JPH07301562A - 画像のスペクトル解析の方法および装置 - Google Patents
画像のスペクトル解析の方法および装置Info
- Publication number
- JPH07301562A JPH07301562A JP22635993A JP22635993A JPH07301562A JP H07301562 A JPH07301562 A JP H07301562A JP 22635993 A JP22635993 A JP 22635993A JP 22635993 A JP22635993 A JP 22635993A JP H07301562 A JPH07301562 A JP H07301562A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- interferometer
- light
- field
- opd
- spectral
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Spectrometry And Color Measurement (AREA)
Abstract
画素のスペクトル強度を決定する方法および装置を開示
する。 【構成】 この装置は、被写界からの入射光を集め(2
0)、入射光を走査し(22)、その走査された光をし
て干渉計(24)を通過せしめ、干渉計(24)をして
それぞれの画素から発射された光のスペクトル強度の1
次結合の所定の組に対応する変調された光を出力せし
め、干渉計(24)から出力された光を検出器アレイ
(26)上に集束し、検出器アレイ(26)の出力を処
理して(28)、そのそれぞれの画素のスペクトル強度
を決定する。干渉計が移動形のものなら、1次元的検出
器アレイの場合は1つの次元における走査が要求され、
2次元的検出器アレイの場合は走査はいらない。干渉計
が非移動形のものなら、2次元的検出器アレイの場合は
1つの次元における走査が、1次元的検出器アレイの場
合は2つの次元における走査が要求される。
Description
の方法および装置に関し、特に被写界の光学的画像を解
析して、そのそれぞれの画素のスペクトル強度を決定す
る方法および装置に関する。
分離(分散)し、スペクトルを検出するように設計され
た装置である。画像分光計は、被写界からの入射光を集
め、それを解析して、そのそれぞれの画素のスペクトル
強度を決定する分光計である。
界を走査して、走査された光を検出器のアレイ上に集束
させるための、画像平面内のスリットを含む。2次元的
検出器アレイが使用される時は、該アレイの1つの次元
は単一画素に関連する異なる波長をサンプリングするの
に用いられ、視野は1次元的走査器および該アレイの残
りの次元によって覆われる。1次元的検出器アレイが使
用される時は、視野は機械的に2方向に走査され、全て
の検出器は任意の与えられた時刻において単一画素の異
なる波長をサンプリングするためにのみ用いられる。双
方の場合に画像平面内のスリットは、それぞれの検出器
が任意の時刻において、単一画素の単一波長における寄
与のみを見ることを保証するが、そうでなければ、それ
ぞれの画素のスペクトルを分離することは不可能であ
る。
1フレームの大部分の画素を、たとえ分光計の前部光学
装置が実際にそれらの全てからの入射光を同時に集めた
としても、任意の与えられた時刻において測定しえない
という欠点を有する。このようにして、通常のスリット
形の技術では、1つの波長を除き、任意の与えられた時
刻において被測定画素から発射されて特定の検出器に到
達する大部分の放射が排除されるので、得られる情報に
関して無駄が多い。その結果、一定のSN比で必要な情
報を得るために比較的に長い測定時間を要するか、また
は一定の測定時間の場合はSN比(感度)が実質的に低
下する。
の点において利点を有する、画像のスペクトル解析の新
しい方法および装置を提供することである。さらに詳述
すると、本発明の目的は、集められた画像の入射光から
得られる全ての情報をより良く利用して、通常の「スリ
ット」形の画像分光計に比し、必要なフレーム時間を実
質的に減少させ、かつ/または、SN比を実質的に増加
させることである。
界の光学的画像を解析して、そのそれぞれの画素のスペ
クトル強度を決定する方法が提供され、該方法は、
(a)該被写界からの入射光を集めるステップと、
(b)該光をして干渉計を通過せしめ、該干渉計をして
それぞれの画素から発射された光のスペクトル強度の1
次結合の所定の組に対応する変調された光を出力せしめ
るステップと、(c)該干渉計から出力された該光を検
出器アレイ上に集束せしめるステップと、(d)該検出
器アレイの出力を処理してそのそれぞれの画素のスペク
トル強度を決定するステップと、を含む。
なわち干渉計全体または干渉計の素子を移動させること
によってOPD(光路差)を変化させ光を変調する移動
形、および入来放射の入射角と共にOPDを変化させる
非移動形、の双方を利用することによって実施されう
る。すなわち、移動形干渉計においては、各瞬間におい
て、それぞれの検出器は被写界の固定点を見、その信号
はそれから発射される放射のスペクトル内容の1次結合
であり、それは時間と共に変化する。走査器が干渉計の
1回の走査を完了した時は、被写界は該スペクトル内容
の全ての関係のある1次結合について走査され終わって
いる。OPDが入来光の入射角と共に変化する非移動形
干渉計においては、それぞれの検出器は被写界の異なる
点を見、その信号はスペクトル内容の異なる1次結合と
なる。走査器が1フレームの走査を完了した時は、該完
全なフレームはスペクトル内容の全ての関係のある1次
結合について走査され終わっている。
動形干渉計の例としてのヘァブリ・ペローおよびマイケ
ルソンの干渉計の使用によって構成され、また非移動形
干渉計の例としてのマイケルソンおよびサニャック(S
agnac)の干渉計の使用によって構成されるものと
して説明される。
ペクトル解析の装置をも提供する。上述の特徴を有する
方法および装置が従来のスリット形画像分光計と異なる
点は、集められたエネルギーを開口またはスリットによ
って制限することなく、グレーティングまたはプリズム
の代わりに上述のように干渉計を利用し、それによって
装置の処理能力を実質的に増大させている点である。従
って、この方法および装置は、解析されるべき被写界の
入射光から得られる全情報をより良く利用し、それによ
って測定時間を実質的に減少させ、かつ/または、SN
比(感度)を実質的に増大させる。
g,Vol.750,p,140(1987)に所載
の、John B.Wellman著、Imaging
Spectrometers for Terres
trial and Planetary Remot
e Sensingに説明されている、「洋服ブラシ」
設計を考察されたい。
ム内の画素数をm×m、フレーム時間をTとする。アレ
イの全検出器について加算された、1フレーム内のそれ
ぞれの画素において費やされる合計時間は次のようにな
る。
イと同じフレーム率とを用いることにより、特定の画素
において費やされる時間を全検出器について加算した合
計時間は、同じnT/m2となる。しかし、従来のグレ
ーティングまたはプリズムの方法においては、任意の時
刻において毎検出器によって見られるエネルギーは、波
長分解能が領域の1/nになるので、合計の1/n程度
となるが、本発明の方法においては、そのエネルギー
は、変調関数が正弦関数(マイケルソン)または類似の
周期関数(ヘァブリ・ペローでは低フィネスのエアリ関
数)で、多数周期についてのその平均が50%になるの
で、1の程度となる。干渉計測の教科書に記載されてい
るジャキノの利点(またはマルチプレックスの利点)を
有する標準的処理に基づけば、本発明の装置のSN比が
赤外領域においてn0.5の因子だけ(バックグラウン
ドが制限されたパフォーマンス)、また、可視領域内の
狭いピークの諸波長での、特定の波長における信号の、
スペクトル領域内の平均信号に対する比の平方根だけ
(信号の光子雑音が制限されたパフォーマンス)、改善
されることを示せる。ヘァブリ・ペロー干渉計の数学的
処理および定義と、エアリ関数の定義とについては、M
ax BornおよびEmil Wolf著、Prin
ciples of Optics,Pergamon
Press,1980,p.329を参照されたい。
て、必要な全ての光位相差は視野の空間的走査により同
時に走査され、それによってスペクトルを再構成するた
めに必要な全情報が得られるので、スペクトル情報は画
像情報と同時に収集される。
室での解析のための顕微鏡、産業上の監視のためのファ
イバ光学装置、その他の、多くの異なる光学的構成に用
いられうる。さらに、任意の波長領域が、適切なフィル
タおよび光学装置により選択されうる。以下添付図面を
参照しつつ、実施例によって本発明を説明する。
より良く理解されるように、まず、図1に示されている
ような検出器の2次元的アレイを利用した通常の(すな
わち従来技術の)スリット形画像分光計の構成および動
作を参考にする。
リット形画像分光計は、概略的に4に示されている被写
界からの入射光を集め、被写界の実質的に平行な光を、
視野を定めるスリット6により占有された第1焦点面上
に集束させるための、2に示されている望遠鏡などの集
光光学装置を含む。スリット6から出た光は、コリメー
タレンズ8においてコリメートされ、透過形または反射
形グレーティング10を通過せしめられて諸波長を分離
