JPH07308875A - 微小ワークの加工装置 - Google Patents

微小ワークの加工装置

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JPH07308875A
JPH07308875A JP9954594A JP9954594A JPH07308875A JP H07308875 A JPH07308875 A JP H07308875A JP 9954594 A JP9954594 A JP 9954594A JP 9954594 A JP9954594 A JP 9954594A JP H07308875 A JPH07308875 A JP H07308875A
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JP9954594A
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Yotaro Hatamura
洋太郎 畑村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微小ワークに3次元ビーム加工を行うことに
より立体構造をもつ微小物の作製が可能な微小ワークの
ビーム加工装置を提供する。 【構成】 加工室内にエネルギービームソースと、微小
ワークの支持台と、該支持台を移動させる支持台移動機
構とを設け、該支持台移動機構により微小ワークの支持
台を直交2方向に移動するとともに、該エネルギービー
ムソースからのビーム軸もしくはビーム束の中心軸に直
交もしくは斜交する2以上の軸まわりに回転させ、当該
ビームと微小ワークとの相対位置関係を予め変化させも
しくは変化させながら、微小ワークの3次元ビーム加工
をおこなう

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エネルギービームによ
り微小ワークに3次元加工を施し、立体構造をもつ微小
物の作製を可能とした微小ワークの加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マイクロマシン、医療器具、情報
機器などに用いる微小ワークの製作において、微小ワー
クに切削、研削、配線、接合等の加工を施すには、顕微
鏡下で操作者が手に道具を持って手作業で行うか、また
は、手作業では不可能な微細加工の場合は、マイクロマ
ニュピレータ等を用いて行っていた。また、更に高度な
精度を要する半導体プロセス等の微細加工を行うには、
プラズマ加工やビーム加工等が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、微小ワ
ークの加工を手作業やマイクロマニュピレータを使って
行ったのでは、微小ワークを紛失したり位置決めするこ
とが面倒であり、操作や加工速度が著しく遅くなり作業
能率が悪い。
【0004】また、プラズマ加工は、プラズマ中に被加
工物を設置してプラズマ中のイオンや活性粒子によって
エッチング等の加工を行うが、被加工物がウエーハーの
ように大きい加工面を有する場合は有効であるが、被加
工物が立体構造をもつ微小ワーク(例えば正6面体を有
するチップ)である場合は、イオンや活性粒子が設置面
を除く全ての面に入射するために、所定の加工面に所定
の加工を施すことは不可能である。
【0005】さらに、従来のビーム加工による場合は、
微小ワークを2次元移動させる機構を併用して加工面上
の所定部分に所定の加工を施すことはできるが、加工面
が一面に限られるため、立体構造をもつ微小ワークの多
面に加工を施し、立体構造を持つ微小物を作製すること
はできなかった。
【0006】また、微小ワークの加工においては、ビー
ム加工に加えて、ビーム加工中もしくはビーム加工の前
後に微小ワークへの機械加工や、表面の組成、状態、構
造の観察や分析、測定、さらにはワイヤ等他部品の接合
等の作業が行われるが、従来はこれらの作業をビーム加
工とは別に、時間と場所を変えて行っていたために、そ
れぞれの作業のために微小ワークを搬送したり位置決め
するなど時間がかかるばかりではなく、ビーム加工と各
作業との間の空間的および時間的ずれによって高精度な
作業を行うことはできなかった。
【0007】したがって、本発明の第一の目的は、立体
構造をもつ微小ワークの任意の面および任意の位置にビ
ーム加工を施して、3次元構造をもつ微小物の作製が可
能なビーム加工装置を提供することにある。
【0008】また、本発明の第二の目的は、ビーム加工
に加えて、ビーム加工中またはビーム加工前後に微小ワ
ークへの機械加工や、表面分析、観察、測定、接合等の
