JPH07311596A - 線形予測係数信号生成方法 - Google Patents

線形予測係数信号生成方法

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JPH07311596A
JPH07311596A JP7079359A JP7935995A JPH07311596A JP H07311596 A JPH07311596 A JP H07311596A JP 7079359 A JP7079359 A JP 7079359A JP 7935995 A JP7935995 A JP 7935995A JP H07311596 A JPH07311596 A JP H07311596A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 励振信号コードブックインデックスを損失す
る結果、CELP復号器において励振信号を合成する通
常の技術を代替し、また、線形予測係数を生成する代替
技術を実現する。 【構成】 音声信号を合成する際に(例えば50次の)
線形予測フィルタによって使用される線形予測係数信号
をフレーム消失期間中に生成する。この生成のため、ま
ず、非消失フレームに対応する音声信号に応答して生成
された線形予測係数信号をメモリに記憶しておく。フレ
ーム消失に応答して、記憶されている線形予測係数信号
をスケールファクタBEFのi乗倍し、その結果の信号
を、音声信号を合成するための線形予測フィルタに送
る。ただし、0.95≦BEF≦0.99であり、iは
記憶されている線形予測係数信号(例えば50個)をイ
ンデックスづける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的に、無線通信シ
ステムで使用する音声符号化方式に関し、特に、無線伝
送におけるバースト誤り時に音声符号器が機能する方式
に関する。
【0002】
【従来の技術】セルラ電話およびパーソナル通信システ
ムのような多くの通信システムは、無線チャネルによっ
て情報を通信する。このような情報を通信している間
に、無線通信チャネルは、マルチパスフェージングのよ
うな、いくつかの誤り源からの影響を受ける。このよう
な誤り源は、とりわけ、フレーム消失という問題を引き
起こすことがある。消失とは、受信機へ通信される一連
のビットの全部の損失または大部分の破壊をいう。フレ
ームとは、所定数のビットである。
【0003】ビットのフレームが完全に損失した場合、
受信機には解釈すべきビットがない。このような状況で
は、受信機は無意味な結果を生じることになる。受信し
たビットのフレームが破壊されたために信頼性がなくな
った場合、受信機はひどく歪んだ結果を生じることがあ
る。
【0004】無線システム容量に対する需要が増大する
につれて、利用可能な無線システム帯域幅の最適な利用
法が必要とされてきている。システム帯域幅の利用の効
率を高める1つの方法は、信号圧縮技術を使用すること
である。音声信号を伝送する無線システムでは、音声圧
縮(すなわち音声符号化)技術をこの目的のために使用
することができる。このような音声符号化技術には、周
知の符号励振線形予測(CELP)音声符号器のよう
な、合成による分析の音声符号器がある。
【0005】音声符号化方式を使用するパケット交換ネ
ットワークにおけるパケット損失の問題は、無線の場合
のフレーム消失と非常に類似している。すなわち、パケ
ット損失によって、音声復号器はフレームを受信するこ
とができないか、または、多数のビットが抜けたフレー
ムを受信することになる。いずれの場合にも、音声復号
器には、同じ本質的問題が提示される。すなわち、圧縮
された音声情報の損失にもかかわらず音声を合成する必
要性である。「フレーム消失」および「パケット損失」
はいずれも、送信されたビットの損失を引き起こした通
信チャネル(すなわちネットワーク)の問題に関係す
る。従って、本明細書の目的のためには、「フレーム消
失」という用語はパケット損失と同義とみなすことがで
きる。
【0006】CELP音声符号器は、原音声信号を符号
化するために励振信号のコードブック(符号帳)を使用
する。この励振信号は、励振に応答して音声信号(また
は音声信号のプリカーサ)を合成する線形予測(LP
C)フィルタを「励振」するために使用される。合成さ
れた音声信号を、符号化すべき信号と比較する。原信号
と最もよく一致するコードブック励振信号を識別する。
その後、識別した励振信号のコードブックインデックス
がCELP復号器へ通信される(CELPシステムのタ
イプに応じて、他のタイプの情報を通信することも可能
である)。復号器は、CELP符号器と同一のコードブ
ックを含む。復号器は、送信されたインデックスを使用
して、自己のコードブックから励振信号を選択する。こ
の選択した励振信号を使用して、復号器のLPCフィル
タを励振する。このようにして励振されることにより、
復号器のLPCフィルタは復号された(すなわち量子化
された)音声信号を生成する。これは、前に原音声信号
に最も近いと判定されたのと同じ音声信号である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】音声符号器を使用する
無線システムなどのシステムは、音声を圧縮しないシス
テムよりもフレーム消失の問題の影響を受けやすい。こ
の影響の受けやすさは、通信される各ビットの損失の可
能性を大きくするような、符号化された音声の冗長性の
少なさ(符号化されていない音声に比べて)による。フ
レーム消失を受けるCELP音声符号器の場合でいえ
ば、励振信号コードブックインデックスは損失してしま
うか、または、大きく破壊されることがある。消失した
フレームのために、CELP復号器は、コードブック内
のどのエントリを使用して音声を合成すべきかを信頼性
よく識別することができなくなる。その結果、音声符号
化システムの性能は大幅に劣化することになる。励振信
号コードブックインデックスを損失する結果、復号器に
おいて励振信号を合成する通常の技術は無効となる。従
って、このような技術を代替手段によって置き換えなけ
ればならない。コードブックインデックスの損失のもう
1つの結果として、線形予測係数を生成する際に利用可
能な通常の信号が使用不能となる。従って、このような
係数を生成する代替技術が必要となる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、非消失フレー
ム期間中に生成した線形予測係数信号の重みつき外挿に
基づいてフレーム消失中の線形予測係数信号を生成す
る。この重みつき外挿により、線形予測フィルタの周波
数応答におけるピークの帯域幅の拡大が実現される。実
施例では、非消失フレーム期間中に生成される線形予測
係数信号はバッファメモリに記憶される。フレーム消失
が起きると、最後の「良好な」係数信号のセットが、帯
域幅拡大係数の累乗によって重みづけされる。累乗の指
数は、当該係数を指定するインデックスである。帯域幅
拡大係数は1より小さい数である。
【0009】
【実施例】
[I.はじめに]本発明は、フレーム消失(すなわち、
音声を合成するために通常使用される圧縮されたビット
ストリーム中の一群の連続するビットの損失)を受けて
いる音声符号化システムの動作に関する。以下の説明
は、CCITTによって国際標準G.728として採用
された周知の16kbit/s低遅延CELP(LD−
CELP)音声符号化方式に例として適用した本発明の
特徴に関する。しかし、当業者には理解されるように、
本発明の特徴は他の音声符号化方式にも適用可能であ
る。
【0010】G.728標準草案には、この標準の音声
符号器および復号器の詳細な記述が含まれている(G.
