JPH07311841A - 画像合成方法及び装置 - Google Patents

画像合成方法及び装置

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JPH07311841A
JPH07311841A JP7033724A JP3372495A JPH07311841A JP H07311841 A JPH07311841 A JP H07311841A JP 7033724 A JP7033724 A JP 7033724A JP 3372495 A JP3372495 A JP 3372495A JP H07311841 A JPH07311841 A JP H07311841A
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豊明 鈴鹿
Kanji Yokogawa
完治 横川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 隣接する複数の図面上の画像をその接続境界
上で位置ずれを起こすことなく正確に接続し、継ぎ目の
ない1枚の画像を得ること。 【構成】 隣接する画像上で接続されるべき任意の数の
対応点を指定し、その指定された対応点を一致させる画
像の各画素の移動量をそれぞれ演算し、その演算結果に
従って一致させる画像分の全画素を移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の画像を計算機上
で合成し、1枚の連続した画像として取扱い、表示する
ための画像合成方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の画像、特に複数の地図を合
成する技術については、ベクトルデータで構成される地
図を対象としたものや、ラスタデータの地図の経線緯線
を基準に補正を行うものがある。ベクトルデータで構成
される地図を合成する技術については、例えば、特開昭
63−206874号公報に開示された境界ベクトルデ
ータの接続処理方式がある。また、経線緯線を基準に補
正を行うものとしては、特開昭60−175182号公
報に開示された地図合成装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ベクトルデー
タを使用する技術は、画像スキャナで読み取ったラスタ
データ形式の地図データに対しては全く適用できないと
いう問題点があった。
【0004】また、ラスタデータの経線緯線を用いる補
正では、経線(緯線)を合致させ経線(緯線)間のデー
タは経線(緯線)のものと同一の補正係数を用いてい
る。このため、複数の異なる誤差の対象に対しても同一
の補正を行うことになり、正確な補正が行えないという
問題があった。
【0005】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、その目的は、隣接する複数
の図面上の画像をその接続境界上で位置ずれを起こすこ
となく正確に接続し、継ぎ目のない1枚の画像を得るこ
とができる画像合成方法および装置を提供することであ
る。
【0006】本発明の他の目的は、継ぎ目のない画像を
高速に得ることができる画像合成方法および装置を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述のような目的を達成
するため、本発明は、隣接する画像上で接続されるべき
任意の数の対応点を指定し、その指定された対応点を一
致させる画像の各画素の移動量をそれぞれ演算し、その
演算結果に従って一致させる画像分の全画素を移動させ
るようにしたものである。
【0008】また、画素の移動位置を求めるに際し、補
正を加える側の画像を正方形の複数のブロックに分割
し、各ブロックの頂点の移動ベクトルとその平均ベクト
ルとの差が小さい場合は、そのブロック内の画素は平均
ベクトルに従って一括して処理するようにしたものであ
る。
【0009】
【作用】2枚の図面の境界上に現れる対象物の位置ずれ
については、補正を施す一方の図面上の点を補正原点、
他方の図面上の点を補正先点とすれば、補正原点を補正
先点に一致させる補正ベクトルを求め、この補正ベクト
ル分だけ、補正を施す方の図面上の画素をずらせばよ
い。
【0010】しかし、補正先点からの距離の大小に関わ
らず同じ比率でずらすと、2つの図面の境界から離れた
位置の画素の位置ずれが大き過ぎ、不自然な補正結果と
なる。
【0011】そこで、補正先点に近い画素については補
正量が大きく、離れるに従って補正量が小さくなるよう
な係数を前記補正ベクトルに乗算し、その結果として得
られるベクトル分だけずらすようにする。
【0012】そのため、本発明では補正後の図面画像の
各画素に対応する補正前の図面画像の画素の位置を、補
