JPH07307025A - 光ディスクおよびその信号再生装置 - Google Patents

光ディスクおよびその信号再生装置

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JPH07307025A
JPH07307025A JP6098676A JP9867694A JPH07307025A JP H07307025 A JPH07307025 A JP H07307025A JP 6098676 A JP6098676 A JP 6098676A JP 9867694 A JP9867694 A JP 9867694A JP H07307025 A JPH07307025 A JP H07307025A
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signal
light
optical disc
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JP6098676A
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Inventor
Junji Nakajima
順次 中島
Yoshio Suzuki
芳夫 鈴木
Kunikazu Onishi
邦一 大西
Masayuki Inoue
雅之 井上
Toru Sasaki
徹 佐々木
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光学的分解能を超えた高密度の位相ピットが
形成された光ディスクの再生を、良好に行うことを可能
にすること。 【構成】 光ディスクの信号再生装置は、再生信号の振
幅値と直流レベルピーク値を検出し、(振幅値)÷(ピ
ーク値)の除算値が最大となるときの出力パワーを最適
再生パワーとして設定する。また、3スポット方式にお
ける主光スポットと副光スポットの距離を、相変化膜の
アモルファス領域長さよりも長くする。 【効果】 光ディスク上の光スポット照射領域におい
て、マスク部の面積を最適化することができるので、良
好な信号再生が可能となる。また、3スポット方式によ
るオフセットのない安定したトラッキングエラー信号の
生成が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報信号に応じて位相
ピットまたは磁気ドメインよりなる情報記録部が形成さ
れた光ディスク、および該光ディスクの信号再生装置に
係り、特に、光学的分解能以上に高密度記録された情報
記録部による情報信号を再生可能な光ディスクと、該光
ディスクの信号再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光学的情報再生装置(ディジタル
オーディオディスクやビデオディスク等)では、予めデ
ィスク内の信号記録面上に情報信号に応じた位相ピット
を形成しておき、再生用の光スポットがこの位相ピット
上に照射されたときに回折により反射光量が減少するこ
とを利用し、この反射光量の減少を光検出器で検出して
情報信号を再生するようにしている。しかし、従来の光
学的情報再生装置における信号再生分解能は、ほぼ再生
用光源の波長λと対物レンズの開口数NAで決まり、空
間周波数2NA/λが光学的な信号再生分解能の限界と
なっていた。
【0003】これに対して、特開平3−292632号
公報では、位相ピットが形成された光ディスク上に温度
によって反射率が変化する層を設け、再生用光スポット
内で反射率を部分的に変化させながら位相ピットを再生
する方法が提案されている。
【0004】図2は、このような光ディスク100の構
成を示す図である。光ディスク100は、情報に応じて
位相ピットが形成された透明基板101と、該透明基板
101上に順次積層された光制御層102と、光反射膜
106とで構成されており、このうち光制御層102
は、例えば第1の光干渉膜103と、相変化膜104
と、第2の光干渉膜105とにより構成されている。
【0005】図3は、上記光ディスク100の再生原理
を模式的に示した図である。光ディスク100に光スポ
ット201が照射されると、光スポット201内のトラ
ック中心109における光強度は、図3の(b)におい
て破線で示す分布となる。光スポット201が矢印x方
向に走査されているとすると、光スポット201内の温
度分布は、光スポット201の走査方向に対してわずか
に遅れたものとなるため、図3の(b)において実線で
示す分布となり、相変化膜104はその融点Taを超え
るx=xa を境にして結晶状態からアモルファス状態へ
と移行する。よって、図3の(a)において斜線を施し
た領域401がアモルファス領域、それ以外の領域40
2が結晶領域となる。ここで、相変化膜104の状態に
応じて光ディスク100の反射率が変化するように、相
変化膜104と光干渉膜103,105の組成および膜
厚を設定して、相変化膜104が結晶状態のとき低反射
率(RL ≒0)、アモルファス状態のとき高反射率(R
H )となるようにする。この結果、図3の(c)に示す
ように、反射率は領域401で高く、領域402ではほ
ぼゼロとなるため、ピット107は信号として検出され
るが、ピット108は検出されない。すなわち、光スポ
ット201内において、融点Ta以下の低温部分が実質
的には信号の再生に寄与しなくなるため、高密度に形成
された位相ピットの再生が可能となる。
【0006】一方、光ディスク装置における焦点(以
下、フォーカスと記す)ずれ検出あるいはトラックずれ
