JPH07310266A - 不織布、その製造方法及び耐熱性防護服 - Google Patents

不織布、その製造方法及び耐熱性防護服

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JPH07310266A
JPH07310266A JP6122003A JP12200394A JPH07310266A JP H07310266 A JPH07310266 A JP H07310266A JP 6122003 A JP6122003 A JP 6122003A JP 12200394 A JP12200394 A JP 12200394A JP H07310266 A JPH07310266 A JP H07310266A
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JP
Japan
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heat
woven fabric
resistant
web
resistant protective
Prior art date
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Pending
Application number
JP6122003A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanobu Mizoguchi
正伸 溝口
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Japan Vilene Co Ltd
Original Assignee
Japan Vilene Co Ltd
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Publication date
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  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この出願発明は、耐磨耗性、高強力性、柔軟
性を有する不織布、とくに耐熱性を有する不織布および
耐熱性防護服を提供することを目的とする。 【構成】 この出願発明は、耐熱性ウェブの一面がタテ
および/またはヨコ方向にステッチングされており、他
面が水流絡合されている不織布、その製造方法および耐
熱性防護服に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この出願発明は、耐摩耗性、高強
力性、柔軟性を有する不織布、とくに耐熱性を有する不
織布、その製造方法および高温環境や消防活動等に使用
できる耐熱防護服に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の火炎防護服としては、アラミド繊
維、耐炎繊維等の編織物、不織布等が使用されている。
しかし、このような基布は、単独、または耐摩耗性、強
度の点からこれらを組み合わせて、ニードルパンチを行
っているが、基布の表面が荒れるので好ましくなかっ
た。また、ディスポタイプの基布は、強度、断熱性、作
業性あるいは価格等の点から現実には殆ど実用化されて
いない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この出願発明は、従来
技術の欠点を解決し、耐摩耗性、高強力性等を有する不
織布、とくに耐熱性を有する不織布およびそれを用いた
耐熱性防護服を提供しようとするものである。
【0004】
【発明が解決するための手段】この出願発明は、耐摩耗
性、高強力性、柔軟性を有する不織布、および耐熱、耐
炎性防護服を提供することを目的とするものであって、
タテおよび/またはヨコ方向にステッチングされている
耐熱性ウェブの他面が水流絡合されている不織布、その
製造方法および耐熱防護服に関する。
【0005】この出願発明のウェブの一面に行うステッ
チングは、マリフリース、アラベバ、マリネット、アラ
クネ、等の従来使用されているステッチボンド機により
行うことができるが、ウェブの繊維によりステッチング
するマリフリース、アラベバによるものがとくに好まし
い。
【0006】ウェブの他面に行う水流絡合は、ウェブを
形成している繊維が、ステッチングの縫目等にも絡合し
て、他面だけでなく、ステッチングした表面の耐摩耗性
をも向上するので、柔軟で強度のある不織布となる。な
お、水流絡合以外のウェブの結合方法、たとえば、バイ
ンダー接着、熱圧着等では、風合いが硬くなり、また、
ニードルパンチによる絡合ではステッチングした表面も
荒らすので好ましくない。
【0007】この出願発明のウェブは、耐熱性繊維が主
体に使用され、LOI値(酸素指数)が25以上の難燃
性の繊維が好ましく、フッ素繊維、ポリフェニレンスル
フィド、メタまたはパラアラミド、カイノール、ポリイ
ミド、ポリベンゾイミダゾール、難燃レーヨン、ポリク
ラール、難燃ポリエステル、モダクリル等の耐熱性も有
する繊維が使用でき、また、これらの耐熱性繊維を単独