作業を迅速かつ精度よく行うことができるビーム加工装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、加工室と、該
加工室内に設けられたエネルギービームソースと、該加
工室内にて前記微小ワークを支持する台と、該支持台を
加工室内で移動させる支持台移動機構とを備えた微小ワ
ークの加工装置において、前記支持台移動機構が該微小
ワークの支持台を直交2方向に移動可能かつ該エネルギ
ービームソースからのビーム軸もしくはビーム束の中心
軸に直交もしくは斜交する2以上の軸まわりに回転可能
であり、当該ビームと微小ワークとの相対位置関係を予
め変化させもしくは変化させながら、微小ワークの3次
元ビーム加工をおこなうことにより、上記第一の目的を
達成する。
【0010】また、本発明は、前記支持台移動機構が微
小ワークの支持台を直交3方向に移動可能である上記微
小ワークの加工装置によって上記第一の目的を達成す
る。
【0011】さらに、本発明は、前記エネルギービーム
ソースが加工室内にて位置固定されている上記微小ワー
クの加工装置によって上記第一の目的を達成する。
【0012】また、本発明は、前記エネルギービームソ
ースが加工室内にて直交2方向に移動可能かつ複数の軸
まわりに回転可能に設けられている上記微小ワークの加
工装置によって上記第一の目的を達成する。
【0013】さらに、本発明は、前記エネルギービーム
ソースが加工室内で支持台上の微小ワークを中心に球面
移動可能に配置されている上記微小ワークの加工装置に
よって上記第一の目的を達成する。
【0014】また、本発明は、前記ビームによる加工が
エッチング、成膜、表面処理、接合の1つまたは2以上
の組み合わせである上記微小ワークの加工装置によって
上記第一の目的を達成する。
【0015】さらに、本発明は、前記加工室内に支持台
上の微小ワークを中心に球面移動可能に配置された作業
装置と、前記支持台上の微小ワークおよび作業装置を観
察可能な拡大観察装置と、支持台と作業装置とを遠隔操
作する手段とを設け、微小ワークと作業装置とを拡大観
察装置で観察しながら微小ワークに作業装置にて所要の
作業をおこなう上記微小ワークの加工装置によって上記
第二の目的を達成する。
【0016】また、本発明は、前記作業装置が微小ワー
クを機械加工する工具、微小ワーク表面を分析する分析
装置、微小ワークを観察する観察装置、微小ワークを検
査する検査装置、微小ワークを測定する測定装置、微小
ワークを接合する装置の一つまたはそれ以上からなる上
記微小ワークの加工装置によって上記第二の目的を達成
する。
【0017】
【作用】本発明による微小ワークの加工装置において
は、ビームに対し微小ワークを直交2方向に移動できる
ばかりではなく、ビーム軸もしくはビーム束の中心軸に
直交もしくは斜交する2つ以上の軸まわりに微小ワーク
を回転させることができるので、微小ワークの任意の加
工面および任意の加工位置にビームに向けることがで
き、これにより微小ワークに多面加工を施して立体構造
の微小物を作製することができる。
【0018】また、ビーム加工に加えて、ビーム加工中
もしくはビーム加工の前後において、微小ワークに機械
加工、表面分析、測定、観察、検査、接合等の作業を行
う場合は、微小ワークを中心として、それぞれの作業装
置を球面移動させるとともに微小ワークの選択された加
工面を作業装置に向けることができるようにしたので、
作業ごとに微小ワークを搬送したり位置決めする必要が
なく、立体構造をもつ微小物の多面への作業を迅速かつ
精度よく行うことができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図に沿っ
て説明する。
【0020】図1は本発明の一実施例を示すもので、該
実施例のものは微小ワークWを支持する支持台Tと、エ
ネルギービームソースBとがともに移動可能である場合
を示す。
【0021】すなわち、微小ワークWを支持する支持台
Tは微小ワークの中心を通る水平軸1回りに回転可能に
直立部材3に支持されており、該直立部材は支持台Tの
基端部を通る垂直軸5回りに回転可能に水平部材7に支
持されており、該水平部材は微小ワークの中心を通る垂
直軸9回りに回転可能かつ垂直方向11に上下動できる
ようにXYステージ13に取り付けられている。XYス
テージは図示のように直交2方向15,17に水平部材
を移動することができ、粗動ステージと微動ステージと
を備えている。なお、微小ワークWは支持台T上に静電
吸着、接着剤あるいは平坦度の高い接着テープ等により
固定される。
【0022】19は支持台Tを水平軸1回りに回転させ
る手段、21は直立部材3を垂直軸5回りに回転させる
