JPH07311148A - 多重反射光学装置とそれを用いた反射光の採取方法 - Google Patents

多重反射光学装置とそれを用いた反射光の採取方法

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JPH07311148A
JPH07311148A JP6102728A JP10272894A JPH07311148A JP H07311148 A JPH07311148 A JP H07311148A JP 6102728 A JP6102728 A JP 6102728A JP 10272894 A JP10272894 A JP 10272894A JP H07311148 A JPH07311148 A JP H07311148A
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mirror
objective
curvature
spot
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JP6102728A
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Kazunari Yamamoto
和成 山本
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Tokyo Gas Co Ltd
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Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被計測気体が挿入されたセルが振動などによ
り歪んだ場合でも、最終的に反射する光束を、その位置
をずらすことなく、安定して採取することのできる多重
反射光学装置およびそれを用いた反射光の採取方法を提
供することを目的とする。 【構成】 多重反射光学装置のハウジング120内での
最後の反射となる光束が視野鏡111,112上の反射
スポットによって形成された奇数行を有するイメ−ジマ
トリックスにおける偶数番目の最大数の往復に相当する
スポットに向かう反射光束であると共に、該偶数番目の
往復に相当するスポットに向かう前記反射光束は第3対
物鏡115を介して行われる最後の反射光束であって、
当該反射光束は主視野鏡111の入射窓117側に隣接
した補助の視野鏡112上またはその下方に形成された
出射窓118からハウジング120の外に出されて採取
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、マルチプルパス・オプチカル・
マトリックス・システムに関し、特にガスなどの気体の
成分分析に用いられる多重反射光学装置とそれを用いた
反射光の採取方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来から、この種の技術においては、分析
すべきガスが挿入されたセルのハウジング内にレーザー
光を透過させ、透過後の波長強度を分析することで、ガ
スの成分分析を行ってきた。この分析を行うためにはハ
ウジング内において、できる限り長いオプチカルパス
(透過光路)を実現する必要がある。
【0003】古典的には、ホワイト(White )が透過光
路を長くするために複数のミラーを用いたシステムを開
発しているが、このシステムではまだ不十分である。
【0004】最近では、特公平4−6894号に開示さ
れている技術がある。当該技術は、図9に概略的に示さ
れる装置の構成と、図10に基づいて以下に示される作
用とを有するマルチプルパス・オプチカル・マトリック
ス・システムに関する。
【0005】まず、図9において、このシステムは円筒
状のセルにハウジング4が形成されたもので、このハウ
ジング4の長手方向の一端側にはメーン視野鏡24と該
メーン視野鏡24に隣接した補助の視野鏡25とが設置
され、一方、ハウジング4の長手方向の他端側には互い
に等しい曲率半径を有する4個一組の対物鏡39,4
0,41,42が視野鏡24,25に対向するようにマ
ウント34を介して設置されている。メ−ン視野鏡24
の曲率は対物鏡の曲率と同じであり、その曲率中心は4
個の対物鏡の対称中心とハウジング4の長手方向の軸線
に沿って一致している。上記のように構成された多重反
射光学装置において、光源を出た光束が視野鏡側に設け
られた入口開口2からハウジング4内に投光され、対物
鏡39,40,41,42と視野鏡24,25とのいず
れか一組毎の間において複数回の反射を繰り返した後、
最後に入口開口2側に形成された出口開口27から出光
させられ、出口開口27を出た光束の波長強度が調べら
れる。上記多重反射システムにおけるハウジング4内で
の反射作用を図10のイメージマトリックスに関連して
次に説明する。
【0006】光源から出た光束が、セルに設けられたハ
ウジング4の長手方向の一端に形成された入口開口2を
通って、4個の対物鏡の一つである第1対物鏡39へ向
けられる。その光束がハウジング4内で最初の1往復を
行うように第1対物鏡39から反射されてメーン視野鏡
24に向けて反射されて、そこに形成されるイメージマ
トリックスの一端に第1スポット1を作る。さらに、光
束はこのメーン視野鏡24の第1スポット1から別の第
2対物鏡40に向けられ、そこから反射されて、メーン
視野鏡24を介して最初の対物鏡39へ再び反射され
る。このような、第1対物鏡39と視野鏡24との間お