または混合して使用してもよいし、ポリエステル、ポリ
アミド、ポリプロピレン、ポリウレタン、モダクリル、
羊毛、レーヨン等の繊維を適宜混合してもよいし、これ
らは難燃材で処理してもよい。なお、耐炎性の高いポリ
アクリロニトリル系の耐炎化繊維、たとえば、パイロメ
ックス(東邦レーヨン社製)、フェノール系の耐炎性繊
維、たとえば、カイノール(群栄化学社製)等であれ
ば、耐スパッター性に優れるので、溶接作業等における
火花防護シートとして用いることができる。高収縮性ポ
リエステル等の収縮性繊維を含む場合は、収縮処理を行
うことにより、さらに強度および耐摩耗性のある緻密な
不織布を得ることができる。
【0008】ウェブの形成は、乾式法の、カード、エア
イレイ、クロスラッパー等の装置により行うことができ
るが、湿式法も可能であり、これらに限定されるもので
はない。
【0009】ウェブを形成する繊維は、短繊維が好まし
く、太さが0.1〜10デニール、とくに1〜5デニー
ルが好ましく、長さが10〜150mm、とくに30〜
80mmが好ましい。
【0010】ウェブの目付は、30〜200g/m2
好ましく、ウェブの目付が増加すると、断熱性の点で優
れた効果が得られるが、防護服としては60〜150g
/m2がとくに好ましい。
【0011】水流絡合は、ウェブの他面が水圧、5〜2
00kg/cm2で行うのが好ましいが、20〜100
kg/cm2の圧力で行うのがより好ましい。5kg/
cm2未満では繊維の絡合が弱く、耐摩耗性の向上が得
られないことがあり、また、200kg/cm2を越え
ると、表面が荒れ易くなることがあり、好ましくない。
【0012】不織布は、耐熱性フィルム層を積層するこ
とができ、耐熱性フィルム層としては、アラミドフィル
ム、ポリアミドイミドフィルム、ポリエステルフィル
ム、ポリテトラフルオロエチレンフィルム、アルミニウ
ム粉末混合樹脂フィルム、アルミニウム箔、蒸着アルミ
ニウムシート等が使用できるが、通気性、透湿性等に優
れ、さらに撥水性の高いポリテトラフルオロエチレンフ
ィルムは防護服としてとくに好ましい。
【0013】この耐熱性フィルム層は、得られた不織布
の他面に、耐熱性の接着剤や超音波、高周波等の手段等
により、全面または部分的に一体化することができる。
例えば、ポリエステルフィルム上に蒸着したアルミニウ
ムシートを、接着剤を塗布した不織布に重ねて熱圧着す
ることにより、不織布上に転写され、アルミニウムの遮
熱効果と不織布の断熱効果で、耐熱性、耐炎性を有する
防護服を得ることができる。
【0014】また、不織布に耐熱性フィルム、アルミニ
ウム箔等をラミネートしたり、アルミニウム粉末を混合
した耐熱性合成樹脂を塗布することにより、防水性を付
与できるので、断熱効果の高い消防服等に有用な防護服
を得ることができる。以下、この出願発明を具体的に説
明する。
【0015】
【実施例】
実施例1 メタアラミド繊維(2d/51mm)100%からなる
カーディングしたウェブの一面を、マリフリース機によ
りステッチ列18針/ユニット、ステッチ長さ1.5m
mでステッチングし、他面に直径0.15mmのノズル
オリフィスから水圧80kg/cm2のジェット水流を
噴射して、絡合処理を3回行った不織布は、目付145
g/m2、厚さ1.1mmで、引張強度はタテ16.1
kg/5cm、ヨコ33.6kg/5cm、引張伸度は
タテ65%、ヨコ75%、10%モジュラスは、タテ
1.9kg/5cm、ヨコ1.3kg/5cmであっ
た。なお、ステッチング面の耐摩耗性は学振型(500
g荷重で乾布により500回)で5級であった。この不
織布は、軽量で高強力で耐摩耗性に優れており、耐熱性
防護服の基布として優れたものであった。
【0016】比較例1 実施例1のウェブをステッチングのみを行った不織布
は、目付150g/m2、厚さ1.7mmで、引張強度
は、タテ2.4kg/5cm、ヨコ3.0kg/5c
m、引張伸度は、タテ85%、ヨコ78%、10%モジ
ュラスは、タテ0.1kg/5cm、ヨコ0.1kg/
5cmであった。なお、ステッチング面の耐摩耗性は3
級であった。この不織布は、実施例1に比べて強力も弱
く、耐摩耗性に劣り、耐熱防護服の基布として不十分で
あった。
【0017】実施例2 メタアラミド繊維(2d/51mm)70%、未延伸メ
タアラミド繊維(5d/51mm)30%からなるカー
ディングしたウェブの一面を、マリフリース機により、
ステッチ列12針/ユニット、ステッチ長さ4.5mm
でステッチングし、他面に直径0.15mmノズルオリ
フィスから水圧100kg/cm2のジェット水流を噴
射して絡合処理を3回行って不織布を得た。なお、この
不織布を熱ロール間に通すことにより、未延伸繊維が融
けて、より緻密な不織布を得た。
【0018】実施例3 メタアラミド繊維(2d/51mm)70%、羊毛30
%からなるカーディングしたウェブに、実施例1と同様
にステッチングおよび水流絡合処理を行って、目付15
0g/m2、厚さ1.5mmの不織布を得た。この不織
布は、高強力で耐摩耗性にとくに優れていた。
【0019】実施例4 実施例1の不織布の水流絡合した面に、耐熱性アクリル
系接着剤を10g/m2、全面に塗布し、厚さ20μm
のアルミニウム箔を重ねて、熱処理し、耐熱性シートを
