JPH07307703A - 光空間通信装置および光空間通信装置用のミラー駆動機構 - Google Patents

光空間通信装置および光空間通信装置用のミラー駆動機構

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JPH07307703A
JPH07307703A JP6097496A JP9749694A JPH07307703A JP H07307703 A JPH07307703 A JP H07307703A JP 6097496 A JP6097496 A JP 6097496A JP 9749694 A JP9749694 A JP 9749694A JP H07307703 A JPH07307703 A JP H07307703A
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tracking
optical
acquisition
tracking mechanism
fine
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Application number
JP6097496A
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English (en)
Inventor
Toshio Kashiwase
俊夫 柏瀬
Katsuhiko Yamada
克彦 山田
Koji Naemura
康次 苗村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Optical Communication System (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人工衛星、航空機等の移動体相互間、または
移動体と地上局間の光空間通信装置の小型軽量化、高信
頼化、および高精度化を実現する。 【構成】 制御系については、エンコーダ信号でフィー
ドバック制御された粗捕捉系にCCD信号を指令値とし
て与え制御帯域の劣化を防いだ。また、精粗協調制御系
の採用により捕捉速度の向上、相互干渉の抑制、制御精
度の向上を図った。ミラー駆動機構については、マウン
トプレートの裏側に2軸用アクチュエータとジンバル角
センサを配置して小型軽量化を図り、揺動部重心をジン
バル軸に一致させ振動外乱に起因する精度劣化を軽減
し、さらに、ロンチロックには特異点リンク機構を用い
て小型、高保持力化を図った。光学部品の冗長系につい
ては、故障、寿命等の危険性がある光学部品の予備系へ
の切り換えを除去機構によりアライメント精度を損なう
ことなく可能にし、より信頼性を向上させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば人工衛星、航
空機等の移動体相互間、または、移動体と地上局間の光
空間通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図24は例えば特開平2-268034
号公報に示された従来の光空間通信装置を示す構成図で
あり、図において、81はプロセッサ、82はコントロ
ーラA、2は粗捕捉追尾機構、1は送受信望遠鏡、83
はビームスプリッタA、84は収束レンズA、4はCC
Dを用いたポインティングセンサ、18は精捕捉追尾用
ミラー、85はダイクロイックミラー、86はビームス
プリッタB、87は収束レンズB、5は4象限検出器を
用いたトラッキングセンサ、88はコントローラB、3
は精捕捉追尾機構、8は通信用レーザ光源、89は収束
レンズC、6は通信用受光器である。
【0003】次に静止軌道上を運行する二つの人工衛星
間での双方向のレーザ通信を例にして動作について説明
する。まず、自局衛星と通信すべき相手局衛星の軌道は
既に計算されておりこの軌道データを二つの衛星はデー
タベースとして所有している。自局衛星では上記軌道デ
ータをもとにプロセッサ81からコントローラA82を
介して粗捕捉追尾機構2へ制御信号を送る。この制御信
号によりレーザ通信装置は相手局衛星の位置する方向へ
向けられる。同様な動作が相手局衛星でも行われ、相手
局衛星に搭載されているレーザ通信装置は自局衛星の位
置する方向へ向けられる。
【0004】この状態で相手局衛星より初期捕捉を目的
とした広がり角の大きなレーザビームが射出される。こ
のレーザビームは宇宙空間を伝搬し、自局衛星まで到達
し送受信望遠鏡1を通過し、ビームスプリッタA83に
よって一部反射され収束レンズA84を介し、ポインテ
ィングセンサ4へと導かれ、ポインティングセンサ4面
上にレーザビームの点像を形成し、相手局衛星より到来
したレーザビームに対する自局衛星のレーザ通信装置光
軸の角度ずれが検出される。この誤差信号がプロセッサ
81へと送られ、コントローラA82を介し粗捕捉追尾
機構2によってレーザ通信装置がそれぞれアジマス、エ
レベーション方向に駆動される。相手局衛星より到来し
たレーザビームに対して自局衛星のレーザ通信装置光軸
が一致した段階で初期捕捉が完了する。この場合、捕捉
の精度は通常、数十マイクロラジアン程度の値となる。
【0005】初期捕捉完了後、精捕捉へと移行する。精
捕捉はビームスプリッタA83を通過したレーザビーム
によって行われる。即ち、ビームスプリッタA83を通
過したレーザビームは精捕捉追尾用ミラー18、ダイク
ロイックミラー85によって順次反射されビームスプリ
ッタB86によって反射され収束レンズB87を介しト
ラッキングセンサ5へと導かれ、トラッキングセンサ5
面上にレーザビームの点像を形成し、相手局衛星より到
来したレーザビームに対する自局衛星のレーザ通信装置
光軸の角度ずれが検出される。この誤差信号がプロセッ
サ81へと送られ、コントローラB88を介し精捕捉追
尾機構3によって精捕捉追尾用ミラー18がそれぞれア
ジマス、エレベーション方向に駆動される。初期捕捉同
様、上記光軸が一致した段階で精捕捉が完了する。この
場合の捕捉の精度は通常1マイクロラジアン未満であ
る。
【0006】精捕捉完了後、精追尾の状態へと移行す
る。精追尾に移行した時点で自局衛星の通信用レーザ光
源8からレーザビームが射出される。このレーザビーム
の射出方向はレーザビームが自局衛星から相手局衛星ま
で到達する間に相手衛星との相対位置が移動することを
考慮した光行差角度補正がなされ、ダイクロイックミラ
ー85、精捕捉追尾用ミラー18、ビームスプリッタA
83、送受信望遠鏡1を順次介し、自局衛星より数マイ
クロラジアンの広がり角をもつレーザビームとして射出
される。
【0007】この射出されたレーザビームは宇宙空間を
伝搬し、相手局衛星まで到達し、相手局衛星により上記
と同じ手順で初期捕捉、精捕捉が行われ精追尾の状態へ
移行する。この精追尾が成立した時点で相手局衛星から
射出されるレーザビームは初期捕捉を目的とした広がり
角の大きなものから通信を目的とした広がり角の狭いも
のへと切り換えられる。
【0008】ここで衛星間の通信が開始される。即ち、
相手局衛星より射出されたレーザビームは自局衛星内の
送受信望遠鏡1、ビームスプリッタA83、精捕捉追尾
用ミラー18、ダイクロイックミラー85、ビームスプ
リッタB86、収束レンズC89を介し通信用受光器6
に入射し、電気信号へと変換される。
【0009】次に、精捕捉追尾機構等に用いられるミラ
ー駆動機構の従来技術について述べる。図25は、特開
平3-264911号公報に示された従来の精捕捉追尾
機構として用いられる光ビーム制御用ミラー駆動機構を
示す分解斜視図であり、図において、90はジンバルの
固定台であり、中央に開口部90aを有する。91は最
上部のX軸ジンバル、92aはX軸ジンバル91を支持
する無摩擦軸受・駆動部であり、これは弾性ピボット9
3aとコイル94aから構成されている。このコイル9
4aはX軸ジンバル91に取り付けられた永久磁石とヨ
ークからなる磁気回路95aと組み合わされてジンバル
の固定台90に対するX軸回りの駆動力を発生する。9
6はY軸ジンバルであり、同様の機構すなわち無摩擦軸
受・駆動部92b、弾性ピボット93b、コイル94
b、および磁気回路95bによりX軸ジンバル91から
懸垂され、かつ、X軸ジンバルに対するY軸回りの駆動
力を発生する。光ビーム制御用の精捕捉追尾用ミラー1
8は、Y軸ジンバル96の裏面に取り付けられている。
【0010】次に、ミラー駆動機構の揺動部すなわち可
動部を運用開始時まで格納状態に拘束する従来技術につ
いて述べる。従来の光空間通信装置では、例えば特開平
3-264911号公報に記載のように、精捕捉追尾機
構の可動部は、アクチュエータにより一軸回りに回転で
きるステージすなわちX軸ジンバル91上に設けたアク
チュエータで前記ステージ91と直角方向の回転が可能
なように支持されたステージすなわちY軸ジンバル96
を駆動し、そのステージ96上に精捕捉追尾用ミラー1
8を設置している。このように構成されたものを運用開
始時まで格納状態に拘束するときには、2段のステージ
91、96を個々に拘束する必要があり、2段のステー
ジは互いに直交する軸周りに変位するため、互いに直交
する方向に拘束する構造になっている。すなわち各ステ
ージ91、96は、例えばワイヤ−係止による拘束状態
から、分離機構によってワイヤーを切断して、拘束状態
を解除する機構になっている。打ち上げ時の過渡的な振
動に対してステージ91、96の運動を拘束するには、
拘束部でステージの運動を抑えるに十分な保持力を作用
させる必要があり、ワイヤー係止時にはワイヤーにより
前記保持力を加える必要がある。
【0011】さらに、捕捉追尾に関する従来技術につい
て述べる。図26は、特開平2―242114号公報に
示された従来の光空間通信装置の捕捉追尾制御系のブロ
ック図である。図において、97は指令値偏差に対する
補償器、98はポインティング機構、99はトラッキン
グ機構、100はポインティング機構またはトラッキン
グ機構の駆動角を検出するエンコーダ、101はトラッ
キングセンサとしての4象限検出器、102はポインテ
ィングセンサとしての2次元CCD、103は捕捉また
は追尾に切り替えるモード選択器、104は切り替えス
イッチである。
【0012】次に動作について説明する。初期捕捉時に
は切り替えスイッチ104が初期捕捉モードに切り替え
られているので、指令値と実際の方位との方位誤差は補
償器97を経由した後、ポインティング機構98を駆動
する。このポインティング機構98の駆動角をエンコー
ダ100で検出し、それをフィードバックすることによ
り指令した方位に光空間通信装置を向ける。そして相手
局からの光がポインティングセンサ102で受光できる
とモード選択器103は切り替えスイッチ104を捕捉
(ポインティング)モードに切り替え、ポインティング
センサ102の信号でポインティング機構98は駆動さ
れる。さらに相手局からの光をトラッキングセンサ10
1が受光すると、モード選択器103はトラッキングセ
ンサ101の信号を選択するとともに切り替えスイッチ
104を追尾(トラッキング)モードに切り替える。ト
ラッキングセンサ101の信号は補償器97を通してト
ラッキング機構99を駆動し、相手局に対する追尾制御