よび第2対物鏡40と視野鏡24との間の反射を交互に
複数回繰り返しながら、反射光束がメーン視野鏡24上
に形成されるイメージマトリックスにおける前記第1ス
ポット1を含む一側端の第7スポット7に到達した直後
に、第1対物鏡39を介して、入口開口2側でメーン視
野鏡24に隣接して配置され、かつ曲率が各対物鏡の曲
率と同じであり、第1および第3対物鏡39,41の対
称点に一致する曲率中心を有する補助の視野鏡25に通
される。そして、補助の視野鏡25から反射された光束
はここで第3対物鏡41に向けられ、この第3対物鏡4
1からメ−ン視野鏡24へ再び通され、そこから最後の
第4対物鏡42に向けられる。
【0007】以上のような反射をさらに複数回繰り返し
た後、ハウジング内4で第1対物鏡39による最後の反
射によってハウジング4の奇数番目の往復(図10では
45番目)に相当するスポットを含む出口開口27を通
ってハウジング4の外に出されてセンサ等に採取され
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、実際問題と
して、上記した従来のシステムを走行中の自動車や飛行
中の航空機などのように極めて強い振動を発生する環境
のなかで使用すると、多重反射光学装置のセルの歪みに
より光路が変動し、出射開口において透過光を安定して
採取することができないと云う問題が生じる。これを図
11に関連して以下に説明する。
【0009】上記システムを使用中に、振動によるセル
の歪みによって視野鏡または対物鏡のいずれかの鏡Mが
角度Δαだけ傾いたとすると、この鏡Mに向かってきた
光束1の鏡Mからの反射光1bは正常状態時の反射光1
aに対して角度2Δαずれてしまう。つまり、反射光1
bはセルの歪みによる鏡の傾斜角度の2倍の角度でずれ
ることになる。従って、セルの歪みの大きさおよびハウ
ジングの長さ如何で、ハウジング内における最終反射光
束が出射開口から大きくずれてしまい、透過光の採取が
不可能になる事がある。セルの最大歪みをあらかじめ予
測しておいて、ずれに対処できる程の大きい開口面積を
持つ出射開口を形成する事も考えられるが、セル自体の
大きさに制限があると共に、そのような大きい開口面積
に対応し得る光センサを用いた場合にはセンサ精度が著
しく落ちてしまい、ガスの成分分析等の目的を達せられ
ない事になる。
【0010】さらに、飛行中の航空機内で大気を採取し
ながら移動する場合、高速で移動しているため、特定の
地点におけるデータのサンプリングを再び行うことが困
難になるので、透過光の採取ミスは許されない。
【0011】そこで、本発明は上記の事情に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、被計測気体
が挿入された多重反射光学装置のセルが振動等により歪
んだ場合でも、最終的に反射する光束の位置を所定位置
から少しもずらすことなく安定して採取することができ
る多重反射光学装置と、該装置を用いた反射光の採取方
法とを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1態様によれば、ガス分析等に用いられ
るための多重反射光学装置であって、(a)セルに形成
されたハウジングと、(b)光源からの光束を前記ハウ
ジング内に導入するための入射窓と前記ハウジング内で
多重反射した光束を計測機器へ導くための出射窓とが形
成されたマウントを介して前記ハウジングの一端側に固
設された主視野鏡と、(c)前記主視野鏡と同一の曲率
半径を有し、前記光束入射窓側において主視野鏡に隣接
するように前記マウントを介して固設された補助の視野
鏡と、(d)前記ハウジングの他端側であって、前記両
視野鏡と対向するように1つのホルダーを介して全体的
にもそして個々にも上下左右方向に回動可能に設けら
れ、各々が互いにかつ前記主視野鏡と同一の曲率半径を
有する第1乃至第4対物鏡であって、前記補助の視野鏡
の曲率中心が第1および第3の対物鏡の対称点になるよ
うに設置された4個の対物鏡とを含み、そこにおいて、
前記入射窓から前記ハウジング内に入射した光束の複数
個の反射スポットによって前記主および補助の視野鏡上
にイメージマトリックスが形成され、前記出射窓に向か
う最後の反射光束が該イメージマトリックスにおける偶
数番目でかつ最大数であって、しかも前記第3対物鏡か
らの反射光束となるように、前記主視野鏡に投影された
前記第1乃至第4対物鏡の各々の曲率中心位置が調整さ
れていることを特徴とする多重光学反射装置が提供され
る。
【0013】本発明の第2態様によれば、上記第1態様
におけるイメージマトリックスの水平方向に並ぶスポッ
トの行の数が奇数になるように前記主視野鏡上に投影さ
れる4個の対物鏡の各々の曲率中心位置が調整されてい
ることを特徴とする多重光学反射装置が提供される。
【0014】本発明の第3態様によれば、上記第1およ
び第2態様のいずれかにおける出射窓が前記補助の視野
鏡上に形成されていることを特徴とする多重光学反射装
置が提供される。
【0015】本発明の第4態様によれば、上記第1およ
び第2態様のいずれかにおける出射窓が前記補助の視野
鏡の下方に形成されていることを特徴とする多重光学反
射装置が提供される。
【0016】本発明の第5態様によれば、上記第3態様
における第1乃至第4対物鏡は、前記第1対物鏡の曲率
中心が前記入射窓における入射光束位置とそこから前記
第1対物鏡を介して前記主視野鏡上の最左列でかつ最下
行の位置に通された第1スポットとの対称点であり、第
