JPH07305859A - 吐水模擬装置 - Google Patents
吐水模擬装置Info
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- JPH07305859A JPH07305859A JP12050594A JP12050594A JPH07305859A JP H07305859 A JPH07305859 A JP H07305859A JP 12050594 A JP12050594 A JP 12050594A JP 12050594 A JP12050594 A JP 12050594A JP H07305859 A JPH07305859 A JP H07305859A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 湯水混合栓への吐水開始指示から目標の吐水
状態となるまでの状態変化量をシミュレーションする。 【構成】 水栓金具毎に種類,流量,湯水混合調整時間
等のデータを入力して保存する(S62)。給湯機につ
いても同様に、品名,流量,着火遅れ時間,湯温安定化
時間等のデータを入力して保存する(S64)。P−Q
特性計算(S72)では、保存された水栓金具データと
給湯機データから複数の水栓金具と給湯機とを選択し、
配管条件および吐水条件を入力し、水栓金具からの吐水
流量と必要な給水圧力との関係と、水栓金具毎に吐水開
始指示から目標の吐水温度で安定して吐水するまでの待
ち時間および捨て水量とを計算して、その結果をグラフ
ィック表示する。この結果、実際の配管条件で水栓金具
と給湯機との適合性を水栓金具の使用感の良否をも考慮
して適正に判定することができる。
状態となるまでの状態変化量をシミュレーションする。 【構成】 水栓金具毎に種類,流量,湯水混合調整時間
等のデータを入力して保存する(S62)。給湯機につ
いても同様に、品名,流量,着火遅れ時間,湯温安定化
時間等のデータを入力して保存する(S64)。P−Q
特性計算(S72)では、保存された水栓金具データと
給湯機データから複数の水栓金具と給湯機とを選択し、
配管条件および吐水条件を入力し、水栓金具からの吐水
流量と必要な給水圧力との関係と、水栓金具毎に吐水開
始指示から目標の吐水温度で安定して吐水するまでの待
ち時間および捨て水量とを計算して、その結果をグラフ
ィック表示する。この結果、実際の配管条件で水栓金具
と給湯機との適合性を水栓金具の使用感の良否をも考慮
して適正に判定することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吐水模擬装置に関し、
詳しくは給湯機,水栓および配管性状等の吐水状態を決
定する複数のデータに基づき吐水状態を模擬(シミュレ
ーション)する吐水模擬装置に関する。
詳しくは給湯機,水栓および配管性状等の吐水状態を決
定する複数のデータに基づき吐水状態を模擬(シミュレ
ーション)する吐水模擬装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、給湯機や湯水混合栓を設置する場
合には、一般的な設置条件に基づいて適合する給湯機と
湯水混合栓との組み合わせを予めいくつか用意して、そ
の適合する組み合わせの中から使用者の好み等により選
択していた。給湯機と湯水混合栓との組み合わせの良否
を一般的な設置条件に基づいて判定し、実際の設置条件
に基づいて判定しないのは、湯水混合栓からの吐水状態
を左右する条件(水圧,湯圧,水温,湯温,吐水温およ
び配管条件等)が多く、これらのすべての条件での吐水
状態を求めて判定するのは、困難だからである。
合には、一般的な設置条件に基づいて適合する給湯機と
湯水混合栓との組み合わせを予めいくつか用意して、そ
の適合する組み合わせの中から使用者の好み等により選
択していた。給湯機と湯水混合栓との組み合わせの良否
を一般的な設置条件に基づいて判定し、実際の設置条件
に基づいて判定しないのは、湯水混合栓からの吐水状態
を左右する条件(水圧,湯圧,水温,湯温,吐水温およ
び配管条件等)が多く、これらのすべての条件での吐水
状態を求めて判定するのは、困難だからである。
【0003】一般的な設置条件で給湯機と湯水混合栓と
の組み合わせの適合性を判定するには、例えば、配管条
件として15Aと20Aの銅管を用いて特定の接続を施
したものとし、水温を5℃と25℃、湯温を60℃、吐
水温度を42℃として、給湯機が着火するための最低流
量と給湯機が最大能力を発揮する最大流量とを算出し、
これを湯水混合栓の適正範囲と比較するといった手法
が、一般的である。
の組み合わせの適合性を判定するには、例えば、配管条
件として15Aと20Aの銅管を用いて特定の接続を施
したものとし、水温を5℃と25℃、湯温を60℃、吐
水温度を42℃として、給湯機が着火するための最低流
量と給湯機が最大能力を発揮する最大流量とを算出し、
これを湯水混合栓の適正範囲と比較するといった手法
が、一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、給湯機
と湯水混合栓の実際の設置条件を考えてみると、吐水状
態を左右する変数は設置条件毎に異なるので、一般的な
設置条件に基づいて用意した吐水状態で適合していると
判定できても、実際の設置条件では、供給される水の温
度や水圧,配管条件等が異なることにより、不適合とな
る場合がある。また、実際の設置条件で吐水状態の判定
を行なうには、多種類の使用方法に対して各変数の上限
値および下限値を考慮した上で計算をする必要があるの
で、計算にかなりの時間を要するという問題があった。
さらに、複数の湯水混合栓で同時に使用する場合には、
計算が複雑になり、適正な判定がほとんど行なえないと
いう問題があった。
と湯水混合栓の実際の設置条件を考えてみると、吐水状
態を左右する変数は設置条件毎に異なるので、一般的な
設置条件に基づいて用意した吐水状態で適合していると
判定できても、実際の設置条件では、供給される水の温
度や水圧,配管条件等が異なることにより、不適合とな
る場合がある。また、実際の設置条件で吐水状態の判定
を行なうには、多種類の使用方法に対して各変数の上限
値および下限値を考慮した上で計算をする必要があるの
で、計算にかなりの時間を要するという問題があった。
さらに、複数の湯水混合栓で同時に使用する場合には、
計算が複雑になり、適正な判定がほとんど行なえないと
いう問題があった。
【0005】これらの問題点について、出願人は、吐水
模擬装置(特願平4−359491)を提案して解決を
図っているが、なお、以下の問題点が残されていた。そ
れは、実際の設置条件に適合する給湯機と湯水混合栓と
を選択しても、吐水開始指示から目標の吐水状態になる
までの待ち時間が長い場合を生じるという問題である。
この待ち時間が長い場合には、湯水混合栓の使用感が著
しく悪くなるからである。例えば、冬期に設定温度を4
0℃としてシャワーを使用するときに、吐水を開始する
ためにハンドルをひねっても、40℃の温水が吐水する
までに給水温度(例えば、5℃)の冷水が長時間にわた
ってシャワーヘッドから吐水してしまう。
模擬装置(特願平4−359491)を提案して解決を
図っているが、なお、以下の問題点が残されていた。そ
れは、実際の設置条件に適合する給湯機と湯水混合栓と
を選択しても、吐水開始指示から目標の吐水状態になる
までの待ち時間が長い場合を生じるという問題である。
この待ち時間が長い場合には、湯水混合栓の使用感が著
しく悪くなるからである。例えば、冬期に設定温度を4
0℃としてシャワーを使用するときに、吐水を開始する
ためにハンドルをひねっても、40℃の温水が吐水する
までに給水温度(例えば、5℃)の冷水が長時間にわた
ってシャワーヘッドから吐水してしまう。
【0006】また、こうした待ち時間が長いという問題
点は、待ち時間に多量の水が何ら使用されずに捨てられ
るという問題点をも生じさせ、水資源の保護という観点
からも無視することができない。
点は、待ち時間に多量の水が何ら使用されずに捨てられ
るという問題点をも生じさせ、水資源の保護という観点
からも無視することができない。
【0007】本発明の吐水模擬装置は、こうした問題を
解決し、吐水開始指示から目標の吐水状態となるまでの
状態変化量を把握し、良好な給湯設備とすることを目的
とし、次の構成を採った。
解決し、吐水開始指示から目標の吐水状態となるまでの
状態変化量を把握し、良好な給湯設備とすることを目的
とし、次の構成を採った。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の吐水模擬
装置は、図1(a)のブロック図に示すように、少なく
とも給湯機,配管,水栓を有する吐水系統の状態を模擬
する吐水模擬装置であって、給水条件に関するデータ,
給湯機の特性に関するデータ,湯水混合栓の特性に関す
るデータ,配管の特性に関するデータおよび吐水条件に
関するデータ等の吐水状態を決定するデータを入力する
データ入力手段M1と、該データ入力手段M1により入
力したデータに基づいて吐水開始指示から目標吐水状態
となるまでの状態変化量を演算する状態変化量演算手段
M2と、該演算された状態変化量を所定の形式で出力す
る出力手段M3とを備えたことを要旨とする。
装置は、図1(a)のブロック図に示すように、少なく
とも給湯機,配管,水栓を有する吐水系統の状態を模擬
する吐水模擬装置であって、給水条件に関するデータ,
給湯機の特性に関するデータ,湯水混合栓の特性に関す
るデータ,配管の特性に関するデータおよび吐水条件に
関するデータ等の吐水状態を決定するデータを入力する
データ入力手段M1と、該データ入力手段M1により入
力したデータに基づいて吐水開始指示から目標吐水状態
となるまでの状態変化量を演算する状態変化量演算手段
M2と、該演算された状態変化量を所定の形式で出力す
る出力手段M3とを備えたことを要旨とする。
【0009】本発明の第2の吐水模擬装置は、図1
(b)のブロック図に示すように、少なくとも給湯機,
配管,水栓を有する吐水系統の状態を模擬する吐水模擬
装置であって、給水条件に関するデータ,給湯機の特性
に関するデータ,配管の性状に関するデータおよび吐水
条件に関するデータを入力するデータ入力手段N1と、
前記データ入力手段N1により入力されたデータに基づ
いて、湯水混合栓の特性に関するデータの可能な範囲を
演算する可能範囲演算手段N2と、湯水混合栓の特性に
関するデータを入力する湯水混合栓データ入力手段N3
と、前記湯水混合栓データ入力手段N3により入力した
データが、前記可能範囲演算手段N2により演算された
可能範囲に適合するか否かを判定する適合性判定手段と
N4、該適合性判定手段N4により適合すると判定され
た湯水混合栓の特性に関するデータと前記データ入力手
段N1により入力したデータとに基づいて吐水開始指示
から目標吐水状態となるまでの状態変化量を演算する状
態変化量演算手段N5と、前記適合性判定手段N4によ
り判定した結果および前記状態変化量演算手段N5によ
り演算された状態変化量を、所定の形式で出力する出力
手段N6とを備えたことを要旨とする。
(b)のブロック図に示すように、少なくとも給湯機,
配管,水栓を有する吐水系統の状態を模擬する吐水模擬
装置であって、給水条件に関するデータ,給湯機の特性
に関するデータ,配管の性状に関するデータおよび吐水
条件に関するデータを入力するデータ入力手段N1と、
前記データ入力手段N1により入力されたデータに基づ
いて、湯水混合栓の特性に関するデータの可能な範囲を
演算する可能範囲演算手段N2と、湯水混合栓の特性に
関するデータを入力する湯水混合栓データ入力手段N3
と、前記湯水混合栓データ入力手段N3により入力した
データが、前記可能範囲演算手段N2により演算された
可能範囲に適合するか否かを判定する適合性判定手段と
N4、該適合性判定手段N4により適合すると判定され
た湯水混合栓の特性に関するデータと前記データ入力手
段N1により入力したデータとに基づいて吐水開始指示
から目標吐水状態となるまでの状態変化量を演算する状
態変化量演算手段N5と、前記適合性判定手段N4によ
り判定した結果および前記状態変化量演算手段N5によ
り演算された状態変化量を、所定の形式で出力する出力
手段N6とを備えたことを要旨とする。
【0010】ここで、前記第2の吐水模擬装置におい
て、予め複数の湯水混合栓の特性に関するデータを記憶
するデータ記憶手段を備え、湯水混合栓データ入力手段
N3は、前記データ記憶手段により記憶されたデータか
ら入力する手段であり、出力手段N6は、前記適合性判
定手段N4により適合すると判定された湯水混合栓の前
記状態変化量演算手段N5により演算された状態変化量
を一覧表示により出力する手段である構成とすることも
できる。
て、予め複数の湯水混合栓の特性に関するデータを記憶
するデータ記憶手段を備え、湯水混合栓データ入力手段
N3は、前記データ記憶手段により記憶されたデータか
ら入力する手段であり、出力手段N6は、前記適合性判
定手段N4により適合すると判定された湯水混合栓の前
記状態変化量演算手段N5により演算された状態変化量
を一覧表示により出力する手段である構成とすることも
できる。
【0011】また、前記第1または第2の吐水模擬装置
において、前記状態変化量演算手段(M2,N5)は、
前記状態変化量として吐水開始指示から目標吐水状態と
なるまでに要する時間を演算する手段である構成とする
こともできる。あるいは、前記第1または第2の吐水模
擬装置において、前記状態変化量演算手段(M2,N
5)は、前記状態変化量として吐水開始指示から目標吐
水状態となるまでに吐水した水または/および湯の量を
演算する手段である構成とすることもできる。さらに、
前記第1または第2の吐水模擬装置において、前記出力
手段(M3,N6)は、グラフィック表示により出力す
る手段である構成とすることもできる。加えて、前記第
1または第2の吐水模擬装置において、前記出力手段
(M3,N6)は、前記給湯機と前記湯水混合栓とを循
環する給湯配管を設けて該給湯配管に湯を循環させた場
合における吐水開始指示から目標吐水状態となるまでの
状態変化量を、前記状態変化量演算手段(M2,N5)
により演算された状態変化量と比較して出力する手段で
ある構成とすることもできる。
において、前記状態変化量演算手段(M2,N5)は、
前記状態変化量として吐水開始指示から目標吐水状態と
なるまでに要する時間を演算する手段である構成とする
こともできる。あるいは、前記第1または第2の吐水模
擬装置において、前記状態変化量演算手段(M2,N
5)は、前記状態変化量として吐水開始指示から目標吐
水状態となるまでに吐水した水または/および湯の量を
演算する手段である構成とすることもできる。さらに、
前記第1または第2の吐水模擬装置において、前記出力
手段(M3,N6)は、グラフィック表示により出力す
る手段である構成とすることもできる。加えて、前記第
1または第2の吐水模擬装置において、前記出力手段
(M3,N6)は、前記給湯機と前記湯水混合栓とを循
環する給湯配管を設けて該給湯配管に湯を循環させた場
合における吐水開始指示から目標吐水状態となるまでの
状態変化量を、前記状態変化量演算手段(M2,N5)
により演算された状態変化量と比較して出力する手段で
ある構成とすることもできる。
【0012】
【作用】以上のように構成された本発明の第1の吐水模
擬装置は、データ入力手段M1が、給水条件に関するデ