される。グレーティング10からの出力は集束レンズ1
2によって、第2焦点面内の2次元的検出器アレイ14
上に集束せしめられる。検出器アレイ14の出力は、信
号プロセッサ16へ供給される。
いる2次元的検出器アレイ14においては、装置の移動
(例えば航空機内に設置されている時)が、1つの次元
に沿っての走査を実現する。第2次元に沿っての走査
は、装置の移動方向に垂直な向きのスリット6によって
行われる。すなわち、スリット6は、アレイ14内のそ
れぞれの検出器が任意の時刻において、1画素の単一波
長における寄与のみを見ることを保証する。これは、そ
れぞれの画素のスペクトルを分離するために必要であ
る。
術の方法の欠点は、1フレームの大部分の画素が、たと
え望遠鏡(2または他の集光光学装置)がそれら全てか
らのエネルギーを実際に同時に集めたとしても、任意の
与えられた時刻において測定されないことである。その
結果、必要なフレーム時間がかなり増大し、かつ/また
は、そのようなスリットを必要としない装置がもしある
とすればその装置に対してSN比(感度)が実質的に減
少する。
光計の主要成分を示すブロック図である。例えば、図2
の画像分光計は、全体的に20で示された集光光学装置
と、ブロック22で示された1次元的または2次元的走
査器と、ブロック24で示された光路差(OPD)発生
器または干渉計と、ブロック26で示された1次元的ま
たは2次元的検出器アレイと、ブロック28で示された
信号プロセッサおよびディスプレイと、を含む。
ざまな源から来うるものと考える。例えば、源は、放射
を自然に発射し、またはランプまたは他の照明された物
体からの放射を反射し、または透過するものでありう
る。さらに、レーザのUVなどの適切な照明を用い、ま
た照明波長がスペクトル画像装置に到達するのを阻止す
る適切な手段を用い、蛍光またはラマンスペクトルの画
像測定を行って、それぞれの場合における問題の物体ま
たは諸物体についての異なる情報を得ることもできる。
または干渉計24であり、これは、解析されるべき被写
界のそれぞれの画素から発射される光のスペクトル強度
の1次結合の所定の組に対応する変調された光を出力す
る。干渉計の出力は、検出器アレイ26上に集束せしめ
られる。このようにして、全ての必要な光位相差は視野
の空間的走査によって同時に走査され、それによってス
ペクトルを再構成するのに必要な全情報が得られる。こ
のようにして、被写界の全ての画素のスペクトルは、画
像情報と同時に収集され、それによってリアルタイムで
の画像の解析が可能となる。
まな構成で実施される。詳述すると、使用される干渉計
は、移動形または非移動形のいずれでもありえ、検出器
アレイは、干渉計の形式によらず1次元または2次元的
なものでありうる。干渉計が移動形のものであり、検出
器アレイが2次元的なものである時は、OPD走査であ
る干渉計の移動を除外すれば、走査の必要はない。干渉
計が移動形のものであり、検出器アレイが1次元的なも
のである時は、1つの次元における空間的走査が必要で
ある。干渉計が非移動形のものであり、検出器アレイが
2次元的なものである時は、1つの次元におけるOPD
走査が必要である。干渉計が非移動形のものであり、検
出器アレイが1次元的なものである時は、2つの次元に
おける走査が必要であり、一方の次元は空間的走査に関
連し、他方はOPD走査に関連する。
光計の1形式を示す。この分光計は、光を変調するため
にOPDが変化せしめられる移動形干渉計、すなわち走
査される厚さを有するヘァブリ・ペロー干渉計33の使
用に基づいている。
分光計は、被写界のそれぞれの画素のスペクトル強度を
決定するために解析されるべき、全体的に30で示され
た源すなわち被写界を含む。被写界30は、コヒーレン
トでない非単色放射の源でありうる。それは、遠隔検知
のための距離にありえ、その場合には、31に概略的に
示されている集光光学装置は望遠鏡となり、あるいは被
写界30は、顕微鏡的解析のための近接距離にありえ、
その場合には、集光光学装置31は顕微鏡となる。
1次元的機械的走査器、例えば32に示されているミラ
ー走査器へ出力を供給する。走査器32からの出力は、
互いに距離「d」の間隔にある2つの平面的平行反射器
から作られたエタロンを有するヘァブリ・ペロー干渉計
33へ供給される。この例においては、距離「d」は、
機械的走査器、この場合は圧電走査器34を用いること
によって可変である。
は、再集束光学装置35を経て1次元的検出器アレイ3
6上へ供給され、その出力は、信号プロセッサ37へ供
給される。もし2次元的検出器アレイが使用される時
は、走査器32は省略されうる。
は顕微鏡は、実質的に平行なビーム(すなわち、正確に
平行であるか、または極めて大きいF数を有する)をそ
の出力に発生する。そのわけは、このようにするとアレ
イ36内のそれぞれの検出器は、ヘァブリ・ペロー干渉
計33のエタロン33を経ての単一の光位相差に対応す
るからである。光学装置31は、屈折形または反射形の
いずれのものでもありうる。干渉計のエタロン33は装
置の光軸に対して90°をなす。視野を制限する開口ま
たはスリットは使用されていないことに注意すべきであ
る。
うに動作する。アレイ36の検出器素子iは、エタロン
33を、ビームの視線とエタロンの法線との間の固定角
(φi)をもって通過する該ビームから放射を受け、従
ってそれはこの放射を常に、
し、λは考察されている放射の波長であり、nは板の間
の空気の屈折率である。
与えられた時刻において検出器ikに到達する全放射
は、次のような、エアリ関数によるその画素のスペクト
ルのたたみ込みとなる(Max BornおよびEmi
l Wolf著、Principles of Opt
ics,Pergamon Press,1980,
p.327)。
に、次式によって関連する。
形成する特定の検出器
多くの方法のうちの1つを次に述べる。アレイ36は、
N個の検出器の直線的な組から構成され、それらの信号
は同時に且つ独立してモニタされうるものとする。M
は、m本の線(Nより大)のラスタ形走査を行い、図3
の紙面は鉛直方向をなすものとする。N本の線が走査さ
れてしまうまで、Mが1水平線を走査する毎に、エタロ
ン33の厚さ「d」は圧電走査器34により垂直走査器
32と同期してd=0から出発して1ステップだけ増大
せしめられ、N個の厚さのステップが形成される。この
瞬間、エタロンの厚さは元の値に復帰し、厚さは再び走
査される。このプロセスは、走査器が完全な1フレーム
を走査してしまうまで繰返される。
領域を除外すれば、視野の全画素は異なる検出器によ
り、N個の光位相差によって測定される。全ての検出器
信号は、画像および全画素の双方を再構成するために必
要とされる全情報が収集されて信号プロセッサ37へ供
給されるように、高速度でサンプリングされ且つ記録さ
れる。
出器の2次元的アレイを含む構成である。その場合にも
同じ構想が適用されるが、1つの空間的走査は省略され
る。例えば、もしアレイが、SPIE Proceed
ings,Vol.750,p.140(1987)に
所載のJohn B.Wellman著、Imagin
g Spectrometers for Terre
strial and Planetary Remo
te Sensingの第142ページに記載されてい
るものと同様の「プッシュブルーム(push bro
om)」法によるN×mマトリックスであれば、N行お
よびm列は、物体空間内の同じマトリックスに対応す
る。
渉計の厚さまたは光位相差は、1つの線の完成時間の間
は固定される。次に、走査器は垂直方向に1ステップを
行い、ヘァブリ・ペロー干渉計の厚さdはそれと同期し
て、ゼロから出発してN回のステップが行われるまで、
1ステップだけステップせしめられる。N回のステップ
が行われた時には、厚さが再びゼロから出発するように
して、走査器は垂直方向の走査を続け、全視野が走査さ
れるまでこれらのステップは繰返される。
全画素が測定され、記録された情報が処理されて、こと
ごとくの画素のスペクトルが得られる。ことごとくの画
素のスペクトルの再構成は、以下のように適切な数学的
処理によって行われうる。対象となっているスペクトル
領域であるλ1からλ2までをN個の区間に分割する。
もし方程式(2)の積分をN個の波長区間についての和
として近似すれば、方程式(2)は、
クトルIk(λj)との積となり、ここでjはN個の波
長区間を走査し、kは視野内の特定の画素である。もし
マトリックスAijを変換し、それをベクトルI
ik(ik=1,...ないしn)に乗ずれば、画素k
のスペクトルであるベクトルIk(λj)が得られる。
に置かれた2つの準単色源を考察する。ヘァブリ・ペロ
ー干渉計33のフィネスFは、F=10付近の領域内に
あるのが好ましい。そのわけは、(前述のBornおよ
びWolfの出版物の図7.58から)その場合にはエ
アリ関数に十分な変調が得られることと、同時にそれが
極めて狭い線を生じないこととがわかるからである。事
実、この構成は極めて高い波長分解能には対応しない
が、エアリ関数の狭いピーク間においてかなりの量の放
射を損失しないためにはそれが必要である。いかなる場
合にも画像形成により、高分解能は余りにも多くの処理
すべき情報を与えるので、これは望ましい状況である。
4ページの分解能の取扱いは、やはり成立する。そのわ
けは、もし、
て約10%の誤差を生じることがわかるからである。
めに、
0)は、
差の範囲を走査するようになっている。従って、
いては、
る。0.4μから0.8μまでの可視領域においては、
Δλ=0.008μであるから、