が達成される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の光空間通信装置
は以上のように構成されているので、高精度、高信頼性
が要求される光空間通信を実現する上で以下に記すよう
な多くの問題点があった。
【0014】まず、捕捉追尾技術に関する問題点を示
す。ポインティングセンサ102のサンプリングレート
が高くとれない場合には、捕捉(ポインティング)機構
の補償器97の制御ゲインを低くせざるをえず、高精度
の捕捉制御を達成できないという問題点があった。また
ポインティングセンサ102の信号で追尾(トラッキン
グ)機構99は駆動されないので、ポインティングセン
サ信号に対する高速の追従は困難であり、相手局からの
光の動きが速くポインティングセンサ102の受光時間
が限られているような場合には相手局の捕捉に失敗する
可能性があった。さらにポインティング機構98とトラ
ッキング機構99はモードごとに独立に駆動されるの
で、トラッキング機構99がその駆動範囲を超えてしま
うような場合にも、ポインティング機構98でそれを補
償できるような構成になっていないという問題点があっ
た。
【0015】次に、精捕捉追尾機構等に用いられるミラ
ー駆動機構に関する問題点を示す。X軸ジンバルとY軸
ジンバルの2段のジンバルを持つため、小型化が困難で
ある。また、運用時も、X軸ジンバル91とY軸ジンバ
ル96のそれぞれが大きな質量を持っており、しかも、
各々のジンバルの重心位置とX軸ピボットとY軸ピボッ
トを同時に一致させることができないため、衛星本体等
から伝達してくる振動外乱に起因する制御誤差を生じや
すい。無摩擦軸受・駆動部92がジンバルトルクを発生
するためのアーム長がコイル94と磁気回路95のサイ
ズの制約を受けるので、大きなジンバルトルクを発生す
ることが困難である。相手局からのレーザビームがない
場合、トラッキングセンサ5が使用不能であるため、精
捕捉追尾機構を制御するためのフィードバック信号が得
られず、制御できない。さらに、人工衛星等に搭載する
光空間通信装置では、打ち上げ時の衝撃荷重に耐えるよ
うにするためには、2段のジンバルステージ91、96
それぞれの運動を規制する固定治具が必要であり、固定
治具が大型化し、かつ、構造が複雑になるなどの問題が
あった。
【0016】さらに、このミラー駆動機構の固定治具に
関しては以下の問題があった。保持力に比例した拘束力
をロック機構部に与える構造になっているので、ワイヤ
ーで拘束力を抑える場合保持力に比例した力をワイヤー
に与える必要があり、ワイヤーおよびその支持構造が大
型化したり、ワイヤー切断に大きな力が必要になる。ワ
イヤー切断には火薬爆発力を利用することが多く、ワイ
ヤー切断に大きな力が必要になると、切断の際の衝撃力
が大きくなり、周辺の機器に影響を与えることが避けら
れない。また、アクチュエータの駆動により固定治具を
解放する機構では、拘束力を超える力をアクチュエータ
に与える必要があり、アクチュエータおよびその支持構
造が大型化するなどの問題があった。
【0017】次に、光学部品の配置に関する問題点を示
す。通信用レーザ光源8などの光学部品を冗長配置して
いない、すなわち予備が無いため、これらの部品の故
障、性能劣化が光空間通信装置全体の故障、性能劣化に
直結してしまうという問題があった。レーザ光源8等の
送信素子の場合、ハーフミラーを用いて複数の送信素子
からの光ビームの合成をすることで冗長系の構成は可能
であるが、ハーフミラー通過により光量ロスが大きくな
る問題点があった。また、通信用受光器6等の受光素子
の場合もハーフミラーを用いて複数の受光素子への分配
による冗長系の構成が可能であるが、やはりハーフミラ
ー通過により光量ロスが大きくなる問題点があった。
【0018】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたものである。まず、ポインティングセン
サの信号が低いサンプリングレートでしか得られない場
合にも、粗捕捉制御系の制御精度を向上させることを目
的としている。
【0019】また、相手局からの光に対する追従精度と
追従速度を高めて、相手局からの光の動きが速くポイン
ティングセンサの受光時間が限られているような場合に
も確実に相手局を捕捉できる捕捉制御系を得ることを目
的としている。
【0020】また、駆動範囲の狭い精捕捉追尾機構にお
いても駆動範囲内で確実に追尾を行えるような捕捉追尾
制御系を得ることを目的としている。
【0021】さらに、全体寸法が小さく、軽量で、ミラ
ーを取り付けるマウントプレートの2軸のジンバル角を
検出する機能を有し、衛星本体から伝達してくる振動外
乱に起因する制御誤差を小さくすることができるミラー
駆動機構を提供することを目的とする。
【0022】また、大きなジンバルトルクを発生できる
ミラー駆動機構を提供することを目的とする。
【0023】また、小型で信頼性の高い固定治具を有す
るミラー駆動機構を提供することを目的とする。
【0024】さらに、通信用レーザ光源などの故障や性
能劣化等を起こしやすい光学部品を遠隔操作でアライメ
ント精度を劣化させることなく交換でき、高い信頼性を
有する光空間通信装置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る光空間通信装置は、粗捕捉追尾機構により受光部を相
手局に大まかに向けると共に精捕捉追尾機構により上記
受光部を相手局に高精度に向けるように構成する光空間
通信装置において、上記粗捕捉追尾機構のジンバル角を
検出する粗捕捉追尾機構ジンバル角センサと、相手局と
の相対誤差を検出するポインティングセンサと、このポ
インティングセンサ信号と上記粗捕捉追尾機構ジンバル
角センサ信号を加算して目標値を生成する加算器とを備
え、上記加算器の出力を目標値とし上記粗捕捉追尾機構
ジンバル角をフィードバックして上記粗捕捉追尾機構を
相手局の方向に駆動するものである。
【0026】請求項2記載の発明に係る光空間通信装置
は、粗捕捉追尾機構により受光部を相手局に大まかに向
けると共に精捕捉追尾機構により上記受光部を相手局に
高精度に向けるように構成する光空間通信装置におい
て、上記粗捕捉追尾機構のジンバル角を検出する粗捕捉
追尾機構ジンバル角センサと、上記精捕捉追尾機構のジ
ンバル角を検出する精捕捉追尾機構ジンバル角センサ
と、相手局との相対誤差を検出するポインティングセン
サと、このポインティングセンサ信号と上記粗捕捉追尾
機構ジンバル角センサ信号を加算して目標値を生成する
加算器とを備え、上記加算器の出力を時定数の比較的長
い粗捕捉用フィルタに通した出力を目標値とし上記粗捕
捉追尾機構ジンバル角をフィードバックして上記粗捕捉
追尾機構を相手局の方向に駆動すると共に、上記ポイン
ティングセンサ信号をリミッタと上記粗捕捉用フィルタ
より時定数の短い精捕捉用フィルタに通した出力を目標
値とし上記精捕捉追尾機構ジンバル角をフィードバック
して上記精捕捉追尾機構を相手局の方向に駆動するもの
である。
【0027】請求項3記載の発明に係る光空間通信装置
は、粗捕捉追尾機構により受光部を相手局に大まかに向
けると共に精捕捉追尾機構により上記受光部を相手局に
高精度に向けるように構成する光空間通信装置におい
て、粗捕捉追尾機構のジンバル角を検出する粗捕捉追尾
機構ジンバル角センサと、精捕捉追尾機構のジンバル角
を検出する精捕捉追尾機構ジンバル角センサと、相手局
との相対誤差を広い範囲で検出するポインティングセン
サと、相手局との相対誤差を上記ポインティングセンサ
より高精度かつ高周波数で検出するトラッキングセンサ
と、上記粗捕捉追尾機構ジンバル角センサ信号と上記精
捕捉追尾機構ジンバル角センサ信号との干渉を抑制して
追尾時に上記精捕捉追尾機構のジンバル角センサ信号で
上記粗捕捉追尾機構を駆動するための精粗協調補償器
と、捕捉時と追尾時の信号の切り替えを行うスイッチと
を備え、上記精捕捉追尾機構は相手局を捕捉する場合に
は上記ポインティングセンサ信号で駆動され、相手局を
追尾する場合には上記トラッキングセンサ信号で駆動さ
れると共に、上記粗捕捉追尾機構は相手局を捕捉する場
合には上記ポインティングセンサ信号で駆動され、相手
局を追尾する場合には上記精捕捉追尾機構のジンバル角
センサ信号で駆動されるものである。
【0028】請求項4記載の発明に係る光空間通信装置
用のミラー駆動機構は、固定部から揺動可能に支持され
た中間ジンバル部と、この中間ジンバル部から上記中間
ジンバル部の揺動軸と同じ平面内にありかつ直交する揺
動軸を中心に揺動可能に支持されたマウントプレート
と、このマウントプレートを互いに直交する2つの上記
揺動軸回りに揺動させるトルクを発生する複数の電磁ア
クチュエータと、上記マウントプレートの揺動量を検出
する検出器と、上記マウントプレートの反中間ジンバル
部対向面に固定されたミラーと、上記マウントプレート
に固着され上記揺動部全体の重心位置を上記揺動中心に
一致または近付けるためのカウンタウエイトとを備え、
上記ミラーを互いに直交する2つの揺動軸回りに揺動さ
せるように構成したものである。
【0029】請求項5記載の発明に係る光空間通信装置
用のミラー駆動機構は、請求項4記載のものにおいて、
揺動量検出器は、マウントプレートの反ミラー固定面に
対向配置されて上記マウントプレートとの距離を検出す
る複数の変位センサを備え、上記変位センサの検出量か
ら上記マウントプレートの揺動量を算出するようにした
ものである。
【0030】請求項6記載の発明に係る光空間通信装置
用のミラー駆動機構は、請求項4または5記載のものに
おいて、電磁アクチュエータは、マウントプレートの反
ミラー固定面に対向配置されるものである。
【0031】請求項7記載の発明に係る光空間通信装置
用のミラー駆動機構は、請求項4〜6の何れかに記載の
ものにおいて、揺動部に設けたフランジと、このフラン
ジを少なくとも対向する2方向から把持して上記揺動部
を静止状態に保持する第1、第2の把持部と、一端部ど
うしが軸着され上記把持時はほぼ直線状に並ぶ第3、第
4のリンクと、上記第1の把持部と第3のリンク、およ
び第2の把持部と第4のリンクをそれぞれつなぐ第1お
よび第2の接続体とを備え、把持時は上記第3、第4の
リンクをほぼ直線状に保持すると共に、把持解放時は上
記軸着部に上記第3、第4のリンクと直交する方向の力
を加えて上記第3、第4のリンクを軸着部を中心に折り
曲げるように構成したものである。
【0032】請求項8記載の発明に係る光空間通信装置
用のミラー駆動機構は、請求項7記載のものにおいて、
第3、第4のリンクが把持解放時に折れ曲がる方向と反
対方向に折れ曲がるのを防止する逆回転防止機構を備え
たものである。
【0033】請求項9記載の発明に係る光空間通信装置
は、光軸上前段に配置された第1の光学部品と、上記光
軸上後段に配置された第2の光学部品と、上記第1の光
学部品を上記光軸上から取り除く除去機構とを備えたも
のである。
【0034】請求項10記載の発明に係る光空間通信装
置は、光軸上前段に配置された光路変更用ミラーと、こ
の光路変更用ミラーによって折り返された光軸上に配置
された第1の光学部品と、上記光路変更用ミラーを光軸
上から取り除く除去機構と、上記光路変更用ミラーが光