2対物鏡の曲率中心が前記第1スポットとそこから前記
第2対物鏡を介して前記主視野鏡上の最右列でかつ最上
行の位置に通された第2スポットとの対称点であり、前
記第3対物鏡の曲率中心が前記補助の視野鏡上の最下行
スポットとそこから前記第3対物鏡を介して前記主視野
鏡上の最左列でかつ上から第2行の位置に通されたスポ
ットとの対称点であり、前記第4対物鏡の曲率中心が前
記最左列でかつ上から第2行に位置するスポットとそこ
から前記第4対物鏡を介して前記主視野鏡上の最右列で
かつ最下行の位置に通されたスポットとの対称点であ
り、しかも前記第1および第3対物鏡または第2および
第4対物鏡のそれぞれの曲率中心の間隔が互いに縦方向
で隣接するスポット間の距離の半分であり、一方、前記
第1および第2対物鏡または第3および打4対物鏡のそ
れぞれの曲率中心の間隔が互いに横方向で隣接するスポ
ット間の距離の半分であるように、構成されていること
を特徴とする多重反射光学装置が提供される。
【0017】本発明の第6態様によれば、上記第4態様
における第1乃至第4対物鏡は、前記第1対物鏡の曲率
中心が前記入射窓における入射光束位置とそこから前記
第1対物鏡を介して前記主視野鏡上の最左列でかつ下か
ら第2行の位置に通された第1スポットとの対称点であ
り、第2対物鏡の曲率中心が前記第1スポットとそこか
ら前記第2対物鏡を介して前記主視野鏡上の最右列でか
つ最上行の位置に通された第2スポットとの対称点であ
り、前記第3対物鏡の曲率中心が前記補助の視野鏡上の
最下行スポットとそこから前記第3対物鏡を介して前記
主視野鏡上の最左列でかつ上から第3行の位置に通され
たスポットとの対称点であり、前記第4対物鏡の曲率中
心が前記主視野鏡上の最左列でかつ上から第3行に位置
する前記スポットとそこから前記第4対物鏡を介して前
記主視野鏡上の最右列でかつ下から第2行の位置に通さ
れたスポットとの対称点であり、しかも前記第1および
第3対物鏡または第2および4対物鏡のそれぞれの曲率
中心の間隔が互いに縦方向で隣接するスポット間の距離
と同じであり、一方、前記第1および第2対物鏡または
第3および打4対物鏡のそれぞれの曲率中心の間隔が互
いに横方向で隣接するスポット間の距離の半分であるよ
うに、構成されていることを特徴とする請求項3に記載
の多重反射光学装置。
【0018】さらに、本発明の第7態様によれば、光源
からの入射光束が、セルに形成されたハウジングの長手
方向の一端側に設けられたマウントの隅部に形成された
入射窓を通って、互いに等しい曲率半径を有し、かつイ
メージマトリックスに関して垂直および水平な軸線の回
りでそれぞれ回動自在になるように、前記ハウジングの
長手方向の他端側に設置されたホルダーに機械的に装着
された4個の対物鏡の内の第1対物鏡へ通され、前記入
射光束が、当該第1対物鏡から反射されて、各対物鏡の
曲率半径に等しい曲率を有し、しかも該曲率の中心が4
個の前記対物鏡の対称中心と前記ハウジングの長手方向
の軸線に沿って一致するように、前記ハウジングの長手
方向の一端側に設置された主視野鏡上に形成されるイメ
ージマトリックスの第1スポットに通され、当該主視野
鏡の第1スポットから反射された前記光束が、今度は前
記第1対物鏡とは対角位置関係にある第2対物鏡に向け
られ、当該第2対物鏡から反射された光束が前記主視野
鏡に向けられた後、そこから再び前記第1対物鏡へ反射
され、このような第1対物鏡と主視野鏡との間および第
2対物鏡と主視野鏡との間における反射を交互に複数回
繰り返した後に、光束が前記主視野鏡上に形成されるイ
メージマトリックスの前記第1スポットを含む他側端の
列に到達し、該他側端のスポットにある反射光束が前記
第1対物鏡を介して、前記入射窓側で前記主視野鏡に隣
接して配置され、かつ各対物鏡の曲率と同じ曲率を有
し、第1及び第3対物鏡の対称点に一致する曲率中心を
有する補助の視野鏡に通され、続いて、当該補助の視野
鏡から前記第2対物鏡とは水平方向に関し、前記第1対
物鏡とは垂直方向に関して隣接する第3対物鏡へ反射さ
れ、さらに、前記光束が前記第3対物鏡から再び前記主
視野鏡へ通された後、そこから当該第3対物鏡とは対角
位置関係にある第4対物鏡に向けて反射され、前記第4
対物鏡によって反射された光束が前記主視野鏡へ向けら
れた後、そこから再び前記第3対物鏡に向けて反射さ
れ、このような前記第3対物鏡と前記主視野鏡との間お
よび前記第4対物鏡と前記主視野鏡との間における反射
を再び交互に複数回繰り返し、その後再び、前記第1及
び前記第2対物鏡と前記主視野鏡との間における反射を
交互に複数回繰り返し、さらに、前記第3及び前記第4
対物鏡と前記主視野鏡都の間における反射を交互に複数
かい繰り返し、そして前記ハウジング内での最後の通過
となる出射光束が前記ハウジングの長手方向一端の片側
隅部に形成された出射窓を通って前記ハウジングの外へ
出るようにしたマルチプルパス・オプチカル・マトリッ
クス・システムの反射光の採取方法において、前記入射
光束が前記イメージマトリックスにおける前記補助の視
野鏡から最も離れた一側端列と下から2番目の行との交
点に形成されたスポットに向けられ、一方、前記出射光
束が前記イメージマトリックスにおける偶数番目の最大
数の往復に相当するスポットに向かう反射光束であると
共に、第3対物鏡を介して行われる最後の反射光束であ
り、当該反射光束は前記イメージマトリックスにおける
前記補助の視野鏡上の列を含む他側端列と最下行との交
点に形成された出射窓から前記ハウジングの外へ出され
ることを特徴とする反射光の採取方法が提供される。
