JPH07307402A - 高電圧/高ベータ半導体デバイスとその製法 - Google Patents

高電圧/高ベータ半導体デバイスとその製法

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JPH07307402A
JPH07307402A JP9253994A JP9253994A JPH07307402A JP H07307402 A JPH07307402 A JP H07307402A JP 9253994 A JP9253994 A JP 9253994A JP 9253994 A JP9253994 A JP 9253994A JP H07307402 A JPH07307402 A JP H07307402A
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layer
region
transistor
collector
base
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JP9253994A
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Louis N Hutter
エヌ.ハッター ルイス
Marco Corsi
コルシ マルコ
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Texas Instruments Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エピタキシャル層の厚さを増やしたり追加の
プロセス段階を必要としたりせずに、バイポーラトラン
ジスタの電圧可能出力を増やすデバイスと製法を提供す
る。 【構成】 高動作電圧バイポーラトランジスタ(42)
であって、第1導電率形の半導体材料の軽くドープした
層(44)の第1領域(52)を備えるベースを含む。
また前記トランジスタ(42)は、埋め込み層(50)
とコレクタ領域(48)を含むコレクタを備える。前記
軽くドープした層(44)を前記埋め込み層(50)の
上に形成し、前記コレクタ領域(48)は前記軽くドー
プした層(44)を貫いて延びて前記埋め込み層(5
0)に接触する。また前記トランジスタ(42)は前記
ベース内に形成したエミッタを備える。前記トランジス
タ(42)は、厚さを増やしたエピタキシャル層や追加
のプロセス段階を必要とせずに高い動作電圧を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は一般に半導体デバイス
とその製法に関し、より詳しくは高電圧半導体デバイ
ス、高ベータ半導体デバイスとその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】線形混合信号BiCMOSプロセスで
は、低電圧要素と高電圧要素を混合することがしばしば
必要である。BiCMOS集積回路の高電圧部分に用い
るよう選択した要素は、高電圧可能出力すなわち潜在動
作電圧を持たなければならない。バイポーラデバイスは
従来のMOSデバイスに比べて優れた電圧処理能力があ
るために、一般に高電圧要素として選ばれる。
【0003】バイポーラトランジスタの電圧可能出力
は、通常はオープンベースのコレクタ・エミッタ降伏電
圧BVceoで測る。バイポーラトランジスタのBVc
eo降伏電圧と電流ゲインとの関係は、次の実験式で与
えられる。 1) BVceo=BVcbo(バルク)/(Hfe)1/n ただし、 BVcbo(バルク)=ベース・コレクタ接合部の底に
おけるプレーナ・ベース・コレクタ降伏電圧、 Hfe=トランジスタの電流ゲイン、 n=3−6の範囲の実験的定数。
【0004】バイポーラトランジスタのBVceo降伏
電圧を高くすることによって、その電圧可能出力を増や
すことができる。BVceo降伏電圧を高くする従来の
方法は、トランジスタを作るエピタキシャル層の厚さを
増やすことである。エピタキシャル層の厚さを増やす
と、BVcbo(バルク)降伏電圧が高くなり、上の式
1から分かるようにBVceo降伏電圧が高くなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】集積回路のエピタキシ
ャル層の厚さを増やすことによって電圧可能出力を増や
す方法の欠点は、任意の低電圧バイポーラトランジスタ
やCMOSデバイスを含めて、集積回路内の全ての要素
をより厚いエピタキシャル層内に作らなければならない
ことである。デバイスが従来の厚さのエピタキシャル層
の特徴を持つことを前提にして標準のセルを設計したB
iCMOSプロセスでは、エピタキシャル層の厚さを増
やすことはできない。その理由は、エピタキシャル層の
厚さを増やすと全てのデバイスの寸法を大きくすること
が必要になり、これはすなわち標準のセルの中の低電圧
セルの特性を変え、設計を変えることが必要になるから
である。
【0006】Nウエル内に形成するNPNトランジスタ
のエピタキシャル層の厚さを増やすと、更に別の欠点が
生じる。NPNトランジスタでは、NウエルはPエピタ
キシャル層を完全に貫いて延びて、埋め込みN+コレク
タ層に接触しなければならない。別の欠点が生じるの
は、エピタキシャル層の厚さが増えるに従って、Pエピ
タキシャル層を貫いて埋め込みN+コレクタ層に延びる
Nウエルを形成することがますます困難になるからであ
る。
【0007】NPNトランジスタのBVceo降伏電圧
を高くする従来の別の方法は、トランジスタを中に形成
するNウエルのドーパント濃度を減らすことである。ド
ーパント濃度を減らすと上の式1の実験的定数nが増
え、従ってBVceo降伏電圧が高くなる。この方法の
欠点は、標準のセルの中の低電圧Nウエルデバイスの多
くは、このようにドーパント濃度を減らすことができな
いことである。従ってこの方法では、標準のドーパント
濃度を持つ低電圧Nウエルデバイスと減少したドーパン
ト濃度を持つ高電圧NウエルNPNトランジスタとに別
々の添加を行わなければならないので、プロセス段階を
追加する必要がある。
【0008】従って、エピタキシャル層の厚さを増やし
たりプロセス段階の追加を必要としたりせずに、バイポ
ーラトランジスタの電圧可能出力を増やすプロセスが必
要である。
【0009】BiCMOSプロセスによっては、電流ゲ
インHfeの高いバイポーラトランジスタも必要であ
る。Hfeを高くする従来の方法は、ベース幅を非常に
狭くして総合のベース電荷を増やすことである。この方
法の一つの欠点は、非常に狭いベース幅を正確に制御す
ることが非常に困難なことである。従って、この方法を
用いて製作したトランジスタの実際のHfe値を正確に
予測することはできない。別の欠点は、相対的に低い電
圧がこのように非常に狭い幅のベース領域を通ってしま
うことである。
【0010】従って、ベース幅を非常に狭くすることな
