JPH07304412A - エアバッグ衝突演算装置 - Google Patents

エアバッグ衝突演算装置

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Publication number
JPH07304412A
JPH07304412A JP6097453A JP9745394A JPH07304412A JP H07304412 A JPH07304412 A JP H07304412A JP 6097453 A JP6097453 A JP 6097453A JP 9745394 A JP9745394 A JP 9745394A JP H07304412 A JPH07304412 A JP H07304412A
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JP
Japan
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collision
data
reference value
deceleration
ramp function
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Withdrawn
Application number
JP6097453A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Konishi
博之 小西
Masao Kuroiwa
昌夫 黒岩
Ayafumi Takasuka
礼文 高須賀
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は減速度の閾値を基に衝突演算の判定
精度を向上する。 【構成】 車両に装備されるエアバッグを展開させるた
めに、加速度センサ1により逐次検出された減速度の被
検出データを基に衝突を判定するエアバック衝突演算装
置に、今回の被検出データと、前回のランプ関数データ
にランプ傾きを決める定数を加算した定数加算値とを比
較して小さい方を今回のランプ関数データとするランプ
関数発生手段51と、被検出データとランプ関数データ
との差データを算出する差形成手段52とを設ける。第
1の弁別手段は減速度の大きさから衝突を判断する基準
値を有し差データがこの基準値を越えるかを判断する。
計数手段は差データがこの基準値を越える回数を計数す
る。第2の弁別手段56は減速度の継続から衝突を判断
する基準値を有し、回数がこの基準値を越えるかを判断
する。そして所定時間内に所定の回数に達したときに衝
突有りと判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の衝突時に乗員とス
テアリングホイールとの間で、エアバッグをガスで瞬間
的に膨らませて乗員の運動エネルギーを吸収し、乗員の
二次障害を軽減するエアバッグシステムに関し、特に本
発明は、減速度が一定の閾値を境にして、それを越えて
いる間の減速度を基に点火信号を発生させるエアバッグ
衝突演算を行うエアバッグ衝突演算装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来このような分野のエアバッグシステ
ムでは、衝突時の衝撃(減速度)を車体の取り付けた加
速度(G)センサで検出し、ECU(electronic contro
l unit)でエアバッグを展開させるべき衝突か否かを判
定し、必要な場合には電気信号をステアリングホイール
内に装着されたインフレータに送り、ガス発生剤を燃焼
させてエアバッグが膨張する。エアバッグは乗員の頭部
あるいは胸部を拘束し、頭部、胸部がステアリングホイ
ールあるいはウインドシールドに二次衝突することを防
ぐ。これらの一連の動作は、衝突形態、衝突速度により
異なるが、衝突から衝突判定まで10〜30ms、電気
信号が出てからエアバッグが完全に膨張するまで30〜
40msとごく短時間で行わなければならない。エアバ
ッグは乗員を受け止めて保護し、同時にガスを抜くこと
によってエネルギーを吸収しながら縮んで行き、すべて
の動作完了時間は約0.1〜0.15秒程度の時間であ
る。エアバッグシステムは、車両の一生のうちで1度作