【0019】またさらに、本発明の第8態様によれば、
上記第4態様における前記イメージマトリックスの水平
方向に並ぶスポットの行の数が奇数になるように前記主
視野鏡上に投影される4個の対物鏡の各々の曲率中心が
調整されていることを特徴とする反射光の採取方法が提
供される。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面(図1乃至
図8)を参照しながら詳細に説明する。
【0021】図1は本発明の多重反射光学装置の一具体
例を示す概略斜視図であり、図9に示した従来のものと
は、反射光束の出口開口(出射窓)の形成位置の違い
と、後述するように主視野鏡上における各対物鏡のそれ
ぞれの曲率中心の位置の違いとを除けば、殆ど変わると
ころはない。従って、装置に関する詳しい説明は省略す
る。
【0022】符号111は装置のセルに設けたハウジン
グ120の長手方向の一端側に固定されたマウント11
0を介して固設された主視野鏡であり、112は当該主
視野鏡111の一側に隣接してマウント110上に固設
され、主視野鏡111と同一の曲率を有する補助の視野
鏡である。
【0023】符号113,114,115,116は互
いに同一で、かつ主視野鏡111および補助の視野鏡1
12と同じ曲率を有し、これらの視野鏡111,112
と対向するようにハウジング120の長手方向の他端側
にホルダー125を介して全体的にもまた個々にも可動
自在に設置された4個の対物鏡であり、118は補助の
視野鏡に形成した出射窓である。
【0024】続いて、図2を参照して対物鏡113,1
14,115,116が機械的に装着されているホルダ
ー125について詳細に説明する。
【0025】ホルダー125は、4個の対物鏡113,
114,115,116がそれぞれ可動的に設けられた
第1マウント125aと、この第1マウント125aを
その中央垂直軸心124を中心にして回動させるための
第2マウント125bとを含む。第1マウント125a
は、調節つまみ121によってその中央水平軸心123
を中心にして回動せしめられ、一方、もう1つの調節つ
まみ122によって第2マウント125bを介して垂直
軸心124を中心にして回動せしめられるように構成さ
れている。さらに対物鏡113,114,115,11
6は、図示されていない各々の調節つまみによって個々
に角度位置を調節できるようになっている。これらの調
節つまみ121,122による調節が視野鏡111およ
び補助の視野鏡112への光束の反射方向を決定する。
【0026】調節つまみ122を固定して121を調節
することで、4個の対物鏡は水平軸心123を中心にし
て回動せしめられる。調節つまみ121を固定して12
2を調節することで、4個の対物鏡は垂直軸心124を
中心にして回動せしめられる。
【0027】また、補助の視野鏡112の曲率中心は第
1および第3の対物鏡113,115の対称中心(対称
点)になっている。
【0028】さらに、対物鏡113,114,115,
116の反射角度をそれぞれに設けた調節つまみ(図示
せず)によって調節することにより視野鏡111,11
2上に形成されるイメージマトリックスの配列数が決定
される。
【0029】4個の対物鏡を水平軸心123を中心にし
て回動させることで、視野鏡111,112への光束の
水平方向の反射角度が変化するために、イメージマトリ
ックスの水平方向の行数が増減し、一方、4個の対物鏡
を垂直軸心124を中心にして回転させることで、視野
鏡111,112への光束の垂直方向の反射角度が変化
するので、イメージマトリックスの垂直方向の列数が増
減する。
【0030】図3には主視野鏡111と補助の視野鏡1
12とに照射された光束のスポットを表すイメージマト
リックスが示される。これを参照しながら本発明の多重
反射光学装置における光束の反射作動を以下に説明す
る。 (1)0は入射窓117から入射する光束の入射位置で
あり、該入射光束は第1対物鏡113を介して反射さ
れ、主視野鏡111上に形成されるイメージマトリック
スの第1スポット1へ通される。この第1スポットの位
置は補助の視野鏡112から最も離れた一側端列と最下
行との交点である。 (2)続いて、主視野鏡111上に形成された第1スポ
ット1から反射して第2対物鏡114に向かい、対物鏡
114を介して反射されて、今度は主視野鏡111上の
第2スポット2へ通される。この第2スポットの位置は
補助の視野鏡112に最も近い他側端列と最上行との交
点である。 (3)第2スポット2から反射した光束は再び第1対物
鏡113を介して、主視野鏡111上の第1スポット1
に水平方向において隣接する第3スポット3へ通され
る。 (4)第3スポット3から反射した光束は再び第2対物
鏡114を介して、主視野鏡111上の第2スポット2
に水平方向において隣接する第4スポット4へ通され
る。 (5)第4スポット4から反射した光束は第1対物鏡1
13を介して再び次のスポットに通される。このような
第1対物鏡113と主視野鏡111との間および第2対
物鏡114と主視野鏡111との間におけるそれぞれの
反射を交互に複数回繰り返し、主視野鏡111上のイメ
ージマトリックスの最右列最下行のスポット7まで移動
した後に、そこから第2対物鏡114を介して最左列最
上行のスポット8まで移動する。 (6)続いて、スポット8から反射した光束は第1対物
鏡113を介して、補助の視野鏡112上の最下行スポ
ット9へ通される。 (7)このスポット9から反射した光束は今度は第3対
物鏡115に向かい、そこから主視野鏡111上のスポ