くバイポーラトランジスタのHfEを高くするプロセス
が必要である。
【0011】
【実施例】図1は、従来のNウエルBiCMOSプロセ
スを用いて製作した従来の方法によるNPNトランジス
タ10の断面を示す。トランジスタ10は、P−エピタ
キシャル層12と18内に形成する。エピタキシャル層
18はエピタキシャル層12の上に形成し、エピタキシ
ャル層12はP+基板14上に形成する。トランジスタ
10はNウエル領域20を備え、Nウエル領域20はP
−エピタキシャル18を貫いて延び、エピタキシャル層
12と18の界面に形成する埋め込みN+コレクタ層1
6(薄膜下の拡散、すなわちDUF、ともいう)に接触
する。
【0012】N+コレクタ領域22とP−ベース領域2
4をNウエル20内に形成する。フィールド酸化物領域
26、28、30を、P−エピタキシャル層内のnチャ
ンネル停止領域25(「−」符号で示す)とpチャンネ
ル停止領域23(「+」符号で示す)の上に形成し、ゲ
ート酸化物層32、34をフィールド酸化物領域26、
28、30の間に形成する。P+ベース接触領域36と
N+エミッタ領域38をベース領域24内に形成し、N
+コレクタ接触領域40をN+コレクタ領域22内に形
成する。
【0013】ドープしたガラス層(MLO)11がフィ
ールド酸化物領域26、28、30の上と薄い酸化物層
32、34の上に延びる。コレクタ接点13はドープし
たガラス層11内の開口15を貫いて延び、コレクタ接
触領域40の表面に形成する白金けい化物層17に接触
する。ベース接点19はドープしたガラス層11内の開
口21を貫いて延び、ベース接触領域36の表面に形成
する白金けい化物層23に接触する。エミッタ接点25
は酸化物層11内の開口27を貫いて延び、エミッタ領
域38の表面に形成する白金けい化物層29に接触す
る。接点13、19、25は、TiWの第1層31と、
第1層31の上に形成するAl−Si−Cuの第2層3
3とで形成する。
【0014】図1に見るように、トランジスタ10は従
来のコレクタ拡散絶縁(CDI)プロセスを用いる。C
DIプロセスでは、Nウエル20と埋め込みN+コレク
タ層16で形成するコレクタ領域は、周りのP−形材料
のエピタキシャル層12と18の中で自己絶縁してい
る。NPNトランジスタ10内のベース領域24は完全
にNウエル内に形成するので、ベース・コレクタp−n
接合は完全にP−ベース領域24とNウエル20の間に
ある。
【0015】図2は、図1のトランジスタ10における
ベース領域24、Nウエル20、N+埋め込み層16の
従来のドーピングの姿を示すグラフで、厚さ9ミクロン
のエピタキシャル層18について濃度(個/cm3 )と
酸化物層32からの距離(ミクロン)とで示す。図2に
見るように、コレクタ・ベース接合深さは約1.7ミク
ロンで、相対的に高い曲率半径で制限するベース・コレ
クタ降伏電圧BVcboを保持する。曲線のAの部分
は、ベース領域24とNウエル20の間の界面からNウ
エル20とN+埋め込みコレクタ層16の間の界面まで
のNウエルのドーパント濃度を表す。
【0016】図2に見るように、ベース領域24とNウ
エル20の間の界面に近いNウエル20の上面からの距
離が増えるにつれて、ドーパント濃度は減る。B点はN
ウエル20と埋め込みコレクタ層16の間の界面で、薄
い酸化物層32から約4.5ミクロンのところにある点
であるが、点Bのドーパント濃度はNウエル20の上面
に近い点Cの濃度に比べて非常に小さい。
【0017】エピタキシャル層18の厚さを9ミクロン
より大きくするとNウエルの幅は図2に示す幅より増
え、その結果、Nウエル20とN+埋め込みコレクタ層
16の間の界面のドーパント濃度はB点より小さくな
る。従ってPエピタキシャル層18を貫いて埋め込みN
+コレクタ層16に延びるNウエル20の形成は、エピ
タキシャル層18の厚さが増えるにつれて次第に困難に
なる。エピタキシャル18のある厚さでは、Nウエル領
域20とN+埋め込み層16との有効な電気接触がなく
なり、トランジスタ10の性能が悪くなる。これが、エ
ピタキシャル層18の厚さを増やすことによってトラン
ジスタ10の動作電圧を高くする方法の一つの欠点であ
る。
【0018】またエピタキシャル18の厚さを増やす
と、エピタキシャル18を貫いて延びるNウエル20や
N+コレクタ領域22などの領域の横方向の拡散が増え
る。横方向の拡散が増えるのを補償するために、動作電
圧が高くないデバイスにおいても横方向の間隔の設計寸
法を増やさなければならない。標準のセル設計方法を用
いるプロセスでは、このように動作電圧を高くするため
にエピタキシャル層の厚さを増やすと、標準セルの中の
低電圧セルの特性を変え、または設計を変える必要があ
る。これも、エピタキシャル層18の厚さを増やすこと
によってトランジスタ10の動作電圧を高くする方法の
別の欠点である。
【0019】図3は、Hfeが80のトランジスタとH
feが120のトランジスタについて、式1の1/(H
fe)1/n の値に対する実験的定数nの影響を示すグラ
フである。Hfeが80でも120でも、nの値が増え
るにつれて1/(Hfe)1/ n の値も増える。式1から
明かなように、1/(Hfe)1/n の値が大きくなるほ
どBVceo降伏電圧は大きくなる。
【0020】図4は、ベース添加ドーズ量が1.0E1
4個/cm2 、Pepiドーピングが2.0E15個/
cm3 、第2エピタキシャル層の厚さが8.5ミクロ
ン、プレ−エピ(pre-epi) Siエッチ(etch)が0.15
ミクロンの場合に、Nウエル添加ドーズ量が3.7E1
2、3.2E12、2.8E12個/cm2 における、
実験的定数nの推定値を、コレクタ・ベース電圧の関数
として示したグラフである。20−40ボルトの範囲の
一般的のコレクタ・ベース動作電圧では、実験定数nの
値はほぼ一定で約3.5である。約92ボルトの一般的
なBVcbo(バルク)では、トランジスタ10のBV
ceoは式1から、Hfeが一般的な80の場合は約2
8ボルト、Hfeが120の場合は約24ボルトと推定
される。
【0021】20−40ボルトの範囲の一般的なコレク
タ・ベース動作電圧での実験的定数nは、2.8E12
個/cm2 の低Nウエル添加ドーズ量の場合は、3.2
E12または3.7E12個/cm2 の添加ドーズ量の
場合に比べて非常に大きい。BVceo降伏電圧を増や
す従来の方法は、Nウエル内の低ドーズ量添加、例えば
2.8E12を用いて高い動作電圧のNTNトランジス
タを形成するものである。
【0022】図4に見るように、これにより実験的定数
nが増え、従ってBVceo降伏電圧が増える。しかし
標準のセル設計方法を用いるプロセスでは、標準のセル
の中の低電圧セルの多くはより高いドーズ量添加、例え
ば3.7E12個/cm2 を必要とする。従ってこの方
法では、低電圧セルと高動作電圧NPNトランジスタの
ために個別にNウエル添加を行う必要がある。BVce
