JPH07309488A - プリンタ用机の給紙装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 机の天板下方の棚板に用紙ブロックを容易に
載置して、その端部を天板上のプリンタに容易に給紙し
得るようにする。 【構成】 引き出した棚板７が天板３より前方に突出し
て、前方と上方が開放されているので、重量ある用紙ブ
ロックを容易に載置することができ、この時案内枠１２
は起立して、その中央杆１２ｂが、天板３の前端下方に
位置するので、そこに用紙１４の端部を容易に係止する
ことができる。棚板７を押し込めば、リンク９と案内レ
ール６との作用により、案内枠１２は後傾しつつ後退し
て、中央杆１２ｂに係止した用紙１４の端部は、天板３
上のプリンタ１の後方に持ち上げられる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ用机の天板下
方の棚板にプリンタ用紙を載置して、天板上のプリンタ
に容易に給紙する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】たとえば、机上に載置したプリンタの用
紙は、通常長尺の連続紙をジクザクに折り畳んだ用紙ブ
ロックを、机の天板下方の棚板に載置して、天板の後部
より天板上のプリンタに連続的に給紙するようになって
いる。

【０００３】このような給紙装置として、実開昭６１−
１８０２９号公報には、机の天板の下方に、方形枠状を
なし両側枠杆を後部近くにおいて屈曲自在とした枠体を
前後移動自在に設け、用紙ブロックを載置し、枠体を前
方に引き出して前部が垂れ下がった状態として、枠体後
部の釣支部に用紙の端部を係止した後、枠体を押し入
れ、机の後上部に設けたガイド板により釣支部を上向傾
斜させて、係止した用紙の端部を天板上に導いてプリン
タに給紙する装置が提供されている。

【０００４】また、特公平１−４８００３号公報には、
机の天板の下方に、前下部の受板と後上部のガイド板を
階段状に連結し、ガイド板の後方に回動板を設けた載置
台を、前後移動自在に設け、載置台を引き出して、受板
が天板の前下方、ガイド板が天板の前部下方となり、回
動板が水平かつガイド板と等高となった状態の載置台の
受板状に用紙ブロックを載置して、その端部をガイド板
上を経て回動板上まで差し込んで載置台を押し入れる
と、自動的に回動板は用紙の端部を挟持し、ついで当接
板により後上方に傾斜して天板の後端より後上方に突出
するので、用紙の端部を引き出してプリンタに給紙しう
るようにした装置が提供されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし上述の前者の装
置は、棚板が天板の中央下方に固定されているので、重
量ある用紙ブロックの載置に骨が折れ、また引き出した
枠体の前部と中央部が用紙ブロックの直前に垂れ下が
り、釣支部が天板前部の直下に位置するので、用紙の端
部を釣支部へ係止する作業がしにくい。

【０００６】後者の装置は、載置台を前方に引き出して
も、ガイド板と回動板は天板の前部直下に位置している
ので、用紙の端部を手作業で天板の下方奥部まで、差し
込む必要があって、手間が掛かるとともに、セットした
用紙端部の位置が不安定である。

【０００７】本発明は、机の天板下方の棚板に用紙ブロ
ックを容易に載置して、その端部を天板上のプリンタに
容易に給紙し得るようにした装置を提供することを目的
としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のプリンタ用机の給紙装置は、プリンタを載
置する机の天板に、前後方向を向く左右１対の吊支板を
垂設して、両吊支板の対向面上部に、ほぼ水平をなして
後部が後上方に湾曲する案内レールを固設するととも
に、下端間にプリンタ用紙のブロックを載置する棚板を
前後移動自在に架設し、かつ両吊支板の下部に下端部を
枢着した左右１対のリンクの上端に、プリンタ用紙の端
部を係止する案内枠の水平な中央杆の両端より垂下する
側杆の遊端を連結し、前記案内枠の両側杆のやや上部
を、前記案内レールに沿って摺動しうるように案内レー
ルに係合し、かつ前記棚板と両リンクとを、棚板の前後
動により両リンクが前後に回動するように連係する連係
手段を設けたことを特徴としている。

【０００９】連係手段は、棚板の両側部に立設した支持
板に縦長孔を穿設し、該縦長孔に、各リンクの一部より
延出するアームの先端部を摺動自在に係合させたものと
することができる。

【００１０】また、連結手段は、棚板の両側部に立設し
た支持板に一端が枢着され、かつ他端が各リンクの中間
適所に枢着された補助リンクにより構成してもよい。

【００１１】案内枠の中央杆は、両側杆に対して前上方
に若干屈曲するように形成するのがよい。

【００１２】

【作用】本発明の装置は、引き出した棚板が天板より前
方に突出して、前方と上方が開放されているので、重量
ある用紙ブロックを容易に載置することができ、この時
案内枠は起立して、その中央杆が、天板の前端下方に位
置するので、用紙ブロックの端部を容易に係止すること
ができる。

【００１３】棚板を押し込めば、リンクと案内レールの
作用により、案内枠は後傾しつつ後退して、中央杆に係
止した用紙の端部は、天板上のプリンタの後方に持ち上
げられる。

【００１４】

【実施例】図１〜図５は本発明の第１実施例を示すもの
で、プリンタ(１)を載置した机(２)の天板(３)における
プリンタ(１)の若干後方(図１の右方)には横長の挿通孔
(４)が穿設され、天板(３)の下面には、前後方向を向い
て互いに平行をなす左右１対の吊支板(５)が垂設されて
いる。

【００１５】両吊支板(５)の対向面上部には、若干後上
方に傾斜し、後部が後上方に湾曲する案内レール(６)が
固設され、下端間には、棚板(７)が前後移動用自在に架
設され、中央下部に内向突設した枢支ピン(８)には吊支
板(５)と平行をなす１対のリンク(９)の下端部が枢支さ
れている。

