JPH07305405A - 床構造 - Google Patents

床構造

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Publication number
JPH07305405A
JPH07305405A JP9845594A JP9845594A JPH07305405A JP H07305405 A JPH07305405 A JP H07305405A JP 9845594 A JP9845594 A JP 9845594A JP 9845594 A JP9845594 A JP 9845594A JP H07305405 A JPH07305405 A JP H07305405A
Authority
JP
Japan
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floor
entrance
pouch
porch
base plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP9845594A
Other languages
English (en)
Inventor
Shogo Matsushita
省吾 松下
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07305405A publication Critical patent/JPH07305405A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 品質管理が容易で、施工時間を短縮できると
共に、防水信頼性を向上させて、しかも、家屋内と屋外
側部屋等との天井位置に段差を生じさせることのない床
構造を提供する。 【構成】 玄関土間部24には、玄関立ち上げ床下梁材
25から出入口下梁材27まで所定の勾配をもって跨る
床下地板31を配設すると共に、ポーチ床部22には、
出入口下梁材27からポーチ床部外縁梁材28まで所定
の勾配をもって跨る床下地板33を設け、各々の床下地
板31,33の上には、ポーチ床部22用の床板34及
び玄関土間部24用の防水パン32を設け、しかも、玄
関土間部24及びポーチ床部22との間を連続させ、玄
関土間部24側の水をポーチ床部側22に導く沓摺プレ
ート26c等の連結部材が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、住宅等、建築
物の内部に玄関ポーチを有する引込み玄関等の床構造、
特に階上に設けられた玄関ポーチと連続する引込み玄関
等の床構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の玄関ポーチ、引込み玄関
等の床構造では、図7及び図8に示す様な特開平1−1
02135号公報に記載されているようなものが知られ
ている。
【0003】この様なものでは、二階部分に出入口Aを
設けた家屋Hの屋外に配設され、外階段上部1から家屋
H内外を仕切る出入口Aまで至るポーチ床部2及び、こ
の出入口Aから家屋H内の玄関立ち上げ床3まで至る玄
関土間部4とを有している。
【0004】この玄関立ち上げ床3下には、図8に示す
様に、前縁3aに沿って玄関立ち上げ床下梁材5が配設
されている。また、前記出入口Aに配設される玄関ドア
6の開口6aの下縁に沿って、出入口下梁材7が配設さ
れている。
【0005】更に、前記ポーチ床部2の外縁2aに沿っ
てポーチ床部外縁梁材8が配設されている。
【0006】そして、これらの玄関立ち上げ床下梁材
5、出入口下梁材7、ポーチ床部外縁梁材8には、複数
の小梁9…,10…が掛け渡されて、固定金具11〜1
3等にによって相互に連結されている。
【0007】このうち、小梁9上には、予めワイヤメッ
シュ付きコンクリート14aを、折板状のデッキプレー
ト14b上に打設してなる床受けプレート14が、水平
に配設されている。
【0008】また、小梁10上には、コンクリート製の
床パネル15が、水平に配設されている。
【0009】そして、これらの床受けプレート14及び
床パネル15が、施工現場において配設されて、この床
受けプレート14及び床パネル15の上に、防水シート
16を敷設してから、防水モルタルである仕上げコンク
