JPH073079B2 - ブルドーザブレード装着安定装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、一般に、ブルドーザブレードを車両上に支持
しかつ安定させる装着装置に関し、かつ特に、ブルドー
ザの角度設定（angling）および傾針（tilting）中に該
ブルドーザが縦揺れ（pitch）する量を制限することに
関する。

背景技術 ブルドーザブレードの角度設定および傾斜中に該ブレー
ドの縦揺れを調整するために、過去に、種々の装置が使
用されてきた、これらの装置のうちのいくつかの装置に
おいては、ブルドーザブレードの傾斜中に該ブレードの
縦揺れが阻止され、その結果、角度設定シリンダ内に高
い圧力が発生しかつ／またはその構体自体に高い応力が
発生する。構造が簡単でありかつ既存のブルドーザブレ
ード装置の機構を改造可能にする装置を提供すると有利
である。そのうち、現在は使用されている装置のうちの
いくつかの装置においては、種々の構成部分を組み立て
る間に生じた製造公差を補正する機構が設けられていな
い。

1972年１月４日にロバート・エー・ピータソン氏に発行
された米国特許第3,631,930号明細書には、両端部がト
ラクタの対向した側に枢着されたＣ字形フレームを有し
かつブルドーザブレードの下部の後側中心部が自在継手
によりＣ字形フレームの前側中央部分に連結されたブル
ドーザブレード装置が教示されている。この装置のブレ
ードの角度設定および縦揺れは、Ｃ字形フレームに連結
されかつそれぞれの位置においてブルドーザブレードの
後部に連結されそれによりＣ字形フレームに対するブレ
ードの簡素化した三点装着を行う一対の液圧ジヤッキに
より制御される。Ｃ字形フレームに対するブレードの傾
斜は、自在継手から垂直方向に配置されたＣ字形フレー
ムの中央部分に連結されかつブルドーザブレードの後部
の片側に連結された液圧シリンダにより行われる。この
装置においては、ブレードの縦揺れは、角度設定シリン
ダによつてのみ制御される。しかしながら、もしも角度
設定シリンダが該シリンダまたはライン内に存在する空
気のためにまたは該シリンダのピストンの周囲からの作
動油の滲出のために移動し、すなわち、位相のずれを生
ずると、ブレードが作動中に前方または後方に縦揺れし
てブルドーザブレードの作動に不必要な影響をおよぼす
ことになる。

上記の縦揺れを確実に制御しえない問題を解決するため
に、その他の人々が種々の型式の縦揺れを確実に保持す
る制御装置（positive pitch retention controls）を
提供している。例えば、1975年７月14日にフイリツプ・
クリントン・クーパー氏に発行された米国特許第3,991,
832号明細書には、前記米国特許第3,631,930号明細書に
記載の装置と全く類似したブルドーザ装置が開示されて
いる。この装置においては、ブルドーザブレードの下方
の後側中央部は、自在継手により、Ｃ字形フレームの前
側中央部に連結されている。ブルドーザブレードの角度
設定は、Ｃ字形フレームの各々の側とブルドーザブレー
ドの対向端部との間に連結された１対のシリンダにより
行われる。ブレードの傾斜は、Ｃ字形フレームとブルド
ーザブレードの一方の端部との間に自在継手に対して垂
直方向に隔置された関係に連結された傾斜シリンダによ
り行われる。そのうえ、この構造においては、縦揺れを
確実に保持する制御装置が使用されている。この縦揺れ
制御装置は、ブルドーザブレードの後側の頂部中央部分
に固定されたブラケツト組立体を含み、かつその内部に
形成されたみぞと、スライダ部材とを有している。スラ
イダ部材は、Ｃ字形フレームの頂部の中央部分に取り付
けられかつブレードの傾斜中ブレードを縦揺れさせない
ことを保証するために前記みぞ内に摺動しうるように配
置されている。この装置は、ブレードの傾斜中、ブレー
ドを全く縦揺れさせないので、角度設定シリンダが余分
に高い圧力を受け、その結果、角度設定シリンダ内に高
い圧力が発生する。この問題を解決するために、発生し
た高い圧力を相殺するために、液圧回路構成要素内に特
殊の圧力を逃がす装置が設けられた、そのうえ、この装
置は、組立中に固着を惹き起こすことがあるいかなる製
造時の公差をも補正するために、該装置を製造する間に
精密な制御が必要である。