検出は、光ヘッドの検出系構成が簡単で低コスト化がで
きる等の利点から、一般に非点収差方式および3スポッ
ト方式が採用されている。図4の光ヘッド1において、
光源であるレーザ2から出射した発散光束202は、回
折格子3により主光束202aと2つの副光束202
b,202cとに分離され、これら3つの光束は平板上
のハーフミラー4の表面で反射し、対物レンズ5により
光ディスク100上に集光される。光ディスク100か
らの反射光は、対物レンズ5、ハーフミラー4を透過し
て光検出器6上に集光される。ここでハーフミラー4を
透過する光ディスク100からの反射光は、収束光束の
ために非点収差が付与される。
【0007】図5は、光ディスク上のトラックと光スポ
ットの位置および信号の検出方法を示す図である。な
お、主光束202aの光スポット203aと副光束20
2b,202cの光スポット203b,203cとの光
ディスク半径方向の距離をd1、光スポット203aと
光スポット203b,203cとのトラック接線方向の
距離をd2 とすれば、d1 は1/4トラックピッチ、d
2 は一般に20〜30μmである。光スポット203
a,203b,203cの光ディスク100からの反射
光は、それぞれ光検出器6内の光電変換素子6a,6
b,6cに入射する。光電変換素子6aは4つの領域に
分割されており、対角領域の信号を加算した後、加算し
た信号の差を演算することにより非点収差方式のフォー
カス誤差信号を生成する。また、これら4つの領域の信
号は加算器7により4領域の和を演算することにより、
光ディスク100に位相ピット情報として記録された信
号301を生成する。一方、光電変換素子6b,6cの
信号は、差動増幅器8により差分演算を行なってトラッ
キング誤差信号302を生成する。
【0008】ここで、上記の3スポット方式は、対物レ
ンズの移動や光ディスクの傾きに伴うオフセットの発生
がないため、光磁気記録方式の装置にも応用されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術においては、以下に示すような問題点があっ
た。
【0010】図6および図7は、再生レーザパワーが最
適パワーに対して高い場合と低い場合の光ディスク反射
率を、それぞれ模式的に示した図である。両図におい
て、403はアモルファス領域401のうち光スポット
201が照射されている部分(以下、これをウインドウ
部と記す)、404は結晶領域402のうち光スポット
201が照射されてい部分(以下、これをマスク部と記
す)である。光スポット201のパワーが高い場合に
は、図6に示すように、xa の位置がx軸正方向にずれ
るためウインドウ部403の面積が大きくなり、マスク
部404の面積は小さくなる。この結果、ウインドウ部
403と光スポット201の面積が略一致し、いわゆる
マスク効果が得られなくなり、光学的分解能が低下す
る。逆に、光スポット201のパワーが低い場合には、
図7に示すように、xa の位置がx軸負方向にずれるた
めウインドウ部403の面積が小さくなり、マスク部4
04の面積は大きくなる。この結果、光ディスク100
からの反射光量がほぼゼロとなり、信号の検出を行なう
ことが不能となる。したがって、ウインドウ部403あ
るいはマスク部404の面積が最適な値となるように、
再生レーザパワーを設定する必要がある。
【0011】また、同一光ディスクに対して再生動作を
繰り返し行うと、相変化膜104は結晶状態とアモルフ
ァス状態の間を繰り返し変化することになるので、相変
化膜104には疲労性の劣化が生じる。例えば、相変化
膜104の劣化によりアモルファス状態から結晶状態へ
の状態移行(初期化)が完全には行なわれず、アモルフ
ァス領域が一部残留した場合、マスク部の反射率RL
増大したのと等価となるため、マスク部404によるマ
スキングが不完全となり良好な再生が行なえなくなる。
【0012】さらに、図5に示したように、例えば副光
スポット203bが照射される位置において、相変化膜
104が初期化されていないような場合には、この副光
スポット203bの反射率と先行する副光スポット20
3cの反射率が異なるので、トラッキング誤差信号にオ
フセットが生じる。
【0013】前記した先願公報による従来技術では、以
上の点についての配慮が払われていなかった。
【0014】本発明の目的は、光スポット内のウインド
ウ部あるいはマスク部の面積が最適となるように再生レ
ーザパワーを制御することにより、光学的分解能以上に
高密度記録された位相ピットによる情報信号を良好に再
生すること、再生動作の繰り返しによる光制御層の劣化
が進んだ場合にはこれを検出すること、さらにトラッキ
ング誤差信号を安定に検出すること、が可能な光ディス
クと、該光ディスクの信号再生装置を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による光ディスクは、所定の位置に例えば空
間周波数が略2NA/λの位相ピット列を形成した構成
とした。また、この光ディスクの信号再生装置は、再生
信号の振幅値を検出する手段と、直流レベルの最大値を
検出する手段と、両検出手段の出力の除算を行なう除算
手段とを備え、再生レーザパワーをコントロール信号に
より設定可能な構成とした。
【0016】また、本発明による光ディスクあるいは該
光ディスクの信号再生装置においては、光ディスク面上
の2つの副光スポットの主光スポットに対するトラック
接線方向の距離をそれぞれd2 としたとき、この距離d
2 と、主光スポット通過後に相変化膜104がアモルフ
ァス状態から結晶状態へ状態移行する初期化時間T1