o動作電圧を増やすこの方法では、個別にNウエル添加
を行うためのプロセス段階を追加する必要があるのが欠
点である。
【0023】図5は、この発明の第1の実施態様におけ
る高動作電圧トランジスタ42を示す。トランジスタ4
2は、P−エピタキシャル層44と45内に形成するN
PNトランジスタである。エピタキシャル層44はエピ
タキシャル層45の上に形成し、エピタキシャル層45
はP+基板46の上に形成する。トランジスタ42は環
状のN+コレクタ領域48を含む。N+コレクタ領域4
8は、P−エピタキシャル層44を貫いて延び、エピタ
キシャル層44と45の界面に形成する埋め込みN+エ
ピタキシャル層50に接触する。
【0024】環状のN+コレクタ領域48は、P−エピ
タキシャル層44の領域52とP−エピタキシャル層4
4の領域54を完全に絶縁する。領域52はエピタキシ
ャル層44の一部で、環状のN+コレクタ領域48の内
側にある。領域54はP−エピタキシャル層44の一部
で、環状のN+コレクタ領域48の外側にある。環状の
N+コレクタ領域48が横方向に絶縁し、埋め込みN+
コレクタ層50が縦方向に絶縁するので、トランジスタ
42は隣接する全てのデバイスから完全に絶縁される。
【0025】またトランジスタ42は、領域52内の第
2P−エピタキシャル層44の表面に形成するP−ベー
ス領域55を含む。またフィールド酸化物領域56、5
8、60を、第2P−エピタキシャル層44の面のpチ
ャンネル停止領域53(「+」符号で示す)の上に形成
する。またトランジスタ42は、P−エピタキシャル層
44の面のベース領域55内に形成するN+エミッタ領
域66と、P−エピタキシャル層44の面のフィールド
酸化物層58と60の間にかつ環状のN+コレクタ領域
48内に形成するN+コレクタ接触領域68と、P−エ
ピタキシャル層44の面のベース領域55内に形成する
P+ベース接触領域70を含む。
【0026】ドープしたガラス層(MLO)71が、フ
ィールド酸化物領域56、58、60の上と、薄い酸化
物層62と64の上に延びる。コレクタ接点78はドー
プしたガラス層71内の開口79を貫いて延び、コレク
タ接触領域68の面に形成する白金けい化物層72に接
触する。ベース接点80はドープしたガラス層71内の
開口81を貫いて延び、ベース接触領域70の面に形成
する白金けい化物74に接触する。エミッタ接点82は
ドープしたガラス層71内の開口83を貫いて延び、エ
ミッタ領域66の面に形成する白金けい化物76に接触
する。接点78、80、82は、TiWで形成する第1
層84と、第1層84の上に形成するAl−Si−Cu
の第2層85を持つことが望ましい。
【0027】図6は、図5の区分線B−B’に沿うトラ
ンジスタ42の適当なドーピングの姿を示すグラフで、
濃度(個/cm3 )と厚さ8.5ミクロンのエピタキシ
ャル層44の白金けい化物層76からの距離(ミクロ
ン)とで示す。図6に見るように、ベース領域55と第
2P−エピタキシャル層44の領域52を合わせて、
3.8ミクロンの深さにコレクタ・ベース接合を持つト
ランジスタ42の拡張ベースを形成する。P−エピタキ
シャル層52のドーピングを減らすことにより、プレー
ナ・ベース・コレクタ領域内の電界は図1のトランジス
タ10の電界より小さくなる。プレーナ・ベース・コレ
クタ領域内の電界がこのように減ると、図7に示すよう
に実験的定数nの値が増える。
【0028】図7は、ベース添加ドーズ量が1.0E1
4個/cm2 、Pepiドーピングが2.0E15個/
cm3 、第2エピタキシャル層の厚さが8.5ミクロ
ン、プレ−エピSiエッチが0.15ミクロンの場合
の、図5のトランジスタ42の実験的定数nの推定値
を、コレクタ・ベース電圧の関数として示すグラフであ
る。20−50ボルトの範囲の一般的なコレクタ・ベー
ス動作電圧では、実験的定数nの値はほぼ5.8−1
0.0の範囲内にある。この範囲は図4に示す4.8−
5.5の範囲より非常に高い。図4の値は、nの値を増
やすことによりBVceo降伏電圧を大きくする、従来
の低ドーズ量Nウエル添加法を用いて得られたものであ
る。
【0029】この発明によりBVceoが増加すること
は、実験的定数nを約6、BVcbo(バルク)を一般
的な92ボルトとして示すことができる。式1から、H
feの値を一般的な80とすると推定BVceo降伏電
圧は約40ボルトであり、Hfeを高い値の120にす
ると推定BVceo降伏電圧は約38ボルトである。こ
の動作電圧(BVceo)は、図1の従来のNPNトラ
ンジスタの動作電圧に比べて10ボルト以上大きい。
【0030】図8は、図5のトランジスタ42の電流ゲ
インHfeの測定値をコレクタ電流の関数として示すグ
ラフである。コレクタ電流の通常の動作範囲では、トラ
ンジスタ42のHfeは約70である。従ってこの発明
により、Hfeが標準のデバイスの値(80)より約1
0%低いだけでBVceoが非常に高くなる。
【0031】図9は、図5のトランジスタ42のコレク
タ電流の測定値をベースをオープンにしたコレクタ・エ
ミッタ電圧の関数として示すグラフである。トランジス
タ42のBVceo降伏電圧は約39ボルトである。
【0032】従来のNウエルNPNトランジスタと従来
のN−およびP−チャンネル電界効果トランジスタを備
えるウエーハ上のBiCMOSデバイス内に図5のトラ
ンジスタ42を製作する方法の順次の段階を、図10a
−図18bの断面立面図に示す。図10a−図18bに
おいて、「a」のついた図は製作中のある段階でのBi
CMOSデバイスのバイポーラ部分を示し、対応する
「b」のついた図は同じ製作段階におけるBiCMOS
デバイスのCMOS部分を示す。図10aと図10bに
おいて、BiCMOSデバイスの製作は、先ず厚さ約6
25ミクロンで抵抗率約0.015Ω−cmのP+基板
14の上に、厚さ約20ミクロンで抵抗率約6−8Ω−
cmの第1P−エピタキシャル層12を形成することか
ら始まる。次に第1P−エピタキシャル層12を酸化物
層(図示せず)で覆ってパターン化してエッチングし、
埋め込みN+コレクタ層を形成する領域を露出する。次
に露出した領域に、例えば60keVのエネルギーにお
いて約1−6E15個/cm 2 のドーズ量の例えばアン
チモンのドーパントを添加して、埋め込みN+コレクタ
層16と50を形成する。次に残りの酸化物層を例えば
エッチングにより除去すると、図10aと10bに示す
構造を得る。
【0033】次に、厚さ約8.5ミクロンで抵抗率約6
−8Ω−cmの第2P−エピタキシャル層18を、第1
P−エピタキシャル層12と埋め込みN+コレクタ層1
6および50の上に形成する。酸化物層102を第2P
−エピタキシャル層18の上に形成し、パターン化しエ
ッチングして、エピタキシャル層18の表面を露出する
窓を領域104と106に形成する。次に、領域104
と106の窓を通して第2P−エピタキシャル層18
に、例えば燐のドーパントを150keVにおいて3.