1982年５月17日にダグラス・ビー・ステイツクニー氏に
発行された米国特許第4,424,871号明細書には、前記米
国特許第3,991,832号明細書に記載の角度設定シリンダ
内に発生した高い圧力を最小値にとどめまたは回避する
ための改良が教示されている。この装置においては、前
記の両方の米国特許の場合と同様に、ブルドーザブレー
ドは、自在継手により、Ｃ字形フレームに連結され、か
つブレードの角度設定は、２個の角度設定シリンダによ
り制御され、一方、ブレードの傾斜は、Ｃ字形フレーム
の上側部分とブルドーザブレードの後側との間に連結さ
れた傾斜シリンダにより行われる。また、この装置は、
ブレードの傾斜中にブレードの縦揺れを許容しない縦揺
れを確実に制御する機構を含む。この装置は、Ｃ字形フ
レームに固定されたみぞを有するブラケツトと、ブレー
ドの傾斜中にブレードが縦揺れすることを確実に阻止す
るために第１ブラケツトのみぞ内に配置された従動子を
有するブレードに固定された別のブラケツトとを含む。
ブレードの傾斜中に角度設定シリンダが通常受ける高い
圧力を相殺するために、角度設定シリンダとＣ字形フレ
ームとの連結点が自在継手の中心に対して直線をなすよ
うに角度設定シリンダをＣ字形フレームと正確に連結す
るための特殊の努力がなされた。この装置は、角度設定
シリンダを正確に位置決めするために製造中にさらに精
密な制御を行うことが必要であり、かつ既存のブルドー
ザブレード装着装置に対する機構を容易に改造すること
ができない。

1982年１月５日に横浜氏その他に発行されたカナダ特許
第1,115,514号明細書には、ブルドーザブレードの角度
設定および傾斜中に該ブレードの縦揺れを確実に制御す
る別の装置が教示されている。この装着装置において
は、ブルドーザブレードの後側下部の中央部は、自在継
手により、Ｃ字形フレームの前側中央部に連結されてい
る。ブルドーザブレードの角度設定は、Ｃ字形フレーム
の対向した側とブルドーザブレードの対向端部との間に
連結された１対の角度設定シリンダにより制御され、一
方、ブレードの傾斜は、Ｃ字形フレームの中央上側部分
およびブルドーザブレードの後側に、自在継手に対して
垂直方向に隔置された関係に連結されたシリンダにより
制御される。この装置における確実な縦揺れの制御は、
ブルドーザブレードの頂部の中央部とＣ字形フレームの
頂部の中央部に配置されたブラケツトとの間に連結され
たリンク、すなわち、桿により行われる。この装置にお
いて、桿連結部は組込み時に、弛まない。この装置にお
いて、ブレードの傾斜中、ブレードは、Ｃ字形フレーム
とブルドーザブレードとを確実に相互連結する桿の長さ
により決定されたとおりに自動的に縦揺れする。もしも
桿の長さが正確に配置されていなければ、ブレードは、
通常の態様で、縦揺れすることを許容されない。その結
果、角度設定シリンダ内の高い圧力または装着装置の応
力を相殺するために、桿の長さは、精密に調整されかつ
正確に位置決めされなければならない。したがつて、こ
の桿の長さの調整により、縦揺れを確実に保持する機構
を備えていない既存のブルドーザブレード装着装置に対
してこの装置を容易に改造することができなくなる。

