JPH0731110A - 積層型ステップモータ - Google Patents

積層型ステップモータ

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Publication number
JPH0731110A
JPH0731110A JP16924193A JP16924193A JPH0731110A JP H0731110 A JPH0731110 A JP H0731110A JP 16924193 A JP16924193 A JP 16924193A JP 16924193 A JP16924193 A JP 16924193A JP H0731110 A JPH0731110 A JP H0731110A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
stator
stators
rotor
permanent magnet
Prior art date
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Pending
Application number
JP16924193A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisatsugu Ishikura
久嗣 石倉
Seiji Yamashita
誠二 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Engineering Co Ltd, Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Automotive Engineering Co Ltd
Priority to JP16924193A priority Critical patent/JPH0731110A/ja
Publication of JPH0731110A publication Critical patent/JPH0731110A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組立の際のコイル接続の簡単化を図り、かつ
モータの小型化を図り、しかも漏れ磁束の発生を抑制
し、トルク特性の向上を図り得る積層型ステップモータ
を提供すること。 【構成】 複数のA相の固定子7〜10をA相の固定子
同士で隣合わせに連続して積層し、これに続いてA相の
固定子7〜10と同数のB相の固定子15〜18をB相
の固定子同士で隣合わせに連続して積層して構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、減衰可変型サスペンシ
ョンシステムのショックアブソーバ内のオイル通路面積
を切り換えるための永久磁石型ステップモータからなる
アクチュエータに利用され、特にモータの外径を小さく
し、出力トルクの向上を図るために好適な積層型ステッ
プモータに関する。
【0002】
【従来の技術】複数個のステップモータを軸方向に積層
する従来技術としては、特開平4−190664号公報
に記載の技術がある。
【0003】前掲公報に記載の従来技術では、同一中心
軸上に複数のステータを配置するとともに、各ステータ
にそれぞれロータを設け、一方のロータの軸を中空と
し、他方のロータの軸をこれに挿通し、各ステータを互
いに固定するようにしている。
【0004】一方、永久磁石型ステップモータの従来技
術としては、例えば図7に示す技術がある。
【0005】この図7に示す従来技術では回転子23の
同一中心軸上に、1個のA相の固定子24と、1個のB
相の固定子25とが装着されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来技術
は、そのいずれも位相が90°ずれたA相とB相の固定
子からなる独立したステップモータを軸方向に積層した
もので、組立に際して配線がかさばり、複雑になること
に対して考慮されていない。また、軸方向に積層した場
合の漏れ磁束によるトルク特性の低下についても考慮さ
れていない。
【0007】そこで、本発明の目的は組立の際のコイル
接続の簡単化を図り、かつモータの小型化を図り、しか
も漏れ磁束の発生を抑制し、トルク特性の向上を図り得
る積層型ステップモータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は複数のA相の固定子をA相の固定子同士で
隣合わせに連続して積層し、これに続いてA相の固定子
と同数のB相の固定子をB相の固定子同士で隣合わせに
連続して積層したものである。
【0009】また、前記目的を達成するために、本発明
はA相およびB相の固定子とも、隣接する固定子のコイ
ルを、通電電流の方向がそれぞれ逆方向になるように励
磁したものである。
【0010】
【作用】本発明では、同じ相のコイルを隣合わせにして
配置されているために、コイル間の接続は隣接するコイ
ル間で、しかもA相,B相を別々にも接続できるため、
配線の構造が簡単で、しかもスペースを取らない。
【0011】また、各コイルが漏れ磁束を打ち消す方向
に励磁されるため、漏れ磁束の影響を受けない。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。
【0013】図1は本発明の一実施例を示す軸方向断面
図、図2は同実施例のコイル接続説明図、図3はステッ
プモータを積層した場合の漏れ磁束の説明図、図4およ
び図5はこの実施例におけるコイルの巻き方向と通電方
