JPH07306859A - 機械翻訳装置 - Google Patents

機械翻訳装置

Info

Publication number
JPH07306859A
JPH07306859A JP6123129A JP12312994A JPH07306859A JP H07306859 A JPH07306859 A JP H07306859A JP 6123129 A JP6123129 A JP 6123129A JP 12312994 A JP12312994 A JP 12312994A JP H07306859 A JPH07306859 A JP H07306859A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
word
sentence
occurrence
translated
translation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6123129A
Other languages
English (en)
Inventor
Nami Hoshino
奈美 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP6123129A priority Critical patent/JPH07306859A/ja
Publication of JPH07306859A publication Critical patent/JPH07306859A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Machine Translation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械翻訳装置に於いて、複数の文にまたがる
共起関係も利用することにより、正解翻訳率を向上させ
る。 【構成】 原文単語辞書引き手段11は、原文入力手段
3から入力された原文言語の文章中の現在翻訳対象とし
ている文中の自立語を、表層語記憶部21に、既に格納
されている以前に翻訳対象とした文中の自立語に追加す
る形で格納する。共起語探索手段12は、現在翻訳対象
にしている文中に共起語を有する単語が存在する場合、
共起語記憶部22に上記した単語,共起語,格関係及び
優先訳語を格納する。共起語比較手段16は、共起語記
憶部22に格納されている共起語と一致する単語が表層
語記憶部21に格納されている場合、共起語記憶部22
に格納されている優先訳語を比較結果格納部17に格納
し、訳語選択手段14はその内容に従って訳語を選択す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械翻訳装置に関し、
特に、共起関係を用いて訳語の選択を行なう機械翻訳装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】機械翻訳装置に於いては、原文中の単語
が複数の訳語を有する場合、文脈に応じて正しい訳語を
選択できるか否かが、その性能を決定する重要な要素と
なる。例えば、「円」という単語を文脈に応じて「ci
rcle」或いは「yen」と訳し分けること等がその
例である。
【0003】ところで、複数の訳語の中から文脈に応じ
た訳語を選択するため、共起関係を用いるということ
が、従来から行なわれている。ここで、2つ以上の単語
が或る意味的関係をもって同時に出現する時、それらの
単語は共起関係にあるという。例えば、「銀行」という
単語と同じ文中の「円」は金額(yen)の意味である
可能性が高い。この時、「銀行」は「円(yen)」と
共起関係にあり、「銀行」は「円(yen)」の共起語
であるという。
【0004】共起関係を用いて複数の訳語を有する単語
(多訳単語)の訳語を選択する従来の技術として、翻訳
対象としている文章中の1文に注目し、その文中に多訳
単語が存在する場合は、上記多訳単語の訳語と、上記多
訳単語と依存関係にある上記1文中の単語の訳語との組
み合わせを全て求め、その後、訳語間の正しい共起関係
が格納されている共起関係辞書を参照し、共起関係辞書
に組み合わせが格納されている訳語を多訳単語の訳語と
するものが知られている(例えば、特開平3−1577
64号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
は、共起関係による訳語の選択処理を、現在、翻訳対象
としている1文内に限って行なっているため、次のよう
な問題があった。即ち、共起関係は、1文内に於いて成
立するだけでなく、同一文脈の複数の文間に於いても成
立する。しかし、上述した従来の技術は、共起関係によ
る訳語の選択処理を、現在翻訳対象としている1文内に
限って行なっており、2文以上にまたがる共起関係につ
いては、それを利用していないため、訳語選択の手掛り
があるにもかかわらず、それを有効に利用することがで
きない場合があるという問題があった。例えば、原文の
第1文が「私は昨日銀行へ行った。」で、第2文が「円