しい特徴には、i)干渉計の厚さの範囲およびフィネス
と、検出器アレイの大きさおよび検出器数およびスペク
トル分解能との特殊な整合、およびii)1フレームが
構築される時間内にスペクトル的および空間的情報を同
時に得るための、厚さの走査と空間的走査との間の同
期、が含まれる。
が存在しうる。そのような構成においては、データをと
るシーケンスは、検出器アレイの信号走査の形式と、検
出器アレイが1次元的なものか2次元的なものかとに依
存する。全てのそのような構成は、本発明の範囲内に属
する。
使用する時には、光軸に対して小さい角(φ≒0)をな
して干渉計に入射するビームは、φ2またはそれ以上の
φの累乗に従って変化する光路差を生じることがわか
る。全画素における全スペクトル情報は、光路差を、被
写界走査と同期して走査することにより収集され、その
終了時においては、ことごとくの画素が異なる検出器に
よって全光路差を用いて測定され終わっている。注意深
い記録によって、また(フーリエ変換のような)適切な
マトリックス変換の適用によって、ことごとくの画素の
スペクトルが計算されうる。記録が必要とされるのは、
異なる検出器が、異なる時刻において1画素の異なるO
PDの情報を収集するからである。このようにして、3
0msecの時間(標準的ビデオの通常のフレーム時
間)内に、標準的ビデオフレームのことごとくの画素に
おけるスペクトルが測定されうる。これは、500×5
00画素毎フレームの典型的なマトリックスの場合、1
00分解点毎画素の程度になる。
を干渉計内の素子を移動させる(すなわち、図3に示さ
れているヘァブリ・ペロー干渉計内の板ミラー間の間隔
dを変化させる)ことによって変化させる移動形干渉計
を用いる代わりに、本発明を、非移動形干渉計を用いる
ことによって実施しており、この場合は、OPDは、入
来放射の入射角によって変化する。図4は、後者の形式
の干渉計を用いることによって、すなわちマイケルソン
形干渉計を用いることによって実施された本発明を示
す。
計は、光学的集光装置および走査器(それぞれ図3の3
1および32)からのビームを受け、該ビームを2経路
に分割するビームスプリッタ40を含む。走査器32
は、検出器アレイ36が2次元的であるか、1次元的で
あるかによって、それぞれ1次元的であるか、2次元的
である。1経路は補償器41および逆行反射器42を含
み、第2経路は補償器43および逆行反射器44を含
む。2つの補償器41および43は、同じ材料および同
じ厚さの同じブロックであり、光軸に平行なビームのみ
が補償されるように、2アーム内に反対称的に置かれ
る。2つの逆行反射器42および44は、ビームスプリ
ッタ40から等距離に置かれる。ビームスプリッタ40
は、光軸に平行な光線に対し完全に補償された装置を得
るため、隅の立方体を通るビームの並進が利用されるよ
うに、それぞれの側の表面の一部分のみに半反射コーテ
ィングを有する。
ケルソン形干渉計においては、装置の光釉に平行なビー
ムは、干渉計の2アーム間において補償されるが、装置
の光軸から外れた方向のビームは2アーム間においてO
PD(光路差)を生じ、これは入射角と共に直線的に変
化する。この差は、光軸からの角偏移に比例する。
されたビームが、図3のアレイ36のような検出器アレ
イ上に集束せしめられると、アレイのそれぞれの素子
は、2アーム間において異なるOPDを生じた光を受け
る。このようにして、補償器41をビームスプリッタ4
0に平行にし、補償器42をそれに垂直にした場合に
は、2アーム間における光路差は、小さいφに対して次
の関係を満足することが示されうる。
角、である。簡単にするためにはφ0は45°にとられ
うるが、これは本質的なことではない。nは2つの補償
器41および43の屈折率であり、dは補償器の厚さで
あり、φは光らの角偏移である。
いて必要なOPDの変化が〜1μで ば、dは1mmの程度となる。事実、
ッタ40が入来ビームの側の全表面上において半反射的
になっていれば、補償された光軸を有するもう1つの可
能な構成が得られることに注意すべきである。図4の構
成のスペクトル分解能に関し、検出器に到達する放射の
スペクトル範囲が、適切なフィルタの使用によって、ま
たは光学装置の透過性によって、
イリアスを避けるためには、インタフェログラムはλ1
/2より大きくないOPDステップによってサンプリン
グされなくてはならない。例解のためには、これも2つ
の隣接検出器によって得られるOPDの差であると仮定
しうる。1周期は1波長のOPD変化であるから、2つ
の隣接検出器素子が見るOPDの最大の差は、
波数vおよびv+Δvの2つの線から成るものと仮定す
る。xのOPDに対し結果として得られる強度は、
解された」ものと定める。これは、定められた分解能を
得るために必要なxの最大値xmaxに対する条件を与
える。
すると、
2=2μm、かつNd=100ならば、
自性は、i)OPDが、干渉計への入来放射の入射角の
1次関数であるために、アレイの異なる検出器がそれを
異なるOPDで見ること、といえる。この事実は、空間
的走査および適正な記録と組合わされると、それぞれの
画素のスペクトルのインタフェログラムまたはフーリエ
変換を、画像情報と同時に測定しうるようにする。非移
動形干渉計の場合における走査も、検出器アレイが1次
元的なものであるか、2次元的なものであるかにより、
それぞれ2次元的なものであるか、1次元的なものであ
りうる。
ン干渉計を含む画像分光計であるが、移動形のものを示
す。すなわち、そこではOPDは、干渉計の素子の移動
に伴って変化する。図5の干渉計においては、源50か
らの光は、光学的集光装置51によって集められ、走査
ミラー52上へコリメートされた後に、ビームを2アー
ム内へ分割するビームスプリッタ53を通過する。1ア
ームは補償器54およびミラー55を含み、第2アーム
はミラー56のみを含む。2ミラーからの光は、ビーム
スプリッタ53および集束レンズ57を経て検出器アレ
イ58上へ送られる。
検出器アレイが直線的なものであれば、走査の方向は直
線的アレイの方向に対して垂直となり、走査ミラー52
は被写界を1つの次元において走査する。もし検出器ア
レイが2次元的なものであれば走査器52の必要はな
い。走査器59aは、ミラー56とビームスプリッタ5
3との間の距離を制御する。伝統的なマイケルソン干渉
計に関し、ミラー55を固定してミラー56を走査すれ
ば、被写界内の全画素に対し、2アームのOPDが同時
に変化せしめられる。同期を必要としないものを含め
て、多くの異なる走査構成が可能であり、一方、画像走
査器は、検出器アレイが1次元的なものであるか、また
は2次元的なものであるかによって、必要とされ、また
は必要とされない。
分光計であるが、もう1つの形式の干渉計、すなわちO
PDが入来放射の入射角によって変化する、非移動形の
改変されたサニャック干渉計を用いたものを示す。図4
に示されている画像分光計に関して前述したように、光
軸に対して小さい角をなして干渉計に入射するビーム
は、この角と共に直線的に変化するOPDを生じる。
たサニャック干渉計は、D.E.Hecht著、Opt
ics,Addison−Wesley Publis
hing Company,p.359(1987)に
記載されているものである。この干渉計においては、全
画素の源60からの全放射は、光学的集光装置61によ
ってコリメートされた後、機械的走査器62によって走
査される。光は次にビームスプリッタ63を経て第1反
射器64へ、さらに次に第2反射器65へ送られ、第2
反射器65は光を反射して、ビームスプリッタ63を
経、さらに次に集束レンズ66を経て、検出器アレイ6
7に到達せしめる。このビームは、63によって反射さ
れ、次に65によって反射され、最後に反射器64によ
って反射されたビームと干渉する。1次元的アレイの場
合は2次元的走査が要求されるが、2次元的アレイの場
合は1次元的走査のみが要求される。
は、異なる時刻において異なる検出器により全OPDを
用いて測定され終わっており、従って、スペクトルはフ
ーリエ変換によって再構成されうる。光紬に平行なビー
ムは補償され、光軸に対して角(φ)をなすビームは、
ビームスプリッタ63の厚さ、その屈折率、および角φ
の関数であるOPDを生じる。このOPDは、角が小さ
い場合はφに比例する。適切な変換を適用し、注意深い
記録を行えば、ことごとくの画素のスペクトルが計算さ
れる。
のわずかに改変されたものを示しており、装置の視野内
における、光軸上の中心ビームと、それに対してゼロで
ない角をなす他の平行ビームとを含むビームは、干渉計
に入射し、ビームスプリッタ63によって2つのコヒー
レントビームに分割される。2つの分割されたビーム
は、ミラー64および65によって反射された後再結合
されて、集束レンズ66によりそれらが集束される検出
器アレイ67上に干渉パターンを作る。
な場合は、さまざまな形式の照明に適応するように改造
されうる。図6bは、この考え方を例解するために用い
られうる。例えば、蛍光放射の場合においては、源60
を照明するのにレーザまたはUVランプ68が用いられ
る。源60から発射される誘発された蛍光スペクトル
は、次にスペクトル画像装置によって測定される。蛍光
の場合は、発射量は通常入射光と比較すると極めてわず
かなので、ノッチフィルタ69が検出器アレイ67の前
部、または任意の他の適切な位置に置かれることに注意
すべきである。
反射されたレーザまたはランプ自体の放射を阻止するこ
とである。この阻止は、望ましくない信号による検出器