手段、23は水平部材7を垂直軸9回りに回転させかつ
垂直方向11に上下動させる手段である。
【0023】これにより、微小ワークWは直交3方向1
1,15,17に移動可能てあるとともに、微小ワーク
の中心を通る水平軸1と垂直軸9回り、および偏心垂直
軸5回りに回転可能となっている。
【0024】また、エネルギービームソースBは、図示
のように、エネルギービームソースを支持する第一のア
ーム25と、第一の水平軸27を介して第一のアームに
連結された第二のアーム29と、第一の垂直軸31を介
して第二のアームに連結された第三のアーム33と、第
二の水平軸35を介して第三のアームに連結された第四
のアーム37とを含み、該第四のアームは第三の水平軸
39を介して直立部材41に連結され、該直立部材は第
二の垂直軸43回りに回転される水平部材45上に設置
され、該水平部材はXYステージ47上に設置されてい
る。XYステージは図示のように直交2方向49,51
に水平部材を移動することができ、粗動ステージと微動
ステージとを備えている。
【0025】53は第一のアームを第二のアームに対し
て回転させる手段、55は第二のアームを第三のアーム
に対して回転させる手段、57は第三のアームを第四の
アームに対して回転させる手段、58は第四のアームを
直立部材に対して回転させる手段、59は水平部材45
を第二の垂直軸43回りに回転させる手段である。
【0026】これにより、エネルギービームソースは、
3つの水平軸27,35,39と2つの垂直軸31,4
3回りに回転できるとともに、直交2方向49,51に
移動可能である。
【0027】なお、上記エネルギービームソースBとし
ては、高速原子線、イオンビーム、レーザービーム、ラ
ジカルビーム、電子ビーム、x線等の放射光ビーム、紫
外光ビーム、赤外光ビーム、可視光ビームを使用でき
る。
【0028】また、これら微小ワークの支持および移動
機構と、エネルギービームソースの支持および移動機構
とは真空等特殊雰囲気におかれる加工室R内におかれ
る。
【0029】これら微小ワークの支持台の移動とエネル
ギービームソースの移動とを組み合わせることにより、
微小ワークの支持面以外の加工面の選択、加工位置の選
択、ビームの照射方向の選択が可能である。
【0030】例えば、微小ワークWの支持面以外の加工
面の選択は、支持台Tを微小ワークの中心を通る水平軸
1および垂直軸9回りに回転させればよい。また、加工
位置の選択は、支持台Tを上下方向11および左右方向
15に移動させればよい。さらに、ビームの照射方向の
選択は、支持台を垂直軸5および水平軸1回りに回転さ
せることにより行うことができる。
【0031】微小ワークのより複雑な加工あるいは高精
度な加工を行うには、微小ワーク支持台の上記移動とエ
ネルギービームソースの直交2方向49,51の移動お
よび垂直軸31,43、水平軸27,35,39回りの
回転とを適宜組み合わせて行う。
【0032】これら微小ワーク支持台Tの移動および回
転と、エネルギービームソースBの移動および回転は、
拡大監視装置Mによって監視することができ、操作者は
支持台上の微小ワークWとビーム先端を監視する画像表
示装置を見ながら遠隔操作によって操作することができ
る。また、これら支持台およびエネルギービームソース
の移動をあらかじめ決められた加工手順にしたがってコ
ンピュータ制御により行うことも可能である。
【0033】図2は本発明の他の実施例を示すもので、
該実施例のものはエネルギービームソースBが加工室R
内に位置固定されている場合を示す。該実施例では微小
ワークWの支持台TがXYステージ61により水平面内
で直交2方向63,65に移動可能であるとともに、直
交および斜交する2軸67,69回りに回転されるよう
になっている。
【0034】該実施例のものでは、微小ワークの支持面
以外の加工面の選択は、支持台Tを軸69回りに回転さ
せることにより可能であり、また加工位置の選択は支持
台を直交2方向に移動させることにより可能である。さ
らに微小ワークへのビーム照射方向の選択は支持台の2
軸67,69回りの回転を組み合わせることによつて可
能である。
【0035】図3は、本発明のさらに他の実施例を示す
もので、該実施例のものは、真空雰囲気に置かれる加工
室R内で基準位置にある微小ワークWを中心にエネルギ
ービームソースBと拡大観察器Mとを球面移動可能とな
し、拡大観察器でビーム先端と微小ワークとを観察しな
がらビーム加工できるようにしたものである。
【0036】このため、加工室内で、微小ワークを支持
する支持台Tは第一の水平軸71回りに回転できるよう
に直立部材73に支持され、該直立部材は第一の垂直軸
75回りに回転できるように水平部材77に支持され、