正ベクトルに対し補正先点から補正後の図面画像の各画
素までの距離に反比例し、かつその和が「1」となる係
数を乗じることによって求め、この求めた画素位置の値
を補正後の図面画像の対応する画素の値に設定する。
【0013】これによって、隣接する複数の図面上の画
像をその接続境界上で位置ずれを起こすことなく正確に
接続し、継ぎ目のない1枚の画像を得ることができる。
【0014】また、補正を加える側の画像を正方形の複
数のブロックに分割し、各ブロックの頂点の移動ベクト
ルとその平均ベクトルとの差が小さい場合は、そのブロ
ック内の画素は平均ベクトルに従って一括して処理する
ため、画像の継ぎ目からの距離が遠いブロックほど平均
ベクトルに従って一括処理されるケースが増加し、1画
素単位で補正する場合に比べて極めて高速で継ぎ目のな
い1枚の画像を得ることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。
【0016】図1は、本発明に係る画像合成方法を実行
する装置のブロック構成図である。
【0017】本実施例の装置は、画像を読み込むための
画像入力手段であるイメージスキャナ10、画像の合成
を行う中央処理装置11、地図を格納する外部記憶装置
であるディスク12、地図の表示のためのグラフィック
ディスプレイ13、補正する対象の点を指定するための
位置指定手段であるキーボード14およびマウス15か
ら構成されている。
【0018】ディスク12はハードディスクでも光磁気
ディスクでも構わない。
【0019】図2は中央処理装置11の詳細を示す図で
ある。
【0020】中央処理装置11は、画像に補正を施す画
像上の点を補正原点、他方の画像上の点を補正先点と
し、補正原点を補正先点に一致させる補正ベクトルを求
める補正ベクトル算出手段16と、補正後の画像の各画
素に対応する補正前の画像の画素の位置を、前記補正ベ
クトルに対し、補正先点から補正後の画像の各画素まで
の距離に反比例し、かつその和が「1」となる係数を乗
じることによって求める演算手段17と、この演算手段
17によって求められた画素位置の値を補正後の画像の
対応する画素の値に設定する画素値設定手段18とによ
って構成される。
【0021】図3は、本発明の処理を用いた実際の処理
結果を示す画像表示の説明図である。
【0022】地図A31、地図B32はイメージスキャ
ナを用いて読み込んだ補正前の歪みを持つ画像を表示し
たものである。地図A33、地図B’34は補正により
歪みを補正した画像を表示したものである。
【0023】地図の合成は隣合った地図のうち、一方を
補正することにより行う。
【0024】実際に地図を補正する場合、その地図と隣
接する4枚の地図との境界線上の補正を行うが、説明を
簡単にするため、本実施例では2枚の地図の1つの境界
を接続する場合の方法について説明する。
【0025】ここで、補正を指定する元の図上の点を補
正原点、その移動先を補正先点、補正原点から補正先点
へのベクトルを補正ベクトルと言う。
【0026】以下、図4を用いて本発明の一実施例を詳
細に説明する。
【0027】まず、イメージスキャナ10から入力した
地図2枚(地図A31および地図B22)を図3の上の
図のようにグラフィックディスプレイ13に表示する
(ステップ401)。
【0028】本実施例では、地図B32を補正の対象と
する。補正した結果は図3の下の図のようになる。
【0029】次に、マウス15を用いて補正原点となる
補正対象の端点(〇印)とその補正先点(×印)を指定
する。そこで、これらの補正原点と補正先点の座標値に
よって補正原点を補正先点に一致させる補正ベクトルを
求める(ステップ402)。
【0030】次に、補正後画像の先頭画素を注目画素と
する(ステップ403)。
【0031】次に、注目画素と全ての補正先点の距離の
逆数の和Sを求める(ステップ404)。
【0032】さらに各補正ベクトルに注目画素からの距
離とSの積の逆数のを掛けたものの総和を求める(ステ
ップ405)。ステップ405で求めたベクトルにより
注目画素の原画像上での対応画素を求める(ステップ4
06)。
【0033】注目画素が最後かどうかを判定し(ステッ
プ407)、もし、最後ではない場合は次の注目画素を
指定し(ステップ408)、ステップ404からステッ
プ406までの処理を繰り返す。ステップ407で注目
画素が最後である場合は処理を終了する。
【0034】全体の処理に関しては、1画素分の計算を
全画素分繰り返せばよい。
【0035】次に、図4のフローチャートで説明される
処理を実際に地図B’34の画素に対応する地図B32
の1画素分を求める方法を説明する。
【0036】ここで、ベクトル記号を「♂」で表し、ま
た補正ベクトルをn本指定するとして、補正原点を♂P
i,補正先点を♂P’i(但し、i=1,2,…n)、地