リート17が、打設される。
【0010】この仕上げコンクリート17は、排水溝1
8に向かって下方に傾斜させて、水はけが向上するよう
に打設されている。
【0011】また、玄関土間部4では、この仕上げコン
クリート17の上に、更に、化粧仕上げタイル19が貼
設されると共に、前記玄関ドア6の開口6aを形成する
ドア枠体が、この仕上げコンクリート17に一部を埋設
して配設される。
【0012】なお、他のこの種のものとしては、特開平
4−366245号公報等に記載されているようなもの
が知られている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものにあっては、図8に示すように、施工現
場で、水平に配設される床受けプレート14及び床パネ
ル15の上に、防水モルタルである仕上げコンクリート
17を表面が傾斜するように、厚みを変えて打設しなけ
ればならない。
【0014】このため、作業に熟練技術を要し、品質管
理が困難である。
【0015】また、仕上げコンクリート17が、充分硬
化するまでの養生に時間を必要としていた。この養生に
必要とされる時間は、前記化粧仕上げタイル19を貼設
する場合には、更に長時間を必要とする。
【0016】更に、玄関ドア6は、この仕上げコンクリ
ート17の養生に併せて配設する必要があるので、施工
現場で、最後に配設する様にしている。
【0017】そして、仕上げコンクリート17の下に
は、防水シート16が敷設されて一層の防水層を形成し
ているが、仕上げコンクリート17上から伝わる振動や
衝撃がこの防水層に直接伝わるので、耐久性が劣り、防
水信頼性が良好であるとは言い難かった。
【0018】更に、前記玄関立ち上げ床下梁材5、出入
口下梁材7、ポーチ床部外縁梁材8に架け渡される小梁
9…,10…は、前記床受けプレート14及び床パネル
15を水平に支持するため、段差hを形成してしまう。
【0019】この段差hは、例えば、図7に示す様に、
ポーチ床部2下に、屋外に張り出す小部屋Cを形成する
際、家屋H内の部屋の天井の高さと、この小部屋Cの天
井の高さに差を生じさせ、家屋H内から小部屋Cまで連
続する天井板材を配設することが困難である。また、ユ
ニット建物において、二階ユニット内にポーチ床部2ま
で有するいわゆる引込み玄関構造にこの床構造を用いる
と、一階ユニット内の天井部分の外観品質が劣るといっ
た問題もあった。
【0020】そこで、この発明は、品質管理が容易で、
施工時間を短縮できると共に、防水信頼性を向上させ
て、しかも、家屋内と屋外側部屋等との天井位置に段差
を生じさせることのない床構造を提供することを課題と
している。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載のものでは、家屋の屋外側に
配設され、家屋の出入口まで至るポーチ床部及び、該出
入口から家屋内の玄関立ち上げ床まで至る玄関土間部を
有する床構造であって、玄関立ち上げ床前縁に沿う玄関
立ち上げ床下梁材と、出入口開口の下縁に沿って床内に
配設される出入口下梁材と、ポーチ床部の外縁に沿って
配設されるポーチ床部外縁梁材とを有し、前記玄関土間
部には、該玄関立ち上げ床下梁材から該出入口下梁材ま
で所定の勾配をもって跨る床下地板を配設すると共に、
前記ポーチ床部には、前記出入口下梁材から前記ポーチ
床部外縁梁材まで所定の勾配をもって跨る床下地板を設
け、各々の床下地板の上には、ポーチ床部及び玄関土間
部用の表面処理部材を設け、しかも、該玄関土間部及び
ポーチ床部との間を連続させ、玄関土間部側の水をポー
チ床部側に導く連結部材を設けた床構造を特徴としてい
る。
【0022】また、請求項2に記載されたものでは、前
記玄関土間部の表面処理材は、床下地板上に配設され、
一次防水層を形成する防水パンを有する請求項1記載の
床構造を特徴としている。
【0023】更に、請求項3に記載されたものでは、前
記ポーチ床部の表面処理材は、床下地板上に配設され、
一次防水層を形成する化粧タイルを貼設した床板を有す
る請求項1記載の床構造を特徴としている。
【0024】そして、請求項4に記載されたものでは、
前記床下地板上には、前記一次防水層の下に防水シート
が敷設されて二次防水層を形成している各請求項2又は
3記載の床構造を特徴としている。
【0025】更に、請求項5に記載されたものでは、前