動するかしないかという頻度であるにも拘わらず、その
1回のときには確実に作動しなければならないし、逆に
作動すべきでないとき(非衝突やバッグの展開の必要の
ない軽微な衝突)には作動しないようにしなければなら
ない。このため、エアバッグシステムの高信頼度が要求
される。ここで、前記加速度センサにより減速度の検出
結果に基づく出力波形を以下に説明する。
【0003】図10は従来の加速度センサの出力信号波
形を示す図である。本図に示すように、加速度センサに
は減速度に起因する信号の他に直流成分が重畳してい
る。この直流成分は減速度と関係がないので、通常高域
通過フィルタで除去される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記高
域通過フィルタで直流成分を除去すると、減速度に関す
る交流信号の成分に歪みが発生し、さらにこの処理に時
間がかかるという問題がある。したがって、本発明は、
上記問題に鑑み、減速度の交流信号成分の歪みを防止し
短時間で処理が可能なエアバッグ衝突判別装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決するために、次の構成を有するエアバッグ衝突演算
装置を提供する。すなわち、車両に装備されるエアバッ
グを展開させるために、加速度センサにより逐次検出さ
れた減速度の被検出データを基に衝突を判定するエアバ
ッグ衝突演算装置に、今回の前記被検出データと、前回
のランプ関数データにランプ傾きを決める定数を加算し
た定数加算値とを比較して小さい方を今回のランプ関数
データとするランプ関数発生手段と、被検出データと、
前記ランプ関数発生手段により得られたランプ関数デー
タとの差データを算出する差形成手段とが設けられる。
第1の弁別手段は減速度の大きさから衝突を判断する基
準値を有し前記差データがこの基準値を越えるかを判断
する。計数手段は前記差データがこの基準値を越える回
数を計数す。タイマは前記差データがこの基準値を最初
に越えるときにスタートし、所定時間後にストップす
る。第2の弁別手段は減速度の継続から衝突を判断する
基準値を有し、前記回数がこの基準値を越えるかを判断
する。論理積手段は前記タイマ及び前記第2の弁別手段
の出力の論理積を取り、所定時間内に所定の前記回数に
達したときに衝突有りと判断する。
【0006】さらに、第1の弁別手段H及びLは高速衝
突時に減速度の大きさから衝突を判断するより大きな基
準値と、低速衝突時に減速度の大きさから衝突を判断す
るより小さな基準値とを有し、前記差データがこれらの
基準値を越えるかを判断してもよい。そして、計数手段
H及びLは前記差データがこれらの基準値を越える回数
を計数し、2つのタイマは前記差データがこの基準値を
最初に越えるときにスタートし、高速衝突時により短い
所定時間後、低速衝突時により長い所定時間後にストッ
プし、第2の弁別手段H及びLは高速衝突時に減速度の
継続から衝突を判断するより大きな基準値と、低速衝突
時に減速度の継続から衝突を判断するより小さな基準値
とを有し、前記回数がこれらの基準値を越えるかを判断
し、論理積手段H及びLは前記タイマ及び前記第2の弁
別手段Hの出力の論理積を取り、さらに前記タイマ及び
前記第2の弁別手段Lの出力の論理積を取り、所定時間
内に所定の前記回数に達したときに衝突有りと判断す
る。論理和手段は論理積手段H及びLのいずれか一方の
判断により衝突有りと判断する。
【0007】減速度が非常に小さく車両が停止している
状態の維持を検出して、その後減速度が大きくなった場
合に、その間だけ加速度センサの被検出データが計数処
理されるのを禁止してもよい。
【0008】
【作用】本発明のエアバッグ衝突演算装置によれば、今
回の前記被検出データと、前回のランプ関数データにラ
ンプ傾きを決める定数を加算した定数加算値とが比較さ
れて小さい方が今回のランプ関数データとされ、被検出
データとランプ関数データとの差データが算出され、減
速度の大きさから衝突を判断する基準値を越えるかが判
断され、この基準値を越える回数が計数され、減速度の
継続から衝突を判断する基準値を越えるかが判断され、
所定時間内に所定の前記回数に達したときに衝突有りと
判断することにより、減速度の交流信号成分の歪みを防
止し短時間で処理が可能となる。さらに、高速衝突時に