本発明は、前述した問題の一つまたはそれ以上を解消す
ることを目的とするものである。

発明の開示 本発明は、その一局面において、ブルドーザブレードを
車両上に支持しかつ安定させる装着装置を提供するもの
である。この装着装置は、長手方向の軸線を有し、かつ
ブルドーザブレードは、後側中央部分および後側部分を
有しかつ装着装置の長手方向軸線に対して角度を設定し
かつ傾斜するようになつている。この装着装置は、ま
た、各々の一方を端部が車両に枢着されるようになつて
おりかつ車両から長手方向に延びる側部材と前記側部材
の各々の他方の端部を相互連結する中間部材とを有する
装着フレームと、前記ブレードの後側中央部分を前記装
着フレームの中間部材と相互連結する自在継手連結部分
とを備え、前記自在継手連結部分は運動の中心を通る長
手方向軸線と共に運動の中心を画成し、さらに、装着フ
レームとブルドーザブレードのそれぞれの後側部分との
間に枢動可能に連結された１対の角度設定シリンダと、
装着フレームとブルドーザブレードの後側部材の一方と
の間に自在継手連結部に対して垂直方向に隔置された関
係に枢動可能に連結された液圧傾斜シリンダとを含む。
ブラケツト装置が装着フレームの中間部材とブレードの
後側中央部分とを連結している。このブラケツト装置
は、自在継手連結部から垂直方向に隔置され、かつ装着
フレームの中間部材およびブルドーザブレードの後側中
央部分の一方に固定された第１ブラケツト組立体を有し
ている。第１ブラケツト組立体は、長手方向軸線に対し
て全体として横方向のスロツトを形成している。このス
ロツトは、自在継手連結部の運動中心に対して実質的に
垂直方向に整列した中心を形成している。第２ブラケツ
ト組立体が装着フレームの中間部材及びブルドーザブレ
ードの後側中央部分のもう一方に固定されている。この
第２ブラケツト組立体には、ピン組立体が取りつけられ
ている。このピン組立体は、ブルドーザブレードが非傾
斜位置にあるときにスロツトの中心と実質的に共軸をな
す第１ブラケット組立体のスロツト内に配置される。こ
のピン組立体は、ブルドーザブレードが傾けられつつあ
るときに、複数の油圧シリンダーの伸縮に際しての複数
の油圧シリンダー間に相対的位置決め誤差により発生す
る、所定量以内に制限されるべきブルドーザブレードの
縦揺れ（以下、「通常の縦揺れ」と呼ぶ）を許容するよ
うに横方向のスロツト内で自由に移動可能である。

本発明は、ブルドーザブレードの傾斜中にブルドーザブ
レードをリンク仕掛機構が画く通常の状態で縦揺れ可能
にししかもブルドーザブレードのいかなる不必要な縦揺
れをも制御するブルドーザブレード用の装着装置を提供
するものである。本発明に使用されるブラケット装置
は、全体として簡単な構造を有しかつ縦揺れを確実に制
御する装置を有していない既存のブルドーザ装置に適合
するように容易に改造されしかも組立前に特殊の機械加
工を必要としないで組立中に変動する量の製造公差を相
殺することができる機構を提供する。

図面の簡単な説明 第１図は本発明の一実施例を組み込んだトラクタにブル
ドーザブレードを装着する装置の図解用斜視図、 第２図は本発明の構造をさらに詳細に例示した装着装置
の側面図、かつ 第３図は本発明の実施例をさらに詳細に例示した第２図
をIII−III線に沿つて裁つた部分平面図である。

発明を実施するための最良の方式 さて、添付図面、特に第１図について説明すると、ブル
ドーザブレード12を車両14に支持しかつ安定させるため
の装着装置10を示してある。