記玄関立ち上げ部下梁材の下面,出入口下梁材の下面,
及びポーチ床部外縁梁材の下面を水平な同一面内に位置
させる各請求項1〜4記載の床構造を特徴としている。
【0026】
【作 用】かかる構成の請求項1に記載されたものによ
れば、玄関土間部の床下地板及びポーチ床部の床下地板
が、予め、所定の勾配をもって配設され、各々の床下地
板の上には、ポーチ床部及び玄関土間部用の表面処理部
材が設けられて、しかも、該玄関土間部及びポーチ床部
との間が、連結部材によって連続させられて、玄関土間
部側の水がポーチ床部側に導かれる。
【0027】このため、従来の様に現場で、防水モルタ
ルの役割を果たすコンクリートを勾配を設けて表面に打
設する必要がない。
【0028】そして、現場でなくとも工場等である程度
まで乾式の工法のみで、施工出来、品質管理が容易であ
る。
【0029】また、湿式の工法では必要とされたコンク
リートの養生のための時間が省略され、工期を短縮でき
る。
【0030】また、請求項2に記載されたものでは、玄
関土間部の表面処理材が、床下地板上に配設され、一次
防水層を形成する防水パンによって形成されているの
で、更に、防水信頼性が良好である。
【0031】しかも、防水パン上に、仕上げ用の化粧タ
イル等を予め、貼設しておけば、現場で該防水パンを設
置するだけで施工が完了し、更に工期を短縮することが
出来る。
【0032】そして、請求項3に記載されたものでは、
ポーチ床部の表面処理材が、床下地板上に配設され、一
次防水層を形成する化粧タイルを貼設した床板によって
形成されているので、更に、防水信頼性が良好である。
【0033】しかも、床板には、仕上げ用の化粧タイル
が予め貼設されて、防水層を形成するようにしているの
で、現場で該床板を設置するだけで施工が完了し、更に
工期を短縮することが出来る。
【0034】更に、請求項4に記載されたものでは、二
次防水層が、床下地板上に敷設された防水シートにより
形成されているので、施工現場で、床下地板上に防水シ
ートを敷き詰めるだけで施工が出来、更に工期を短縮す
ることが出来る。
【0035】しかも、防水層は、床下地板の上に設けら
れているので、床板表面から振動や衝撃が、直接伝わり
にくい。このため、耐久性が向上し、防水信頼性が良好
である。
【0036】そして、請求項5に記載されたものでは、
玄関立ち上げ部下梁材の下面,出入口下梁材の下面,及
びポーチ床部外縁梁材の下面が水平な同一面内に位置す
る様に構成されているので、例えば、二階玄関を有する
家屋に該床構造を用いても、一階の天井部に段差を生じ
ることがない。
【0037】このため、天井パネル等をこの各梁材の下
面に配設しても、天井に断差を生じることなく連続して
配設することが出来る。
【0038】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について、図
面を参照しつつ説明する。
【0039】図1乃至図6は、この発明の一実施例を示
すものである。従来例と同一乃至均等な部分については
同一符号を付す。
【0040】まず構成を説明すると、この実施例では、
通常は屋外に形成されるポーチ床部22まで、建物ユニ
ットH2内に形成した、いわゆる引込み玄関に、この床
構造を適用したものを示している。すなわち、図6に示
すように、二階に載置される建物ユニットH2には、二
階部分に出入口Aを設けた家屋Hの屋外側に配設され、
外階段上部から家屋H内外を仕切る出入口Aまで至るポ
ーチ床部22及び、この出入口Aから家屋H内の玄関立
ち上げ床23まで至る玄関土間部24とを有している。
【0041】この玄関立ち上げ床23下には、図1に示
す様に、前縁23aに沿って玄関立ち上げ床下梁材25
が配設されている。また、前記出入口Aに配設される玄
関ドア26の開口26aの下縁に沿い、前記玄関立ち上
げ床下梁材25と並行する様に、出入口下梁材27が配
設されている。この出入口下梁材27の上下方向の厚み
は、前記玄関立ち上げ床下梁材25の上下方向の厚みに
比して、薄く設定されている。
【0042】更に、前記ポーチ床部22の外縁22aに
沿い、前記出入口下梁材27と並行する様に、ポーチ床
部外縁梁材28が配設されている。このポーチ床部外縁
梁材28の上下方向の厚みは、前記出入口下梁材27の
