JPH0730715U - 靴底用中敷 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 足裏全体のフイット感が均一であり、履き心
地が極めて良好な靴底用中敷を提供するものである。 【構成】 中空の靴底用の本体１を設け、該本体１の中
空部２内に吸水性ポリマー３と水を充填し弾性を有する
ゲルを形成して構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、吸水性ポリマーを利用した靴底用中敷に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の靴底用中敷としては、発泡ウレタンゴム等のスポンジ材を利用したもの が主であるが、中敷を中空に形成し、該中空部内に水等の緩衝用液体を充填密閉 したもの等も知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし乍ら、上記したスポンジ材を利用した中敷は、足底先端部と踵部分に比 べて土踏まず部分の圧力が弱いため、当該土踏まず部分に対する密着性が悪い。 従って、足裏全体のフイット感が均一でなく、履き心地が良くないという問題が ある。

【０００４】 一方、緩衝用液体を充填した中敷は、内部の液体が使用中絶えず流動するため 、足裏全体の感触が極めて悪い。従って、前者以上に履き心地が良くないもので ある。

【０００５】 本考案は、以上の従来技術の有するこのような問題点に鑑みなされたもので、 中敷本体の中空部に、水を吸収することでゲル化する吸水性ポリマーを充填する ことで、足裏全体のフイット感が均一であり、履き心地が極めて良好な靴底用中 敷を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案に係る靴底用中敷は、中空の靴底用中敷の 本体を設け、該本体の中空部内に吸水性ポリマーと水とを充填し弾性を有するゲ ルを形成したことを特徴とする。

【０００７】

【作用】

靴底用中敷の本体の密閉した中空部内に吸水性ポリマーと水とが充填されるの で、当該吸水性ポリマーがゲル化して弾性材となる。

【０００８】 この弾性材の特徴は、足底先端部と踵部分に大きな圧力を受けると、それにほ ゞ対応する圧力が土踏まず部分へ流動して当該土踏まずを押圧するので、足裏全 体のフイット感が均一であって、履き心地が極めて良い。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１は本考案に係る靴底用中敷の一部切欠正面図、図２は同上Ａ−Ａ拡大断面 図である。 図示した如く、中空の靴底用の本体１を設け、該本体１の中空部２内に、粉末 状の吸水性ポリマー３と水（図示しない）とを充填して構成される靴底用中敷で ある。

【００１０】 靴底用の本体１は、外形を靴底に合わせて裁断した２枚のポリ塩化ビニル等の 合成樹脂製フイルムあるいはシート１ａ、１ａを重ね合せ、周縁の１部を残して シールすることで、両フイルムあるいはシート１ａ、１ａ間に前記した中空部２ が形成される。 図中１ｂが周縁シール部、１ｃが非シール部である。

【００１１】 吸水性ポリマー３及び水は、前記靴底用本体１の非シール部分１ｃから所定の 量を充填し、当該部分１ｃをシールして中空部２を密閉させる。

【００１２】 靴底用本体１の中空部２内に充填された給水ポリマー３は水を吸収することで ゲル化し、圧力流動性を有する弾性材となる。 このクッションの強弱は吸水性ポリマー３と水との量によって調整される。

【００１３】 以上記述した吸水性ポリマー３としては、セルロース系高吸水性ポリマー、ヒ アルロン酸系高吸水性ポリマー、ポリビニルアルコール（ＰＶＡ）系高吸水性ポ リマー、アクリル酸塩系高吸水性ポリマー、アクリルアミド系高吸水性ポリマー 等々の何れでも良い。これらの吸水性ポリマー２は水を吸収することで５０〜２ ００位に膨張する。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は以上のとおり靴底用中敷の本体１の中空部２内に、吸水性ポリマー３ と水とを充填し、弾性を有するゲルを形成したものであるから、従来のスポンジ 材と比較して圧力流動性があり、土踏まずに対しても他の部分同様に圧力がかか るため、足裏全体のフイット感が均一であり、靴の履き心地が頗る良好となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る靴底用中敷の一部切欠正面図であ
る。

【図２】同上Ａ−Ａ拡大断面図である。

【符号の説明】

１ 中敷本体 ２ 中空部 ３ 吸水性ポリマー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 中空の靴底用中敷の本体を設け、該本体
   の中空部内に吸水性ポリマーと水とを充填し弾性を有す
   るゲルを形成したことを特徴とする靴底用中敷。