装着装置10は、長手方向軸線16を有し、かつ装着フレー
ム18、自在継手連結部20、１対の液圧角度設定シリンダ
22および液圧傾斜シリンダ24を含む。

装着フレーム18は、１対の長手方向に延びる側部材26,2
8および中間部材30からなつている。中間部材30は、各
々の側部材26,28の端部の一方に固定して留められてＣ
字形の構体を形成している。側部材26,28の他方の端部
は、車両14に慣用の態様で自在に固定されかつ車両14に
対して枢動するようになつている。それぞれのブラケツ
ト部材32,34は、車両14と側部材の連結部に隣接したそ
れぞれの側部材26,28に固定されかつ該側部材から垂直
方向に上方に延びている。ブラケツト部材32,34の各々
は、液圧シリンダを該ブラケツト部材に連結するように
なつた上側装着組立体38および下側装着組立体40を含
む。上側装着組立体38は、装着フレーム18を枢動連結部
31のまわりに枢動させることによりブルドーザブレード
12を上下動するために、図示していないそれぞれのリフ
トシリンダを車両14に連結するために使用されている。

別のブラケツト部材42が中間部材30に固定され、かつ中
間部材30に対して垂直方向に上方に延びている。ブラケ
ツト部材42の頂部には、装着組立体44が配置されてい
る。

ブルドーザブレード12は、後側中央部分46および後側の
対向した側部分48,50を含む。それぞれの装着組立体52,
54は、ブルドーザブレード12の後側の対向した側部分4
8,50に任意の慣用の態様により、例えば、溶接により固
定され、かつ液圧角度設定シリンダ22を該装着組立体に
連結するようになつている。別の装着組立体56が後側の
対向した側部分50の一方に慣用の態様で固定され、かつ
液圧傾斜シリンダ24を該装着組立体に連結するようにな
つている。装着装置10の自在継手連結部20は、ブルドー
ザブレード12の後側中央部分46を装着フレーム18の中間
部材30と相互に連結している。自在継手連結部20は、運
動の中心58を形成し、それにより装着フレーム18に対す
るブルドーザブレード12のいかなる運動も運動の中心58
のまわりに発生する。自在継手連結部20および装着組立
体44は、全体として実質的に垂直方向に整列せしめられ
ている。そのうえ、自在継手連結部20の運動の中心58
は、装着組立体44の中心と垂直方向に整列せしめられて
いる。

１対の液圧角度設定シリンダ22は、装着フレーム18のそ
れぞれの下側装着組立体40と、ブルドーザブレード12の
後側に配置されたそれぞれの装着組立体52,5との間にそ
れぞれ連結されている。前記１対の角度設定シリンダ22
は、装着フレーム18に対してブルドーザブレード12の角
度設定を行うようになつている。

液圧傾斜シリンダ24は、ブラケツト部材42の頂部に配置
された装着組立体44と、ブルドーザブレード12の後側側
部50に配置された装着組立体56の間に装着されている。
液圧傾斜シリンダ24は、該シリンダの伸縮により、装着
フレーム18に対してブルドーザブレード12を傾斜させる
ようになつている。

この装着装置は、また、中間部材30のブラケツト部材42
とブルドーザブレード12の後側中央部分46との間に連結
されたブラケツト装置60を含む。ブラケツト装置60は、
第２図および第３図にさらに明瞭に示したように、第１
ブラケツト組立体62および第２ブラケツト組立体64を含
む。第１ブラケツト組立体62は、全体として横方向のス
ロツト66を形成しかつ中間部材30のブラケツト部材42の
任意の慣用の手段、例えば、溶接により固定されてい
る。全体として横方向のスロツト66は、湾曲し、かつこ
の実施例では、弓形のスロツトである。弓形のスロツト
66の中心68は、第１ブラケツト組立体62に形成されてい
る。弓形のスロツト66は、側面70,72を有しており、か
つ側面70および72の間の距離は、所定の幅（Ｗ）を確立
している。この弓形のスロツト66は、また、対向端部7
4,76を有しており、かつスロツト66の中心68は、通常の
取付け位置にあるときに、スロツトの対向端部74,76よ
りもブルドーザブレード12の後側中央部分46に近く配置
される。