よび光ディスクの線速度vとの関係を、 d2>T1×v ………式 上記式を満たすように設定した。
【0017】
【作用】上記した光ディスクの信号再生装置において
は、再生レーザパワーの設定を行なう際、光ディスク上
の前記所定位置に形成された位相ピット列を、半導体レ
ーザの出力パワーを徐々に変化させながら再生を行な
う。このとき、各出力パワーにおいて再生信号の(振幅
値)÷(直流レベル最大値)の除算値を計算し、該除算
値が最大となる出力パワーを再生パワーとして設定する
ことにより、再生信号の信号変調度が最大となるよう
な、すなわち高反射率領域あるいは低反射率領域の面積
が最適となるような再生レーザパワーの設定が可能とな
る。これにより、光学的分解能以上の高密度に記録され
た位相ピットによる情報信号を良好に再生することがで
きる。
【0018】また、上記再生レーザパワーの設定動作に
おいて、半導体レーザの出力パワーを変化させても前記
除算値が所定値以上にならない場合、これを検出する。
これにより相変化膜104の劣化、すなわち光ディスク
100の寿命を検出することができる。
【0019】さらに、光ディスク面上の2つの副光スポ
ットの主光スポットに対するトラック接線方向の距離d
2 を、前記初期化時間T1 と光ディスク線速度vの積に
相当する距離以上となるように設定しているので、光デ
ィスク面上の主光スポット通過位置に、後行する副光ス
ポットが達するまでには相変化膜104は、初期化状態
すなわち結晶状態に戻っていることになる。したがっ
て、2つの副光スポットに対する反射率は等しくなり、
これによりオフセットのない安定したトラッキング誤差
信号を検出することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の光ディスクとその信号再生装
置について、図面を参照して詳細に説明する。
【0021】〈第1実施例〉図1は、本発明の第1実施
例に係る光ディスクの信号再生装置の回路ブロック図で
ある。同図において、1は例えば図4にて示したような
光学ヘッドであり、半導体レーザ2、光検出器6以外は
ここでは省略している。P0 は半導体レーザ2の出力パ
ワー、P1 は光ディスク100からの反射光量である。
なお、図示していないが光学ヘッド1内には、半導体レ
ーザ2の出力パワーP0 を検出する検出手段を設けてあ
る。また、本実施例に用いる光ディスク100には所定
の位置(以下、パワー設定領域と記す)に、例えば空間
周波数が略2NA/λ、ピットデューティ50%である
ような位相ピット列を形成してある。
【0022】また、図1において、9はI−V(電流−
電圧)変換回路、10は振幅検出回路、11はピーク検
出回路、12は除算回路、13はI−V変換回路、14
は基準電圧発生回路、15は差動増幅回路、16はLD
駆動回路、17はシステム全体の制御を司るコントロー
ラである。
【0023】図1に示した構成において、基準電圧発生
回路14は、コントローラ17からのコントロール信号
306を入力して、該コントロール信号に応じた基準電
圧Vref を発生する。基準電圧Vref は差動増幅回路1
5の非反転入力に入力される。また、半導体レーザ2の
出力パワーP0 の検出出力303は、I−V変換回路1
3を介して電圧値に変換され、差動増幅回路15の反転
入力に入力される。差動増幅回路15の出力309はL
D駆動回路16に入力され、この出力309に応じた駆
動電流にて半導体レーザ2を駆動する。これにより半導
体レーザ2の出力パワーP0 は、基準電圧Vref で定ま
る値にパワー制御される。
【0024】一方、光ディスク100からの反射光は光
検出器6に入射され、I−V変換回路9を介して再生信
号301を得る。この再生信号301は、振幅検出回路
10およびピーク検出回路11に入力され、振幅検出回
路10では再生信号の振幅値を、またピーク検出回路1
1では再生信号の直流レベルのピーク値をそれぞれ検出
する。除算回路12は、振幅検出値304およびピーク
検出値305を入力し、(振幅検出値304)÷(ピー
ク検出値305)の除算を行い、該除算値307はコン
トローラ17に入力される。
【0025】図8は、再生レーザパワー設定時における
図1の各部信号波形を示す図である。同図を用いて、本
実施例の動作について更に詳しく説明する。再生動作開
始時においては、コントローラ17からの制御信号によ
り、光学ヘッド1を光ディスク100の前記パワー設定
領域に移動させ(以上図示せず)、パワー設定領域に形
成された前記空間周波数略2NA/λのピット列をトレ
ースしながら、以下の動作を行なう。
【0026】基準電圧発生回路14は、コントローラ1
7からのコントロール信号306により、例えば期間T
1 〜T4 において、図8の(a)に示すように段階的に
増加する基準電圧Vref を出力し、これに応じて半導体
レーザ2の出力パワーP0 も、図8の(b)に示すよう
に段階的に増加する。このとき、光ディスク100に照
射された光スポット201では、前記図6,図7にて示
したように、出力パワーP0 によってウインドウ部40
3の面積が大きく異なる。すなわち、出力パワーP0
小さいときにはウインドウ部の面積が小さく、出力パワ
ーP0 が大きいときにはウインドウ部の面積が大きくな
る。また、ウインドウ部の面積が大きくなると、これに
伴って光学的分解能が低下する。
【0027】以上の結果、光ディスク100からの反射
光量P1 は、例えば図8の(c)に示すような波形とな
る。なお反射光量P1 は、光検出器6およびI−V変換
回路9を介して再生信号301となる。振幅検出回路1