図B32上の画素を♂x、地図B’24上の画素を♂
x’と表す。
【0037】方針としては、画素の移動を表すベクトル
♂x−♂x’を考えるわけだが、このとき次の項目に従
う。
【0038】(1)♂x−♂x’は、各補正ベクトルに
対し、ある係数を乗じたものの和となる。
【0039】例えば、♂x−♂x’=α(♂P1−♂
P’1)+β(♂P2−♂P’2) (2)ある補正ベクトルの影響が補正先点近辺では大き
く、遠くでは小さくなるように、係数は♂x’の♂P’
からの距離に反比例したものとする。
【0040】例えば、距離を3および5とすると、α=
1/3,β=1/5となる。
【0041】(3)但し、この係数をそのまま使用する
と、補正先点付近で非連続な補正がかかってしまうの
で、係数の和が「1」になるように正規化する。すなわ
ち、全ての係数の和で割る。
【0042】例の係数を計算し直すと、α=(1/3)
/(1/3+1/5),β=(1/5)/(1/3+1
/5)となる。
【0043】以上のような方針による一般化した計算式
を以下に示す。
【0044】まず、注目画素と全ての補正先点の距離の
逆数の和Sを求める(ステップ404)。
【0045】
【数1】
【0046】次に、Sを用いて地図B’24上の♂x’
に対応する地図B22上の座標xを求める(ステップ4
05,406)。
【0047】
【数2】
【0048】この地図B32上の座標xの画素の値を地
図B’34上の座標x’の画素の値にすればよい。
【0049】以上のように、本実施例によれば、イメー
ジスキャナ10によって読み込まれた隣接する地図上で
接続されるべき点を複数組指定した後、補正を施す地図
上の点を補正原点、他方の地図上の点を補正先点とし、
補正原点を補正先点に一致させる補正ベクトルを求め、
補正後の画像の各画素に対応する補正前の画像の画素の
位置を、前記補正ベクトルに対し、補正先点から補正後
の画像の各画素までの距離に反比例し、かつその和が
「1」となる係数を乗じることによって求め、この求め
た画素位置の値を補正後の画像の対応する画素の値に設
定するようにしたので、隣接する複数の図面上の画像を
その接続境界上で位置ずれを起こすことなく正確に接続
し、継ぎ目のない1枚の画像を得ることができる。
【0050】図5は、補正後の画像の各画素に対応する
補正前の画像の画素の位置を求める場合の説明図であ
り、この図5においては、補正する画像の画素の対応が
明瞭になるように拡大しており、丸印が1つの画素を表
わしている。また、図5の上側が補正する前の状態、下
側が補正後の状態を表わしている。また、図5の右側が
補正の対象となる画像であり、補正ベクトルとして画素
aを画素oに対応させるように指定されたものと仮定す
る。
【0051】本発明を適用した場合、結果として黒の画
素a〜nは、o〜wおよびj,k,l,m,nに移動す
る。
【0052】これは前述の計算式により、o〜w,j〜
nの画素が元の画像のどこの画素に対応しているかを計
算して得られるものである。
【0053】図6は、元の画素と補正後の画素がどのよ
うに対応しているかを示した図であり、例えば画素pは
画素bが対応し、画素bの元の画素値が補正後は画素p
の画素値になっていることを示している。また、元の画
素fは補正後は対応する画素がないことを示し、また元
の画素jはw,jの2つの画素に対応していることを示
している。
【0054】次に、継ぎ目のない1枚の画像を高速に得
るようにした実施例について説明する。
【0055】継ぎ目のない1枚の画像を高速で得ようと
する場合、画像中の全画素を1画素ずつ処理するのでな
く、一様な移動ベクトルと見做せる部分は一括して処理
するのが望ましい。
【0056】そこで、本発明の第2の実施例において
は、イメージスキャナ10によって読み込まれた隣接す
る画像上で接続されるべき点を複数組指定した後、補正
を施す方の画像をその1辺の画素数が2の冪乗個となる
正方形の複数ブロックに分割する。
【0057】そして、各ブロックの各頂点について前述
の第1の実施例で説明した方法により、補正後の画素位
置に対応する補正前の画素位置を求める。
【0058】すなわち、前述の数式1および数式2を実
行し、各頂点の補正後の画素位置に対応する補正前の画
素位置を求める。これによって、各頂点の移動量が判
る。以下、この明細書においては、前述の数式1および
数式2を実行して得られる各頂点の移動量を移動ベクト
ルと定義する。
【0059】そして、各頂点の移動ベクトルの平均ベク
トルを求めた後、各頂点の移動ベクトルと前記平均ベク
トルとの差ベクトルを求める。
【0060】次に、その4つの差ベクトルの最大値が予
め定めた閾値より小さい場合は、該平均ベクトルを当該
ブロック全体の画素の移動ベクトルとして定め、前記平
均ベクトルを用いてブロック内の各画素の値を、対応す
る画素の値に設定する。
