JPH0730656U - 小動物用のベッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 犬が寝るのに好適な形状と弾力が得られ、寒
い時には暖かく、暑い時には涼しい状態で寝ることが出
来、輸送，梱包，在庫時には、コンパクトな形状に収縮
させて取り扱いを便利かつ経済的にし得、ダニ，蚤等の
寄生虫の繁殖も少なく、簡単に洗濯することが出来る小
動物用のベッドを提供することにある。 【構成】 ドーナツ状管体Ｃを偏平円筒状のシーツＢで
覆っている。管体Ｃはゴム等の弾性材からなり、気体の
給排を可能としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は小動物，特に犬，猫用のベッドに関する。

【０００２】

【従来の技術】

近時室内で犬を飼育することが多くなっているが、室内の床板の上、及び床板 に敷いた敷物の上で寝ることは、床面が平坦で堅く、犬にとっては好ましくない 。また特に寒い季節では床面が冷えるため、犬が床に直に寝るには不適な環境と なる。

【０００３】 このため従来より、このような環境に対処するため、シーダと呼ばれる木くず 、又はスポンジを布袋に入れた、柔らかく暖かな犬用のベッドが利用されること が少なくない。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、これらの従来品は袋内の詰物のために嵩が高く、梱包，輸送， 在庫の取り扱いが不便であり、また不経済である。さらにこのように布袋内に詰 物をしたベッドは、詰物内にダニ，蚤等が繁殖し易い。 また洗濯を可能とするために２重袋としても、内袋は洗濯できず、汚れたまま となる。

【０００５】 本考案はこのような問題を解決するために提案されたものであり、弾性材製の 気体入りドーナツ状管体を用いることにより、犬，猫等の小動物が寝るのに好適 な形状と弾力が得られ、寒い時には暖かく寝ることが出来、包装，梱包，輸送， 在庫は、コンパクトな形状にして取り扱いを便利かつ経済的にし得、ダニ，蚤等 の寄生虫の繁殖もなく、簡単に洗濯することが出来る小動物用のベッドを提供す ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の小動物用のベッドは、弾性材よりなり、内部への気体の給排が可能な ドーナツ状の管体と、これを覆うシーツとを備えることを特徴とする。 またシーツは袋状とする。

【０００７】

【作用】

管体内に気体（空気）を充填するとドーナツ状になり、ベッドのマットとなる 。これにシーツを覆い被せると、小動物はシート上でマットに沿った形で丸くな って寝る。 包装，梱包，輸送，在庫は管体から気体を抜いた状態にして行なうことで小さ くなる。シーツと管体とを分離してシーツを洗濯し、また管体を水洗いすること で汚れを取り除くことができる。

【０００８】

【実施例】

以下本考案を図面に示した実施例に基づいて説明する。 図１は本考案の小動物用のベッドの使用例を示した斜視図、図２は本考案の小 動物用のベッドの平面図、図３は同じく底面図、図４は同じく正面図、図５は図 ２におけるＸ−Ｘ線断面図であり、これら各図は何れも管体に気体を充填した状 態を示した図である。

【０００９】 これらの図に示すように、本考案の小動物用のベッドＡは、自動車のタイヤ用 チューブ同様に、弾性材からなり、気体の給排口５を備えたドーナツ状の管体Ｃ を袋状のシーツＢ内に収納してなるものである。ベッドＡの大きさは、犬の大き さに対応させて各種のものが用意されるが、例えば直径約４０ｃｍ，高さ約１０ ｃｍの大きさとする。 図５及び図６（管体底面図）に示すように、管体Ｃは、ドーナツ形状を有し、 逆止弁を内装した気体の給排口５を備えたものからなる。給排口５は管体Ｃの内 周面に備えられており、先端部は下側へ屈曲している。この管体Ｃとしては自動 車，二輪車のタイヤ用のチューブの利用が可能である。

【００１０】 シーツＢは管体Ｃの直径に合わせた大きさの平面視円形の上布１ａ，下布１ｂ 及び管体Ｃの高さに合わせた大きさの側周布１ｃを縫合して偏平円筒状の袋状に 形成してあり、下布１ｂの中央に管体Ｃの内径程度の長さを有する細長い開口２ を形成してなるものである。この開口２の周縁は玉縁仕末してある。