ット10へ通される。 (8) スポット10から反射した光束は新たに第4対
物鏡116に向かい、そこから再び主視野鏡111のイ
メージマトリックスの最右列最下行11のスポットに通
される。このスポット11は、上記した通り、4往復前
のスポット7と同一点であり、2回のスポットが重なっ
ている。このスポットの重複は最上段の行および出射窓
を含む行におけるスポットと、補助の視野鏡112上に
おけるスポットとを除く他のスポットにも生じる。この
ような第3対物鏡115と主視野鏡111の間および第
4対物鏡116と主視野鏡111との間における反射を
交互に複数回繰り返し、その後再び、第1及び第2対物
鏡111,114と主視野鏡111との間における反射
を交互に複数回繰り返し、さらに第3及び第4対物鏡1
15,116と主視野鏡111との間における反射を交
互に複数回繰り返し、視野鏡111,112の面内に結
像されるスポット数を増やしつつ、イメージマトリック
スのスポットは主視野鏡111の中間部の水平軸付近に
移動せしめられる。 (9)そして、最終的に反射光束は第3対物鏡115で
反射されて、偶数番目の往復に相当する反射光束スポッ
トを含む出射窓118(図1参照)から出射される。
【0031】本発明による反射光の採取方法が最終反射
光束を偶数番目の往復に相当する反射光束スポットを含
む出射窓から取り出す理由は、振動などにより入射光束
と視野鏡111,112との相対的位置ならびに各対物
鏡113〜116の主視野鏡111上に投影された曲率
中心の相対的位置が変わらなければ、奇数番目の往復に
相当する視野鏡上の反射光束スポットはずれても、偶数
番目の往復に相当する視野鏡上の反射光束スポットはず
れないからである。何故そうなるのかについて図5を参
照して説明する。
【0032】図5において、入射窓117から入射した
光束が第1対物鏡113(図示せず)で反射して主視野
鏡111上のスポット1(奇数番目)に結像するとき、
例えば、水平方向の振動による装置の歪みによって、主
視野鏡111上に投影された対物鏡113の曲率中心A
の位置がΔαだけ右にずれてA′になったとすると、ス
ポット1の主視野鏡111上における結像位置は2Δα
だけ右にずれて1′の位置になる。続いて、2Δαだけ
ずれたスポット1′から出た光束が、主視野鏡111上
に曲率中心Bを投影する第2対物鏡114(図示せず)
で反射されて、再び主視野鏡111上にスポット2(偶
数番目)を結像させる場合は、曲率中心Bも前以てΔα
だけずれているので、ずれが相殺され、振動による装置
の歪みのあるなしに拘らずスポット2の結像位置はずれ
ない。以降の反射においても、上記のとおりの奇数番目
と偶数番目の往復を交互に繰り返すだけである。また、
反射が第3および第4対物鏡に移っても同様である。
【0033】図3に示したイメージマトリックスの配列
および配行において、(イ)入射窓117における入射
光束位置0と、そこから第1対物鏡113を介して主視
野鏡111上の最左列でかつ最下行の位置に通された第
1スポット1との対称点Aが第1対物鏡113の曲率中
心となり、(ロ)この第1スポット1と、そこから第2
対物鏡114を介して主視野鏡111上の最右列でかつ
最上行の位置に通された第2スポット2との対称点Bが
第2対物鏡114の曲率中心となり、(ハ)補助の視野
鏡112上の最下行スポット9と、そこから第3対物鏡
115を介して主視野鏡111上の最左列でかつ上から
第2行の位置に通されたスポット10との対称点Cが第
3対物鏡115の曲率中心となり、そして(ニ)最左列
でかつ上から第2行の位置に通された前記スポット10
と、そこから第4対物鏡116を介して主視野鏡111
上の最右列でかつ最下行の位置に通されたスポット11
との対称点Dが第4対物鏡116の曲率中心となる、よ
うに本発明の多重反射光学装置の第1実施例においては
決定される訳であるが、多重反射光学装置に形成された
ハウジング120の寸法は予め制限されたものであるか
ら、その中に設置された視野鏡111,112に形成さ
れるイメージマトリックスの最大寸法も当然制限された
ものになる。そのような制限の中で、反射光束の安定し
た採取のためにハウジング120からの出射光束を偶数
番目の往復に相当する反射光束とし、しかも、できる限
り長い透過光路を実現するためには、収差等を含めた光
束の視野鏡上での径よりも大きなスポット間隔を設定し
た上で、イメージマトリックスにおけるスポットの列の
数が視野鏡111,112内に入り得る2以上の最大の
自然数であり、またスポットの行の数が視野鏡111,
112内に入り得る3以上の最大の奇数になるように、
主視野鏡111の鏡面上に投影される4個の対物鏡の曲
率中心A,B,C,Dを決定する必要がある。
【0034】次に、その理由を図6の(a)および
(b)に基づいて説明する。
【0035】図6(a)には、視野鏡111,112の
面上に結像されるスポットの列をn列とし、行を偶数の
2m行とし,光束の出射窓を偶数の最大数とした場合の
イメージマトリックスの例が示されている。この例から
分かるように、偶数行にした場合は、上から2番目の行
にはスポットの結像が見られず、また最上行と下から2
番目の行とにおいてはそれぞれ1回だけの反射になって
いる。そこで、この例におけるスポットの数を計算すれ
ば、次のようになる。
【0036】
【数1】 {2×(2m−2)×(n−1)−(n−1)}…(エリアX内の数) +(2m−2)……………………………………………(エリアY内の数) +(n−1)………………………………………………(エリアZ内の数) =(2m−2)×(2n−1) 図6(b)には、図6(a)に比較して行の数が1行少
