JP3290443B2 - コード励振線形予測符号化器及び復号化器 - Google Patents

コード励振線形予測符号化器及び復号化器

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JP3290443B2 JP05867791A JP5867791A JP3290443B2 JP 3290443 B2 JP3290443 B2 JP 3290443B2 JP 05867791 A JP05867791 A JP 05867791A JP 5867791 A JP5867791 A JP 5867791A JP 3290443 B2 JP3290443 B2 JP 3290443B2
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敦司 深沢
伸二 川口
由美 瀧澤
弘美 青柳
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バックワード型のコー
ド励振線形予測符号化器及び復号化器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】最近、声道パラメータの送出を伴うこと
なく励振コード信号のインデックスだけを送出すれば良
い、バックワード型のコード励振線形予測符号化器が提
供されている(例えば、文献1『J.H.Chen,"HIGH-QUALI
TY 16 KB/S SPEECH CODING WITH A ONE-WAY DELAY LESS
THAN 2 MS," Proc.IEEE Int.Conf.Acoust.,Speech,Sig
nal Processing,(April 1990).』)。
【0003】図2は、従来のバックワード型コード励振
線形予測符号化器の大概念の機能ブロック図である。
【0004】図2において、励振コードブック部11に
は複数の励振コード信号が格納されており、現時点の入
力音声信号に最適な励振コード信号を探索するときに
は、候補としての複数の励振コード信号を時間順次に合
成フィルタ部12に出力する。合成フィルタ部12は、
自己相関分析部13から与えられた声道予測係数を用い
て、励振コード信号を合成音声信号(入力音声信号に対
する予測音声信号)に変換して比較探索部14に与え
る。このようにして全ての候補の励振コード信号に対応
する合成音声信号が比較探索部14に与えられる。比較
探索部14は、入力音声信号と各合成音声信号を比較
し、その聴覚重み付け誤差が最小となる合成音声信号に
係る励振コード信号を最適のものと判断し、そのインデ
ックスを受信側に送信すると共に、励振コードブック部
11に与える。
【0005】励振コードブック部11は、このときに
は、この最適インデックスに対応する励振コード信号を
合成フィルタ部12に出力する。このとき得られた合成
音声信号は、声道分析部としての自己相関分析部13に
与えられる。自己相関分析部13は、過去の合成音声信
号列を用いて自己相関法(LPC分析法の1種)により
次の時刻に対する声道予測係数を計算し、合成フィルタ
部12に送出する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】バックワード型のコー
ド励振線形予測符号化器においては、上述のように、声
道伝達関数を与える声道予測係数は、過去に量子化され
た合成音声信号列から推定されるようになされている。
そのため、声道予測係数が量子化ノイズの悪影響を受け
るため正確な声道伝達関数の推定が困難となる。声道予
測係数が量子化ノイズ等の影響を受けても、高品質の音
声信号を得られるようにしようとすると、励振コード信
号のビット数を多くして数多くの励振コード信号を用意
しておき、その中から最適なものを選択するようにすれ
ば良いが、伝送レートが高くならざるを得ない。
【0007】最近、符号化ビットレートが低いが高品質
の再生音声が得られることが望まれている。例えば、デ
ジタル自動車電話用の場合、8kHzでサンプリングし
たものを4kbpsの低符号化ビットレートにすること
が求められる。このような1サンプル当りのビット数が
1ビット以下になるような低レート符号化器に、従来の
構成を用いようとした場合、励振コード信号のビット数
(インデックスのビット数)を低くすることが必要とな
り、上述したように声道予測係数が量子化ノイズの影響