アレイ67のフラッディングを防止するために必要であ
る。ノッチフィルタ69の機能は、反射または散乱され
たランプからの光をカットオフしうる任意の適切な形式
のフィルタによっても代行されうる。UVランプの場合
は、通常はランプ自体が、サンプル上に入射する光のス
ペクトル範囲を制限するカットオフフィルタを含む。さ
らに、蛍光は通常は弱いので、測定のSN比を増大させ
るために、冷却または強化された検出器アレイが使用さ
れうる。
が使用されること以外は、蛍光の場合と同様である。反
射解析の場合は、放射源は図6bと同様に置かれる。透
過解析の場合は、放射源は源60の背後、すなわち図6
bにおける源60の左方に置かれる。
外部の走査器(移動被写界)を用いることによって、ま
たは干渉計自体を回転させること(移動縞)によって行
われうる。これは、図7を参照すると良く理解でき、そ
こでは、サニャック干渉計の入口において角θだけ回転
せしめられた任意の光線、例えば図示されている中心光
線が、出力において同じ角だけ回転せしめられることが
見られる。しかし、対応する分割されたビーム間のOP
Dは変化する。
ク干渉計の角θだけの回転は、出力ビームを空間内で固
定されたままにするが、OPDを前と同量だけ変化させ
る。図6aおよび図6bのサニャック構成においては、
ビームスプリッタに角βで入射した光線(図6aではθ
=60°、図6bではβ=45°)は、OPD=0で干
渉計を通過するが、一般的な角β−θで入射した光線は
次の方程式で与えられるOPDを生じる。
ては60°、図6bにおいては45°) θ=光軸からの光線の角距離または中心位置に関するサ
ニャック回転角 t=ビームスプリッタの厚さ n=ビームスプリッタの屈折率 である。
て近似されうる。
程式(21)に対しても成立する。方程式(30)から
は、中心位置に関して正負双方の角に走査することによ
り、ことごとくの画素に対する両側のインタフェログラ
ムを得ることができ、それが位相誤差の解消を助けて、
フーリエ変換の計算においてより正確な結果を与えるこ
とがわかる。走査の振幅は達成される最大のOPDを決
定し、それは測定のスペクトル分解能に関連する。角ス
テップの大きさはOPDステップを決定し、それはさら
に、装置が感度を示す最短波長によって定められる。事
実、ナイキストの定理によれば、このOPDステップ
は、装置が感度を示す最短波長の半分より小さくなくて
はならない。
マトリックス内の検出器素子の限定された大きさであ
る。集束光学装置を経て該素子は、サニャック干渉計内
の限定されたOPDを見、それはインタフェログラムを
方形関数でたたみ込む効果を有する。これは結果とし
て、短波長における装置の感度の低下をもたらし、それ
は素子が見るOPDに等しいか、またはそれ以下である
波長に対してはゼロまで低下する。この理由により、変
調伝達関数(MTF)条件が満足されること、すなわち
検出器素子が干渉計内に見るOPDが、装置が感度を示
す最短波長より小であること、が保証されなくてはなら
ない。
ているが、光が顕微鏡の対物レンズを経て反射器上に集
束されるように構成された、移動形のマイケルソン干渉
計を含むもう1つの画像分光計を示す。すなわち、図9
に示されている分光計は、光源71と、物体72b上に
集束させるための、集光レンズ72aを含む顕微鏡の光
学装置72を備えている。光学装置72はさらに光を、
走査器73を経、ビームスプリッタ74を経て2つの反
射器75および76へ、さらに集束レンズ77を経て検
出器アレイ78上へ送るためのコリメータレンズ72c
を含む。図9の構成における検出器アレイ78、また前
述の構成における検出器アレイは、CCD(電荷結合デ
バイス)でありうる。
的なものであれば、視野を1つの次元において走査す
る。もし検出器アレイが2次元的なものであれば、それ
は必要ない。反射器75および顕微鏡光学装置は、光軸
に沿っていっしょに移動し、図5に関連して前述したよ
うに、走査器73(もし存在すれば)と同期してOPD
の走査を行う。
OPDは、以下の2つの方法で走査されうる。 (1)干渉計が固定位置に保たれる固定形の干渉計が使
用され、被写界は光学的走査器によって走査される。検
出器アレイ内のそれぞれの検出器は焦点面上の位置に着
座し、そこからそれは固定されたOPDによって放射を
見、そのOPDは検出器毎に変化するので、被写界の走
査は、それぞれの画素が走査の終了時には全ての検出器
によって、従って全てのOPDによって、見られること
を保証する。走査の終了時には、全画素に対してフーリ
エ変換が適用されうる。 (2)被写界が固定状態に保たれる移動形干渉計が使用
され、干渉計の素子または全干渉計自体が、それぞれの
検出器が常に同じ画素を、しかし異なる時刻には異なる
OPDを通して見るように、走査される。走査の終了時
には、全画素が全OPDを用いて測定され終わってい
る。従って、ことごとくの検出器によって測定された信
号関数に対してフーリエ変換が適用されうる。
被写界全体が解析されるべきであれば、干渉計の走査に
対して被写界の光学的走査が追加されなくてはならな
い。線走査器の場合(被写界が領域ではなく線である場
合)には、干渉計以外の追加の光学的走査は必要ない
が、検出器アレイの次元性および使用される干渉計の形
式により多くの動作構成がありうる。
ぞれの場合における特殊な要求および幾何学的制限に基
づくべきである。例えば、方法(1)においては、スペ
クトル分解能は、セットアップの幾何学的条件によって
許容される検出器数および全OPDの範囲によって制限
される。方法(2)においては、使用される干渉計の形
式によって、極めて大きいOPDに達することが可能で
ある。達成されうるスペクトル分解能は、走査される最
大OPDが大きいほど大きくなるので、高分解能が要求
される時は第2の方法の方が適していることは明らかで
ある。
方法、すなわち被写界が固定され、OPD走査が干渉計
の可動素子または干渉計自体によって行われる方法に、
また、被写界を固定状態に保ち被写界を横切って干渉縞
を走査するために、追加の補償走査器ミラー(片面また
は両面形)を有する固定干渉計に基づく第3方法に、基
づいている。第2および第3方法においては、光は移動
形干渉計を通過せしめられ、その場合、干渉計の素子ま
たは補償ミラー、または干渉計自体を移動させることに
よってOPDが変化せしめられて光を変調し、それによ
って、それぞれの瞬間においてそれぞれの検出器が、そ
れぞれの画素から発射される光のスペクトル内容の1次
結合(フーリエ変換)を見、またそれが被写界の異なる
画素を見るようになっており、また走査器が1回の走査
を完了した時完全な被写界が、スペクトル内容の、全て
の関係のある1次結合について走査され終わっているよ
うになっている。
アレイが直線的なものであれば、被写界はやはり1つの
次元において走査されなくてはならない。図面におい
て、図10から図15までは、第2方法の別の実施およ
び第3方法の2つの実施、すなわち被写界が固定状態に
保たれ、干渉縞が被写界を走査する場合を示している。
って行われる前述の方法(1)に基づくのではなく、前
述の方法(2)、すなわち干渉計の可動素子によって走
査を行う方法に基づく以外の点では、図6aに示されて
いる改変されたサニャック干渉計と同様な形式の画像分
光計を示す。
計は、光学画像源110を含み、その全画素の全スペク
トル情報が、光学的集光装置111によってコリメート
された後、機械的走査器112により走査される点にお
いて、図6aに示されているものと同様である。この走
査器は、検出器アレイが直線的なものであった場合にの
み必要とされる。もしそれが2次元的なものであれば、
この走査器はいらない。光は次にビームスプリッタ11
3を経て第1反射器114へ、さらに次に第2反射器1
15へ送られ、第2反射器115は光を、ビームスプリ
ッタ113を経、さらに次に集束レンズ116を経て、
検出器アレイ117へ反射する。しかし、図10に示さ
れている装置においては、ビームスプリッタ113が光
路に対して垂直(かつ紙面に対しても垂直)な軸の回り
に回転せしめられて、走査を行う。すなわち、ビームス
プリッタのこの回転は、画素からのコリメートされたビ
ームが、それの集束される相手の検出器を変えることな
く、特定の検出器に到達するためのOPDを変化せしめ
る。従って、光軸に対するビームスプリッタ角の走査
が、ことごとくの画素をあるOPD範囲によって走査さ
れるようにすることは明らかである。
が干渉計によって行われる)においては、検出器が置か
れた焦点面に着目すると、干渉計の形式によって、被写
界の画像が、いくつかの移動する干渉縞に重ね合わさ
れ、または明暗の被写界間で交互することがわかる。上
述の方法(1)(被写界走査形方法)においては、光学
的走査器が移動するのに伴い、被写界の画像は焦点面を
通って走査するが、縞はこの面上に静止したままになっ
ていることがわかる。従って、被写界のそれぞれの点は
焦点面上の異なるOPDに対応する諸位置を通過する。
1回の走査の終了時には、それぞれの画素に対する全て
の必要な情報が収集される。従って、2方法の結果は同
様であるが、第2方法に基づく構成は、上述のようにい
くつかの利点を有する。
装置のスペクトル分解能を増大させる、光透過性材料か
らなる光学板128を含む点以外では、上述の図10ま
たは図6のものと同様な画像分光計示す。この場合、光
学板128はビームスプリッタ123と第2反射器12
5との間に置かれ、第2反射器125は第1反射器12
4からの光を、ビームスプリッタ123を経、さらに次