ータ,給湯機の特性に関するデータ,湯水混合栓の特性
に関するデータ,配管の特性に関するデータおよび吐水
条件に関するデータ等の吐水状態を決定するデータを入
力し、状態変化量演算手段が、データ入力手段M1によ
り入力したデータに基づいて吐水開始指示から目標吐水
状態となるまでの状態変化量を演算する。出力手段M3
は、演算された状態変化量を所定の形式で出力する。
擬装置は、データ入力手段M1が、給水条件に関するデ
ータ,給湯機の特性に関するデータ,湯水混合栓の特性
に関するデータ,配管の特性に関するデータおよび吐水
条件に関するデータ等の吐水状態を決定するデータを入
力し、状態変化量演算手段が、データ入力手段M1によ
り入力したデータに基づいて吐水開始指示から目標吐水
状態となるまでの状態変化量を演算する。出力手段M3
は、演算された状態変化量を所定の形式で出力する。
【0013】本発明の第2の吐水模擬装置は、データ入
力手段N1が、給水条件に関するデータ,給湯機の特性
に関するデータ,配管の性状に関するデータおよび吐水
条件に関するデータを入力し、可能範囲演算手段N2
が、データ入力手段N1により入力されたデータに基づ
いて、湯水混合栓の特性に関するデータの可能な範囲を
演算する。湯水混合栓データ入力手段N3は、湯水混合
栓の特性に関するデータを入力し、適合性判定手段N4
は、湯水混合栓データ入力手段N3により入力したデー
タが、可能範囲演算手段N2により演算された可能範囲
に適合するか否かを判定する。状態変化量演算手段N5
は、適合性判定手段N4により適合すると判定された湯
水混合栓の特性に関するデータとデータ入力手段N1に
より入力したデータとに基づいて吐水開始指示から目標
吐水状態となるまでの状態変化量を演算し、出力手段N
6は、適合性判定手段N4により判定した結果および状
態変化量演算手段N5により演算された状態変化量を、
所定の形式で出力する。
力手段N1が、給水条件に関するデータ,給湯機の特性
に関するデータ,配管の性状に関するデータおよび吐水
条件に関するデータを入力し、可能範囲演算手段N2
が、データ入力手段N1により入力されたデータに基づ
いて、湯水混合栓の特性に関するデータの可能な範囲を
演算する。湯水混合栓データ入力手段N3は、湯水混合
栓の特性に関するデータを入力し、適合性判定手段N4
は、湯水混合栓データ入力手段N3により入力したデー
タが、可能範囲演算手段N2により演算された可能範囲
に適合するか否かを判定する。状態変化量演算手段N5
は、適合性判定手段N4により適合すると判定された湯
水混合栓の特性に関するデータとデータ入力手段N1に
より入力したデータとに基づいて吐水開始指示から目標
吐水状態となるまでの状態変化量を演算し、出力手段N
6は、適合性判定手段N4により判定した結果および状
態変化量演算手段N5により演算された状態変化量を、
所定の形式で出力する。
【0014】請求項3記載の吐水模擬装置は、データ記
憶手段が 予め複数の湯水混合栓の特性に関するデータ
を記憶し、湯水混合栓データ入力手段N3が、前記デー
タ記憶手段により記憶されたデータから入力する。出力
手段N6は、適合性判定手段N4により適合すると判定
された湯水混合栓の状態変化量演算手段N5により演算
された状態変化量を一覧表示により出力する。
憶手段が 予め複数の湯水混合栓の特性に関するデータ
を記憶し、湯水混合栓データ入力手段N3が、前記デー
タ記憶手段により記憶されたデータから入力する。出力
手段N6は、適合性判定手段N4により適合すると判定
された湯水混合栓の状態変化量演算手段N5により演算
された状態変化量を一覧表示により出力する。
【0015】請求項4記載の吐水模擬装置は、状態変化
量演算手段(M2,N5)が、状態変化量として吐水開
始指示から目標吐水状態となるまでに要する時間を演算
する。
量演算手段(M2,N5)が、状態変化量として吐水開
始指示から目標吐水状態となるまでに要する時間を演算
する。
【0016】請求項5記載の吐水模擬装置は、状態変化
量演算手段(M2,N5)が、状態変化量として吐水開
始指示から目標吐水状態となるまでに吐水した水または
/および湯の量を演算する。
量演算手段(M2,N5)が、状態変化量として吐水開
始指示から目標吐水状態となるまでに吐水した水または
/および湯の量を演算する。
【0017】請求項6記載の吐水模擬装置は、出力手段
(M3,N6)が、グラフィック表示により出力する。
(M3,N6)が、グラフィック表示により出力する。
【0018】請求項7記載の吐水模擬装置は、出力手段
(M3,N6)が、給湯機と湯水混合栓とを循環する給
湯配管を設けてこの給湯配管に湯を循環させた場合にお
ける吐水開始指示から目標吐水状態となるまでの状態変
化量を、状態変化量演算手段(M2,N5)により演算
された状態変化量と比較して出力する。
(M3,N6)が、給湯機と湯水混合栓とを循環する給
湯配管を設けてこの給湯配管に湯を循環させた場合にお
ける吐水開始指示から目標吐水状態となるまでの状態変
化量を、状態変化量演算手段(M2,N5)により演算
された状態変化量と比較して出力する。
【0019】
【実施例】以上、説明した本発明の構成・作用を一層明
らかにするために、以下本発明の好適な実施例について
説明する。図2は実施例の吐水模擬装置のハードウエア
構成を示すブロック図である。この吐水模擬装置は、図
示するように、CPU1を中心にバス35により相互に
接続された次の各部を備える。なお、本実施例では、C
PU1として32ビットのプロセッサ(インテル社製8
0386)を用いた。
らかにするために、以下本発明の好適な実施例について
説明する。図2は実施例の吐水模擬装置のハードウエア
構成を示すブロック図である。この吐水模擬装置は、図
示するように、CPU1を中心にバス35により相互に
接続された次の各部を備える。なお、本実施例では、C
PU1として32ビットのプロセッサ(インテル社製8
0386)を用いた。
【0020】CPU1とバス35により相互に接続され
た各部について、簡単に説明する。 FPU2:CPU1のコプロセッサとして動作する数値
演算プロセッサ、 ROM4:モニタプログラム等を記憶するマスクメモ
リ、 RAM5:主記憶を構成する読み出し・書き込み可能メ
モリ、 PIT6:タイマ割込を発生するインターバルタイマ、 RTC8:電源バックアップを受けて時間を計時するリ
アルタイムクロック、 DMAC10:バスを介したダイレクトメモリ転送を制
御するコントローラ、 SIO11:RS−232Cの通信を制御するシリアル
インタフェース、
た各部について、簡単に説明する。 FPU2:CPU1のコプロセッサとして動作する数値
演算プロセッサ、 ROM4:モニタプログラム等を記憶するマスクメモ
リ、 RAM5:主記憶を構成する読み出し・書き込み可能メ
モリ、 PIT6:タイマ割込を発生するインターバルタイマ、 RTC8:電源バックアップを受けて時間を計時するリ
アルタイムクロック、 DMAC10:バスを介したダイレクトメモリ転送を制
御するコントローラ、 SIO11:RS−232Cの通信を制御するシリアル
インタフェース、
【0021】PIC12:各種の割込に優先順位を付け
て制御する割込コントローラ、 マウスインタフェース15:2ボタンマウス14とのデ
ータ等のやり取りを司るインタフェース、 キーボードインタフェース18:キーボード17からの
キー入力を司るインタフェース、 FDC21:フレキシブルディスクドライブ(FDD)
20を制御するフレキシブルディスクコントローラ、 HDC25:ハードディスクドライブ(HDD)24を
制御するハードディスクコントローラ、 CRTC29:必要なデータ等をカラーで表示可能なカ
ラーCRT28への信号出力を制御するCRTコントロ
ーラ、 プリンタインタフェース31:プリンタ30へのデータ
の出力を制御するインタフェース、 プロッタインタフェース33:プロッタ32へのデータ
の出力を制御するインタフェース、 また、これらの各部の他、バス35には将来の拡張に備
えて、拡張用スロット40が接続されている。
て制御する割込コントローラ、 マウスインタフェース15:2ボタンマウス14とのデ
ータ等のやり取りを司るインタフェース、 キーボードインタフェース18:キーボード17からの
キー入力を司るインタフェース、 FDC21:フレキシブルディスクドライブ(FDD)
20を制御するフレキシブルディスクコントローラ、 HDC25:ハードディスクドライブ(HDD)24を
制御するハードディスクコントローラ、 CRTC29:必要なデータ等をカラーで表示可能なカ
ラーCRT28への信号出力を制御するCRTコントロ
ーラ、 プリンタインタフェース31:プリンタ30へのデータ
の出力を制御するインタフェース、 プロッタインタフェース33:プロッタ32へのデータ
の出力を制御するインタフェース、 また、これらの各部の他、バス35には将来の拡張に備
えて、拡張用スロット40が接続されている。
【0022】次に、こうして構成されたハードウエアに
より実行される各種の処理について説明する。図3は本
実施例の吐水模擬装置で実行される処理の概略を示すフ
ローチャートである。本装置が起動されると、まず、各
処理を選択する図示しないメインメニュー画面をカラー
CRT28に表示する(ステップS50)。メインメニ
ュー画面で、湯水混合栓・給湯機のデータの入力処理,
各データに基づく圧力・流量特性(P−Q特性)の計算
処理または本装置の終了処理を使用者がキーボード17
から数値を入力することにより選択する。
より実行される各種の処理について説明する。図3は本
実施例の吐水模擬装置で実行される処理の概略を示すフ
ローチャートである。本装置が起動されると、まず、各
処理を選択する図示しないメインメニュー画面をカラー
CRT28に表示する(ステップS50)。メインメニ
ュー画面で、湯水混合栓・給湯機のデータの入力処理,
各データに基づく圧力・流量特性(P−Q特性)の計算
処理または本装置の終了処理を使用者がキーボード17
から数値を入力することにより選択する。
【0023】データの入力処理を選択すると、水栓金具
データの入力と給湯機データの入力とを選択する図示し
ない選択画面をカラーCRT28に表示する(ステップ
S60)。この選択画面で、使用者が水栓金具データの
入力を選択すると、後述する水栓金具のデータを入力す
る処理を実行し(ステップS62)、給湯機データの入
力を選択すると、同様に後述する給湯機のデータを入力
する処理を実行する(ステップS64)。また、ステッ
プS50でP−Q特性の計算処理を選択すると(ステッ
プS70)、後述するP−Q特性を計算する処理を実行
する(ステップS72)。
データの入力と給湯機データの入力とを選択する図示し
ない選択画面をカラーCRT28に表示する(ステップ
S60)。この選択画面で、使用者が水栓金具データの
入力を選択すると、後述する水栓金具のデータを入力す
る処理を実行し(ステップS62)、給湯機データの入
力を選択すると、同様に後述する給湯機のデータを入力
する処理を実行する(ステップS64)。また、ステッ
プS50でP−Q特性の計算処理を選択すると(ステッ
プS70)、後述するP−Q特性を計算する処理を実行
する(ステップS72)。
【0024】データの入力処理またはP−Q特性の計算
処理が終了すると、再びメインメニュー画面がカラーC
RT28に表示され、次の処理の選択を可能とする。メ
インメニュー画面で、本装置の終了処理を選択すると
(ステップS80)、すべてのファイルを閉じて電源を
OFFできる状態にする。
処理が終了すると、再びメインメニュー画面がカラーC
RT28に表示され、次の処理の選択を可能とする。メ
インメニュー画面で、本装置の終了処理を選択すると
(ステップS80)、すべてのファイルを閉じて電源を
OFFできる状態にする。
【0025】次に、水栓金具データ入力処理について、
図4に示す水栓金具データ入力・変更ルーチンに基づき
説明する。本ルーチンは、新たに水栓金具のデータを入
力する場合および既に水栓金具データが入力されてファ
イル化されたデータを変更する場合に実行される。
図4に示す水栓金具データ入力・変更ルーチンに基づき
説明する。本ルーチンは、新たに水栓金具のデータを入
力する場合および既に水栓金具データが入力されてファ
イル化されたデータを変更する場合に実行される。
【0026】本ルーチンが実行されると、まず、水栓金
具データファイルからデータを読み込む処理を実行する
か否かを、キーボード17から入力される信号により判
定する(ステップS100)。新しく水栓金具のデータ
を入力する場合は水栓金具データファイルからのデータ
を読み込む処理は行なわず、既に入力されてファイル化
された水栓金具のデータを変更する場合には水栓金具デ
ータファイルからのデータを読み込む処理を実行する。
この場合、図5に示す水栓金具データ一覧表がカラーC
RT28に表示され、一覧表から所望する水栓金具を選
んで、そのファイル番号をキーボード17から入力する
ことにより水栓金具データファイルを決定する(ステッ
プS110)。水栓金具データファイルが決定される
と、このファイルを読み込む処理が実行される(ステッ
プS120)。実施例では、図5に示す水栓金具データ
一覧表に、水栓金具種類,水栓金具品番,シャワーヘッ
ド名称,ファイル名およびファイル作成日を表示した
が、水栓金具データファイルを特定できるものを表示す
ればよく、シャワーヘッド名称のみの表示であっても構
わない。
具データファイルからデータを読み込む処理を実行する
か否かを、キーボード17から入力される信号により判
定する(ステップS100)。新しく水栓金具のデータ
を入力する場合は水栓金具データファイルからのデータ
を読み込む処理は行なわず、既に入力されてファイル化
された水栓金具のデータを変更する場合には水栓金具デ
ータファイルからのデータを読み込む処理を実行する。
この場合、図5に示す水栓金具データ一覧表がカラーC
RT28に表示され、一覧表から所望する水栓金具を選
んで、そのファイル番号をキーボード17から入力する
ことにより水栓金具データファイルを決定する(ステッ
プS110)。水栓金具データファイルが決定される
と、このファイルを読み込む処理が実行される(ステッ
プS120)。実施例では、図5に示す水栓金具データ
一覧表に、水栓金具種類,水栓金具品番,シャワーヘッ
ド名称,ファイル名およびファイル作成日を表示した
が、水栓金具データファイルを特定できるものを表示す
ればよく、シャワーヘッド名称のみの表示であっても構
わない。
【0027】次に、水栓金具データを入力画面により入
力する(ステップS130)。カラーCRT28に表示
される入力画面は、図6(a)に示す入力画面(水栓金
具入力画面SN1)と図6(b)に示す入力画面(金具
流量入力画面SN2)があり、水栓金具入力画面SN1
により水栓金具の種類等のデータが入力された後、金具
流量入力画面SN2により流量に関する詳細なデータが
入力される。両画面とも新規のデータ入力の場合は、す
べてのデータ入力欄が空白であり、水栓金具データファ
イルを読み込む処理を実行した場合は、読み込まれたデ
ータが各データ入力欄に表示される。
力する(ステップS130)。カラーCRT28に表示
される入力画面は、図6(a)に示す入力画面(水栓金
具入力画面SN1)と図6(b)に示す入力画面(金具
流量入力画面SN2)があり、水栓金具入力画面SN1
により水栓金具の種類等のデータが入力された後、金具