該水平部材は第二の垂直軸79回りに回転できるように
支持部材81によって支持され、該支持部材は第二の水
平軸83回りに回転できるように直立部材85によって
支持され、該直立部材は該直立部材を直交3方向87,
89,91に移動する移動ステージ92上に支持されて
いる。
【0037】なお、該支持台を第一および第二水平軸7
1および83まわりに回転させる回転支持機構、および
第一および第二の垂直軸75および79回りに回転させ
る回転機構は図示を省略する。
【0038】微小ワークの支持台を水平軸および垂直軸
まわりに回転可能に支持する回転支持機構は、図示の例
では、基準位置にある支持台上の微小ワークの中心を通
る水平軸71と垂直軸79まわりと、該基準位置から偏
心した水平軸83と垂直軸75まわりに回転させるよう
になっており、これにより支持台上の微小ワークは4つ
の軸まわりに回転可能となっている。
【0039】また、エネルギービームソースBと拡大観
察器Mとを球面移動可能に支持する機構は、基準位置に
ある支持台上の微小ワークを中心とする水平の円形ガイ
ド93と、該円形ガイドに沿って摺動可能に設けられた
2つのスライダ95,97と、各スライダに水平軸99
回りに回転可能に取り付けられた2つの円弧ガイド10
1,103と、一方の円弧ガイドに沿って摺動可能に設
けられたエネルギービームソース支持用のスライダ10
5と、他方の円弧ガイドに沿って摺動可能に設けられた
拡大観察器支持用のスライダ107とを含む。
【0040】なお、上記エネルギービームソースBとし
ては、先の実施例と同様に高速原子線、イオンビーム、
レーザービーム、ラジカルビーム、電子ビーム、x線等
の放射光ビーム、紫外光ビーム、赤外光ビーム、可視光
ビームを含む。
【0041】また、上記拡大観察器Mとしては、光学顕
微鏡、レーザー顕微鏡、立体SEM(立体走査電子顕微
鏡)、ファイバー利用顕微鏡を含む。
【0042】動作について説明すると、拡大観察器Mに
てエネルギービームソースBからのビーム先端と微小ワ
ークWとを観察しながら微小ワークの加工を行う。
【0043】この際、支持台上の微小ワークの加工面の
加工位置および加工深さを選択するには、それぞれ移動
ステージ92のXY移動87,89および上下移動91
によって行う。
【0044】また、エネルギービームソースを移動する
ことなく支持面以外の面を加工するには、基準位置にあ
る支持台上の微小ワークの中心回りに該支持台Tを水平
軸71および垂直軸79回りに回転させる。
【0045】また、エネルギービームソースBを移動す
ることなく微小ワークの加工面に対するビームの入射角
を変えるには、微小ワークの支持台Tを偏心水平軸83
および偏心垂直軸75回りに回転させればよい。
【0046】また、エネルギービームソースBを移動し
て微小ワークの支持面以外の加工面を選択するには、円
形ガイド93回りのスライダ95の回転109、水平軸
99回りの円弧ガイド101,103の回転、円弧ガイ
ド101,103上のスライダ105,107の滑りを
組合わせて行う。
【0047】また、エネルギービームソースBを移動し
て微小ワークの加工面に対しビーム照射方向を変えるに
は、水平軸99回りの円弧ガイド101,103の回転
と該円弧ガイド101,103上のスライダ105,1
07の滑りを組み合わせればよい。
【0048】しかし、実際には支持台上の微小ワークW
の直交移動および回転と、エネルギービームソースBお
よび拡大観察器Mの移動を同時に行って、微小ワークの
支持面以外の加工面の選択、加工位置の選択、加工面に
対するビームの入射角の選択を行うことにより、微小ワ
ークに対するより複雑で高精度な立体加工を行うことが
できる。
【0049】図4は本発明のさらに他の実施例を示す。
【0050】該実施例のものは、ビーム加工と同時にあ
るいはビーム加工の前後にビーム加工以外の他の作業を
行うことができる装置である。
【0051】該装置は、バッファー室BRと、加工室R
とを含み、これらの室の間には、ゲートバルブVが設け
られ、該ゲートバルブを開閉することによって微小ワー
クを作業台ごと直線ガイドGに沿って室間を移動できる
ようになっている。
【0052】バッファー室BRは、加工室Rの雰囲気を
損なわずに該加工室への微小ワークの搬入、搬出を可能
とする。
【0053】加工室には、ビーム加工の他にさらに微小
ワークに機械加工、表面分析、測定、観察、組み立て、
接合などの作業をおこなうための装置が設けられてい
る。
【0054】すなわち、加工室内には、図3の微小ワー
ク支持台の移動機構と同様に、微小ワーク支持台を直交
3方向に移動できる移動ステージ92と、微小ワーク支
持台Tを微小ワークWの中心を通る水平軸71および垂