に集束レンズ126を経て、検出器アレイ128へ反射
する。
135、光学板138、ビームスプリッタ133、およ
び集束レンズ136を含めての検出器アレイ137が、
わずかに異なる方向を有する以外の点では、図11のも
のと極めて類似した画像分光計を示す。
干渉計を含む画像分光計を示す。しかし、この場合は、
2次元的検出器アレイ147が使用されており、従っ
て、図5に示されている装置におけるような2次元的走
査ではなく、1次元的走査で十分である。従って、図1
3においては、走査は走査器149aによって制御され
るミラー146によって行われて、該ミラーとビームス
プリッタ143との間の距離を変化させ、それによって
OPDを変化せしめる。このようにして、図13に示さ
れている装置は、図5に含まれている同期回路59およ
び走査ミラー52の必要性を回避している。
の2つの実施例を示し、これらは図10に示されている
実施例にまさる利点を有する。すなわち、回転するビー
ムスプリッタを備えたサニャック干渉計に基づく図10
に示されている装置においては、縞間距離はビームスプ
リッタの角の関数として変化する。これは変換アルゴリ
ズムを不便なものにし、使用困難にする。しかし、図1
4および図15に示されている実施例においては、縞
は、それらの間の距離を変えることなく画像を走査す
る。このようにして、一定した縞の距離が実現され、よ
り高いスペクトル分解能と、より容易なアルゴリズムと
が可能になる。
スプリッタ153を含むサニャック干渉計に基づく装置
を示す。しかし、この場合は、ビームスプリッタ153
ではなく、走査ミラー152が、光軸に対して垂直(か
つ紙面に対しても垂直)な軸の回りに回転せしめられて
走査を行う。図14に示されているように、ミラー15
2は両面形ミラーである。
ので、図14におけるミラー152のように回転せしめ
られることにより、ビームスプリッタ163を経てOP
D走査を行う点以外では、図14におけると同様な構成
を示す。図14および図15においては、干渉計は移動
形のものではないが、走査ミラーの特殊な配置によっ
て、移動形の場合におけると同様に働く。本発明のその
他の変形、改変、および応用は明らかであろう。
れた画像分光計は、単に視野内のことごとくの画素から
来る光の強度を測定するのみでなく、あらかじめ定めら
れている波長範囲内におけるそれぞれの画素のスペクト
ルをも測定する。それらはまた、任意の与えられた時刻
において視野内のそれぞれの画素が発射する全放射をよ
り良く利用し、従って、フレーム時間の顕著な減少およ
び/または分光計の感度の顕著な増大を可能ならしめ
る。このような分光計は、異なる形式の干渉計および光
学的集光および集束装置を用いることができ、また医学
的診断への応用、地質学上および農学上の研究のための
遠隔検知、などを含むさまざまな応用に使用されうる。
施例に関して説明してきたが、多くの変形、改変、およ
び本発明の他の応用がなされうることを認識すべきであ
る。
示す図。
分を示すブロック図。
るヘァブリ・ペロー干渉計の使用に基づき、本発明に従
って構成された画像分光計を示す図。
いられる、逆行反射器を有するマイケルソン干渉計を示
す図。
るもう1つの移動形干渉計、すなわちマイケルソン形干
渉計を示す図。
1つの非移動形干渉計、すなわち改変されたサニャック
干渉計を示し、bは、本発明の画像分光計内に用いられ
るさらにもう1つの非移動形干渉計、すなわち改変され
たサニャック干渉計を示す図。
の入口における光線の回転が、出力における光線をも同
じ角だけ回転させ、かつ対応する分割ビーム間のOPD
を変化させることを概略的に示す図。
の回転によって実現されうることを概略的に示す図。
対物レンズを経てミラー上への集束が行われる、改変さ
れたマイケルソン画像分光計によって実施された本発明
を示す図。
たサニャック干渉計であるが、走査が干渉計の可動素子
によって行われるものを示す図。
あるが、ビームスプリッタに対して90°をなす、光を
透過させる材料で作られた追加の光学板を有するものを
示す図。
成分は異なった方向を有し、追加の光学板138はビー
ムスプリッタに対してやはり90°をなす図。
ン形干渉計であるが、2次元的検出器アレイを有するも
のを示す図。
あるが、ビームスプリッタではなく走査ミラーを有する
ものを示す図。
れば図14と同様の図。
置
の方法および装置に関し、特に被写界の光学的画像を解
析して、そのそれぞれの画素のスペクトル強度を決定す
る方法および装置に関する。
分離(分散)し、スペクトルを検出するように設計され
た装置である。画像分光計は、被写界からの入射光を集
め、それを解析して、そのそれぞれの画素のスペクトル
強度を決定する分光計である。
界を走査して、走査された光を検出器のアレイ上に集束
させるための、画像平面内のスリットを含む。2次元的
検出器アレイが使用される時は、該アレイの1つの次元
は単一画素に関連する異なる波長をサンプリングするの
に用いられ、視野は1次元的走査器および該アレイの残
りの次元によって覆われる。1次元的検出器アレイが使
用される時は、視野は機械的に2方向に走査され、全て
の検出器は任意の与えられた時刻において単一画素の異
なる波長をサンプリングするためにのみ用いられる。双
方の場合に画像平面内のスリットは、それぞれの検出器
が任意の時刻において、単一画素の単一波長における寄
与のみを見ることを保証するが、そうでなければ、それ
ぞれの画素のスペクトルを分離することは不可能であ
る。
1フレームの大部分の画素を、たとえ分光計の前部光学
装置が実際にそれらの全てからの入射光を同時に集めた
としても、任意の与えられた時刻において測定しえない
という欠点を有する。このようにして、通常のスリット
形の技術では、1つの波長を除き、任意の与えられた時
刻において被測定画素から発射されて特定の検出器に到
達する大部分の放射が排除されるので、得られる情報に
関して無駄が多い。その結果、一定のSN比で必要な情
報を得るために比較的に長い測定時間を要するか、また
は一定の測定時間の場合はSN比(感度)が実質的に低
下する。
の点において利点を有する、画像のスペクトル解析の新
しい方法および装置を提供することである。さらに詳述
すると、本発明の目的は、集められた画像の入射光から
得られる全ての情報をより良く利用して、通常の「スリ
ット」形の画像分光計に比し、必要なフレーム時間を実
質的に減少させ、かつ/または、SN比を実質的に増加
させることである。
界の光学的画像を解析して、そのそれぞれの画素のスペ
クトル強度を決定する方法が提供され、該方法は、
(a)該被写界からの入射光を集めるステップと、
(b)該光をして干渉計を通過せしめ、該干渉計をして
それぞれの画素から発射された光のスペクトル強度の1
次結合の所定の組に対応する変調された光を出力せしめ
るステップと、(c)該干渉計から出力された該光を検
出器アレイ上に集束せしめるステップと、(d)該検出
器アレイの出力を処理してそのそれぞれの画素のスペク
トル強度を決定するステップと、を含む。
なわち干渉計全体または干渉計の素子を移動させること
によってOPD(光路差)を変化させ光を変調する移動
形、および入来放射の入射角と共にOPDを変化させる
非移動形、の双方を利用することによって実施されう
る。すなわち、移動形干渉計においては、各瞬間におい
て、それぞれの検出器は被写界の固定点を見、その信号
はそれから発射される放射のスペクトル内容の1次結合
であり、それは時間と共に変化する。走査器が干渉計の
1回の走査を完了した時は、被写界は該スペクトル内容
の全ての関係のある1次結合について走査され終わって
いる。OPDが入来光の入射角と共に変化する非移動形
干渉計においては、それぞれの検出器は被写界の異なる
点を見、その信号はスペクトル内容の異なる1次結合と
なる。走査器が1フレームの走査を完了した時は、該完
全なフレームはスペクトル内容の全ての関係のある1次
結合について走査され終わっている。
動形干渉計の例としてのヘァブリ・ペローおよびマイケ
ルソンの干渉計の使用によって構成され、また非移動形
干渉計の例としてのマイケルソンおよびサニャック(S
agnac)の干渉計の使用によって構成されるものと
して説明される。
ペクトル解析の装置をも提供する。上述の特徴を有する
方法および装置が従来のスリット形画像分光計と異なる
点は、集められたエネルギーを開口またはスリットによ
って制限することなく、グレーティングまたはプリズム
の代わりに上述のように干渉計を利用し、それによって
装置の処理能力を実質的に増大させている点である。従
って、この方法および装置は、解析されるべき被写界の
入射光から得られる全情報をより良く利用し、それによ
って測定時間を実質的に減少させ、かつ/または、SN
比(感度)を実質的に増大させる。
g,Vol.750,p,140(1987)に所載
の、John B.Wellman著、Imaging
Spectrometers for Terres
trial and Planetary Remot
e Sensingに説明されている、「洋服ブラシ」
設計を考察されたい。
ム内の画素数をm×m、フレーム時間をTとする。アレ
イの全検出器について加算された、1フレーム内のそれ
ぞれの画素において費やされる合計時間は次のようにな
る。
イと同じフレーム率とを用いることにより、特定の画素
において費やされる時間を全検出器について加算した合
計時間は、同じnT/m2となる。しかし、従来のグレ
ーティングまたはプリズムの方法においては、任意の時
刻において毎検出器によって見られるエネルギーは、波