軸上から取り除かれた状態における上記光軸上後段に配
置された第2の光学部品とを備えたものである。
【0035】請求項11記載の発明に係る光空間通信装
置は、請求項9または10記載のものにおいて、除去機
構は、第1の光学部品または光路変更用ミラーを搭載す
る可倒台と、この可倒台を回動可能に支持する支持部
と、上記可倒台の回動を阻止するロック機構部と、上記
ロックを解放するロック解放力発生部とを備え、上記可
倒台の回動によりロック解放前に配置されていた光軸か
ら上記光学部品または光路変更用ミラーを除去するよう
に構成したものである。
【0036】
【作用】請求項1記載の発明による光空間通信装置は、
比較的低いサンプルレートで得られるポインティングセ
ンサの信号を加算器によって粗捕捉追尾機構のジンバル
角センサの信号に加え合わせて粗捕捉制御系の目標値と
し、粗捕捉追尾機構のジンバル角をフィードバックして
粗捕捉制御系を構成し、粗捕捉制御系の制御帯域をポイ
ンティングセンサのサンプルレートによらずに広めるこ
とを可能にして粗捕捉制御系の捕捉精度を向上させた。
【0037】請求項2記載の発明による光空間通信装置
は、ポインティングセンサの信号で粗捕捉追尾機構と精
捕捉追尾機構を同時に駆動し、粗捕捉追尾機構ではポイ
ンティングセンサの信号と粗捕捉追尾機構のジンバル角
センサの信号を加算器で加えたのち比較的時定数の長い
フィルタを通して目標値とし、精捕捉追尾機構ではポイ
ンティングセンサの信号をリミッタに通したのち比較的
時定数の短いフィルタを通して目標値とするようにし
て、粗捕捉追尾機構と精捕捉追尾機構の干渉を回避する
ことを可能にし、光通信装置の捕捉精度を向上させると
ともに、捕捉に要する時間を短くした。
【0038】請求項3記載の発明による光空間通信装置
は、捕捉時にはポインティングセンサの信号で粗捕捉追
尾機構と精捕捉追尾機構を同時に駆動し、光空間通信装
置の捕捉精度と捕捉速度を同時に向上させ、追尾時には
精捕捉追尾機構はトラッキングセンサ信号で駆動し、粗
捕捉追尾機構は精捕捉追尾機構のジンバル角を精粗協調
補償器を通して駆動するようにして、精粗協調補償器の
働きで精捕捉追尾機構のジンバル角が駆動範囲内に常に
収まることを可能にするとともに制御系間の干渉を排除
して追尾精度を向上させ、さらに制御系内に信号のスイ
ッチを設けて捕捉・追尾の切り替えを円滑に行えるよう
にした。
【0039】請求項4記載の発明によるミラー駆動機構
は、固定部から揺動可能に支持された中間ジンバル部
と、この中間ジンバル部から上記中間ジンバル部の揺動
軸と同じ平面内にありかつ直交する揺動軸を中心に揺動
可能に支持されたマウントプレートと、このマウントプ
レートを互いに直交する2つの上記揺動軸回りに揺動さ
せるトルクを発生する複数の電磁アクチュエータと、上
記マウントプレートの揺動量を検出する検出器と、上記
マウントプレートの反中間ジンバル部対向面に固定され
たミラーと、上記マウントプレートに固着され上記揺動
部全体の重心位置を上記揺動中心に一致または近付ける
ためのカウンタウエイトとを備え、上記ミラーを互いに
直交する2つの揺動軸回りに揺動させるように構成した
ので、マウントプレートを支持する中間ジンバル部を小
型軽量化でき、全体寸法を小さく、軽量化できる。ま
た、カウンタウエイトを備えたので、衛星本体から伝達
してくる振動外乱に起因する制御誤差を小さくできる。
また、マウントプレートの揺動量を検出する機能を有す
るので、例えば請求項2および3記載の精捕捉追尾機構
ジンバル角が検出できる。
【0040】請求項5記載の発明によるミラー駆動機構
は、請求項4記載のものにおいて、揺動量検出器は、マ
ウントプレートの反ミラー固定面に対向配置されて上記
マウントプレートとの距離を検出する複数の変位センサ
を備え、上記変位センサの検出量から上記マウントプレ
ートの揺動量を算出するようにしたものであるので、マ
ウントプレートの揺動中心から変位センサまでの距離を
大きくとれ角度検出分解能の高い揺動量検出器が得られ
る。
【0041】請求項6記載の発明によるミラー駆動機構
は、請求項4または5記載のものにおいて、電磁アクチ
ュエータは、マウントプレートの反ミラー固定面に対向
配置されるので、マウントプレートの揺動中心から電磁
アクチュエータまでの距離を大きくとれ、電磁アクチュ
エータが発生する比較的小さな並進力で大きな揺動トル
クを得ることができる。
【0042】請求項7記載の発明によるミラー駆動機構
は、請求項4〜6の何れかに記載のものにおいて、揺動
部に設けたフランジと、このフランジを少なくとも対向
する2方向から把持して上記揺動部を静止状態に保持す
る第1、第2の把持部と、一端部どうしが軸着され上記
把持時はほぼ直線状に並ぶ第3、第4のリンクと、上記
第1の把持部と第3のリンク、および第2の把持部と第
4のリンクをそれぞれつなぐ第1、第2の接続体とを備
え、把持時は上記第3、第4のリンクをほぼ直線状に保
持すると共に、把持解放時は上記軸着部に上記第3、第
4のリンクと直交する方向の力を加えて上記第3、第4
のリンクを軸着部を中心に折り曲げるように構成したの
で、軸着部が、組立時に展開力が生じにくい特異点とな
り、小さな保持力でフランジを把持できると共に、把持
解放時に加える力も小さくてよいので、保持および解放
力発生機構を小型化でき、さらに把持解放時に周辺の機
器に与える影響を大幅に低減できる。
【0043】請求項8記載の発明によるミラー駆動機構
は、請求項7記載のものにおいて、第3、第4のリンク
が把持解放時に折れ曲がる方向と反対方向に折れ曲がる
のを防止する逆回転防止機構を備えたので、リンクがほ
ぼ直線状となる特異点を越えて変位することがなく、把
持時および把持解放時に要する力をほぼ最小にすること
ができる。
【0044】請求項9記載の発明による光空間通信装置
は、光軸上前段に配置された第1の光学部品と、上記光
軸上後段に配置された第2の光学部品と、上記第1の光
学部品を上記光軸上から取り除く除去機構とを備えたの
で、第1の光学部品が故障、性能劣化等を起こした場合
等に遠隔操作で光軸上から取り除き、予め位置決め調整
をして配置された後段の第2の光学部品を、第1の光学
部品の代わりに使用することができる。
【0045】請求項10記載の発明による光空間通信装
置は、光軸上前段に配置された光路変更用ミラーと、こ
の光路変更用ミラーによって折り返された光軸上に配置
された第1の光学部品と、上記光路変更用ミラーを光軸
上から取り除く除去機構と、上記光路変更用ミラーが光
軸上から取り除かれた状態における上記光軸上後段に配
置された第2の光学部品とを備えたので、第1の光学部
品が故障、性能劣化等を起こした場合等に第1の光学部
品へビームを導く光路変更用ミラーを遠隔操作で光軸上
から取り除き、予め位置決め調整をして配置された後段
の第2の光学部品を、第1の光学部品の代わりに使用す
ることができる。
【0046】請求項11記載の発明による光空間通信装
置は、請求項9または10記載のものにおいて、除去機
構は、第1の光学部品または光路変更用ミラーを搭載す
る可倒台と、この可倒台を回動可能に支持する支持部
と、上記可倒台の回動を阻止するロック機構部と、上記
ロックを解放するロック解放力発生部とを備え、上記可
倒台の回動によりロック解放前に配置されていた光軸か
ら上記光学部品または光路変更用ミラーを除去するよう
に構成したものであるので、第1の光学部品の除去、ま
たは、光路変更用ミラーの除去を遠隔操作で容易に行う
ことができる。
【0047】
【実施例】以下、この発明の一実施例について説明す
る。図1は各請求項の発明が扱っている光空間通信装置
の全体的な構成例を示す概念図であり、図において、1
は送受信望遠鏡、2は送受信望遠鏡とその後ろに配置さ
れている光学系全体をジンバル駆動する粗捕捉追尾機
構、2aは粗捕捉追尾機構制御回路、3は粗捕捉追尾機
構2で粗捕捉された相手局からの光を精捕捉追尾するた
めに精捕捉追尾用ミラーのジンバル角を制御する精捕捉
追尾機構、3aは精捕捉追尾機構制御回路、4は粗捕捉
追尾に用いるポインティングセンサ、5は精捕捉追尾に
用いるトラッキングセンサ、6は相手局からの通信光を
検出する通信用受光器、7は自局が相手局へ送信する方
向の光行差補正角を調整する光行差補正機構、8は送信
光の光源であるレーザ光源、83、86はビームスプリ
ッタ、85はダイクロイックミラー、100は相手局か
らのレーザビームである。なお、図1のように、送受信
望遠鏡1とその後ろに配置されている光学系全体をジン
バル駆動するタイプの粗捕捉追尾機構2だけではなく、
送受信望遠鏡の後部に配置される粗ジンバルミラーを駆
動するタイプの粗捕捉追尾機構を有する光空間通装置も
発明の対象とする。
【0048】実施例1.以下、請求項1記載の発明の一
実施例を図について説明する。図2において、67は粗
捕捉追尾補償器、68はエンコーダなどの粗捕捉追尾機
構ジンバル角センサ、69は受光時にポインティングセ
ンサ4の出力が得られる度にその出力とそのときのジン
バル角センサ68の出力を加算する加算器、70は粗捕
捉制御系の目標値の急激な変動を抑える粗捕捉用フィル
タ、71は粗捕捉追尾機構ジンバル角センサ68の出力
をポインティングセンサ4の出力周期にあわせてサンプ
リングするサンプラ、72は軌道情報から相手局の自局
に対する相対角度を予測した軌道予測値である。
【0049】次に動作について説明する。ポインティン
グセンサ4は相手局との相対角度誤差を検出する。した
がって粗捕捉制御系の目的はポインティングセンサ4の
出力が0になるように制御を行うことである。ポインテ
ィングセンサ4には通常2次元CCDが用いられるが、
相手局からの光が微弱である場合にはその検出に時間を
要し、最低でも数十ミリ秒の時間間隔でしか出力が得ら
れない。したがってポインティングセンサ4の出力を誤
差信号として粗捕捉フィードバック制御系を構成する
と、その制御帯域は低く抑えられることになり、高精度
捕捉制御は望めない。この問題を解決するために、ここ
ではポインティングセンサ4の出力が得られると、それ
にあわせてそのときの粗捕捉追尾機構ジンバル角センサ
68の出力をサンプラ71でサンプリングし、加算器6
9で加えあわせ、さらに粗捕捉用フィルタ70を通して
粗捕捉制御系の目標値とする。粗捕捉制御系の目標値に
はさらに軌道予測値72を加える。これは光空間通信装
置が人工衛星間での通信を行う場合を想定したときに、
自局の軌道情報と相手局の軌道情報から相手局の相対角
度を予測したものであり、ポインティングセンサ4が非
受光時であっても、開ループ制御によって粗捕捉追尾機
構2をほぼ相手局の方向に向かせることができる。粗捕
捉用フィルタ70の出力と軌道予測値72の和を目標値
として、粗捕捉追尾機構ジンバル角センサ68の出力を
フィードバックして粗捕捉制御系を構成する。目標値と
フィードバック量との偏差は粗捕捉追尾補償器67に入
力され、粗捕捉追尾補償器67はPID制御などでこの
偏差が0になるように粗捕捉追尾機構2を駆動する。
【0050】次に加算器69の働きについて述べる。こ
こでは簡単のために軌道予測値72の影響を省略して考
えるが、軌道予測値72が含まれていてもその働きは全
く同じである。ポインティングセンサ4の出力に対して