直軸79回りと偏心水平軸83および偏心垂直軸75回
りに回転させる回転機構とが直線スライダS上に設けら
れ、該直線スライダは直線ガイドGに沿って移動可能で
ある。
【0055】また、加工室内には、直線スライダSと微
小ワークの支持台Tが基準位置にあるとき微小ワークの
ほぼ真上に位置決めされたビームガンBが設けられ、支
持台上の微小ワークへ真上からビームを照射できるよう
になっている。
【0056】また、直線スライダと支持台が基準位置に
あるとき支持台上の微小ワークとほぼ同心に水平の円形
ガイド93が設けられ、該円形ガイドに沿って複数のス
ライダ95,97(図では2つ)が摺動可能に設けら
れ、各スライダに円弧形のガイド101,103が取り
付けられ、該円弧ガイドに沿って摺動可能なスライダ1
05,107には種々の作業装置111,113が固定
されている。これにより、各作業装置111,113は
支持台上の微小ワークを中心として球面移動できるよう
になっている。
【0057】また、上記円弧ガイド101,103の上
方にはこれらの円弧ガイドと同心に複数の円弧ガイド1
15,117が設けられ、各円弧ガイド上にスライダ1
19,121が摺動可能に取り付けられ、該スライダに
他の作業装置123,125が固定してある。該上方の
円弧ガイドは、図示の例では垂直平面内に固定配置され
ているが、必要ならば下方の円弧ガイドと同様に水平な
円形ガイドに沿って摺動させ、これによって作業装置を
微小ワークを中心として球面移動させることができる。
あるいは、作業装置が微小ワークを中心として球面移動
できるように直接作業室の壁面にマニュピレータを介し
て取り付けてもよい。
【0058】上記下方のスライダ105,107に取り
付けられる作業装置111,113としては、例えば表
面分析プローブやマイクロ切削工具、あるいはマイクロ
ピンセット、静電脱着工具、マイクロ吸引・脱離工具、
マイクロ接合用加熱器などである。また上方のスライダ
115,117に取り付けられる作業装置123,12
5としては光学顕微鏡、AFM(原子間力顕微鏡)また
はSTM(走査型トンネル顕微鏡)などである。
【0059】表面分析プローブは、例えばレーザ光を微
小ワーク表面に当て、その反射光を該プローブと反対側
にある円弧ガイド上の取り込みプローブより試料分析器
に取り込んで微小ワーク表面の試料分析をおこなうもの
であるが、微小ワークの表面電位を測定する必要がある
場合は、プローブを電位測定可能なものとして直接微小
ワークの表面に接触させて電位を測定することもでき
る。
【0060】マイクロピンセットは対抗先端部の開閉で
微小ワークを把持、解放するもの、マイクロ静電脱着工
具は先端に静電界を与え、与える電圧の変化(プラス、
マイナス)や振動を利用して微小ワークの吸着、離脱を
おこなうもの、マイクロ吸引・脱離工具は先端穴より空
気をポンプで吸入し、微小ワークにかかる圧力差や動圧
によって微小ワークを先端穴に吸着、解放するもの、マ
イクロ接合用加熱器は先端が加熱され微小ワークを局所
的に加熱して接着剤等を均等に塗布するものである。
【0061】また、上記光学顕微鏡は、支持台上の微小
ワークの加工状態や作業装置の作業先端を高倍率で観察
できるものであり、またAFM(原子間力顕微鏡)は導
電性、非導電性の微小ワーク表面の原子配列状態を原子
レベルで観察できるものであり、さらにSTM(走査型
トンネル顕微鏡)は導電性の微小ワーク表面の原子配列
状態を観察できるものである。これらの観察装置からの
入力情報は操作者にリアルタイムで画像情報として伝達
されるようになっている。
【0062】これらの作業装置は予め円弧ガイド上のス
ライダに取り付けておき、必要に応じて選択して使用す
るか、あるいは必要に応じて他の作業装置と交換して使
用することができる。
【0063】このように、微小ワークを直交3軸方向お
よび水平および垂直軸回りに回転できる微小ワークの移
動機構と、該微小ワークを中心として球面移動できるよ
うに配置された各種の作業装置とをビーム加工装置と組
み合わせることにより、微小ワークの3次元ビーム加工
とともに、該ビーム加工に付随する各種の作業を迅速か
つ精度よく行うことができる。この際、微小ワークの任
意の加工面と加工位置に作業を行うことができる。
【0064】なお、微小ワークの移動機構は、図3のも
のに限られず、図1または図3のものであってもよい。
【0065】また、上記ゲートバルブの開閉、直線ガイ
ドに沿ってのスライダの移動および停止、微小ワーク支
持台の直線移動および回転は、操作者によりこれらの状
態を監視する画像表示装置を見ながら遠隔操作によって
行うことがができる。
【0066】また、各スライダの動きと作業装置の操作