長分解能が領域の1/nになるので、合計の1/n程度
となるが、本発明の方法においては、そのエネルギー
は、変調関数が正弦関数(マイケルソン)または類似の
周期関数(ヘァブリ・ペローでは低フィネスのエアリ関
数)で、多数周期についてのその平均が50%になるの
で、1の程度となる。干渉計測の教科書に記載されてい
るジャキノの利点(またはマルチプレックスの利点)を
有する標準的処理に基づけば、本発明の装置のSN比が
赤外領域においてn0.5の因子だけ(バックグラウン
ドが制限されたパフォーマンス)、また、可視領域内の
狭いピークの諸波長での、特定の波長における信号の、
スペクトル領域内の平均信号に対する比の平方根だけ
(信号の光子雑音が制限されたパフォーマンス)、改善
されることを示せる。ヘァブリ・ペロー干渉計の数学的
処理および定義と、エアリ関数の定義とについては、M
ax BornおよびEmil Wolf著、Prin
ciples of Optics Pergamon
Press,1980,p.329を参照されたい。
て、必要な全ての光位相差は視野の空間的走査により同
時に走査され、それによってスペクトルを再構成するた
めに必要な全情報が得られるので、スペクトル情報は画
像情報と同時に収集される。
室での解析のための顕微鏡、産業上の監視のためのファ
イバ光学装置、その他の、多くの異なる光学的構成に用
いられうる。さらに、任意の波長領域が、適切なフィル
タおよび光学装置により選択されうる。以下添付図面を
参照しつつ、実施例によって本発明を説明する。
より良く理解されるように、まず、図1に示されている
ような検出器の2次元的アレイを利用した通常の(すな
わち従来技術の)スリット形画像分光計の構成および動
作を参考にする。
リット形画像分光計は、概略的に4に示されている被写
界からの入射光を集め、被写界の実質的に平行な光を、
視野を定めるスリット6により占有された第1焦点面上
に集束させるための、2に示されている望遠鏡などの集
光光学装置を含む。スリット6から出た光は、コリメー
タレンズ8においてコリメートされ、透過形または反射
形グレーティング10を通過せしめられて諸波長を分離
される。グレーティング10からの出力は集束レンズ1
2によって、第2焦点面内の2次元的検出器アレイ14
上に集束せしめられる。検出器アレイ14の出力は、信
号プロセッサ16へ供給される。
いる2次元的検出器アレイ14においては、装置の移動
(例えば航空機内に設置されている時)が、1つの次元
に沿っての走査を実現する。第2次元に沿っての走査
は、装置の移動方向に垂直な向きのスリット6によって
行われる。すなわち、スリット6は、アレイ14内のそ
れぞれの検出器が任意の時刻において、1画素の単一波
長における寄与のみを見ることを保証する。これは、そ
れぞれの画素のスペクトルを分離するために必要であ
る。
術の方法の欠点は、1フレームの大部分の画素が、たと
え望遠鏡(2または他の集光光学装置)がそれら全てか
らのエネルギーを実際に同時に集めたとしても、任意の
与えられた時刻において測定されないことである。その
結果、必要なフレーム時間がかなり増大し、かつ/また
は、そのようなスリットを必要としない装置がもしある
とすればその装置に対してSN比(感度)が実質的に減
少する。
光計の主要成分を示すブロック図である。例えば、図2
の画像分光計は、全体的に20で示された集光光学装置
と、ブロック22で示された1次元的または2次元的走
査器と、ブロック24で示された光路差(OPD)発生
器または干渉計と、ブロック26で示された1次元的ま
たは2次元的検出器アレイと、ブロック28で示された
信号プロセッサおよびディスプレイと、を含む。
ざまな源から来うるものと考える。例えば、源は、放射
を自然に発射し、またはランプまたは他の照明された物
体からの放射を反射し、または透過するものでありう
る。さらに、レーザのUVなどの適切な照明を用い、ま
た照明波長がスペクトル画像装置に到達するのを阻止す
る適切な手段を用い、蛍光またはラマンスペクトルの画
像測定を行って、それぞれの場合における問題の物体ま
たは諸物体についての異なる情報を得ることもできる。
または干渉計24であり、これは、解析されるべき被写
界のそれぞれの画素から発射される光のスペクトル強度
の1次結合の所定の組に対応する変調された光を出力す
る。干渉計の出力は、検出器アレイ26上に集束せしめ
られる。このようにして、全ての必要な光位相差は視野
の空間的走査によって同時に走査され、それによってス
ペクトルを再構成するのに必要な全情報が得られる。こ
のようにして、被写界の全ての画素のスペクトルは、画
像情報と同時に収集され、それによってリアルタイムで
の画像の解析が可能となる。
まな構成で実施される。詳述すると、使用される干渉計
は、移動形または非移動形のいずれでもありえ、検出器
アレイイは、干渉計の形式によらず1次元または2次元
的なものでありうる。干渉計が移動形のものであり、検
出器アレイが2次元的なものである時は、OPD走査で
ある干渉計の移動を除外すれば、走査の必要はない。干
渉計が移動形のものであり、検出器アレイが1次元的な
ものである時は、1つの次元における空間的走査が必要
である。干渉計が非移動形のものであり、検出器アレイ
が2次元的なものである時は、1つの次元におけるOP
D走査が必要である。干渉計が非移動形のものであり、
検出器アレイが1次元的なものである時は、2つの次元
における走査が必要であり、一方の次元は空間的走査に
関連し、他方はOPD走査に関連する。
光計の1形式を示す。この分光計は、光を変調するため
にOPDが変化せしめられる移動形干渉計、すなわち走
査される厚さを有するヘァブリ・ペロー干渉計33の使
用に基づいている。
分光計は、被写界のそれぞれの画素のスペクトル強度を
決定するために解析されるべき、全体的に30で示され
た源すなわち被写界を含む。被写界30は、コヒーレン
トでない非単色放射の源でありうる。それは、遠隔検知
のための距離にありえ、その場合には、31に概略的に
示されている集光光学装置は望遠鏡となり、あるいは被
写界30は、顕微鏡的解析のための近接距離にありえ、
その場合には、集光光学装置31は顕微鏡となる。
1次元的機械的走査器、例えば32に示されているミラ
ー走査器へ出力を供給する。走査器32からの出力は、
互いに距離「d」の間隔にある2つの平面的平行反射器
から作られたエタロンを有するヘァブリ・ペロー干渉計
33へ供給される。この例においては、距離「d」は、
機械的走査器、この場合は圧電走査器34を用いること
によって可変である。
は、再集束光学装置35を経て1次元的検出器アレイ3
6上へ供給され、その出力は、信号プロセッサ37へ供
給される。もし2次元的検出器アレイが使用される時
は、走査器32は省略されうる。
は顕微鏡は、実質的に平行なビーム(すなわち、正確に
平行であるか、または極めて大きいF数を有する)をそ
の出力に発生する。そのわけは、このようにするとアレ
イ36内のそれぞれの検出器は、ヘァブリ・ペロー干渉
計33のエタロン33を経ての単一の光位相差に対応す
るからである。光学装置31は、屈折形または反射形の
いずれのものでもありうる。干渉計のエタロン33は装
置の光軸に対して90°をなす。視野を制限する開口ま
たはスリットは使用されていないことに注意すべきであ
る。
うに動作する。アレイ36の検出器素子iは、エタロン
33を、ビームの視線とエタロンの法線との間の固定角
(φi)をもって通過する該ビームから放射を受け、従
ってそれはこの放射を常に、
し、λは考察されている放射の波長であり、nは板の間
の空気の屈折率である。
与えられた時刻において検出器ikに到達する全放射
は、次のような、エアリ関数によるその画素のスペクト
ルのたたみ込みとなる(Max BornおよびEmi
l Wolf著、Principles of Opt
ics,Pergamon Press,1980,
p.327)。
に、次式によって関連する。
形成する特定の検出器
多くの方法のうちの1つを次に述べる。アレイ36は、
N個の検出器の直線的な組から構成され、それらの信号
は同時に且つ独立してモニタされうるものとする。M
は、m本の線(Nより大)のラスタ形走査を行い、図3
の紙面は鉛直方向をなすものとする。N本の線が走査さ
れてしまうまで、Mが1水平線を走査する毎に、エタロ
ン33の厚さ「d」は圧電走査器34により垂直走査器
32と同期してd=0から出発して1ステップだけ増大
せしめられ、N個の厚さのステップが形成される。この
瞬間、エタロンの厚さは元の値に復帰し、厚さは再び走
査される。このプロセスは、走査器が完全な1フレーム
を走査してしまうまで繰返される。
領域を除外すれば、視野の全画素は異なる検出器によ
り、N個の光位相差によって測定される。全ての検出器
信号は、画像および全画素の双方を再構成するために必
要とされる全情報が収集されて信号プロセッサ37へ供
給されるように、高速度でサンプリングされ且つ記録さ
れる。
出器の2次元的アレイを含む構成である。その場合にも
同じ構想が適用されるが、1つの空間的走査は省略され
る。例えば、もしアレイが、SPIE Proceed
ings,Vol.750,p.140(1987)に
所載のJohn B.Wellman著、Imagin
g Spectrometers for Terre
strial and Planetary Remo
te Sensingの第142ページに記載されてい
るものと同様の「プッシュブルーム(push bro