をドルに換えた。」である場合、共起関係として「銀行
(bank)」と「円(yen)」とが定義されていた
としても、その共起関係を使用して第2文中の「円」の
訳語として「yen」を選択することができないという
問題がある。
【0006】本発明の目的は、複数の文にまたがる共起
関係も利用して訳語選択を行なうことができる機械翻訳
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、入力された原文言語の文章の現在翻訳対象と
している文中に、複数の訳語を有する単語が存在する場
合、複数存在する訳語の内の1つを選択する訳語選択手
段を備えた機械翻訳装置に於いて、原文言語の単語と、
該単語に対する共起語と、該共起語に対応する前記単語
の優先訳語とが格納された知識ベースと、表層語記憶部
と、入力された原文言語の文章中の現在翻訳対象として
いる文中の自立語を、前記表層語記憶部に、既に格納さ
れている、以前に翻訳対象とした文中の自立語に追加す
る形で格納する原文単語辞書引き手段と、入力された原
文言語の文章中の現在翻訳対象にしている文中に共起語
を有する単語が存在するか否かを前記知識ベースの内容
に基づいて判断し、共起語を有する単語が存在すると判
断した場合は、前記単語と、前記知識ベースに前記単語
と対応して格納されている共起語と、該共起語に対応す
る前記単語の優先訳語とを出力する共起語探索手段と、
該共起語探索手段から出力された共起語と一致する自立
語が前記表層語記憶部に格納されている場合、前記共起
語探索手段から出力された単語の訳語を前記共起語に対
応する優先訳語にすることを指示する共起語比較手段と
を備え、前記訳語選択手段は、現在翻訳対象にしている
文中に複数の訳語を有する単語が存在し、且つ前記共起
語比較手段から指示があった場合、前記共起語比較手段
の指示に従って訳語を選択するようにしたものである。
【0008】また、本発明は、大量の文を翻訳する時、
表層語記憶部があふれないようにするという目的を達成
するため、前記原文単語辞書引き手段は、現在翻訳対象
にしている文中の自立語を前記表層語記憶部に格納する
際、前記表層語記憶部に前記格納文数入力手段から入力
された情報が示す文数分の情報が格納されている場合
は、表層語記憶部中の情報を1文分削除するようにした
ものである。
【0009】
【作用】原文単語辞書引き手段は、入力された原文言語
の文章中の現在翻訳対象としている文中の自立語を、表
層語記憶部に、既に格納されている、以前に翻訳対象と
した文中の自立語に追加する形で格納する。その際、原
文単語辞書引き手段は、表層語記憶部に、格納文数入力
手段から入力された情報が示す文数分の情報が格納され
ている場合は、表層語記憶部に格納されている情報の
内、例えば、一番格納時期が古い情報を1つ削除する。
【0010】共起語探索手段は、現在翻訳対象にしてい
る文中に共起語を有する単語が存在するか否かを知識ベ
ースの内容に基づいて判断し、存在すると判断した場合
は、その単語と、知識ベースにその単語と対応して格納
されている共起語と、知識ベースにその単語と対応して
格納されている優先訳語とを出力する。
【0011】共起語比較手段は、共起語探索手段から出
力された共起語と一致する自立語が表層語記憶部中に存
在する場合、共起語探索手段から出力された単語の訳語
を共起語探索手段から出力された優先訳語にすることを
指示する。ここで、表層語記憶部には、現在翻訳対象に
している文より以前に翻訳対象とした文についての情報
も格納されているので、現在処理対象にしている文だけ
でなく、それよりも前の文との共起関係も利用して訳語
を選択できる。
【0012】訳語選択手段は、現在翻訳対象にしている
文中に複数の訳語を有する単語が存在し、且つ共起語探
索手段から指示があった場合、共起語探索手段からの指
示に従って訳語を選択する。
【0013】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
詳細に説明する。
【0014】図1は本発明の実施例のブロック図であ
り、計算機1と、表層語記憶部21及び共起語記憶部2
2を有する外部記憶装置2と、OCR(光学読み取り装
置)等の原文入力手段3と、キーボード等の格納文数入
力手段4と、知識ベース5と、ディスプレイ装置等の訳
文出力手段6とから構成されている。
【0015】図2は知識ベース5の内容例を示した図で
あり、原文の各単語に対応して、読みと、文法情報(品
詞,品詞細分,活用形,終止形,意味分類)と、共起語
情報と、訳語とが格納される。共起語情報は、原文の単
語に対する共起語と、共起関係があった時の優先訳語
と、原文の単語と共起語との格関係とから構成される。
図2の例は、原文の単語「円」は共起語「銀行」を有
し、「銀行」と共起関係があった時の「円」の優先訳語
が「yen」で、格関係がないことを示している。
【0016】計算機1は、原文単語辞書引き手段11
と、共起語探索手段12と、原文解析手段13と、訳語
選択手段14と、訳文生成手段15と、共起語比較手段