7E12個/cm2 のドーズ量で添加して、Nウエル2
0と110を形成する。Nウエル20と110の拡散中
に、P+基板14は上方の第1P−エピタキシャル層1
2に拡散し、埋め込みN+コレクタ層16と50は上方
の第2P−エピタキシャル層18に拡散し、酸化物層は
窓の中に成長して領域104と106に凹所を形成する
と、図11aと11bに示す構造を得る。
【0034】酸化物層102をパターン化しエッチング
して窓108と環状の窓109を形成し、第2P−エピ
タキシャル層18の表面を露出して、環状のN+コレク
タ領域とN+コレクタ領域の位置を定義する。次に、第
2P−エピタキシャル層18内の定義したコレクタ領域
内に燐などのドーパントを炉内で添加または堆積して、
環状のN+コレクタ領域48とN+コレクタ領域22を
形成すると、図12aと12bに示す構造を得る。
【0035】次に酸化物層102を除去して、厚さ約5
00オングストロームのパッド酸化物層112を第2P
−エピタキシャル層18の上に形成する。ホトレジスト
層114をパッド酸化物層112の上に形成し、ホトリ
ソグラフィ法を用いて、ベース領域を定義する窓116
と118をホトレジスト層114の中に開ける。窓11
6と118を通して約50keVにおいて約1.0E1
4個/cm2 のドーズ量でほう素を添加し、第2P−エ
ピタキシャル層18内にベース領域24と55を形成す
ると、図13aと13bに示す構造を得る。
【0036】次にホトレジスト層114を除去し、約1
400オングストロームの厚さの窒化物層(図示せず)
をパッド酸化物層112の上に形成し、次に窒化物層の
上に第1ホトレジスト層(図示せず)を形成する。窒化
物および第1ホトレジスト層をパターン化し、全てのモ
ート領域においてホトリソグラフィ法を用いてエッチン
グする。150keVにおいて1.45E12個/cm
2 のドーズ量で、P−エピタキシャル層18とNウエル
領域22と110の露出領域に燐チャンネル停止添加を
行う。窒化物層の上に第1ホトレジストを残したまま、
第2ホトレジスト層を堆積しパターン化しエッチングし
て、Nウエル22と110を覆う。次に50keVにお
いて3.5E13個/cm2 のドーズ量で、P−エピタ
キシャル層18内の露出領域にほう素添加を行う。これ
により、第2P−エピタキシャル層18の表面にpチャ
ンネル停止120(「+」符号で示す)とnチャンネル
停止122(「−」符号で示す)ができる。
【0037】次にホトレジスト層を除去し、露出したn
およびpチャンネル停止領域内に厚いフィールド酸化物
領域123を加熱して成長させて、厚さを約12000
オングストロームにする。次に窒化物層とパッド酸化物
層112の残りの部分をエッチングにより除去する。次
にフィールド酸化物領域123の間の第2エピタキシャ
ル層18の面上にゲート酸化物層124を加熱して成長
させて、厚さを約425オングストロームにする。次に
厚さ約5000オングストロームのポリシリコン層をゲ
ート酸化物層124とフィールド酸化物領域123の上
に堆積し、燐などの不純物をドープして導電性(平方当
たり約20Ω)を与える。ポリシリコン層をパターン化
しエッチングしてMOSトランジスタのゲート125と
126を形成すると、図14aと14bに示す構造を得
る。
【0038】次にホトレジスト127の層をウエーハの
表面上に形成し、パターン化しエッチングして、P+を
添加したい領域を露出する窓を形成する。次に40ke
Vにおいて4.0E15個/cm2 のドーズ量で、ほう
素などの不純物を窓を通して添加し、P+ベース接触領
域36と70およびP+ソース/ドレン領域128と1
29を形成すると、図15aと15bに示す構造を得
る。
【0039】次にホトレジスト層127を除去し、ウエ
ーハの表面上にホトレジストの新しい層130を形成し
パターン化しエッチングして、N+ソース/ドレンを添
加したい領域を露出する窓を形成する。次に135ke
Vにおいて8.0E15個/cm2 のドーズ量で、ひ素
などの不純物を窓を通して添加し、N+ソース/ドレン
領域132と133を形成すると、図16aと16bに
示す構造を得る。上のプロセスフローではP+ソース/
ドレン添加の後にN+ソース/ドレン添加を行うが、P
+ソース/ドレン添加の前にN+ソース/ドレン添加を
行うようにプロセスフローを変更することができる。
【0040】次にホトレジスト層130を除去して、ウ
エーハの表面上にホトレジストの新しい層134を形成
しパターン化しエッチングして、N+コレクタ接点とエ
ミッタを添加したい領域を露出する窓を形成する。次に
150keVにおいて5.3E15個/cm2 のドーズ
量で、燐などの不純物を窓を通して添加し、環状のN+
コレクタ接触領域68’、N+コレクタ接触領域40、
エミッタ領域66、エミッタ領域38を形成すると、図
17aと17bに示す構造を得る。
【0041】次にホトレジスト層134を除去し、約1
0000オングストロームの厚さのドープしたガラス層
(MLO)136をウエーハの表面上に形成しパターン
化しエッチングして、ゲート酸化物124を貫いて延
び、かつN+コレクタ接触領域68’と40、N+エミ
ッタ領域66と38、P+ベース接触領域70と36、
N+ソース/ドレン領域132と133、P+ソース/
ドレン領域128と129内の接触領域を露出する窓を
形成する。次に厚さ約450オングストロームの白金薄
膜を接触領域の上に堆積し、反応させて白金けい化物層
138を形成する。
【0042】次にウエーハ上に厚さ約2000オングス
トロームのTiWの第1金属層を堆積し、次に第1金属
層の上に厚さ約7500オングストロームのAl−Si
−Cuの第2金属層を堆積して接点を形成する。次に第
1および第2金属層をパターン化しエッチングして、こ
の発明の高電圧NPN拡張ベーストランジスタ144の
コレクタ接点141、ベース接点142、エミッタ接点
143と、従来のNウエルNPNトランジスタ148の
コレクタ接点145、ベース接点146、エミッタ接点