流量入力画面SN2により流量に関する詳細なデータが
入力される。両画面とも新規のデータ入力の場合は、す
べてのデータ入力欄が空白であり、水栓金具データファ
イルを読み込む処理を実行した場合は、読み込まれたデ
ータが各データ入力欄に表示される。
【0028】水栓金具入力画面SN1では、使用者は、
水栓金具種類,水栓金具品番,シャワーヘッド名称,設
定条件頁数,適正流量,吐水口高さh2および混合バル
ブ種類を入力する。水栓金具種類,水栓金具品番および
シャワーヘッド名称は、多種類ある水栓金具を分別・特
定するために入力されるデータである。設定条件頁数の
入力欄には、入力すべきデータの吐水条件の組み合わせ
の数を入力する。適正流量の入力欄には、吐水流量は少
ないが我慢すれば浴びることができる吐水流量の下限値
を示す使用下限、吐水流量は多いが我慢すれば浴びるこ
とができる吐水流量の上限値を示す使用上限、快適に浴
びることができる吐水流量の下限値および上限値を示す
適正下限および適正上限、最も快適に浴びることができ
る吐水流量の下限値および上限値を示す最適下限および
最適上限を入力する。この六つの吐水流量は、各水栓金
具について実際に使用して設定された経験値である。
水栓金具種類,水栓金具品番,シャワーヘッド名称,設
定条件頁数,適正流量,吐水口高さh2および混合バル
ブ種類を入力する。水栓金具種類,水栓金具品番および
シャワーヘッド名称は、多種類ある水栓金具を分別・特
定するために入力されるデータである。設定条件頁数の
入力欄には、入力すべきデータの吐水条件の組み合わせ
の数を入力する。適正流量の入力欄には、吐水流量は少
ないが我慢すれば浴びることができる吐水流量の下限値
を示す使用下限、吐水流量は多いが我慢すれば浴びるこ
とができる吐水流量の上限値を示す使用上限、快適に浴
びることができる吐水流量の下限値および上限値を示す
適正下限および適正上限、最も快適に浴びることができ
る吐水流量の下限値および上限値を示す最適下限および
最適上限を入力する。この六つの吐水流量は、各水栓金
具について実際に使用して設定された経験値である。
【0029】吐水口高さh2の入力欄には、水栓金具が
使用されるときの取付配管位置からの高さ[m]を入力
する。実施例では、入力画面に「吐水口高さ例」として
水栓金具の使用とその吐水口高さh2の一例を表示する
ことにより入力の便宜を図った。また、水栓金具が逆止
弁を内蔵する場合には、逆止弁の開弁圧力を水頭[m]
に換算し、吐水口高さh2に加えて入力する。混合バル
ブ種の入力欄には、その水栓金具に使用されている湯水
の混合バルブの種類を入力する。実施例では、入力画面
に混合バルブ種類として「混合バルブ種」として一覧表
示するので、一覧表から該当するものの番号を入力す
る。
使用されるときの取付配管位置からの高さ[m]を入力
する。実施例では、入力画面に「吐水口高さ例」として
水栓金具の使用とその吐水口高さh2の一例を表示する
ことにより入力の便宜を図った。また、水栓金具が逆止
弁を内蔵する場合には、逆止弁の開弁圧力を水頭[m]
に換算し、吐水口高さh2に加えて入力する。混合バル
ブ種の入力欄には、その水栓金具に使用されている湯水
の混合バルブの種類を入力する。実施例では、入力画面
に混合バルブ種類として「混合バルブ種」として一覧表
示するので、一覧表から該当するものの番号を入力す
る。
【0030】金具流量入力画面SN2では、金具流量入
力画面SN2のページ番号を設定条件数として入力する
とともに、吐水条件として湯圧Ph,湯水混合調整時間
Ts,吐水温度Tm,給水温度Tcおよび給湯温度Th
を入力する。さらに、この吐水条件での水圧Pcおよび
混合流量Qmの関係を入力する。金具流量入力画面SN
2としては、水栓金具入力画面SN1の設定条件頁数で
入力された数のページ数だけ用意され、設定条件数の入
力欄に数値を入力することにより該当するページの画面
に切り替わる。例えば、設定条件数の入力欄に値5を入
力すると金具流量入力画面SN2の第5ページをカラー
CRT28に表示する。各ページに入力される湯圧Ph
および混合流量Qmは、設定された吐水条件に対して行
なわれた水栓金具の流量実験により測定された数値であ
る。
力画面SN2のページ番号を設定条件数として入力する
とともに、吐水条件として湯圧Ph,湯水混合調整時間
Ts,吐水温度Tm,給水温度Tcおよび給湯温度Th
を入力する。さらに、この吐水条件での水圧Pcおよび
混合流量Qmの関係を入力する。金具流量入力画面SN
2としては、水栓金具入力画面SN1の設定条件頁数で
入力された数のページ数だけ用意され、設定条件数の入
力欄に数値を入力することにより該当するページの画面
に切り替わる。例えば、設定条件数の入力欄に値5を入
力すると金具流量入力画面SN2の第5ページをカラー
CRT28に表示する。各ページに入力される湯圧Ph
および混合流量Qmは、設定された吐水条件に対して行
なわれた水栓金具の流量実験により測定された数値であ
る。
【0031】湯水混合調整時間Tsの入力欄には、安定
した給湯および給水が得られる条件で最適流量Qbを吐
水しているときに、吐水温度の設定温度を指示してから
その温度で安定して吐水するまでに必要な時間を入力す
る。実施例では、湯水混合調整時間Tsを混合バルブ種
によって次のようにして求めた。サーモバルブの場合
は、目標の吐水温度に設定してからサーモバルブに組み
込まれた感温素子等の動作により水栓金具からの混合湯
水の温度が設定した吐水温度で安定するまでの時間を複
数回の実験により求めた。シングルバルブと2バルブの
場合は、ある吐水温度での吐水状態からバルブ調節を細
かく行なって目標の吐水温度になるまでの時間を複数回
の実験により求めた。
した給湯および給水が得られる条件で最適流量Qbを吐
水しているときに、吐水温度の設定温度を指示してから
その温度で安定して吐水するまでに必要な時間を入力す
る。実施例では、湯水混合調整時間Tsを混合バルブ種
によって次のようにして求めた。サーモバルブの場合
は、目標の吐水温度に設定してからサーモバルブに組み
込まれた感温素子等の動作により水栓金具からの混合湯
水の温度が設定した吐水温度で安定するまでの時間を複
数回の実験により求めた。シングルバルブと2バルブの
場合は、ある吐水温度での吐水状態からバルブ調節を細
かく行なって目標の吐水温度になるまでの時間を複数回
の実験により求めた。
【0032】各ページに入力されたデータは次のように
用いられる。このデータは給湯温度Th,給水温度T
c,吐水温度Tm,湯圧Ph,水圧Pcおよび混合流量
Qmの六次元の配列として格納され、湯温,水温および
吐水温の吐水条件を設定することにより、この条件に必
要なデータを配列から抽出し、図7に例示する金具P−
Q線図を作成する。金具P−Q線図は、横軸に水圧P
c、縦軸に混合流量Qmをとり、抽出されたデータを同
じ湯圧毎にプロットし、これを滑らかな曲線(金具曲
線)で結んだものである。本実施例では、この金具P−
Q線図を作成する場合、プロットした各点間を補完する
のにベゼー曲線式を用いた。
用いられる。このデータは給湯温度Th,給水温度T
c,吐水温度Tm,湯圧Ph,水圧Pcおよび混合流量
Qmの六次元の配列として格納され、湯温,水温および
吐水温の吐水条件を設定することにより、この条件に必
要なデータを配列から抽出し、図7に例示する金具P−
Q線図を作成する。金具P−Q線図は、横軸に水圧P
c、縦軸に混合流量Qmをとり、抽出されたデータを同
じ湯圧毎にプロットし、これを滑らかな曲線(金具曲
線)で結んだものである。本実施例では、この金具P−
Q線図を作成する場合、プロットした各点間を補完する
のにベゼー曲線式を用いた。
【0033】この金具P−Q線図により、任意の混合流
量Qmを吐水するのに必要な給湯圧Ph1を求めること
ができる。所望の混合流量Qmを金具P−Q線図の左縦
軸にとり、この混合流量Qmに対応した右縦軸の点Rを
求める。この点Rからこの点Rを挟む二つの金具曲線と
右縦軸との交点までの距離の比で、二つの金具曲線の湯
圧Phを内分して給湯圧Ph1を求める。一方、このと
きの湯側流量Qhは次式(1)により求めることができ
る。
量Qmを吐水するのに必要な給湯圧Ph1を求めること
ができる。所望の混合流量Qmを金具P−Q線図の左縦
軸にとり、この混合流量Qmに対応した右縦軸の点Rを
求める。この点Rからこの点Rを挟む二つの金具曲線と
右縦軸との交点までの距離の比で、二つの金具曲線の湯
圧Phを内分して給湯圧Ph1を求める。一方、このと
きの湯側流量Qhは次式(1)により求めることができ
る。
【0034】 湯側流量Qh=混合流量Qm×(吐水温度Tm−給水温度Tc) ÷(給湯温度Th−給水温度Tc)…(1)
【0035】各入力画面により水栓金具のデータを入力
した後は(ステップS130)、入力された水栓金具デ
ータをファイルとして保存する否かをキーボード17か
らの入力信号により判定する(ステップS140)。水
栓金具データを保存しないときは、本ルーチンを終了
し、水栓金具データを保存するときは、水栓金具データ
を所定の書式のファイルとしてFDD20またはHDD
24に書き込んだ後(ステップS150)、本ルーチン
を終了する。保存された水栓金具データは、次回以降、
水栓金具データファイルからデータを読み込む際、図5
に示した水栓金具データ一覧表に表示される。
した後は(ステップS130)、入力された水栓金具デ
ータをファイルとして保存する否かをキーボード17か
らの入力信号により判定する(ステップS140)。水
栓金具データを保存しないときは、本ルーチンを終了
し、水栓金具データを保存するときは、水栓金具データ
を所定の書式のファイルとしてFDD20またはHDD
24に書き込んだ後(ステップS150)、本ルーチン
を終了する。保存された水栓金具データは、次回以降、
水栓金具データファイルからデータを読み込む際、図5
に示した水栓金具データ一覧表に表示される。
【0036】次に、給湯機データ入力処理について、図
8の給湯機データ入力・変更ルーチンに基づいて説明す
る。本ルーチンは、新たに給湯機のデータを入力する場
合および既に給湯機データが入力されてファイル化され
たデータを変更する場合に実行される。
8の給湯機データ入力・変更ルーチンに基づいて説明す
る。本ルーチンは、新たに給湯機のデータを入力する場
合および既に給湯機データが入力されてファイル化され
たデータを変更する場合に実行される。
【0037】本ルーチンが実行されると、まず、給湯機
データファイルからデータを読み込む処理を実行するか
否かをキーボード17から入力される信号により判定す
る(ステップS200)。給湯機データファイルからデ
ータを読み込む場合は、図9に示す給湯機データ一覧表
をカラーCRT28に表示し、一覧表から所望の給湯機
を選び(ステップS210)、給湯機データを読み込む
(ステップS220)。実施例では、図9に示す給湯機
データ一覧表に、給湯機メーカー名,給湯機品名,給湯
機品番,ファイル名およびファイルの作成日を表示した
が、給湯機データファイルを特定するものを表示すれば
よく、給湯機品名のみの表示であっても構わない。
データファイルからデータを読み込む処理を実行するか
否かをキーボード17から入力される信号により判定す
る(ステップS200)。給湯機データファイルからデ
ータを読み込む場合は、図9に示す給湯機データ一覧表
をカラーCRT28に表示し、一覧表から所望の給湯機
を選び(ステップS210)、給湯機データを読み込む
(ステップS220)。実施例では、図9に示す給湯機
データ一覧表に、給湯機メーカー名,給湯機品名,給湯
機品番,ファイル名およびファイルの作成日を表示した
が、給湯機データファイルを特定するものを表示すれば
よく、給湯機品名のみの表示であっても構わない。
【0038】次いで、給湯機データを入力画面により入
力する(ステップS230)。入力画面は、図10
(a)に示す入力画面(給湯機入力画面KN1)と図1
0(b)に示す入力画面(給湯機流量入力画面KN2)
とがあり、給湯機入力画面KN1により給湯機の品名等
のデータが入力された後、給湯機流量入力画面KN2に
より圧力と流量に関する詳細なデータが入力される。水
栓金具データ入力・変更ルーチンと同様に、両画面とも
新たなデータの入力の場合は、すべてのデータ入力欄が
空白であり、給湯機データファイルを読み込む処理を実
行してデータを変更する場合は、読み込まれたデータが
データ入力欄に表示される。
力する(ステップS230)。入力画面は、図10
(a)に示す入力画面(給湯機入力画面KN1)と図1
0(b)に示す入力画面(給湯機流量入力画面KN2)
とがあり、給湯機入力画面KN1により給湯機の品名等
のデータが入力された後、給湯機流量入力画面KN2に
より圧力と流量に関する詳細なデータが入力される。水
栓金具データ入力・変更ルーチンと同様に、両画面とも
新たなデータの入力の場合は、すべてのデータ入力欄が
空白であり、給湯機データファイルを読み込む処理を実
行してデータを変更する場合は、読み込まれたデータが
データ入力欄に表示される。
【0039】給湯機入力画面KN1では、使用者は、給
湯機メーカー名,給湯機品名,給湯機品番,号数,温度
条件頁数,着火遅れ時間Tk1,湯温安定化時間Tk2
を入力する。また、定流量弁を有する給湯機の場合には
定流条件設定値および着火流量を入力し、定流量弁を有
しない給湯機の場合には着火必要熱量または着火必要流
量を入力する。給湯機メーカー名,給湯機品名および給
湯機品番は、多種類ある給湯機を分別・特定するために
入力するデータである。号数は、各給湯機の能力を表示
するもので、1号は、25℃上昇の水を1分間に1リッ
トル供給しえる能力を示す値である。温度条件頁数の入
力欄には、入力すべきデータの給水温度Tcと給湯温度
Thの組み合わせの数を入力する。
湯機メーカー名,給湯機品名,給湯機品番,号数,温度
条件頁数,着火遅れ時間Tk1,湯温安定化時間Tk2
を入力する。また、定流量弁を有する給湯機の場合には
定流条件設定値および着火流量を入力し、定流量弁を有
しない給湯機の場合には着火必要熱量または着火必要流
量を入力する。給湯機メーカー名,給湯機品名および給
湯機品番は、多種類ある給湯機を分別・特定するために
入力するデータである。号数は、各給湯機の能力を表示
するもので、1号は、25℃上昇の水を1分間に1リッ
トル供給しえる能力を示す値である。温度条件頁数の入
力欄には、入力すべきデータの給水温度Tcと給湯温度
Thの組み合わせの数を入力する。
【0040】着火遅れ時間Tk1の入力欄には、給湯機
に着火流量以上の流量が流れたときに、流れ始めてから
着火するまでに要する時間を入力する。この着火遅れ時
間Tk1は、給湯機毎に実験により求められる。湯温安
定化時間Tk2の入力欄には、給湯機が着火してから設
定された給湯温度の湯を安定して供給することができる
までに要する時間を入力する。この湯温安定化時間Tk
2も給湯機毎に実験により求められる。着火流量の入力
欄には、給湯機が着火するのに必要な流量を入力する。
定流量弁を有しない給湯機では、着火必要熱量から次式
(2)により算出される着火流量1と着火必要流量とを
比較し、大きい方を着火流量とする。
に着火流量以上の流量が流れたときに、流れ始めてから
着火するまでに要する時間を入力する。この着火遅れ時
間Tk1は、給湯機毎に実験により求められる。湯温安
定化時間Tk2の入力欄には、給湯機が着火してから設