第２ブラケツト組立体64は、弓形スロツト66の幅（Ｗ）
よりも狭い横断面を有するピン組立体78を含む。このピ
ン組立体78は、シヤフト80を含む。シヤフト80は、第２
ブラケツト組立体64に保持されかつ該第２ブラケツト組
立体上に回転可能に保持された円筒形のローラ82を有し
ている。ピン組立体78は、弓形のスロツト66内に配置さ
れ、かつ傾斜中のブルドーザブレード12の限定された量
の縦揺れを許容するようになつている。

本発明の本質から逸脱しないで、第１ブラケツト組立体
62をブルドーザブレードの後側中央部分に固定しかつ第
２ブラケツト組立体64を中間部材30のブラケツト部材42
に固定することができることは理解されよう。そのう
え、ピン組立体78の円筒形のローラ82が弓形のスロツト
66の幅（Ｗ）よりも小さいとしても、円筒形のローラ82
の直径を弓形のスロツト66の幅（Ｗ）とほぼ同じにする
ことができることは理解されよう。ブルドーザブレード
12の非傾斜位置においては、自在継手連結部20の運動の
中心58、弓形のスロツト66の中心68およびピン組立体78
の中心は、垂直方向に実質的に整列している。前述した
装置においては、ブラケツト装置60は、自在継手連結部
20と傾斜シリンダ24および中間部材の連結部との間に配
置されている。

産業への応用 本発明の装着装置10に取り付けられたブルドーザブレー
ド12の作動中、ブルドーザブレード12は、必要な作動状
態どおりの角度に設定されかつ傾けられる。ブルドーザ
ブレード12の角度が設定される間、１対の液圧角度設定
シリンダ22の一方が伸長し、一方その他方が引つ込めら
れ、かつブルドーザブレード12が自在継手連結部20の運
動の中心58のまわりに自在に関節運動する。傾斜シリン
ダ24は、該傾斜シリンダが装着組立体44を介してブラケ
ット部材42に連結されかつ装着組立体44が自在継手連結
部20の運動の中心58の垂直方向にほぼ真上に配置されて
いるので、ブルドーザブレード12と共に単に回転する。
そのうえ、ピン組立体78およびスロツト66の中心68は、
両方共、自在継手連結部20の運動の中心58に対して垂直
方向に整列しているので、ブルドーザブレード12の角度
設定中、ブルドーザブレード12の後側中央部分64に固定
された第２ブラケツト組立体64のピン組立体78は、横方
向スロツト66の中心68のまわりに単に回転する。

ブルドーザブレード12の傾斜中、傾斜シリンダ24は、作
動条件により伸縮せしめられる。ブルドーザブレード12
は、その傾斜中、自在継手連結部20の運動の中心58のま
わりに自在に関節運動する。ブルドーザブレード12と装
着フレーム18との間の角度設定シリンダ22の連結部の幾
何学的形状のために、ブルドーザブレード12は、その傾
斜中、通常後方に縦揺れする。ブルドーザブレード12が
傾けられつつあるときに、ピン組立体78がスロツト66の
中心68から対向端部74,76の一方に向かつて移動する。
図示した実施例において、スロツト66が弓形でありかつ
傾斜中ブレード12の通常の縦揺れにより形成される半径
を有しているので、ピン組立体78は、ブルドーザブレー
ド12の傾斜に対してなんら抵抗を生じない。しかしなが
ら、もしもブルドーザブレード12が通常の状態から逸脱
した態様で縦揺れすると、傾斜サイクル中に、ピン組立
体78が側面70,72の一方と接触してブレード12の望まし
くない縦揺れを制限する。その結果、通常のブレードの
作動中、ブラケツト装置60は、作用せず、ブルドーザブ
レード12がその通常の許容限度よりも大きく縦揺れしよ
うとするときのみに作用する。

