JPH07310983A - 金属溶解保持装置 - Google Patents

金属溶解保持装置

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JPH07310983A
JPH07310983A JP12831794A JP12831794A JPH07310983A JP H07310983 A JPH07310983 A JP H07310983A JP 12831794 A JP12831794 A JP 12831794A JP 12831794 A JP12831794 A JP 12831794A JP H07310983 A JPH07310983 A JP H07310983A
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JP
Japan
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container
metal
melting
metal material
molten metal
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Application number
JP12831794A
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English (en)
Inventor
Keiji Uchino
恵司 内野
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UCHINO KK
Original Assignee
UCHINO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一つの容器で、一定温度の溶解金属を一定量
常時溶解保持できる金属溶解保持装置を提供する。 【構成】 供給される金属材Wを溶解してその溶解した
金属Eを溜める溶解兼保持容器1と、容器1内の金属材
Wを溶解する電磁誘導加熱機3と、容器1内の溶解金属
Eの温度を検出する温度検出器4と、温度検出器4の信
号により電磁誘導加熱機3の出力を制御して容器1内の
溶解金属Eを一定温度に保持させる制御器5と、を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルミや亜鉛等の金属材
の溶解保持に用いられる金属溶解保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の金属溶解装置では、るつぼ等の溶
解炉で金属材を燃焼熱により溶解していたが、溶解炉に
冷材の金属材が投入されると溶解炉内の溶解金属(溶
湯)の温度が激しく変化し、燃焼熱では、一旦低下した
溶湯の温度を速やかに元に戻すだけの強力な加熱エネル
ギーを瞬時に与えて温度制御することが困難であるた
め、例えば、一定タクトサイクルにて一定温度の溶湯の
給湯が必要なダイキャストマシン等へ、溶解炉から直接
給湯することができず、溶解炉とは別に、溶湯を燃焼熱
により一定温度に保持する保持炉が、必要であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来で
は、溶解炉及び保持炉の二つの炉を必要としていたた
め、加熱エネルギーの損失が大きい上に、大きな設置ス
ペースが必要で、かつ、高価なものとなる問題があっ
た。
【0004】しかも、従来では、石油、ガス等の化石燃
料の燃焼熱を利用しているため、硫黄酸化物,窒素酸化
物,炭酸ガス,煤煙等の排ガス汚染、いわゆる3Kとよ
ばれる作業環境の悪化、溶解金属中へのガス(水素)・
ドロス(酸化物等)の混入が多く品質が低下するという
問題や、溶解に長時間を要し、急速加熱できないために
大量の溶湯が必要となる問題があった。
【0005】そこで、本発明は、上記問題点を解決する
金属溶解保持装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、供給される金属材を溶解してその溶解した金属を
溜める溶解兼保持容器と、該容器内の金属材を溶解する
電磁誘導加熱機と、該容器内の溶解金属の温度を検出す
る温度検出器と、該温度検出器の信号により電磁誘導加
熱機の出力を制御して上記容器内の溶解金属を一定温度
に保持させる制御器と、を備えたものである。
【0007】また、供給される金属材を溶解してその溶
解した金属を溜める溶解兼保持容器と、該容器内の溶解
金属の減少量分に応じた金属材を該容器に供給する金属
材供給手段と、該金属材を溶解するコイルと高周波発振
器を有する電磁誘導加熱機と、を備え、該コイルにて上
記容器を包囲すると共に、該容器に、上記溶解金属の温
度を検出する温度検出器を付設し、該温度検出器の信号
により上記高周波発振器からコイルへの出力を制御して
上記容器内の溶解金属を一定温度に保持させる制御器
を、備えたものである。
【0008】
【作用】電磁誘導加熱は、燃焼加熱と比べて、金属材を
急速に溶解するに必要な強力な加熱エネルギーを瞬時に
与えることが可能であるため、温度検出器の信号を制御
器にフィードバックして、高周波発振器からコイルへの
出力を、容器内の溶解金属の温度変化に応じて制御する
ことにより、容器に冷材の金属材が供給されて溶解金属
の温度が低下しても、その温度差を速やかに無くすこと
ができ、容器内の溶解金属は一定温度に保持される。
【0009】そのため、容器からダイキャストマシン等
へ溶解金属を(保温用の保持炉に一旦貯蔵することな
く)必要なときに直接給湯可能となる。また、容器から
ダイキャストマシン等への溶解金属の給湯の都度、金属
材供給手段により、容器内の溶解金属の減少量分だけ該
容器へ金属材を供給できるので、容器内の溶解金属は常
に一定量に保持される。
【0010】
【実施例】以下、実施例を示す図面に基づいて本発明を
詳説する。
【0011】図1は本発明に係る金属溶解保持装置の一
実施例を示し、この装置は、供給される金属材Wを溶解
してその溶解した金属Eを溜める溶解兼保持容器1と、
容器1内の溶解金属Eの減少量分に応じた金属材Wを該
容器1に供給する金属材供給手段2と、容器1内の金属
材Wを溶解する電磁誘導加熱機3と、容器1内の溶解金
属Eの温度を検出する温度検出器4と、温度検出器4の
信号により電磁誘導加熱機3の出力を制御して容器1内
の溶解金属Eを一定温度に保持させる制御器5と、を備
えている。
【0012】具体的には、電磁誘導加熱機3は、コイル