728標準草案、第3節および第4節参照)。第1の実
施例は、この標準の復号器への改良に関する。本発明を
実現するためには符号器の改良は不要であるが、本発明
は、符号器の改良によってさらに効果が得られる。実
際、以下で説明する一実施例の音声符号化システムは改
良した符号器を含む。
【0011】1個以上のフレームの消失の情報は、本発
明の実施例への入力である。このような情報は従来技術
で周知の任意の方法によって得られる。例えば、フレー
ム消失は、従来の誤り検出符号の使用により検出可能で
ある。このような符号は、無線通信システムの従来の無
線送受信サブシステムの一部として実装される。
【0012】以下の説明のために、復号器のLPC合成
フィルタの出力信号は、音声領域にあるか、それとも、
音声領域へのプリカーサの領域にあるかにかかわらず、
「音声信号」ということにする。また、説明を明確にす
るため、実施例のフレームは、G.728標準の適応サ
イクルの長さの整数倍とする。この実施例のフレーム長
は、実際に妥当であり、一般性を失うことなく、本発明
の開示を可能にする。例えば、フレームの長さは10m
s、すなわち、G.728適応サイクルの長さの4倍と
仮定することができる。適応サイクルは20サンプルで
あり、2.5msの継続時間に相当する。
【0013】説明を明確にするために、本発明の実施例
は、個別の機能ブロックからなるものとして提示する。
それらのブロックが表す機能は、共用または専用のハー
ドウェアを用いて実現可能である。このハードウェアに
は、ソフトウェアを実行可能なハードウェアも含まれる
が、それに制限されるものではない。例えば、図1、図
2、図6および図7に示されたブロックは、単一の共用
プロセッサによって実現することも可能である。(「プ
ロセッサ」という用語の使用は、ソフトウェアを実行可
能なハードウェアを限定的に指すものと解釈してはなら
ない。)
【0014】本実施例は、AT&TのDSP16または
DSP32Cのようなディジタル信号プロセッサ(DS
P)ハードウェアと、以下で説明する作用を実行するソ
フトウェアを記憶する読み出し専用メモリ(ROM)
と、DSPの結果を記憶するランダムアクセスメモリ
(RAM)とを含む。超大規模集積(VLSI)ハード
ウェア実施例や、カスタムVLSI回路と汎用DSP回
路の組合せも可能である。
【0015】[II.実施例]図1に、本発明によって
改良されたG.728のLD−CELP復号器のブロッ
ク図を示す(図1は、G.728標準草案の図3の改良
版である)。正常動作時(すなわち、フレーム消失がな
いとき)には、この復号器はG.728に従って動作す
る。まず復号器は、通信チャネルからコードブックイン
デックスiを受信する。各インデックスは励振VQコー
ドブック29から得られる5個の励振信号サンプルのベ
クトルを表す。コードブック29は、G.728標準草
案に記載された利得および形状のコードブックからな
る。コードブック29は、受信した各インデックスを使
用して、励振コードベクトルを抽出する。抽出したコー
ドベクトルは、符号器によって、原信号に最もよく一致
すると判定されたものである。抽出された各励振コード
ベクトルは利得増幅器31によってスケーリングされ
る。増幅器31は、励振ベクトルの各サンプルに、ベク
トル利得アダプタ300によって決定される利得を乗じ
る(ベクトル利得アダプタ300の動作は後述)。スケ
ーリングされた各励振ベクトルETは、励振合成器10
0に入力される。フレーム消失が起きていない場合、合
成器100は単に変更なしに、スケーリングした励振ベ
クトルを出力する。次に、スケーリングされた各励振ベ
クトルはLPC合成フィルタ32に入力される。LPC
合成フィルタ32は、スイッチ120を通じて合成フィ
ルタアダプタ330によって供給されるLPC係数を使
用する(スイッチ120は、フレーム消失が起きていな
いときは破線側に設定される。合成フィルタアダプタ3
30、スイッチ120、および帯域幅拡大器115につ
いては後述する)。フィルタ32は復号した(すなわち
「量子化した」)音声を生成する。フィルタ32は、復
号音声信号に周期性を導入することが可能な50次合成
フィルタである(このような周期性の強化は一般に20
より大きい次数のフィルタでは必要である)。G.72
8標準によれば、この復号された音声は次に後置フィル
タ34および後置フィルタアダプタ35の作用によって
後置フィルタリングされる。後置フィルタリングされる
と、復号音声のフォーマットはフォーマット変換器28
によって適当な標準フォーマットに変換される。このフ
ォーマット変換は、他のシステムによってこの復号音声
を後で使用することを容易にする。
【0016】[A.フレーム消失中の励振信号合成]フ
レーム消失がある場合、図1の復号器は、どの励振信号
サンプルのベクトルをコードブック29から抽出すべき
かに関する信頼性のある情報を(復号器が仮に何かを受
信するとしても)受信しない。この場合、復号器は、音
声信号を合成する際に使用するための代用励振信号を得