ない奇数(2m−1)行のイメージマトリックスにおい
て、光束の出射窓を偶数の最大数とした場合の例が示さ
れている。この例から分かる通り、奇数行とした場合
は、最上行と中央の行とにおいてそれぞれ1回だけの反
射になる。この場合のスポットの数は次式で算出され
る。
【0037】
【数2】 {2×(2m−2)×(n−1)−(n−1)}…(エリアX′内の数) +(2m−2)……………………………………………(エリアY′内の数) +(n−1)………………………………………………(エリアZ′内の数) =(2m−2)×(2n−1) 上記の数1および数2から明らかな通り、光束を偶数番
目の最大数で採取するとき、イメージマトリックスの行
が偶数行の場合とそれより1行少ない奇数行の場合とで
はスポットの数に変わりがない。したがって、図6
(a)に示したような上から2番目の行が無駄になる偶
数行のマトリックスを用いるよりは、図6(b)に示す
奇数行のマトリックスの方が効率よく視野鏡を利用し得
る。
【0038】図4は上記した反射を複数回繰り返し、7
8番目の往復に相当するスポットから反射光束を出射さ
せたときのイメージマトリックスを示す図である。この
図から明らかなように、本発明の多重反射光学装置の第
1実施例においては、主視野鏡111の鏡面上に投影さ
れた4個の対物鏡113,114,115,116のそ
れぞれの曲率中心A,B,C,Dが前述の(イ)乃至
(ニ)の定義に併せてさらに次のように定められてい
る。すなわち、AC(BD)間の縦方向の距離d2が互
いに縦方向で隣接するスポット間の距離d1 の半分であ
り、またAB(DC)間の横方向の間隔d4 が互いに横
方向で隣接するスポット間の距離d3 の半分である。
【0039】図7には本発明の多重反射光学装置の第2
実施例が示されている。この第2実施例が前述の第1実
施例と相違する点は、出射窓118が補助の視野鏡11
2の面上ではなくその下方に形成されている点のみであ
るので、重複を避けるために詳細な説明は省略する。
【0040】第2実施例によって主視野鏡111および
補助の視野鏡112の鏡面上に形成されたイメージマト
リックスの一例が図8に示される。図8から明らかなよ
うに、この例による反射光の採取方法においては、入射
窓117を介してハウジング内に導入された光束は36
往復目の反射光束が出射窓118からハウジング外に出
されるようになっている。
【0041】図8に示したイメージマトリックスの配列
および配行において、(i)入射窓117における入射
光束位置0と、そこから第1対物鏡113を介して主視
野鏡111上の最左列でかつ下から第2行の位置に通さ
れた第1スポット1との対称点Aが第1対物鏡113の
曲率中心となり、(ii)この第1スポット1と、そこ
から第2対物鏡114を介して主視野鏡111上の最右
列でかつ最上行の位置に通された第2スポット2との対
称点Bが第2対物鏡114の曲率中心となり、(ii
i)補助の視野鏡112上の最下行スポット9と、そこ
から第3対物鏡115を介して主視野鏡111上の最左
列でかつ上から第3行の位置に通されたスポット10と
の対称点Cが第3対物鏡115の曲率中心となり、(v
i)主視野鏡111上の最左列でかつ上から第3行の位
置に通されたスポット10と、そこから第4対物鏡11
6を介して主視野鏡111上の最右列でかつ下から第2
行の位置に通されたスポット11との対称点Dが第4対
物鏡116の曲率中心となる、と共に、AC(BD)間
の縦方向の距離d2 が互いに縦方向で隣接するスポット
間の距離d1 と同じであり、またAB(DC)間の横方
向の距離d4 が互いに横方向で隣接するスポット間の距
離d3 の半分であるように定められている。
【0042】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明においては、
相対する対物鏡と視野鏡との間で光束を最大限に偶数回
だけ往復反射させることにより、振動等による光束の出
射窓における位置のずれが相殺されると共に、ガス検出
ハウジング内における光束の透過光路も使用上まったく
問題にならない長さが確保されるので、例えば、飛行中
の航空機内などのように強い振動を受ける環境において
も、装置の予め定められた位置に形成された出射窓にお
いて反射光束を確実に採取することができる。これによ
り安定したガス分析を行うことができるという特有の効
果がある。
【0043】また、出射窓を補助の視野鏡上に形成しな
いように構成した本発明の多重反射光学装置において
は、製造コストが廉価になるという利点をさらに有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多重反射光学装置の一実施例を示す概
略斜視図である。
【図2】4個の対物鏡を角度調節可能に機械的に装着し
たホルダーの一例を示す概略斜視図である。
【図3】視野鏡と補助の視野鏡とに照射された光束のス
ポットを表すイメージマトリックスを示す図である。
【図4】78番目の往復に相当するスポットから出射さ
せた本発明の反射光の採取方法におけるイメ−ジマトリ
ックスを示す図である。
【図5】視野鏡上における各対物鏡の曲率中心のずれと
各スポットのずれとの関係を示す説明図である。
【図6】出射窓を偶数番目の最大数の往復に相当するス
ポット位置としたときの偶数行のイメージマトリックス
(a)と、その偶数行より1行少ない奇数行のイメージ