【0061】前記差ベクトルの最大値が予め定めた閾値
より大きい場合は、当該ブロックを4等分割し、各分割
ブロックの各頂点の移動ベクトルを求め、さらにその移
動ベクトルの平均ベクトルを求めた後、各頂点の移動ベ
クトルと平均ベクトルとの差ベクトルを求める。
【0062】この処理を分割ブロックの一辺の画素数が
2画素になるまで、もしくは差ベクトルの最大値が閾値
より小さくなるまで繰り返す。
【0063】図7は、画像の高速合成処理を行う装置に
おける中央処理装置11の詳細構成を示すブロック構成
図であり、補正を施す方の画像をその1辺の画素数が2
の冪乗個となる正方形の複数ブロックに分割する分割手
段19と、分割された各ブロックの各頂点について、移
動ベクトルを求める移動ベクトル算出手段16と、算出
された移動ベクトルの平均ベクトルを求める平均ベクト
ル算出手段20と、各移動ベクトルと平均ベクトルとの
差ベクトルを求める差ベクトル算出手段21、前記差ベ
クトルの最大値が予め定めた閾値より小さいか否かを比
較する比較手段22と、この比較手段22の比較結果に
基づき、前記差ベクトルの最大値が予め定めた閾値より
小さい場合は、該平均ベクトルを当該ブロック全体の画
素の移動ベクトルとして定め、当該ブロックの補正後の
画像の各画素に対応する補正前の画像の画素の位置を求
める演算手段17と、前記比較手段22の比較結果に基
づき、前記差ベクトルの最大値が予め定めた閾値より大
きいさい場合は、当該ブロックをさらに4等分割し、各
分割ブロックの各頂点の移動ベクトルを求め、前記演算
手段17に対し当該分割ブロックの補正後の画像の各画
素に対応する補正前の画像の画素の位置を求める処理を
分割ブロックの一辺の画素数が2画素になるまで、もし
くは差ベクトルの最大値が閾値より小さくなるまで繰り
返し実行させる繰返し制御手段23と、図2と同様の設
定手段18が設けられている。
【0064】以下、図8および図9のフローチャートを
用いて画像の高速合成処理について説明する。
【0065】まず、イメージスキャナ10から入力した
地図2枚(地図A31および地図B32)を図3の上の
図のようにグラフィックディスプレイ13に表示する
(ステップ501)。
【0066】本実施例では、地図B32を補正の対象と
する。補正した結果は図3の下の図のようになる。次
に、マウス15を用いて補正原点となる補正対象の端点
(〇印)とその補正先点(×印)を指定する。そこで、
これらの補正原点と補正先点の座標値によって補正原点
を補正先点に一致させる補正ベクトルを求める(ステッ
プ502)。
【0067】次に、補正後の画像を図10に示すように
一辺が「2のn乗個×2のn乗個」(n≧1の整数)の
画素から成る正方形のブロックB1〜Bjに分割する
(ステップ503)。
【0068】次に、ブロックB1〜Bjの先頭ブロック
B1を注目ブロックとする(ステップ504)。そし
て、この注目ブロック内の画素について、対応画素を求
める(ステップ505)。
【0069】次に、指定した注目ブロックが最後かどう
かを判定し(ステップ506)、もし、最後ではない場
合は次の注目ブロックを指定し(ステップ507)、ス
テップ506で注目ブロックが最後である場合は処理を
終了する。
【0070】次にステップ503で求められたブロック
単位による高速化処理を説明する。
【0071】このブロックに対する処理を図9を用いて
説明する。
【0072】図8のステップ503により分割されたブ
ロックの4つの頂点P1〜P4に対応する画素の移動量
を表す移動ベクトルを求める(ステップ601)。
【0073】ブロックサイズが「2×2」画素の場合
(ステップ602)は、求めたベクトルがそのまま、移
動ベクトルとなる(ステップ606)。
【0074】そうでない場合、まず、4つの頂点P1〜
P4の移動ベクトルの平均ベクトルを求める(ステップ
603)。次に4つの頂点の移動ベクトルとその平均ベ
クトルとの差ベクトルを求め、その最大値が「1」(閾
値)以下であるか否かを判定し(ステップ604)、
「1」(閾値)以下であった場合には、その平均ベクト
ルをブロック内の全部の画素に適応する移動ベクトルと
して採用する(ステップ605)。
【0075】もし、差ベクトルの最大値が「1」以上で
あったならば、現ブロックの各辺を2等分することによ
り、さらに4分割する(ステップ607)。
【0076】例えば図10のブロックB3のようにb
1,b2,b3,b4にさらに4分割する。この後、左
上ブロックb1について図8のステップ504からの処
理を再帰的に呼出し実行し、左上ブロックb1内で同様
の処理を一辺の画素数が2画素になるまで、もしくは差
ベクトルの最大値が「1」以下になるまで繰り返す(ス
テップ608)。
【0077】この場合、ブロックb3で差の最大値が
「1」以上であったならば、b31,b32,b33,