を大きく受け、正確な声道伝達関数の推定が困難になっ
て最適な励振コード信号の選択ができなくなり、符号化
音声信号が入力音声信号に比べてかなり劣化するという
問題がある。
【0008】実際上、従来の符号化器の場合には、音声
品質を考慮すると、16kbpsのビットレートが限界
であった。
【0009】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
のであり、低ビットレートに適用したとしても音声品質
が優れたバックワード型のコード励振線形予測符号化器
及び復号化器を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、第1の本発明は、コード励振線形予測符号化器に
関するものであり、第2の本発明は、コード励振線形予
測復号化器に関するものである。第1の発明は、適応コ
ードブックを有するバックワード型のコード励振線形予
測符号化器において、適応コードブックに更新用として
与える励振信号を補間して与える補間回路部と、適応コ
ードブックからの励振信号を間引いて出力する間引き回
路部とを備えることを特徴とする。第2の発明は、適応
コードブックを有するバックワード型のコード励振線形
予測復号化器において、適応コードブックに更新用とし
て与える励振信号を補間して与える補間回路部と、適応
コードブックからの励振信号を間引いて出力する間 引き
回路部とを備えることを特徴とする。
【0011】
【作用】第1及び第2の本発明は、補間した励振信号を
更新用として適応コードブックに与えると共に、適応コ
ードブックからの励振信号を間引くことにより、低符号
化ビットレートの場合にも正確な波形形状が得ることが
できる。
【0012】
【実施例】
(A)コード励振線形予測符号化器の第1実施例 まず、本発明によるバックワード型のコード励振線形予
測符号化器の第1実施例を図3を用いて説明する。
【0013】図3において、励振コードブック部21に
は複数の励振コード信号が格納されており、現時点の入
力音声信号に最適な励振コード信号を探索するときに
は、候補としての複数の励振コード信号を時間順次に合
成フィルタ部22に出力する。合成フィルタ部22は、
瞬時化最大エントロピー法(LPC分析法の1種;以
下、IMEM法と呼ぶ)を適用した声道分析部(以下、
IMEM分析部と呼ぶ)23から与えられた声道予測係
数を用いて、励振コード信号を合成音声信号に変換して
比較探索部24に与える。このようにして全ての候補の
励振コード信号に対応する合成音声信号が比較探索部2
4に与えられる。比較探索部24は、入力音声信号と各
合成音声信号を比較し、その聴覚重み付け誤差が最小と
なる合成音声信号に係る励振コード信号を最適のものと
判断し、そのインデックスを受信側に送信すると共に、
励振コードブック部21に与える。
【0014】励振コードブック部21は、このときに
は、この最適インデックスに対応する励振コード信号を
合成フィルタ部22に出力する。このとき得られた合成
音声信号は、IMEM分析部23に与えられる。IME
M分析部23は、過去の合成音声信号列を用いてIME
M法により次の時刻に対する声道予測係数を計算し、合
成フィルタ部22に送出する。
【0015】次に、IMEM分析部23について図4を
用いて説明する。IMEM分析部23は、信号積計算部
25と、歪除去フィルタ26と、反射係数計算部27
と、予測係数計算部28とから構成されている。
【0016】合成音声信号でなる時系列信号x(n)は
信号積計算部25に与えられる。信号積計算部25は、
信号x(n)とそれより時間(ラグ)τだけ前の信号x
(s−τ)との信号積υ(τ,n)を求めて歪除去フィ
ルタ26に与える。歪除去フィルタ26は、信号積υ
(τ,n)をフィルタリングして高周波数成分(歪成
分)を除去した瞬時共分散ψ(i,j;n)(但しτ=
j−iの関係がある)を得て反射係数計算部27に与え
る。反射係数計算部27は、瞬時共分散ψ(i,j;
n)と予測係数計算部28から与えられるm−1次の予
測係数am-1,i (n)(iは予測係数の何番目かを示
す)とから反射係数γm (n)を得て予測係数計算部2
8に与える。予測係数計算部28は、m次の反射係数γ
m からm次の予測係数am,i (n)を計算する。
【0017】なお、IMEM法については、文献2『”
瞬時化最大エントロピー法に基づく非定常過程のスペク
トル推定法”,瀧澤由美,電子情報通信学会誌A,Vol.