定された給湯温度の湯を安定して供給することができる
までに要する時間を入力する。この湯温安定化時間Tk
2も給湯機毎に実験により求められる。着火流量の入力
欄には、給湯機が着火するのに必要な流量を入力する。
定流量弁を有しない給湯機では、着火必要熱量から次式
(2)により算出される着火流量1と着火必要流量とを
比較し、大きい方を着火流量とする。
【0041】 着火流量1=着火必要熱量/(給湯温度Th−給水温度Tc)…(2)
【0042】給湯機流量入力画面KN2では、給湯機流
量入力画面KN2のページ番号を温度条件として入力
し、更に、水温,湯温,圧力および流量を入力する。給
湯機流量入力画面KN2としては、給湯機入力画面KN
1の温度条件頁数で入力された数のページ数だけ用意さ
れ、温度条件の入力欄に数値を入力することにより切り
替わる。各ページに入力される圧力および流量は、入力
された水温と湯温に対して行なわれた給湯機の流量実験
により測定された数値である。
量入力画面KN2のページ番号を温度条件として入力
し、更に、水温,湯温,圧力および流量を入力する。給
湯機流量入力画面KN2としては、給湯機入力画面KN
1の温度条件頁数で入力された数のページ数だけ用意さ
れ、温度条件の入力欄に数値を入力することにより切り
替わる。各ページに入力される圧力および流量は、入力
された水温と湯温に対して行なわれた給湯機の流量実験
により測定された数値である。
【0043】給湯機データの入力(ステップS230)
が終了すると、入力されたデータに基づいて給湯機単体
P−Q線図を作成する(ステップS240)。図11に
カラーCRT28に表示される給湯機単体P−Q線図の
一例を示す。この給湯機単体P−Q線図は、横軸に圧
力,縦軸に流量をとり、給湯機流量入力画面KN2で入
力した各温度条件毎における定流条件設定値または給湯
機の号数より算出される流量の直線(定流直線)を描
き、この流量に達するまでの圧力と流量の関係を一定の
水温および湯温毎にプロットし、これを滑らかな曲線
(P−Q曲線)で結んだものである。
が終了すると、入力されたデータに基づいて給湯機単体
P−Q線図を作成する(ステップS240)。図11に
カラーCRT28に表示される給湯機単体P−Q線図の
一例を示す。この給湯機単体P−Q線図は、横軸に圧
力,縦軸に流量をとり、給湯機流量入力画面KN2で入
力した各温度条件毎における定流条件設定値または給湯
機の号数より算出される流量の直線(定流直線)を描
き、この流量に達するまでの圧力と流量の関係を一定の
水温および湯温毎にプロットし、これを滑らかな曲線
(P−Q曲線)で結んだものである。
【0044】本実施例では、この定流直線は次式(3)
で算出される流量と定流条件設定値の流量のうち小さい
方の値を用いる。
で算出される流量と定流条件設定値の流量のうち小さい
方の値を用いる。
【0045】 流量=給湯機号数×25/(給湯温度Th−給水温度Tc)…(3)
【0046】また、給湯機単体P−Q線図のP−Q曲線
を作成する場合、プロットした各点間を補完するのにベ
ゼー曲線式を用いた。更に、定流直線とP−Q曲線の交
点が定まらない場合(定流直線とP−Q曲線が交わらな
い場合または定流直線とP−Q曲線が複数回交わる場
合)には、ファンクションキーのF9を操作して2ボタ
ンマウス14での操作を可能とし、2ボタンマウス14
でP−Q曲線で用いるプロットした点の最終点をクリッ
クすることにより、定流直線とP−Q曲線の交点を決定
する構成とした。
を作成する場合、プロットした各点間を補完するのにベ
ゼー曲線式を用いた。更に、定流直線とP−Q曲線の交
点が定まらない場合(定流直線とP−Q曲線が交わらな
い場合または定流直線とP−Q曲線が複数回交わる場
合)には、ファンクションキーのF9を操作して2ボタ
ンマウス14での操作を可能とし、2ボタンマウス14
でP−Q曲線で用いるプロットした点の最終点をクリッ
クすることにより、定流直線とP−Q曲線の交点を決定
する構成とした。
【0047】この給湯機単体P−Q線図により、給湯温
度Th,給水温度Tcに対して任意の圧力と流量を求め
ることができる。図12を用いて求め方を説明する。あ
る設定された給湯温度Th,給水温度Tcで流量Qhを
得るのに必要な給湯圧Ph2を求めるためには、給湯機
単体P−Q線図において所望する流量Qhを縦軸にプロ
ットし、所定の給湯温度Th,給水温度Tcの曲線に対
して流量Qhに対応する圧力Ph2を求めればよい。
度Th,給水温度Tcに対して任意の圧力と流量を求め
ることができる。図12を用いて求め方を説明する。あ
る設定された給湯温度Th,給水温度Tcで流量Qhを
得るのに必要な給湯圧Ph2を求めるためには、給湯機
単体P−Q線図において所望する流量Qhを縦軸にプロ
ットし、所定の給湯温度Th,給水温度Tcの曲線に対
して流量Qhに対応する圧力Ph2を求めればよい。
【0048】給湯機単体P−Q線図を作成(ステップS
240)した後は、入力された給湯機データをファイル
として保存する否かをキーボード17からの入力信号に
より判定する(ステップS250)。給湯機データを保
存しないときは、そのまま本ルーチンを終了し、給湯機
データを保存するときは、給湯機データを所定の書式の
ファイルとしてFDD20またはHDD24に書き込ん
だ後(ステップS260)、本ルーチンを終了する。保
存された給湯機データは、次回以降、給湯機データファ
イルからデータを読み込む際、図9に示した給湯機デー
タ一覧表に表示される。
240)した後は、入力された給湯機データをファイル
として保存する否かをキーボード17からの入力信号に
より判定する(ステップS250)。給湯機データを保
存しないときは、そのまま本ルーチンを終了し、給湯機
データを保存するときは、給湯機データを所定の書式の
ファイルとしてFDD20またはHDD24に書き込ん
だ後(ステップS260)、本ルーチンを終了する。保
存された給湯機データは、次回以降、給湯機データファ
イルからデータを読み込む際、図9に示した給湯機デー
タ一覧表に表示される。
【0049】次に、水栓金具と給湯機を組み合わせて、
必要な圧力と吐水流量の関係を計算するP−Q特性計算
の処理について、図13および図14に示したP−Q特
性計算ルーチンに従って説明する。本ルーチンが実行さ
れると、まず、P−Q特性計算のデータを新たに入力す
るか否かについてキーボード17から入力される信号に
より判定する(ステップS300)。
必要な圧力と吐水流量の関係を計算するP−Q特性計算
の処理について、図13および図14に示したP−Q特
性計算ルーチンに従って説明する。本ルーチンが実行さ
れると、まず、P−Q特性計算のデータを新たに入力す
るか否かについてキーボード17から入力される信号に
より判定する(ステップS300)。
【0050】P−Q特性計算のデータを新たに入力する
場合について説明する。図5に示す水栓金具データ一覧
表と同様な入力画面がカラーCRT28に表示され、キ
ーボード17から水栓金具を一個または二個を選択する
ことにより(ステップS310)、選択された水栓金具
データを読み込む処理を実行する(ステップS32
0)。続いて、図9に示す給湯機データ一覧表と同様な
入力画面がカラーCRT28に表示され、キーボード1
7から給湯機を選択することにより(ステップS33
0)、給湯機データを読み込む処理を実行する(ステッ
プS340)。
場合について説明する。図5に示す水栓金具データ一覧
表と同様な入力画面がカラーCRT28に表示され、キ
ーボード17から水栓金具を一個または二個を選択する
ことにより(ステップS310)、選択された水栓金具
データを読み込む処理を実行する(ステップS32
0)。続いて、図9に示す給湯機データ一覧表と同様な
入力画面がカラーCRT28に表示され、キーボード1
7から給湯機を選択することにより(ステップS33
0)、給湯機データを読み込む処理を実行する(ステッ
プS340)。
【0051】次に、吐水条件を図15および図16に示
すデータ入力画面と図示しない配管材質入力画面を用い
て入力する(ステップS350)。配管材質入力画面は
給湯機から水栓金具までの配管の材質を入力する画面
で、配管材質を硬質塩化ビニルライニング鋼管,硬質塩
化ビニル管,配管用炭素鋼鋼管および銅管(タイプK・
L・M)から選択して入力する。
すデータ入力画面と図示しない配管材質入力画面を用い
て入力する(ステップS350)。配管材質入力画面は
給湯機から水栓金具までの配管の材質を入力する画面
で、配管材質を硬質塩化ビニルライニング鋼管,硬質塩
化ビニル管,配管用炭素鋼鋼管および銅管(タイプK・
L・M)から選択して入力する。
【0052】データ入力画面(図15,図16)による
データの入力について説明する。図15(a)に示す入
力画面(吐水条件入力画面PN1)では、使用者は、給
水圧力、給湯機から供給される給湯温度Th,給水温度
Tc、選択した水栓金具毎の吐水温度Tmおよび最大総
流量を入力する。ここで、最大総流量は、入力された各
水栓金具の吐水温度Tmと適正流量から求められる必要
な給湯機の能力に比較して選択した給湯機の能力の方が
大きい場合に、計算範囲を小さくするために入力される
値である。例えば、二個の水栓金具の同時使用が可能な
能力を持つ給湯機を用いて一個の水栓金具のみでシミュ
レーションする場合には、その水栓金具の使用上限より
少し大きな値として入力する。この結果、計算範囲を小
さくして計算に要する時間を短縮することができる。な
お、実施例では、水栓金具毎の吐水温度Tmを入力する
際に、水栓金具を特定するため、選択した水栓金具の種
類,水栓金具品番およびシャワーヘッド名称が画面に表
示される。
データの入力について説明する。図15(a)に示す入
力画面(吐水条件入力画面PN1)では、使用者は、給
水圧力、給湯機から供給される給湯温度Th,給水温度
Tc、選択した水栓金具毎の吐水温度Tmおよび最大総
流量を入力する。ここで、最大総流量は、入力された各
水栓金具の吐水温度Tmと適正流量から求められる必要
な給湯機の能力に比較して選択した給湯機の能力の方が
大きい場合に、計算範囲を小さくするために入力される
値である。例えば、二個の水栓金具の同時使用が可能な
能力を持つ給湯機を用いて一個の水栓金具のみでシミュ
レーションする場合には、その水栓金具の使用上限より
少し大きな値として入力する。この結果、計算範囲を小
さくして計算に要する時間を短縮することができる。な
お、実施例では、水栓金具毎の吐水温度Tmを入力する
際に、水栓金具を特定するため、選択した水栓金具の種
類,水栓金具品番およびシャワーヘッド名称が画面に表
示される。
【0053】図15(b)に示す入力画面(配管接続入
力画面PN2)では、使用者は、選択した水栓金具と配
管との接続位置を決定する接続配管番号,水栓金具と接
続する位置の配管ヘッドh1および使用ゾーンを入力す
る。本実施例では、この画面でも水栓金具を特定するた
めに、選択した水栓金具の種類,水栓金具品番およびシ
ャワーヘッド名称が画面に表示される。また、接続配管
番号の入力の便宜を図るために、接続配管図が画面に表
示される。使用ゾーンは、選択した水栓金具を使用する
場所のことで、後述するP−Q特性計算の計算結果を表
示する際に使用するグラフィックを特定するために入力
するものである。
力画面PN2)では、使用者は、選択した水栓金具と配
管との接続位置を決定する接続配管番号,水栓金具と接
続する位置の配管ヘッドh1および使用ゾーンを入力す
る。本実施例では、この画面でも水栓金具を特定するた
めに、選択した水栓金具の種類,水栓金具品番およびシ
ャワーヘッド名称が画面に表示される。また、接続配管
番号の入力の便宜を図るために、接続配管図が画面に表
示される。使用ゾーンは、選択した水栓金具を使用する
場所のことで、後述するP−Q特性計算の計算結果を表
示する際に使用するグラフィックを特定するために入力
するものである。
【0054】図16(a)に示す入力画面(配管径入力
画面PN3)では、使用者は、各接続区間の配管径の種
類数を入力する。ここで、接続区間とは、給湯機を挟ん
だポイントP0からポイントP1まで(P0−P1区
間),ポイントP1から配管接続入力画面PN2で決定
した接続配管番号がNo.1の水栓金具(水栓1)まで
(P1−1区間)およびポイントP1から接続配管番号
がNo.2の水栓金具(水栓2)まで(P1−2区間)
の三区間をいう。本実施例では、入力の便宜を図るため
に、入力画面に接続配管図が表示される。
画面PN3)では、使用者は、各接続区間の配管径の種
類数を入力する。ここで、接続区間とは、給湯機を挟ん
だポイントP0からポイントP1まで(P0−P1区
間),ポイントP1から配管接続入力画面PN2で決定
した接続配管番号がNo.1の水栓金具(水栓1)まで
(P1−1区間)およびポイントP1から接続配管番号
がNo.2の水栓金具(水栓2)まで(P1−2区間)
の三区間をいう。本実施例では、入力の便宜を図るため
に、入力画面に接続配管図が表示される。
【0055】図16(b)に示す入力画面(配管種類入
力画面PN4)では、使用者は、各接続区間毎に配管径
毎の管種と長さまたは個数を入力する。配管種類入力画
面PN4は、各区間で配管径の種類数と同じ数だけのペ
ージが用意される。配管種類の欄には、入力画面に配管
種類一覧表として表示された90゜エルボ,45゜エル
ボ,90゜T字管(分流),90゜T字管(直流),仕
切り弁,玉型,アングル弁,逆止弁および直管の9種か
ら番号より入力する。配管種類の番号を入力すると、選
択した配管種類の名称を表示すると共に長さまたは個数
の単位および配管係数を表示する。長さまたは個数の単
位は、管種が直管のときは「m」を表示し、管種が直管
以外のときは「ケ」を表示する。従って、長さまたは個
数には配管種類が直管のときは長さを入力し、配管種類
が直管以外のときは個数を入力する。配管係数は、配管
種類が直管以外のときに、これを同じ配管材質,配管径
の直管の長さに換算した値である。ゆえに、配管係数に
個数を乗じた相当管長は、同じ配管材質,配管径の直管
長と水理学的に等値となる。
力画面PN4)では、使用者は、各接続区間毎に配管径
毎の管種と長さまたは個数を入力する。配管種類入力画
面PN4は、各区間で配管径の種類数と同じ数だけのペ
ージが用意される。配管種類の欄には、入力画面に配管
種類一覧表として表示された90゜エルボ,45゜エル
ボ,90゜T字管(分流),90゜T字管(直流),仕
切り弁,玉型,アングル弁,逆止弁および直管の9種か
ら番号より入力する。配管種類の番号を入力すると、選
択した配管種類の名称を表示すると共に長さまたは個数
の単位および配管係数を表示する。長さまたは個数の単
位は、管種が直管のときは「m」を表示し、管種が直管
以外のときは「ケ」を表示する。従って、長さまたは個
数には配管種類が直管のときは長さを入力し、配管種類
が直管以外のときは個数を入力する。配管係数は、配管
種類が直管以外のときに、これを同じ配管材質,配管径
の直管の長さに換算した値である。ゆえに、配管係数に
個数を乗じた相当管長は、同じ配管材質,配管径の直管
長と水理学的に等値となる。
【0056】一方、上述のステップS310ないしS3
50によって、既にデータが入力され、そのデータがP
−Q特性計算データファイルとして保存されており、そ
のデータを読み込んで再びP−Q特性の計算を行なう場
合、またはそのデータを読み込んでデータの一部を変更
してP−Q特性の計算を行なう場合は、図17に示すP