得た。このシートは、高強力で、耐摩耗性に優れ、耐熱
性防護服として好適であった。
【0020】実施例5 ポリエステルフィルム上に、400オングストロームの
厚さにアルミニウムを蒸着したシートの蒸着面に、架橋
型ポリウレタン接着剤を点状に10g/m2塗布し、こ
れに実施例1の不織布を重ねて熱圧着し、上記ポリエス
テルフィルムを剥離して耐熱シートを得た。このシート
は、高強力で、耐摩耗性に優れ、伸縮性もあり、耐熱作
業用防護服として好適であった。
【0021】実施例6 実施例2の不織布の水流絡合した面に、架橋性エポキシ
樹脂の接着剤を点状に塗布し、これに厚さ10μmのポ
リテトラフルオロエチレン樹脂製微孔フィルムを熱圧着
した。得られたシートは、目付200g/m2、厚み
1.6mmであった。このシートは、軽量で、高強力
で、耐摩耗性に優れ、防水性が高いので、消防服として
優れたものであった。
【0022】実施例7 実施例2によって得たシートに、ポリテトラフルオロエ
チレン樹脂製微孔フィルムを重ねて加圧しながらラミネ
ートし、220℃で熱処理した。得られたシートは、目
付200g/m2、厚さ1.6mmであった。このシー
トは、軽量で、高強力で、耐摩耗性に優れ、防水性が高
いので、消防服として優れたものであった。
【0023】
【発明の効果】この出願発明の不織布は、耐熱性を有
し、しかも、軽量であって、耐摩耗性、高強力性、柔軟
性を有するので、耐熱防護服用の基布等として使用で
き、柔軟性があり身体の動きにフィットするので、動き
の激しい消防服等にとくに好適である。さらに、水流絡
合により、高強力の基布を容易に製造することができる
ので、ディスポタイプとしても好適である。また、耐熱
性フィルムを積層した不織布は、耐熱性、耐炎性、防水
性に優れているので、消防服や火災発生の危険性のある
ガソリンスタンド、油田等における作業服、耐熱服等の
耐熱性防護服として好適である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 1/46 C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性ウェブの一面がタテおよび/また
    はヨコ方向にステッチングされており、他面が水流絡合
    されていることを特徴とする不織布。
  2. 【請求項2】 ウェブの繊維によりステッチングされて
    いることを特徴とする請求項1に記載の不織布。
  3. 【請求項3】 耐熱性フィルム層が積層されていること
    を特徴とする請求項1に記載の不織布。
  4. 【請求項4】 ウェブの一面をタテおよび/またはヨコ
    方向にウェブの繊維によりステッチングし、ついで他面
    を水流絡合することを特徴とする不織布の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3に記載の不織布からなるこ
    とを特徴とする耐熱性防護服。
JP6122003A 1994-05-12 1994-05-12 不織布、その製造方法及び耐熱性防護服 Pending JPH07310266A (ja)

Priority Applications (1)

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JP6122003A JPH07310266A (ja) 1994-05-12 1994-05-12 不織布、その製造方法及び耐熱性防護服

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JP6122003A JPH07310266A (ja) 1994-05-12 1994-05-12 不織布、その製造方法及び耐熱性防護服

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JPH07310266A true JPH07310266A (ja) 1995-11-28

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JP6122003A Pending JPH07310266A (ja) 1994-05-12 1994-05-12 不織布、その製造方法及び耐熱性防護服

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JP (1) JPH07310266A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001131852A (ja) * 1999-10-29 2001-05-15 Kureha Ltd 耐炎性シート
JP2007284802A (ja) * 2006-04-12 2007-11-01 Teijin Techno Products Ltd 耐熱性防護服

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001131852A (ja) * 1999-10-29 2001-05-15 Kureha Ltd 耐炎性シート
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