JPH0731257U

JPH0731257U - 卓上型可変速バリ取り機

Info

Publication number: JPH0731257U
Application number: JP6832493U
Authority: JP
Inventors: 幸三西山
Original assignee: 株式会社西山歯車
Priority date: 1993-11-17
Filing date: 1993-11-17
Publication date: 1995-06-13

Abstract

(57)【要約】【目的】合成樹脂成型品又は金属製部品のバリ取りに
使用され、所要に応じブラシの回転数を変換可能とし、
バリ取り実施中発熱を最小に抑え、且つ小モデュールの
合成樹脂製歯車等のバリ取りを最も効果的に実施する。【構成】外匣内に設けられた駆動モータの駆動軸に設
けられたドライブ・プーリと、被駆動軸の先端に設けら
れ、且つ懸架されたベルトにより該ドライブ・プーリと
互いに連結されたドリブン・プーリと、該被原動軸の先
端に設けられたベース・リングの周囲に形成されたスパ
イラル状溝内に設けられたブラシと、該外匣に設けら
れ、且つ該駆動モータの回転速度を調節するコントロー
ル・パネルとから成る卓上型可変速バリ取り機。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、卓上型可変速バリ取り機に関し、更に詳しくは合成樹脂成型品又は金属製部品のバリ取りに使用され、特に所要に応じブラシの回転数を変換可能とし、バリ取り実施中発熱を最小に抑え、且つ小モデュールの合成樹脂製歯車等のバリ取りを最も効果的に実施出来る卓上型可変速バリ取り機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来合成樹脂成型品等のバリ取りには、ナイフ等の刃物で削り取ったり、又はバリ取り機の回転軸の周囲にブラシを一体に設けて実施している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしナイフ等の刃物による合成樹脂成型品等のバリ取りは、極めて非能率的であり、又バリ取り機の回転軸の周囲に設けられたブラシによるバリ取りでは、当該バリだけでなく、該合成樹脂成型品等をも切削したり、更に該ナイロン・ブラシと該合成樹脂成型品等との摩擦熱により該合成樹脂成型品等をも溶解してしまう事が多い。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案は、公知の合成樹脂成型品のバリ取り機の前述の欠陥を除去するもので、その要旨は所要外匣内に設けられた駆動モータと、該駆動モータの駆動軸に設けられたドライブ・プーリと、該ドライブ・プーリに対応して被駆動軸の先端に設けられ、且つ懸架されたベルトにより該ドライブ・プーリと互いに連結されたドリブン・プーリと、該外匣から外側に突出する該ドリブン・プーリの該被駆動軸の先端に設けられたベース・リングと、該ベース・リングの周囲に形成されたスパイラル状溝内に設けられたブラシと、該外匣の表面に設けられ、且つ該駆動モータの回転速度を調節するコントロール・パネルとから成る卓上型可変速バリ取り機、該ベース・リングの周囲に形成された並列溝内にブラシを設けて成る卓上型可変速バリ取り機及び該ブラシの代わりに、砥粒入り不織布をロールとしたホイールを該ベース・リングの周囲に一体に設けて成る卓上型可変速バリ取り機である。

【０００５】

【実施例１】この考案の実用新案登録請求の範囲に記載された請求項１記載の卓上型過変速バリ取りの実施例を添付図面について説明する。図１〜９に於て、卓上型可変速バリ取り機１０は、所要外匣１２内に駅動モータ１４を設け、該駆動モータ１４の駆動軸１６の先端にドライブ・プーリ１８を一体に設け、該外匣１２内で該駆動モータ１４の該駆動軸１６側でケーシング１４ａ側の一端と該外匣１２の天井とに支持フレーム２０を垂直一体に固着する。

【０００６】該駆動軸１６の上部でそれに対応して平行に設けられる被駆動軸２２の後端を、該支持フレーム２０に穿設した透孔２０ａにベアリング２４を介して貫通し、該被駆動軸２２の中間部を該外匣１２に穿設した透孔１２ａにベアリング２４を介して回転自在に貫通させる。該被駆動軸２２で該ドライブ・プーリ１８に対応する箇所に一体にドリブン・プーリ２６を固着し、該ドリブン・プーリ２６と該ドライブ・プーリ１８とにベルト２８を懸架し、該駆動モータ１４の回転を該ドリブン・プーリ２６に伝達する構成とする。

【０００７】該外匣１２から外側に突出する該被駆動軸２２の先端にベース・リング３０を設け、該ベース・リング３０の周囲に形成されたスパイラル状溝３０ａを形成し、該スパイラル状溝３０ａ内に砥粒入りナイロン・ブラシ３２の元部３０ａを嵌合して一体とする。従って該砥粒入りナイロン・ブラシ３２は、該ベース・リング３０の周囲にスパイラル状に設けられるので間隙を形成し、摩擦熱を効果的に放熱可能となる。