はより短い所定時間内で、減速度のより大きな基準値で
かつ減速度のより短い継続の基準値で、低速衝突時には
より長い所定時間内で、減速度のより小さな基準値でか
つ減速のより長い継続の基準値で衝突を判断することに
より、判定の確実性が増加する。
【0009】減速度が非常に小さく車両が停止している
状態の維持を検出して、その後減速度が大きくなった場
合に、その間だけ加速度センサの被検出データが計数処
理されるのを禁止することにより、定期検査時等に誤爆
を防止できる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
説明する。図1は本発明の実施例に係るエアバッグ衝突
演算装置の全体構成を示す図である。本図に示すよう
に、エアバッグ衝突演算装置は、車両の減速度を検出す
る半導体式加速度(G)センサ1を具備する。この加速
度センサ1には被検出信号を増幅するために増幅器2が
接続される。この増幅器2には被検出信号に閾値を設け
るためにクリッパ3が接続される。このクリッパ3には
アナログ信号をディジタルデータに変換するためにA/
D変換器4(Analog to Digital Converter)が接続され
る。このA/D変換器4には変換された被検出データか
ら衝突の有無を判定する衝突判別手段5が設けられる。
この衝突判別手段5の後段にはこの判断によりエアバッ
グを展開する点火装置6が設けられる。
【0011】図2は図1の衝突判別手段5の第1の実施
例を示す図であり、図3は図2のランプ関数発生手段5
1によるランプ関数発生を説明する図であり、図4は図
の各部の主要出力データを説明する図である。図2に示
すように、衝突判別手段5にはA/D変換器4から変換
された被検出データを入力し、この被検出データを基に
ランプ関数を発生するランプ関数発生手段51が設けら
れる。このランプ関数発生手段51は、 今回の前記被
検出データと、前回のランプ関数データにランプ傾きを
決める定数を加算した定数加算値とを比較して小さい方
を今回のランプ関数データとする。ランプ関数として、 Ramp(n)=min(被検出データ(n),Ram
p(n−1)+k) を発生する。ここに、nはサンプリングの序数であり、
kはランプ形成定数である。図3に示すように、被検出
データ(点線)に対して、ランプ関数データ(実線)
は、A1→A2→A3→A4→A5→A6→A7のよう
に発生する。A1→A2、A2→A3、A4→A5、A
6→A7では、Ramp(n)=Ramp(n−1)+
kであり、A3→A4、A5→A6、では、Ramp
(n)=被検出データ(n)である。
【0012】次に、このランプ関数発生手段51のラン
プ関数データ及び被検出データを入力する差形成手段5
2が設けられる。この差形成手段52は、図4(a)に
示すように、差A(n)データを A(n)=被検出データ(n)−Ramp(n) として算出する。
【0013】この差A(n)データを入力する第1の弁
別手段53は、減速度の大きさから衝突を判断する基準
値G0(図4(a)参照)、例えば10Gを有し、差A
(n)データがこの基準値を越えた時のみデータ「1」
を出力し、越えない場合にはデータ「0」を出力する。
第1の弁別手段53の後段に計数手段54が設けられ、
この計数手段54は第1の弁別手段53からのデータ
「1」を、図4(b)に示すように、逐次計数して計数
データを形成する。
【0014】さらに、第1の弁別手段53の後段のタイ
マ55は、第1の弁別手段53のデータ「1」でスター
トして所定時間経過後、例えば30ms後にプリセット
データ「1」を出力し、前記計数手段54の計数データ
をクリアし、前記所定時間経過前は「0」データを出力
する。計数手段54の後段に設けられる第2の弁別手段
56は、減速度の継続から衝突を判断する基準値C0を
有し、計数データがこの基準値を越えた時のみデータ
「1」を出力し、越えない場合はデータ「0」を出力す
る。
【0015】タイマ55及び第2の弁別手段56の後段
に設けられる論理積手段は、衝突を判定するものであ
り、タイマ55及び第2の弁別手段56からそれぞれデ
ータ「1」の入力があると、データ「1」を出力し、す
なわち、所定時間内に継続して一定の大きな減速度があ
ると「衝突有り」と判定し、これを満たさない場合には
データ「0」を出力し、「衝突は無し」と判定する。