b34にさらに分割して同様の処理を繰り返す。
【0078】同様に、右上ブロックb2,右下ブロック
b3,左下ブロックb4について処理する(ステップ6
09,610,611)。
【0079】なお、図8のステップ505、図9のステ
ップ605、606での詳細な処理は図4のステップ4
04からステップ406までの処理と同様である。
【0080】このように、画素の移動位置を求めるに際
し、補正を加える側の画像を正方形の複数のブロックに
分割し、各ブロックの頂点の移動ベクトルと平均ベクト
ルとの差が小さい場合は、そのブロック内の画素は平均
ベクトルに従って一括して処理するため、画像の継ぎ目
からの距離が遠いブロックほど平均ベクトルに従って一
括処理されるケースが増加し、1画素単位で補正する場
合に比べて極めて高速で継ぎ目のない1枚の画像を得る
ことができる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、隣接する複数枚の図面画像の境界付近で対応する任
意の個数の点を指定し、それらの指定によって他の画素
がどのように移動すればよいかを計算することによっ
て、隣接する複数の図面画像をその接続境界上で位置ず
れを起こすことなく正確に接続し、継ぎ目のない1枚の
画像を得ることができる。
【0082】また、画素の移動位置を求めるに際し、補
正を加える側の画像を正方形の複数のブロックに分割
し、各ブロックの頂点の補正ベクトルと平均ベクトルと
の差が小さい場合は、そのブロック内の画素は平均ベク
トルに従って一括して処理するため、高速で継ぎ目のな
い1枚の画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像合成方法を実行する装置の一
実施例を示すブロック構成図である。
【図2】図1における中央処理装置の詳細構成図であ
る。
【図3】合成前の画像と合成後の画像の一例を示す説明
図である。
【図4】本発明の画像合成方法を示すフローチャートで
ある。
【図5】補正後の画像の各画素に対応する補正前の画像
の画素位置を求めることについての説明図である。
【図6】図5における補正後の画像と補正前の画像の位
置関係を示す説明図である。
【図7】高速で画像合成を実現するための中央処理装置
の詳細構成図である。
【図8】画像合成を高速化するための処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図9】図8のステップ505の詳細を示すフローチャ
ートである。
【図10】画像の分割方法の例を示す説明図である。
【符号の説明】
10…イメージスキャナ、11…中央処理装置、12…
ディスク、13…グラフィックディスプレイ、14…キ
ーボード、15…マウス、16…補正ベクトル算出手
段、17…演算手段、18…画素値設定手段、19…分
割手段、20…平均ベクトル算出手段、21…差ベクト
ル算出手段、22…比較手段、23…繰返し制御手段3
1…合成する地図の基準となる側、32…合成する地図
の補正を加える側(補正前)、34…合成する地図の補
正を加える側(補正後)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接する複数の図面上の画像を画像入力
    手段によって読み込み、計算機上で合成し、表示する画
    像合成方法において、 前記画像入力手段によって読み込まれた隣接する画像上
    で接続されるべき任意の数の対応点を指定し、その指定
    された対応点を一致させる画像の各画素の移動量をそれ
    ぞれ演算し、その演算結果に従って一致させる画像分の
    全画素を移動させることを特徴とする画像合成方法。
  2. 【請求項2】 隣接する複数の図面上の画像を画像入力
    手段によって読み込み、計算機上で合成し、表示する画
    像合成方法において、 前記画像入力手段によって読み込まれた隣接する画像上
    で接続されるべき点を複数組指定した後、画像に補正を
    施す画像上の点を補正原点、他方の画像上の点を補正先
    点とし、補正原点を補正先点に一致させる補正ベクトル
    を求め、補正後の画像の各画素に対応する補正前の画像
    の画素の位置を、前記補正ベクトルに対し、補正先点か
    ら補正後の画像の各画素までの距離に反比例し、かつそ
    の和が「1」となる係数を乗じることによって求め、こ
    の求めた画素位置の値を補正後の画像の対応する画素の
    値に設定することを特徴とする画像合成方法。
  3. 【請求項3】 前記画像入力手段によって読み込まれた
    隣接する画像上で接続されるべき点を複数組指定した
    後、補正を施す方の画像をその1辺の画素数が2の冪乗
    個となる正方形の複数ブロックに分割する第1のステッ