粗捕捉追尾機構ジンバル角センサ68の出力が等しくな
るように粗捕捉追尾補償器67は働く。しかし粗捕捉追
尾補償器67や粗捕捉用フィルタ70の特性、あるいは
ポインティングセンサ4に含まれる誤差などによって粗
捕捉追尾機構2は完全に相手局の方向を向くのではな
く、いくらかの誤差が残る。この誤差分はつぎのポイン
ティングセンサ4の信号によって検出することができ
る。この誤差分はそのときの粗捕捉追尾機構2の状態に
対する相対的なものであるから、ジンバル角の絶対的な
目標値を与えるには、そのときの粗捕捉追尾機構ジンバ
ル角センサ68の出力を加える必要がある。これが加算
器69の役割である。また加算器69の出力はポインテ
ィングセンサ4が非受光時で出力の得られないときに
は、受光時の出力値をそのままに保つ(ホールドする)
ものとする。このことにより、仮に相手局の動きが速
く、粗捕捉制御系で追尾に必要なところまで誤差を低減
できずに相手局の追尾に入れなかったような場合でも、
粗捕捉追尾機構2は次に相手局を捕捉するまでの間に相
手局の方向を向けておくことができるので、つぎのポイ
ンティングセンサ4の受光時には初期誤差が少なくなっ
て確実に追尾に入ることができる。
【0051】サンプラ71はポインティングセンサ4の
出力周期に同期して粗捕捉追尾機構ジンバル角センサ6
8の信号を取り出すのに用いられる。
【0052】さらに粗捕捉用フィルタ70は粗捕捉フィ
ードバック制御系の目標値の急激な変動を抑えるのに用
いられる。
【0053】以上述べたように、粗捕捉フィードバック
制御系はポインティングセンサ4の出力周期で目標値が
更新され、粗捕捉追尾機構ジンバル角センサ68の出力
周期でフィードバック制御を行う。通常、粗捕捉追尾機
構ジンバル角センサ68の出力周期はポインティングセ
ンサ4の出力周期よりもはるかに短いので、ポインティ
ングセンサ4を直接フィードバック信号に用いるよりも
広帯域の制御系を構成することができ、捕捉精度が向上
する。
【0054】実施例2.以下、請求項2記載の発明の一
実施例を図について説明する。図3において、73は精
捕捉追尾補償器、74は変位センサなどから構成される
精捕捉追尾機構ジンバル角センサ、75は精捕捉制御系
の目標値に対するリミッタ、76は精捕捉制御系の目標
値の急激な変動を抑える精捕捉用フィルタ、77は精捕
捉制御系の目標値をポインティングセンサ4の受光時と
非受光時で切り替えるための第1スイッチである。
【0055】次に動作について説明する。ポインティン
グセンサ4の受光時には、センサ出力は粗捕捉制御系の
加算器69に入力されると同時に、精捕捉制御系のリミ
ッタ75に入力される。リミッタ75はポインティング
センサ4の信号をある値で抑えて精捕捉制御系に過大な
信号が入力されないようにする。リミッタ75の出力は
さらに精捕捉用フィルタ76に入力され、その出力は精
捕捉制御系の目標値となる。精捕捉制御系ではこの目標
値に対して精捕捉追尾機構ジンバル角センサ74の出力
値をフィードバックし、偏差を精捕捉追尾補償器73に
入力する。精捕捉追尾補償器73はこの偏差が0になる
ように精捕捉追尾機構3を駆動する。ポインティングセ
ンサ4の受光時にはこのセンサ出力は粗捕捉制御系と精
捕捉制御系の両方に目標値として入力される。これら2
つの制御系の違いは、粗捕捉制御系の方がジンバル角の
駆動範囲が広く制御帯域が狭いこと、逆に精捕捉制御系
の方がジンバル角の駆動範囲が狭いが制御帯域が広く高
速・高精度の制御が可能なことである。したがって理想
的な捕捉を実現するためには、粗捕捉制御系で光空間通
信装置を相手局の方向に向けるとともに、相手局との相
対誤差が精捕捉追尾機構3の駆動範囲に入れば精捕捉制
御系で速やかに捕捉を行うのがよい。このとき粗捕捉追
尾機構2と精捕捉追尾機構3が同程度の速さで相手局の
方向に向かうと干渉をおこして全体としてうまく相手局
の方向を向くことができない恐れがあるので、粗捕捉用
フィルタ70と精捕捉用フィルタ76の時定数を変えて
干渉を除去する。すなわち高速動作が可能な精捕捉制御
系では精捕捉用フィルタ76の時定数を短く設定して相
手局の方向へすばやく精捕捉追尾機構3を向ける。一
方、駆動範囲の広い粗捕捉制御系では、粗捕捉用フィル
タの時定数を長く設定し、粗捕捉追尾機構2を比較的ゆ
っくりと動かして精捕捉制御系との干渉を回避するとと
もに、一定の時間経過後には粗捕捉追尾機構2を相手局
の方向に向けるようにする。
【0056】第1スイッチ77はポインティングセンサ
4の受光時と非受光時を切り替えるためのものであり、
非受光時には0を出力して精捕捉追尾機構3のジンバル
角を中立点に戻す。これはポインティングセンサ4の非
受光時に精捕捉追尾機構3のジンバル角がその駆動範囲
を超えてしまうのを防ぐ働きをする。
【0057】以上のように精捕捉追尾機構3と粗捕捉追
尾機構2をともにポインティングセンサ4で駆動するよ
うにし、その干渉をフィルタの時定数を変えることで回
避したので、駆動範囲が広く、しかも精捕捉追尾機構3
の駆動範囲内では高速・高精度の捕捉制御系が構成でき
る。
【0058】実施例3.以下、請求項3記載の発明の一
実施例を図について説明する。図4において、78は追
尾時に精捕捉追尾機構ジンバル角センサ74の値を入力
し、粗捕捉追尾制御系の目標値を出力する精粗協調制御
器、79は粗捕捉追尾制御系の目標値を捕捉時と追尾時
で切り替えるための第2スイッチ、80は精捕捉追尾制
御系の精捕捉追尾補償器73の入力を捕捉時と追尾時で
切り替えるための第3スイッチである。
【0059】次に動作について説明する。光空間通信装
置が相手局を捕捉する段階から相手局を追尾する段階に
入ると、相手局に対するより高い指向精度が要求され、
センサを2次元CCDなどのポインティングセンサ4か
ら4象限検出器などのトラッキングセンサ5に切り替え
る必要がある。このとき課題となるのは、捕捉から追尾
へのモード切り替えを円滑に行い制御系において過渡的
な応答を発生しないようにすることと、精捕捉追尾制御
系と粗捕捉追尾制御系の間での干渉を排除して両方が協
調的に動作するようにすることである。
【0060】最初に制御系の協調的な動作について述べ
る。トラッキングセンサ5は高精度ではあるが検出範囲
が狭く、精捕捉追尾制御系のセンサとしては役立つが、
粗捕捉追尾制御系には使うことができない。このとき粗
捕捉追尾制御系は、例えばポインティングセンサ4を用
いて精捕捉追尾制御系とは独立に制御することが考えら
れるが、精捕捉追尾制御系の追尾精度は1マイクロラジ
アン程度の超高精度を要求されるのが普通なので、両方
の制御系のわずかな干渉が致命的になる場合がある。そ
こで本発明では精捕捉追尾機構ジンバル角センサ74の
値を用いて、それが中立点に戻るように粗捕捉追尾機構
2を駆動するようにする。すなわち、まず精捕捉追尾機
構ジンバル角センサ74の出力を精粗協調補償器78に
入力し、そこで例えば積分制御などを行って軌道予測値
72を加えあわせて粗捕捉追尾補償器67の目標値とす
る。このようにすると粗捕捉追尾機構2は、ポインティ
ングセンサ4の値とは無関係に精捕捉追尾機構3のジン
バル角を中立点に戻すように動くことになるので、両方
の制御系が干渉を起こす恐れはなくなり、精捕捉追尾制
御系は精捕捉追尾機構3の駆動範囲から逸脱することな
く超高精度の追尾精度を達成できる。
【0061】次に捕捉と追尾のモード間の切り替えにつ
いて述べる。ここでは第2スイッチ79で粗捕捉追尾制
御系の目標値の切り替えを行い、第3スイッチ80で精
捕捉追尾補償器73の入力値の切り替えを行う。制御系
が切り替え時に過渡的な応答を示すのを防ぐためには、
第2スイッチ79や第3スイッチ80の切り替え時にお
いて切り替え量の間にあまり差のないことが必要にな
る。まず第2スイッチ79は捕捉時には粗捕捉用フィル
タ70の出力を粗捕捉制御系の目標値とする。したがっ
て追尾時に精粗協調補償器78が積分制御を行う場合を
考えると、第2スイッチ79を捕捉から追尾へ切り替え
るときに精粗協調補償器78の積分器の初期値をそのと
きの粗捕捉用フィルタ70の出力値に設定すればよい。
このように設定することで滑らかな切り替えを実現でき
る。また第3スイッチ80は捕捉時には精捕捉用フィル
タ76の出力と精捕捉追尾機構ジンバル角センサ74と
の偏差を精捕捉追尾補償器73の入力とする。したがっ
てこの入力値は精捕捉追尾補償器73の働きにより、ほ
とんど0近傍の値となっている。したがって、第3スイ
ッチ80を捕捉から追尾へ切り替えるときにはトラッキ
ングセンサ5の出力を精捕捉追尾補償器73の入力とす
ればよく、トラッキングセンサ5で検出された追尾誤差
分が加わるだけで、精捕捉追尾補償器73が問題となる
ような過渡応答を示すことはない。
【0062】以上のように精捕捉追尾系と粗捕捉追尾系
の構成において、捕捉から追尾への切り替えを滑らかに
行い、追尾時には精粗協調補償器78の出力を用いて粗
捕捉追尾機構2を駆動するようにしたので、捕捉から追
尾へ円滑に移行し、かつ追尾を確実に持続することがで
きる。
【0063】実施例4.以下、請求項4記載の発明の一
実施例を図について説明する。図5は実施例4によるミ
ラー駆動機構の構成を示す縦断面図であり、図6は上面
図、図7は図5のD−D線断面図、図8は図5のE−E
線断面図である。図において、11は中間ジンバル部で
あり、固定部16から弾性軸受12、13により揺動可
能に支持されている。9はマウントプレートであり、中
間ジンバル部11から弾性軸受(図示せず)により、中
間ジンバル部11の揺動軸と同じ平面内にありかつ直交
する揺動軸を中心に揺動可能に支持されている。30〜
33は電磁アクチュエータこの例では電磁吸引アクチュ
エータであり、マウントプレート9を互いに直交する2
つの揺動軸回りに揺動させるトルクを発生する。26〜
29はマウントプレートの揺動量を検出する変位センサ
である。18はミラーであり、ミラーホールダ17によ
りマウントプレート9の反中間ジンバル部11対向面に
固定されている。19はカウンタウエイトであり、マウ
ントプレート9の支柱10に固着され揺動部全体の重心
位置を揺動中心に一致または近付ける働きをする。な
お、この例では、支柱10は電磁石に吸引される鉄など
の部材で作られており、この支柱10を図7に示すよう
に、電磁吸引アクチュエータ30〜33で四方から吸引
し、これらの吸引力の合成により、直交する2つの軸回
りの回転力を発生する。さらに、図8に示すように、こ
の支柱10を四方から囲んだ変位センサ26〜29で支
柱10との距離を検出し、その信号を演算して各ジンバ
ル軸回りのジンバル角を得る。なお、この変位センサ2
6〜29は必ずしも4個なくてもよく、互いに直交する
2個でもよい。
【0064】このようにミラー18を1つの駆動機構で
2つの軸回りに回転できるので、精捕捉追尾に必要とな
る2つの軸回りのミラー回転角制御を1つの精捕捉追尾
機構で実現できる。これに対して、1つの軸回りにしか
ミラー回転角制御ができない精捕捉追尾機構を2つ順次
並べて配置し、2つの軸回りのミラー回転角制御を行う
方法もあるが、送受信望遠鏡1にできるただ1つの射出
瞳位置に、2つの軸回りに回転できる精捕捉追尾用ミラ
ー18を配置すれば、送受信望遠鏡1へのレーザビーム
の入射角に依存することなく所望の光学特性等を維持で