【0016】したがって、本第1の実施例によれば、ラ
ンプ関数を発生させて、直流成分を除去できるので、加
速度センサ1の出力信号を歪ませることなく、かつその
構成が従来の高域通過フィルタよりも簡単になり、演算
速度が早くなる。図5は図1の衝突判別手段5の第2の
実施例を示す図である。本図に示すように、衝突判別手
段5は、図2のランプ関数発生手段51及び差形成手段
52を共通にする高速衝突用の衝突判別手段5Hと低速
衝突用の衝突判別手段5Lとを有する。衝突判別手段5
H及び5Lにおいて、差形成手段52の差A(n)デー
タを入力する各第1の弁別手段H及びL61及び62
は、減速度の大きさから衝突を判断する基準値G0H及
びG0L、例えばG0H=15G、G0L=5Gを有
し、差A(n)データがこれらの基準値を越えた時のみ
データ「1」を出力し、越えない場合にはデータ「0」
を出力する。
【0017】各第1の弁別手段H及びL61及び62の
後段に各計数手段H及びL63及び64が設けられ、各
計数手段H及びL63及び64は各第1の弁別手段H及
びL61及び62からのデータ「1」を逐次計数して計
数データを形成する。さらに、各第1の弁別手段H及び
L61及び62の後段の各タイマH及びL65及び66
は、第1の弁別手段H及びL61及び62のデータ
「1」でスタートして所定時間経過後、例えばタイマH
65では10ms後にプリセットデータ「1」を出力
し、タイマL66では90ms後にプリセットデータ
「1」を出力し、前記計数手段H及びL63及び64の
計数データをクリアし、前記所定時間経過前は「0」デ
ータを出力する。
【0018】計数手段H及びL63及び64の後段に設
けられる各第2の弁別手段H及びL67及び68は、減
速度の継続から衝突を判断する基準値C0H、C0Lを
有し、各差データがこれら基準値を越えた時のみデータ
「1」を出力し、越えない場合はデータ「0」を出力す
る。各タイマH及びL65及び66及び各第2の弁別手
段H及びL67及び68の後段に設けられる各論理積手
段H及びL65及び66は、衝突を判定するものであ
り、タイマH及びL65及び66及び第2の弁別手段H
及びL67及び68からそれぞれデータ「1」の入力が
あると、データ「1」を出力し、これを満たさない場合
にはデータ「0」を出力する。各論理積手段H及びL6
5及び66の出力に接続される論理和手段71はデータ
「1」又は「0」を出力し、データ「1」の場合には、
高速衝突時と低速衝突時に分けて「衝突有り」との判定
が行われる。また、これを満たさない場合にはデータ
「0」を出力し、「衝突は無し」と判定する。前者の場
合に、高速衝突時と低速衝突時に分けて判定を行うよう
にするのは以下の理由による。
【0019】図6は高速衝突時、低速衝突時の加速度セ
ンサ1の出力波形を示す図である。本図(a)は高速衝
突時の加速度センサ1の出力波形を示し、本図(b)は
低速衝突時の加速度センサ1の出力波形を示すが、高速
衝突時は加速度センサ1の出力波形は、低速衝突時の加
速度センサ1の出力波形と比較して、減速度の振幅が大
きくかつ継続時間が短い。したがって、本第2の実施例
によれば、高速衝突時と低速衝突時の加速度センサ1の
出力波形を考慮するので、第1の実施例に比較してより
確実に衝突を判定できる。
【0020】図7は衝突判別手段5の第3の実施例を示
す図である。本図の構成において、図2の第1の実施例
と異なる構成は、ハンマブロー時誤爆防止手段80が設
けられ、さらに第1の弁別手段53と計数手段54との
間であってタイマ55への分岐後に可変乗算手段58を
設けることである。この可変乗算手段58は第1の弁別
手段53の出力データに乗算する乗算計数「1」又は
「0」を有する。
【0021】前者のハンマブロー時誤爆防止手段80に
は、差形成手段52に接続される第3の弁別手段81が
設けられ、この第3の弁別手段81は、減速度の大きさ
から「衝突が無し」との判断を行う基準値G1、例えば
G1=1.0G、を有し、この基準値G1未満の場合に
はデータ「0」を出力し、差A(n)データがこれを越
える場合にはデータ「1」を出力する。
【0022】さらに、第3の弁別手段81の後段にタイ
マ82が設けられ、このタイマ82は、第3の弁別手段
81からのデータ「0」でスタートして、データ「1」
でクリアストップし、スタート後所定時間経過後、例え