16と、比較結果格納部17とから構成されている。
【0017】原文単語辞書引き手段11は、原文入力手
段3が入力した原文の文章を文単位に分割する機能と、
知識ベース5を参照して各文毎にその文中の単語につい
ての言語情報(読み,品詞,品詞細分,活用形,意味分
類,終止形,共起語情報,訳語等)を取得して共起語探
索手段12に渡す機能と、各文毎にその文中の自立語の
綴り(用言の場合は終止形)を表層語記憶部21に格納
する機能と、格納文数入力手段4から入力された文数分
の情報が表層語記憶部21に格納されている場合、最も
文番号が小さい文についての情報を表層語記憶部21か
ら削除する機能とを有する。
【0018】共起語探索手段12は、原文単語辞書引き
手段11から渡された言語情報を検索して共起語情報を
有する単語を探し出す機能と、探し出した単語と共起語
情報とを共起語記憶部22に格納する機能と、原文単語
辞書引き手段11から渡された言語情報を原文解析手段
13に渡す機能と、共起語比較手段16を起動する機能
とを有する。
【0019】原文解析手段13は、共起語探索手段12
から渡された言語情報に従って原文の構造や意味を解析
して解析結果を訳語選択手段14に渡す機能と、共起語
探索手段12から渡された言語情報を訳語選択手段14
に渡す機能とを有する。
【0020】訳語選択手段14は、原文解析手段13か
ら渡された解析結果及び言語情報と、比較結果格納部1
7に格納されている優先訳語情報とに従って各単語の訳
語を選択して選択した訳語を示す情報を訳文生成手段1
5に渡す機能と、原文解析手段13から渡された言語情
報を訳文生成手段15に渡す機能とを有する。
【0021】訳文生成手段15は、訳語選択手段14か
らの情報と、目的言語の文法規則とに則って訳文を生成
する機能を有する。
【0022】共起語比較手段16は、共起語記憶部22
に格納されている共起語と同一の自立語が表層語記憶部
21に格納されている場合、共起関係を持つ単語,格関
係,共起語及び優先訳語を比較結果格納部17に格納す
る機能を有する。
【0023】図3は原文単語辞書引き手段11の処理例
を示す流れ図、図4は共起語探索手段12の処理例を示
す流れ図、図5は共起語比較手段16の処理例を示す流
れ図であり、以下、日本語を英語に翻訳する場合を例に
とって本実施例の動作を説明する。
【0024】先ず、利用者は、原文入力手段3を用いて
翻訳したい文章を入力する。今、例えば、「私は昨日銀
行へ行った。円をドルに換えた。」をいう文章を入力し
たとする。
【0025】原文単語辞書引き手段11は、原文入力手
段3から上記した文章が入力されると、図3の流れ図に
示すように、入力された文章を、句点に基づいて文単位
に分割する (ステップS1)。
【0026】この結果、入力された文章は、第1文の
「私は昨日銀行へ行った。」と、第2文の「円をドルに
換えた。」とに分割される。
【0027】次いで、原文単語辞書引き手段11は、第
1文を翻訳対象とし (ステップS2,S3)、第1文中
の各単語の言語情報を知識ベース5から取得する (ステ
ップS4)。その後、原文単語辞書引き手段11は、取
得した言語情報及び現在翻訳対象にしている文の文番号
「1」を共起語探索手段12に渡す (ステップS5)。
図6は、ステップS4の処理を行なうことにより、原文
単語辞書引き手段11が取得した第1文中の各単語の言
語情報の例を示している。
【0028】更に、原文単語辞書引き手段11は、第1
文中の自立語の綴り(用言の場合は終止形)及び文番号
「1」を表層語記憶部21に格納すると共に、現在翻訳
対象にしている文の文番号として「1」を格納する (ス
テップS6)。第1文中の自立語は「私」,「昨日」,
「銀行」,「行った」であり、「行った」の終止形は
「行く」であるので、表層語記憶部21の内容は、図7
に示すものとなる。
【0029】その後、原文単語辞書引き手段11は、未
処理の文があるか否かを判断し (ステップS7)、未処
理の文が存在する場合は、第1文の翻訳終了が訳文生成
手段15から通知されるのを待ち (ステップS8)、未
処理の文が存在しない場合はその処理を終了する。この
例の場合、未処理の第2文が存在するので、原文単語辞
書引き手段11は、第1文の翻訳終了通知を待つことに
なる (ステップS8)。
【0030】共起語探索手段12は、原文単語辞書引き
手段11から第1文中の各単語の言語情報(図6参照)
が渡されると、図4の流れ図に示すように、第1文中に
共起語情報を有している単語が存在するか否かを判断す
る (ステップS21)。
【0031】そして、存在していないと判断した場合
は、原文単語辞書引き手段11から渡された第1文中の
各単語の言語情報を原文解析手段13に渡す (ステップ
S24)。また、存在していると判断した場合は、共起
関係を持つ単語,共起語情報及び現在翻訳対象にしてい
る文番号iを共起語記憶部22に格納し (ステップS2
2)、次いで、共起語比較手段16を起動し (ステップ
S23)、その後、ステップS24の処理を行なう。