om)」法によるN×mマトリックスであれば、N行お
よびm列は、物体空間内の同じマトリックスに対応す
る。
渉計の厚さまたは光位相差は、1つの線の完成時間の間
は固定される。次に、走査器は垂直方向に1ステップを
行い、ヘァブリ・ペロー干渉計の厚さdはそれと同期し
て、ゼロから出発してN回のステップが行われるまで、
1ステップだけステップせしめられる。N回のステップ
が行われた時には、厚さが再びゼロから出発するように
して、走査器は垂直方向の走査を続け、全視野が走査さ
れるまでこれらのステップは繰返される。
全画素が測定され、記録された情報が処理されて、こと
ごとくの画素のスペクトルが得られる。ことごとくの画
素のスペクトルの再構成は、以下のように適切な数学的
処理によって行われうる。対象となっているスペクトル
領域であるλ1からλ2までをN個の区間に分割する。
もし方程式(2)の積分をN個の波長区間についての和
として近似すれば、方程式(2)は、
クトルIk(λj)との積となり、ここでjはN個の波
長区間を走査し、kは視野内の特定の画素である。もし
マトリックスAijを変換し、それをベクトルI
ik(ik=1,...ないしn)に乗ずれば、画素k
のスペクトルであるベクトルIk(λj)が得られる。
に置かれた2つの準単色源を考察する。ヘァブリ・ペロ
ー干渉計33のフィネスFは、F=10付近の領域内に
あるのが好ましい。そのわけは、(前述のBornおよ
びWolfの出版物の図7.58から)その場合にはエ
アリ関数に十分な変調が得られることと、同時にそれが
極めて狭い線を生じないこととがわかるからである。事
実、この構成は極めて高い波長分解能には対応しない
が、エアリ関数の狭いピーク間においてかなりの量の放
射を損失しないためにはそれが必要である。いかなる場
合にも画像形成により、高分解能は余りにも多くの処理
すべき情報を与えるので、これは望ましい状況である。
4ページの分解能の取扱いは、やはり成立する。そのわ
けは、もし、
よって約10%の誤差を生じることがわかるからであ
る。
めに、
を仮定する。
0)は、
差の範囲を走査するようになっている。従って、
程度となる。
いては、
る。0.4μから0.8μまでの可視領域においては、
Δλ=0.008μであるから、
しい特徴には、i)干渉計の厚さの範囲およびフィネス
と、検出器アレイの大きさおよび検出器数およびスペク
トル分解能との特殊な整合、およびii)1フレームが
構築される時間内にスペクトル的および空間的情報を同
時に得るための、厚さの走査と空間的走査との間の同
期、が含まれる。
が存在しうる。そのような構成においては、データをと
るシーケンスは、検出器アレイの信号走査の形式と、検
出器アレイが1次元的なものか2次元的なものかとに依
存する。全てのそのような構成は、本発明の範囲内に属
する。
使用する時には、光軸に対して小さい角(φ≒0)をな
して干渉計に入射するビームは、φ2またはそれ以上の
φの累乗に従って変化する光路差を生じることがわか
る。全画素における全スペクトル情報は、光路差を、被
写界走査と同期して走査することにより収集され、その
終了時においては、ことごとくの画素が異なる検出器に
よって全光路差を用いて測定され終わっている。注意深
い記録によって、また(フーリエ変換のような)適切な
マトリックス変換の適用によって、ことごとくの画素の
スペクトルが計算されうる。記録が必要とされるのは、
異なる検出器が、異なる時刻において1画素の異なるO
PDの情報を収集するからである。このようにして、3
0msecの時間(標準的ビデオの通常のフレーム時
間)内に、標準的ビデオフレームのことごとくの画素に
おけるスペクトルが測定されうる。これは、500×5
00画素毎フレームの典型的なマトリックスの場合、1
00分解点毎画素の程度になる。
を干渉計内の素子を移動させる(すなわち、図3に示さ
れているヘァブリ・ペロー干渉計内の板ミラー間の間隔
dを変化させる)ことによって変化させる移動形干渉計
を用いる代わりに、本発明を、非移動形干渉計を用いる
ことによって実施しており、この場合は、OPDは、入
来放射の入射角によって変化する。図4は、後者の形式
の干渉計を用いることによって、すなわちマイケルソン
形干渉計を用いることによって実施された本発明を示
す。
計は、光学的集光装置および走査器(それぞれ図3の3
1および32)からのビームを受け、該ビームを2経路
に分割するビームスプリッタ40を含む。走査器32
は、検出器アレイ36が2次元的であるか、1次元的で
あるかによって、それぞれ1次元的であるか、2次元的
である。1経路は補償器41および逆行反射器42を含
み、第2経路は補償器43および逆行反射器44を含
む。2つの補償器41および43は、同じ材料および同
じ厚さの同じブロックであり、光軸に平行なビームのみ
が補償されるように、2アーム内に反対称的に置かれ
る。2つの逆行反射器42および44は、ビームスプリ
ッタ40から等距離に置かれる。ビームスプリッタ40
は、光軸に平行な光線に対し完全に補償された装置を得
るため、隅の立方体を通るビームの並進が利用されるよ
うに、それぞれの側の表面の一部分のみに半反射コーテ
ィングを有する。
ケルソン形干渉計においては、装置の光軸に平行なビー
ムは、干渉計の2アーム間において補償されるが、装置
の光軸から外れた方向のビームは2アーム間においてO
PD(光路差)を生じ、これは入射角と共に直線的に変
化する。この差は、光軸からの角偏移に比例する。
されたビームが、図3のアレイ36のような検出器アレ
イ上に集束せしめられると、アレイのそれぞれの素子
は、2アーム間において異なるOPDを生じた光を受け
る。このようにして、補償器41をビームスプリッタ4
0に平行にし、補償器42をそれに垂直にした場合に
は、2アーム間における光路差は、小さいφに対して次
の関係を満足することが示されうる。
角、である。簡単にするためにはφ0は45°にとられ
うるが、これは本質的なことではない。nは2つの補償
器41および43の屈折率であり、dは補償器の厚さで
あり、φは光軸からの角偏移である。
いて必要なOPDの変化が〜1μであり、2つの隣接す
る検出器の視野間における方向の変化が||1mrad
であれば、dは1mmの程度となる。事実、
ッタ40が入来ビームの側の全表面上において半反射的
になっていれば、補償された光軸を有するもう1つの可
能な構成が得られることに注意すべきである。図4の構
成のスペクトル分解能に関し、検出器に到達する放射の
スペクトル範囲が、適切なフィルタの使用によって、ま
たは光学装置の透過性によって、
イリアスを避けるためには、インタフェログラムはλ1
/2より大きくないOPDステップによってサンプリン
グされなくてはならない。例解のためには、これも2つ
の隣接検出器によって得られるOPDの差であると仮定
しうる。1周期は1波長のOPD変化であるから、2つ
の隣接検出器素子が見るOPDの最大の差は、
波数vおよびv+Δvの2つの線から成るものと仮定す
る。xのOPDに対し結果として得られる強度は、
解された」ものと定める。これは、定められた分解能を
得るために必要なxの最大値Xmaxに対する条件を与
える。
すると、
Nd)(λ1/λ2) となる。
2=2μm、かつNd=100ならば、
自性は、i)OPDが、干渉計への入来放射の入射角の
1次関数であるために、アレイの異なる検出器がそれを
異なるOPDで見ること、といえる。この事実は、空間
的走査および適正な記録と組合わされると、それぞれの
画素のスペクトルのインタフェログラムまたはフーリエ
変換を、画像情報と同時に測定しうるようにする。非移
動形干渉計の場合における走査も、検出器アレイが1次
元的なものであるか、2次元的なものであるかにより、
それぞれ2次元的なものであるか、1次元的なものであ
りうる。
ン干渉計を含む画像分光計であるが、移動形のものを示
す。すなわち、そこではOPDは、干渉計の素子の移動
に伴って変化する。図5の干渉計においては、源50か
らの光は、光学的集光装置51によって集められ、走査
ミラー52上へコリメートされた後に、ビームを2アー
ム内へ分割するビームスプリッタ53を通過する。1ア
ームは補償器54およびミラー55を含み、第2アーム
はミラー56のみを含む。2ミラーからの光は、ビーム
スプリッタ53および集束レンズ57を経て検出器アレ
イ58上へ送られる。
検出器アレイが直線的なものであれば、走査の方向は直
線的アレイの方向に対して垂直となり、走査ミラー52
は被写界を1つの次元において走査する。もし検出器ア
レイが2次元的なものであれば走査器52の必要はな
い。走査器59aは、ミラー56とビームスプリッタ5
3との間の距離を制御する。伝統的なマイケルソン干渉
計に関し、ミラー55を固定してミラー56を走査すれ
ば、被写界内の全画素に対し、2アームのOPDが同時
に変化せしめられる。同期を必要としないものを含め
て、多くの異なる走査構成が可能であり、一方、画像走
査器は、検出器アレイが1次元的なものであるか、また
は2次元的なものであるかによって、必要とされ、また
は必要とされない。
分光計であるが、もう1つの形式の干渉計、すなわちO
PDが入来放射の入射角によって変化する、非移動形の
改変されたサニャック干渉計を用いたものを示す。図4
に示されている画像分光計に関して前述したように、光
軸に対して小さい角をなして干渉計に入射するビーム
は、この角と共に直線的に変化するOPDを生じる。
たサニャック干渉計は、D.E.Hecht著、Opt
ics,Addison−Wesley Publis
