JPH07306394A - 調光窓ガラス - Google Patents

調光窓ガラス

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JPH07306394A
JPH07306394A JP9766994A JP9766994A JPH07306394A JP H07306394 A JPH07306394 A JP H07306394A JP 9766994 A JP9766994 A JP 9766994A JP 9766994 A JP9766994 A JP 9766994A JP H07306394 A JPH07306394 A JP H07306394A
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JP
Japan
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transparent electrode
patterns
partial
electrode film
pattern
Prior art date
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Pending
Application number
JP9766994A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Hyodo
正人 兵藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Sheet Glass Co Ltd filed Critical Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両の乗客の降車行動の安全性を高めた調光
窓ガラスを提供する。 【構成】 一対の透明基板の対向面に各々透明電極膜を
介装させ、ネマチック液晶を多数のカプセル中に封入し
た液晶層を前記透明電極膜間に介在させて液晶フィルム
を構成し、この液晶フィルムを一対のガラス板間で挟持
させた調光窓ガラスであり、前記一対の透明電極膜に電
気的に独立した領域からなる部分パターンが各々形成さ
れ、この部分パターンと部分パターン以外の領域との間
隙または/および隣接する各部分パターンの間隙を構成
する透明電極膜が50μm未満の線幅で除去され、前記
一方の透明電極上の部分パターンと他方の透明電極膜上
の部分パターンにより所定パターンを表示させるように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は調光窓ガラスに関し、詳
しくは車両用の窓ガラスに所定パターンを表示して、乗
客に対して乗降扉の開閉動作を予告するようにした調光
窓ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高齢化社会への対応や障害者への
配慮等、人に優しい環境作りが注目され、例えば駅や公
共施設の階段におけるスロープの設置や、横断歩道の側
道の段差の除設あるいは横断歩道手前の歩道やプラット
ホームにおける突起物の埋設等、多方面で様々な工夫が
なされている。
【0003】歩行の不自由な人や高齢者は、普通の人に
比較して電車やバス等の乗り物へ乗降するのに長い時間
を要する。このため、電車やバス等には彼等が乗降し易
いように乗降扉の付近にシルバーシートが設置されてい
る。また、従来より走行中の車内では到着する前に次駅
について車内放送がされ、プラットホームでは乗降扉が
閉まる直前までアラーム音が流されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た対策は歩行の不自由な人や高齢者、聴覚障害者等にと
り十分とはいえず、特に聴覚障害者は結局は自分自身の
勘に頼っているのが現状である。
【0005】車両等への乗車時又は降車時に、車両扉が
何時開くのかそのタイミングを歩行の不自由な人や高齢
者、聴覚障害者等にいち早く知らせることは、安全対策
上重要な問題である。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、乗客の降車行動の安全性を高めようと
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の調光
窓ガラスは一対の透明電極膜に電気的に独立した領域か
らなる部分パターンが各々形成され、この部分パターン
とそれ以外の領域との間隙または/および隣接する各部
分パターンの間隙を構成する透明電極膜が50μm未満
の線幅で除去されており、前記一方の透明電極膜上の部
分パターンと他方の透明電極膜上の部分パターンとで所
定パターンを表示させることを特徴とする。
【0008】
【作用】上記構成の調光窓ガラスでは、車両の扉が開閉
動作を開始する少し前から窓ガラス上に所定パターンを
表示することができる。
【0009】
【効果】従って、乗客は予め扉の開閉開始のタイミング
を知ることができるため、十分な余裕をもって降車の準
備をすることができ、安全に行動することが可能とな
る。なお、前記所定パターンの表示時に所定パターンを
点滅させれば一層効果的である。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0011】図1は、一例として電車の開閉扉に用いた
調光窓ガラスの正面図である。図1において、一対の開
閉扉(1)の上半部に各々調光窓ガラス(2)が配設さ
れており、前記調光ガラス(2)には各々所定パターン
(3)が形成されている。本実施例では、前記所定パタ
ーン(3)として扉の開閉方向を示す矢印が形成され、
図1ではこのうち開扉方向を表示している。また、前記
所定パターン(3)は通常の状態では表示されないが、
例えば電車が次駅に到着する少し前なると一定時間に亘
って表示される。
【0012】前記調光窓ガラス(2)は、図2に示すよ
うに液晶フィルム(4)を一対のガラス板(5)間に接
着剤層(6)を介して両側からサンドイッチした合わせ
ガラス構造をなしている。また、液晶フィルム(4)は
図3のように左右のプラスチックフィルム(7)と、こ
れらのフィルム(7)にそれぞれ真空蒸着等によって形