【0032】この例の場合、原文単語辞書引き手段11
から渡された第1文中の各単語の言語情報には、共起語
情報を有している単語が存在しないので、共起語探索手
段12は、第1文中の各単語の言語情報を原文解析手段
13に渡すことになる (ステップS24)。
【0033】原文解析手段13は、共起語探索手段12
から第1文中の各単語の言語情報が渡されると、第1文
の構造や意味を解析し、「行った」に「私は」,「昨
日」,「銀行」がかかり、「私は」の意味分類は
「人」,「昨日」の意味分類は「時間」,「銀行」の意
味分類は「場所」等の解析結果を取得し、それを訳語選
択手段14に渡すと共に、共起語探索手段12から渡さ
れた第1文中の各単語の言語情報を訳語選択手段14に
渡す。
【0034】訳語選択手段14は、原文解析手段13か
ら解析結果及び第1文中の各単語の言語情報が渡される
と、言語情報中の多訳単語の訳語を原文解析手段13の
解析結果及び比較結果格納部17の内容に基づいて選択
し、選択した訳語と単語の組を訳文生成手段15に渡す
と共に、第1文中の各単語の言語情報及び原文解析手段
13の解析結果を訳文生成手段15に渡し、その後、比
較結果格納部17の内容を削除する。尚、比較結果格納
部17には、現在翻訳対象にしている文中に共起語を有
する多訳単語が存在する場合、共起語比較手段16によ
って上記多訳単語に対する優先訳語が格納されているの
で、訳語選択手段14は、比較結果格納部17に優先訳
語が格納されている場合は、上記優先訳語を多訳単語の
訳語とし、格納されていない場合は、原文解析手段13
の解析結果に基づいて訳語を選択する。第1文の場合
は、共起語を有する多訳単語が存在せず、比較結果格納
部17には優先訳語が格納されないので、訳語選択手段
14は、第1文中の多訳単語「行っ」の訳語を原文解析
手段13の解析結果に基づいてgo,leaveの内か
ら選択することになる。
【0035】訳文生成手段15は、訳語選択手段14か
ら第1文中の単語の言語情報,訳語の選択結果及び原文
解析手段13の解析結果が渡されると、それらと英語の
文法規則に基づいて第1文「私は昨日銀行へ行った。」
の訳文「I went tothe bank yes
terday.」を生成して訳文出力手段6に出力する
と共に、原文単語辞書引き手段11に第1文の翻訳が終
了したことを通知する。
【0036】原文単語辞書引き手段11は、図3の流れ
図に示すように、訳文生成手段15から第1文の翻訳が
終了したことを通知されると (ステップS8がYE
S)、格納文数入力手段4から入力されている文数分の
情報を表層語記憶部21に格納しているか否かを判断す
る (ステップS9)。尚、格納文数入力手段4から入力
する文数は、複数である。そして、格納していないと判
断した場合は、第2文を翻訳対象にし (ステップS1
1,S3)、格納していると判断した場合は、表層語記
憶部21に格納されている情報の内、最も文番号が小さ
い文についての情報を削除した後 (ステップS10)、
第2文を翻訳対象にする (ステップS11,S3)。こ
のように、格納文数入力手段4から入力されている文数
分の情報が表層語記憶部21に格納されている場合、表
層語記憶部21から最も文番号が小さい文に関する情報
を削除することにより、大量の文を翻訳する場合であっ
ても表層語記憶部21があふれるという事態を防ぐこと
ができる。
【0037】原文単語辞書引き手段11は、第2文「円
をドルに換えた。」を翻訳対象にすると、知識ベース5
を参照し、第2文中の各単語の言語情報を取得する (ス
テップS4)。この時、原文単語辞書引き手段11が取
得した第2文中の各単語の言語情報の例を図8に示す。
【0038】原文単語辞書引き手段11は、第2文中の
各単語の言語情報を取得すると、取得した言語情報及び
文番号「2」を共起語探索手段12に渡し (ステップS
5)、更に、第2文中の自立語の綴り(用言の場合は終
止形)及び文番号「2」を、既に格納されている情報に
追加する形で表層語記憶部21に格納する (ステップS
6)。第2文中の自立語は「円」,「ドル」,「換え」
であり、用言である「換え」の終止形は「換える」であ
るので、表層語記憶部21の内容は、図9に示すものと
なる。
【0039】ステップS6の処理が終了すると、原文単
語辞書引き手段11は、未処理の文が存在するか否かを
判断する (ステップS7)。この例の場合、原文入力手
段3から入力された原文は第2文で終わりであるので、
原文単語辞書引き手段11は、ステップS6の処理を終
了した後、その処理を終了する。
【0040】共起語探索手段12は、原文単語辞書引き
手段11から第2文の各単語の言語情報が渡されると、
図4の流れ図に示すように、第2文の言語情報中に共起
語情報を有する単語が存在するか否かを判断する (ステ
ップS21)。
【0041】この例の場合、原文単語辞書引き手段11
から渡された言語情報は、図8に示すものであり、単語
「円」が共起語情報を有するので、ステップS21の判
断結果はYESとなる。この結果、共起語探索手段12