ば100ms後にストップしていなければ、データ
「1」を出力し、スタート後所定時間経過前ではデータ
「0」を出力し、データ「1」を出力中でも、クリアス
トップによりデータ「0」を出力するようにしてある。
【0023】また、差形成手段52の後段に可変乗算手
段83が設けられる。この可変乗算手段83は差形成手
段52の出力データに乗算する乗算計数「1」又は
「0」を有する。前記タイマ82の出力データ「1」の
場合に、可変乗算手段83の乗算計数は「1」となり、
前記タイマ82の出力データ「0」の場合に、可変乗算
手段83の乗算計数は「0」となる。
【0024】この可変乗算手段83の後段に第4の弁別
手段84が設けられる。この第4の弁別手段84は、減
速度の大きさから衝突を判断する基準値G2、例えばG
2=1.5G、を有し差A(n)データがこの基準値G
2を越えた時のみデータ「1」を出力し、越えない場合
はデータ「0」を出力する。この第4の弁別手段84の
後段にタイマ85が設けられる。このタイマ85は第4
の弁別手段84の出力データ「1」によりスタートして
所定時間、例えば5msでストップし、スタートにより
データ「1」を出力し、ストップによりデータ「0」を
出力する。このタイマ85の出力データ「1」により前
記可変乗算手段58の乗算係数は「1」となり、このタ
イマ85の出力データ「0」により前記可変乗算手段5
8の乗算係数は「0」となる。
【0025】図8は図1の衝突判別手段5の第4の実施
例を示す図である。本図に示すように、図5の第2の実
施例に、図7に示すような、ハンマブロー時誤爆防止手
段80を設けたものであり、この目的のために、各第1
の弁別手段H及びL61、62と各計数手段H及びL6
3、64との間であって各タイマH及びL65、66へ
の分岐後に可変乗算手段H及びL72、73が設けら
れ、各可変乗算手段H及びL72、73は各第1の弁別
手段H及びL61、62の出力データに乗算する乗算計
数「1」又は「0」を有する。
【0026】図9は図8の第4の実施例の一連の動作を
説明するフローチャートである。他の実施例の一連の動
作の代表例として、本図に示すように、ステップS1に
おいて、加速度(G)センサ1により検出された減速度
の入力信号を変換した被検出データ(n)が入力され
る。ステップS2において、ランプ関数発生手段51に
おいて、Ramp(n−1)+kをRamp(n)と置
く。
【0027】ステップS3において、被検出データ
(n)>Ramp(n)の成否を判断する。ステップS
4において、上記判断が「NO」なら被検出データ
(n)をRamp(n)と置く。ステップS5におい
て、差形成手段52により、A(n)=被検出データ
(n)−Ramp(n)とする。
【0028】ステップS6において、第3の弁別手段8
1により、A(n)<1.0Gの成否を判断する。ステ
ップS7において、上記判断が「YES」なら、所定時
間100msをプリセットするタイマ82をクリアす
る。ステップS8において、ステップS6の上記判断が
「YES」なら、所定時間100msをプリセットする
タイマ82をカウントする。
【0029】ステップS9において、タイマ82が所定
時間100msを経過したかを判断する。この判断が
「NO」で経過前なら後述するステップS20に進む。
ステップS10において、上記判断が「YES」で経過
後ならフラグF100MS=1をたて後述のステップS
20に進む。ステップS11において、前記ステップS
7の後にA(n)>1.5Gの成否を判断する。この判
断が「NO」なら後述するステップS20に進む。
【0030】ステップS12において、上記判断が「Y
ES」ならフラグF100MS=1の成否を判断する。
この判断が「NO」なら後述するステップS16に進
む。ステップS13において、上記判断が「YES」な
ら所定時間5msをプリセットするタイマ85をカウン
トする。ステップS14において、タイマ85が所定時
間5msが経過したかを判断する。この判断が「NO」
で経過前なら、すなわち、可変乗算H及びL72、73
の乗算係数には「0」が設定され後述するステップS2
0に進む。
【0031】ステップS15において、上記判断が「Y
ES」で経過後ならすなわち、可変乗算H及びL72、
73の乗算係数には「1」が設定され、さらにフラグF