ブルドーザブレード12が装着フレーム18に対して傾けら
れるときに、ピン組立体78が自在継手連結部20の運動の
中心58に対して依然として垂直方向に整列しているの
で、ブルドーザブレード12の角度設定を依然として行う
ことができる。

前述した装着装置10は、簡単な構造の装着機構を提供し
かつ全体の装置に正確に機械仕上げされた複雑な構造を
必要としないでブルドーザブレード12を安定することが
できる。ブラケツト装置60は、また、縦揺れを確実に保
持する装置を備えていない既存の装着装置に適合するよ
うに改造することができる。ピン組立体78の円筒形ロー
ラ82の直径よりも広い幅（Ｗ）を有するスロツト66内に
ピン組立体78を配置することにより、装着装置に不必要
な応力を生じたりまたは角度設定シリンダに高い圧力を
発生しないで、製造公差の総量を吸収することができ
る。また、ブルドーザブレード12の傾斜中にブルドーザ
ブレードの通常の縦揺れにより形成される半径を有する
弓形の横方向のスロツト66を有することにより、ブラケ
ット装置60がガイドとして作用せず、単にブルドーザブ
レード12の異常な縦揺れを制御する装置として作用す
る。

本発明のその他の局面、目的および利点は、添付図面、
開示内容および請求の範囲を検討することにより理解す
ることができよう。

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ブルドーザブレード（12）を車両（14）上
   に支持しかつ安定させるようになった装着装置（10）に
   おいて、前記装着装置（10）が長手方向の軸線（16）を
   有しかつ前記ブルドーザブレード（12）が後側中央部分
   （46）および後側の側部分（48,50）を有しかつ前記装
   着装置（10）の長手方向の軸線（16）に対して所定角度
   に設定されかつ傾けられるようになっており、さらに、
   各々が車両（14）に枢動可能に連結されるようになった
   一方の端部（31）を有しかつ該端部から長手方向に延び
   る側部材（26,28）および側部材（26,28）の各々の他方
   の端部を相互に連結する中間部材（30）を有する装着フ
   レーム（18）と、ブルドーザブレード（12）の後側中央
   部分（46）を装着フレーム（18）の中間部材と相互に連
   結する自在継手連結部（20）とを含み、前記自在継手連
   結部（20）が運動の中心（58）を形成し、車両（14）の
   前記長手方向の軸線（16）が前記運動の中心（58）を通
   り、さらに、装着フレーム（18）とブルドーザブレード
   （12）のそれぞれの後側の側部分（48,50）との間に枢
   動可能に連結された一対の液圧角度設定シリンダ（22）
   と、装着フレーム（18）の中間部材（30）とブルドーザ
   ブレード（12）の後側の側部分（48,50）の一方との間
   に前記自在継手連結部（20）に対して垂直方向に隔置さ
   れた関係に枢動可能に連結された液圧傾斜シリンダ（2
   4）とを含む装着装置（10）であって、装着フレーム（1
   8）の中間部材（30）とブルドーザブレード（12）の後
   側中央部分（46）との間に連結されたブラット装置（6
   0）を備え、前記ブラケット装置（60）は自在継手連結
   部（20）から垂直方向に隔置されかつ装着フレーム（1
   8）の前記中間部材（30）およびブルドーザブレード（1
   2）の前記後側中央部分（46）の一方に固定された第１
   ブラケット組立体（62）を有し、前記第１ブラケット組
   立体（62）は前記長手方向の軸線（16）に対して全体と
   して横方向のスロット（66）を形成し、前記スロット
   （66）は自在継手連結部（20）の運動の中心（58）に対
   して実質的に垂直方向に整列した中心（68）を形成して
   おり、さらに、装着フレーム（18）の前記中間部材（3