−Q特性計算データ一覧表をカラーCRT28に表示
し、一覧表から所望のP−Q特性計算データファイルを
選択する(ステップS360)。P−Q特性計算データ
が選択されるとデータを読み込む処理が実行される(ス
テップS370)。実施例では、図17に示すP−Q特
性計算データ一覧表に、配管材質,配管ヘッドh1,給
湯温度,給水温度,吐水温度,ファイル名および作成日
を表示したが、P−Q特性計算データファイルを特定で
きるものを表示すればよく、ファイル名のみの表示であ
っても構わない。
50によって、既にデータが入力され、そのデータがP
−Q特性計算データファイルとして保存されており、そ
のデータを読み込んで再びP−Q特性の計算を行なう場
合、またはそのデータを読み込んでデータの一部を変更
してP−Q特性の計算を行なう場合は、図17に示すP
−Q特性計算データ一覧表をカラーCRT28に表示
し、一覧表から所望のP−Q特性計算データファイルを
選択する(ステップS360)。P−Q特性計算データ
が選択されるとデータを読み込む処理が実行される(ス
テップS370)。実施例では、図17に示すP−Q特
性計算データ一覧表に、配管材質,配管ヘッドh1,給
湯温度,給水温度,吐水温度,ファイル名および作成日
を表示したが、P−Q特性計算データファイルを特定で
きるものを表示すればよく、ファイル名のみの表示であ
っても構わない。
【0057】P−Q特性計算データファイルからデータ
を読み込む処理が実行されると、読み込まれたP−Q特
性計算データにより指定された水栓金具および給湯機の
データを各データファイルから読み込む処理を実行する
(ステップS380,S390)。
を読み込む処理が実行されると、読み込まれたP−Q特
性計算データにより指定された水栓金具および給湯機の
データを各データファイルから読み込む処理を実行する
(ステップS380,S390)。
【0058】P−Q特性計算ルーチン(図13および図
14)において、新たにデータを入力する処理(ステッ
プS310ないしS350)またはP−Q特性計算デー
タファイルからの読み込み処理(ステップS360ない
しS390)を終了すると、吐水条件に変更を加えるか
否かをキーボード17からの入力信号により判定する
(ステップS400)。吐水条件を変更しないときはス
テップS420に進み、吐水条件を変更するときはステ
ップS350で説明した入力画面と同一の画面によりデ
ータの変更を行なう(ステップS410)。この場合、
各入力画面のデータ入力欄には、P−Q特性計算データ
ファイルから読み込まれたデータまたは入力されたデー
タが表示されので、これを入力し直すことによりデータ
の変更を行なう。
14)において、新たにデータを入力する処理(ステッ
プS310ないしS350)またはP−Q特性計算デー
タファイルからの読み込み処理(ステップS360ない
しS390)を終了すると、吐水条件に変更を加えるか
否かをキーボード17からの入力信号により判定する
(ステップS400)。吐水条件を変更しないときはス
テップS420に進み、吐水条件を変更するときはステ
ップS350で説明した入力画面と同一の画面によりデ
ータの変更を行なう(ステップS410)。この場合、
各入力画面のデータ入力欄には、P−Q特性計算データ
ファイルから読み込まれたデータまたは入力されたデー
タが表示されので、これを入力し直すことによりデータ
の変更を行なう。
【0059】次に、吐水条件から湯側流量Qhを算出
し、選択された各水栓金具データから作成される金具P
−Q線図から給湯圧Ph1を求める(ステップS42
0)。湯側流量Qhおよび給湯圧Ph1は、各水栓金具
毎に適正流量を含めて30個設定された混合流量Qmに
対して各々30個求められる。計算は、図7および式
(1)を用いて説明した手順により行なう。すなわち、
P−Q特性計算データで入力された給湯温度Th,給水
温度Tcおよび吐水温度Tmの吐水条件におけるデータ
を、水栓金具データの六次元配列から抽出し、金具P−
Q線図を作成する。この金具P−Q線図を用いて、各混
合流量Qmに対応する給湯圧Ph1を求める。各湯側流
量Qhは、式(1)に吐水条件と各混合流量Qmを代入
することにより求める。実施例では、混合流量Qmを適
正流量を含めて30個設定したが、湯側流量Qhと給湯
圧Ph1の関係が求められる数ならいくつでもよい。混
合流量Qmは、多く設定すると湯側流量Qhと給湯圧P
h1との関係を求めやすくなるが、算出するのに多くの
時間を要するので、計算時間を考慮して設定個数を決定
するのが好ましい。
し、選択された各水栓金具データから作成される金具P
−Q線図から給湯圧Ph1を求める(ステップS42
0)。湯側流量Qhおよび給湯圧Ph1は、各水栓金具
毎に適正流量を含めて30個設定された混合流量Qmに
対して各々30個求められる。計算は、図7および式
(1)を用いて説明した手順により行なう。すなわち、
P−Q特性計算データで入力された給湯温度Th,給水
温度Tcおよび吐水温度Tmの吐水条件におけるデータ
を、水栓金具データの六次元配列から抽出し、金具P−
Q線図を作成する。この金具P−Q線図を用いて、各混
合流量Qmに対応する給湯圧Ph1を求める。各湯側流
量Qhは、式(1)に吐水条件と各混合流量Qmを代入
することにより求める。実施例では、混合流量Qmを適
正流量を含めて30個設定したが、湯側流量Qhと給湯
圧Ph1の関係が求められる数ならいくつでもよい。混
合流量Qmは、多く設定すると湯側流量Qhと給湯圧P
h1との関係を求めやすくなるが、算出するのに多くの
時間を要するので、計算時間を考慮して設定個数を決定
するのが好ましい。
【0060】続いて、選択された給湯機データから作成
される給湯機単体P−Q線図より、式(1)で求めた各
湯側流量Qhに対応する給湯圧Ph2を算出する(ステ
ップS430)。求め方は図12を用いて既に説明した
ので、ここでは省略する。
される給湯機単体P−Q線図より、式(1)で求めた各
湯側流量Qhに対応する給湯圧Ph2を算出する(ステ
ップS430)。求め方は図12を用いて既に説明した
ので、ここでは省略する。
【0061】次いで、入力された吐水条件および算出さ
れた湯側流量Qh,給湯圧Ph1および給湯圧Ph2に
よりシステムP−Q特性線図を作成する(ステップS4
40)。システムP−Q特性線図の作成は、図18に例
示したシステムP−Q特性線図作成ルーチンに基づいて
行なわれる。この処理を以下に説明する。
れた湯側流量Qh,給湯圧Ph1および給湯圧Ph2に
よりシステムP−Q特性線図を作成する(ステップS4
40)。システムP−Q特性線図の作成は、図18に例
示したシステムP−Q特性線図作成ルーチンに基づいて
行なわれる。この処理を以下に説明する。
【0062】システムP−Q特性線図作成ルーチンが実
行されると、まず、P1−1区間およびP1−2区間に
おける配管の配管径毎の相当管長Lを算出する(ステッ
プS500)。相当管長Lは次式(4)に示すように配
管係数αに配管種類の個数nを乗じ、これらを総和する
ことにより算出する。配管種類が直管のときは、配管係
数αを値1とし、配管種類の個数nを直管の長さに代え
て算出する。
行されると、まず、P1−1区間およびP1−2区間に
おける配管の配管径毎の相当管長Lを算出する(ステッ
プS500)。相当管長Lは次式(4)に示すように配
管係数αに配管種類の個数nを乗じ、これらを総和する
ことにより算出する。配管種類が直管のときは、配管係
数αを値1とし、配管種類の個数nを直管の長さに代え
て算出する。
【0063】 相当管長L=Σ(配管係数α・配管種類の個数n)…(4)
【0064】次に、配管材質,配管径および湯側流量Q
hを用いて配管グラフから動水勾配Iを算出する(ステ
ップS510)。配管グラフの一例を図19に示す。図
19は、ヘーゼン・ウィリアムスの式による硬質塩化ビ
ニル管の管径,流量および動水勾配の関係を表わすグラ
フである。配管グラフは、配管材質毎に、ヘーゼン・ウ
ィリアムスの式による図19と同様の形式で備えられて
いる。本実施例では、ヘーゼン・ウィリアムスの式によ
る管径,流量および動水勾配の関係をマップとしてRO
M4に格納しておくことにより、配管材質,配管径およ
び湯側流量Qhにより動水勾配Iを求めたが、ヘーゼン
・ウィリアムスの式を用いてその都度算出する構成でも
よく、ウエストンの式により算出する構成等も好適であ
る。続いて、P1−1区間およびP1−2区間における
湯側流量Qhに対する給湯圧P1を算出する(ステップ
S520)。給湯圧P1は、次式(5)に示すように、
湯側流量Qhに対する水栓金具の給湯圧Ph1と、配管
径毎の相当管長Lに動水勾配Iを乗じたものの総和と、
配管ヘッドh1と、吐水口高さh2との和により求めら
れる。配管ヘッドh1と吐水口高さh2は単位を揃える
ために値10で除する。
hを用いて配管グラフから動水勾配Iを算出する(ステ
ップS510)。配管グラフの一例を図19に示す。図
19は、ヘーゼン・ウィリアムスの式による硬質塩化ビ
ニル管の管径,流量および動水勾配の関係を表わすグラ
フである。配管グラフは、配管材質毎に、ヘーゼン・ウ
ィリアムスの式による図19と同様の形式で備えられて
いる。本実施例では、ヘーゼン・ウィリアムスの式によ
る管径,流量および動水勾配の関係をマップとしてRO
M4に格納しておくことにより、配管材質,配管径およ
び湯側流量Qhにより動水勾配Iを求めたが、ヘーゼン
・ウィリアムスの式を用いてその都度算出する構成でも
よく、ウエストンの式により算出する構成等も好適であ
る。続いて、P1−1区間およびP1−2区間における
湯側流量Qhに対する給湯圧P1を算出する(ステップ
S520)。給湯圧P1は、次式(5)に示すように、
湯側流量Qhに対する水栓金具の給湯圧Ph1と、配管
径毎の相当管長Lに動水勾配Iを乗じたものの総和と、
配管ヘッドh1と、吐水口高さh2との和により求めら
れる。配管ヘッドh1と吐水口高さh2は単位を揃える
ために値10で除する。
【0065】 P1=給湯圧Ph1+Σ(相当管長L・動水勾配I) +配管ヘッドh1/10+吐水口高さh2/10 …(5)
【0066】給湯圧P1を算出すると、湯側流量Qhと
給湯圧P1の関係を表わすグラフを作成する(ステップ
S530)。図20(a)および(b)に湯側流量Qh
と給湯圧P1との関係を例示するグラフを示す。図20
(a)はP1−1区間の湯側流量Qh1と給湯圧P1の
関係をグラフに例示したものであり、図20(b)はP
1−2区間の湯側流量Qh2と給湯圧P1をグラフに例
示したものである。次に、作成した両区間のグラフを合
成し、各区間の湯側流量Qhと給湯圧P1との関係およ
び総湯側流量Qhと給湯圧P1との関係を表わす合成グ
ラフを作成する(ステップS540)。図20(c)に
合成グラフの一例を示す。
給湯圧P1の関係を表わすグラフを作成する(ステップ
S530)。図20(a)および(b)に湯側流量Qh
と給湯圧P1との関係を例示するグラフを示す。図20
(a)はP1−1区間の湯側流量Qh1と給湯圧P1の
関係をグラフに例示したものであり、図20(b)はP
1−2区間の湯側流量Qh2と給湯圧P1をグラフに例
示したものである。次に、作成した両区間のグラフを合
成し、各区間の湯側流量Qhと給湯圧P1との関係およ
び総湯側流量Qhと給湯圧P1との関係を表わす合成グ
ラフを作成する(ステップS540)。図20(c)に
合成グラフの一例を示す。
【0067】次に、P0−P1区間についてもP1−1
区間と同様に相当管長Lおよび動水勾配Iを求め(ステ
ップS550,S560)、次式(6)で表わすよう
に、配管径毎の相当管長Lに動水勾配Iを乗じたものの
総和に給湯機の給湯圧Ph2を加算することにより、総
湯側流量Qhに対する給湯圧P2を算出する(ステップ
S570)。
区間と同様に相当管長Lおよび動水勾配Iを求め(ステ
ップS550,S560)、次式(6)で表わすよう
に、配管径毎の相当管長Lに動水勾配Iを乗じたものの
総和に給湯機の給湯圧Ph2を加算することにより、総
湯側流量Qhに対する給湯圧P2を算出する(ステップ
S570)。
【0068】 給湯圧P2=給湯圧Ph2+Σ(相当管長L・動水勾配I)…(6)
【0069】次に、算出された給湯圧P2と総湯側流量
Qhとの関係を表わすグラフを作成する(ステップS5
80)。図21(a)に給湯圧P2と総湯側流量Qhと
の関係の一例を示す。総湯側流量Qhと給湯圧P1との
関係を表わすグラフおよび湯側流量Qhと給湯圧P2と
の関係を表わす合成グラフより、総湯側流量Qhと給湯
圧P1に給湯圧P2を加えた元水圧P0との関係および
各水栓金具から吐水する湯側流量Qhと元水圧P0との
関係を表わすグラフを作成する(ステップS590)。
このグラフの一例を図21(b)に示す。このグラフの
湯側流量Qhを混合流量Qmに変換して、混合流量Qm
と元水圧P0との関係を表わすグラフであるシステムP
−Q特性線図を作成し(ステップS600)、システム
P−Q特性線図作成ルーチンを終了する。
Qhとの関係を表わすグラフを作成する(ステップS5
80)。図21(a)に給湯圧P2と総湯側流量Qhと
の関係の一例を示す。総湯側流量Qhと給湯圧P1との
関係を表わすグラフおよび湯側流量Qhと給湯圧P2と
の関係を表わす合成グラフより、総湯側流量Qhと給湯
圧P1に給湯圧P2を加えた元水圧P0との関係および
各水栓金具から吐水する湯側流量Qhと元水圧P0との
関係を表わすグラフを作成する(ステップS590)。
このグラフの一例を図21(b)に示す。このグラフの
湯側流量Qhを混合流量Qmに変換して、混合流量Qm
と元水圧P0との関係を表わすグラフであるシステムP
−Q特性線図を作成し(ステップS600)、システム
P−Q特性線図作成ルーチンを終了する。
【0070】このシステムP−Q特性線図は、図22に
示す表示画面(P−Q特性線図表示画面PQH)として
カラーCRT28に表示される。このシステムP−Q特
性線図から任意の混合流量Qmに対する元水圧P0を求
めることができる。例えば、図23に示すように総混合
流量Qmを縦軸上にプロットし、総流量の曲線を用いて
元水圧Pを求める。総流量の曲線上の総混合流量Qmに
対応する点と元水圧Pとを結ぶ直線と各水栓金具のN
o.1およびNo.2の曲線との交点から各水栓金具か
ら吐水する混合流量Qm1およびQm2を求めることが
できる。
示す表示画面(P−Q特性線図表示画面PQH)として
カラーCRT28に表示される。このシステムP−Q特
性線図から任意の混合流量Qmに対する元水圧P0を求
めることができる。例えば、図23に示すように総混合
流量Qmを縦軸上にプロットし、総流量の曲線を用いて
元水圧Pを求める。総流量の曲線上の総混合流量Qmに
対応する点と元水圧Pとを結ぶ直線と各水栓金具のN
o.1およびNo.2の曲線との交点から各水栓金具か
ら吐水する混合流量Qm1およびQm2を求めることが
できる。
【0071】また、各水栓金具で所望の吐水流量を吐水
するのに必要な圧力(P)は、次のようにして求めるこ
とができる。まず、各水栓金具から吐水する混合流量Q
m1およびQm2に必要な湯側流量Qh1およびQh2
を式(1)を用いて計算する。この湯側流量Qh1およ
びQh2と、図20(a)および(b)に示した湯側流
量Qhと給湯圧P1との関係を例示するグラフとから、
各湯側流量に対するポイントP1の必要圧力を求め、大
きい方をポイントP1の必要圧力(P1)とする。次
に、各湯側流量(Qh1とQh2)を合算して総湯側流