100ms=0、所定時間5msをプリセットするタイ
マ85をクリアする。ステップS16において、第1の
判別手段Hにより、A(n)≧15Gの成否を判断す
る。この判断が「NO」ならステップS18に進む。
【0032】ステップS17において、上記判断が「Y
ES」なら計数手段H63が高速用のカウントを行う。
ステップS18において、A(n)≧5Gの成否を判断
する。この判断が「NO」なら後述するステップS20
に進む。ステップS19において、上記判断が「YE
S」なら計数手段L64が高速用のカウントを行い、後
述するステップS20に進む。
【0033】ステップS20において、第2の判別手段
H67により、計数H63の高速用カウントがCOH以
上かを判断する。ステップS21において、上記判断が
「NO」なら、第2の判別手段L68により、計数L6
4の低速用カウントがCOL以上かを判断する。この判
断が「NO」なら、エンド処理を行う。
【0034】ステップS22において、ステップS2
0、ステップS21での判断がそれぞれ「YES」なら
点火を行う。本実施例によれば、所定時間、減速度が非
常に小さい車両が停止している状態を検出して、その後
減速度が大きくなった場合に、所定時間だけ計数を禁止
することにより、定期検査時にハンマブローされても、
その間は加速度センサ1の被検出データは計数処理され
ないので、誤爆により、エアバッグが展開することはな
くなる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、今
回の被検出データと、前回のランプ関数データにランプ
傾きを決める定数を加算した定数加算値とが比較されて
小さい方が今回のランプ関数データとされ、被検出デー
タとランプ関数データとの差データが算出され、減速度
の大きさから衝突を判断する基準値を越えるかが判断さ
れ、この基準値を越える回数が計数され、減速度の継続
から衝突を判断する基準値を越えるかが判断され、所定
時間内に所定の回数に達したときに衝突有りと判断する
ので、減速度の交流信号成分の歪みを防止し短時間で処
理が可能となる。さらに、高速衝突時にはより短い所定
時間内で、減速度のより大きな基準値でかつ減速度のよ
り短い継続の基準値で、低速衝突時にはより長い所定時
間内で、減速度のより小さな基準値でかつ減速のより長
い継続の基準値で衝突を判断するので、判定の確実性が
増加する。また、減速度が非常に小さく車両が停止して
いる状態を検出して、その後減速度が大きくなった場合
に、その間だけ加速度センサの被検出データが計数処理
されるのを禁止するので、定期検査時に誤爆を防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るエアバッグ衝突演算装置
の全体構成を示す図である。
【図2】図1の衝突判別手段5の第1の実施例を示す図
である。
【図3】図2のランプ関数発生手段51により発生する
ランプ関数を説明する図である。
【図4】図2の各部の主要出力データを説明する図であ
る。
【図5】図1の衝突判別手段5の第2の実施例を示す図
である。
【図6】高速衝突時、低速衝突時の加速度センサ1の出
力波形を示す図である。
【図7】図1の衝突判別手段5の第3の実施例を示す図
である。
【図8】図1の衝突判別手段5の第4の実施例を示す図
である。
【図9】図8の第4の実施例の一連の動作を説明するフ
ローチャートである。
【図10】従来の加速度センサによる出力信号波形を説
明する図である。
【符号の説明】
1…加速度センサ 5…衝突判別手段 51…ランプ関数発生手段 52…差形成手段 53、61、62…第1の判別手段 54、63、64…計数手段 55、65、66…タイマ 56、67、68…第2の弁別手段 57、69、70…論理積手段 71…論理和手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に装備されるエアバッグを展開させ
    るために、加速度センサ(1)により逐次検出された減
    速度の被検出データを基に衝突を判定するエアバッグ衝
    突演算装置において、 今回の前記被検出データと、前回のランプ関数データに
    ランプ傾きを決める定数を加算した定数加算値とを比較
    して小さい方を今回のランプ関数データとするランプ関