上下方向の厚みに比して、薄く設定されている。
【0043】そして、これらの前記玄関立ち上げ部下梁
材25の下面25a,出入口下梁材27の下面27a,
及びポーチ床部外縁梁材28の下面28aが、水平な同
一面(図1中一点鎖線)内に位置する様に構成されてい
る。更に、この各下面25a,27a,28aに沿って
図示省略の下階の天井パネルが水平に連続して配設され
ている。
【0044】前記玄関土間部24には、この玄関立ち上
げ床下梁材25から前記出入口下梁材27まで所定の勾
配(この実施例では、100対1勾配)をもって跨る複
数の小梁29…が、配設されている。この小梁29…上
には、防水層を設けた床下地板31が、この小梁29と
同じ勾配を有して配設されている。
【0045】この床下地板31には、木質合板31a上
にパーチクルボード31bが重ねられて配設されると共
に、防水シートとしてのルーフィング31cがこのパー
チクルボード31b上に敷設される事により、二次防水
層が構成されている。
【0046】また、前記玄関土間部24には、この床下
地板31上に合成樹脂によって射出成形される防水パン
32が配設されて一次防水層が設けられている。そし
て、前記床下地板31に設けられた前記二次防水層と共
に、二重構造の防水層を形成する様にしている。
【0047】この防水パン32は、図4及び図5に示す
ように、略平面状の凹部32aの周囲に配設フランジ3
2bが、略コ字状に前縁部32dを開放するようにして
形成されている。そして、この配設フランジ部32bを
前記玄関土間部24の周縁24aに釘32c…によって
固定されるようにしている。
【0048】この防水パン32の凹部32aには、図2
に示す様に、補強ベニア板32eが、樹脂層32f内に
介在されると共に、接着層32g,32gによって、仕
上げ用化粧タイル32h,…が表面に複数個、予め接着
されて配設されている。
【0049】この防水パン32の前縁部32d下面に
は、前記出入口下梁材27上から前記ポーチ床部22に
至る防水層としての水切り35aの後端が当接されて配
設されている。
【0050】また、前記ポーチ床部22には、前記出入
口下梁材27から前記ポーチ床部外縁梁材28まで所定
の勾配(この実施例では、100対1勾配)をもって跨
る複数の小梁30…が、配設されている。この小梁30
…上には、防水層を設けた床下地板33が、この小梁3
0と同じ勾配を有して配設されている。
【0051】この床下地板33には、木質合板33a上
にパーチクルボード33bが重ねて配設されると共に、
防水シートとしてのルーフィング33cがこのパーチク
ルボード33b上に敷設される事により、二次防水層が
構成されている。
【0052】このルーフィング33cは、前縁部33d
が、図3に示す様に前記ポーチ床部外縁梁材28上を覆
って下方に折曲されて延設されると共に、後縁部33e
が、水切り35a前縁の下にオーバーラップされて配設
されている。前記ルーフィング31cと、このルーフィ
ング33cとの間を、この水切り35aで連続させるこ
とにより、この玄関土間部24の床下地板31及びポー
チ床部22の床下地板33との間を連続して覆う防水層
を構成している。
【0053】前記ポーチ床部22のルーフィング33c
上には、更に、仕上げ用の化粧タイル32h…を複数予
め埋設した床板34が配設されて一次防水層を形成し、
前記床下地板33に設けられた二次防水層と共に、二重
構造の防水層を形成する様にしている。
【0054】この床板34は、平板状を呈し、前記ポー
チ床部22の略主要部を覆う床板後部34aと、断面略
L字状を呈し、前記ポーチ床部22の外縁部22aを覆
う床板前部34bとから主に構成されている。そして、
この床板後部34aと、床板前部34bとの間隙は、コ
ーキング剤35cによってコーキングされ、一次防水層
を形成する様にしている。
【0055】また、前記玄関土間部24の防水パン32
と、このポーチ床部22の床板34との間に跨るよう
に、金属製の連結部材、コーキング剤等で主に構成され
る二重の防水層35が形成されている。
【0056】この防水層35における前記一次防水層部
分では、前記防水パン32の前縁部32dは、ブチルゴ
ムテープ35bで前記水切り35aに連続させて、コー
キング剤35c及び合成樹脂発泡体35dで、前縁部3
2dと、ブチルゴムテープ35bとの隙間及びブチルテ
