JPH07302839A - 金属膜の加工方法 - Google Patents

金属膜の加工方法

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JPH07302839A
JPH07302839A JP6094200A JP9420094A JPH07302839A JP H07302839 A JPH07302839 A JP H07302839A JP 6094200 A JP6094200 A JP 6094200A JP 9420094 A JP9420094 A JP 9420094A JP H07302839 A JPH07302839 A JP H07302839A
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Hiroshi Maeda
宏 前田
Shinsuke Okihara
真祐 沖原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絶縁膜に隔てられた金属膜同士をレーザ光線
を用いて電気的に短絡させ、その接続抵抗を低抵抗でか
つばらつきを小さくすることができる加工方法を提供す
る。 【構成】 YAGレーザを用いたレーザ光線を複数回し
かも同一箇所に照射することで、金属膜同士の短絡部分
の接続抵抗を低く、かつばらつきを小さくすることがで
きるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子デバイスに用いら
れる金属膜の加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体、液晶デバイスなど、電子
デバイスは薄膜を利用したものが多い。ゆえに電子デバ
イスの加工方法も多岐にわたっているが、レーザ光線を
利用した薄膜の加工技術、特に電気的に短絡させる加工
は、これら電子デバイスの付加価値を増し、かつコスト
から見ても利点を得ることができる技術として注目され
ている。
【0003】ここで図4を用いて絶縁膜に隔てられた金
属膜を電気的に短絡させる従来の加工方法を説明する。
【0004】絶縁基板1の一主面上に第1の金属膜2
と、その上部に形成した絶縁膜3と、その上部に形成し
た第2の金属膜4を具備した電子デバイスについて、第
1の金属膜2と第2の金属膜4は絶縁膜3に隔てられ、
絶縁膜3を挟むよう形成しているので初期的には絶縁を
保っている。この電子デバイスの第1の金属膜2と第2
の金属膜4とを電気的に短絡させるものとして、レーザ
光線5を絶縁基板1の一主面方向から1回照射すること
で絶縁膜3を破壊し、第1の金属膜2と第2の金属膜4
とを溶融、短絡させる方法がある。レーザ光線は微小部
分の加工精度、出力エネルギーの安定性を得るために、
単モードの光励起イットリウム・アルミニウム・ガーネ
ット(以下YAGと略す)レーザがよく用いられてい
る。このレーザ光線の波長は第1高調波で1.06μm
である。図5はレーザ発振後の時間と出力レーザ・エネ
ルギーの関係を示したものであるが、従来は一度の加工
で1つのパルスのレーザ光線が目的の短絡部分に照射さ
れていた。これを以下シングルパルス照射と呼ぶことに
する。また一般に10nsのパルス幅を用いていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の金属
膜の加工方法では、レーザ光線を照射し金属膜同士を短
絡させたとき、その接続抵抗は数Ωから数キロΩまでば
らつく。そこで、低抵抗の短絡を得るために、短絡させ
たい領域で複数の異なる箇所にレーザ光線を照射するこ
とによって、複数箇所の短絡部分を設け、接続抵抗を小
さくする方法がある。
【0006】しかし複数箇所のレーザ照射を行うことは
作業効率が悪く、製造工数がかかり、最終的にコスト高
となる。また複数のレーザ照射箇所を設けることは、デ
バイスの集積化を妨げる。
【0007】本発明は、1箇所のレーザ照射を行い金属
膜同士を電気的に短絡させつつも、短絡部分の接続抵抗
をきわめて低く、かつ安定して得られる金属膜の加工方
法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、絶縁膜を間に挟んで形成した複数層の金属
膜同士を電気的に短絡させる際に、前記金属膜の主面方
向からレーザ光線を複数回同一箇所に照射することによ
り短絡させる金属膜の加工方法である。
【0009】
【作用】本発明は上記方法により、絶縁膜を間に挟んで
形成した複数層の金属膜同士の電気的な短絡において、
接続抵抗を低抵抗で、しかも安定して実現できるもので
ある。
【0010】
【実施例】以下本発明の方法の一実施例について図1,
図2,図3を用いて説明する。
【0011】図1において、ガラス基板11の一主面上
に第1の金属膜としてスパッタ法を用いて形成された膜
厚が200nmのアルミニウム膜12と、アルミニウム
膜12上に絶縁膜としてプラズマCVDによって成膜さ
れた膜厚が400nmの窒化珪素膜13と、窒化珪素膜
13の上に第2の金属膜としてスパッタ法を用いて形成
された膜厚が200nmのアルミニウム膜14とから電
子デバイスが構成されている。この電子デバイスは、絶
縁膜である窒化珪素膜13を挟むよう形成した複数層、
ここでは2層の金属膜であるアルミニウム膜12とアル
ミニウム膜14は初期的には絶縁されている。この電子
デバイスに光励起YAGレーザ光線15(波長1.06
μm)を用いてアルミニウム膜12とアルミニウム膜1
4を電気的に短絡させる加工を行った。レーザ光線はア
ルミニウム膜の主面方向でしかもガラス基板11側から
照射した。レーザの照射面の大きさはアルミニウム膜1