きる特長が得られるが、ただ1つの軸回りにしかミラー
回転角制御ができない精捕捉追尾機構を2つ同一の上記
射出瞳位置に配置することはできない。さらに、精捕捉
追尾用ミラー18を取り付けているマウントプレート9
の揺動量を検出することができるので、請求項2と請求
項3で必要となる精捕捉追尾機構ジンバル角センサを持
つ精捕捉追尾機構を提供することができる。また、マウ
ントプレート9を支持する中間ジンバル部11を小型軽
量化させ、全体寸法が小さく、軽量にでき、揺動部全体
の重心位置を揺動中心に一致、または近付けるようにカ
ウンタウエイト19を配置させたので、衛星本体から伝
達してくる振動外乱に起因する制御誤差を小さくするこ
とができる。
【0065】実施例5.以下、請求項5および6記載の
発明の一実施例を図について説明する。図9は実施例5
によるミラー駆動機構の構成を示す横断面図であり、図
10は図9のA−A線断面図、図11は図9のB−B線
断面図である。図において、20〜23はマウントプレ
ート9の反ミラー18固定面に対向配置された回転トル
ク発生用の電磁アクチュエータであり、マウントプレー
ト9に取り付けられた永久磁石等からなる磁気回路24
と、固定部16に取り付けられたコイル25を備えてい
る。26〜29はマウントプレート9の反ミラー18固
定面に対向配置されてマウントプレート9との距離を検
出する渦電流センサや静電容量センサなどの変位センサ
である。
【0066】中間ジンバル部11は固定部16に弾性軸
受12と13でX軸回りの回転自由度を残して支持され
ている。マウントプレート9は中間ジンバル部11に弾
性軸受14と15でX軸と直交するY軸回りの回転自由
度を残して支持されている。これにより、マウントプレ
ート9は固定部16に対して、同一平面内にあり互いに
直交するX軸とY軸の2軸の回転自由度を持つように支
持されている。マウントプレート9の反中間ジンバル部
11対向面にはミラーホールダ17により精捕捉追尾用
ミラー18が固定されている。
【0067】永久磁石を用いた磁気回路24はマウント
プレート9の反ミラー固定面に取り付けられており、固
定部16のこれと向き合う位置に取り付けられたコイル
25と組み合わされて電磁アクチュエータ23を構成
し、図10で上下方向の並進力を発生し、ジンバル軸回
りのトルクを発生する。電磁アクチュエータ20〜22
も同様の構成なっており、これら電磁アクチュエータ2
0〜23の発生トルクの合成によってX軸とY軸の回転
力を発生する。粗捕捉追尾機構に比べて、精捕捉追尾機
構はジンバル可能範囲は比較的狭くてよいが、応答周波
数は比較的高いものが要求される。上記の電磁アクチュ
エータ20〜23配置では電磁アクチュエータとジンバ
ル軸間距離を長くすることができるので、ジンバル可能
範囲は比較的狭くなるが発生トルクは比較的大きくでき
るので、精捕捉追尾機構に適した高い応答周波数を持つ
ことができる。
【0068】マウントプレート9とミラーホールダ17
と精捕捉追尾用ミラー18と電磁アクチュエータ20〜
23の磁気回路部と支柱10等からなるジンバル負荷部
すなわち揺動部全体の重心がジンバル軸上に無い場合、
例えば、人工衛星の振動は固定部16を介してジンバル
軸回りの回転トルクを生じ、精捕捉追尾機構への外乱と
なる。マウントプレート9の裏側の支柱10に取り付け
られたカウンタウエイト19はジンバル負荷部全体の重
心位置をジンバル軸中心に近づけ、上記外乱発生を抑制
するためのものである。
【0069】変位センサ26〜29はそれぞれセンサヘ
ッドとマウントプレート9とのギャップ量を検出する。
これらの変位センサの検出信号を演算し、各ジンバル軸
回りのジンバル角を得る。例えば、図9の配置では、マ
ウントプレート9が固定部16と平行である場合を零と
した場合の変位センサ27の検出量をD[mm]とし、
変位センサ27と揺動軸との距離をL[mm]とする
と、Y軸回りの回転角A[rad]=arctan(D
/L)はほぼD/Lとして得られる。同様に、変位セン
サ29の検出量を、変位センサ29と揺動軸との距離か
ら決まる係数で割ることでX軸回りの回転角が得られ
る。つまり、上記変位センサの配置点と揺動軸間の距離
が長ければ、より細かい分解能で回転角を得ることがで
きる。これら変位センサ26〜29はマウントプレート
9の反ミラー固定面すなわち精捕捉追尾ミラー18の固
定されていない面に対向して配置されているので、上記
変位センサ26〜29の配置点と揺動軸間の距離を長く
することができ、回転角を算出する際に用いられる上記
係数の値を比較的大きくできるので、角度分解能の高い
ジンバル角センサを構成することができる。
【0070】なお、変位センサ26と変位センサ27は
互いに揺動軸に関する対称の位置に配置されているの
で、それぞれの変位センサ26、27から算出される回
転角は符号のみが逆となる冗長系となっており、これら
2つの変位センサ26、27の何れかが故障しても、Y
軸回りの回転角を得ることができる。さらに、両方が正
常の場合、例えば、変位センサ26の検出量をD1=D
+e[mm]と変位センサ27の検出量をD2=−D+
e[mm]とし、両変位センサと揺動軸との距離をL
[mm]とすると、Y軸回りの回転角は、Aはほぼ(D
1−D2)/2L=D/Lとして得ることができる。こ
こで、eはマウントプレート9の並進方向の変位量、ノ
イズ、または、温度ドリフトの成分等であり、2つのセ
ンサが使用できる場合は、このeの影響を除去すること
ができる。このように揺動軸に関する対称の位置に配置
されている2つのセンサが使用できる場合は、より高精
度な角度検出が可能である。なお、電磁アクチュエータ
も同様に、互いに揺動軸に関する対称の位置に冗長配置
されているので、同様に一方が故障した時にも機能でき
る。
【0071】実施例6.以下、請求項5および6記載の
発明の他の実施例を図について説明する。図12は実施
例6によるミラー駆動機構の部品配置を示し、図10の
C−C線の位置で切った断面図である。電磁アクチュエ
ータ20〜23と変位センサ26〜29の配置を図12
のようにしてもよく、上記実施例5と同様の効果が得ら
れる。
【0072】実施例7.以下、請求項5および6記載の
発明のさらに他の実施例を図について説明する。図13
は実施例7によるミラー駆動機構の部品配置を示し、図
10のC−C線の位置で切った断面図である。図10で
示したように、磁気回路24とコイル25からなる電磁
アクチュエータの場合は、コイル24に流す電流の向き
を反転させることで、マウントプレート9に働く並進力
の符号を反転させることができるので、図13のように
揺動軸の片側だけに2個の電磁アクチュエータを配置し
てもよく、また、同様に変位センサも2個でもよいの
で、図9および図12で示した実施例に比べて使用部品
数を減らすことができる。
【0073】なお、上記各実施例5〜7では、例えば、
電磁アクチュエータ23を構成する磁気回路24をマウ
ントプレート9に、コイル25を固定部16にそれぞれ
配置したが、電磁アクチュエータを構成する磁気回路2
4を固定部16に、コイル25をマウントプレート9に
配置してもよく、また、電磁アクチュエータ20〜23
は、電磁石とこれに吸引される鉄などの部材からなる電
磁吸引アクチュエータであってもよい。なお、電磁石を
用いた電磁吸引アクチュエータでは、永久磁石や空芯コ
イルのような比較的強度の弱い部品を持たないので、永
久磁石や空芯コイルを持つものよりも高い強度を有する
ミラー駆動機構を得ることができる。また、永久磁石と
空芯コイルからなる電磁アクチュエータでは、空芯コイ
ルから発生する熱を逃がす必要があり、特に、真空中で
使用される人工衛星搭載用の場合は問題となる。しか
し、電磁吸引アクチュエータの場合には、コアに巻かれ
たコイルで発生する熱は、コア、固定部を通して逃がす
ことができるので、放熱特性も良くできる。
【0074】実施例8.請求項7記載の発明の一実施例
を図について説明する。図14は実施例8による光空間
通信装置用のミラー駆動機構を示す斜視図であり、図1
5および16は図14のF−F線断面図であり、それぞ
れ把持時および把持解放時の様子を示している。図17
は図14をG方向からみた側面図である。図において、
34は揺動部に設けたフランジ、35はフランジ34を
少なくとも対向する2方向から把持して揺動部を静止状
態の保持する第1、第2の把持部、40、41は一端部
どうしが軸着され、把持時はほぼ直線状に並ぶ第3、第
4のリンク、42は軸着部、38、39は第1の把持部
35と第3のリンク40、および第2の把持部35と第
4のリンク41とをそれぞれつなぐ第1および第2の接
続体であり、この例では第1、第2のリンクで構成され
ている。これら第1、第2のリンク38、39はそれぞ
れ回転支持部36により固定部16に支持されている。
37は回転支持部36に設けた展開ばねであり、把持解
放時に第1、第2リンク38、39を回転支持部36を
中心に回転させる。43は軸着部42に設けた復元力発
生部であり、例えばリニア駆動のアクチュエータで構成
され、把持時は第3、第4リンク40、41を直線状に
保持すると共に把持解放時は軸着部42に第3、第4リ
ンク40、41と直交する方向の力を加えて第3、第4
リンク40、41を軸着部42を中心に折り曲げる。
【0075】次に、組立と解放動作について説明する。
組立時には、第1、第2リンク38、39および第3、
第4リンク40、41を展開ばね37のばね力に抗して
変位させ、把持部35をフランジ34に接触させる。こ
のとき、第3リンク40と第4リンク41はほぼ直線状
に並んで配置される。第3リンク40と第4リンク41
を直線状に配置したとき、これらのリンク40、41に
偶力が生じないように第1〜第4のリンク38〜41お
よび把持部35を配置しているので、偶力が生じず、し
たがって、復元力発生部43で第3リンク40と第4リ
ンク41の軸着部42に外力を負荷しなくてもこれらの
リンク40、41は直線状に保持される。なお、多少の
偶力が生じた場合でも、極めて小さな力で第3、第4リ
ンク40、41を静止状態に保持することができる。
【0076】次に、図16に示すように、格納状態を解
放する指令により、復元力発生部43に復元力が発生す
ると、アクチュエータ(図示せず)が変位し、第3リン
ク40と第4リンク41の軸着部42にこれらのリンク
40、41と直交する方向の力が作用し、第3リンク4
0と第4リンク41は軸着部42を中心にミラー18方
向に折れ曲がる。第3リンク40と第4リンク41の軸
着部42がミラー18方向に変位を始めると、展開ばね
37のばね力により第3リンク40と第4リンク41の
軸着部42を変位させる力は増大し、把持部35とフラ
ンジ34は分離し、フランジ34の拘束は解放される。
【0077】このように、軸着部が、組立時に展開力が
生じにくい特異点となり、小さな保持力でフランジを把
持できると共に、把持解放時に加える力も小さくてよい
ので、保持および解放力発生機構を小型化でき、さらに
把持解放時に周辺の機器に与える影響を大幅に低減でき
る。なお、第3リンク40と第4リンク41は直線状に
保持される場合に最小の保持力、および解放力でよい
が、多少角度がついても特異点近傍であれば極めて小さ
な力で保持および解放できる。さらに、第3リンク40