ープ35bと水切り35aとの間隙をコーキングするよ
うにしている。
【0057】また、前記玄関ドア26の開口部26aに
配設される連結部材の一つとしてのドア枠体26bと、
前記ルーフィング31cの前縁部31dとの間には、ド
ア26の衝撃を緩衝して、ルーフィング31cを保護す
る保護プレート35eが配設されている。
【0058】更に、このドア枠体26bの上には、連結
部材の一つとしての沓摺プレート26cが、前記防水パ
ン32の化粧タイル23h上から前記床材後部34aの
後端部分まで覆うように配設されている。この沓摺プレ
ート26cは、このドア枠体26bにビス26e…によ
って固定されている。
【0059】また、この沓摺プレート26cには、略中
央の段部に、ドア当接ゴム26dが配設されている。そ
して、この沓摺プレート26cの前端部と、前記床材後
部34aの後端部分との間隙がコーキング剤35cによ
ってコーキングされることにより、前記防水層35の一
次防水層部分が形成されている。
【0060】次に、この実施例の作用について説明す
る。
【0061】この実施例の床構造によれば、玄関土間部
24の床板34及びポーチ床部22の防水パン32が、
予め、所定の勾配をもって沓刷りプレート26c等の連
結部材で連続されて配設されているので、従来の様に現
場で、防水モルタルの役割を果たすコンクリートを勾配
を設けて表面に打設する必要がない。
【0062】このため、現場でなくとも工場等である程
度まで乾式の工法のみで、施工出来、品質管理が容易で
ある。
【0063】また、湿式の工法では必要とされたコンク
リートの養生のための時間が省略され、工期を短縮でき
る。
【0064】しかも、二次防水層であるルーフィング3
1c,33cは、床下地板31,33上に設けられてい
るので、床板34又は防水パン32表面からの振動や衝
撃が、直接伝わりにくい。このため、耐久性が向上し、
防水信頼性が良好である。
【0065】また、玄関土間部24の一次防水層を、防
水パン32と、このルーフィング31cとで二重の防水
層としているので、更に、防水信頼性が良好である。
【0066】しかも、防水パン32上に、仕上げ用の化
粧タイル32h…等を予め、貼設しておけば、現場又は
工場でこの防水パン32を設置するだけで施工が完了
し、更に工期を短縮することが出来る。
【0067】そして、前記ポーチ床部22の防水層を床
板34と、ルーフィング33cとで二重の防水層として
いるので、更に、防水信頼性が良好である。
【0068】しかも、この床板34には、仕上げ用の化
粧タイル32h…が予め貼設されて、防水層を形成する
ようにしているので、現場又は工場でこの床板34を設
置するだけで施工が完了し、更に工期を短縮することが
出来る。
【0069】更に、二次防水層が、床下地板31,33
上に敷設されたルーフィング31c,33cにより形成
されているので、施工現場で、床下地板31,33上
に、このルーフィング31c,33cを敷き詰めるだけ
で施工が出来、更に工期を短縮することが出来る。
【0070】また、玄関土間部24の一次防水層である
防水パン32が、防水層35によって、ポーチ床部22
の一次防水層である床板34と所定の勾配をもって、円
滑に連続する。
【0071】このため、玄関土間部24の防水パン32
上の水が、防水層35上を通り、ポーチ床部22の床板
34上を伝って排水されるので、排水性が良好である。
【0072】また、玄関土間部24の防水パン32上か
ら、万一床下地板31上に浸水した水も、二次防水層で
あるルーフィング31c上から前縁部31d、水切り3
5a,この水切り35aの前縁部とオーバーラップする
後端部33e上を通り、勾配によってポーチ床部22の
ルーフィング33c上を伝って排水されるので、排水性
が良好である。
【0073】しかも、前記防水パン32上から、万一防
水パン32と周縁との間隙から前記ブチルゴムテープ3
5b等を伝って水切り35a上に浸水した水も、この水
切り35a前端部とオーバーラップする後端部33e上
を通り、勾配によってポーチ床部22のルーフィング3
3c上を伝って排水される。
【0074】又、沓摺プレート26c前縁と、床板後部
34aの後縁との間隙から保護プレート35eを伝って
ルーフィング33c上に浸水した水又は、床板後部34