0では、各期間T1 〜T4 における再生信号301の振
幅値を検出し、図8の(d)に示す振幅検出値304を
除算回路12に出力する。また、ピーク検出回路11で
は、各期間T1 〜T4における再生信号301の直流レ
ベルのピーク値を検出し、図8の(e)に示すピーク検
出値305を除算回路12に出力する。そして、除算回
路12では、(振幅検出値304)÷(ピーク検出値3
05)の除算を行ない、図8の(f)に示す除算値30
7をコントローラ17に出力する。
【0028】コントローラ17では、各期間における除
算値307の大小を比較し、これが最大となる期間T3
を検出する。期間T1 〜T4 の一連の動作が終了後、コ
ントローラ17は基準電圧発生回路14に対して、期間
3 のときの基準電圧すなわち電圧V1 を発生させるよ
うなコントロール信号306を出力し、これにより出力
パワーP0 はPr1に設定される。この出力パワーPr1
て光ディスク100の再生を行なうことにより、ウイン
ドウ部403の面積が最適化されて良好な再生信号30
1を得ることができる。
【0029】ところで、以上においては光スポット照射
領域のうち高温部で光反射率が高くなるような、いわゆ
る高温部ウインドウ型の光ディスクの再生パワー設定を
例にとって説明したが、これとは逆に、光スポット照射
領域のうち低温部で光反射率が高くなるような、いわゆ
る低温部ウインドウ型の光ディスクの再生パワー設定に
も、本実施例は全く同様にして適用可能である。
【0030】図9は、低温部ウインドウ型光ディスクに
対する再生レーザパワー設定時の動作波形図である。前
述と同様に、基準電圧発生回路14は、図9の(a)に
示すような基準電圧Vref を出力し、これに応じて出力
パワーP0 は、図9の(b)に示すように段階的に増加
する。このとき、光ディスク100に照射された光スポ
ット201では、図8の場合とは逆に、出力パワーP0
が小さいときにはウインドウ部の面積が大きく、出力パ
ワーP0 が大きいときにはウインドウ部の面積が小さく
なる。
【0031】以上の結果、光ディスク100からの反射
光量P1 は、例えば図9の(c)に示すような波形とな
る。振幅検出回路10とピーク検出回路11と除算回路
12の出力は、それぞれ図9の(d),(e),(f)
に示すようなものとなり、コントローラ17では、除算
値307が最大となる期間T7 を検出する。期間T5
8 の一連の動作が終了後、コントローラ17は基準電
圧発生回路14に対して、期間T7 のときの基準電圧す
なわち電圧V2 を発生させるようなコントロール信号3
06を出力し、出力パワーP0 は最適値Pr2に設定され
る。
【0032】〈第2実施例〉次に、前記再生パワー設定
領域を特に設けていない光ディスクに対しても、最適な
再生パワーを設定することが可能な実施例について説明
する。
【0033】図10は、本発明の第2実施例に係る光デ
ィスクの信号再生装置の回路ブロック図であり、同図に
おいて、図1の第1実施例と均等な構成要素および信号
には同一符号を付し、その説明は割愛する。図10にお
いて、18は3T振幅検出回路、19は11T振幅検出
回路、20は除算回路である。また、本実施例に用いる
光ディスク100には、例えばEFM変調による信号が
位相ピットとして形成されているものとし、前述のよう
なパワー設定領域は特に必要としない。
【0034】図10に示した構成において、光ディスク
100からの反射光は光検出器6に入射され、I−V変
換回路9を介してEFM信号である再生信号301を得
る。EFM信号には3Tから11T(Tはチャネルビッ
トの周期)までの9種類の周期をもつ信号が含まれてお
り、3T振幅検出回路18はこのうち3Tに相当する信
号を抜き出して、その振幅を検出する。同様に、11T
振幅検出回路19は11Tに相当する信号を抜き出し
て、その振幅を検出する。3T振幅検出回路18から出
力された3T振幅検出値310は、除算回路12に入力
され、11T振幅検出回路19から出力された11T振
幅検出値311は、除算回路20に入力される。また、
ピーク検出回路11から出力されたピーク検出値305
は、除算回路12および除算回路20にそれぞれ入力さ
れる。そして、除算回路12は、(3T振幅検出値31
0)÷(ピーク検出値305)の除算を行ない、除算回
路20は、(11T振幅検出値311)÷(ピーク検出
値305)の除算を行なう。この2つの除算値307,
312は、コントローラ17に入力される。
【0035】図11は、再生レーザパワー設定時におけ
る図10の各部信号波形であり、光ディスク100とし
て高温部ウインドウ型の光ディスクを使用した場合につ
いて示した図である。再生動作開始時においては、光デ
ィスク100の任意のトラック上のピット列をトレース
しながら、以下の動作を行なう。
【0036】図11の(a),(b)に示すように、基
準電圧Vref および半導体レーザ2の出力パワーP0
を、前記した第1実施例の動作と同様に段階的に増加さ
せる。このとき、出力パワーP0 に応じてウインドウ部
の面積が変化し、EFM信号に含まれる3Tから11T
までの周期の信号のうち、特に最も短い位相ピットに相
当する3T信号の変調度が大きく変化する。以上の結
果、光ディスク100からの反射光量P1 は、例えば図
11の(c)に示すような波形となる。
【0037】3T振幅検出回路18では、各期間T9
12における再生信号301の3T振幅値を検出し、図
11の(d)に示す3T振幅検出値310を除算回路1
2に出力する。除算回路12では、(3T振幅検出値3
10)÷(ピーク検出値305)の除算を行ない、図1