と第4リンク41の軸着部42がミラー18方向に変位
を始めると、展開ばね37のばね力により第3リンク4
0と第4リンク41の軸着部42を変位させる力は増大
し、把持部35とフランジ34は確実に分離するので、
展開信頼性の極めて高い機構を提供できる。
【0078】実施例9.請求項7記載の発明の他の実施
例を図について説明する。図18は実施例9による光空
間通信装置用のミラー駆動機構を示す斜視図である。こ
の実施例では、復元力発生部はワイヤー45で拘束力を
抑える構造になっている以外は上記実施例8と同じであ
る。即ち、第3リンク40と第4リンク41の軸着部4
2をワイヤー45で支持している。ワイヤー45の他端
はミラー駆動機構から十分に離れたところで止められて
いる。そしてワイヤー45は、プーリ44で方向転換さ
れ、ストッパ部46を通り戻り止め47と予圧ばね48
が付けられ他端近傍でラインカッタ−49と対向してい
る。第3リンク40と第4リンク41の初期復元力は軸
着部42に設けたばね50で与えている。
【0079】次に動作について説明する。格納状態を解
放する指令によりラインカッタ−49が例えば火薬爆発
力で動作し、ワイヤー45を切断する。ワイヤー45の
切断により予圧ばね48のばね力が抜け、第3リンク4
0と第4リンク41の軸着部42に設けたばね50のば
ね力により切断したワイヤー45のリンク機構側部分は
戻り止め47がストッパ部46と接触するまでリンク機
構側に変位する。そして、第3リンク40と第4リンク
41の軸着部42に設けたばね50のばね力により、軸
着部42に力が作用し、軸着部42はミラー18方向に
変位する。軸着部42がミラー18方向に変位を始める
と、展開ばね37のばね力により第3リンク40と第4
リンク41の軸着部42を変位させる力は増大し、把持
部35とフランジ34は分離し、フランジ34の拘束は
解放される。
【0080】このように構成しているので、予圧ばね4
8のばね力は、第3リンク40と第4リンク41の軸着
部42に設けたばね50のばね力に打ち勝つ程度でよ
く、展開ばね37のばね力より小さくできる。この結
果、ワイヤー45およびその支持構造が小型化でき、ワ
イヤー45切断に必要な力が小さくなり、切断の際の衝
撃力を小さくでき、周辺の機器に与える影響を小さくで
きる。また、ミラー駆動機構の近傍に復元力発生部を配
置しないため、ミラー駆動機構部をコンパクトにまとめ
ることができる。
【0081】実施例10.請求項8記載の発明の一実施
例を図について説明する。図19は実施例10に係る第
3リンク40と第4リンク41の軸着部42付近を拡大
して示す斜視図である。図において、41aは逆回転防
止機構、この例では、第3リンク40と第4リンク41
の軸着部42近傍で第4リンク41に設けられた突起で
あり、第3リンク40と第4リンク41とのなす角度が
一定値以上になると第4リンク41の突起41aが第3
リンク40に接触するように構成している。
【0082】このように構成しているので、第1リンク
38と第2リンク39に設けたフランジ34を把持する
把持部35がフランジ34から離れる方向に移動すると
き等に第3リンク40と第4リンク41の軸着部42が
移動する方向と逆方向に軸着部42が移動することがな
いので、第3リンク40と第4リンク41が特異点を越
えて変位するのを防止し、把持時および把持解放時に要
する力をほぼ最小にすることができる。
【0083】なお、上記各実施例4〜10では主に、ミ
ラー駆動機構を精捕捉追尾機構に適用した場合について
説明したが、これに限るものではなく例えば図1に符号
7で示す光行差補正機構等にも適用できる。
【0084】実施例11.以下、請求項9記載の発明の
一実施例を図について説明する。図20において、51
は光学部品を固定でき、かつ、遠隔操作により光学部品
を固定位置より除去できる除去機構、52は除去機構5
1上に配置されたレーザ発光素子とレンズ系からなる送
信光学部、レーザ受光素子とレンズ系からなる受信光学
部、レーザ位置検出器等の第1の光学部品、53は第1
の光学部品52と同等機能を有して予備となる第2の光
学部品、54は他の光学部品である。また、矢印55、
56はそれぞれの光学部品52、53の光軸方向を表
す。
【0085】次に動作について説明する。第1、第2の
光学部品52、53が例えばレーザ発光素子とレンズ系
からなる送信光学部である場合を例とする。第1の光学
部品52はその射出レーザビームが光学部品54へ射出
するように除去機構51上に配置され光軸55が調整さ
れている。また、予備光学部品である第2の光学部品5
3の光軸56は、光軸上前段に配置された第1の光学部
品52がその光軸上に無い場合に光学部品54へ射出す
るように調整されている。このように構成されたものに
おいて、第1の光学部品52が故障、性能劣化等を起こ
した場合は、除去機構51を動作させて第1の光学部品
52を取り除き、光学部品52と同等機能を持ち休止さ
せていた予備の第2の光学部品53の光軸56を光学部
品54へ到達させる。なお、第1の光学部品52と予備
の第2の光学部品53がレーザ発光素子とレンズ系から
なる送信光学部である場合について説明したが、これに
限るものではなく、例えば、レーザ受光素子とレンズ系
からなる受信光学部等でも同様に機能する。
【0086】このように製造時に第1の光学部品52と
第2の光学部品53を予めアライメント調整して配置さ
せておくことができるので、第1の光学部品52が故
障、性能劣化等を起こした場合に、第1の光学部品52
を取り除くという簡単な動作のみで、既にアライメント
調整された予備品である第2の光学部品53に、アライ
メント精度を劣化させることなく切り換えることができ
る。特に、レーザ発光素子とレンズ系からなる送信光学
部、レーザ受光素子とレンズ系からなる受信光学部、レ
ーザ位置検出器等の光学部品は、要求されるアライメン
ト精度が高く、しかも、その故障等が光空間通信装置全
体の機能停止に直結するので、これらの光学部品の冗長
化は光空間通信装置の信頼性を極めて向上できる。な
お、ここでは、第1の光学部品52と第2の光学部品5
3による1段の冗長配備の例を示したが、さらに多段に
することで、より冗長度の高い冗長配備が可能である。
また、第1の光学部品52と第2の光学部品53の特性
等を変えておき、装置運用の必要に応じて、光学部品を
切り換えることにも適用できる。
【0087】実施例12.以下、請求項10記載の発明
の一実施例を図について説明する。図21において、5
7は除去機構51上に配置された光路変更用ミラー、5
8は光学部品54への光軸を光路変更用ミラー57で折
り返された位置に配置された例えばレーザ発光素子とレ
ンズ系からなる送信光学部、レーザ受光素子とレンズ系
からなる受信光学部、レーザ位置検出器等の第1の光学
部品、矢印59は第1の光学部品58の光軸方向を表
す。
【0088】次に動作について説明する。第1、第2の
光学部品58、53がレーザ発光素子とレンズ系からな
る送信光学部である場合を例とする。除去機構51 上
に配置された光路変更用ミラー57と第1の光学部品5
8はその射出レーザビームの光軸59が光路変更用ミラ
ー57で折り返され、光学部品54へ到達するように調
整されている。また、予備である第2の光学部品53の
光軸56は、光路変更用ミラー57がその光軸上に無い
場合に光学部品54へ射出するように調整されている。
第1の光学部品58が故障、性能劣化等を起こした場合
は、除去機構51を動作させ、光路変更用ミラー57を
取り除き、第1の光学部品58と同等機能を持ち休止さ
せていた予備光学部品53の光軸56を光学部品54へ
到達させる。なお、第1の光学部品58と第2の光学部
品53がレーザ発光素子とレンズ系からなる送信光学部
である場合を示したが、これに限るものではなく、例え
ば、レーザ受光素子とレンズ系からなる受信光学部でも
同様に機能し、また、第1の光学部品58から光学部品
54への光軸に沿った光軸長と予備光学部品53から光
学部品54への光軸に沿った光軸長を互いに一致させれ
ば、第1の光学部品58と予備光学部品53から出入り
するレーザビームが平行ビームでない場合も上記実施例
11と同様の機能を有すことができる。
【0089】このように製造時に光路変更用ミラー57
と第1の光学部品58と第2の光学部品53を予めアラ
イメント調整して配置させておくことができるので、上
記第1の光学部品52が故障、性能劣化等を起こした場
合に、上記光路変更用ミラー57を取り除くという簡単
な動作のみで、既にアライメント調整された予備品であ
る第2の光学部品53に、アライメント精度を劣化させ
ることなく切り換えることができる。請求項9の実施例
11でも述べたように、レーザ発光素子とレンズ系から
なる送信光学部、レーザ受光素子とレンズ系からなる受
信光学部、レーザ位置検出器等の光学部品は、要求され
るアライメント精度が高く、しかも、その故障等が光空
間通信装置全体の機能停止に直結するので、これらの光
学部品の冗長化は光空間通信装置の信頼性を極めて向上
できる。なお、ここでは、第1の光学部品58と第2の
光学部品53の1段の冗長配備の例を示したが、これを
多段にすることで、より冗長度の高い冗長配備が可能で
ある。また、第1の光学部品58と第2の光学部品53
の特性等を変えておき、装置運用の必要に応じて、光学
部品を切り換えることにも適用できる。なお、請求項9
の実施例11で第1の光学部品52がレーザ発光素子と
レンズ系からなる送信光学部、レーザ受光素子とレンズ
系からなる受信光学部、レーザ位置検出器等の光学部品
である場合、これに接続されている電気配線等のケーブ
ルがあるため、除去機構51の除去動作を行わせるため
に大きな駆動力が要求されること、または、上記ケーブ
ルの絡みにより除去動作の失敗等の可能性があること等
が考えられる。しかし、請求項10の光空間通信装置で
は、予備の第2の光学部品53への切り換えのために必
要となる除去機構51が除去するのは、光路変更用ミラ
ー57であり、これには上記ケーブル等がないため、よ
り容易に、しかも、確実に光学部品の切り換えができ
る。
【0090】実施例13.以下、請求項11記載の発明
の一実施例を図について説明する。図22は実施例13
に係る除去機構の固定状態を示し、(a)は上面図、
(b)は正面図、(c)は側面図である。図23は上記
除去機構の解放状態を示し、(a)は上面図、(b)は
正面図、(c)は側面図である。図において、60はレ
ーザ発光素子とレンズ系からなる送信光学部、レーザ受
光素子とレンズ系からなる受信光学部、レーザ位置検出
器、または光路変更用ミラー等の光学部品、61は固定
部、62は上記光学部品60を搭載する可倒台、63は
可倒台に回転自由度を与え可倒台62を回動可能に支持
する支持部すなわちヒンジ部、64は可倒台62と接触
させて可倒台62の回動を阻止するためのロック機構
部、65はロック機構部63のロックを解放する力を発
生するロック解放力発生部、66はロック解放時に可倒
台62を倒す力を発生する回転力発生部である。
【0091】次に動作について説明する。まず、除去機
構の固定方法について説明する。図22(a)(b)
(c)に示すように、光学部品60は可倒台62の回転