も同様に、それぞれの動きを画像表示装置や音響表示装
置などで監視しながら遠隔操作することができる。
【0067】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、ビームに対し微小ワークを直交2方向に移動させる
ばかりではなく、ビーム軸もしくはビーム束の中心軸に
直交もしくは斜交する2つ以上の軸まわりに微小ワーク
を回転させるようにしたので、微小ワークの加工面の選
択、加工位置の選択、ビームの照射方向の選択が可能と
なり、これにより多面加工を要する3次元構造体の微小
物を作製することができる。
【0068】また、ビーム加工に加えて、ビーム加工中
もしくはビーム加工の前後において、微小ワークに機械
加工、表面分析、測定、観察、検査、接合等の作業を行
う場合は、上記微小ワークの移動機構に加えて、微小ワ
ークを中心として、それぞれの作業装置を球面移動でき
るように配置したので、作業ごとにいちいち微小ワーク
を搬送および位置決めする必要はなく立体構造をもつ微
小物の多面への作業を迅速かつ精度よく行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例よる微小ワークの加工装置を
示す斜視図である。
【図2】本発明の他の実施例示をす部分概略図である。
【図3】本発明のさらに他の実施例を示す概略側面図で
ある。
【図4】本発明のまた別の実施例を示す概略側面図であ
る。
【符号の説明】
B:エネルギービームソース R:加工室 T:支持台 W:微小ワーク M:拡大観察装置 13,47,61,92:移動ステージ 19,21,23:支持台回転手段 27,55,57,59:エネルギービームソース回転
手段 93:円形ガイド 101,103,115,117:円弧ガイド 95,97,105,107119,121:スライダ 111,113,123,125:作業装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工室と、該加工室内に設けられたエネ
    ルギービームソースと、該加工室内にて前記微小ワーク
    を支持する台と、該支持台を加工室内で移動させる支持
    台移動機構とを備えた微小ワークの加工装置において、
    前記支持台移動機構が該微小ワークの支持台を直交2方
    向に移動可能かつ該エネルギービームソースからのビー
    ム軸もしくはビーム束の中心軸に直交もしくは斜交する
    2以上の軸まわりに回転可能であり、当該ビームと微小
    ワークとの相対位置関係を予め変化させもしくは変化さ
    せながら、微小ワークの3次元ビーム加工をおこなうこ
    とを特徴とする微小ワークの加工装置。
  2. 【請求項2】 前記支持台移動機構が微小ワークの支持
    台を直交3方向に移動可能である請求項1の微小ワーク
    の加工装置。
  3. 【請求項3】 前記エネルギービームソースが加工室内
    にて位置固定されている請求項1の微小ワークの加工装
    置。
  4. 【請求項4】 前記エネルギービームソースが加工室内
    にて直交2方向に移動可能かつ複数の軸まわりに回転可
    能に設けられている請求項1の微小ワークの加工装置。
  5. 【請求項5】 前記エネルギービームソースが加工室内
    で支持台上の微小ワークを中心に球面移動可能に配置さ
    れている請求項1の微小ワークの加工装置。
  6. 【請求項6】 前記ビームによる加工がエッチング、成
    膜、表面処理、接合の1つまたは2以上の組み合わせで
    ある請求項1ないし5のいずれかによる微小ワークの加
    工装置。
  7. 【請求項7】 前記加工室内に支持台上の微小ワークを
    中心に球面移動可能に配置された作業装置と、前記支持
    台上の微小ワークおよび作業装置を観察可能な拡大観察
    装置と、支持台と作業装置とを遠隔操作する手段とを設
    け、微小ワークと作業装置とを拡大観察装置で観察しな
    がら微小ワークに作業装置にて所要の作業をおこなうこ
    とを特徴とする請求項1ないし6のいずれかによる微小
    ワークの加工装置。
  8. 【請求項8】 前記作業装置は微小ワークを機械加工す
    る工具、微小ワーク表面を分析する分析装置、微小ワー
    クを観察する観察装置、微小ワークを検査する検査装
    置、微小ワークを測定する測定装置、微小ワークを接合
    する装置の一つまたはそれ以上からなる請求項7の微小
    ワークの加工装置。
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