1の(f)に示す除算値307をコントローラ17に出
力する。一方、11T振幅検出回路19では、各期間T
9 〜T12における再生信号301の11T振幅値を検出
し、図11の(g)に示す11T振幅検出値311を除
算回路20に出力する。除算回路20では、(11T振
幅検出値311)÷(ピーク検出値305)の除算を行
ない、図11の(h)に示す除算値312をコントロー
ラ17に出力する。
【0038】コントローラ17では、各期間における除
算値312の値を監視し、これが所定の値D3 以上であ
る期間T10〜T12を検出する。また、該期間T10〜T12
において除算値307の大小を比較し、これが最大とな
る期間T10を検出する。期間T9 〜T12の一連の動作が
終了後、システムコントローラ17は基準電圧発生回路
14に対して、期間T10のときの基準電圧すなわち電圧
3 を発生させるようなコントロール信号306を出力
し、これによって出力パワーP0 はPr3に設定される。
【0039】また、全く同様の動作により、低温部ウイ
ンドウ型で例えばEFM変調による信号が位相ピットと
して形成されている光ディスクに対しても再生パワーの
設定が可能である。図12に、この場合の再生パワー設
定時における図10の各部信号波形図を示す。期間T13
〜T16の一連の動作により、出力パワーP0 は、期間T
15のときの値であるPr4に設定される。
【0040】なお、以上の説明においては基準電圧V
ref を段階的に増加させるものとしたが、図8,図9,
図11,図12の各期間T1 〜T16の長さ、および基準
電圧Vref 値の変化率をどのように設定しても、第1,
第2実施例は適用可能である。したがって、基準電圧V
ref を連続的に増加あるいは減少させるようにしてもよ
い。また、図1および図10のピーク検出回路11の代
わりに、再生信号301の直流成分を検出するようなロ
ーパスフィルタを用いることも可能である。
【0041】ところで、同一の光ディスク100に対し
て再生動作を繰り返し行うと、相変化膜104は結晶状
態とアモルファス状態との間を繰り返し変化することに
なるので、相変化膜104には疲労性の劣化が生じる。
このため、前述のようにして設定した再生パワーPr1
r4にて光ディスク100の再生を行うのは、外部より
情報再生のリクエストがある場合のみに限定した方が良
い。すなわち、情報再生のリクエストがなく、再生スポ
ットが同一のトラック上をトラックジャンプを繰り返し
ながらトレースするような場合、あるいはフォーカス制
御のみを行い、トラッキング制御をオフとするような場
合等の、いわゆるスタンバイ状態においては、少なくと
も前記再生パワーPr1〜Pr4よりも低いパワーを設定す
るものとする。これにより、光ディスク100の実質的
な再生回数の寿命を延ばすことができる。
【0042】〈第3実施例〉ここで、光ディスク100
の相変化膜104に劣化が生じた場合には、再生パワー
を上述してきた手法を用いて最適値に設定しても、良好
な再生信号が得られなくなる。この相変化膜104の劣
化、すなわち光ディスク100の寿命を検出し、光ディ
スク100が寿命により再生不可能となったときに、信
号再生装置の誤動作を未然に防ぐ方法を以下に示す。
【0043】コントローラ17は、除算値307,31
2に対して所定の判定値との比較を行う。例えば、図
8,9においては、除算値307に対して図8,9の
(f)に示したD1 を、図11,12においては、除算
値307に対して図11,12の(f)に示したD2
を、除算値312に対して図11,12の(h)に示し
たD3 をそれぞれ判定値として設定する。ここで、図
8,9においては、期間T1 〜T4 ,T5 〜T8 のいず
れの期間においても除算値307が判定値D1 よりも小
さかった場合、図11,12においては、期間T9 〜T
12,T13〜T16のいずれの期間においても除算値307
が判定値D2 よりも小さかった場合、あるいは同様に期
間T9 〜T12,T13〜T16のいずれの期間においても除
算値312が判定値D3 よりも小さかった場合、コント
ローラ17はこれを検出・認知する。そして、コントロ
ーラ17は、このうちの少なくとも1つ以上が認知され
た場合には、例えば再生動作を中止し、光ディスク寿命
判別信号308を出力すると共に、この再生中止を少な
くとも解除信号が入力されるまでの間継続する。上記の
解除信号としては、図示していないが、例えば光ディス
クが装着状態であるか未装着状態であるかを検出するデ
ィスク装着検出手段を設け、該ディスク装着検出手段が
未装着状態を検出した場合に、これを解除信号とすれば
よい。
【0044】このようにすれば、光ディスク100が寿
命により再生不可能となったときに、信号再生装置の誤
動作を防ぐことができる。
【0045】〈第4実施例〉次に、主光スポットにより
生成された光ディスク上のアモルファス領域の影響を受
けずに、オフセットのない3スポット方式によるトラッ
キング誤差信号が生成可能な光ディスクの信号再生装置
について説明する。なお、光ディスク100の光制御層
102を構成する相変化膜104および光干渉膜10
3,105の組成と各膜厚により、アモルファス状態か
ら結晶状態への状態移行(初期化)には以下に示す2通
りがある。すなわち、主光スポット通過後の相変化膜1
04の冷却に伴って、アモルファス状態が自然に結晶状
態に戻るものと(以下、これを急冷初期化型と記す)、
自然には結晶状態に戻らないもの(以下、これを徐冷初
期化型と記す)とがある。光ディスク100を複数回再
生する場合には、徐冷初期化型の光ディスクに対して