向の説明図、図6は同じくステップモータの特性図であ
る。
【0014】これらの図に示す実施例の積層型ステップ
モータは、図1に示すように、外周に多極着磁された永
久磁石1からなる回転子2と、この回転子2の外周から
径方向に空隙を介して、内周面に複数個の櫛歯状の歯極
を等間隔に軸方向に切り起こしてなる外側ステータ3
と、この外側ステータ3の櫛歯状歯極の中間に向かい合
わせにして組み立てられた複数の櫛歯状歯極を内周面に
設けてなる内側ステータ4と、前記外側ステータ3およ
び内側ステータ4の間に形成された空間に設置されたボ
ビン5に巻線してなる励磁用コイル6からなるA相の固
定子7,8,9,10が4個隣合わせに連続して配置さ
れている。
【0015】一方、前記A相の固定子に対して電気角で
位相を90°ずらして構成された外側ステータ11と、
内側ステータ12と、ボビン13と、励磁用コイル14
とからなるB相の固定子15,16,17,18が4個
隣合わせに連続して配置されている。このB相の各固定
子は、前記A相の固定子と電気角で90°位相をずらし
て構成されている外は、同じ構造に構成されている。
【0016】そして、前記永久磁石1は各相毎または各
固定子毎には分割せずに、一体型の永久磁石を使用する
ことにより、組立の簡易化を図っている。なお、回転子
2の永久磁石1を分割型に形成しても良く、このように
すると永久磁石1を容易に製作することができる。
【0017】また、前記回転子2は図1に示すように、
永久磁石1の両端部に設置された軸受19,20により
回転可能に支持されている。
【0018】さらに、前記A相の固定子7,8,9,1
0およびB相の固定子15,16,17,18は、軸受
19,20の内側に装着された金属製のエンドプレート
21,22によりまとめて固定されている。
【0019】ところで、従来一般に使用されている永久
磁石型ステップモータは、前述のごとく、また図7に示
すように1個の回転子23と、1個のA相の固定子24
と、1個のB相の固定子25とで構成されている。固定
子の歯極は、安価に製作する目的で、櫛歯状に内周側よ
り軸方向に切り起こしてプレス成形するために、軸方向
に成形できる長さには限界がある。一般にトルク特性を
向上させるためには、軸方向に歯極を伸ばし、その面積
を増加させれば良いが、この場合は成形できる歯極の長
さに限界があることから、軸方向に歯極面積を増加させ
ることができない。したがって、モータの外径および回
転子の外径が決まると歯極の長さも決まってしまい、あ
る限度以上の出力およびトルクは得られないという問題
があった。
【0020】そこで、トルクを増加させるためには図7
に示すステップモータを同一中心軸上に複数個積層する
方法が採られている。しかし、この場合のコイルの接続
は図8に示すように、A相のコイルはA相同士、B相の
コイルはB相同士接続する必要があるため、実際の組立
ではコイルの接続は1相飛ばしで接続することになり、
接続のための電線がかさばるとともに、複雑になるとい
う問題があった。
【0021】そこで、本発明のこの実施例では、例えば
4個のステップモータを積層する場合、4個のA相の固
定子7,8,9,10を隣合わせに連続して配置し、続
いて電気角で90°位相をずらしたB相の固定子15,
16,17,18を4個隣合わせに連続して配置し、積
層し固定している。これにより、コイル間の接続は図2
に示すように、隣接するコイル同士を接続すれば良く、
コイル間の接続が簡単になるとともに、配線のためのス
ペースが少なくて済む。
【0022】以上のことから、この実施例によれば、限
られたモータ外径でトルク特性を向上できる積層型ステ
ップモータを簡単な構造および組立で実現できる。
【0023】しかし、この場合でもコイルの巻き方向を
全部同一にすると、例えば4個のステップモータを積層
したとしても、同一パルスレートで比較すれば4倍のト
ルクにはならない。それは、コイルの通電電流の向きが
隣接するコイルで同一の場合は、図3に示すように、漏
れ磁束の磁路が構成されるためである。そうなると、コ
イルの自己インダクタンスに加えてさらに相互インダク
タンスが生じ、パルスレートが高くなればなるほど電流
が流れにくくなり、電流値が低下することになる。した
がって、トルクは電流に比例するため、漏れ磁束が生ず
ればトルクが低下することとなる。
【0024】そこで、この実施例では図4および図5に
示すように、隣接するコイルの巻き方向を逆にすること
により、通電方向がそれぞれ逆になるように励磁してい
る。これにより、隣接する各コイルは漏れ磁束を打ち消
し合うため、漏れ磁束は発生しない。したがって、図6
のステップモータ特性に示すように、巻き方向が同一の
場合に対して、巻き方向が逆の場合はトルク特性が向上
する。ここで、図6は同一電圧で比較した場合のプルイ
ントルクの特性を示す。
【0025】以上のことから、例えば4個のステップモ
ータを積層すれば、確実に4倍のトルクが発生すること
になる。その結果、本発明のこの実施例にかかる積層型
ステップモータと、従来例としての図7に示す従来一般
に使用されている永久磁石型ステップモータを積層した
積層型ステップモータとにつき、その特性を図9にパル
スレート−トルクで示すように、本発明のこの実施例で
はトルク特性が優れていることが分かる。ここで、通電
方向が逆になるような励磁方法としては、コイルの巻き
方向を逆にする以外に、巻き方向は同一のコイルを使用
しても、コイル接続の際にコイル巻き始めと巻き終わり
を交互に接続することでも実現できる。
【0026】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、複数のA