2上で縦2.5μm×横2.5μmである。
【0012】ここで本発明で用いたレーザ光線について
述べる。図2は光励起YAGレーザにおける時間とレー
ザ・エネルギーの関係を示した図である。横軸は時間を
示し、縦軸はレーザ・エネルギーを示している。このよ
うに本実施例ではシングルパルスでなく、レーザ光線の
照射を一度の加工で2回、しかも同一箇所に行ってい
る。
【0013】図2においてレーザ光線は第1パルス、第
2パルスの2つのパルスを持ち、第1パルスと第2パル
スの間隔は約100n秒であった。また第1パルスより
第2パルスの方がレーザ・エネルギーが小さくかつ半値
幅で定義されるパルス幅が第1パルスより第2パルスの
方を大きくすることでアルミニウム膜12とアルミニウ
ム膜14の接続抵抗をより小さくし、しかもばらつきを
より小さくできる。なお本実施例では短時間で2発以上
のレーザ光線を照射する手段として、Qスイッチ制御の
開始時間を励起ランプの励起開始時間より遅らせる方法
を用いた。他の手段として2台のレーザ発振器を使用
し、それぞれの励起タイミングを遅らせて制御し、発射
されるレーザ光線を反射鏡などで合成する方法がある。
【0014】また第1パルスと第2パルスの間隔と、金
属膜同士の接続抵抗の間には相関がある。図3は第1パ
ルスと第2パルスの間隔と歩留りの関係を示している。
図3の縦軸の歩留りは、接続抵抗が20Ω以下を良品と
し、全数に対する良品の百分率で定義している。
【0015】図3から明らかなように、第1パルスと第
2パルスの間隔が3μ秒以下であれば歩留りは特に高
く、実際の製品製造に最も適した値となっている。
【0016】また第1パルスのパルス幅は、本実施例で
は30n秒としたが、20n秒以上であれば金属膜同士
の接続抵抗は小さく、かつばらつきも小さい。
【0017】そして金属膜の膜厚は、上記レーザ光線の
条件であれば、アルミニウムを主成分とする膜において
は少なくとも一方が1μm以下の膜厚なら金属膜同士の
短絡が可能である。
【0018】本実施例ではレーザ光線はパルス励起YA
Gレーザを用いたが、CW発振のYAGレーザを用いて
も同様の効果が得られる。また、単一モード、多モード
の発振であっても同様である。
【0019】また、複数層の金属膜としてアルミニウム
膜12とアルミニウム膜14を用いた電子デバイスを加
工対象物として説明したが、金属膜としては他にタンタ
ル膜、イットリウム・錫酸化物合金、チタン膜、クロー
ム膜の組み合わせでも容易に電気的な短絡が可能であ
る。また絶縁膜についてはタンタル酸化物、シリコン酸
化物、アルミニウム酸化物でも可能である。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、複数回同一箇所にレーザ照射を行うことで、金
属膜同士の短絡部分では十分低い接続抵抗が得られ、し
かも接続抵抗のばらつきは少なく、さらにレーザ照射面
積を従来の約50%にできデバイスの集積化が可能とな
った。また作業効率が飛躍的に改善され、例えば複数箇
所をレーザ照射する場合に比べ製造工数が約50%削減
でき、コストの削減の効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における金属膜の加工方法を
示す断面図
【図2】同レーザ発振後の時間とレーザ・エネルギーの
関係図
【図3】同第1パルスと第2パルスの間隔と、歩留りと
の関係図
【図4】従来の金属膜の加工方法を示す断面図
【図5】同レーザ発振後の時間とレーザ・エネルギーの
関係図
【符号の説明】
12 アルミニウム膜 13 窒化珪素膜 14 アルミニウム膜 15 レーザ光線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁膜を間に挟んで形成した複数層の金
    属膜同士を電気的に短絡させる際に、前記金属膜の主面
    方向からレーザ光線を複数回同一箇所に照射することに
    より短絡させる金属膜の加工方法。
  2. 【請求項2】 YAGレーザを用いてレーザ光線を2回
    金属膜に照射する際に生じる前記レーザ光線の2つのパ
    ルスにおいて、第1パルスと第2パルスの間隔が3μ秒
    以下である請求項1記載の金属膜の加工方法。
  3. 【請求項3】 YAGレーザを用いてレーザ光線を2回
    金属膜に照射する際に生じる前記レーザ光線の2つのパ
    ルスにおいて、第1パルスより第2パルスの方がレーザ
    ・エネルギーが小さく、かつ半値幅で定義されるパルス
    幅が第1パルスより第2パルスのほうが大きい請求項1
    または2記載の金属膜の加工方法。
  4. 【請求項4】 YAGレーザを用いてレーザ光線を2回
    金属膜に照射する際に生じる前記レーザ光線の2つのパ
    ルスにおいて、第1パルスのパルス幅が20n秒以上と
    した請求項1,2または3記載の金属膜の加工方法。
  5. 【請求項5】 金属膜の膜厚は少なくとも一方が1μm
    以下で、前記金属膜はアルミニウムが主成分である請求
    項2,3または4記載の金属膜の加工方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003229484A (ja) * 2001-11-22 2003-08-15 Samsung Electronics Co Ltd レーザリンク構造及びこれを用いるヒューズボックス
JP2007530292A (ja) * 2004-03-31 2007-11-01 アイシン精機株式会社 制御された熱的、物理的改質を用いるパルスレーザ処理。

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