1,J73-A,No.6,pp.1083-1093,(1990)』、並びに、特願平
1−121871号明細書及び図面に詳しく記載されて
いる。
【0018】従来のバックワード型のコード励振線形予
測符号化器の場合、上述したように量子化ノイズの影響
を受けた非定常性の強い合成音声信号から自己相関法に
よって予測係数を得ているので正確な声道伝達関数が得
られず問題が多い。ところで、IMEM法は、スペクト
ルの分析歪を除去できる、非定常性信号に対する追従性
に優れているという利点を有し、正確な声道伝達関数を
得ることができる。そこで、上述のように、声道分析部
としてIMEM法を適用したIMEM分析部23を用い
ることとした。
【0019】従って、上述した第1実施例によれば、声
道伝達関数を与える声道予測係数の計算を、合成音声信
号よりIMEM法を用いて行っているため精密な声道伝
達関数が得られ、約4kbps以下の低符号化ビットレ
ートにおいても優れた合成音声品質を得ることができ
る。
【0020】 (B)コード励振線形予測符号化器の第2実施例 次に、本発明によるコード励振線形予測符号化器の第2
実施例を図1を用いて説明する。この第2実施例に係る
図1は、第1実施例に係る図3より具体的レベルで示し
ている。
【0021】原音声信号は、フレーム単位にまとめられ
て原音声ベクトルSとして入力端子31に入力される。
適応コードブック32及び統計コードブック33に格納
されている複数の適応励振コードベクトルVaj(j=1
〜n)及び複数の統計励振コードベクトルVsk(k=1
〜m)から、現時刻の原音声ベクトルSに対して最適な
適応励振コードベクトルVa 及び統計励振コードベクト
ルVs を、以下のように探索し、探索された最適な適応
励振コードベクトルVa 及び統計励振コードベクトルV
s のインデックスIa 及びIs が量子化器34に与えら
れる。量子化器34は、これらインデックスIa 及びI
s をトータルコードCにまとめて出力端子35から出力
する。
【0022】探索は次の順序で行なわれる。まず、統計
励振コードベクトルを出力していない状態で最適な適応
コードベクトルVa を探索し、次に、探索された最適な
適応励振コードベクトルVa の出力を固定して最適な統
計励振コードベクトルVs の探索を行なう。
【0023】最適な適応励振コードベクトルVa の探索
時においては、適応コードブック32は、候補として複
数の適応励振コードベクトルVajを時間順次に又は同時
に間引き回路36に与える。間引き回路36は、各適応
励振コードベクトルVajの成分を間引いて成分数が1/
x倍(xは任意の数)のベクトルVdjに変換して加算器
37に与える。なお、間引き回路36を設けた理由は、
補間回路38を設けた理由と共に後で詳述する。
【0024】加算器37は、統計コードブック33から
統計励振コードベクトルも与えられるものであるが、上
述したように、最適な適応励振コードベクトルVa の探
索時には与えられていない。すなわち、このときには、
ベクトルVdjがそのまま適応励振コードベクトルと統計
コードベクトルとを合成した励振コードベクトルVjと
なる。励振コードベクトルVj は乗算器39に与えられ
る。
【0025】乗算器39は、励振コードベクトルVj
に、ゲイン制御回路40から与えられた励振ゲインgを
乗算し、乗算後のベクトルVgjを加算器41に与える。
なお、ゲイン制御回路40は、既に処理が終わっている
過去のベクトルVg 列に対して例えば線形予測分析を適
用して現時刻の励振ゲインgを予測して乗算器39に与
える。
【0026】加算器41には、合成フィルタ42からの
出力ベクトルSp も与えられており、ベクトルVgjとベ
クトルSp とを加算して局部再生の合成音声ベクトルS
sjを得て減算器43に与える。IMEM分析回路44
(図4参照)は、既に処理が終わっている過去の合成音
声ベクトルSs 列を用いて、第1実施例で説明したIM
EM法に従って現時刻の声道予測係数ai を得て合成フ
ィルタ42に与えるものであり、合成フィルタ42は、
この現時刻の声道予測係数ai を用いて過去の合成音声
ベクトルSs 列の合成を行ない、上述したベクトルSp
を得ている。
【0027】減算器43には、入力音声ベクトルSも与
えられており、入力音声ベクトルSと候補の適応励振コ
ードベクトルVajに対応した合成音声ベクトルSsjとの
差分ベクトルej を得て聴覚重み付けフィルタ45に与
える。聴覚重み付けフィルタ45は、差分ベクトルej
に聴覚特性に応じた重み付け処理を施してその出力ベク
トルewjをインデックス探索回路46に与える。
【0028】インデックス探索回路46は、ベクトルe
wjの各成分の2乗平均を計算し、この値が最小となる適
応励振コードベクトルVa を検出して検出した適応励振
コードベクトルVa のインデックスIa を量子化器34
及び適応コードブック32に送出する。
【0029】次いで、最適な統計励振コードベクトルV
s の探索に進む。適応コードブック33は、インデック
スIa に係る最適な適応励振コードベクトルVa を間引
き回路36に出力し、間引き回路36はこのベクトルV
a の所定成分を間引いたベクトルVd を加算器37に与
える。この加算器37に対して、統計コードブック33
は、候補として複数の統計励振コードベクトルVskを時