相の固定子をA相の固定子同士で隣合わせに連続して積
層し、これに続いてA相の固定子と同数のB相の固定子
をB相の固定子同士で隣合わせに連続して積層してお
り、組立の際のコイルの接続を簡単に行い得るので、コ
ストダウンを図り得る効果があり、また配線のスペース
が少なくて済むので、モータの小型化を図り得る効果が
あり、しかも漏れ磁束の発生を抑制できるので、トルク
特性の向上を図り得る効果がある。
【0027】また、本発明ではA相およびB相の固定子
とも、隣接する固定子のコイルを、通電電流の方向がそ
れぞれ逆方向になるように励磁しており、各コイルが漏
れ磁束を打ち消す方向に励磁されるため、漏れ磁束の影
響を受けないので、より一層トルク特性の向上を図り得
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す軸方向断面図である。
【図2】同実施例のコイル接続説明図である。
【図3】ステップモータを積層した場合の漏れ磁束の説
明図である。
【図4】本発明の実施例におけるコイルの巻き方向と通
電方向の説明図である。
【図5】同実施例におけるコイルの巻き方向と通電方向
の説明図である。
【図6】ステップモータの特性図である。
【図7】従来一般に使用されている永久磁石型ステップ
モータの軸方向断面図である。
【図8】図7に示すステップモータのコイル接続説明図
である。
【図9】本発明の実施例と図7に示す従来技術とについ
てのステップモータの特性図である。
【符号の説明】
1…永久磁石、2…回転子、3,11…外側ステータ、
4,12…内側ステータ、5,13…ボビン、6,14
…励磁用コイル、7,8,9,10…A相の固定子、1
5,16,17,18…B相の固定子、19,20…軸
受、21,22…エンドプレート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 誠二 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所自動車機器事業部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に多極着磁された永久磁石を有する
    回転子と、この回転子の外周から径方向に空隙を介し
    て、内周面に複数個の櫛歯状の歯極を等間隔に軸方向に
    切り起こしてなる外側ステータと、この外側ステータの
    櫛歯状歯極の中間に向かい合わせにして組み立てられた
    複数の櫛歯状歯極を内周面に設けてなる内側ステータ
    と、前記外側ステータおよび内側ステータ間に形成され
    た空間に設置されたボビンに巻線してなる励磁用コイル
    とからなる複数のA相の固定子と、A相の固定子と同数
    でかつ電気角で位相を90°ずらして配置されたB相の
    固定子の2種類の固定子を、同一中心軸に対して軸方向
    に積層した永久磁石型ステップモータにおいて、前記複
    数のA相の固定子をA相の固定子同士で隣合わせに連続
    して積層し、これに続いて前記複数のB相の固定子をB
    相の固定子同士で隣合わせに連続して積層したことを特
    徴とする積層型ステップモータ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、A相およびB相の固
    定子とも、隣接する固定子のコイルを、通電電流の方向
    がそれぞれ逆方向になるように励磁したことを特徴とす
    る積層型ステップモータ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記回転子を分割型
    の永久磁石で構成したことを特徴とする積層型ステップ
    モータ。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記回転子を一体型
    の永久磁石で構成したことを特徴とする積層型ステップ
    モータ。
JP16924193A 1993-07-08 1993-07-08 積層型ステップモータ Pending JPH0731110A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010130886A (ja) * 2008-12-01 2010-06-10 Nidec Sankyo Corp ステッピングモータ
WO2010064368A1 (ja) * 2008-12-01 2010-06-10 日本電産サンキョー株式会社 ステッピングモータ
JP2011151902A (ja) * 2010-01-20 2011-08-04 Shinano Kenshi Co Ltd 永久磁石型回転機
JP2015027195A (ja) * 2013-07-26 2015-02-05 株式会社三龍社 インダクタ型モータ
JP2021016218A (ja) * 2019-07-10 2021-02-12 日本電産サンキョー株式会社 ステッピングモータ

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JP2010130886A (ja) * 2008-12-01 2010-06-10 Nidec Sankyo Corp ステッピングモータ
WO2010064368A1 (ja) * 2008-12-01 2010-06-10 日本電産サンキョー株式会社 ステッピングモータ
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