なければならない。フレーム消失期間中の代用励振信号
の生成は励振合成器100によって実行される。
【0017】図2に、本発明による励振合成器100の
実施例のブロック図を示す。フレーム消失中、励振合成
器100は、以前に決定した(決定済み)励振信号サン
プルに基づいて励振信号サンプルのベクトルを1個以上
生成する。これらの決定済み励振信号サンプルは、通信
チャネルから受信した、受信済みコードブックインデッ
クスを用いて抽出されたものである。図2に示したよう
に、励振合成器100は、タンデムスイッチ110、1
30および励振合成プロセッサ120を有する。スイッ
チ110、130はフレーム消失信号に応答して合成器
100のモードを正常モード(フレーム消失なし)と合
成モード(フレーム消失あり)の間で切り替える。フレ
ーム消失信号は、現在のフレームが正常である(例えば
値0)か、または消失しているか(例えば値1)のいず
れかを示す2進フラグである。この2進フラグはフレー
ムごとにリフレッシュされる。
【0018】[1.正常モード]正常モード(スイッチ
110および130では破線で示す)では、合成器10
0は、利得でスケーリングした(利得スケールド)励振
信号ベクトルET(それぞれ5個の励振サンプル値から
なる)を受信し、そのベクトルを出力に送る。ベクトル
サンプル値は励振合成プロセッサ120にも送られる。
プロセッサ120は、後でフレーム消失時に使用するた
めに、このサンプル値をバッファETPASTに記憶す
る。ETPASTは、最近の励振信号サンプル値を20
0個(すなわち40個のベクトル)保持し、最近に受信
した(または合成した)励振信号値の履歴を提供する。
ETPASTが満杯になると、引き続くベクトルの5個
のサンプルがバッファにプッシュされることにより、最
も古いベクトルの5個のサンプルがバッファから落ち
る。(後で合成モードについて説明するように、このベ
クトルの履歴は、フレーム消失時に生成されるベクトル
も含むことがある。)
【0019】[2.合成モード]合成モード(スイッチ
110および130では実線で示す)では、合成器10
0は利得スケールド励振信号ベクトルの入力を切り離
し、励振合成プロセッサ120を合成器出力に結合す
る。プロセッサ120は、フレーム消失信号に応答し
て、励振信号ベクトルを合成するように作用する。
【0020】図3に、合成モードにおけるプロセッサ1
20の動作のブロック流れ図を示す。処理のはじめに、
プロセッサ120は、消失したフレームが有声音声を含
んでいた可能性が高いかどうかを判断する(ステップ1
201)。これは、過去の音声サンプルに対する通常の
有声音性検出によって実行可能である。G.728復号
器の場合、有声音声判定プロセスで使用可能な信号PT
APが(後置フィルタから)利用可能である。PTAP
は、復号音声に対する単一タップピッチ予測器の最適重
みを表す。PTAPが大きい(例えば1に近い)場合、
消失した音声は有声であった可能性が高い。PTAPが
小さい(例えば0に近い)場合、消失した音声は非有声
(すなわち、無声音声、無音、雑音)であった可能性が
高い。経験的に決定されるしきい値VTHが、有声と非
有声の音声の間の判定のために使用される。このしきい
値は0.6/1.4に等しい(ここで、0.6はG.7
28後置フィルタによって使用される有声しきい値であ
り、1.4は、有声音声側に誤るようにしきい値を小さ
くするための経験的に決定された数である)。
【0021】消失したフレームが有声音声を含んでいた
であろうと判定された場合、バッファETPAST内で
サンプルのベクトルを探索することによって、新たな利
得スケールド励振ベクトルETを合成する。最初に探索
されるのは過去のKP個のサンプルである(ステップ1
204)。KPは、有声音声の1ピッチ周期に対応する
サンプル数である。KPは復号音声から通常のように決
定することも可能である。しかし、G.728復号器の
後置フィルタはこの値を既に計算している。従って、新
たなベクトルETの合成は、5個の連続するサンプルの
セットを現在へ外挿(例えば複写)することからなる。
バッファETPASTは、最後に合成したサンプル値の
ベクトルETを反映するように更新される(ステップ1
206)。このプロセスは、良好な(消失していない)
フレームを受信するまで反復する(ステップ1208お
よび1209)。ステップ1204、1206、120
8、および1209のプロセスの結果、ETPASTの
最後のKP個のサンプルが周期的に反復することにな
り、消失したフレームにはETベクトルの周期的な列が
生じる(ここでKPがその周期である)。良好な(消失
していない)フレームを受信すると、このプロセスは終
了する。
【0022】消失フレームが非有声音声を含んでいたと
(ステップ1201によって)判定されると、別の合成
手続きが実行される。実施例のETベクトルの合成は、
ETPAST内の5個のサンプルのグループのランダム
化外挿に基づく。このランダム化外挿手続きは、ETP