    プと、 各ブロックの各頂点について、前記補正ベクトルを用い
    て移動ベクトルを求める第2のステップと、 前記移動ベクトルの平均ベクトルを求めた後、各ブロッ
    クの各頂点の移動ベクトルと前記平均ベクトルとの差ベ
    クトルを求める第3のステップと、 前記各頂点の差ベクトルと予め定めた閾値と比較する第
    4のステップと、 前記各頂点の差ベクトルの中の最大値が前記閾値より小
    さい場合は、平均ベクトルを当該ブロック全体の画素の
    移動ベクトルとして決定する第5のステップと、 前記各頂点の差ベクトルの中の最大値が前記閾値より大
    きい場合は、当該ブロックを4等分割し、各分割ブロッ
    クに対し、前記第2のステップから第5のステップを分
    割ブロックの1辺の画素数が2画素になるまで、もしく
    は差ベクトルの最大値が閾値より小さくなるまで再帰的
    に繰り返す第6のステップと、を有することを特徴とす
    る請求項2記載の画像合成方法。
  4. 【請求項4】 隣接する複数の図面上の画像を画像入力
    手段によって読み込み、計算機上で合成し、表示する画
    像合成装置において、 前記画像入力手段によって読み込まれた隣接する画像上
    で接続されるべき任意の数の対応点を指定する指定手段
    と、指定された対応点を一致させる画像の各画素の移動
    量をそれぞれ演算する演算手段と、この演算手段の演算
    結果に従って一致させる画像分の全画素を移動させるこ
    とを特徴とする画像合成装置。
  5. 【請求項5】 隣接する複数の図面上の画像を画像入力
    手段によって読み込み、計算機上で合成し、表示する画
    像合成装置において、 前記画像入力手段によって読み込まれた隣接する画像上
    で接続されるべき点を複数組指定する指定手段と、画像
    に補正を施す画像上の点を補正原点、他方の画像上の点
    を補正先点とし、補正原点を補正先点に一致させる補正
    ベクトルを求める補正ベクトル算出手段と、補正後の画
    像の各画素に対応する補正前の画像の画素の位置を、前
    記補正ベクトルに対し、補正先点から補正後の画像の各
    画素までの距離に反比例し、かつその和が「1」となる
    係数を乗じることによって求める演算手段と、この演算
    手段によって求められた画素位置の値を補正後の画像の
    対応する画素の値に設定する設定手段とを備えることを
    特徴とする画像合成装置。
  6. 【請求項6】 前記画像入力手段によって読み込まれた
    隣接する画像上で接続されるべき点を複数組指定する指
    定手段と、 補正を施す方の画像をその1辺の画素数が2の冪乗個と
    なる正方形の複数ブロックに分割する分割処理手段と、 各ブロックの各頂点について、前記補正ベクトル算出手
    段で算出された補正ベクトルを用いて移動ベクトルを求
    める移動ベクトル算出手段と、 算出された移動ベクトルの平均ベクトルを求めた後、各
    ブロックの各頂点の移動ベクトルと前記平均ベクトルと
    の差ベクトルを求める差ベクトル算出手段と、 前記各頂点の差ベクトルと予め定めた閾値と比較する比
    較手段と、 前記各頂点の差ベクトルの中の最大値が前記閾値より小
    さい場合は、平均ベクトルを当該ブロック全体の画素の
    移動ベクトルとして採用する判定手段と、 前記各頂点の差ベクトルの中の最大値が前記閾値より大
    きい場合は、当該ブロックを4等分割し、各分割ブロッ
    クに対し、前記移動ベクトル算出手段,差ベクトル算出
    手段,比較手段および判定手段の処理を分割ブロックの
    1辺の画素数が2画素になるまで、もしくは差ベクトル
    の最大値が閾値より小さくなるまで再帰的に繰り返し実
    行させる制御手段と、を有することを特徴とする請求項
    5記載の画像合成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001056009A1 (fr) * 2000-01-27 2001-08-02 Center For Advanced Science And Technology Incubation, Ltd. Procede d'affichage et de stockage d'informations
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CN113674189A (zh) * 2021-08-17 2021-11-19 Oppo广东移动通信有限公司 图像处理方法、装置、电子设备和计算机可读存储介质

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