マトリックス(b)を示す図である。
【図7】本発明の多重反射光学装置の別の実施例を示す
概略斜視図である。
【図8】図7図示の実施例を用いた反射光の採取方法に
よるイメージマトリックスを示す図である。
【図9】従来の多重反射光学装置を示す概略斜視図であ
る。
【図10】従来の反射光の採取方法によるイメージマト
リックスの例を示す図である。
【図11】多重反射光学装置における反射光のずれに関
する説明図である。
【符号の説明】
0 光束の入射位置 111 主視野鏡 112 補助の視野鏡 113 第1対物鏡 114 第2対物鏡 115 第3対物鏡 116 第4対物鏡 117 入射窓 118 出射窓 120 ハウジング 121 水平軸の調節つまみ 122 垂直軸の調節つまみ 123 水平軸 124 垂直軸 125 ホルダー 125a 第1マウント 125b 第2マウント d1 ,d3 スポット間の距離 d2 ,d4 曲率中心の間隔 A,A′ 第1対物鏡の曲率中心 B,B′ 第2対物鏡の曲率中心 C,C′ 第3対物鏡の曲率中心 D,D′ 第4対物鏡の曲率中心 Δd,2Δd ずれ幅 Δα,2Δα ずれ角度 2m,2m−1 行数 n 列数 X,Y,Z、 X′,Y′,Z′ エリア

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス分析等に用いられる多重反射光学装
    置であって、 (a)セルに形成されたハウジングと、 (b)光源からの光束を前記ハウジング内に導入するた
    めの入射窓と前記ハウジング内で多重反射した光束を計
    測機器へ導くための出射窓とが形成されたマウントを介
    して前記ハウジングの一端側に固設された主視野鏡と、 (c)前記主視野鏡と同一の曲率半径を有し、前記光束
    入射窓側において主視野鏡に隣接するように前記マウン
    トを介して固設された補助の視野鏡と、 (d)前記ハウジングの他端側であって、前記両視野鏡
    と対向するように1つのホルダーを介して全体的にもそ
    して個々にも上下左右方向に回動可能に設けられ、各々
    が互いにかつ前記主視野鏡と同一の曲率半径を有する第
    1乃至第4対物鏡であって、前記補助の視野鏡の曲率中
    心が第1および第3の対物鏡の対称点になるように設置
    された4個の対物鏡とを含み、 そこにおいて、前記入射窓から前記ハウジング内に入射
    した光束の複数個の反射スポットによって前記主および
    補助の視野鏡上にイメージマトリックスが形成され、前
    記出射窓に向かう最後の反射光束が該イメージマトリッ
    クスにおける偶数番目でかつ最大数であって、しかも前
    記第3対物鏡からの反射光束となるように、前記主視野
    鏡に投影された前記第1乃至第4対物鏡の各々の曲率中
    心位置が調整されていることを特徴とする多重光学反射
    装置。
  2. 【請求項2】 前記イメージマトリックスの水平方向に
    並ぶスポットの行数が奇数になるように、前記主視野鏡
    上に投影される4個の対物鏡の各々の曲率中心位置が調
    整されていることを特徴とする請求項1記載の多重光学
    反射装置。
  3. 【請求項3】 前記出射窓が前記補助の視野鏡上に形成
    されていることを特徴とする請求項1および2のいずれ
    かに記載の多重光学反射装置。
  4. 【請求項4】 前記出射窓が前記補助の視野鏡の下方に
    形成されていることを特徴とする請求項1および2のい
    ずれかに記載の多重光学反射装置。
  5. 【請求項5】 前記第1乃至第4対物鏡は、前記第1対
    物鏡の曲率中心が前記入射窓における入射光束位置とそ
    こから前記第1対物鏡を介して前記主視野鏡上の最左列
    でかつ最下行の位置に通された第1スポットとの対称点
    であり、第2対物鏡の曲率中心が前記第1スポットとそ
    こから前記第2対物鏡を介して前記主視野鏡上の最右列
    でかつ最上行の位置に通された第2スポットとの対称点
    であり、前記第3対物鏡の曲率中心が前記補助の視野鏡
    上の最下行スポットとそこから前記第3対物鏡を介して
    前記主視野鏡上の最左列でかつ上から第2行の位置に通
    されたスポットとの対称点であり、前記第4対物鏡の曲
    率中心が前記最左列でかつ上から第2行に位置するスポ
    ットとそこから前記第4対物鏡を介して前記主視野鏡上
    の最右列でかつ最下行の位置に通されたスポットとの対
    称点であり、しかも前記第1および第3対物鏡または第
    2および第4対物鏡のそれぞれの曲率中心の間隔が互い
    に縦方向で隣接するスポット間の距離の半分であり、一
    方、前記第1および第2対物鏡または第3および打4対
    物鏡のそれぞれの曲率中心の間隔が互いに横方向で隣接
    するスポット間の距離の半分であるように、構成されて
    いることを特徴とする請求項3に記載の多重反射光学装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第1乃至第4対物鏡は、前記第1対
    物鏡の曲率中心が前記入射窓における入射光束位置とそ
    こから前記第1対物鏡を介して前記主視野鏡上の最左列
    でかつ下から第2行の位置に通された第1スポットとの
    対称点であり、第2対物鏡の曲率中心が前記第1スポッ
    トとそこから前記第2対物鏡を介して前記主視野鏡上の
    最右列でかつ最上行の位置に通された第2スポットとの