ASTの最近の40個のサンプルの平均絶対値の計算か
ら始まる(ステップ1210)。この平均絶対値をAV
MAGで表す。AVMAGは、外挿されたETベクトル
サンプルがETPASTの最近40個のサンプルと同じ
平均絶対値を持つことを保証するプロセスで使用され
る。
【0023】整数値乱数NUMRが、励振合成プロセス
にある程度のランダム性を導入するために発生される。
消失フレームは(ステップ1201で判定されたよう
に)無声音声に含まれているため、このランダム性は重
要である。NUMRは5〜40の任意の整数値をとりう
る(ステップ1212)。次に、ETPASTの5個の
連続するサンプルを選択する。そのうちの最も古いもの
はNUMR個前のサンプルである(ステップ121
4)。次に、これらの選択したサンプルの平均絶対値を
計算する(ステップ1216)。この平均絶対値をVE
CAVと呼ぶ。VECAVに対するAVMAGの比とし
てスケールファクタSFが計算される(ステップ121
8)。次に、ETPASTから選択された各サンプルに
SFを乗じる。このスケールされたサンプルはETの合
成されたサンプルとして使用される(ステップ122
0)。これらの合成されたサンプルは、上記のようにE
TPASTを更新するためにも使用される(ステップ1
222)。
【0024】消失フレームを満たすためにさらに多くの
合成されたサンプルが必要な場合(ステップ122
4)、消失フレームが満たされるまでステップ1212
〜1222が反復する。連続する後続のフレームも消失
している場合(ステップ1226)、ステップ1210
〜1224を反復して、後続の消失フレームを満たす。
すべての連続する消失フレームが合成されたETベクト
ルで満たされると、プロセスは終了する。
【0025】[3.非有声音声に対するもう1つの合成
モード]図4に、励振合成モードにおけるプロセッサ1
20のもう1つの動作のブロック流れ図を示す。この代
替例では、有声音声の処理は図3を参照して既に説明し
たのと同一である。この代替例の相違点は、非有声音声
に対するETベクトルの合成にある。このため、非有声
音声に関する処理のみを図4に示す。
【0026】図示したように、非有声音声に対するET
ベクトルの合成は、バッファETPASTに記憶された
最近の30個のサンプルのブロックと、その最近のブロ
ックから31〜170個のサンプルだけ離れたETPA
STの30個のサンプルとの間の相関を計算することか
ら始まる(ステップ1230)。例えば、ETPAST
の最近30個のサンプルはまず、ETPASTサンプル
の32〜61のサンプルのブロックと相関をとられる。
次に、最近30個のサンプルのブロックは、ETPAS
Tサンプル33〜62と相関をとられる、などとなる。
このプロセスは、171〜200のサンプルを含むブロ
ックまでのすべての30個のサンプルのブロックに対し
て継続される。
【0027】計算した相関値のうちしきい値THCより
大きいすべての相関値に対して、最大相関に対応する時
間差(MAXI)を決定する(ステップ1232)。
【0028】次に、消失フレームが非常に低い周期性を
示していた可能性が高いかどうかを判定するテストを行
う。このような低い周期性の状況では、ETベクトル合
成プロセスに人工的な周期性を導入することを避けるの
が有利である。これは、時間差MAXIの値を変えるこ
とによって行われる。(i)PTAPがしきい値VTH
1より小さい場合(ステップ1234)、または、(i
i)MAXIに対応する最大相関が定数MAXCより小
さい場合(ステップ1236)、非常に低い周期性であ
ることがわかる。その結果、MAXIは1だけインクリ
メントされる(ステップ1238)。条件(i)および
(ii)のいずれも満たされない場合、MAXIはイン
クリメントされない。VHT1およびMAXCの例示的
な値はそれぞれ0.3および3×107である。
【0029】次に、MAXIはETPASTからのサン
プルのベクトルを抽出するためのインデックスとして使
用される。抽出されるサンプルのうち最も早いものはM
AXI個前のサンプルである。これらの抽出されたサン
プルは、次のETベクトルとして使用される(ステップ
1240)。以前のように、バッファETPASTは、
最新のETベクトルサンプルで更新される(ステップ1
242)。
【0030】消失フレームを満たすためにさらにサンプ
ルが必要な場合(ステップ1244)、ステップ123
4〜1242を反復する。消失フレーム内のすべてのサ
ンプルが満たされると、後続の消失した各フレーム内の
サンプルが、ステップ1230〜1244を反復するこ
とによって満たされる(ステップ1246)。連続する
すべての消失フレームが合成したETベクトルで満たさ
れると、プロセスは終了する。
【0031】[B.消失フレームに対するLPCフィル
タ係数]利得スケールド励振ベクトルETの合成に加え
て、消失フレーム期間中にLPCフィルタ係数を生成し
なければならない。本発明によれば、消失フレームに対
するLPCフィルタ係数は、帯域幅拡大手続きによって