【００１６】棚板(７)に立設した前後方向を向いて互い
に平行をなす左右１対の支持板(10)の後上部には、縦長
孔(11)が穿設され、リンク(９)の下端より後上方に向か
って延出するアーム(9a)の先端部が上下方向に摺動自在
に係合している。

【００１７】本実施例においては、この支持板(10)、そ
の縦長孔(11)、及びアーム(9a)等により、棚板(７)と両
リンク(９)とを、棚板(７)の前後動により両リンク(９)
が前後に回動するように連係する連係手段が形成されて
いる。

【００１８】上記両案内レール(６)には、正面形がほぼ
逆Ｕ字形に屈曲する案内枠(12)の左右両側杆(12a)のや
や上部に架設した支持杆(13)の両端が、前後移動自在に
係合し、両側杆(12a)の下端は、両リンク(９)の先端部
に枢着され、案内枠(12)の中央杆(12b)は両側杆(12a)に
対して前上方に若干屈曲するようにして、図示するよう
にジグザグに形成されている。

【００１９】上述の装置は、図１に示すように棚板(７)
を前方に引き出すと、案内枠(12)は起立してその中央杆
(12b)は天板(３)の前端直下に位置する。

【００２０】この状態で前方に突出した棚板(７)にプリ
ンタ用紙(14)のブロックを載置し、その端部を折り畳ん
で案内枠(12)の中央杆(12b)に係止した後、図２に示す
ように、棚板(７)を押し込めば、案内枠(12)は両リンク
(９)と両案内レール(６)との作用により、後傾しつつ後
退して、中央杆(12b)とともに用紙(14)の端部が天板
(３)の挿通孔(４)に嵌入するので、その用紙(14)の端部
を上方に引き出してプリンタ(12)に給紙することがき
る。(15)はプリント済みの用紙(14)の収納箱である。

【００２１】図６と図７は本発明の第２実施例を示すも
ので、上述と同一の各部材には同一の符号を付して説明
を省略する。

【００２２】本実施例においては、棚板(７)と両リンク
(９)とを連係する連係手段を、第１実施例のものに代え
て、一端が支持板(10)の上部に軸(17)をもって枢着さ
れ、かつ他端がリンク(16)の中間適所に枢着された補助
リンク(16a)により構成している。

【００２３】本実施例も前実施例と同様に動作して同様
の作用と効果を奏する。

【００２４】

【発明の効果】本発明の装置は、引き出した棚板が天板
より前方に突出して、前方と上方が開放されているの
で、重量あるプリンタ用紙のブロックを容易に載置する
ことができ、この時案内枠は、起立してその中央杆が天
板の前端下方に位置するので、用紙ブロックの端部を容
易に係止することができる。

【００２５】棚板を押し込めば、リンクと案内レールの
作用により、案内杆は、後傾しつつ後退して、その中央
杆とともに用紙の端部が天板上のプリンタの後方に突出
するので、用紙をつまんで引き出してプリンタに容易に
給紙することができ、甚だ便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例を適用したプリンタ用机の
棚板引出し時の一部省略縦断側面図である。

【図２】同じく、棚板押し込み時の一部省略縦断側面図
である。

【図３】同じく、棚板引出し時の要部を示す一部省略斜
視図である。

【図４】同じく、棚板押し込み時の要部を示す一部省略
斜視図である。

【図５】同じく、棚板引出し時と押し込み時を示す一部
省略正面図である。

【図６】本発明の、第２実施例の棚板引出し時の要部を
示す一部省略斜視図である。

【図７】同じく、棚板押し込み時の要部を示す一部省略
斜視図である。

【符号の説明】

(１)プリンタ (２)机 (３)天板 (４)挿通孔 (５)吊支板 (６)案内レール (７)棚板 (８)枢支ピン (９)リンク (9a)アーム (10)支持板 (11)縦長孔 (12)案内枠 (12a)側杆 (12b)中央杆 (13)支持枠 (14)プリンタ用紙 (15)収納箱 (16)リンク (16a)補助リンク (17)円孔

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 プリンタを載置する机の天板に、前後方
   向を向く左右１対の吊支板を垂設して、両吊支板の対向
   面上部に、ほぼ水平をなして後部が後上方に湾曲する案
   内レールを固設するとともに、下端間にプリンタ用紙の
   ブロックを載置する棚板を前後移動自在に架設し、かつ
   両吊支板の下部に下端部を枢着した左右１対のリンクの
   上端に、プリンタ用紙の端部を係止する案内枠の水平な
   中央杆の両端より垂下する側杆の遊端を連結し、前記案
   内枠の両側杆のやや上部を、前記案内レールに沿って摺
   動しうるように案内レールに係合し、かつ前記棚板と両
   リンクとを、棚板の前後動により両リンクが前後に回動
   するように連係する連係手段を設けたことを特徴とする
   プリンタ用机の給紙装置。
2. 【請求項２】 連係手段が、棚板の両側部に立設した支
   持板に縦長孔を穿設し、該縦長孔に、各リンクの一部よ
   り延出するアームの先端部を摺動自在に係合させたもの
   よりなる請求項１記載のプリンタ用机の給紙装置。
3. 【請求項３】 連係手段が、棚板の両側部に立設した支
   持板に一端が枢着され、かつ他端が各リンクの中間適所
   に枢着された補助リンクよりなる請求項１記載のプリン
   タ用机の給紙装置。
4. 【請求項４】 案内枠の中央杆を両側杆に対して前上方
   に若干屈曲するように形成したことを特徴とする請求項
   １〜３のいずれかに記載のプリンタ用机の給紙装置。