鎖位置と起立位置とにわたって揺動可
能に枢着すると共に、前記基台１の他側に受台４を、基
台１内部の格納位置から引出可能に設けたから、書物を
傾斜状に支持する場合、支え台３を起立位置に揺動させ
ると共に、受台４を箱形基台１内の格納位置から引出位
置に引出すことにより、前記書物を前記受台４と支え台
３とで傾斜状に支持することができ、かつ、この傾斜状
態を保つことができるのである。

【０００９】そして、未使用時には、前記受台４を箱形
基台１内の格納位置に格納すると共に、前記支え台３を
基台１に重ね合わせて箱形基台１内を閉鎖するのである
から、未使用時の嵩を小さくできて、コンパクトにでき
るのであり、従って、カバン等に入れて持運び易くでき
るのである。また、前記支え台３を、箱形の基台１内を
閉鎖する蓋体の作用を行うようにしたから、換言する
と、基台１と支え台３とで開閉可能な箱を構成するか
ら、外形の大きな凹凸をなくすることができるのであ
る。

【００１０】また、請求項２記載の発明では、基台１内
に格納可能にした受台４を、基台１に対し引出位置と格
納位置とにわたって摺動可能とし、この受台４と基台１
との間に、受台４を複数の引出位置に係止する係止手段
を設けたから、受台４を所定の引出位置に摺動させるだ
けの簡単な操作で、前記受台４と支え台３とで支持する
書物の傾斜角度の変更を容易にできるのである。

【００１１】また、請求項３記載の発明では、基台１に
枢着する支え台３の枢着部近くに、前記支え台３を起立
位置に保持する起立位置保持手段を設けたから、書物の
傾斜保持を確実にでき、ページを開いているとき、書物
が不測に倒れるのを有効に防止できるのである。

【００１２】

【実施例】図１〜図４に示した実施例の書見台は、上向
きに開放する長方形の箱形基台１と、この基台１の後方
側端部に枢着され、前記基台１内を閉鎖する閉鎖位置
と、前記基台１に対し所定角度で起立する起立位置とに
わたって揺動可能に枢支した長方形の支え台３と、前記
基台１の前方側に、該基台１の内部に格納可能で、か
つ、この格納位置から前方に摺動して引出可能に設けら
れ、この引出位置で書物下端側を受止めるようにした受
台４とから成るもので、これら基台１と支え台３と受台
４とは合成樹脂材料で成形している。

【００１３】前記基台１は、長方形の底壁１０と、該底
壁１０の左右両端縁部から起立する一対の側壁１１、１
１と、前記底壁１０の前・後端部から起立する前壁１２
及び後壁１３とから成り、前記各側壁１１、１１の後壁
側端部に軸受孔１４を設けると共に、前記各側壁１１の
下端側に、これら側壁１１に沿って前後方向に延びる凹
状ガイド部１５を設けている。また、前記前壁１２の左
右方向中央部には、一対の割溝１６と、これら割り溝１
６間にあって、先端が前記前壁１２よりも上方側に突出
し、前後方向に弾性変位可能とした引掛片１７とを設け
ている。

【００１４】又、前記支え台３は、前記基台１内を閉鎖
できる大きさとした長方形状の浅い箱形に形成するので
あって、前記基台１の底壁１０に対向する蓋部３０と、
該蓋部３０の左右両端部から下方に向かって延びる側壁
３１、３１と前記蓋部３０の前・後端部から下方に向か
って延びる前壁３２及び後壁３３とから成り、前記各側
壁３１の後端側端部に、前記基台１の軸受孔１４に嵌合
する枢支軸部３４を設けている。また、この枢支軸部３
４の近くに図８〜図１０のように係合突起３５を設ける
と共に、前記基台１の各側壁１１に、図５〜図７のよう
に前記支え台３の起立位置への揺動時、前記係合突起３
５と係合する係合凹部１８を設けて、これら係合突起３
５と係合凹部１８とで前記支え台３を起立位置に保持す
る起立位置保持手段を構成している。また、前記前壁３
２の左右方向中央部には、支え台３の閉鎖位置への揺動
時、前記引掛片１７の先端側引掛部に係合して前記支え
台３を閉鎖位置に保持する係合部３６を設けている。

【００１５】また、前記受台４は、図３のように前記基
台１における各側壁１１の上縁に沿って摺動可能な板状
の取付部４０と、該取付部４０の前端部に連続する凹状
の受止部４１と、この受止部４１の前端部から下向きに
湾曲し、一対の窓孔４２をもった保持部４３と、前記取
付部４０の左右両端部から下向きに延び、受台４の左右
方向への移動を規制する規制片４４、４４とから成り、
この規制片４４の後側端部に、前記基台１の凹状ガイド
部１５に係合する係合突起４５を設けて、この係合突起
４５の前記ガイド部１５への係合により、前記受台４を
基台１に沿って離脱することなく摺動させるようにして
いる。尚、前記規制片４４、４４を外側方に弾性的に変
位させた場合には、前記係合突起４５のガイド部１５と
の係合を離脱して、前記受台４を基台１から容易に取外
すことができるようにしている。