は、結晶状態に戻すための初期化用の光スポットを別途
照射する必要がある。
【0046】図13は、本発明の第4実施例による光デ
ィスクの信号再生装置における、光スポットの位置関係
と信号の検出方法の1例を示す図であり、本例は、特に
前記急冷初期化型の光ディスクに対しての適用例であ
る。図13において、vは光ディスク100と各光スポ
ット204a〜204cの相対速度、d3 は主光スポッ
ト204aと副光スポット204b,204cとのトラ
ック接線方向の距離、d 4 はアモルファス領域のトラッ
ク接線方向の長さである。なお、図13において前記図
5に示したものと均等な構成要素,信号,寸法には同一
符号を付してあり、ここではその説明を省略する。
【0047】いま、主光スポット204aの照射により
上昇した相変化膜104の温度が、所定の時間T1 が経
過した後に結晶化温度に冷却されるとすれば、アモルフ
ァス領域401の長さd4 はT1 ×vとなる。図13に
示すように、このアモルファス領域401の長さd4
りも、主光スポット204aと副光スポット204bの
距離d3 を長く設定すれば、副光スポット204bの照
射位置では相変化膜104は結晶状態に戻っているの
で、先行する副光スポット204cと後行する副光スポ
ット204bにおける反射率は等しくなる。これにより
オフセットのないトラッキング誤差信号302が得られ
る。
【0048】図14は、本第4実施例による光ディスク
の信号再生装置における光スポットの位置関係と信号の
検出方法の他の例を示す図であり、本例は、特に前記徐
冷初期化型の光ディスクに対しての適用例である。図1
4において、205はアモルファス状態の相変化膜10
4を徐冷により結晶状態に状態移行させるための初期化
光スポット、d5 は主光スポット204aと初期化光ス
ポット205とのトラック接線方向の距離である。な
お、図14において、前記図13に示したものと均等な
構成要素,信号,寸法には同一符号を付してあり、ここ
ではその説明を省略する。
【0049】徐冷初期化型の光ディスクにおいては、主
光スポット204aの照射によりアモルファス状態とな
った相変化膜104は、光スポット204a通過後の冷
却時においてもアモルファス状態が安定して継続する。
このアモルファス領域401に、例えば光スポット20
4aよりも光強度が小さいような初期化光スポット20
5が照射されると、徐熱・徐冷されるため、この光スポ
ット205の通過後に相変化膜104は結晶状態に戻
る。そこで、図14に示すように、主光スポット204
aと初期化光スポット205とのトラック接線方向の距
離d5 よりも、主光スポット204aと副光スポット2
04bの距離d3 を長く設定すれば、副光スポット20
4bの照射位置では相変化膜104は結晶状態に戻って
いるので、図13の場合と同様に、オフセットのないト
ラッキング誤差信号302が得られる。
【0050】なお、本発明の各実施例における光ディス
ク100の光制御層102の構成として、例えば光干渉
膜103,105としてZnS−Si2 を、相変化膜1
04としてIn3be2 を用いれば、前述したように相
変化膜104の各相状態に応じて反射率が変化する光デ
ィスク100が得られる。また、この他にも光制御層の
相変化膜104として、各種カルコゲナイド系材料やA
g−Zn等の金属系材料を用いても良く、本発明はこの光
制御層102の構成に特に限定されるものではない。
【0051】また以上の説明においては、位相ピットが
形成された光ディスクとその信号再生装置について説明
したが、照射された光スポットの光強度あるいは温度に
より、光スポット内の磁気ドメイン(記録磁区)の一部
をマスクするような、光磁気ディスクとその信号再生装
置についても全く同様に適用可能である。
【0052】
【発明の効果】以上のように、本発明による光ディスク
の所定の領域には、再生装置の光源波長をλ、対物レン
ズ開口数をNAとしたとき、空間周波数略2NA/λ、
位相ピットデューティ50%の位相ピットを形成してお
き、該光ディスクの信号再生装置は、前記所定の領域に
おける再生信号の振幅値検出と、再生信号の直流レベル
のピーク値検出を行い、(振幅値)÷(ピーク値)の除
算値が最大となるように光源の出力パワーを設定するよ
うにしたので、光スポット照射領域におけるウインドウ
部あるいはマスク部の面積を最適化することができ、良
好な信号再生が可能となる。
【0053】また、本発明による光ディスクの信号再生
装置は、3スポット方式によるトラッキング誤差信号生
成において、主光スポットと副光スポットのトラック接
線方向の距離を、主光スポットにより状態移行した相変
化膜のアモルファス領域の長さよりも長くしたので、先
行する副光スポットと後行する副光スポットにおける反
射率が等しくなり、この結果オフセットのない安定した
トラッキング誤差信号を検出することができる。
【0054】さらに、本発明による光ディスクの信号再
生装置は、前記(振幅値)÷(ピーク値)の除算値の最
大値が所定の判定値よりも小さかった場合には、光ディ
スクの再生回数の寿命であると検出し、以後の再生動作
を停止するようにしたので、光ディスクの繰り返し再生
により相変化膜が劣化し信号の再生が不能となったとき
の装置の誤動作を未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る光ディスクの信号再
生装置のブロック図である。
【図2】本発明で用いる光ディスクの主要部断面図であ
る。
【図3】マスク効果による位相ピット再生原理を説明す
るための模式的な説明図である。