   0）およびブルドーザブレード（12）の前記後側中央部
   分（46）のもう一方に固定された第２ブラケット組立体
   （64）を備え、前記第２ブラケット組立体（64）にはピ
   ン組立体（78）が取り付けられ、前記ピン組立体（78）
   はブルドーザブレード（12）が非傾斜位置にあるときに
   前記スロット（66）の中心（68）と実質的に共軸をなし
   て第１ブラケット組立体（62）のスロット（66）内に配
   置され、前記ピン組立体（78）は前記ブルドーザブレー
   ド（12）が傾けられつつあるときにブルドーザブレード
   （12）の所定量以内の縦揺れを許容するために前記スロ
   ット（66）内で自由に移動可能である点について改良さ
   れた装着装置（10）。
2. 【請求項２】請求の範囲第１項に記載の装着装置（10）
   であって、横方向のスロット（66）が幅（Ｗ）を有しか
   つピン組立体（78）がブルドーザブレード（12）の傾斜
   中に該ブレードの前記の所定量以内の縦揺れを許容する
   ためにスロット（66）の幅（Ｗ）よりも小さいサイズの
   横断面を有している装着装置（10）。
3. 【請求項３】請求の範囲第２項に記載の装着装置（10）
   であって、全体として横方向に延びるスロット（66）が
   湾曲する装着装置（10）。
4. 【請求項４】請求の範囲第１項に記載の装着装置（10）
   であって、全体として横方向に延びるスロット（66）が
   湾曲する装着装置（10）。
5. 【請求項５】請求の範囲第４項に記載の装着装置（10）
   であって、湾曲するスロット（66）が対向端部（74,7
   6）を形成しかつ湾曲するスロット（66）の中心（68）
   がブルドーザブレード（12）が通常の取付け位置にある
   ときにスロット（66）の対向端部（74,76）よりもブル
   ドーザブレード（12）の後側中央部分（46）により近く
   配置される装着装置（10）。
6. 【請求項６】請求の範囲第５項に記載の装着装置（10）
   であって、湾曲するスロット（66）が弓形のスロットで
   ある装着装置（10）。
7. 【請求項７】請求の範囲第６項に記載の装着装置（10）
   であって、前記ピン組立体（78）が第２ブラケット組立
   体（64）に固定されたシャフト（80）と、ブルドーザブ
   レード（12）の傾斜中に該ブレードの前記の所定量以内
   の縦揺れを許容するようにシャフト（80）に回転可能に
   保持されかつ第１ブラケット組立体（62）の弓形のスロ
   ット（66）内に配置された円筒形のローラ（82）とを含
   む装着装置（10）。
8. 【請求項８】請求の範囲第７項に記載の装着装置（10）
   であって、第１ブラケット組立体（62）が装着フレーム
   （18）の中間部材に固定されかつ第２ブラケット組立体
   （64）がブルドーザブレード（12）の後側中央部分（4
   6）に固定された装着装置（10）。
9. 【請求項９】請求の範囲第８項に記載の装着装置（10）
   であって、横方向のスロット（66）が側面（70,72）を
   有しかつ側面（70,72）の間の距離が所定の幅（Ｗ）を
   確立し、かつピン組立体（78）のローラ（82）が横方向
   のスロット（66）の所定の幅（Ｗ）よりも小さい直径を
   有し、それによりピン組立体（78）のローラ（82）と横
   方向のスロット（66）との間に隙間を設けて組立中に製
   造公差の総量がローラ（82）とスロット（66）との間に
   固着を発生させないようにした装着装置（10）。
10. 【請求項１０】請求の範囲第９項に記載の装着装置（1
    0）であって、ブラケット装置（60）が自在継手連結部
    （20）と、装着フレーム（18）の中間部材（30）および
    傾斜シリンダ（24）の連結部との間に垂直方向に配置さ
    れた装着装置（10）。