6と高周波発振器7を有し、コイル6にて容器1を近接
状乃至当接状に包囲すると共に、容器1に温度検出器4
を付設する。高周波発振器7は、インバータ等を用いて
構成されて、交流電源8を高密度の高周波電流に変換し
てコイル6に供給し、電磁誘導加熱で金属材Wを急速溶
解する。図例では金属材Wとしてアルミや亜鉛等からな
るインゴットを例示している。
【0013】この高周波発振器7からコイル6への出力
を、温度検出器4と制御器5にてフィードバック制御し
て、容器1内の溶解金属Eを一定温度に保持する。即
ち、制御器5は、温度検出器4からの信号を受けて、ニ
ューロファジーコントロール等を駆使することにより、
溶解金属Eの実際の温度と設定温度に差が出れば、その
差に応じて上記出力つまり加熱エネルギーを増減し、速
やかに設定温度に戻すようになっている。
【0014】電磁誘導加熱では、燃焼加熱と比べて、金
属材Wを急速に溶解するに必要な強力な加熱エネルギー
を瞬時に与えることが可能で、パワーコントロールも極
めて容易である。そのため、仮に容器1へ不規則な金属
材Wの供給があって容器1内の溶解金属Eにステップ状
の温度変化が起こるような場合でも、その温度変化を速
やかに無くすような加熱エネルギーを補給でき、設定温
度に対する実際の温度の変動幅が(ダイキャスト等に使
用する際品質上問題とならない程度に)極めて小さくな
る。
【0015】従って、容器1からダイキャストマシン等
へ溶解金属Eを(保温用の保持炉に一旦貯蔵することな
く)必要なときに直接給湯可能となる。また、容器1に
溶解金属Eの無い状態からでも、容器1に金属材Wを金
属材供給手段2にて所定量供給して、該金属材Wを電磁
誘導加熱機3にて短時間で溶解することが可能である。
【0016】なお、容器1は、例えば、電磁誘導加熱に
て溶解しないようなセラミック等の非金属材料からな
る。
【0017】次に、図1〜図3に示すように、金属材供
給手段2は、金属材Wをその自重で傾斜面9に沿って順
次送る供給路10と、供給路10にて順次送られて来た金属
材Wが一個づつ送り込まれる投入用マガジン11と、マガ
ジン11内の金属材Wを掴持するクランプ部材12と、クラ
ンプ部材12を鉛直方向及び水平方向に移動させる搬送機
13と、を備える。
【0018】図示省略するが、マガジン11の手前には、
シリンダ駆動にて作動するシャッター部材やクランプ部
材等を備えて供給路10からマガジン11に金属材Wを一個
づつ分離して送り込むことができる送り込み機構が、設
けられる。
【0019】マガジン11は、フレームや基台等の固定部
にヒンジ部材14を介して揺動可能に連結され、シリンダ
15の駆動にて、(図2と図3のように)水平状及び鉛直
状に起伏する。クランプ部材12はアーム17a,17bを有
し、シリンダ16の駆動によりアーム17bに対してアーム
17aが揺動開閉し、鉛直状の金属材Wの(上)端部を掴
持・開放する。
【0020】搬送機13は、フレームや基台等の固定部に
枢着されてモータ19駆動にて回転(自転)する一対の水
平ねじ杆18,18と、水平ねじ杆18,18に螺合されたナッ
ト部を有する支持部材20と、支持部材20に枢着されてモ
ータ21駆動にて回転(自転)する一対の鉛直ねじ杆22,
22と、鉛直ねじ杆22,22に螺合されたナット部を有する
スライド部材23と、を備え、スライド部材23にクランプ
部材12が設けられる。
【0021】従って、モータ19が駆動すれば、支持部材
20、スライド部材23及びクランプ部材12等が一体に水平
方向Aに往復動すると共に、モータ21───このモータ
21は所望回転数に変更自在なものを用いる。───が駆
動すれば、スライド部材23及びクランプ部材12等が一体
に鉛直方向Bに往復動し、金属材Wを掴持した状態で、
マガジン11から容器1上まで搬送することができる。
【0022】容器1上からは、スライド部材23及びクラ
ンプ部材12が所定速度で下降し、所定量の金属材Wが容
器1に供給される。この金属材Wの供給は、容器1から
ダイキャストマシン等への溶解金属Eの給湯の都度、容
器1内の溶解金属Eの減少量分だけ行い、容器1内の溶
解金属Eを常に一定量に保つようにする。
【0023】なお、本発明は上述の実施例に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更自由であ
る。例えば、金属材Wとしては、アルミニウムや亜鉛以
外の金属又は種々の合金等であってもよく、さらに、イ
ンゴット以外のものであってもよい。
【0024】金属材供給手段2の搬送機13としては、ね
じ杆等を使用せずに、リニアガイドやシリンダを使用す
るものであってもよい。また、高周波発振器7の発振周
波数を可変とするも固定とするも自由である。さらに、
容器1からダイキャストマシン等への給湯方法として
は、汲み出し、あるいは容器1自体をシリンダ駆動等に
て傾動させて注ぐようにするも自由である。
【0025】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
【0026】請求項1,2記載の金属溶解保持装置で
は、一つの容器1を溶解炉と保持炉に兼用できて、容器
1に一定温度の溶解金属E(溶湯)を、容器1からダイ
キャストマシン等へも直接給湯可能な状態に、常に溶解
保持できる。
【0027】そのため、加熱エネルギーの損失が小さく
て済み、省スペース化が図れて、装置全体を小型化で
き、コストダウンを図れる。さらに、金属の溶解保持に
電磁誘導加熱を利用しているので、排ガス汚染が無く、
作業環境も良好となると共に、ガス・ドロスの混入が少
なくて品質が良好となる。しかも、金属材Wの溶解を短
時間で行えて、急速加熱が可能であるため、大量の溶湯
を必要とせず、容器1が比較的小容量もので済む。
【0028】請求項2記載の金属溶解保持装置では、容
器1からの給湯等によって生じる溶解金属Eの減少量に
応じた金属材Wを、金属材供給手段2により、容器1に
補給して、絶えず一定量の溶解金属Eを自動的に保持で
きる。従って、溶解金属Eを一定タクトサイクルにて給
湯する必要のあるダイキャストマシン等に好適なものと
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体簡略図である。
【図2】マガジンを示す簡略図である。
【図3】マガジンとクランプ部材を示す簡略図である。
【符号の説明】
1 容器 2 金属材供給手段 3 電磁誘導加熱機 4 温度検出器 5 制御器 6 コイル 7 高周波発振器 W 金属材 E 溶解金属