生成される。この帯域幅拡大手続きは、消失フレームに
おけるLPCフィルタ周波数応答の不確定性を補償する
のに有用である。帯域幅拡大は、LPCフィルタ周波数
応答におけるピークの鋭さをやわらげる。
【0032】図10に、非消失フレームに対して決定さ
れるLPC係数に基づいたLPCフィルタ周波数応答の
例を示す。図からわかるように、この応答はいくつかの
「ピーク」を含む。不確定性の問題となるのは、フレー
ム消失期間中のこれらのピークの正確な位置である。例
えば、連続するフレームに対する正しい周波数応答は、
図10の応答でピークが右または左にシフトしたものの
ようになる可能性もある。フレーム消失中には、復号音
声はLPC係数を決定するために利用できないため、こ
れらの係数(従ってフィルタ周波数応答)を推定しなけ
ればならない。このような推定は、帯域幅拡大によって
実現される。実施例の帯域幅拡大の結果を図11に示
す。図11からわかるように、周波数応答のピークは減
衰し、ピークの帯域幅は3dB拡大されている。このよ
うな減衰は、フレーム消失のために決定できない「正し
い」周波数応答におけるシフトを補償するのに有用であ
る。
【0033】G.728標準によれば、LPC係数は、
4個のベクトル適応サイクルの第3ベクトルにおいて更
新される。消失フレームの存在は必ずしもこのタイミン
グを乱さない。通常のG.728の場合のように、新た
なLPC係数はフレーム中の第3ベクトルETにおいて
計算される。しかし、この場合、ETベクトルは消失フ
レーム期間中に合成される。
【0034】図1に示したように、実施例はスイッチ1
20、バッファ110、および帯域幅拡大器115を有
する。正常動作中は、スイッチ120は破線で示した位
置にある。これは、LPC係数aiが、合成フィルタア
ダプタ33によってLPC合成フィルタに提供されるこ
とを意味する。新たに適応した係数の各セットaiはバ
ッファ110に記憶される(新しい各セットは、前に保
存された係数のセットを上書きする)。帯域幅拡大器1
15は正常モードでは動作する必要がないので有利であ
る(動作しても、スイッチ120が破線の位置にあるの
で、その出力は使用されない)。
【0035】フレーム消失が起きると、スイッチ120
は状態変化する(実線の位置)。バッファ110は、最
後の良好なフレームからの音声信号サンプルで計算した
LPC係数の最後のセットを含む。消失フレームの第3
ベクトルにおいて、帯域幅拡大器115は新しい係数a
i´を計算する。
【0036】図5に、新しいLPC係数を生成するため
に帯域幅拡大器115によって実行される処理のブロッ
ク流れ図を示す。図示したように、拡大器115は、バ
ッファ110から、前に保存したLPC係数を抽出する
(ステップ1151)。新しい係数ai´は式(1)に
従って生成される。 ai´=(BEF)ii, 1≦i≦50 (1) ただし、BEFは帯域幅拡大係数であり、例示的には
0.95〜0.99の範囲の値をとるが、特に0.97
または0.98に設定するのが有利である(ステップ1
153)。続いて、これらの新しく計算した係数は出力
される(ステップ1155)。係数ai´は、各消失フ
レームごとにただ1回だけ計算されることに注意すべき
である。
【0037】新しく計算された係数は、消失フレーム全
体にわたってLPC合成フィルタ32によって使用され
る。LPC合成フィルタは、新しく計算された係数を、
正常状況下でアダプタ33によって計算されたものであ
るかのように使用する。また、図1に示したように、新
しく計算されたLPC係数はバッファ110にも記憶さ
れる。連続するフレーム消失がある場合には、バッファ
110に記憶された新しく計算されたLPC係数が、図
5に示したプロセスに従ってさらに帯域幅拡大のプロセ
スを行う基礎として使用されることになる。このよう
に、連続する消失フレームの数が多くなるほど、適用さ
れる帯域幅拡大も多くなる(すなわち、消失フレームの
列のk番目の消失フレームに対して、実質的な帯域幅拡
大係数はBEFkとなる)。
【0038】消失フレーム期間中にLPC係数を生成す
る他の技術を、上記の帯域幅拡大技術の代わりに使用す
ることも可能である。そのような技術には、(i)最後
の良好なフレームからのLPC係数の最後のセットの反
復使用、および、(ii)通常のG.728LPCアダ
プタ33における合成励振信号の使用がある。
【0039】[C.フレーム消失中の後方アダプタの動
作]G.728標準の復号器は、合成フィルタアダプタ
およびベクトル利得アダプタを有する(それぞれ図3の
ブロック33および30。また、それぞれG.728標
準草案の図5および図6)。正常動作(すなわち、フレ
ーム消失のない動作)では、これらのアダプタは、復号
器に存在する信号に基づいて、あるパラメータ値を動的
に変化させる。実施例の復号器もまた、合成フィルタア
ダプタ330およびベクトル利得アダプタ300を有す
る。フレーム消失が起きていないとき、合成フィルタア
ダプタ330およびベクトル利得アダプタ300はG.