は、図10に示すように、共起語記憶部22に、現在処
理対象としている文の文番号「2」,共起関係を持つ単
語「円」,共起語情報(格関係「φ」,優先訳語「ye
n」,共起語「銀行」)を格納し (ステップS22)、
その後、共起語比較手段16を起動し (ステップS2
3)、更に、原文単語辞書引き手段11から渡された第
2文の各単語の言語情報を原文解析手段13に渡す (ス
テップS24)。尚、共起語探索手段12は、共起語記
憶部22に情報を格納する際、現在処理対象にしている
文より文番号が小さい文についての情報が格納されてい
る場合は、その情報を削除した後、現在処理対象として
いる文についての情報を共起語記憶部22に格納する。
【0042】共起語比較手段16は、起動されると、図
5の流れ図に示すように、共起語記憶部22に格納され
ている情報の内の1つに着目し (ステップS31)、着
目した情報中の共起語と同一の自立語が表層語記憶部2
1に格納されているか否かを判断する (ステップS3
2)。
【0043】そして、格納されていない場合 (ステップ
S32がNO)は、共起語記憶部22中に未処理の情報
が存在するか否かを判断し (ステップS34)、存在し
ない場合はその処理を終了し、存在する場合は共起語記
憶部22中に存在する未処理の情報の内の次の1つの情
報に着目する (ステップS31)。
【0044】また、着目した情報中の共起語が表層語記
憶部21に格納されている場合 (ステップS32がYE
S)は、翻訳対象の単語,格関係及び優先訳語を比較結
果格納部17に格納した後 (ステップS33)、ステッ
プS34の処理を行なう。
【0045】この例の場合、共起語記憶部22の内容
は、図10に示すものであるので、共起語比較手段16
は以下の処理を行なうことになる。
【0046】先ず、ステップS31に於いて、共起語記
憶部22に格納されている1つめの情報に着目し、ステ
ップS32に於いて、着目した情報中の共起語「銀行」
が表層語記憶部21中に存在するか否かを判断する。こ
の時、表層語記憶部21の内容は、図9に示すものであ
り、「銀行」が表層語記憶部21中に存在するので、共
起語比較手段16は、翻訳対象の単語「円」,格関係
「φ」及び優先訳語「yen」を比較結果格納部17に
格納する (ステップS33)。その後、共起語比較手段
16は、未処理の情報が共起語記憶部22に存在すれ
ば、未処理の情報の内の次の1つに着目して上述したと
同様の処理を行なうが、この例の場合、共起語記憶部2
2には、処理済みの情報しか格納されていないので、共
起語比較手段16はその処理を終了する。
【0047】一方、原文解析手段13は、共起語探索手
段12から第2文の各単語の言語情報が渡されると、第
2文の構造や意味を解析して解析結果を訳語選択手段1
4に渡すと共に、第2文の各単語の言語情報を訳語選択
手段14に渡す。
【0048】訳語選択手段14は、原文解析手段13か
ら解析結果及び第2文の各単語の言語情報が渡される
と、比較結果格納部17中に単語「円」,格関係「φ」
及び優先訳語「yen」が格納されていることから、2
つの訳語「yen」,「circle」を有する単語
「円」の訳語として「yen」を選択し、「円」の訳語
を「yen」にすることを訳文生成手段15に通知する
と共に、原文解析手段13の解析結果及び第2文の各単
語の言語情報を訳文生成手段15に渡す。
【0049】訳文生成手段15は、単語「円」の訳語を
「yen」として第2文「円をドルに換えた。」の訳文
「It exchanged yens for do
llars.」を生成し、訳文出力手段6に出力する。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、2文以上
にまたがって出現する共起関係も利用して訳語の選択を
行なうものであるので、1文内の共起関係に基づいて訳
語の選択を行なっていた従来の技術よりも正解翻訳率が
向上する効果がある。
【0051】また、本発明は、格納文数入力手段を設
け、表層語記憶部に現在翻訳対象にしている文中の自立
語を格納する際、表層語記憶部に、格納文数入力手段か
ら入力された情報によって示される文数分の情報が格納
されている場合、表層語記憶部から情報を1文分削除す
るようにしたものであるので、大量の文を翻訳する場合
に於いても、表層語記憶部があふれることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のブロック図である。
【図2】知識ベース5の内容例を示す図である。
【図3】原文単語辞書引き手段11の処理例を示す流れ
図である。
【図4】共起語探索手段12の処理例を示す流れ図であ
る。
【図5】共起語比較手段16の処理例を示す流れ図であ
る。
【図6】原文単語辞書引き手段11が取得した第1文中
の単語の言語情報を示す図である。
【図7】第1文を翻訳対象にしている時の表層語記憶部
21の内容例を示す図である。
【図8】原文単語辞書引き手段11が取得した第2文中
の単語の言語情報を示す図である。
【図9】第2文を翻訳対象にしている時の表層語記憶部