【図4】従来の光学ヘッドの主要部の構成図である。
【図5】光ディスク上の相変化膜の状態と3スポット照
射位置を示した模式的な説明図である。
【図6】光スポットのパワーと光ディスク上の相変化膜
の状態の関係の1例を示す模式的な説明図である。
【図7】光スポットのパワーと光ディスク上の相変化膜
の状態の関係の他の1例を示す模式的な説明図である。
【図8】図1の信号再生装置の各部信号波形の1例を示
す図である。
【図9】図1の信号再生装置の各部信号波形の他の1例
を示す図である。
【図10】本発明の第2実施例に係る光ディスクの信号
再生装置のブロック図である。
【図11】図10の信号再生装置の各部信号波形の1例
を示す図である。
【図12】図10の信号再生装置の各部信号波形の他の
1例を示す図である。
【図13】本発明の第4実施例による光ディスク上の相
変化膜の状態と3スポット照射位置の1例を示した模式
的な説明図である。
【図14】本発明に第4実施例よる光ディスク上の相変
化膜の状態と3スポット照射位置の他の1例を示した模
式的な説明図である。
【符号の説明】
1 光学ヘッド 2 半導体レーザ 3 回折格子 4 ハーフミラー 5 対物レンズ 6 光検出器 10 振幅検出回路 11 ピーク検出回路 12,20 除算回路 14 基準電圧発生回路 16 LD駆動回路 17 コントローラ 18 3T振幅検出回路 19 11T振幅検出回路 100 光ディスク 102 光制御層 103,105 光干渉膜 104 相変化膜 201 光スポット 203a,204a 主光スポット 203b,203c,204b,204c 副光スポッ
ト 205 初期化用光スポット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 雅之 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 佐々木 徹 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に情報信号に応じて形成され
    た位相ピット等の情報記録部と、前記透明基板の情報記
    録部形成面側に形成され、温度あるいは光強度に応じて
    互いに異なる反射率を有する第1の状態と第2の状態に
    変化するような光制御層とを少なくとも備えた光ディス
    クであって、 信号再生装置の信号再生用光源の波長をλ、対物レンズ
    開口数をNAとしたとき、光ディスク上の所定の領域
    に、空間周波数が略2NA/λ、情報記録部デューティ
    が略50%であるような情報記録部列を設けたことを特
    徴とする光ディスク。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、 前記光制御層は、カルコゲナイド系材料あるいは金属系
    材料により構成されることを特徴とする光ディスク。
  3. 【請求項3】 透明基板上に情報信号に応じて形成され
    た位相ピット等の情報記録部と、前記透明基板の情報記
    録部形成面側に形成され、温度あるいは光強度に応じて
    互いに異なる反射率を有する第1の状態と第2の状態に
    変化するような光制御層とを少なくとも備え、信号再生
    装置の信号再生用光源の波長をλ、対物レンズ開口数を
    NAとしたとき、光ディスク上の所定の領域に、空間周
    波数が略2NA/λ、位相ピットデューティが略50%
    であるような情報記録部列を設けた光ディスクの信号再
    生装置であって、 光源と、該光源の出力パワーを設定するパワー設定手段
    と、光ディスクからの反射光量を検出する信号検出手段
    と、該信号検出手段の出力の信号振幅を検出する振幅検
    出手段と、前記信号検出手段の出力の最大直流値あるい
    は平均直流値を検出する直流検出手段と、該直流検出手
    段の出力と前記振幅検出手段の出力との除算を行う除算
    手段とを、備えたことを特徴とする光ディスクの信号再
    生装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載において、 前記光源の出力パワー設定期間には、前記パワー設定手
    段により前記光源の出力パワーを変化させながら前記光
    ディスクの再生を行い、前記除算手段の出力の値が最大
    となるときの出力パワーである最適パワーを検出し、前
    記光ディスクからの情報再生期間には、前記最適パワー
    にて前記光ディスクの再生を行うことを特徴とする光デ
    ィスクの信号再生装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載において、 前記出力パワー設定時の前記除算手段出力の最大値が所
    定の判定値以下であることを検出した場合には、それ以
    後の再生動作を、少なくとも解除信号が入力されるまで
    の期間、中止するようにしたことを特徴とする光ディス
    クの信号再生装置。
  6. 【請求項6】 透明基板上に情報信号に応じて形成され
    た位相ピット等の情報記録部と、前記透明基板の情報記
    録部形成面側に形成され、温度あるいは光強度に応じて
    互いに異なる反射率を有する第1の状態と第2の状態に
    変化するような光制御層とを少なくとも備えた光ディス
    クの信号再生装置であって、 光源と、該光源の出力パワーを設定するパワー設定手段
    と、光ディスクからの反射光量を検出する信号検出手段
    と、該信号検出手段の出力の第1の周波数成分の信号振