728標準に従って動作する。アダプタ330、300
の動作は、消失フレーム期間中にのみ、G.728の対
応するアダプタ33、30とは異なる。
【0040】上記のように、アダプタ330によるLP
C係数への更新、および、アダプタ300による利得予
測器パラメータへの更新はいずれも消失フレームがある
間は不要となる。LPC係数の場合、その理由は、その
ような係数は帯域幅拡大手続きによって生成されるため
である。利得予測器パラメータの場合、その理由は、励
振合成が利得スケールド領域で実行されるためである。
ブロック330および300の出力は消失フレーム期間
中は不要であるため、これらのブロック330、300
によって実行される信号処理動作は、計算量を縮小する
ように変更可能である。
【0041】それぞれ図6および図7からわかるよう
に、アダプタ330および300はそれぞれブロックに
よって示されるいくつかの信号処理ステップを有する
(図6のブロック49〜51、図7のブロック39〜4
8および67)。これらのブロックは一般にG.728
標準草案によって定義されているものと同一である。1
個以上の消失フレームの後の最初の良好なフレームにお
いて、ブロック330および300は、消失フレーム期
間中にメモリに記憶した信号に基づいて出力信号を形成
する。記憶前に、これらの信号は消失フレーム期間中に
合成された励振信号に基づいてアダプタによって生成さ
れたものである。合成フィルタアダプタ330の場合、
励振信号はまず、アダプタによって使用される前に量子
化音声へと合成される。ベクトル利得アダプタ300の
場合、励振信号は直接使用される。いずれの場合にも、
アダプタは、次の良好なフレームが生じたときにアダプ
タ出力が決定されるように、消失フレーム期間中に信号
を生成する必要がある。
【0042】本発明によれば、図6および図7のアダプ
タによって通常実行されるより少ない数の信号処理動作
が、消失フレーム期間中に実行されることが可能とな
る。実行される動作は、(i)後続の良好な(すなわ
ち、非消失)フレームにおいてアダプタ出力を形成する
際に使用される信号の形成および記憶のために必要な動
作であるか、または、(ii)消失フレーム期間中に復
号器の他の信号処理ブロックによって使用される信号の
形成に必要な動作であるかのいずれかである。これ以外
の信号処理動作は不要である。ブロック330および3
00は、図1、図6、および図7に示したように、フレ
ーム消失信号の受信に応じて、少ない数の信号処理動作
を実行する。フレーム消失信号は、改良した処理を起動
するか、または、モジュールが動作しないようにするか
のいずれかである。
【0043】注意すべき点であるが、フレーム消失に応
答した信号処理動作の数の減少は正常動作には不要であ
る。ブロック330および300は、あたかもフレーム
消失が起きなかったかのように正常に動作し、上記のよ
うに、その出力信号は無視される。正常条件下では、動
作(i)および(ii)が実行される。しかし、信号処
理動作の減少によって、復号器の全体の複雑さを、正常
動作でのG.728復号器に対して確定している複雑さ
のレベル以内に抑えることが可能である。動作の減少が
なければ、励振信号を合成しLPC係数を帯域幅拡大す
るために必要な追加動作が復号器の全体の複雑さを引き
上げることになる。
【0044】図6に示した合成フィルタアダプタ330
の場合、G.728標準草案の第28〜29ページの
「ハイブリッド窓モジュール(HYBRID WINDOWING MODUL
E)」の説明に提示されている擬似コードを参照すれば、
動作の縮小セットの実施例は、(i)合成音声(これは
最後の良好なLPCフィルタの帯域幅拡大版に外挿した
ETベクトルを通過させることによって得られる)を使
用してバッファメモリSBを更新すること、および、
(ii)更新したSBバッファを使用して、指定された
方法でREXPを計算することからなる。
【0045】さらに、G.728実施例は、消失フレー
ム期間中の10次LPC係数および第1反射係数を用い
た後置フィルタを使用するため、縮小動作セットの実施
例はさらに、(iii)信号値RTMP(1)〜RTM
P(11)の生成(RTMP(12)〜RTMP(5
1)は不要)を含み、(iv)G.728標準草案の第
29〜30ページの「レヴィンソン−ダービン再帰モジ
ュール(LEVINSON-DURBINRECURSION MODULE)」の説明に
提示された擬似コードを参照すれば、1次から10次ま
でレヴィンソン−ダービン再帰が実行される(11次か
ら50次までの再帰は不要である)。注意すべき点であ
るが、帯域幅拡大は実行されない。
【0046】図7に示したベクトル利得アダプタ300
の場合、動作の縮小セットの実施例は以下の動作からな
る。(i)ブロック67、39、40、41、および4
2の動作。これらはともに、(合成したETベクトルに
基づいて)オフセット除去対数利得と、GTMP(ブロ
ック43への入力)とを計算する。(ii)第32〜3
3ページの「ハイブリッド窓モジュール(HYBRID WINDOW
ING MODULE)」の説明に提示されている擬似コードを参
照すれば、バッファメモリSBLGをGTMPで更新
し、REXPLG(自己相関関数の再帰成分)を更新す
る動作。(iii)第34ページの「対数利得線形予測
器(LOG-GAIN LINEAR PREDICTOR)」の説明に提示されて
いる擬似コードを参照すれば、フィルタメモリGSTA
TEをGTMPで更新する動作。注意すべき点である
が、モジュール44、45、47および48の機能は実
行されない。
【0047】消失フレーム期間中に(すべての動作では
なく)動作の縮小したセットを実行する結果、復号器
は、次の良好なフレームに対して適切に準備し、復号器
の計算量を縮小させつつ、消失フレーム期間中に必要な
信号を提供することが可能となる。
【0048】[D.符号器の改良]上記のように、本発
明はG.728標準の符号器に対する改良を要求しな
い。しかし、このような改良はある状況では有利となる
ことがある。例えば、フレーム消失が発話の初めに(例
えば、無音から有声音声の開始時に)起きた場合、外挿
した励振信号から得られる合成音声信号は一般にもとの
音声の良好な近似ではない。さらに、次の良好なフレー
ムが生起すると、復号器の内部状態と符号器の内部状態
の間に大きな不一致が生じる可能性が高い。符号器と復
号器の状態のこの不一致は収束するのに時間がかかるこ
とがある。
【0049】この状況に対処する1つの方法は、(G.