    対称点であり、前記第3対物鏡の曲率中心が前記補助の
    視野鏡上の最下行スポットとそこから前記第3対物鏡を
    介して前記主視野鏡上の最左列でかつ上から第3行の位
    置に通されたスポットとの対称点であり、前記第4対物
    鏡の曲率中心が前記主視野鏡上の最左列でかつ上から第
    3行に位置する前記スポットとそこから前記第4対物鏡
    を介して前記主視野鏡上の最右列でかつ下から第2行の
    位置に通されたスポットとの対称点であり、しかも前記
    第1および第3対物鏡または第2および第4対物鏡のそ
    れぞれの曲率中心の間隔が互いに縦方向で隣接するスポ
    ット間の距離と同じであり、一方、前記第1および第2
    対物鏡または第3および打4対物鏡のそれぞれの曲率中
    心の間隔が互いに横方向で隣接するスポット間の距離の
    半分であるように、構成されていることを特徴とする請
    求項4に記載の多重反射光学装置。
  7. 【請求項7】 光源からの入射光束が、セルに設けられ
    たハウジングの長手方向一端の片側隅部に形成された入
    射窓を通って、互いに等しい曲率半径を有し、かつ垂直
    および水平な各軸線の回りでそれぞれ上下左右方向に回
    動自在になるように、前記ハウジングの長手方向の他端
    側に設置されたホルダーに機械的に装着された4個の対
    物鏡の内の第1対物鏡へ通され、 前記入射光束が、前記第1対物鏡から反射されて、各対
    物鏡の曲率半径に等しい曲率を有し、しかも該曲率の中
    心が4個の前記対物鏡の対称中心と前記ハウジングの長
    手方向の軸線に沿って一致するように前記ハウジングの
    長手方向の一端側に設置された主視野鏡上に形成される
    イメージマトリックスの第1スポットに通され、 当該主視野鏡上の第1スポットから反射された前記光束
    が、今度は前記第1対物鏡とは対角位置関係にある第2
    対物鏡に向けられ、 当該第2対物鏡から反射された光束が前記主視野鏡に向
    けられた後、そこから再び前記第1対物鏡へ反射され、
    このような第1対物鏡と主視野鏡との間および第2対物
    鏡と主視野鏡との間における反射を交互に複数回繰り返
    した後に、光束が前記主視野鏡上に形成されるイメージ
    マトリックスの前記第1スポットを含む他側端の列に到
    達し、 該他側端のスポットにある反射光束が前記第1対物鏡を
    介して、前記入射窓側で前記主視野鏡に隣接して配置さ
    れ、かつ各対物鏡の曲率半径に等しい曲率を有し、しか
    も前記第1および第3対物鏡の対称点に一致する曲率中
    心を有する補助の視野鏡上の1つのスポットに通され、 続いて、当該補助の視野鏡から前記第2対物鏡とは水平
    方向に関し、また前記第1対物鏡とは垂直方向に関して
    隣接する第3対物鏡へ反射され、 さらに、前記光束が前記第3対物鏡から再び前記主視野
    鏡へ通された後、そこから当該第3対物鏡とは対角位置
    関係にある第4対物鏡に向けて反射され、 前記第4対物鏡によって反射された光束が前記主視野鏡
    へ向けられた後、そこから再び前記第3対物鏡に向けて
    反射され、このような前記第3対物鏡と前記主視野鏡と
    の間および前記第4対物鏡と前記主視野鏡との間におけ
    る反射を再び交互に複数回繰り返し、 その後再び、前記第1及び前記第2対物鏡と前記主視野
    鏡との間における反射を交互に複数回繰り返し、 さらに、前記第3及び前記第4対物鏡と前記主視野鏡都
    の間における反射を交互に複数回繰り返し、そして前記
    ハウジング内での最後の通過となる出射光束が前記ハウ
    ジングの長手方向一端の片側隅部に形成された出射窓を
    通って前記ハウジングの外へ出るようにしたマルチプル
    パス・オプチカル・マトリックス・システムの反射光の
    採取方法において、 前記入射光束が前記イメージマトリックスにおける前記
    補助の視野鏡から最も離れた一側端列と下から2番目の
    行との交点に形成されたスポットに向けられ、一方、前
    記出射光束が前記イメージマトリックスにおける偶数番
    目の最大数の往復に相当するスポットに向かう反射光束
    であると共に、第3対物鏡を介して行われる最後の反射
    光束であり、当該反射光束は前記イメージマトリックス
    における前記補助の視野鏡上の列を含む他側端列と最下
    行との交点に形成された出射窓から前記ハウジングの外
    へ出されることを特徴とする反射光の採取方法。
  8. 【請求項8】 前記イメージマトリックスの水平方向に
    並ぶスポットの行の数が奇数になるように、前記主視野
    鏡面上に投影される4個の前記対物鏡の各々の曲率中心
    位置が調整されることを特徴とする請求項7に記載の反
    射光の採取方法。
JP6102728A 1994-05-17 1994-05-17 多重反射光学装置とそれを用いた反射光の採取方法 Withdrawn JPH07311148A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017078504A3 (ko) * 2015-11-05 2017-06-22 한국표준과학연구원 공정가스 분석장치

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