【００１６】また、受台４の前記取付部４０には、その
左右両側内面に、前記基台１の前壁１２に係合可能な複
数個の係止片４６を、受台４の引出方向に所定間隔を置
いて突設し、左右１組の係止片４６を前記前壁１２に係
合させることにより、前記受台４を複数の引出位置に係
止できるようにしており、また一方、前記取付部４０に
おける前記左右の係止片４６間には、前記基台１の引掛
片１７先端部を受入可能とした複数個の表示窓４７を設
けて、前記係止片４６を前記前壁１２に係合させると
き、前記引掛片１７が前記表示窓４７の一つに突入する
ようにしている。また、前記保持部４３には、両端部に
前記各窓孔４２から表側外方に突出するページ押え部５
０をもった略Ｕ字形のページ押え具５を揺動可能に保持
している。

【００１７】また、図に示した実施例では、前記基台１
における各側壁１１の前端部を前記前壁１２に連続させ
ることなく分断させて、各側壁１１の前端部から前壁１
２に沿って左右方向中央側に湾曲する受け片１９を設け
て、これら受け片１９と前壁１２との間に筆記ボード用
の差込凹部２０を形成すると共に、前記前壁１２におけ
る前記受け片１９よりも左右方向中央側に、上下方向に
延びる一対の突起２１を突設し、更に、前記受台４を、
前記受け片１９よりも内方側位置に格納するようにし
て、前記突起２１と前記受け片１９との間で前記ボード
を挟持状に受止めることができるようにしている。

【００１８】尚、図１〜図３及び図６、図７において２
２は、前記基台１における側壁１１の後端部に設けて、
前記支え台３が閉鎖位置に倒伏したとき、前記係合突起
３５が係合する逃し凹部である。

【００１９】次に以上のように構成する実施例の作用を
説明する。

【００２０】書見台を使用しない場合、受台４を基台１
内に格納し、斯く格納した状態で前記支え台３を前記基
台１に重ね合わせて閉鎖するのであって、前記書見台
は、図４のようにシンプルな箱状にできる。

【００２１】この書見台に書物をページ開きの状態で所
定角度に傾斜させて支持する場合、支え台３における係
合部３６の引掛片１７との係合を解除して前記支え台３
を図２のように起立位置に揺動させると共に、図１のよ
うに受台４を箱形基台１内の格納位置から前方の引出位
置に引出すのである。そして、書物の下端側を前記受台
４の受止部４１に受止めた状態で書物の上端側を前記支
え台３の先端部（前壁３２）に立て掛けることにより該
書物を傾斜状に支持させることができるのである。この
場合、前記受台４には、複数個の係止片４６を設けて、
引出位置を変更できるようにしているから、この引出位
置の変更により前記書物の傾斜角度の変更を容易にでき
るのである。即ち、前記受台４を、係合突起４５のガイ
ド部１５との係合位置を中心に上方側に揺動させて前記
係止片４６と前壁１２との係合を離脱させることにより
前記引出位置を変えて、傾斜角を容易に変更することが
できるのである。また、実施例では、受台４に表示窓４
７を設けて、前記係止片４６が前記前壁１２と係合した
とき、基台１の引掛片１７が前記表示窓４７に突入する
ようにしているから、前記係止片４６を取付部４０の内
面に設けて表側から係止片４６が見えないようにしてい
るに拘らず受台４を、前記表示窓４７が前記引掛片１７
と対応する位置に移動させることにより、前記引出位置
を容易に知ることができるのである。また、実施例で
は、基台１に枢着する支え台３の枢着部近くに、係合突
起３５と係合凹部１８とから成る起立位置保持手段を設
けて、前記支え台３を起立位置に保持するようにしてい
るから、書物の起立保持を確実にでき、ページを開いて
いるとき、書物が不測に倒れるのを有効に防止できるの
である。

【００２２】また、未使用時には、前記ページ押え５を
倒伏させると共に、前記受台４を、係合突起４５のガイ
ド部１５との係合位置を中心に上方側に揺動させて引掛
片１７の表示窓４７との係合を離脱させた状態で前記受
台４を基台１に対し格納方向に摺動させ、該受台４を基
台１内の格納位置に格納すると共に、起立位置の前記支
え台３を閉鎖位置に揺動させて箱形基台１内を閉鎖する
のである。このように、受台４を箱形基台１内に格納し
て、基台１内を支え台３で閉鎖するから、図４のように
未使用時の嵩を小さくできて、コンパクトにできるので
あり、従って、カバン等に入れて持運び易くできるので
ある。また、箱形基台１内を支え台３で閉鎖するから、
図４のごとく外形に大きな凹凸がないシンプルな形状に
形成できるのである。

【００２３】また、前記受台４を基台１内の格納位置に
格納した状態で筆記ボードを起立させることができるよ
うにしているから、本などの書物だけでなく、前記ボー
ドに保持されたワードプロセッサ用原稿などの書物の書
見台としても使用することができるのである。このよう
に筆記ボードに保持した書物の書見台として使用する場
合、前記受台４を基台１に対し取外して使用することも
できるのである。