量Qhを求め、この総湯側流量Qhと図21(a)に示
した湯側流量Qhと給湯圧P2との関係を例示するグラ
フとからP0−P1区間に必要な圧力(P2)を求め
る。このP0−P1区間に必要な圧力(P2)にポイン
トP1に必要な圧力(P1)を加えて、各水栓金具で所
望の吐水流量を吐水するのに必要な圧力(P)を求める
ことができる。
するのに必要な圧力(P)は、次のようにして求めるこ
とができる。まず、各水栓金具から吐水する混合流量Q
m1およびQm2に必要な湯側流量Qh1およびQh2
を式(1)を用いて計算する。この湯側流量Qh1およ
びQh2と、図20(a)および(b)に示した湯側流
量Qhと給湯圧P1との関係を例示するグラフとから、
各湯側流量に対するポイントP1の必要圧力を求め、大
きい方をポイントP1の必要圧力(P1)とする。次
に、各湯側流量(Qh1とQh2)を合算して総湯側流
量Qhを求め、この総湯側流量Qhと図21(a)に示
した湯側流量Qhと給湯圧P2との関係を例示するグラ
フとからP0−P1区間に必要な圧力(P2)を求め
る。このP0−P1区間に必要な圧力(P2)にポイン
トP1に必要な圧力(P1)を加えて、各水栓金具で所
望の吐水流量を吐水するのに必要な圧力(P)を求める
ことができる。
【0072】図18のフローチャートを用いて詳細に説
明したシステムP−Q特性線図の作成(図14のステッ
プS440)が終了すると、システムP−Q特性線図を
用いて給湯機データの着火流量または着火必要熱量から
計算された着火流量から着火必要圧力を算出する(ステ
ップS450)。計算された結果は、P−Q特性線図表
示画面PQHに表示される。表示画面には、この他、配
管に接続された水栓金具の品番,シャワ−ヘッド名称,
吐水温度および吐水流量が水栓金具毎に表示される。ま
た、吐水条件として入力した給湯温度Thおよび給水温
度Tcも表示される。なお、P−Q特性線図表示画面P
QHは、ファンクションキーのF5を操作することによ
り、プリンタインタフェース31またはプロッタインタ
フェース33を介して画面データをプリンタ30または
プロッタ32から出力することができる。
明したシステムP−Q特性線図の作成(図14のステッ
プS440)が終了すると、システムP−Q特性線図を
用いて給湯機データの着火流量または着火必要熱量から
計算された着火流量から着火必要圧力を算出する(ステ
ップS450)。計算された結果は、P−Q特性線図表
示画面PQHに表示される。表示画面には、この他、配
管に接続された水栓金具の品番,シャワ−ヘッド名称,
吐水温度および吐水流量が水栓金具毎に表示される。ま
た、吐水条件として入力した給湯温度Thおよび給水温
度Tcも表示される。なお、P−Q特性線図表示画面P
QHは、ファンクションキーのF5を操作することによ
り、プリンタインタフェース31またはプロッタインタ
フェース33を介して画面データをプリンタ30または
プロッタ32から出力することができる。
【0073】次に、各水栓金具から最適流量Qbで吐水
を開始した際、設定された吐水温度になるまでに要する
待ち時間Twとそれまでに捨てられる捨て水量Qsとを
計算する(ステップS460)。この待ち時間Twと捨
て水量Qsは、図24に例示する待ち時間および捨て水
量計算ルーチンにより計算される。以下このルーチンに
ついて説明する。このルーチンは、各水栓金具毎に実行
される。すなわち、水栓金具が2個接続されているとき
には、まず、水栓1について本ルーチンにより待ち時間
Twおよび捨て水量Qsを計算し、続いて水栓2につい
て同様に本ルーチンにより計算する。
を開始した際、設定された吐水温度になるまでに要する
待ち時間Twとそれまでに捨てられる捨て水量Qsとを
計算する(ステップS460)。この待ち時間Twと捨
て水量Qsは、図24に例示する待ち時間および捨て水
量計算ルーチンにより計算される。以下このルーチンに
ついて説明する。このルーチンは、各水栓金具毎に実行
される。すなわち、水栓金具が2個接続されているとき
には、まず、水栓1について本ルーチンにより待ち時間
Twおよび捨て水量Qsを計算し、続いて水栓2につい
て同様に本ルーチンにより計算する。
【0074】本ルーチンが実行されると、まず、P0−
P1区間,P1−1区間およびP1−2区間毎に配管径
毎の管延長LAを計算する(ステップS700)。この
管延長の計算は、配管種類入力画面PN4で入力された
データに基づいて計算されるが、直管以外の配管種類に
ついては、配管種類毎に1個当たりの管長が予め定めら
れており(例えば、配管径が15mmのビニル管の90
゜エルボは、0.1m)、その管長に個数を乗じて計算
される。続いて、水栓金具の混合バルブ種を水栓金具入
力画面SN1の混合バルブ種の入力欄に入力したデータ
に基づいて判断する(ステップS710)。
P1区間,P1−1区間およびP1−2区間毎に配管径
毎の管延長LAを計算する(ステップS700)。この
管延長の計算は、配管種類入力画面PN4で入力された
データに基づいて計算されるが、直管以外の配管種類に
ついては、配管種類毎に1個当たりの管長が予め定めら
れており(例えば、配管径が15mmのビニル管の90
゜エルボは、0.1m)、その管長に個数を乗じて計算
される。続いて、水栓金具の混合バルブ種を水栓金具入
力画面SN1の混合バルブ種の入力欄に入力したデータ
に基づいて判断する(ステップS710)。
【0075】混合バルブ種がサーモバルブと判断された
ときには、湯側流量Qhに最適流量Qbを代入する(ス
テップS722)。湯側流量Qhに最適流量Qbを代入
するのは、吐水開始時の給湯温度Thが設定給湯温度T
hとなるまでサーモバルブが湯側全開となるからであ
る。混合バルブ種がシングルバルブまたは2バルブと判
断されたときには、上述した式(1)により湯側流量Q
hを求める(ステップS724)。この際、混合流量Q
mの代わりに最適流量Qbを用い、給水温度Tcとして
5℃と25℃が用いられる。
ときには、湯側流量Qhに最適流量Qbを代入する(ス
テップS722)。湯側流量Qhに最適流量Qbを代入
するのは、吐水開始時の給湯温度Thが設定給湯温度T
hとなるまでサーモバルブが湯側全開となるからであ
る。混合バルブ種がシングルバルブまたは2バルブと判
断されたときには、上述した式(1)により湯側流量Q
hを求める(ステップS724)。この際、混合流量Q
mの代わりに最適流量Qbを用い、給水温度Tcとして
5℃と25℃が用いられる。
【0076】湯側流量Qhを求めると、湯待ち時間Tv
を次式(7)により計算する(ステップS730)。こ
こで、湯待ち時間Tvは、給湯機が着火して湯の供給を
始めてから湯が水栓金具に到達するまでの時間である。
実施例では、給湯配管内の流速分布を一様な平均流速と
して、給湯配管中の全停滞水量を湯側流量Qhで除して
求めた。また、式(7)の計算をする際、水栓1の湯待
ち時間Tvの計算には、P0−P1区間とP1−1区間
での配管径毎の管延長LAが用いられ、水栓2の湯待ち
時間Tvの計算には、P0−P1区間とP1−2区間で
の配管径毎の管延長LAが用いられる。なお、配管径毎
の断面積A,管延長LAおよび湯側流量Qhの単位をM
KS単位として式(7)に用いることにより、湯待ち時
間Tvは単位[sec]で求められる。
を次式(7)により計算する(ステップS730)。こ
こで、湯待ち時間Tvは、給湯機が着火して湯の供給を
始めてから湯が水栓金具に到達するまでの時間である。
実施例では、給湯配管内の流速分布を一様な平均流速と
して、給湯配管中の全停滞水量を湯側流量Qhで除して
求めた。また、式(7)の計算をする際、水栓1の湯待
ち時間Tvの計算には、P0−P1区間とP1−1区間
での配管径毎の管延長LAが用いられ、水栓2の湯待ち
時間Tvの計算には、P0−P1区間とP1−2区間で
の配管径毎の管延長LAが用いられる。なお、配管径毎
の断面積A,管延長LAおよび湯側流量Qhの単位をM
KS単位として式(7)に用いることにより、湯待ち時
間Tvは単位[sec]で求められる。
【0077】 湯待ち時間Tv =Σ(断面積A×管延長LA÷湯側流量Qh)…(7)
【0078】湯待ち時間Tvを求めた後は、次式(8)
により待ち時間Twを求め(ステップS740)、求め
た待ち時間Twに最適流量Qbを乗じて、単位を揃える
ために値60で除して捨て水量Qsを算出し(ステップ
S750)、本ルーチンを終了する。待ち時間Twは、
吐水を開始してから給湯機が着火するまでの時間(着火
遅れ時間Tk1)と、給湯機が着火して湯の供給を始め
てからこの湯が水栓金具に到達するまでの時間(湯待ち
時間Tv)と、給湯機がゆを供給し始めてから設定した
給湯温度で安定するまでの時間(湯温安定化時間Tk
2)と、水栓金具の混合バルブで混合湯水の温度を設定
した吐水温度に調整するのに必要な時間(湯水混合調整
時間Ts)との和として求められる。
により待ち時間Twを求め(ステップS740)、求め
た待ち時間Twに最適流量Qbを乗じて、単位を揃える
ために値60で除して捨て水量Qsを算出し(ステップ
S750)、本ルーチンを終了する。待ち時間Twは、
吐水を開始してから給湯機が着火するまでの時間(着火
遅れ時間Tk1)と、給湯機が着火して湯の供給を始め
てからこの湯が水栓金具に到達するまでの時間(湯待ち
時間Tv)と、給湯機がゆを供給し始めてから設定した
給湯温度で安定するまでの時間(湯温安定化時間Tk
2)と、水栓金具の混合バルブで混合湯水の温度を設定
した吐水温度に調整するのに必要な時間(湯水混合調整
時間Ts)との和として求められる。
【0079】 待ち時間Tw=着火遅れ時間Tk1+湯温安定化時間Tk2 +湯待ち時間Tv+湯水混合調整時間Ts …(8)
【0080】待ち時間および捨て水量計算ルーチンによ
り水栓金具毎の待ち時間Twと捨て水量Qsの計算を終
了すると、図14のP−Q特性計算ルーチンに戻って、
一日の捨て水量Qs1を計算する(ステップS47
0)。実施例では、一日の捨て水量Qs1を、接続した
水栓金具のうち捨て水量Qsが大きい方の水栓金具で一
日に3回捨てるものとして計算した。なお、この一日の
捨て水量Qs1の計算は、如何なる計算によるものでも
差し支えない。
り水栓金具毎の待ち時間Twと捨て水量Qsの計算を終
了すると、図14のP−Q特性計算ルーチンに戻って、
一日の捨て水量Qs1を計算する(ステップS47
0)。実施例では、一日の捨て水量Qs1を、接続した
水栓金具のうち捨て水量Qsが大きい方の水栓金具で一
日に3回捨てるものとして計算した。なお、この一日の
捨て水量Qs1の計算は、如何なる計算によるものでも
差し支えない。
【0081】次に、計算結果を出力して(ステップS4
80)、P−Q特性計算ルーチンを終了する。計算結果
は、図示しない帳票形式で元水圧P0と各水栓金具の混
合流量Qmおよび総混合流量Qm等をカラーCRT28
およびプリンタ30等に出力する他、図25に示す表示
画面(計算結果表示画面GH1)によりカラーCRT2
8に出力する。この計算結果表示画面GH1には、給水
温度Tc、給湯温度Th、圧力の表示欄H10に給水圧
力,吐水に必要な必要圧力、給湯機の表示欄H20に給
湯機の品番,品名,着火遅れ時間Tk1,湯温安定化時
間Tk2、水栓金具の表示欄H30に各水栓金具の品
番,品名,吐水温度,吐水流量,流量区分,混合バルブ
種,湯水混合調整時間Ts,待ち時間Tw,捨て水量Q
sおよび一日の捨て水量Qs1が表示される。
80)、P−Q特性計算ルーチンを終了する。計算結果
は、図示しない帳票形式で元水圧P0と各水栓金具の混
合流量Qmおよび総混合流量Qm等をカラーCRT28
およびプリンタ30等に出力する他、図25に示す表示
画面(計算結果表示画面GH1)によりカラーCRT2
8に出力する。この計算結果表示画面GH1には、給水
温度Tc、給湯温度Th、圧力の表示欄H10に給水圧
力,吐水に必要な必要圧力、給湯機の表示欄H20に給
湯機の品番,品名,着火遅れ時間Tk1,湯温安定化時
間Tk2、水栓金具の表示欄H30に各水栓金具の品
番,品名,吐水温度,吐水流量,流量区分,混合バルブ
種,湯水混合調整時間Ts,待ち時間Tw,捨て水量Q
sおよび一日の捨て水量Qs1が表示される。
【0082】計算結果表示画面GH1の各表示欄には、
各データファイルから読み込んだデータや入力したデー
タと共に各水栓金具から最適流量Qbを吐水した状態が
表示される。すなわち、待ち時間Twや捨て水量Qsを
計算した際の最適流量Qbが水栓金具の表示欄H30の
吐水流量に表示され、この最適流量Qbに基づいて前述
の計算(各水栓金具の吐水流量から必要な圧力(P)を
求める計算)により必要圧力を求めて圧力の表示欄H1
0の必要圧力に表示する。また、水栓金具の表示欄H3
0の各水栓金具の流量区分には、「最適」を表示する。
一日の捨て水量Qs1には、算出した値を表示する他
に、所定容量のバケツを単位として一日捨て水量Qs1
を表示する。なお、実施例では、一日の捨て水量Qs1
を所定容量のバケツを単位として表示したが、コップや
牛乳瓶,計量カップ,風呂桶等如何なるもので表示する
構成も好適である。
各データファイルから読み込んだデータや入力したデー
タと共に各水栓金具から最適流量Qbを吐水した状態が
表示される。すなわち、待ち時間Twや捨て水量Qsを
計算した際の最適流量Qbが水栓金具の表示欄H30の
吐水流量に表示され、この最適流量Qbに基づいて前述
の計算(各水栓金具の吐水流量から必要な圧力(P)を
求める計算)により必要圧力を求めて圧力の表示欄H1
0の必要圧力に表示する。また、水栓金具の表示欄H3
0の各水栓金具の流量区分には、「最適」を表示する。
一日の捨て水量Qs1には、算出した値を表示する他
に、所定容量のバケツを単位として一日捨て水量Qs1
を表示する。なお、実施例では、一日の捨て水量Qs1
を所定容量のバケツを単位として表示したが、コップや
牛乳瓶,計量カップ,風呂桶等如何なるもので表示する
構成も好適である。
【0083】計算結果表示画面GH1が表示されている
状態で、ファンクションキーのF1,F2,F6,F7
が操作されると、操作される毎に水栓金具の表示欄H3
0の水栓1の吐水流量または水栓2の吐水流量の表示が
1l/minずつ増加または減少する。水栓金具の吐水流量
が変化すると、この吐水流量に基づいて前述の計算によ
り、必要圧力が計算されて圧力の表示欄H10の必要圧
力に表示される。この計算は、ファンクションキーのF
1,F2,F6,F7のいずれかが入力されて、水栓金
具の吐水流量が変化し、その後、所定時間(例えば0.
5秒)ファンクションキーのF1,F2,F6,F7の
いずれもが操作されなかったときに実行される。水栓金
具の表示欄H30の各水栓金具の流量区分には、各水栓
金具の吐水流量を図6の水栓金具入力画面SN1で入力
した適正流量(使用下限,適正下限,最適下限,最適上
限,適正上限,使用上限)と比較して、その属する区分
(最適,適正,使用可,使用不可)を求め、その属する
区分が表示される。
状態で、ファンクションキーのF1,F2,F6,F7
が操作されると、操作される毎に水栓金具の表示欄H3
0の水栓1の吐水流量または水栓2の吐水流量の表示が
1l/minずつ増加または減少する。水栓金具の吐水流量
が変化すると、この吐水流量に基づいて前述の計算によ
り、必要圧力が計算されて圧力の表示欄H10の必要圧
力に表示される。この計算は、ファンクションキーのF
1,F2,F6,F7のいずれかが入力されて、水栓金
具の吐水流量が変化し、その後、所定時間(例えば0.