【０００８】該外匣１２の表面にコントロール・パネル３６を設けて該駆動モータ１４と接続し、後者の回転速度を調節可能とする。

【０００９】

【実施例２】請求項２記載の卓上型過変速バリ取り機１０の実施例を添付図面について説明する。ベース・リング３０の周囲に形成された並列溝３０ａ内に、ナイロン・ブラシ３２を一体に設けて摩擦熱を効果的に放熱可能とする。

【００１０】この考案の実用新案登録請求の範囲に記載された請求項３記載の考案を添付図面について説明する。図９に示す通り、請求項３の卓上型可変速バリ取り機１０に於ては、請求項１及び２記載の該ナイロン・ブラシ３２の代わりに、砥粒入り不織布をロールとしたホイール３４を該ベース・リング３０の周囲に一体に設けて摩擦熱を効果的に放熱可能とする。

【００１１】

【考案の作用】

前述の通り、この考案に係る卓上型過変速バリ取り機１０に於ては、ベース・リング３０の周囲に形成されたスパイラル状溝３０ａ及び並列溝３０ｂ内にブラシ３２を一体に設け、更に該スパイラル状溝３０ａ内に砥粒入りナイロン・ブラシ３２の元部３０ａを嵌合して一体としたものであるから、摩擦熱を効果的に放熱可能とする。

【００１２】

【考案の効果】

この考案によれば、卓上型過変速バリ取り機１０に於ては、ベース・リング３０の周囲に形成されたスパイラル状溝３０ａ及び並列溝３０ｂ内にナイロン・ブラシ３２を一体に設けたり、該スパイラル状溝３０ａ内に砥粒入りナイロン・ブラシ３２の元部３２ａを嵌合して一体としたものであり、所要に応じ該外匣１２の該コントロール・パネル３６により該ナイロン・ブラシ３２の回転数を変換可能としたので摩擦熱を効果的に放熱可能となり、該合成樹脂成型品をも切削したり、又該ナイロン・ブラシ３２と該合成樹脂成型品等との摩擦熱により該合成樹脂成型品等の溶解も無くなる。

【００１３】更に金属製品のバリ取りには、砥粒入り不織布をロールとしたホイール３４を使用すれば、二次バリの発生が無く、優れた仕上がりが得られ、特に小モ型品又は金属製部品のバリ取りに使用され、特に所要に応じブラシの回転数を変換可能とし、バリ取り実施中被バリ取り製品の発熱を最小に抑えて、且つ小モデュールの合成樹脂製歯車等のバリ取りを最も効果的に実施可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る卓上型過変速バリ取り機の正面
略図である。

【図２】図１の卓上型過変速バリ取り機の右側面略図で
ある。

【図３】図１の１１１−１１１線切断略図である。

【図４】図３のドリブン・プーリの駆動軸に一体に嵌合
されるベース・リングの拡大正面図である。

【図５】図４の一部断面側面略図である。

【図６】図５のスパイラル状溝内に一体に嵌合されるブ
ラシの部分側面略図である。

【図７】図５の正面略図である。

【図８】ベース・リングの側面略図である。

【図９】ブラシの代わりに、砥粒入り不織布をロールと
したホイールをベース・リングの側面略図である。

【符号の説明】

１０・・・卓上型可変速バリ取り機；１２・・・外匣；１２ａ・・・透孔；１４・・・駆動モータ；１４ａ・・・駆動モータのケーシング；１６・・・駆動軸；１８・・・ドライブ・プーリ；２０・・・支持フレーム；２０ａ・・・支持フレームの透孔；２２・・・被駆動軸；２４・・・ベアリング；２６・・・ドリブン・プーリ；２８・・・ベルト；３０・・・ベース・リング；３０ａ・・・スパイラル状溝；３０ｂ・・・並列溝；３２・・・ナイロン・ブラシ；３２ａ・・・ナイロン・ブラシの元部；３４・・・砥粒入り不織布をロールとしたホイール；３６・・・コントロール・パネル。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】所要外匣内に設けられた駆動モータと、
該駆動モータの駆動軸に設けられたドライブ・プーリ
と、該ドライブ・プーリに対応して被駆動軸の先端に設
けられ、且つ懸架されたベルトにより該ドライブ・プー
リと互いに連結されたドリブン・プーリと、該外匣から
外側に突出する該ドリブン・プーリの該被駆動軸の先端
に設けられたベース・リングと、該ベース・リングの周
囲に形成されたスパイラル状溝内に設けられたブラシ
と、該外匣の表面に設けられ、且つ該駆動モータの回転
速度を調節するコントロール・パネルとから成る卓上型
可変速バリ取り機。
【請求項２】該ベース・リングの周囲に形成された並
列溝内にブラシを設けて成る請求項１記載の卓上型可変
速バリ取り機。
【請求項３】該ブラシの代わりに、砥粒入り不織布を
ロールとしたホイールを該ベース・リングの周囲に一体
に設けて成る請求項１及び２記載の卓上型可変速バリ取
り機。