【００２４】尚、以上説明した実施例では、受台４を、
基台１に対し摺動可能に取付けて、摺動させて引出すよ
うにしたが、その他、図示していないが、例えば基台１
における各側壁１１の前端側又は基台１の前端部に受台
４を前後方向に揺動可能に枢着して、前方への揺動によ
り格納位置から前方側に引出し、また、後方への揺動に
より引出位置から格納位置に格納するようにしてもよ
い。斯くすることにより、支え台３と受台４とを何れも
揺動操作するだけでよいから、操作を単純にできるので
ある。また、前記受台４は、基台１に対し前方側に引出
すようにする他、基台１に対し両側方に引出すようにし
てもよい。この場合、例えば基台１における各側壁１１
の前端側又は基台１の前端部両側に一対の受台４を左右
方向に揺動可能に枢着して、外側方への揺動により格納
位置から外側方側に引出し、また、内側方への揺動によ
り引出位置から格納位置に格納するようにしてもよい。
尚、この後者の実施例では、一対の受台の一側端部に枢
支部を設けると共に、前側端部に前記受止部４１を設け
るのである。

【００２５】また、以上説明した実施例では、基台１の
平面全体を支え台３で覆うようにしたが、その他、例え
ば基台１における受台４の引出し側端部は覆うことなく
露出させるようにしてもよい。

【００２６】

【発明の効果】以上のように請求項１記載の発明によれ
ば、箱形基台１の一側に、支え台３を閉鎖位置と起立位
置とにわたって揺動可能に枢着すると共に、前記基台１
の他側に受台４を、基台１内部の格納位置から引出可能
に設けたから、書物を傾斜状に支持する場合、支え台３
を起立位置に揺動させると共に、受台４を箱形基台１内
の格納位置から引出位置に引出すことにより、前記書物
を前記受台４と支え台３とで傾斜状に支持することがで
き、かつ、この傾斜状態を保つことができるのである。

【００２７】そして、未使用時には、前記受台４を箱形
基台１内の格納位置に格納すると共に、前記支え台３を
基台１に重ね合わせて箱形基台１内を閉鎖するのである
から、未使用時の嵩を小さくできて、コンパクトにでき
るのであり、従って、カバン等に入れて持運び易くでき
るのである。また、前記支え台３を、箱形の基台１内を
閉鎖する蓋体の作用を行うようにしたから、換言する
と、基台１と支え台３とで開閉可能な箱を構成するか
ら、外形の大きな凹凸をなくすることができるのであ
る。

【００２８】また、請求項２記載の発明によれば、基台
１内に格納可能にした受台４を、基台１に対し引出位置
と格納位置とにわたって摺動可能とし、この受台４と基
台１との間に、受台４を複数の引出位置に係止する係止
手段を設けたから、受台４を所定の引出位置に摺動させ
るだけの簡単な操作で、前記受台４と支え台３とで支持
する書物の傾斜角度の変更を容易にできるのである。

【００２９】また、請求項３記載の発明によれば、基台
１に枢着する支え台３の枢着部近くに、前記支え台３を
起立位置に保持する起立位置保持手段を設けたから、書
物の傾斜保持を確実にでき、ページを開いているとき、
書物が不測に倒れるのを有効に防止できるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明書見台の使用状態を示す斜視図。

【図２】受台を格納し、支え台を起立させた状態の斜視
図。

【図３】受台を取り外した状態の斜視図。

【図４】未使用時の状態を示す斜視図。

【図５】基台のみの平面図。

【図６】図５の左側面図。

【図７】図６のＡーＡ線拡大断面図。

【図８】支え台のみの底面図。

【図９】図８のＢーＢ線拡大断面図。

【図１０】図８のＣーＣ線拡大断面図。

【図１１】受台のみの拡大断面図。

【図１２】従来例を示す実施例。

【符号の説明】

１基台３支え台４受台

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】上向き開放の箱形基台（１）と、この基台
（１）の一側に枢着され、前記基台（１）内を閉鎖する
閉鎖位置と、前記基台（１）に対し所定角度で起立する
起立位置とにわたって揺動可能に支持した支え台（３）
と、前記基台（１）の他側に、該基台（１）の内部に格
納可能で、かつ、この格納位置から引出可能に設けら
れ、この引出位置で書物下端側を受止めるようにした受
台（４）とから成ることを特徴とする書見台。
【請求項２】基台（１）内に格納可能にした受台（４）
は、基台（１）に対し引出位置と格納位置とにわたって
摺動可能とし、この受台（４）と基台（１）との間に、
受台（４）を複数の引出位置に係止する係止手段を設け
ている請求項１記載の書見台。
【請求項３】基台（１）に枢着する支え台（３）の枢着
部近くに、前記支え台（３）を起立位置に保持する起立
位置保持手段を設けている請求項１記載の書見台。