5秒)ファンクションキーのF1,F2,F6,F7の
いずれもが操作されなかったときに実行される。水栓金
具の表示欄H30の各水栓金具の流量区分には、各水栓
金具の吐水流量を図6の水栓金具入力画面SN1で入力
した適正流量(使用下限,適正下限,最適下限,最適上
限,適正上限,使用上限)と比較して、その属する区分
(最適,適正,使用可,使用不可)を求め、その属する
区分が表示される。
【0084】計算結果表示画面GH1がカラーCRT2
8に表示されている最中に、ファンクションキーのF5
を操作すると、図示しない表示画面印刷ルーチンにより
表示画面のデータがプリンタインタフェース31または
プロッタインタフェース33を介してプリンタ30また
はプロッタ32により出力される。
8に表示されている最中に、ファンクションキーのF5
を操作すると、図示しない表示画面印刷ルーチンにより
表示画面のデータがプリンタインタフェース31または
プロッタインタフェース33を介してプリンタ30また
はプロッタ32により出力される。
【0085】以上説明した実施例の吐水模擬装置では、
吐水開始から設定した吐水温度で安定して吐水するまで
の待ち時間Twおよび捨て水量Qsを算出して表示する
ので、水栓金具の使用感の良否を判定することができ
る。
吐水開始から設定した吐水温度で安定して吐水するまで
の待ち時間Twおよび捨て水量Qsを算出して表示する
ので、水栓金具の使用感の良否を判定することができ
る。
【0086】もとより、吐水状態を求めるために、接続
配管を自由に設定できるので、実際に設置する条件に近
似した条件下で、水栓金具と給湯機の組み合わせの適合
性を適正に判定することができる。また、一つの給湯機
に対して二個の水栓金具を同時に使用する場合について
計算をするので、二個の水栓金具を同時に使用する場合
の給湯機の適合性を適正に判定することができる。尚、
三個以上の水栓金具を同時に使用する場合についても、
同様の考え方で、実施可能である。
配管を自由に設定できるので、実際に設置する条件に近
似した条件下で、水栓金具と給湯機の組み合わせの適合
性を適正に判定することができる。また、一つの給湯機
に対して二個の水栓金具を同時に使用する場合について
計算をするので、二個の水栓金具を同時に使用する場合
の給湯機の適合性を適正に判定することができる。尚、
三個以上の水栓金具を同時に使用する場合についても、
同様の考え方で、実施可能である。
【0087】また、入力された水栓金具データや給湯機
データ等をそれぞれファイルとして保存し、次回からは
一覧表により選択して入力することができるので、デー
タのファイル化された水栓金具や給湯機等の任意の組み
合わせについて、その適合性を容易に判定することがで
きる。P−Q特性計算データについても、データをファ
イルとして保存し、これを読み込み、各データを変更す
ることができるので、容易に吐水条件を変更して水栓金
具と給湯機の組み合わせの適合性を判定することができ
る。
データ等をそれぞれファイルとして保存し、次回からは
一覧表により選択して入力することができるので、デー
タのファイル化された水栓金具や給湯機等の任意の組み
合わせについて、その適合性を容易に判定することがで
きる。P−Q特性計算データについても、データをファ
イルとして保存し、これを読み込み、各データを変更す
ることができるので、容易に吐水条件を変更して水栓金
具と給湯機の組み合わせの適合性を判定することができ
る。
【0088】さらに、各水栓金具からの所望の吐水流量
に対する必要な圧力を求めることができるので、この必
要な圧力と給水圧力とを比較して給水加圧装置の必要性
を容易に判定することができる。
に対する必要な圧力を求めることができるので、この必
要な圧力と給水圧力とを比較して給水加圧装置の必要性
を容易に判定することができる。
【0089】なお、実施例では、一日の捨て水量Qs1
を計算し、バケツを単位として表示したが、1年間の捨
て水量を算出し、トイレ使用回数または風呂使用回数と
して表示する構成も好適である。
を計算し、バケツを単位として表示したが、1年間の捨
て水量を算出し、トイレ使用回数または風呂使用回数と
して表示する構成も好適である。
【0090】実施例では、待ち時間Tw,捨て水量Qs
および一日の捨て水量Qs1を計算して表示したが、こ
れらを、給湯機と水栓金具とに湯が循環する給湯配管を
設けて水栓金具から吐水していないときには給湯配管に
湯を循環させた場合の待ち時間Tw,捨て水量Qsおよ
び一日の捨て水量Qs1と比較して出力する構成も好適
である。湯を循環させた場合の給湯配管例を次に示す。
給湯機から水栓金具への往路は、湯を循環させない場合
の給湯配管と同様に設ける。水栓金具から給湯機への復
路は、その先端を給湯機の上流側に接続し、その途中に
逆止弁を設ける。このように配管することにより、水栓
金具から吐水しないときは給湯機を挟んだ循環路に設定
温度の湯が循環し、水栓金具から吐水するときは復路の
湯の流れが止まって往路から設定温度の湯が吐水され
る。したがって、水栓金具からの吐水状態の計算は、湯
を循環させない場合の吐水状態の計算と同様に行なうこ
とができる。ただし、湯を循環させた場合の待ち時間T
wは、着火遅れ時間Tk1,湯温安定化時間Tk2およ
び湯待ち時間Tvを考慮する必要がないので、湯水混合
調整時間Tsと等しくなり、捨て水量Qsは、最適流量
Qbに湯水混合調整時間Tsを乗じた値となる。この湯
を循環させた場合と比較して出力する構成とすれば、湯
を循環させる給湯配管による使用感の向上と節水という
観点から給湯機や水栓金具等の適合性を判定することが
できる。
および一日の捨て水量Qs1を計算して表示したが、こ
れらを、給湯機と水栓金具とに湯が循環する給湯配管を
設けて水栓金具から吐水していないときには給湯配管に
湯を循環させた場合の待ち時間Tw,捨て水量Qsおよ
び一日の捨て水量Qs1と比較して出力する構成も好適
である。湯を循環させた場合の給湯配管例を次に示す。
給湯機から水栓金具への往路は、湯を循環させない場合
の給湯配管と同様に設ける。水栓金具から給湯機への復
路は、その先端を給湯機の上流側に接続し、その途中に
逆止弁を設ける。このように配管することにより、水栓
金具から吐水しないときは給湯機を挟んだ循環路に設定
温度の湯が循環し、水栓金具から吐水するときは復路の
湯の流れが止まって往路から設定温度の湯が吐水され
る。したがって、水栓金具からの吐水状態の計算は、湯
を循環させない場合の吐水状態の計算と同様に行なうこ
とができる。ただし、湯を循環させた場合の待ち時間T
wは、着火遅れ時間Tk1,湯温安定化時間Tk2およ
び湯待ち時間Tvを考慮する必要がないので、湯水混合
調整時間Tsと等しくなり、捨て水量Qsは、最適流量
Qbに湯水混合調整時間Tsを乗じた値となる。この湯
を循環させた場合と比較して出力する構成とすれば、湯
を循環させる給湯配管による使用感の向上と節水という
観点から給湯機や水栓金具等の適合性を判定することが
できる。
【0091】実施例では、所望の水栓金具,給湯機,配
管条件,吐水条件を設定し、この条件での適合性を判定
すると共に選択した水栓金具の待ち時間Twと捨て水量
Qsとを出力したが、配管条件,吐水条件および給湯機
を設定し、この設定した条件に接続する水栓金具を複数
選択し、選択した水栓金具の待ち時間Twと捨て水量Q
sとを一覧表示する構成も好適である。この処理は、実
施例の吐水模擬装置が図26および図27に例示した水
栓金具判定ルーチンを備えることにより可能となる。以
下に、この処理について説明する。
管条件,吐水条件を設定し、この条件での適合性を判定
すると共に選択した水栓金具の待ち時間Twと捨て水量
Qsとを出力したが、配管条件,吐水条件および給湯機
を設定し、この設定した条件に接続する水栓金具を複数
選択し、選択した水栓金具の待ち時間Twと捨て水量Q
sとを一覧表示する構成も好適である。この処理は、実
施例の吐水模擬装置が図26および図27に例示した水
栓金具判定ルーチンを備えることにより可能となる。以
下に、この処理について説明する。
【0092】本ルーチンが実行されると、まず、同時使
用の水栓金具の一方を、図5に例示した水栓金具データ
一覧表から選択し(ステップS800)、選択された水
栓金具のデータの読み込み処理を実行する(ステップS
805)。同様に、図9に例示した給湯機データ一覧表
から給湯機を選択し(ステップS810)、選択された
給湯機のデータの読み込み処理を実行する(ステップS
815)。次に、図15(a)に例示した吐水条件入力
画面PN1と同様な入力画面により吐水条件を入力する
(ステップS820)。この入力画面では、選択されて
いない水栓金具については、品名等の表示がされない
が、吐水温度Tmを入力する。
用の水栓金具の一方を、図5に例示した水栓金具データ
一覧表から選択し(ステップS800)、選択された水
栓金具のデータの読み込み処理を実行する(ステップS
805)。同様に、図9に例示した給湯機データ一覧表
から給湯機を選択し(ステップS810)、選択された
給湯機のデータの読み込み処理を実行する(ステップS
815)。次に、図15(a)に例示した吐水条件入力
画面PN1と同様な入力画面により吐水条件を入力する
(ステップS820)。この入力画面では、選択されて
いない水栓金具については、品名等の表示がされない
が、吐水温度Tmを入力する。
【0093】吐水条件を入力した後は、図15(b)に
例示した配管接続入力画面PN2および図16に例示し
た配管径入力画面PN3,配管種類入力画面PN4と同
一の入力画面により配管条件を入力する(ステップS8
25)。配管接続入力画面PN2には、選択されていな
い水栓金具の品名等は表示されないが、接続配管No.
のみを入力しておく。
例示した配管接続入力画面PN2および図16に例示し
た配管径入力画面PN3,配管種類入力画面PN4と同
一の入力画面により配管条件を入力する(ステップS8
25)。配管接続入力画面PN2には、選択されていな
い水栓金具の品名等は表示されないが、接続配管No.
のみを入力しておく。
【0094】次に、待ち時間Twおよび捨て水量Qs等
の比較を行なう複数の水栓金具を選択する(ステップS
827)。水栓金具の選択は、カラーCRT28に表示
される図5に例示した水栓金具データ一覧表と同様な入
力画面により行なう。この入力画面では、水栓金具の番
号を入力すると、一覧表の該当する水栓金具の行が反転
表示し、次の水栓金具の番号の入力待ち状態となる。こ
うして一覧表の水栓金具の行を複数反転表示させること
により、複数の水栓金具を選択する。図示しないが、フ
ァンクションキーのF10を操作することにより水栓金
具の選択を終了する。なお、選択された水栓金具の番号
は、選択された順に配列としてRAM5に格納される。
の比較を行なう複数の水栓金具を選択する(ステップS
827)。水栓金具の選択は、カラーCRT28に表示
される図5に例示した水栓金具データ一覧表と同様な入
力画面により行なう。この入力画面では、水栓金具の番
号を入力すると、一覧表の該当する水栓金具の行が反転
表示し、次の水栓金具の番号の入力待ち状態となる。こ
うして一覧表の水栓金具の行を複数反転表示させること
により、複数の水栓金具を選択する。図示しないが、フ
ァンクションキーのF10を操作することにより水栓金
具の選択を終了する。なお、選択された水栓金具の番号
は、選択された順に配列としてRAM5に格納される。
【0095】水栓金具の選択が終了すると、選択した水
栓金具の数をカウンタセット値Csetに代入する(ス
テップS828)。カウンタセット値Csetは、後段
のステップで行なう水栓金具の待ち時間Twおよび捨て
水量Qs等の計算処理を繰り返し行なう回数がセットさ
れるものであり、後述するファイルカウンタCとその値
を比較することにより本ルーチンの終了を判定するため
のものである。続いて、入力した給湯機データと式
(3)を用いて給湯機能力CQhを算出し(ステップS
830)、ファイルカウンタCに値1をセットする(ス
テップS835)。ファイルカウンタCに値1がセット
されると、ファイルカウンタCとカウンタセット値Cs
etとを比較し(ステップS840)、ファイルカウン
タCの方が小さいときには、ファイルカウンタCの値に
対応する順番の水栓金具(RAM5に格納された順番の
水栓金具)の番号の水栓金具データファイルからデータ
の読み込み処理を実行する(ステップS845)。デー
タを読み込むと、図18に例示したシステムP−Q特性
線図作成ルーチンのステップS500ないしS540と
同一の処理により、図20(a)および(b)に例示し
た水栓金具の湯側流量と給湯圧との関係を求め、各水栓
金具の適正流量に対する給湯圧を算出し、大きい方の給
湯圧を給湯圧P1として定める。定めた給湯圧P1での
総湯側流量Qhを、図20(c)に例示した総湯側流量
Qhと給湯圧P1との関係から求める(ステップS85
0)。ここで、各水栓金具の適正流量は適正上限とする
のが好ましいが、適正下限等であっても構わない。
栓金具の数をカウンタセット値Csetに代入する(ス
テップS828)。カウンタセット値Csetは、後段
のステップで行なう水栓金具の待ち時間Twおよび捨て
水量Qs等の計算処理を繰り返し行なう回数がセットさ
れるものであり、後述するファイルカウンタCとその値
を比較することにより本ルーチンの終了を判定するため
のものである。続いて、入力した給湯機データと式
(3)を用いて給湯機能力CQhを算出し(ステップS
830)、ファイルカウンタCに値1をセットする(ス
テップS835)。ファイルカウンタCに値1がセット
されると、ファイルカウンタCとカウンタセット値Cs
etとを比較し(ステップS840)、ファイルカウン
タCの方が小さいときには、ファイルカウンタCの値に
対応する順番の水栓金具(RAM5に格納された順番の
水栓金具)の番号の水栓金具データファイルからデータ
の読み込み処理を実行する(ステップS845)。デー
タを読み込むと、図18に例示したシステムP−Q特性
線図作成ルーチンのステップS500ないしS540と
同一の処理により、図20(a)および(b)に例示し
た水栓金具の湯側流量と給湯圧との関係を求め、各水栓
金具の適正流量に対する給湯圧を算出し、大きい方の給
湯圧を給湯圧P1として定める。定めた給湯圧P1での
総湯側流量Qhを、図20(c)に例示した総湯側流量
Qhと給湯圧P1との関係から求める(ステップS85
0)。ここで、各水栓金具の適正流量は適正上限とする
のが好ましいが、適正下限等であっても構わない。
【0096】求めた総湯側流量Qhを給湯機能力CQh
と比較し(ステップS855)、給湯機能力CQhが総
湯側流量Qhより小さいときは、この水栓金具は設定条
件に適合しないと判定し、ファイルカウンタCをインク
リメントして(ステップS890)、ステップS840
に戻る。給湯機能力CQhが総湯側流量Qhより大きい
ときは、図18に示したシステムP−Q特性線図作成ル
ーチンのステップS550ないしS570と同一の処理
により、総湯側流量Qhに対する給湯圧P2を求め(ス
テップS860)、給湯圧P1に給湯圧P2を加えて必
要圧力Pを算出する(ステップS865)。
と比較し(ステップS855)、給湯機能力CQhが総
湯側流量Qhより小さいときは、この水栓金具は設定条
件に適合しないと判定し、ファイルカウンタCをインク
リメントして(ステップS890)、ステップS840
に戻る。給湯機能力CQhが総湯側流量Qhより大きい
ときは、図18に示したシステムP−Q特性線図作成ル
ーチンのステップS550ないしS570と同一の処理
により、総湯側流量Qhに対する給湯圧P2を求め(ス
テップS860)、給湯圧P1に給湯圧P2を加えて必
要圧力Pを算出する(ステップS865)。
【0097】算出された必要圧力Pと給水圧力P0とを
比較し(ステップS870)、必要圧力Pの方が給水圧
力P0より大きいときには、この水栓金具は適合しない
と判定し、ファイルカウンタCをインクリメントして
(ステップS890)、ステップS840に戻る。必要
圧力Pが給水圧力P0より小さいときには、この水栓金
具は適合すると判定し、この水栓金具で吐水開始したと
きの待ち時間Twおよび捨て水量Qsを計算する(ステ
ップS875)。待ち時間Twおよび捨て水量Qsは、
図24に例示した待ち時間および捨て水量計算ルーチン
による処理と同様な処理により計算される。待ち時間T
wと捨て水量Qsが算出されると、この水栓金具による
一日の捨て水量Qs1を計算する(ステップS88
0)。実施例では、一日の捨て水量Qs1は、捨て水量
Qsの3倍として計算したが、他の計算により一日の捨
て水量Qs1を設定する構成でもよい。
比較し(ステップS870)、必要圧力Pの方が給水圧
力P0より大きいときには、この水栓金具は適合しない
と判定し、ファイルカウンタCをインクリメントして
(ステップS890)、ステップS840に戻る。必要
圧力Pが給水圧力P0より小さいときには、この水栓金
具は適合すると判定し、この水栓金具で吐水開始したと
きの待ち時間Twおよび捨て水量Qsを計算する(ステ
ップS875)。待ち時間Twおよび捨て水量Qsは、
図24に例示した待ち時間および捨て水量計算ルーチン
による処理と同様な処理により計算される。待ち時間T
wと捨て水量Qsが算出されると、この水栓金具による
一日の捨て水量Qs1を計算する(ステップS88
0)。実施例では、一日の捨て水量Qs1は、捨て水量
Qsの3倍として計算したが、他の計算により一日の捨
て水量Qs1を設定する構成でもよい。
【0098】一日の捨て水量Qs1を算出すると、水栓
金具種類,品番,品名,混合バルブ種,待ち時間Tw,
捨て水量Qsおよび一日の捨て水量Qs1等をRAM5
に格納し(ステップS885)、ファイルカウンタCを
インクリメントして(ステップS890)、ステップS
840に戻る。ステップS840ないしS890の処理
は、ファイルカウンタCがカウンタセット値Csetよ
り大きくなるまで、すなわち選択した水栓金具の数だけ
繰り返し行なわれる。
金具種類,品番,品名,混合バルブ種,待ち時間Tw,
捨て水量Qsおよび一日の捨て水量Qs1等をRAM5
に格納し(ステップS885)、ファイルカウンタCを
インクリメントして(ステップS890)、ステップS
840に戻る。ステップS840ないしS890の処理
は、ファイルカウンタCがカウンタセット値Csetよ
り大きくなるまで、すなわち選択した水栓金具の数だけ
繰り返し行なわれる。
【0099】ステップS840でファイルカウンタCが
カウンタセット値Csetより大きくなると、ステップ
S875によりRAM5に格納された水栓金具種類,品