軸方向に光軸を向けて搭載される。リンク機構からなる
ロック機構部64の先端部が可倒台62の側面に位置す
る穴に挿入され、可倒台62を取り付け面上に固定す
る。これにより可倒台62上に搭載された光学部品60
の光軸が所望の方向に配置される。ロック機構部64の
リンク機構の他端は固定状態にあるロック解放力発生部
65につながれて固定されている。
【0092】次に、除去機構の解放方法について説明す
る。図23(a)(b)(c)に示すように、ロック解
放力発生部65が外部からの指令信号によって、ロック
機構部64のリンク機構を押し出す力を発生すると、可
倒台62の側面に位置する穴に挿入されていたロック機
構部64のリンク機構の先端が抜け、可倒台62のロッ
クが解放される。ロックが解放された可倒台62はヒン
ジ部63に設けられた回転力発生部66の回転力によっ
てヒンジ部63回りに回転し、ロック解放前に光学部品
60があった位置、もしくは、光学部品60の光軸があ
った位置から光学部品を除去する。なお、上記実施例で
はロック機構部64が多リンク機構である場合を示した
が、1つの棒、または、フックでもよく、また、ロック
解放力発生部65も例えば図18で示したのと同様のワ
イヤー45とばね48とワイヤーカッター49等から構
成してもよい。
【0093】このように、ヒンジ部63をロック機構6
4で固定することで、レーザ発光素子とレンズ系からな
る送信光学部、レーザ受光素子とレンズ系からなる受信
光学部、レーザ位置検出器、ミラー等の光学部品を所定
の光軸上の位置に取り付けることができ、また、ロック
解放力発生部65でロックを解除することで、回転力発
生部66がヒンジ部63回りに発生する回転力によっ
て、ロック解放前に光学部品があった位置、もしくは、
光学部品の光軸があった位置から光学部品60を除去す
ることができるようにしたので、請求項9の実施例11
で必要となる故障、性能劣化等を起こした光学部品の除
去、または、請求項10の実施例12で必要となる光路
変更用ミラーの除去を遠隔操作で行うことができる。な
お、回転力発生部66はモータ等の電気アクチュエータ
を使用してもよいが、この除去動作は一度だけ可能であ
ればよく、板ばね、回転ばね等の機械要素でもよいの
で、簡単な機構で構成できる。
【0094】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、粗捕捉追尾機構により受光部を相手局に大まかに
向けると共に精捕捉追尾機構により上記受光部を相手局
に高精度に向けるように構成する光空間通信装置におい
て、上記粗捕捉追尾機構のジンバル角を検出する粗捕捉
追尾機構ジンバル角センサと、相手局との相対誤差を検
出するポインティングセンサと、このポインティングセ
ンサ信号と上記粗捕捉追尾機構ジンバル角センサ信号を
加算して目標値を生成する加算器とを備え、上記加算器
の出力を目標値とし上記粗捕捉追尾機構ジンバル角をフ
ィードバックして上記粗捕捉追尾機構を相手局の方向に
駆動するので、粗捕捉制御系の制御帯域をポインティン
グセンサのサンプルレートによらずに広めることがで
き、粗捕捉制御系の捕捉精度を向上できる効果がある。
【0095】請求項2記載の発明によれば、粗捕捉追尾
機構により受光部を相手局に大まかに向けると共に精捕
捉追尾機構により上記受光部を相手局に高精度に向ける
ように構成する光空間通信装置において、上記粗捕捉追
尾機構のジンバル角を検出する粗捕捉追尾機構ジンバル
角センサと、上記精捕捉追尾機構のジンバル角を検出す
る精捕捉追尾機構ジンバル角センサと、相手局との相対
誤差を検出するポインティングセンサと、このポインテ
ィングセンサ信号と上記粗捕捉追尾機構ジンバル角セン
サ信号を加算して目標値を生成する加算器とを備え、上
記加算器の出力を時定数の比較的長い粗捕捉用フィルタ
に通した出力を目標値とし上記粗捕捉追尾機構ジンバル
角をフィードバックして上記粗捕捉追尾機構を相手局の
方向に駆動すると共に、上記ポインティングセンサ信号
をリミッタと上記粗捕捉用フィルタより時定数の短い精
捕捉用フィルタに通した出力を目標値とし上記精捕捉追
尾機構ジンバル角をフィードバックして上記精捕捉追尾
機構を相手局の方向に駆動するので、粗捕捉追尾機構と
精捕捉追尾機構の干渉を回避でき、光空間通信装置の捕
捉精度を向上させるとともに、捕捉に要する時間を短縮
できる効果がある。
【0096】請求項3記載の発明によれば、粗捕捉追尾
機構により受光部を相手局に大まかに向けると共に精捕
捉追尾機構により上記受光部を相手局に高精度に向ける
ように構成する光空間通信装置において、粗捕捉追尾機
構のジンバル角を検出する粗捕捉追尾機構ジンバル角セ
ンサと、精捕捉追尾機構のジンバル角を検出する精捕捉
追尾機構ジンバル角センサと、相手局との相対誤差を広
い範囲で検出するポインティングセンサと、相手局との
相対誤差を上記ポインティングセンサより高精度かつ高
周波数で検出するトラッキングセンサと、上記粗捕捉追
尾機構ジンバル角センサ信号と上記精捕捉追尾機構ジン
バル角センサ信号との干渉を抑制して追尾時に上記精捕
捉追尾機構のジンバル角センサ信号で上記粗捕捉追尾機
構を駆動するための精粗協調補償器と、捕捉時と追尾時
の信号の切り替えを行うスイッチとを備え、上記精捕捉
追尾機構は相手局を捕捉する場合には上記ポインティン
グセンサ信号で駆動され、相手局を追尾する場合には上
記トラッキングセンサ信号で駆動されると共に、上記粗
捕捉追尾機構は相手局を捕捉する場合には上記ポインテ
ィングセンサ信号で駆動され、相手局を追尾する場合に
は上記精捕捉追尾機構のジンバル角センサ信号で駆動さ
れるので、捕捉から追尾への切り替えを円滑に行え、光
空間通信装置の捕捉精度と捕捉速度を同時に向上させ、
しかも精粗協調補償器の働きで精捕捉追尾機構のジンバ
ル角が駆動範囲内に常に収まりながら制御系間の干渉が
排除されて追尾精度を向上できるという効果がある。
【0097】請求項4記載の発明によれば、固定部から
揺動可能に支持された中間ジンバル部と、この中間ジン
バル部から上記中間ジンバル部の揺動軸と同じ平面内に
ありかつ直交する揺動軸を中心に揺動可能に支持された
マウントプレートと、このマウントプレートを互いに直
交する2つの上記揺動軸回りに揺動させるトルクを発生
する複数の電磁アクチュエータと、上記マウントプレー
トの揺動量を検出する検出器と、上記マウントプレート
の反中間ジンバル部対向面に固定されたミラーと、上記
マウントプレートに固着され上記揺動部全体の重心位置
を上記揺動中心に一致または近付けるためのカウンタウ
エイトとを備え、上記ミラーを互いに直交する2つの揺
動軸回りに揺動させるように構成したので、マウントプ
レートを支持する中間ジンバル部を小型軽量化でき、全
体寸法を小さく、軽量化できる。また、カウンタウエイ
トを備えたので、衛星本体から伝達してくる振動外乱に
起因する制御誤差を小さくできる。さらに、マウントプ
レートの揺動量を検出する機能を有するので、例えば請
求項2および3記載の精捕捉追尾機構ジンバル角が検出
できる効果がある。
【0098】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載のものにおいて、揺動量検出器は、マウントプレート
の反ミラー固定面に対向配置されて上記マウントプレー
トとの距離を検出する複数の変位センサを備え、上記変
位センサの検出量から上記マウントプレートの揺動量を
算出するようにしたものであるので、マウントプレート
の揺動中心から変位センサまでの距離を大きくとれ角度
検出分解能の高い揺動量検出器が得られる。
【0099】請求項6記載の発明によれば、請求項4ま
たは5記載のものにおいて、電磁アクチュエータは、マ
ウントプレートの反ミラー固定面に対向配置されるの
で、マウントプレートの揺動中心から電磁アクチュエー
タまでの距離を大きくとれ、電磁アクチュエータが発生
する比較的小さな並進力で大きな揺動トルクを得ること
ができる。
【0100】請求項7記載の発明によれば、請求項4〜
6記載のものにおいて、揺動部に設けたフランジと、こ
のフランジを少なくとも対向する2方向から把持して上
記揺動部を静止状態に保持する第1、第2の把持部と、
一端部どうしが軸着され上記把持時はほぼ直線状に並ぶ
第3、第4のリンクと、上記第1の把持部と第3のリン
ク、および第2の把持部と第4のリンクをそれぞれつな
ぐ第1、第2の接続体とを備え、把持時は上記第3、第
4のリンクをほぼ直線状に保持すると共に、把持解放時
は上記軸着部に上記第3、第4のリンクと直交する方向
の力を加えて上記第3、第4のリンクを軸着部を中心に
折り曲げるように構成したので、軸着部が、組立時に展
開力が生じにくい特異点となり、小さな保持力でフラン
ジを把持できると共に、把持解放時に加える力も小さく
てよいので、保持および解放力発生機構を小型化でき、
さらに把持解放時に周辺の機器に与える影響を大幅に低
減できる。
【0101】請求項8記載の発明によれば、請求項7記
載のものにおいて、第3、第4のリンクが把持解放時に
折れ曲がる方向と反対方向に折れ曲がるのを防止する逆
回転防止機構を備えたので、リンクがほぼ直線状となる
特異点を越えて変位することがなく、把持時および把持
解放時に要する力をほぼ最小にすることができる。
【0102】請求項9記載の発明によれば、光軸上前段
に配置された第1の光学部品と、上記光軸上後段に配置
された第2の光学部品と、上記第1の光学部品を上記光
軸上から取り除く除去機構とを備えたので、第1の光学
部品が故障、性能劣化等を起こした場合等に遠隔操作で
光軸上から取り除き、予め位置決め調整をして配置され
た後段の第2の光学部品を、第1の光学部品の代わりに
使用することができ、光空間通信装置の信頼性を極めて
向上できる効果がある。
【0103】請求項10記載の発明によれば、光軸上前
段に配置された光路変更用ミラーと、この光路変更用ミ
ラーによって折り返された光軸上に配置された第1の光
学部品と、上記光路変更用ミラーを光軸上から取り除く
除去機構と、上記光路変更用ミラーが光軸上から取り除
かれた状態における上記光軸上後段に配置された第2の
光学部品とを備えたので、第1の光学部品が故障、性能
劣化等を起こした場合等に第1の光学部品へビームを導
く光路変更用ミラーを遠隔操作で光軸上から取り除き、
予め位置決め調整をして配置された後段の第2の光学部
品を、第1の光学部品の代わりに使用することができ、
光空間通信装置の信頼性を極めて向上できる効果があ
る。
【0104】請求項11記載の発明によれば、請求項9
または10記載のものにおいて、除去機構は、第1の光
学部品または光路変更用ミラーを搭載する可倒台と、こ
の可倒台を回動可能に支持する支持部と、上記可倒台の
回動を阻止するロック機構部と、上記ロックを解放する
ロック解放力発生部とを備え、上記可倒台の回動により
ロック解放前に配置されていた光軸から上記光学部品ま
たは光路変更用ミラーを除去するように構成したもので
あるので、第1の光学部品の除去、または、光路変更用
ミラーの除去を遠隔操作で容易に行うことができる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】各請求項記載の発明に係る光空間通信装置の全
体的な構成例を示す概念図である。