【００１１】 シーツＢ内に管体Ｃを収容するには、気体が充填されていない状態の管体Ｃを 、シーツＢの下布１ｂの開口２から給排口５がこの開口２に向く方向にして入れ 、開口２に向いている給排口５から管体Ｃ内に気体を注入し、シーツＢが略張る まで管体Ｃを膨らませれば良い。

【００１２】 このようにして出来上がったベッドＡの上面は、シーツＢの上布１ａが張った 状態となっているが、この上布１ａの周縁部から内側の部分の下方は、管体Ｃで 囲まれた空間Ｇとなっているため、図１に示すように、この上布１ａに犬が背を 丸くして寝ると、図１、及び図７のベッドの側面断面図に示すように、その重量 で下布１ｂの開口２が少し開いて上布１ａが下方に下がる。この場合、図７のよ うに上布１ａが宙に浮き、下側に空間が出来る場合と、犬が重くて上布１ａが床 に着く場合とがある。いずれにしても凹みの周りに管体Ｃの弾力が存在する形と なり、犬，猫などの寝姿に沿う最適な形状と弾性が得られる。

【００１３】 このような構成を有する本考案のベッドＡは、管体Ｃに気体を入れない状態で 図８の如く小さく折り畳むことが出来る。従って折り畳んだシーツＢと共に図９ の如く袋１０に収納しておくことにより包装の小嵩化ができ、包装，梱包，搬送 ，在庫に便利であるばかりでなく、経済的である。 なお、シーツＢの開口２にゴム紐を設けて収縮するようにしてもよく、また絞 り紐を設けることとしてもよい。更にシーツとしては袋状物に限らず、単なる平 布状のものでもよく、これを管体Ｃに覆いかけるようにしてもよい。

【００１４】

【考案の効果】 本考案の小動物用のベッドは、犬，猫等の小動物が背を丸くして寝るのに好適 な形状と弾力が得られる。しかもこの弾力の調整は気体袋内に注入する気体の量 を変えることにより簡単かつ自在に行なうことが出来、小動物の大きさ、重量に 見合った最適の弾力が得られ、また管体Ｃ内の気体及び空間Ｇの存在により床の 冷たさが小動物に伝わることはない。また小動物が重く上布１ａが床に着く場合 も上布１ａの存在には断熱保温が図れる。いずれにしてもこのような環状の窪ん だ形状は、犬，猫に好まれる。

【００１５】 また本考案のベッドはシーツＢにダニ，蚤等の寄生虫が移っても洗濯によって 容易に除去でき、これら寄生虫がベッドで繁殖することはない。 更にベッドが汚れても、シーツＢの洗濯、管体Ｃの洗濯は極めて容易である。 なお、シーツＢの洗濯に際しては管体Ｃ内の気体を排出してシーツＢ内から管体 Ｃを取り出せばよい。 更に本考案は、その管体に廃チューブを利用することで、自動車，二輪車のタ イヤ用チューブのリサイクルに寄与する。 そして管体Ｃは気体を抜くことで小嵩になり、包装，梱包，輸送，在庫に便利 で経済的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】小動物用のベッドの使用例を示した斜視図であ
る。

【図２】小動物用のベッドの平面図である。

【図３】同じく底面図である。

【図４】同じく正面図である。

【図５】図２におけるＸ−Ｘ線断面図である。

【図６】管体の底面図である。

【図７】上布が重みで凹んだ状態のベッドの側面断面図
である。

【図８】管体を折り畳んだ状態を示した側面図である。

【図９】包装状態の斜視図である。

【符号の説明】

Ａ ベッド Ｂ シーツ Ｃ 管体 １ａ 上布 １ｂ 下布 １ｃ 側周布 ５ 給排口

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 弾性材よりなり、内部への気体の給排が
   可能なドーナツ状の管体と、これを覆うシーツとを備え
   ることを特徴とする小動物用のベッド。
2. 【請求項２】 前記シーツは袋状をなす請求項１記載の
   小動物用のベッド。