21の内容例を示す図である。
【図10】第2文を翻訳対象にしている時の共起語記憶
部22の内容例を示す図である。
【符号の説明】
1…計算機 11…原文単語辞書引き手段 12…共起語探索手段 13…原文解析手段 14…訳語選択手段 15…訳文生成手段 16…共起語比較手段 17…比較結果格納部 2…外部記憶装置 21…表層語記憶部 22…共起語記憶部 3…原文入力手段 4…格納文数入力手段 5…知識ベース 6…訳文出力手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された原文言語の文章の現在翻訳対
    象としている文中に、複数の訳語を有する単語が存在す
    る場合、複数存在する訳語の内の1つを選択する訳語選
    択手段を備えた機械翻訳装置に於いて、 原文言語の単語と、該単語に対する共起語と、該共起語
    に対応する前記単語の優先訳語とが格納された知識ベー
    スと、 表層語記憶部と、 入力された原文言語の文章中の現在翻訳対象としている
    文中の自立語を、前記表層語記憶部に、既に格納されて
    いる、以前に翻訳対象とした文中の自立語に追加する形
    で格納する原文単語辞書引き手段と、 入力された原文言語の文章中の現在翻訳対象にしている
    文中に共起語を有する単語が存在するか否かを前記知識
    ベースの内容に基づいて判断し、共起語を有する単語が
    存在すると判断した場合は、前記単語と、前記知識ベー
    スに前記単語と対応して格納されている共起語と、該共
    起語に対応する前記単語の優先訳語とを出力する共起語
    探索手段と、 該共起語探索手段から出力された共起語と一致する自立
    語が前記表層語記憶部に格納されている場合、前記共起
    語探索手段から出力された単語の訳語を前記共起語に対
    応する優先訳語にすることを指示する共起語比較手段と
    を備え、 前記訳語選択手段は、現在翻訳対象にしている文中に複
    数の訳語を有する単語が存在し、且つ前記共起語比較手
    段から指示があった場合、前記共起語比較手段からの指
    示に従って訳語を選択することを特徴とする機械翻訳装
    置。
  2. 【請求項2】 前記表層語記憶部に格納する情報の量を
    何文分にするのかを示す情報を入力する格納文数入力手
    段を備え、 前記原文単語辞書引き手段は、現在翻訳対象にしている
    文中の自立語を前記表層語記憶部に格納する際、前記表
    層語記憶部に前記格納文数入力手段から入力された情報
    が示す文数分の情報が格納されている場合は、表層語記
    憶部中の情報を1文分削除することを特徴とする請求項
    1記載の機械翻訳装置。
  3. 【請求項3】 前記原文単語辞書引き手段は、前記表層
    語記憶部中の情報を1文分削除する場合、最も古い情報
    を1文分削除することを特徴とする請求項2記載の機械
    翻訳装置。
JP6123129A 1994-05-12 1994-05-12 機械翻訳装置 Pending JPH07306859A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6123129A JPH07306859A (ja) 1994-05-12 1994-05-12 機械翻訳装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6123129A JPH07306859A (ja) 1994-05-12 1994-05-12 機械翻訳装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07306859A true JPH07306859A (ja) 1995-11-21

Family

ID=14852903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6123129A Pending JPH07306859A (ja) 1994-05-12 1994-05-12 機械翻訳装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07306859A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010067021A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Toshiba Corp 機械翻訳装置及び機械翻訳プログラム
US11609530B2 (en) 2014-08-01 2023-03-21 Canon Kabushiki Kaisha Toner cartridge, toner supplying mechanism and shutter

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63168774A (ja) * 1987-01-06 1988-07-12 Fujitsu Ltd 機械翻訳システムにおける主語の補足方式