間順次に又は同時に与える。かくして、加算器37から
は、これらベクトルVd 及びVskが加算された励振コー
ドベクトルVk (k=1〜m)が出力される。
【0030】このようにして得られたm個の励振コード
ベクトルVk に対する、これ以降の回路の処理は、最適
な適応励振コードベクトルVa を検出する際の処理と同
様であるので、詳細説明は省略する。なお、最適な統計
励振コードベクトルVs を検出する際にも、ゲイン回路
40からは最適な適応励振コードベクトルVa を検出す
る際と同じ励振ゲインgが出力されており、IMEM分
析回路44からも最適な適応励振コードベクトルVa を
検出する際と同じ声道予測係数ai が出力されている。
【0031】インデックス探索回路46は、最適な統計
励振コードベクトルVs を検出すると、そのインデック
スIs を量子化器34及び統計コードブック33に送出
する。これにより、量子化器34はトータルコードCを
出力する。
【0032】このようにして最適な適応励振コードベク
トルVa 及び統計励振コードベクトルVs が決定される
と、次の時刻の処理のために各部の内容等を更新してお
く処理を行なう。
【0033】このときには、適応コードブック32及び
統計コードブック33は共に、現時刻での最適な励振コ
ードベクトルVa 及びVs を出力する。最適な適応励振
コードベクトルVa は、間引き回路36を介してベクト
ルVd として加算器37に与えられる。かくして、加算
器37から現時刻で最適な励振コードベクトルVが乗算
器39及びサブフレーム遅延回路47に出力される。
【0034】サブフレーム遅延回路47は、このベクト
ルVをサブフレームだけ遅延して補間回路38に与え
る。補間回路38は、例えばデジタルローパスフィルタ
でなり、このベクトルVに対する補間処理を行ない、ベ
クトルVの成分数より上述したX倍だけ成分数が増えた
補間ベクトルVn を適応コードブック32に与える。適
応コードブック32は、この補間ベクトルVn を用いて
内容の更新処理を行ない、次の時刻の処理に備える。こ
のように補間処理をしているので、上述した間引き回路
36が必要となっている。
【0035】補間処理をするようにしたのは(間引き回
路36及び補間回路38を設けるようにしたのは)、以
下の理由による。低ビットレートを期した場合において
補間処理を伴うことなく適応コードブックの更新を行な
うと、適応コードブックから出力される音源情報として
の適応励振コードベクトルによる波形は、ピークが正確
に現れるものとはならない。そのため、補間したベクト
ルVnによって適応コードブック32を更新して次の時
刻の処理の際に出力する複数の候補の適応励振コードベ
クトル中に波形ピークが正確に現れるものを生じさせる
ようにした。
【0036】乗算器39は、加算器37から現時刻で最
適な励振コードベクトルVが与えられると、現時刻での
励振ゲインgを掛けてベクトルVg を得て加算器41及
びゲイン制御回路40に与える。ゲイン制御回路40
は、上述したように、現時刻のベクトルVg を含めたベ
クトルVg 列を用いて以降の処理を用いる励振ゲインg
を得る。なお、この更新を、音声信号のサンプリング周
期より十分に長い周期(例えば数ms程度)毎に行なっ
ても良い。
【0037】加算器41は、ベクトルVg と合成フィル
タ42からの現時刻の予測ベクトルSp とを加算して現
時刻の合成音声ベクトルSs を得て合成フィルタ42及
びIMEM分析回路44に与える。IMEM分析回路4
4は、この合成音声ベクトルSs をも用いて、上述した
ようにIMEM法によって以降の処理で用いる声道予測
係数ai を求める。合成フィルタ42は、以降の予測合
成処理のときにこの合成音声ベクトルSs をもこのベク
トルを利用するように取込む。
【0038】上述した一連の処理が終了したときに、次
の時刻の入力音声ベクトルSに対する処理に進む。
【0039】従って、この第2実施例によれば、声道伝
達関数を与える声道予測係数の計算を、合成音声信号よ
りIMEM法を用いて行っているため精密な声道伝達関
数が得られ、また、音源情報として補間した励振信号に
よる適応コードブックを用いているため、正確な励振信
号波形が得られる。その結果、約4kbps以下の低符
号化ビットレートにおいても優れた合成音声品質が得ら
れるようになる。
【0040】 (C)コード励振線形予測復号化器の実施例 次に、本発明によるコード励振線形予測復号化器の一実
施例を図5を用いて説明する。なお、この実施例は、第
2実施例のコード励振線形予測符号化器に対応するもの
である。
【0041】図5において、逆量子化器50には、入力
端子51から受信したトータルコードCが与えられる。
逆量子化器50は、トータルコードCを適応励振コード
ベクトルのインデックスIs 及び統計励振コードベクト
ルのインデックスIa に分離してそれぞれ適応コードブ
ック52及び統計コードブック53に与える。
【0042】適応コードブック52は、そのインデック
スIa が指示する適応励振コードベクトルVa を出力
し、間引き回路54はこのベクトルVa に間引き処理を
行なってベクトルVd を加算器55に出力する。統計コ
ードブック53は、符号化器の統計コードブック33と
同一内容の統計励振コードベクトルを格納しており、入