147と、従来のNMOSトランジスタ151のソース
/ドレン接点149と150と、従来のPMOSトラン
ジスタ154のソース/ドレン接点152と153を形
成する。その結果、図18aと18bに示す構造を得
る。
【0043】図10a−18bに見るように、この発明
の利点は、トランジスタ144(これは図5のトランジ
スタ42と同じ特性を持つ)などの高電圧の完全に絶縁
したNPNトランジスタを低電圧NウエルBiCMOS
プロセスに組み込むことができることである。この発明
は、エピタキシャル層の厚さを増やしたりプロセス段階
を追加したりする必要がない。またこの発明はウエーハ
上の他のどの要素の性能も悪くせず、ウエーハのコスト
を上げず、既存の特性の標準セルを使うことができる。
新しいデバイスを開発する場合に前の要素の型と厳密に
両立性を保たなければならない線形のASIC標準セル
設計においては、高電圧NPNトランジスタと従来の低
電圧NPNトランジスタとを同時に作れるということは
特に重要である。
【0044】図19は、この発明の第2の実施態様にお
ける高動作電圧トランジスタ86を示す。トランジスタ
86は図5のトランジスタ42と同様であるが、異なる
ところは、図5の環状のN+領域48の代わりにNチャ
ンネル停止を形成する環状のNコレクタ領域88を用い
ることである。ドープの強さの小さい環状のコレクタ領
域88を用いることにより、側壁ベース・コレクタ降伏
電圧BVcboはトランジスタ10や42よりも高くな
る。Nコレクタ領域88は、従来のNウエルNPNトラ
ンジスタのNウエルと同時に形成することができる。
【0045】図20は、この発明の第3の実施態様にお
ける高動作電圧トランジスタ90を示す。トランジスタ
90は図5のトランジスタ42と同様であるが、異なる
ところは、Nチャンネル停止93を備える環状のNコレ
クタ領域92内に環状のN+コレクタ領域48を形成す
ることである。N+コレクタ領域48をNコレクタ領域
92内に十分に引き込むので、降伏電圧はNコレクタ領
域92だけの降伏電圧より低くならない。N+コレクタ
領域48と第2エピタキシャル層46の間にドープの強
さの小さい環状のコレクタ領域を用いることにより、側
壁ベース・コレクタ降伏電圧BVcboはトランジスタ
10または42よりも高くなる。Nコレクタ領域92
は、従来のNウエルNPNトランジスタのNウエルと同
時に形成することができる。
【0046】図21は、図20のトランジスタ90のコ
レクタ電流の値を、エミッタをオープンにしたコレクタ
・ベース電圧の関数として示すグラフである。トランジ
スタ90のBVcbo降伏電圧は約83ボルトである。
これは図1のトランジスタ10の通常のBVcboが5
0ボルトであるのに比べて非常に優れている。
【0047】図22は、この発明の第4の実施態様にお
けるスーパーベータ(Hfe)トランジスタ94を示
す。トランジスタ94は図5のトランジスタ42と同様
であるが、異なるところはベース領域55を削除したこ
とである。従ってトランジスタ94のベースはP−エピ
タキシャル領域52で形成する。
【0048】図23は、図22のトランジスタ94の適
当なドーピングの姿を示すグラフで、厚さ8.5ミクロ
ンのエピタキシャル層44について、濃度(個/c
3 )と白金けい化物層76からの距離(ミクロン)と
で示す。通常のベース拡散を削除することにより、トラ
ンジスタ94のベースのドーピングレベルが非常に小さ
くなり、図24に示すように総合の電荷は非常に低くな
り、従ってHfeは高くなる。
【0049】図24は、図22のトランジスタ94の電
流ゲインHfeの値をコレクタ電流の関数として示すグ
ラフである。コレクタ電流の通常の動作範囲では、トラ
ンジスタ94のHfeは1200−1400の範囲にあ
る。図24のHfeの値は、通常のNPNエミッタ拡散
により形成したトランジスタ94のエミッタ領域66か
ら得たものである。別の実施態様では、トランジスタ9
4のエミッタ領域66はNMOSのN+ソース/ドレン
拡散を用いて形成することができ、その浅い性質のため
に、低いHfeを持つスーパーベータ・デバイスができ
る。
【0050】図25は、この発明の第5の実施態様にお
けるトランジスタ96を示す。トランジスタ96は図1
9のトランジスタ86と同様であるが、異なるところ
は、ベース領域55の一部とN+埋め込みコレクタ層5
0の一部との間に追加のNコレクタ領域98を形成する
ことである。環状のNコレクタ領域88と同様に、Nコ
レクタ領域98は従来のNウエルNPNトランジスタの
Nウエルと同時に形成することができる。トランジスタ
96の区分線D−D’に沿う垂直のドーピングの姿は、
図2に示した図1のトランジスタ10のドーピングの姿
と合致する。従って、トランジスタ96はトランジスタ
10と同じBVcbo特性を持つ。しかしP−ベース領
域55がNコレクタ領域98とP−エピタキシャル層4
4の領域52の上に延びて接触するので、トランジスタ
96のBVcbo降伏電圧は高く、これは厳しい過渡電
流が存在する自動車や他の混合信号の応用において用い
る過渡電流保護回路に有用である。BVcbo値が高い
のは、P−ベース領域55がNコレクタ領域98の外に
延びて、軽くドープしたP−エピタキシャル領域52に
電気的に接触するからである。このため、環状のNコレ
クタ領域88とP−エピタキシャル領域52の間の接合
の降伏により、BVcboの値は高くなる。
【0051】図26は、この発明の第6の実施態様にお
ける高動作電圧トランジスタ140を示す。トランジス
タ140は図19のトランジスタ86と同様であるが、
異なるところは、トランジスタ140を横方向に絶縁す
る環状のN領域156がフィールド酸化物領域56と6
0の下に埋め込まれていることである。トランジスタの
コレクタ接点は、P−エピタキシャル領域52内に形成
される別のなめくじ形のN+コレクタ領域158で与え
られる。N+コレクタ接点68は、N+コレクタ領域1