728復号器のアダプタへの上記の改良に加えて)収束
速度を改善するように符号器のアダプタを改良すること
である。符号器のLPCフィルタ係数アダプタおよび利
得アダプタ(予測器)の両方が、スペクトル平滑化技術
(SST)を導入し帯域幅拡大の量を増加させることに
よって改良される。
【0050】図8に、符号器で使用するための、G.7
28標準草案の図5のLPC合成フィルタアダプタの改
良版を示す。改良した合成フィルタアダプタ230は、
自己相関係数を生成するハイブリッド窓モジュール49
と、窓モジュール49からの自己相関係数のスペクトル
平滑化を実行するSSTモジュール495と、合成フィ
ルタ係数を生成するレヴィンソン−ダービン再帰モジュ
ール50と、LPCスペクトルのスペクトルピークの帯
域幅を拡大する帯域幅拡大モジュール510とを有す
る。SSTモジュール495は、自己相関係数のバッフ
ァRTMP(1)〜RTMP(51)に、標準偏差が6
0Hzのガウシアン窓の右半分を乗じることによって自
己相関係数のスペクトル平滑化を実行する。自己相関係
数のこの窓処理をしたセットは次に通常のようにレヴィ
ンソン−ダービン再帰モジュール50に送られる。帯域
幅拡大モジュール510は、G.728標準草案のモジ
ュール51のように合成フィルタ係数に作用するが、
0.988ではなく0.96という帯域幅拡大係数を使
用する。
【0051】図9に、符号器で使用するための、G.7
28標準草案の図6のベクトル利得アダプタの改良版を
示す。アダプタ200は、ハイブリッド窓モジュール4
3と、SSTモジュール435と、レヴィンソン−ダー
ビン再帰モジュール44と、帯域幅拡大モジュール45
0とを有する。図9のすべてのブロックは、新しいブロ
ック435および450を除いては、G.728標準の
図6のものと同一である。全体的に、モジュール43、
435、44、および450は上記の図8のモジュール
と同様に配置される。図8のSSTモジュール495と
同様に、図9のSSTモジュール435は、自己相関係
数のバッファR(1)〜R(11)にガウシアン窓の右
半分を乗じることによって自己相関係数のスペクトル平
滑化を実行する。しかし、今度は、このガウシアン窓の
標準偏差は45Hzである。図9の帯域幅拡大モジュー
ル450は、G.728標準草案の図6の帯域幅拡大モ
ジュール51のように合成フィルタ係数に作用するが、
0.906ではなく0.87という帯域幅拡大係数を使
用する。
【0052】[E.無線システムの例]上記のように、
本発明は、無線音声通信システムへの応用を有する。図
12に、本発明の実施例を使用した無線通信システムの
例を示す。図12は、送信器600および受信器700
を含む。送信器600の実施例は無線基地局である。受
信器700の実施例は、セルラ(無線)電話機、または
その他のパーソナル通信システム装置のような、移動ユ
ーザ端末である。(当然、無線基地局およびユーザ端末
はそれぞれ受信回路および送信回路を含むことも可能で
ある。)送信器600は音声符号器610を有する。音
声符号器610は、例えば、CCITT標準G.728
による符号器である。送信器はさらに、誤り検出(また
は検出および訂正)能力を備えた従来のチャネル符号器
620と、従来の変調器630と、従来の無線送信回路
とを有する。これらはすべて当業者には周知である。送
信器600によって送信された無線信号は伝送チャネル
を通じて受信器700によって受信される。例えば伝送
された信号に起こり得るさまざまなマルチパス成分の破
壊的干渉により、受信器700は深いフェージングを受
け、送信されたビットを明瞭に受信できない可能性があ
る。このような状況で、フレーム消失が起こり得る。
【0053】受信器700は、従来の無線受信回路71
0と、従来の復調器720と、チャネル復号器730
と、本発明による音声復号器740とを有する。注意す
べき点であるが、チャネル復号器は、ビット誤り(また
は受信されないビット)が相当数存在すると判定すると
フレーム消失信号を発生する。あるいは(またはチャネ
ル復号器からのフレーム消失信号に加えて)復調器72
0が復号器740にフレーム消失信号を送ることも可能
である。
【0054】[F.考察]以上、本発明の実施例につい
て説明したが、さらにさまざまな変形例が可能である。
【0055】例えば、本発明はG.728のLD−CE
LP音声符号化方式に関して説明したが、本発明の特徴
は他の音声符号化方式にも同様に適用可能である。例え
ば、そのような符号化方式では、利得スケールド励振信
号を、ピッチ周期性を有する信号に変換する長期予測器
(あるいは長期合成フィルタ)が含まれる。または、そ
のような符号化方式は後置フィルタを含まないことも可
能である。
【0056】さらに、本発明の実施例は、以前に記憶し
た利得スケールド励振信号サンプルに基づいて励振信号
サンプルを合成するものとして説明した。しかし、本発
明は、利得スケーリングの前に(すなわち、利得増幅器
31の作用の前に)励振信号サンプルを合成するように
実装することも可能である。このような状況では、利得
値もまた合成(例えば外挿)しなければならない。
【0057】消失フレーム期間中の励振信号の合成に関
する上記の説明では、合成は例として外挿手続きによっ
て実現されている。当業者には明らかなように、内挿の
ような他の合成技術も使用可能である。
【0058】本明細書では、「フィルタ」という用語