力されたインデックスIs が指示する統計励振コードベ
クトルVs を加算器55に出力する。かくして、励振コ
ードベクトルVが得られ、これが乗算器56及びサブフ
レーム遅延回路57に与えられる。
【0043】このサブフレーム遅延回路57を介して補
間回路58に与えられた励振コードベクトルVp (V)
は、この補間回路58によって補間されて適応コードブ
ック52に与えられ、格納している適応励振コードベク
トルの更新に用いられる。
【0044】乗算器56は、励振コードベクトルVに、
ゲイン制御回路59から与えられた励振ゲインgを乗算
し、乗算後のベクトルVg を加算器60及びゲイン制御
回路59に与える。
【0045】ゲイン制御回路59は、この乗算後のベク
トルVg をも用いて、乗算器56に与える励振ゲインg
を所定周期で更新する。
【0046】加算器60には、合成フィルタ61からの
出力ベクトルSp も与えられており、ベクトルVg とベ
クトルSp とを加算して再生された合成音声ベクトルS
s を得て聴覚補正フィルタ62に与え、聴覚補正フィル
タ62は、このベクトルSsを聴覚特性に応じて補正し
て最終的な合成音声ベクトルSc として出力端子63か
ら出力する。
【0047】加算器60から出力された合成音声ベクト
ルSs は、合成フィルタ61及びIMEM分析回路64
にも与えられる。合成フィルタ61は、次の時刻の処理
のためにこのベクトルSs を取込む。IMEM分析回路
64は、IMEM法に従って声道予測係数ai を得るも
のであり、声道予測係数ai を更新する際に用いる情報
としてベクトルSs を取込む。
【0048】このような一連の処理が済むと、次の受信
トータルコードCの処理に進む。
【0049】従って、上述の実施例によっても、声道伝
達関数を与える声道予測係数の計算を、合成音声信号よ
りIMEM法を用いて行っているため精密な声道伝達関
数が得られ、また、音源情報として補間した励振信号に
よる適応コードブックを用いているため、正確な励振信
号波形が得られる。その結果、約4kb/s以下の低符
号化ビットレートにおいても優れた合成音声品質が得ら
れる。
【0050】(D)他の実施例 本発明は、4kbps程度の低ビットレートを考慮して
なされたものであるが、これより高いビットレートのも
のに対しても適用できることは勿論である。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、音源情
報として補間した励振信号を用いられる構成としたの
で、正確な励振信号波形が得られ、低ビットレートの場
合に適用してもさらに一段と優れた合成音声品質が得ら
れるコード励振線形予測符号化器及び復号化器を実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コード励振線形予測符号化器の第2実施例を示
すブロック図である。
【図2】従来のコード励振線形予測符号化器を示すブロ
ック図である。
【図3】コード励振線形予測符号化器の第1実施例を示
すブロック図である。
【図4】第1実施例のIMEM分析部の詳細構成を示す
ブロック図である。
【図5】コード励振線形予測復号化器の実施例を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
21…励振コードブック部、22…合成フィルタ部、2
3…IMEM分析部、24…比較探索部、32、52…
適応コードブック、36、54…間引き回路、38、5
8…補間回路、42、61…合成フィルタ、44、64
…IMEM分析回路。
フロントページの続き (72)発明者 青柳 弘美 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−155313(JP,A) 特開 昭64−40899(JP,A) 特開 昭64−54497(JP,A) 特開 平2−231825(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10L 19/00 - 19/14 H03M 7/30 H04B 14/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適応コードブックを有するバックワード
    型のコード励振線形予測符号化器において、 上記適応コードブックに更新用として与える励振信号を
    補間して与える補間回路部と、 上記適応コードブックからの励振信号を間引いて出力す
    る間引き回路部と を備えることを特徴とするコード励振
    線形予測符号化器。
  2. 【請求項2】 適応コードブックを有するバックワード
    型のコード励振線形予測復号化器において、 上記適応コードブックに更新用として与える励振信号を
    補間して与える補間回路部と、 上記適応コードブックからの励振信号を間引いて出力す
    る間引き回路部と を備えることを特徴とするコード励振
    線形予測復号化器。
JP05867791A 1991-03-22 1991-03-22 コード励振線形予測符号化器及び復号化器 Expired - Fee Related JP3290443B2 (ja)

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