42の表面に形成される。
【0052】図27は、この発明の第7の実施態様にお
ける高電圧ショットキーダイオード160を示す。ショ
ットキーダイオード160は、軽くドープした層である
第1P−エピタキシャル層45と第2P−エピタキシャ
ル層44の間の界面に形成するN+埋め込み層161を
含む。第1P−エピタキシャル層45はP+基板46の
上に形成し、第2P−エピタキシャル層44は第1P−
エピタキシャル層45の上に形成する。環状のN領域1
62を形成し、これが第2P−エピタキシャル層44を
貫いて延びてN+埋め込み層161に接触する。環状の
N領域162は、第2P−エピタキシャル層44の領域
163と第2P−エピタキシャル層44の領域164を
絶縁する。第2P−エピタキシャル層44の領域163
は、ショットキーダイオード160の保護環として働
く。
【0053】ショットキーダイオード160のアノード
領域であるN領域165は領域163を貫いて形成し、
N+埋め込み層161に接触する。領域162と165
は、BiCMOSプロセスのNウエルの形成中に同時に
形成してよい。フィールド酸化物領域166、167、
168をエピタキシャル層44の表面に形成する。N+
接触領域169を、フィールド酸化物領域166と16
7の間の環状のN領域162内に形成する。望ましくは
白金けい化物の層で形成するカソード170を、N領域
165の表面と第2P−エピタキシャル層44の領域1
63の表面に接触して形成する。白金けい化物以外の材
料、例えば他のけい化物やAlまたはTiなどの金属
も、カソードとして用いてよい。ドープしたガラス層
(MLO)171をデバイスの表面に形成する。これは
層171内の開口を貫いて延びる金属接点172と17
3を備え、Pt−Si層170とN+接触領域169に
それぞれ接触する。
【0054】従来のショットキーダイオードはP+ソー
ス/ドレン拡散またはP+ベース拡散を用いて保護環を
形成する。P+ソース/ドレン拡散保護環を用いた場
合、逆降伏電圧は約15ボルトである。P+ベース拡散
保護環を用いた場合、逆降伏電圧は約40ボルトであ
る。ショットキーダイオード160の保護環として軽く
ドープしたP−エピタキシャル領域163を用い、Pt
−Si層170がP−エピタキシャル層163とN領域
165の上に延びて接触している場合は、逆降伏電圧は
約85ボルトになる。この発明のショットキーダイオー
ド160により降伏電圧が高くなるのは、Pt−Si層
170がN領域165の外に延びて、軽くドープしたP
−エピタキシャル領域163に電気的に接触するためで
ある。このため降伏電圧の値は、環状のN領域162と
P−エピタキシャル領域163の間の接合の降伏により
高くなる。
【0055】これまでいくつかの望ましい実施態様につ
いて詳細に説明した。この発明の範囲は、上に説明した
ものとは異なっても特許請求の範囲内にある実施態様も
含むものである。
【0056】例えば、この発明におけるバイポーラトラ
ンジスタ内の全ての領域の導電率の型を変えて、全ての
p領域をn領域にし全てのn領域をp領域にして、PN
Pトランジスタにすることができる。
【0057】この発明について例示の実施態様を参照し
て説明したが、この説明は制限的な意味に解釈してはな
らない。この説明を参照すれば、この技術に精通した人
には、例示の実施態様の各種の変形や組み合わせやこの
発明の他の実施態様は明らかである。従って特許請求の
範囲は、これらの変形や実施態様を全て含むものであ
る。
【0058】以上の説明に関して更に以下の項を開示す
る。 (1) バイポーラトランジスタであって、第1導電率
形の半導体材料の軽くドープした第1領域を含むベース
と、埋め込み層とコレクタ領域を含むコレクタ、ただし
前記軽くドープした層は前記埋め込み層の上に形成し、
前記コレクタ領域は前記軽くドープした層を貫いて延び
て前記埋め込み層に接触し、前記埋め込み層と前記コレ
クタ領域は前記第1導電率形とは逆の第2導電率形の半
導体材料で形成するもの、と、前記ベース内に形成し、
前記第2導電率形の半導体材料で形成するエミッタと、
を備えるバイポーラトランジスタ。
【0059】(2) 前記ベースは前記軽くドープした
層の前記第1領域内に形成した前記第1導電率形の半導
体材料のベース領域を含み、前記ベース領域は前記軽く
ドープした層より強くドープし、前記エミッタは前記ベ
ース領域内に形成する、第1項記載のバイポーラトラン
ジスタ。 (3) 前記コレクタ領域は環状で、前記軽くドープし
た層を貫いて延びて前記埋め込み層に接触して、前記軽
くドープした層の前記第1領域と前記軽くドープした層
の第2領域を絶縁する、第1項記載のバイポーラトラン
ジスタ。
【0060】(4) 前記埋め込み層は前記環状のコレ
クタ領域より強くドープする、第3項記載のバイポーラ
トランジスタ。 (5) 前記埋め込み層と前記環状のコレクタ領域は強
くドープする、第3項記載のバイポーラトランジスタ。 (6) 前記環状のコレクタ領域は第2部分内に形成し
た第1部分を含み、前記第1部分は前記第2部分より強
くドープする、第5項記載のバイポーラトランジスタ。
【0061】(7) 前記エミッタは前記軽くドープし
た層内に形成する、第1項記載のバイポーラトランジス
タ。 (8) 前記コレクタは前記軽くドープした領域内の前
記第2導電率形の半導体材料で形成する第2コレクタ領
域を含み、前記第2コレクタ領域は前記埋め込み層と前
記ベース領域の第1部分に接触し、前記軽くドープした
層は前記ベース領域の第2部分に接触する、第2項記載
のバイポーラトランジスタ。
【0062】(9) 前記第2導電率形の半導体材料の
環状の絶縁領域を更に含み、前記環状の絶縁は前記軽く
ドープした層を貫いて延びて前記埋め込み層に接触す
る、第1項記載のバイポーラトランジスタ。 (10) 前記第1導電率形はPで、前記第2導電率形
はNである、第1項記載のバイポーラトランジスタ。
【0063】(11) ショットキーダイオードであっ