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給される金属材Wを溶解してその溶解
    した金属Eを溜める溶解兼保持容器1と、該容器1内の
    金属材Wを溶解する電磁誘導加熱機3と、該容器1内の
    溶解金属Eの温度を検出する温度検出器4と、該温度検
    出器4の信号により電磁誘導加熱機3の出力を制御して
    上記容器1内の溶解金属Eを一定温度に保持させる制御
    器5と、を備えたことを特徴とする金属溶解保持装置。
  2. 【請求項2】 供給される金属材Wを溶解してその溶解
    した金属Eを溜める溶解兼保持容器1と、該容器1内の
    溶解金属Eの減少量分に応じた金属材Wを該容器1に供
    給する金属材供給手段2と、該金属材Wを溶解するコイ
    ル6と高周波発振器7を有する電磁誘導加熱機3と、を
    備え、該コイル6にて上記容器1を包囲すると共に、該
    容器1に、上記溶解金属Eの温度を検出する温度検出器
    4を付設し、該温度検出器4の信号により上記高周波発
    振器7からコイル6への出力を制御して上記容器1内の
    溶解金属Eを一定温度に保持させる制御器5を、備えた
    ことを特徴とする金属溶解保持装置。
JP12831794A 1994-05-17 1994-05-17 金属溶解保持装置 Pending JPH07310983A (ja)

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JP12831794A JPH07310983A (ja) 1994-05-17 1994-05-17 金属溶解保持装置

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JP12831794A JPH07310983A (ja) 1994-05-17 1994-05-17 金属溶解保持装置

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JPH07310983A true JPH07310983A (ja) 1995-11-28

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ID=14981788

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JP12831794A Pending JPH07310983A (ja) 1994-05-17 1994-05-17 金属溶解保持装置

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JP (1) JPH07310983A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006307265A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Hitachi Metals Ltd 微細金属球の製造装置
JP2011501701A (ja) * 2007-10-12 2011-01-13 エイジャックス トッコ マグネサーミック コーポレーション 半液体金属の加工・検出装置、並びに該装置を用いた加工・検出方法
CN106563777A (zh) * 2015-10-08 2017-04-19 富准精密工业(深圳)有限公司 半固态金属浆料的制备方法及制备装置

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