は、信号合成のための従来の構造のみならず、フィルタ
のような合成作用を実行する他のプロセスも指す。この
ような他のプロセスには、フーリエ変換係数の操作(知
覚的に重要でない情報を除去することもしないことも可
能)がある。
【0059】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、音
声符号化を使用した通信システムにおけるフレーム消失
による音声品質の劣化が軽減される。本発明によれば、
符号化された音声の隣接するフレームが利用不能になっ
た場合または信頼性がなくなった場合、復号器におい
て、そのフレーム消失の前に決定された励振信号に基づ
いて、代用励振信号が合成される。励振信号の合成の一
例は、フレーム消失前に決定された励振信号の外挿によ
って与えられる。このようにして、復号器では、音声
(またはそのプリカーサ)を合成するための励振が利用
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によって改良されたG.728復号器の
ブロック図である。
【図2】本発明による図1の励振合成器の例のブロック
図である。
【図3】図2の励振合成プロセッサの合成モード動作の
ブロック流れ図である。
【図4】図2の励振合成プロセッサのもう1つの合成モ
ード動作のブロック流れ図である。
【図5】図2の帯域幅拡大器によって実行されるLPC
パラメータ帯域幅拡大のブロック流れ図である。
【図6】図1の合成フィルタアダプタによって実行され
る信号処理のブロック図である。
【図7】図1のベクトル利得アダプタによって実行され
る信号処理のブロック図である。
【図8】G.728に対するLPC合成フィルタアダプ
タの改良版の図である。
【図9】G.728に対するベクトル利得アダプタの改
良版の図である。
【図10】LPCフィルタ周波数応答の図である。
【図11】LPCフィルタ周波数応答の帯域幅拡大版の
図である。
【図12】本発明による無線通信システムの実施例の図
である。
【符号の説明】 100 励振合成器 11 バッファ 110 スイッチ 115 帯域幅拡大器 12 スイッチ 120 励振合成プロセッサ 130 スイッチ 200 ベクトル利得アダプタ 230 合成フィルタアダプタ 28 フォーマット変換器 29 VQコードブック 300 ベクトル利得アダプタ 31 利得増幅器 32 LPC合成フィルタ 330 合成フィルタアダプタ 34 後置フィルタ 35 後置フィルタアダプタ 39 2乗平均根(RMS)計算器 40 対数計算器 41 対数利得オフセット保持器 43 ハイブリッド窓モジュール 435 SSTモジュール 44 レヴィンソン−ダービン再帰モジュール 45 帯域幅拡大モジュール 450 帯域幅拡大モジュール 46 対数利得線形予測器 47 対数利得リミタ 48 逆対数計算器 49 ハイブリッド窓モジュール 495 SSTモジュール 50 レヴィンソン−ダービン再帰モジュール 51 帯域幅拡大モジュール 510 帯域幅拡大モジュール 600 送信器 610 音声符号器 620 チャネル符号器 630 変調器 640 無線送信回路 67 1ベクトル遅延 700 受信器 710 無線受信回路 720 復調器 730 チャネル復号器 740 音声復号器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クライグ ロバート ワトキンズ オーストラリア、ラタム エーシーティー 2615、クリーランド ストリート 15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声信号を合成する際に線形予測フィル
    タによって使用される線形予測係数信号をフレーム消失
    期間中に生成する方法において、 非消失フレームに対応する音声信号に応答して生成され
    た線形予測係数信号をメモリに記憶するステップと、 フレーム消失に応答して、記憶されている線形予測係数
    信号をスケールファクタBEFのi乗倍し、その結果の
    信号を、音声信号を合成する際に使用するために線形予
    測フィルタに送るスケーリングステップとからなり、 0.95≦BEF≦0.99であり、iは記憶されてい
    る線形予測係数信号をインデックスづけることを特徴と
    する線形予測係数信号生成方法。
  2. 【請求項2】 BEFはほぼ0.97に等しいことを特
    徴とする請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 BEFはほぼ0.98に等しいことを特
    徴とする請求項1の方法。
  4. 【請求項4】 線形予測フィルタは50次線形予測フィ
    ルタからなり、指数iは50個の線形予測係数信号をイ
    ンデックスづけることを特徴とする請求項1の方法。
  5. 【請求項5】 線形予測フィルタは20次より高い次数
    のフィルタからなり、指数iは、フィルタの次数に等し
    い数の線形予測係数信号をインデックスづけることを特
    徴とする請求項1の方法。
  6. 【請求項6】 前記スケーリングステップが消失フレー
    ムごとに1回実行されることを特徴とする請求項1の方
    法。
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