て、第1導電率形の半導体材料の軽くドープした層と、
前記軽くドープした層内に形成した、前記第1導電率形
とは逆の第2導電率形の半導体材料のアノード領域と、
前記アノード領域と前記埋め込み層の上に形成して接触
するカソードと、を備える、ショットキーダイオード。 (12) 前記第2導電率形の半導体材料の埋め込み
層、ただし前記軽くドープした層は前記埋め込み層の上
に形成するもの、と、前記第2導電率形の半導体材料の
環状の領域、ただし前記環状の領域は前記軽くドープし
た層を貫いて延びて前記埋め込み層に接触し、前記埋め
込み層と前記環状の領域は前記ショットキーダイオード
を絶縁するもの、と、を備える、第11項記載のショッ
トキダイオード。
【0064】(13) 前記軽くドープした層はエピタ
キシャル層である、第11項記載のショットキーダイオ
ード。 (14) 前記カソードは金属である、第11項記載の
ショットキーダイオード。 (15) 前記カソードはけい化物である、第11項記
載のショットキーダイオード。 (16) 前記第1導電率形はNであり、前記第2導電
率形はPである、第11項記載のショットキーダイオー
ド。
【0065】(17) バイポーラトランジスタを製作
する方法であって、第1導電率形の半導体材料の軽くド
ープした層の第1領域を含むベースを形成し、埋め込み
層とコレクタ領域を含むコレクタを形成し、ただし前記
軽くドープした層は前記埋め込み層の上に形成し、前記
コレクタ領域は前記軽くドープした層を貫いて延びて前
記埋め込み層に接触し、前記埋め込み層と前記コレクタ
領域は前記第1導電率形とは逆の第2導電率形の半導体
材料で形成し、前記ベース内に前記第2導電率形の半導
体材料のエミッタを形成する、段階を含む方法。
【0066】(18) ショットキーダイオードを形成
する方法であって、第1導電率形の半導体材料の軽くド
ープした層を形成し、前記軽くドープした層内に前記第
1導電率形とは逆の第2導電率形の半導体材料のアノー
ド領域を形成し、前記アノード領域と前記埋め込み層に
形成して接触するカソードを形成する、段階を含む方
法。
【0067】(19) 高動作電圧バイポーラトランジ
スタ(42)であって、第1導電率形の半導体材料の軽
くドープした層(44)の第1領域(52)を備えるベ
ースを含む。また前記トランジスタ(42)は、埋め込
み層(50)とコレクタ領域(48)を含むコレクタを
備える。前記軽くドープした層(44)を前記埋め込み
層(50)の上に形成し、前記コレクタ領域(48)は
前記軽くドープした層(44)を貫いて延びて前記埋め
込み層(50)に接触する。また前記トランジスタ(4
2)は前記ベース内に形成したエミッタを備える。前記
トランジスタ(42)は、厚さを増やしたエピタキシャ
ル層や追加のプロセス段階を必要とせずに高い動作電圧
を与える。高Hfeトランジスタと高電圧ショットキー
ダイオードについても説明している。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の技術によりNウエル内に製作したNPN
トランジスタの断面立面図。
【図2】図1のトランジスタの区分線A−A’に沿う、
ネットNウエルとN+埋め込み層とベースのドーピング
の姿を示すグラフ。
【図3】いくつかのHfeの値について、(Hfe)
1/n をnの関数として示すグラフ。
【図4】図1のトランジスタのいくつかの異なるNウエ
ル添加ドーズ量における実験的「n」の値を、コレクタ
・ベース電圧の関数として示すグラフ。
【図5】この発明の第1の実施態様におけるNPNトラ
ンジスタの断面立面図。
【図6】図5のトランジスタの区分線B−B’に沿う、
エミッタ、ベース、第2P−エピタキシャル層,N+埋
め込み層のドーピングの姿を示すグラフ。
【図7】図5のトランジスタの実験的「n」の値をコレ
クタ・ベース電圧の関数として示すグラフ。
【図8】図5のトランジスタのHfeをコレクタ電流の
関数として示すグラフ。
【図9】図5のトランジスタのコレクタ電流をコレクタ
・エミッタ電圧の関数として示すグラフ。
【図10】図5のトランジスタと従来のNPN、NMO
S、PMOSトランジスタを組み込んで製作する順次の
段階におけるBiCMOSデバイスの断面立面図。
【図11】図5のトランジスタと従来のNPN、NMO
S、PMOSトランジスタを組み込んで製作する順次の
段階におけるBiCMOSデバイスの断面立面図。
【図12】図5のトランジスタと従来のNPN、NMO
S、PMOSトランジスタを組み込んで製作する順次の
段階におけるBiCMOSデバイスの断面立面図。
【図13】図5のトランジスタと従来のNPN、NMO
S、PMOSトランジスタを組み込んで製作する順次の
段階におけるBiCMOSデバイスの断面立面図。
【図14】図5のトランジスタと従来のNPN、NMO
S、PMOSトランジスタを組み込んで製作する順次の
段階におけるBiCMOSデバイスの断面立面図。
【図15】図5のトランジスタと従来のNPN、NMO
S、PMOSトランジスタを組み込んで製作する順次の
段階におけるBiCMOSデバイスの断面立面図。
【図16】図5のトランジスタと従来のNPN、NMO
S、PMOSトランジスタを組み込んで製作する順次の
段階におけるBiCMOSデバイスの断面立面図。
【図17】図5のトランジスタと従来のNPN、NMO
S、PMOSトランジスタを組み込んで製作する順次の
段階におけるBiCMOSデバイスの断面立面図。
【図18】図5のトランジスタと従来のNPN、NMO
S、PMOSトランジスタを組み込んで製作する順次の
段階におけるBiCMOSデバイスの断面立面図。
【図19】この発明の第2の実施態様におけるNPNト
ランジスタの断面立面図。
【図20】この発明の第3の実施態様におけるNPNト
ランジスタの断面立面図。
【図21】図20のトランジスタのコレクタ電流をコレ
クタ・ベース電圧の関数として示したグラフ。
【図22】この発明の第4の実施態様におけるNPNト
ランジスタの断面立面図。