aと床板前部34bとの間隙からルーフィング33c上
に浸水した水も、勾配によって、ルーフィング33cの
前縁部33dから下方に排水される。
【0075】このため、床内に水が滞留することなく、
スムーズに排水され、排水性が良好である。
【0076】そして、玄関立ち上げ部下梁材25の下面
25a,出入口下梁材27の下面27a,及びポーチ床
部外縁梁材28の下面28aが水平な同一面内に位置す
る様に構成されているので、例えば、二階玄関を有する
家屋にこの床構造を用いても、一階の天井部に段差を生
じることがない。
【0077】このため、天井パネル等をこの各梁材2
5,27,28の下面25a,27a,28aに配設し
ても、天井に断差を生じることなく連続して配設するこ
とが出来る。
【0078】しかも、この実施例では、従来の様に、防
水モルタルであるコンクリート等を用いなくとも、予め
建物ユニットH2内にこの床構造の構成に必要とされる
部品を組み込み形成することが出来る。このため、組立
工場内で建物ユニットH2に前記ポーチ床部22,玄関
立ち上げ床23,玄関土間部24,玄関ドア26等を前
記実施例のように組み込んでから、搬送することが出来
る。従って、施工現場で、他の建物ユニットや外階段ユ
ニット等と同様に載置すれば略施工が完了し、更に、施
工現場における工期の短縮をはかることができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1に記載されたものによれば、玄関土間部の床下地
板及びポーチ床部の床下地板が、予め、所定の勾配をも
って配設され、各々の床下地板の上には、ポーチ床部及
び玄関土間部用の表面処理部材が設けられて、しかも、
該玄関土間部及びポーチ床部との間が、連結部材によっ
て連続させられて、玄関土間部側の水がポーチ床部側に
導かれる。
【0080】このため、従来の様に現場で、防水モルタ
ルの役割を果たすコンクリートを勾配を設けて表面に打
設する必要がない。
【0081】そして、現場でなくとも工場等である程度
まで乾式の工法のみで、施工出来、品質管理が容易であ
る。
【0082】また、湿式の工法では必要とされたコンク
リートの養生のための時間が省略され、工期を短縮でき
る。
【0083】また、請求項2に記載されたものでは、玄
関土間部の表面処理材が、床下地板上に配設され、一次
防水層を形成する防水パンによって形成されているの
で、更に、防水信頼性が良好である。
【0084】しかも、防水パン上に、仕上げ用の化粧タ
イル等を予め、貼設しておけば、現場で該防水パンを設
置するだけで施工が完了し、更に工期を短縮することが
出来る。
【0085】そして、請求項3に記載されたものでは、
ポーチ床部の表面処理材が、床下地板上に配設され、一
次防水層を形成する化粧タイルを貼設した床板によって
形成されているので、更に、防水信頼性が良好である。
【0086】しかも、床板には、仕上げ用の化粧タイル
が予め貼設されて、防水層を形成するようにしているの
で、現場で該床板を設置するだけで施工が完了し、更に
工期を短縮することが出来る。
【0087】更に、請求項4に記載されたものでは、二
次防水層が、床下地板上に敷設された防水シートにより
形成されているので、施工現場で、床下地板上に防水シ
ートを敷き詰めるだけで施工が出来、更に工期を短縮す
ることが出来る。
【0088】しかも、防水層は、床下地板の上に設けら
れているので、床板表面から振動や衝撃が、直接伝わり
にくい。このため、耐久性が向上し、防水信頼性が良好
である。
【0089】そして、請求項5に記載されたものでは、
玄関立ち上げ部下梁材の下面,出入口下梁材の下面,及
びポーチ床部外縁梁材の下面が水平な同一面内に位置す
る様に構成されているので、例えば、二階玄関を有する
家屋に該床構造を用いても、一階の天井部に段差を生じ
ることがない。
【0090】このため、天井パネル等をこの各梁材の下
面に配設しても、天井に断差を生じることなく連続して
配設することが出来る、という実用上有益な効果を発揮
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の床構造を示し、図6のB−
B線に沿った位置の部分断面図である。
【図2】同一実施例の床構造を示し、出入口下付近の要
部を拡大した部分断面図である。