JPH0348367A (ja) * 1989-07-14 1991-03-01 Sharp Corp 主題連想装置および単語連想装置
JPH04111063A (ja) * 1990-08-31 1992-04-13 Hitachi Ltd 複数文翻訳における訳語選択方法およびこれを用いた機械翻訳システム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63168774A (ja) * 1987-01-06 1988-07-12 Fujitsu Ltd 機械翻訳システムにおける主語の補足方式
JPH0348367A (ja) * 1989-07-14 1991-03-01 Sharp Corp 主題連想装置および単語連想装置
JPH04111063A (ja) * 1990-08-31 1992-04-13 Hitachi Ltd 複数文翻訳における訳語選択方法およびこれを用いた機械翻訳システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010067021A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Toshiba Corp 機械翻訳装置及び機械翻訳プログラム
US11609530B2 (en) 2014-08-01 2023-03-21 Canon Kabushiki Kaisha Toner cartridge, toner supplying mechanism and shutter
US11650536B2 (en) 2014-08-01 2023-05-16 Canon Kabushiki Kaisha Toner cartridge, toner supplying mechanism and shutter
US11703793B2 (en) 2014-08-01 2023-07-18 Canon Kabushiki Kaisha Toner cartridge, toner supplying mechanism and shutter

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5109509A (en) System for processing natural language including identifying grammatical rule and semantic concept of an undefined word
US7533089B2 (en) Hybrid approach for query recommendation in conversation systems
TWI223165B (en) Japanese virtual dictionary
JP2020135135A (ja) 対話コンテンツ作成支援方法およびシステム
JP2020190970A (ja) 文書処理装置およびその方法、プログラム
US5608623A (en) Special cooccurrence processing method and apparatus
JPH1049543A (ja) 文書検索装置
JP5025603B2 (ja) 機械翻訳装置、機械翻訳プログラム及び機械翻訳方法
JP4940606B2 (ja) 翻訳システム、翻訳装置、翻訳方法及びプログラム
JPH0576067B2 (ja)
JPH08129554A (ja) 関係表現抽出装置および関係表現検索装置
JPH07306859A (ja) 機械翻訳装置
JP2006004366A (ja) 機械翻訳システム及びそのためのコンピュータプログラム
KR100327115B1 (ko) 부분 대역 패턴 데이터베이스에 기반한 번역문 생성장치및 그 방법
JP3825645B2 (ja) 表現変換方法及び表現変換装置
JP2005025555A (ja) シソーラス構築システム、シソーラス構築方法、この方法を実行するプログラム、およびこのプログラムを記憶した記憶媒体
JP3085394B2 (ja) 複数文翻訳における訳語選択方法およびこれを用いた機械翻訳システム
JP2002245062A (ja) 文書検索装置、文書検索方法、プログラムおよび記録媒体
JPH10207896A (ja) 検索用語拡張方法及び装置及び情報検索方法及び装置
JPH07244665A (ja) 機械翻訳システム用辞書・ルール学習方法及び機械翻訳システム用辞書・ルール学習装置
JP3358100B2 (ja) 日本語質問メッセージ解析方法及び装置
JP2003022266A (ja) 文章語文体変換システムおよび文章語文体変換処理プログラム
JPS59103136A (ja) カナ漢字変換処理装置
JP2643816B2 (ja) 辞書作成支援装置
JPH0785040A (ja) 表記不統一検出方法およびかな漢字変換方法