【図23】図22のトランジスタの区分線C−C’に沿
う、エミッタ、第2P−エピタキシャル層,N+埋め込
み層のドーピングの姿を示すグラフ。
【図24】図23のトランジスタのHfeをコレクタ電
流の関数として示すグラフ。
【図25】この発明の第5の実施態様におけるNPNト
ランジスタの断面立面図。
【図26】この発明の第6の実施態様におけるNPNト
ランジスタの断面立面図。
【図27】この発明の第7の実施態様におけるショット
キーダイオードの断面立面図。他に指定のない限り、異
なる図の中の対応する数字と符号は対応する部分を示
す。
【符号の説明】
10 トランジスタ 11 ドープしたガラス(MLO)層 12 P−エピタキシャル層 13 コレクタ接点 14 P+基板 15 開口 16 N+コレクタ層 17 白金けい化物層 18 P−エピタキシャル層 19 ベース接点 20 Nウエル領域 21 開口 22 N+コレクタ領域 23 pチャンネル停止領域、白金けい化物層 24 P−ベース領域 25 nチャンネル停止領域、エミッタ接点 26,28,30 フィールド酸化物 27 開口 29 白金けい化物層 31 TiWの第1層 32,34 ゲート酸化物層 33 Al−Si−Cuの第2層 36 P+ベース接触領域 38 N+エミッタ領域 40 N+コレクタ接触領域 42 トランジスタ 44,45 P−エピタキシャル層 46 P+基板 48 N+コレクタ領域 50 埋め込みN+コレクタ層 52,54 P−エピタキシャル層44の一部 53 pチャンネル停止領域 55 P−ベース領域 56,58,60 フィールド酸化物 62,64 酸化物層 66 N+エミッタ領域 68 N+コレクタ接触領域 70 P+ベース接触領域 71 ドープしたガラス層(MLO) 72,74,76 白金けい化物層 78 コレクタ接点 79 開口 80 ベース接点 81 開口 82 エミッタ接点 83 開口 84 TiWの第1層 85 Al−Si−Cuの第2層 86 トランジスタ 88 Nコレクタ領域 90 トランジスタ 92 Nコレクタ領域 93 Nチャンネル停止領域 94 スーパーベータトランジスタ 96 トランジスタ 98 Nコレクタ領域 102 酸化物層 104,106 酸化物層の凹所 108,109 窓 110 Nウエル 112 パッド酸化物層 114 ホトレジスト層 116,118 窓 120 pチャンネル停止 122 nチャンネル停止 123 フィールド酸化物 124 ゲート酸化物層 125,126 ゲート 127 ホトレジスト層 128,129 P+ソース/ドレン領域 130 ホトレジスト層 132,133 N+ソース/ドレン領域 134 ホトレジスト層 136 ドープしたガラス層(MLO) 138 白金けい化物 140 トランジスタ 141 コレクタ接点 142 ベース接点、N+コレクタ領域 143 エミッタ接点 144 拡張ベーストランジスタ 145 コレクタ接点 146 ベース接点 147 エミッタ接点 148 NウエルNPNトランジスタ 149,150 ソース/ドレン接点 151 NMOSトランジスタ 152,153 ソース/ドレン接点 154 PMOSトランジスタ 156 N領域 158 N+コレクタ領域 160 ショットキーダイオード 161 N+埋め込み層 162 N領域 163,164 第2P−エピタキシャル層 165 ショットキーダイオードのアノード 166,167,168 フィールド酸化物 169 N+接触領域 170 カソード 171 ドープしたガラス層(MLO) 172,173 金属接点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/73

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バイポーラトランジスタであって、 第1導電率形の半導体材料の軽くドープした第1領域を
    含むベースと、 埋め込み層とコレクタ領域を含むコレクタ、ただし前記
    軽くドープした層は前記埋め込み層の上に形成し、前記
    コレクタ領域は前記軽くドープした層を貫いて延びて前
    記埋め込み層に接触し、前記埋め込み層と前記コレクタ
    領域は前記第1導電率形とは逆の第2導電率形の半導体
    材料で形成するもの、と、 前記ベース内に形成し、前記第2導電率形の半導体材料
    で形成するエミッタと、を備えるバイポーラトランジス
    タ。
  2. 【請求項2】 バイポーラトランジスタを製作する方法
    であって、 第1導電率形の半導体材料の軽くドープした層の第1領
    域を含むベースを形成し、 埋め込み層とコレクタ領域を含むコレクタを形成し、た
    だし前記軽くドープした層は前記埋め込み層の上に形成
    し、前記コレクタ領域は前記軽くドープした層を貫いて
    延びて前記埋め込み層に接触し、前記埋め込み層と前記
    コレクタ領域は前記第1導電率形とは逆の第2導電率形
    の半導体材料で形成し、 前記ベース内に前記第2導電率形の半導体材料のエミッ
    タを形成する、段階を含む方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106711106A (zh) * 2016-12-31 2017-05-24 江苏宏微科技股份有限公司 集成在晶体管上的温度传感二极管结构及其制备方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106711106A (zh) * 2016-12-31 2017-05-24 江苏宏微科技股份有限公司 集成在晶体管上的温度传感二极管结构及其制备方法
CN106711106B (zh) * 2016-12-31 2018-12-21 江苏宏微科技股份有限公司 集成在晶体管上的温度传感二极管结构及其制备方法

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