番,品名,混合バルブ種,待ち時間Tw,捨て水量Qs
および一日の捨て水量Qs1等をカラーCRT28に表
示して(ステップS895)、本ルーチンを終了する。
カラーCRT28に表示される出力画面の一例を図28
に示す。図示するように、各水栓金具毎に上述のデータ
が表示されると共に、捨て水量Qsと一日の捨て水量Q
s1は、計量カップおよびバケツをアイテムとしてその
水量に相当する数の計量カップおよびバケツが表示され
る。なお、ファンクションキーのF8を操作すると、ス
テップS870でこの水栓金具は適合しないと判定され
た水栓金具の水栓金具種類,品番,品名を図示しない一
覧表としてカラーCRT28に表示する。
カウンタセット値Csetより大きくなると、ステップ
S875によりRAM5に格納された水栓金具種類,品
番,品名,混合バルブ種,待ち時間Tw,捨て水量Qs
および一日の捨て水量Qs1等をカラーCRT28に表
示して(ステップS895)、本ルーチンを終了する。
カラーCRT28に表示される出力画面の一例を図28
に示す。図示するように、各水栓金具毎に上述のデータ
が表示されると共に、捨て水量Qsと一日の捨て水量Q
s1は、計量カップおよびバケツをアイテムとしてその
水量に相当する数の計量カップおよびバケツが表示され
る。なお、ファンクションキーのF8を操作すると、ス
テップS870でこの水栓金具は適合しないと判定され
た水栓金具の水栓金具種類,品番,品名を図示しない一
覧表としてカラーCRT28に表示する。
【0100】以上説明した水栓金具判定ルーチンを備え
た吐水模擬装置では、所定の条件を設定した後に、水栓
金具を順次変更してその適合性を判定すると共にその水
栓金具から吐水開始してから設定した吐水温度となるま
での待ち時間Twおよび捨て水量Qs等計算して一覧表
示するので、既に設置された給湯機および他の水栓金具
に適合し、使用感のよい水栓金具を容易に選択すること
ができる。また、捨て水量Qs等を計量カップやバケツ
を単位として表示したので、一目で捨て水量Qs等の大
小を判定することができる。
た吐水模擬装置では、所定の条件を設定した後に、水栓
金具を順次変更してその適合性を判定すると共にその水
栓金具から吐水開始してから設定した吐水温度となるま
での待ち時間Twおよび捨て水量Qs等計算して一覧表
示するので、既に設置された給湯機および他の水栓金具
に適合し、使用感のよい水栓金具を容易に選択すること
ができる。また、捨て水量Qs等を計量カップやバケツ
を単位として表示したので、一目で捨て水量Qs等の大
小を判定することができる。
【0101】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、吐水開始指示から目標吐水状態となるまでに給湯機
で使用される燃料の量を算出して表示する構成、吐水開
始指示から目標吐水状態となるまでに給湯機から排出さ
れる排気ガス等の量を算出して表示する構成など本発明
の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる態様で実
施し得ることは勿論である。
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、吐水開始指示から目標吐水状態となるまでに給湯機
で使用される燃料の量を算出して表示する構成、吐水開
始指示から目標吐水状態となるまでに給湯機から排出さ
れる排気ガス等の量を算出して表示する構成など本発明
の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる態様で実
施し得ることは勿論である。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように本発明の第1の吐水
模擬装置では、吐水開始指示から目標吐水状態になるま
での状態変化量を確認することができる。したがって、
湯水混合栓の使用感の良否を容易に判定することができ
る。
模擬装置では、吐水開始指示から目標吐水状態になるま
での状態変化量を確認することができる。したがって、
湯水混合栓の使用感の良否を容易に判定することができ
る。
【0103】本発明の第2の吐水模擬装置では、給湯機
と湯水混合栓との適合性を湯水混合栓の使用感の良否を
も考慮して判定することができる。
と湯水混合栓との適合性を湯水混合栓の使用感の良否を
も考慮して判定することができる。
【0104】もとより、給湯機や湯水混合栓等の組み合
わせの適合性を設置条件毎に判断することができ、適正
な組み合わせを選択することができる。したがって、設
置後に不適合となるといった不都合を生じない。また、
給湯機や湯水混合栓毎に、その特性をデータとして入力
するので、任意の吐水条件での給湯機と湯水混合栓との
組み合わせの適合性を判定することができる。複数の湯
水混合栓を同時に使用する場合でも、給水条件,給湯
機,湯水混合栓,配管条件および吐水条件の適合性を短
時間に判定することができる。
わせの適合性を設置条件毎に判断することができ、適正
な組み合わせを選択することができる。したがって、設
置後に不適合となるといった不都合を生じない。また、
給湯機や湯水混合栓毎に、その特性をデータとして入力
するので、任意の吐水条件での給湯機と湯水混合栓との
組み合わせの適合性を判定することができる。複数の湯
水混合栓を同時に使用する場合でも、給水条件,給湯
機,湯水混合栓,配管条件および吐水条件の適合性を短
時間に判定することができる。
【0105】請求項3記載の吐水模擬装置では、予め複
数の湯水混合栓の特性に関するデータを記憶し、設定し
た条件に適合する湯水混合栓の状態変化量を一覧表示す
るので、使用感のよい湯水混合栓を容易に選択すること
ができる。
数の湯水混合栓の特性に関するデータを記憶し、設定し
た条件に適合する湯水混合栓の状態変化量を一覧表示す
るので、使用感のよい湯水混合栓を容易に選択すること
ができる。
【0106】請求項4記載の吐水模擬装置では、吐水開
始指示から目標吐水状態となるまでに要する時間を出力
するので、その時間により湯水混合栓の使用感の良否を
判定することができる。
始指示から目標吐水状態となるまでに要する時間を出力
するので、その時間により湯水混合栓の使用感の良否を
判定することができる。
【0107】請求項5記載の吐水模擬装置では、吐水開
始指示から目標吐水状態となるまでに吐水した湯水の量
を出力するので、給湯機と湯水混合栓との組み合わせを
水資源の保護という観点から判断することができる。
始指示から目標吐水状態となるまでに吐水した湯水の量
を出力するので、給湯機と湯水混合栓との組み合わせを
水資源の保護という観点から判断することができる。
【0108】請求項6記載の吐水模擬装置では、状態変
化量を視覚に訴える映像で出力するので、操作者に臨場
感のあるシミュレーションを可能とすることができる。
化量を視覚に訴える映像で出力するので、操作者に臨場
感のあるシミュレーションを可能とすることができる。
【0109】請求項7記載の吐水模擬装置では、給湯機
と湯水混合栓とを循環する給湯配管を設けた場合におけ
る状態変化量を、状態変化量演算手段により演算された
状態変化量との比較の上で給湯機と湯水混合栓との組み
合わせの適合性を判定することができる。
と湯水混合栓とを循環する給湯配管を設けた場合におけ
る状態変化量を、状態変化量演算手段により演算された
状態変化量との比較の上で給湯機と湯水混合栓との組み
合わせの適合性を判定することができる。
【図1】本発明の吐水模擬装置の基本的構成を例示する
ブロック図である。
ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例である吐水模擬装置のハード
ウエア構成を例示するブロック図である。
ウエア構成を例示するブロック図である。
【図3】実施例で実行される処理の概略を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図4】実施例で実行される水栓金具データ入力・変更
ルーチンを例示するフローチャートである。
ルーチンを例示するフローチャートである。
【図5】水栓金具データファイルを選択する場合にカラ
ーCRT28に表示される入力画面を例示する説明図で
ある。
ーCRT28に表示される入力画面を例示する説明図で
ある。
【図6】水栓金具データを入力または変更する場合にカ
ラーCRT28に表示される入力画面を例示する説明図
である。
ラーCRT28に表示される入力画面を例示する説明図
である。
【図7】水栓金具における湯圧Phと水圧Pcと混合流
量Qmとの関係を例示するグラフである。
量Qmとの関係を例示するグラフである。
【図8】実施例で実行される給湯機データ入力・変更ル
ーチンを例示するフローチャートである。
ーチンを例示するフローチャートである。
【図9】給湯機データファイルを選択する場合にカラー
CRT28に表示される入力画面を例示する説明図であ
る。
CRT28に表示される入力画面を例示する説明図であ
る。
【図10】給湯機データを入力または変更する場合にカ
ラーCRT28に表示される入力画面を例示する説明図
である。
ラーCRT28に表示される入力画面を例示する説明図
である。
【図11】給湯機単体P−Q線図をカラーCRT28に
表示する表示画面の一例を示した説明図である。
表示する表示画面の一例を示した説明図である。
【図12】給湯機単体P−Q線図の利用の一例を例示す
るグラフである。
るグラフである。
【図13】実施例で実行されるP−Q特性計算ルーチン
(前半部分)を例示するフローチャートである。
(前半部分)を例示するフローチャートである。
【図14】実施例で実行されるP−Q特性計算ルーチン
(後半部分)を例示するフローチャートである。
(後半部分)を例示するフローチャートである。
【図15】P−Q特性計算ルーチンで吐水条件を入力す
る場合にカラーCRT28に表示される入力画面を例示
する説明図である。
る場合にカラーCRT28に表示される入力画面を例示
する説明図である。
【図16】同じく、P−Q特性計算ルーチンで吐水条件
を入力する場合にカラーCRT28に表示される入力画
面を例示する説明図である。
を入力する場合にカラーCRT28に表示される入力画
面を例示する説明図である。
【図17】P−Q特性計算データファイルを選択する場
合にカラーCRT28に表示される入力画面を例示する
説明図である。
合にカラーCRT28に表示される入力画面を例示する
説明図である。
【図18】実施例で実行されるシステムP−Q特性線図
作成ルーチンを例示するフローチャートである。
作成ルーチンを例示するフローチャートである。
【図19】硬質塩化ビニル管におけるハーゼン・ウィリ
アムスの式により求めた配管径と流量と動水勾配の関係
を例示するグラフである。
アムスの式により求めた配管径と流量と動水勾配の関係
を例示するグラフである。
【図20】P1−1区間およびP1−2区間における湯
側流量Qhと給湯圧P1の関係を例示するグラフであ
る。
側流量Qhと給湯圧P1の関係を例示するグラフであ
る。
【図21】P0−P1区間における湯側流量Qhと給湯
圧P2または元水圧P0の関係を例示するグラフであ
る。
圧P2または元水圧P0の関係を例示するグラフであ
る。
【図22】システムP−Q特性線図をカラーCRT28
に表示するときの表示画面を例示する説明図である。
に表示するときの表示画面を例示する説明図である。
【図23】システムP−Q特性線図の利用の一例を示す
グラフである。
グラフである。
【図24】実施例で実行される待ち時間および捨て水量
計算ルーチンを例示するフローチャートである。
計算ルーチンを例示するフローチャートである。
【図25】計算結果の出力状態をカラーCRT28に表
示する表示画面の一例を示す説明図である。
示する表示画面の一例を示す説明図である。
【図26】実施例で実行される水栓金具判定ルーチン
(前半部分)を例示するフローチャートである。
(前半部分)を例示するフローチャートである。
【図27】実施例で実行される水栓金具判定ルーチン
(後半部分)を例示するフローチャートである。
(後半部分)を例示するフローチャートである。
【図28】水栓金具の判定結果の出力状態をカラーCR
T28に表示する表示画面の一例を示す説明図である。
T28に表示する表示画面の一例を示す説明図である。
M1…データ入力手段 M2…状態変化量演算手段 M3…出力手段 N1…データ入力手段 N2…可能範囲演算手段 N3…湯水混合栓データ入力手段 N4…適合性判定手段 N5…状態変化量演算手段 N6…出力手段 1…CPU 2…FPU 4…ROM 5…RAM 6…PIT 8…RTC 10…DMAC 11…SIO 12…PIC 14…2ボタンマウス 15…マウスインタフェース 17…キーボード 18…キーボードインタフェース 20…FDD 21…FDC 24…HDD 25…HDC 28…カラーCRT 29…CRTC 30…プリンタ 31…プリンタインタフェース 32…プロッタ 33…プロッタインタフェース 35…バス 40…拡張用スロット
Claims (7)
- 【請求項1】 少なくとも給湯機,配管,水栓を有する
吐水系統の状態を模擬する吐水模擬装置であって、 給水条件に関するデータ,給湯機の特性に関するデー
タ,湯水混合栓の特性に関するデータ,配管の特性に関
するデータおよび吐水条件に関するデータ等の吐水状態
を決定するデータを入力するデータ入力手段と、 該データ入力手段により入力したデータに基づいて吐水
開始指示から目標吐水状態となるまでの状態変化量を演
算する状態変化量演算手段と、 該演算された状態変化量を所定の形式で出力する出力手
段とを備えた吐水模擬装置。 - 【請求項2】 少なくとも給湯機,配管,水栓を有する
吐水系統の状態を模擬する吐水模擬装置であって、 給水条件に関するデータ,給湯機の特性に関するデー
タ,配管の性状に関するデータおよび吐水条件に関する
データを入力するデータ入力手段と、 前記データ入力手段により入力されたデータに基づい
て、湯水混合栓の特性に関するデータの可能な範囲を演
算する可能範囲演算手段と、 湯水混合栓の特性に関するデータを入力する湯水混合栓
データ入力手段と、 前記湯水混合栓データ入力手段により入力したデータ
が、前記可能範囲演算手段により演算された可能範囲に
適合するか否かを判定する適合性判定手段と、 該適合性判定手段により適合すると判定された湯水混合
栓の特性に関するデータと前記データ入力手段により入
力したデータとに基づいて吐水開始指示から目標吐水状
態となるまでの状態変化量を演算する状態変化量演算手
段と、 前記適合性判定手段により判定した結果および前記状態
変化量演算手段により演算された状態変化量を、所定の
形式で出力する出力手段とを備えた吐水模擬装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の吐水模擬装置であって、 予め複数の湯水混合栓の特性に関するデータを記憶する
データ記憶手段を備え、 湯水混合栓データ入力手段は、前記データ記憶手段によ
り記憶されたデータから入力する手段であり、 出力手段は、前記適合性判定手段により適合すると判定
された湯水混合栓の前記状態変化量演算手段により演算
された状態変化量を一覧表示により出力する手段である
吐水模擬装置。 - 【請求項4】 前記状態変化量演算手段は、前記状態変
化量として吐水開始指示から目標吐水状態となるまでに
要する時間を演算する手段である請求項1ないし3記載
の吐水模擬装置。 - 【請求項5】 前記状態変化量演算手段は、前記状態変
化量として吐水開始指示から目標吐水状態となるまでに
吐水した水または/および湯の量を演算する手段である
請求項1ないし3記載の吐水模擬装置。 - 【請求項6】 前記出力手段は、グラフィック表示によ
り出力する手段である請求項1ないし5記載の吐水模擬
装置。 - 【請求項7】 前記出力手段は、前記給湯機と前記湯水
混合栓とを循環する給湯配管を設けて該給湯配管に湯を
循環させた場合における吐水開始指示から目標吐水状態
となるまでの状態変化量を、前記状態変化量演算手段に
より演算された状態変化量と比較して出力する手段であ
る請求項1ないし6記載の吐水模擬装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12050594A JPH07305859A (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | 吐水模擬装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12050594A JPH07305859A (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | 吐水模擬装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07305859A true JPH07305859A (ja) | 1995-11-21 |
Family
ID=14787864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12050594A Pending JPH07305859A (ja) | 1994-05-09 | 1994-05-09 | 吐水模擬装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07305859A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013250037A (ja) * | 2012-06-04 | 2013-12-12 | Gastar Corp | 熱源システム |
JP2016194407A (ja) * | 2016-06-10 | 2016-11-17 | 株式会社ガスター | 熱源システム |
-
1994
- 1994-05-09 JP JP12050594A patent/JPH07305859A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013250037A (ja) * | 2012-06-04 | 2013-12-12 | Gastar Corp | 熱源システム |
JP2016194407A (ja) * | 2016-06-10 | 2016-11-17 | 株式会社ガスター | 熱源システム |
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