    幅を検出する第1の振幅検出手段と、前記第1の周波数
    よりも低い周波数である第2の周波数成分の信号振幅を
    検出する第2の振幅検出手段と、前記信号検出手段の出
    力の最大直流値あるいは平均直流値を検出する直流検出
    手段と、該直流検出手段の出力と前記第1の振幅検出手
    段の出力との除算を行う第1の除算手段と、前記直流検
    出手段の出力と前記第2の振幅検出手段の出力との除算
    を行う第2の除算手段とを、備えたことを特徴とする光
    ディスクの信号再生装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載において、 前記光源の出力パワー設定期間には、前記パワー設定手
    段により前記光源の出力パワーを変化させながら前記光
    ディスクの再生を行い、前記第2の除算手段の出力の値
    が所定値を超える期間において、前記第1の除算手段の
    出力の値が最大となるときの出力パワーである最適パワ
    ーを検出し、前記光ディスクからの情報再生期間には、
    前記最適パワーにて前記光ディスクの再生を行うことを
    特徴とする光ディスクの信号再生装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載において、 前記出力パワー設定時の前記第1の除算手段出力の最大
    値が所定の第1の判定値以下であること、または、前記
    第2の除算手段出力の最大値が所定の第2の判定値以下
    であることを検出した場合には、それ以後の再生動作
    を、少なくとも解除信号が入力されるまでの期間、中止
    するようにしたことを特徴とする光ディスクの信号再生
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項5または8記載において、 光ディスクが装着状態であるか未装着状態であるかを検
    出するディスク装着検出手段を設け、該ディスク装着検
    出手段が未装着状態を検出した場合に、これを前記解除
    信号とすることを特徴とする光ディスクの信号再生装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項4または5または7または8記
    載において、 前記光ディスクからの情報再生を必要としない所定の期
    間は、前記最適パワーよりも低い出力パワーを設定する
    ことを特徴とする光ディスクの信号再生装置。
  11. 【請求項11】 透明基板上に情報信号に応じて形成さ
    れた位相ピット等の情報記録部と、前記透明基板の情報
    記録部形成面側に形成され、温度あるいは光強度に応じ
    て互いに異なる反射率を有する第1の状態と第2の状態
    に変化するような光制御層とを少なくとも備えた光ディ
    スクの信号再生装置であって、 光源と、回折格子と、対物レンズと、前記回折格子によ
    る±1次光の前記光ディスクからの反射光をそれぞれ入
    射する第1および第2の光検出手段と、該第1の光検出
    手段の出力と第2の光検出手段の出力の差を出力する差
    動増幅手段とを備え、前記光ディスク上の0次光による
    光スポットと±1次光による光スポットとのそれぞれの
    距離は、少なくとも0次光により状態移行した前記光制
    御層のトラック方向の長さ以上であることを特徴とする
    光ディスクの信号再生装置。
  12. 【請求項12】 透明基板上に情報信号に応じて形成さ
    れた位相ピット等の情報記録部と、前記透明基板の情報
    記録部形成面側に形成され、温度あるいは光強度に応じ
    て互いに異なる反射率を有する第1の状態と第2の状態
    に変化するような光制御層とを少なくとも備えた光ディ
    スクの信号再生装置であって、 第1の光源と、回折格子と、対物レンズと、第2の光源
    と、前記回折格子による前記第1の光源の±1次光の前
    記光ディスクからの反射光をそれぞれ入射する第1およ
    び第2の光検出手段と、該第1の光検出手段の出力と第
    2の光検出手段の出力の差を出力する差動増幅手段とを
    備え、前記光ディスク上の前記第1の光源の0次光によ
    る光スポットと前記第1の光源の±1次光による光スポ
    ットとのそれぞれの距離は、少なくとも前記第1の光源
    の0次光と前記第2の光源の0次光の距離以上であるこ
    とを特徴とする光ディスクの信号再生装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003006872A (ja) * 2001-04-20 2003-01-10 Tdk Corp 光情報媒体の再生方法および再生装置
US8514674B2 (en) 2008-10-09 2013-08-20 Sharp Kabushiki Kaisha Optical information recording medium reproducing apparatus, method for reproducing optical information recording medium, program for reproducing optical information recording medium, and computer readable recording medium

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