    数発生手段(51)と、 前記被検出データと、前記ランプ関数発生手段(51)
    により得られたランプ関数データとの差データを算出す
    る差形成手段(52)と、 減速度の大きさから衝突を判断する基準値を有し前記差
    データがこの基準値を越えるかを判断する第1の弁別手
    段(53)と、 前記差データがこの基準値を越える回数を計数する計数
    手段(54)と、 前記差データがこの基準値を最初に越えるときにスター
    トし、所定時間後にストップするタイマ(55)と、 減速度の継続から衝突を判断する基準値を有し、前記回
    数がこの基準値を越えるかを判断する第2の弁別手段
    (56)と、 前記タイマ(55)及び前記第2の弁別手段(56)の
    出力の論理積を取り、所定時間内に所定の前記回数に達
    したときに衝突有りと判断する論理積手段(57)とを
    備えることを特徴とするエアバッグ衝突演算装置。
  2. 【請求項2】 車両に装備されるエアバッグを展開させ
    るために、加速度センサ(1)により検出された減速度
    の被検出データを基に衝突を判定するエアバッグ衝突演
    算装置において、 今回の前記被検出データと、前回のランプ関数データに
    ランプ傾きを決める定数を加算した定数加算値と比較し
    て小さい方を今回のランプ関数データとするランプ関数
    発生手段(51)と、 前記被検出データと、前記ランプ関数発生手段(51)
    により得られたランプ関数データとの差データを算出す
    る差形成手段(52)と、 高速衝突時に減速度の大きさから衝突を判断するより大
    きな基準値と、低速衝突時に減速度の大きさから衝突を
    判断するより小さな基準値とを有し、前記差データがこ
    れらの基準値を越えるかを判断する第1の弁別手段H及
    びL(61,62)と、 前記差データがこれらの基準値を越える回数を計数する
    計数手段H及びL(63、64)と、 前記差データがこの基準値を最初に越えるときにスター
    トし、高速衝突時により短い所定時間後、低速衝突時に
    より長い所定時間後にストップする2つのタイマ(6
    5、66)と、 高速衝突時に減速度の継続から衝突を判断するより大き
    な基準値と、低速衝突 時に減速度の継続から衝突を判断するより小さな基準値
    とを有し、前記回数がこれらの基準値を越えるかを判断
    する第2の弁別手段H及びL(67,68)と、 前記タイマ(65)及び前記第2の弁別手段H(67)
    の出力の論理積を取り、さらに前記タイマ(66)及び
    前記第2の弁別手段L(68)の出力の論理積を取り、
    所定時間内に所定の前記回数に達したときに衝突有りと
    判断する論理積手段H及びL(69、70)と、 論理積手段H及びL(69、70)のいずれか一方の判
    断により衝突有りと判断する論理和手段(71)とを備
    えることを特徴とするエアバッグ衝突演算装置。
  3. 【請求項3】 減速度が非常に小さく車両が停止してい
    る状態の維持を検出して、その後減速度が大きくなった
    場合に、その間だけ加速度センサ(1)の被検出データ
    が計数処理されるのを禁止することを特徴とする、請求
    項1又は2に記載のエアバッグ衝突演算装置。
JP6097453A 1994-05-11 1994-05-11 エアバッグ衝突演算装置 Withdrawn JPH07304412A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009141654A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Nikon Corp 撮影装置及びそれを備えた通信システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009141654A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Nikon Corp 撮影装置及びそれを備えた通信システム

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