成された透明電極膜(8)と、前記透明電極膜(8)間
に液晶層(9)を配したものであり、その外周は図示し
ないシール部材によってシールされている。
【0013】上記液晶層(9)は、分極したネマチック
液晶が封入され、かつポリビニルアルコール(PVA)
等の高分子材料等からなる球殻状のカプセルを溶液中に
多数散在させたものを用いることができる。即ち、PV
Aの水溶液とネマチック液晶とをコロイドミルにより混
合、懸濁すれば、液晶がPVAの球殻(カプセル)に封
入されてなる懸濁粒子が分散されたPVA担体が得られ
るので、このPVA担体を透明電極膜(8)に塗布する
ことによって、このPVA担体からなる液晶層(9)を
得ることができる。
【0014】前記ガラス板(5)は、採光性や車外景色
の眺望といった要求から透明なものが好まれ、破損時の
対策として強化処理(ガラス面の強化向上と破損時にガ
ラス破片が鋭角にならないようにすることを含む)が施
されている。また、所定パターン(3)は、間もなく開
扉することを対象者が容易に理解できるようにシンプル
な文字、図形または記号を用いることが好ましい。ま
た、液晶フィルム(7)に染料や顔料を混合して窓ガラ
スに色付けすることもできる。
【0015】図4(a)は、一方の透明電極膜(8a)
上に形成された部分パターンからなる回路(11)(1
2)、同図(b)は他方の透明電極膜(8b)上に形成
された部分パターンからなる回路(13)〜(16)を
示している。また、同図(c)は前記回路(11)〜
(16)が形成された一方の透明電極膜(8a)と他方
の透明電極膜(8b)とを液晶層(9)を介して重ねて
矢印「←→」のパターンを形成した状態を示している。
前記一対の透明電極膜(8a)(8b)を重ね合わせ、
この重なり部分に所定の電圧パルス列を印加すると、調
光ガラス(2)は透明状態から白濁した矢印を表示した
状態に変化する。
【0016】従来は、このようなパターン表示を行う方
法としてスタティック駆動方式が採用されてきたが、ス
タティック駆動方式では給電するための取り出し配線が
必要であり、配線がパターンとともに表示されパターン
の表示品位が極端に低下する欠点を有する。これに対し
て、本発明においては駆動方式として時分割駆動方式
(松本、角田著、「液晶の最新技術」第100頁参照)
を採用したため、取り出し配線は不要となりパターンの
表示品位が低下することがない。
【0017】図4(a)に示す回路(11)と(12)
の境界部分、並びに同図(b)に示す回路(13)、
(14)、(15)及び(16)の各境界部分の透明電
極膜を除去するには、各領域の境界部分をエッチング法
等の公知の手法により除去することによりなされる。前
記透明電極膜の除去幅は、50μm以上であると調光ガ
ラス作製後の外観評価において、その除去部が白濁して
検知される。本発明においては、通常の使用状態で透明
であることが要求されるため、透明電極膜の除去幅は5
0μm未満であることが必要である。なお、好ましくは
除去幅25μm以下である。
【0018】次に、調光窓ガラスの表示動作について説
明する。図1に示す開閉扉(1)のうち左側の扉(1
a)については、図4の回路(12)と回路(13)の
論理積と回路(12)と回路(14)の論理積を除く他
の全てのパターン回路間に調光ガラス(2)のしきい値
以上の電圧が印加されるように印加電圧パルスを設計す
る。
【0019】同様に、右側の扉(1b)については図4
の回路(12)と回路(15)の論理積と回路(12)
と回路(14)の論理積を除く他の全てのパターン回路
間に調光ガラス(2)のしきい値以上の電圧が印加され
るように印加電圧パルスを設計する。
【0020】このように形成された電圧パルス列を各回
路間に印加することで、透明状態の調光ガラス(2)中
に左右何れかの方向を向いた矢印を白濁状態で浮き上が
らせることができる(時分割駆動方式)。従来の調光ガ
ラスは、飽和電圧が数十Vと高く、かつ、しきい値もシ
ャープでないため、このような時分割駆動方式には不向
きであった。これに対し、本発明においてはデューテー
比が1/2で、低分割なため実現できたものである。
【0021】また、前記調光ガラス(2)を全て透明状
態とするため、パターン回路(11)〜(16)へ調光
ガラス(2)のしきい値以上の電圧を印加する給電回路
を別に設け、前記パルス列を組み込んだ動作回路を一定
周期でスイッチングすることにより、前記矢印パターン
を点滅させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例としての電車における開閉扉の正
面図
【図2】調光ガラスを示す断面図
【図3】液晶フィルムを示す断面図
【図4】(a)、(b)は透明電極膜に形成されたパタ
ーン回路を示す図、(c)は前記(a)(b)を重ね合
わせた図
【符号の説明】
1 開閉扉 2 調光ガラス 3 所定パターン 4 液晶フィルム 5 ガラス板 6 接着剤層 7 プラスチックフィルム 8 透明電極膜 9 液晶層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の透明基板の対向面に各々透明電極
    膜を介装させ、ネマチック液晶を多数のカプセル中に封
    入してなる液晶層を前記透明電極膜間に介在させて液晶
    フィルムを構成し、該液晶フィルムを一対のガラス板間
    で挟持させた調光窓ガラスにおいて、前記一対の透明電
    極膜に電気的に独立した領域からなる部分パターンが各
    々形成され、該部分パターンと該部分パターン以外の領
    域との間隙または/および隣接する各部分パターンの間
    隙を構成する透明電極膜が50μm未満の線幅で除去さ
    れており、前記一方の透明電極膜上の部分パターンと他
    方の透明電極膜上の部分パターンにより所定パターンを
    表示させることを特徴とする調光窓ガラス。
JP9766994A 1994-05-11 1994-05-11 調光窓ガラス Pending JPH07306394A (ja)

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Cited By (5)

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