【図2】実施例1による光空間通信装置の捕捉追尾制御
系を説明するブロック図である。
【図3】実施例2による光空間通信装置の捕捉追尾制御
系を説明するブロック図である。
【図4】実施例3による光空間通信装置の捕捉追尾制御
系を説明するブロック図である。
【図5】実施例4によるミラー駆動機構の構成を示す縦
断面図である。
【図6】図5の上面図である。
【図7】図5のD−D線断面図である。
【図8】図5のE−E線断面図である。
【図9】実施例5によるミラー駆動機構の構成を示す横
断面図である。
【図10】図9のA−A線断面図である。
【図11】図9のB−B線断面図である。
【図12】実施例6によるミラー駆動機構の部品配置を
示し、図10のC−C線の位置で切った断面図である。
【図13】実施例7によるミラー駆動機構の部品配置を
示し、図10のC−C線の位置で切った断面図である。
【図14】実施例8による光空間通信装置用のミラー駆
動機構を示す斜視図である。
【図15】図14のF−F線断面図であり、把持時の様
子を示している。
【図16】図14のF−F線断面図であり、把持解放時
の様子を示している。
【図17】図14をG方向から見た側面図である。
【図18】実施例9による光空間通信装置用のミラー駆
動機構を示す斜視図である。
【図19】実施例10による光空間通信装置用のミラー
駆動機構の要部を拡大して示す斜視図である。
【図20】実施例11による光空間通信装置を説明する
構成図である。
【図21】実施例12による光空間通信装置を説明する
構成図である。
【図22】実施例13に係る除去機構の固定状態を示
し、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図
である。
【図23】実施例13に係る除去機構の解放状態を示
し、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は側面図
である。
【図24】従来の光空間通信装置を示す構成図である。
【図25】従来の光空間通信装置用のミラー駆動機構の
構成を示す分解斜視図である。
【図26】従来の光空間通信装置の捕捉追尾制御系を説
明するブロック図である。
【符号の説明】
1 送受信望遠鏡 2 粗捕捉追尾機構 3 精捕捉追尾機構 4 ポインティングセンサ 5 トラッキングセンサ 6 通信用受光器 7 光行差補正機構 8 レーザ光源 9 マウントプレート 10 支柱 11 中間ジンバル部 12〜15 弾性軸受 16 固定部 17 ミラーホールダ 18 ミラー 19 カウンタウエイト 20〜23 電磁アクチュエータ 24 磁気回路 25 コイル 26〜29 変位センサ 30〜33 電磁吸引アクチュエータ 34 フランジ 35 把持部 36 回転支持部 37 展開ばね 38 第1リンク 39 第2リンク 40 第3リンク 41 第4リンク 42 軸着部 43 復元力発生部 44 プーリ 45 ワイヤー 46 ストッパ部 47 戻り止め 48 予圧ばね 49 ラインカッター 50 ばね 51 除去機構 52 第1の光学部品 53、58 第2の光学部品 54 光学部品 55、56、59 光軸 57 光路変更用ミラー 60 搭載光学部品 61 固定部 62 可倒台 63 ヒンジ部 64 ロック機構部 65 ロック解放力発生部 66 回転力発生部 67 粗捕捉追尾補償器 68 粗捕捉追尾機構ジンバル角センサ 69 加算器 70 粗捕捉用フィルタ 71 サンプラ 72 軌道予測値 73 精捕捉追尾補償器 74 精捕捉追尾機構ジンバル角センサ 75 リミッタ 76 精捕捉用フィルタ 77 第1スイッチ 78 精粗協調補償器 79 第2スイッチ 80 第3スイッチ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 26/10 101 // B64G 3/00 7331−3D G05D 1/08 Z

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗捕捉追尾機構により受光部を相手局に
    大まかに向けると共に精捕捉追尾機構により上記受光部
    を相手局に高精度に向けるように構成する光空間通信装
    置において、上記粗捕捉追尾機構のジンバル角を検出す
    る粗捕捉追尾機構ジンバル角センサと、相手局との相対
    誤差を検出するポインティングセンサと、このポインテ
    ィングセンサ信号と上記粗捕捉追尾機構ジンバル角セン
    サ信号を加算して目標値を生成する加算器とを備え、上
    記加算器の出力を目標値とし上記粗捕捉追尾機構ジンバ
    ル角をフィードバックして上記粗捕捉追尾機構を相手局
    の方向に駆動することを特徴とする光空間通信装置。
  2. 【請求項2】 粗捕捉追尾機構により受光部を相手局に
    大まかに向けると共に精捕捉追尾機構により上記受光部
    を相手局に高精度に向けるように構成する光空間通信装
    置において、上記粗捕捉追尾機構のジンバル角を検出す
    る粗捕捉追尾機構ジンバル角センサと、上記精捕捉追尾
    機構のジンバル角を検出する精捕捉追尾機構ジンバル角
    センサと、相手局との相対誤差を検出するポインティン
    グセンサと、このポインティングセンサ信号と上記粗捕
    捉追尾機構ジンバル角センサ信号を加算して目標値を生
    成する加算器とを備え、上記加算器の出力を時定数の比
    較的長い粗捕捉用フィルタに通した出力を目標値とし上
    記粗捕捉追尾機構ジンバル角をフィードバックして上記
    粗捕捉追尾機構を相手局の方向に駆動すると共に、上記
    ポインティングセンサ信号をリミッタと上記粗捕捉用フ
    ィルタより時定数の短い精捕捉用フィルタに通した出力
    を目標値とし上記精捕捉追尾機構ジンバル角をフィード
    バックして上記精捕捉追尾機構を相手局の方向に駆動す
    ることを特徴とする光空間通信装置。
  3. 【請求項3】 粗捕捉追尾機構により受光部を相手局に
    大まかに向けると共に精捕捉追尾機構により上記受光部
    を相手局に高精度に向けるように構成する光空間通信装
    置において、粗捕捉追尾機構のジンバル角を検出する粗
    捕捉追尾機構ジンバル角センサと、精捕捉追尾機構のジ
    ンバル角を検出する精捕捉追尾機構ジンバル角センサ
    と、相手局との相対誤差を広い範囲で検出するポインテ
    ィングセンサと、相手局との相対誤差を上記ポインティ
    ングセンサより高精度かつ高周波数で検出するトラッキ
    ングセンサと、上記粗捕捉追尾機構ジンバル角センサ信
    号と上記精捕捉追尾機構ジンバル角センサ信号との干渉
    を抑制して追尾時に上記精捕捉追尾機構のジンバル角セ
    ンサ信号で上記粗捕捉追尾機構を駆動するための精粗協
    調補償器と、捕捉時と追尾時の信号の切り替えを行うス
    イッチとを備え、上記精捕捉追尾機構は相手局を捕捉す
    る場合には上記ポインティングセンサ信号で駆動され、
    相手局を追尾する場合には上記トラッキングセンサ信号
    で駆動されると共に、上記粗捕捉追尾機構は相手局を捕
    捉する場合には上記ポインティングセンサ信号で駆動さ
    れ、相手局を追尾する場合には上記精捕捉追尾機構のジ
    ンバル角センサ信号で駆動されることを特徴とする光空
    間通信装置。
  4. 【請求項4】 固定部から揺動可能に支持された中間ジ
    ンバル部と、この中間ジンバル部から上記中間ジンバル
    部の揺動軸と同じ平面内にありかつ直交する揺動軸を中
    心に揺動可能に支持されたマウントプレートと、このマ
    ウントプレートを互いに直交する2つの上記揺動軸回り
    に揺動させるトルクを発生する複数の電磁アクチュエー
    タと、上記マウントプレートの揺動量を検出する検出器
    と、上記マウントプレートの反中間ジンバル部対向面に
    固定されたミラーと、上記マウントプレートに固着され
    上記揺動部全体の重心位置を上記揺動中心に一致または
    近付けるためのカウンタウエイトとを備え、上記ミラー
    を互いに直交する2つの揺動軸回りに揺動させるように
    構成した光空間通信装置用のミラー駆動機構。
  5. 【請求項5】 揺動量検出器は、マウントプレートの反
    ミラー固定面に対向配置されて上記マウントプレートと
    の距離を検出する複数の変位センサを備え、上記変位セ
    ンサの検出量から上記マウントプレートの揺動量を算出
    するようにしたものである請求項4記載の光空間通信装
    置用のミラー駆動機構。
  6. 【請求項6】 電磁アクチュエータは、マウントプレー
    トの反ミラー固定面に対向配置される請求項4または5
    記載の光空間通信装置用のミラー駆動機構。
  7. 【請求項7】 揺動部に設けたフランジと、このフラン
    ジを少なくとも対向する2方向から把持して上記揺動部
    を静止状態に保持する第1、第2の把持部と、一端部ど
    うしが軸着され上記把持時はほぼ直線状に並ぶ第3、第
    4のリンクと、上記第1の把持部と第3のリンク、およ
    び第2の把持部と第4のリンクをそれぞれつなぐ第1、
    第2の接続体とを備え、把持時は上記第3、第4のリン
    クをほぼ直線状に保持すると共に、把持解放時は上記軸
    着部に上記第3、第4のリンクと直交する方向の力を加
    えて上記第3、第4のリンクを軸着部を中心に折り曲げ
    るように構成したことを特徴とする請求項4ないし6の
    何れかに記載の光空間通信装置用のミラー駆動機構。
  8. 【請求項8】 第3、第4のリンクが把持解放時に折れ
    曲がる方向と反対方向に折れ曲がるのを防止する逆回転
    防止機構を備えたことを特徴とする請求項7記載の光空
    間通信装置用の精捕捉追尾機構。
  9. 【請求項9】 光軸上前段に配置された第1の光学部品
    と、上記光軸上後段に配置された第2の光学部品と、上
    記第1の光学部品を上記光軸上から取り除く除去機構と
    を備えた光空間通信装置。
  10. 【請求項10】 光軸上前段に配置された光路変更用ミ
    ラーと、この光路変更用ミラーによって折り返された光
    軸上に配置された第1の光学部品と、上記光路変更用ミ
    ラーを光軸上から取り除く除去機構と、上記光路変更用
    ミラーが光軸上から取り除かれた状態における上記光軸
    上後段に配置された第2の光学部品とを備えた光空間通
    信装置。
  11. 【請求項11】 除去機構は、第1の光学部品または光
    路変更用ミラーを搭載する可倒台と、この可倒台を回動
    可能に支持する支持部と、上記可倒台の回動を阻止する
    ロック機構部と、上記ロックを解放するロック解放力発
    生部とを備え、上記可倒台の回動によりロック解放前に
    配置されていた光軸から上記光学部品または光路変更用
    ミラーを除去するように構成したものである請求項9ま
    たは10記載の光空間通信装置。
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