【図3】同一実施例の床構造を示し、ポーチ床前縁付近
の要部を拡大した部分断面図である。
【図4】同一実施例の床構造を示し、玄関土間部の構成
を説明する分解斜視図である。
【図5】同一実施例の床構造を示し、玄関土間部の構成
を説明する斜視図である。
【図6】同一実施例の床構造を示し、建物ユニット内の
配設位置を説明する平面図である。
【図7】従来例の二階部分に玄関を配した建物を示す斜
視図である。
【図8】従来例の二階部分に玄関を配した建物を示し、
図7のD−D線に沿った位置の断面図である。
【符号の説明】
22 ポーチ床部 22a 外縁 23 玄関立ち上げ床 23a 前縁 24 玄関土間部 25 玄関立ち上げ床下梁材 26b ドア枠体(連結部材の一つ) 26c 沓摺プレート(連結部材の一つ) 27 出入口下梁材 28 ポーチ床部外縁梁材 31 床下地板 31c ルーフィング(防水シート) 32 防水パン 33 床下地板 33c ルーフィング(防水シート) 34 床板 35 防水層 35a 水切り(防水層の一部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】家屋の屋外側に配設され、家屋の出入口ま
    で至るポーチ床部及び、該出入口から家屋内の玄関立ち
    上げ床まで至る玄関土間部を有する床構造であって、 玄関立ち上げ床前縁に沿う玄関立ち上げ床下梁材と、出
    入口開口の下縁に沿って床内に配設される出入口下梁材
    と、ポーチ床部の外縁に沿って配設されるポーチ床部外
    縁梁材とを有し、前記玄関土間部には、該玄関立ち上げ
    床下梁材から該出入口下梁材まで所定の勾配をもって跨
    る床下地板を配設すると共に、前記ポーチ床部には、前
    記出入口下梁材から前記ポーチ床部外縁梁材まで所定の
    勾配をもって跨る床下地板を設け、各々の床下地板の上
    には、ポーチ床部及び玄関土間部用の表面処理部材を設
    け、しかも、該玄関土間部及びポーチ床部との間を連続
    させ、玄関土間部側の水をポーチ床部側に導く連結部材
    を設けたことを特徴とする床構造。
  2. 【請求項2】前記玄関土間部の表面処理材は、床下地板
    上に配設され、一次防水層を形成する防水パンを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の床構造。
  3. 【請求項3】前記ポーチ床部の表面処理材は、床下地板
    上に配設され、一次防水層を形成する化粧タイルを貼設
    した床板を有することを特徴とする請求項1記載の床構
    造。
  4. 【請求項4】前記床下地板上には、前記一次防水層の下
    に防水シートが敷設されて二次防水層を形成しているこ
    とを特徴とする各請求項2又は3記載の床構造。
  5. 【請求項5】前記玄関立ち上げ部下梁材の下面,出入口
    下梁材の下面,及びポーチ床部外縁梁材の下面を水平な
    同一面内に位置させることを特徴とする各請求項1〜4
    記載の床構造。
JP9845594A 1994-05-12 1994-05-12 床構造 Pending JPH07305405A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007092297A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Takiron Co Ltd 防水構造体
JP2008025253A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Sekisui House Ltd 玄関土間構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007092297A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Takiron Co Ltd 防水構造体
JP2008025253A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Sekisui House Ltd 玄関土間構造

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