JPH0730557U

JPH0730557U - 太陽電池設備

Info

Publication number: JPH0730557U
Application number: JP061599U
Authority: JP
Inventors: 靖洋村山
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1993-11-16
Filing date: 1993-11-16
Publication date: 1995-06-06

Abstract

(57)【要約】【目的】安価な部品を用いて設備全体のコストの低減
化を図ることができるとともに、負荷の容量に応じた容
量のものを簡易に実装できるようにする。【構成】パネル状の太陽電池体１に、当該太陽電池体
１で生起される直流出力を交流出力に変換する蓄電機能
をもったインバータ２を一体化している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、パネル状の太陽電池体を直列または並列に接続し、これを電源としてポンプなどの各種機器を駆動するために用いられる太陽電池設備に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

太陽電池を電源として使用する機器としては、家庭用も産業用も含めてほとんどのものが交流用である。そのため、従来のこの種の設備では、図３に示すように、複数のパネル状の太陽電池体１０１からの直流出力ＤＣを、これらとは別個に設けたインバータ１０２を用いて交流出力ＡＣに変換している。具体的には、パネル状の複数の太陽電池体１０１…の各出力端を、例えば並列もしくは直列に接続するとともに、その出力端が負荷としての交流用機器（図示せず）に接続される１つのインバータ１０２の入力端に共通接続する構成が採られていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記したような構成の従来の太陽電池設備では、太陽電池体１０１とは別にインバータ１０２を用意しておき、実装時に両者１０１，１０２を接続しなければならない煩わしさがある。特に、この種の太陽電池１０１の出力は、受光面積が５０ｃｍ×１００ｃｍ程度で、出力も数十Ｗ程度と比較的小さく、一般的には、負荷の電力容量に十分対応できるように複数の太陽電池体１０１…を使用するが、このような仕様では、インバータ１０２として比較的容量の大きい素子を用いなければならず、どうしても部品コストが高価になってしまう。また、使用される負荷の容量が変わると、それに応じてインバータも変更しなければならず、実装時の迅速な対応が難しいという問題がある。

【０００４】本考案は上記したような従来の課題を解消するためになされたもので、部品コストの低減化を図ることができるとともに、負荷の大小に適正に対応して簡易に実装することができる太陽電池設備を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案に係る太陽電池設備は、パネル状の太陽電池体に、蓄電機能を有し当該太陽電池体で生起される直流出力を交流出力に変換するインバータを一体化したものである。

【０００６】

【作用】

本考案によれば、パネル状の太陽電池体にインバータが一体化されているので、両者がユニット化されて実装時の両者の接続作業が不要となり、しかも、この太陽電池のユニットを複数個、組み合わせ接続することにより、負荷に対してその電力容量に応じた太陽電池電源を簡易に得ることができる。また、上記太陽電池体に一体化されるインバータは、該太陽電池体の出力に応じた小容量の安価な素子から構成できるので、設備全体のコストを大幅に低減させることができる。さらに、インバータが蓄電機能を有するので、モータ起動時などの大電流への対応も容易であり、かつ、雲の動きなどの瞬間的な日照の変化にも十分に対応可能である。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面にもとづいて説明する。図１は本考案の一実施例による太陽電池設備を示す構成図であり、同図において、１，１，…はパネル状の複数の太陽電池体であり、各太陽電池体１はその受光面積が５０ｃｍ×１００ｃｍ程度の大きさで、数十Ｗ程度の出力ＤＣが得られるように構成されている。２，２，…は上記各太陽電池体１で生起される直流出力を交流出力に変換するインバータであり、それぞれ各太陽電池体１の一部、例えばパネルの裏面などに一体化して設けられている。そして、上記インバータ２，２，…の各出力端は、たとえば並列接続されるとともに、負荷（図示せず）が接続される降圧もしくは昇圧用トランスなどの定電圧回路３の入力端に接続されている。

【０００８】また、上記インバータ２には、負荷起動時の大電流や短時間の日照変化などに左右されることなく、一定電位を維持できるように蓄電機能を持たせている。その畜電機能を持たせる手段としては、例えば図２に示すように、メンテナンスが不要なコンデンサ４を用いることが好ましいが、それ以外に、ＮｉＣｄ電池のような充電式電池などを用いてもよい。

【０００９】上記構成の太陽電池設備においては、パネル状の太陽電池体１にインバータ２を一体化してあるので、両者１，２を１つのユニットＭとして取り扱うことがき、実装時に両者１，２を接続するような手間が省けることになる。そして、負荷の電力容量に応じて上記太陽電池体１のユニットＭの使用数を合わせ、例えば図１のように、接続することにより、この太陽電池ユニットＭからそのまま交流出力ＡＣが得られることになり、負荷に対する太陽電池電源として簡易に実装化することができる。すなわち、上記太陽電池体１によって生起された各直流出力ＤＣはインバータ２によって交流出力ＡＣにそれぞれ変換されるとともに、定電圧回路３を介して負荷に供給される。

【００１０】ところで、上記各太陽電池体１の直流出力の電流・電圧は比較的小さいので、この太陽電池体１に一体化されるインバータ２としては小容量の素子を用いることができ、したがって、部品コストを低減させることが可能となる。しかも、上記のように、複数の太陽電池体１を用いる仕様が一般的であるので、インバータ２もその数だけ必要となり、換言すれば、インバータ２自体の量産効果による低コスト化を一層確実に実現することができる。

【００１１】なお、上記太陽電池体１を複数個使用する際のインバータ２の出力端の結線は、図１に示すような並列接続に限らず、負荷の電力容量などに応じて直列接続したり、あるいは、直列および並列接続の併用など、任意に選択できる。さらにその時の各交流出力の位相合せを厳密に採る必要がある場合には、予め位相合せ回路をインバータ２に付設しておけばよい。

【００１２】また、インバータ２は、太陽電池体１の受光を妨げない部位であれば、その固定位置は任意であるが、上記のように太陽電池体１の裏面に固定するのが、コンパクトにユニット化させ易いことから、最も有利である。

【００１３】

【考案の効果】

以上のように、本考案によれば、パネル状の太陽電池体にインバータを一体化したことにより、両者を１つのユニットとして取り扱って負荷に応じた電源を簡易に構成できる上、インバータとして小容量素子の使用を可能にし、部品コストの大幅な引き下げによって、設備全体の低コスト化を図ることができる。しかも、インバータが蓄電機能を有するので、大電流へ対応できるとともに、瞬間的な日照の変化にも対応させることができるといった効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例による太陽電池設備を示す概
略構成図である。

【図２】同上実施例における太陽電池設備の太陽電池体
とインバータとの電気的接続部分の構成図である。

【図３】従来の太陽電池設備を示す概略構成図である。

【符号の説明】

１太陽電池２インバータ４コンデンサ（蓄電機能）

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】パネル状の太陽電池体に、蓄電機能を有
し当該太陽電池体で生起される直流出力を交流出力に変
換するインバータを一体化したことを特徴とする太陽電
池設備。