JPH07306951A - 文字縦横書き変換漫画とその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コマ割り、吹き出し、図柄、文字などで構成
された従来の漫画において、文字以外の部分を鏡像処理
コピーする工程を経て、縦横の文字配列の違いから来る
弊害をなくし、広く利用できる方法とその方法によって
加工された漫画作品を提供する。 【構成】 漫画の原稿に鏡像処理コピーをしたのちに、
翻訳した文字、数式などを吹き出し内に縦横の配列を変
えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、鏡像の特性を利用した
漫画原稿における文字配列の縦横変換に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の漫画は、主に国内向け、文科系的
内容を扱い、利用されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の漫画にあって
は、文字の縦書き、横書きにより、読者、扱う内容につ
いて、利用法が限られる、という問題があった。本発明
は、以上の欠点を解決し、漫画を文字配列の縦横による
利用制限を無くし、幅広く利用するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】漫画原稿の文字表示部に
テープなどによりマスキングをする。インクを濃くし裏
面から透き通るほど薄い紙にコピーした後通常とは表裏
反対向きにコピーするなどして、原稿の鏡像コピーをと
る。その後、もとの原稿の文字がが縦書きなら数式、外
国語などの横書き文字を入れ、横書きなら、縦書きにす
る。

【０００５】

【作用】鏡像コピーをとるために従来、縦横の文字配列
変換の際に問題となっていた、コマ割りレイアウト、吹
き出しの位置が、元の作品が持つ流れやニュアンス、図
柄の位置関係を損なわず、容易に変換できる。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 第１工程 図１は、一般的な漫画のオリジナル原稿であ
り、コマの流れとしては、Ｓ字を書くように配列され
る。これを、より詳しくした図が、図３、４であり文字
部にあたる吹き出し図３の１４またレタリング図４の１
８をマスキングする。 第２工程 オリジナル原稿を鏡像処理コピーする。結果
として図２、図３、４の左側の図を得る。 第３工程 その製作物の目的に添った文字配列で内容を
入れていく。 第４工程 製本。結果として横書き文字にしたものは左
綴じに、縦書き文字にしたものは右綴じになる。また、
第１工程が第２工程の後に回されてもなんら支障はな
い。図４に見るような４コマの漫画でも利用できる。

【０００７】

【発明の効果】オリジナル原稿が既にある状態では、鏡
像コピー処理と文字の扱いだけの操作で済むために容易
に製造することができる。漫画を横書きに変換し、数式
などを扱う場合、理科、数学などの理数系分野の内容も
自然に扱うことができ、苦手な人も、とっかかり易い。
漫画を横書きに変換し、翻訳した外国語を扱う場合、ア
ニメ化という手段を用いるまでに、安く、手軽に、本と
いう媒体が持つ良さやオリジナルの良さを残したまま世
界中の人々が縦書き文化圏の作品が読めるようになる。
また、縦書きに変換した場合は、その逆のことが言え
る。さらに、本発明の実施例として上記のような翻訳も
同時に行う場合、作品の２次加工として、音楽における
編曲のような新たな２次著作権を生むことが考えられる
上に、翻訳リバイバルとして過去の作品を再利用でき
る。元のオリジナルを読んだ後で、横書きに変換した外
国語版を読むことで語学習得テキストとしても利用でき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】コマ割りの流れを示す漫画オリジナル原稿の平
面図

【図２】鏡像処理コピー後のコマ割りの流れを示す原稿
の平面図

【図３】１コマ内の処理の前後の文字、位置関係を示す
原稿の平面図

【図４】４コマ実施例とレタリング処理例を示す原稿の
平面図

【符号の説明】

１ 漫画原稿オリジナル ２ 枠線 ３、４、５、６、７ オリジナル原稿のコマ順 ８、９、１０、１１、１２ 処理原稿のコマ順 １３ 図柄 １４ 吹き出し １５ 縦列文字配列 １６ 横行文字配列 １７ 加工後原稿 １８ レタリング

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 漫画原稿の文字表示部にテープなどに
   よりマスキングをした後、原稿の鏡像コピーをとり、そ
   の後、もとの原稿の文字がが縦書きなら、数式、外国語
   などの横書き文字を入れ、横書きなら、縦書きにするこ
   とを特長とする漫画印刷物の製法。
2. 【請求項２】 請求項１の製法により造られた漫画印
   刷物