hing Company,p.359(1987)に
記載されているものである。この干渉計においては、全
画素の源60からの全放射は、光学的集光装置61によ
ってコリメートされた後、機械的走査器62によって走
査される。光は次にビームスプリッタ63を経て第1反
射器64へ、さらに次に第2反射器65へ送られ、第2
反射器65は光を反射して、ビームスプリッタ63を
経、さらに次に集束レンズ66を経て、検出器アレイ6
7に到達せしめる。このビームは、63によって反射さ
れ、次に65によって反射され、最後に反射器64によ
って反射されたビームと干渉する。1次元的アレイの場
合は2次元的走査が要求されるが、2次元的アレイの場
合は1次元的走査のみが要求される。
は、異なる時刻において異なる検出器により全OPDを
用いて測定され終わっており、従って、スペクトルはフ
ーリエ変換によって再構成されうる。光軸に平行なビー
ムは補償され、光軸に対して角(φ)をなすビームは、
ビームスプリッタ63の厚さ、その屈折率、および角φ
の関数であるOPDを生じる。このOPDは、角が小さ
い場合はφに比例する。適切な変換を適用し、注意深い
記録を行えば、ことごとくの画素のスペクトルが計算さ
れる。
のわずかに改変されたものを示しており、装置の視野内
における、光軸上の中心ビームと、それに対してゼロで
ない角をなす他の平行ビームとを含むビームは、干渉計
に入射し、ビームスプリッタ63によって2つのコヒー
レントビームに分割される。2つの分割されたビーム
は、ミラー64および65によって反射された後再結合
されて、集束レンズ66によりそれらが集束される検出
器アレイ67上に干渉パターンを作る。
な場合は、さまざまな形式の照明に適応するように改造
されうる。図6bは、この考え方を例解するために用い
られうる。例えば、蛍光放射の場合においては、源60
を照明するのにレーザまたはUVランプ68が用いられ
る。源60から発射される誘発された蛍光スペクトル
は、次にスペクトル画像装置によって測定される。蛍光
の場合は、発射量は通常入射光と比較すると極めてわず
かなので、ノッチフィルタ69が検出器アレイ67の前
部、または任意の他の適切な位置に置かれることに注意
すべきである。
反射されたレーザまたはランプ自体の放射を阻止するこ
とである。この阻止は、望ましくない信号による検出器
アレイ67のフラッディングを防止するために必要であ
る。ノッチフィルタ69の機能は、反射または散乱され
たランプからの光をカットオフしうる任意の適切な形式
のフィルタによっても代行されうる。UVランプの場合
は、通常はランプ自体が、サンプル上に入射する光のス
ペクトル範囲を制限するカットオフフィルタを含む。さ
らに、蛍光は通常は弱いので、測定のSN比を増大させ
るために、冷却または強化された検出器アレイが使用さ
れうる。
が使用されること以外は、蛍光の場合と同様である。反
射解析の場合は、放射源は図6bと同様に置かれる。透
過解析の場合は、放射源は源60の背後、すなわち図6
bにおける源60の左方に置かれる。
外部の走査器(移動被写界)を用いることによって、ま
たは干渉計自体を回転させること(移動縞)によって行
われうる。これは、図7を参照すると良く理解でき、そ
こでは、サニャック干渉計の入口において角θだけ回転
せしめられた任意の光線、例えば図示されている中心光
線が、出力において同じ角だけ回転せしめられることが
見られる。しかし、対応する分割されたビーム間のOP
Dは変化する。
ク干渉計の角θだけの回転は、出力ビームを空間内で固
定されたままにするが、OPDを前と同量だけ変化させ
る。図6aおよび図6bのサニャック構成においては、
ビームスプリッタに角βで入射した光線(図6aではβ
=60°、図6bではβ=45°)は、OPD=0で干
渉計を通過するが、一般的な角β=θで入射した光線は
次の方程式で与えられるOPDを生じる。
aにおいては60°、図6bにおいては45°) θ=光軸からの光線の角距離または中心位置に関するサ
ニャック回転角 t=ビームスプリッタの厚さ n=ビームスプリッタの屈折率 である。
て近似されうる。
程式(21)に対しても成立する。方程式(30)から
は、中心位置に関して正負双方の角に走査することによ
り、ことごとくの画素に対する両側のインタフェログラ
ムを得ることができ、それが位相誤差の解消を助けて、
フーリエ変換の計算においてより正確な結果を与えるこ
とがわかる。走査の振幅は達成される最大のOPDを決
定し、それは測定のスペクトル分解能に関連する。角ス
テップの大きさはOPDステップを決定し、それはさら
に、装置が感度を示す最短波長によって定められる。事
実、ナイキストの定理によれば、このOPDステップ
は、装置が感度を示す最短波長の半分より小さくなくて
はならない。
マトリックス内の検出器素子の限定された大きさであ
る。集束光学装置を経て該素子は、サニャック干渉計内
の限定されたOPDを見、それはインタフェログラムを
方形関数でたたみ込む効果を有する。これは結果とし
て、短波長における装置の感度の低下をもたらし、それ
は素子が見るOPDに等しいか、またはそれ以下である
波長に対してはゼロまで低下する。この理由により、変
調伝達関数(MTF)条件が満足されること、すなわち
検出器素子が干渉計内に見るOPDが、装置が感度を示
す最短波長より小であること、が保証されなくてはなら
ない。
ているが、光が顕微鏡の対物レンズを経て反射器上に集
束されるように構成された、移動形のマイケルソン干渉
計を含むもう1つの画像分光計を示す。すなわち、図9
に示されている分光計は、光源71と、物体72b上に
集束させるための、集光レンズ72aを含む顕微鏡の光
学装置72を備えている。光学装置72はさらに光を、
走査器73を経、ビームスプリッタ74を経て2つの反
射器75および76へ、さらに集束レンズ77を経て検
出器アレイ78上へ送るためのコリメータレンズ72c
を含む。図9の構成における検出器アレイ78、また前
述の構成における検出器アレイは、CCD(電荷結合デ
バイス)でありうる。
的なものであれば、視野を1つの次元において走査す
る。もし検出器アレイが2次元的なものであれば、それ
は必要ない。反射器75および顕微鏡光学装置は、光軸
に沿っていっしょに移動し、図5に関連して前述したよ
うに、走査器73(もし存在すれば)と同期してOPD
の走査を行う。
OPDは、以下の2つの方法で走査されうる。 (1)干渉計が固定位置に保たれる固定形の干渉計が使
用され、被写界は光学的走査器によって走査される。検
出器アレイ内のそれぞれの検出器は焦点面上の位置に着
座し、そこからそれは固定されたOPDによって放射を
見、そのOPDは検出器毎に変化するので、被写界の走
査は、それぞれの画素が走査の終了時には全ての検出器
によって、従って全てのOPDによって、見られること
を保証する。走査の終了時には、全画素に対してフーリ
エ変換が適用されうる。 (2)被写界が固定状態に保たれる移動形干渉計が使用
され、干渉計の素子または全干渉計自体が、それぞれの
検出器が常に同じ画素を、しかし異なる時刻には異なる
OPDを通して見るように、走査される。走査の終了時
には、全画素が全OPDを用いて測定され終わってい
る。従って、ことごとくの検出器によって測定された信
号関数に対してフーリエ変換が適用されうる。
被写界全体が解析されるべきであれば、干渉計の走査に
対して被写界の光学的走査が追加されなくてはならな
い。線走査器の場合(被写界が領域ではなく線である場
合)には、干渉計以外の追加の光学的走査は必要ない
が、検出器アレイの次元性および使用される干渉計の形
式により多くの動作構成がありうる。
ぞれの場合における特殊な要求および幾何学的制限に基
づくべきである。例えば、方法(1)においては、スペ
クトル分解能は、セットアップの幾何学的条件によって
許容される検出器数および全OPDの範囲によって制限
される。方法(2)においては、使用される干渉計の形
式によって、極めて大きいOPDに達することが可能で
ある。達成されうるスペクトル分解能は、走査される最
大OPDが大きいほど大きくなるので、高分解能が要求
される時は第2の方法の方が適していることは明らかで
ある。
方法、すなわち被写界が固定され、OPD走査が干渉計
の可動素子または干渉計自体によって行われる方法に、
また、被写界を固定状態に保ち被写界を横切って干渉縞
を走査するために、追加の補償走査器ミラー(片面また
は両面形)を有する固定干渉計に基づく第3方法に、基
づいている。第2および第3方法においては、光は移動
形干渉計を通過せしめられ、その場合、干渉計の素子ま
たは補償ミラー、または干渉計自体を移動させることに
よってOPDが変化せしめられて光を変調し、それによ
って、それぞれの瞬間においてそれぞれの検出器が、そ
れぞれの画素から発射される光のスペクトル内容の1次
結合(フーリエ変換)を見、またそれが被写界の異なる
画素を見るようになっており、また走査器が1回の走査
を完了した時完全な被写界が、スペクトル内容の、全て
の関係のある1次結合について走査され終わっているよ
うになっている。
アレイが直線的なものであれば、被写界はやはり1つの
次元において走査されなくてはならない。図面におい
て、図10から図15までは、第2方法の別の実施およ
び第3方法の2つの実施、すなわち被写界が固定状態に
保たれ、干渉縞が被写界を走査する場合を示している。
って行われる前述の方法(1)に基づくのではなく、前
述の方法(2)、すなわち干渉計の可動素子によって走
査を行う方法に基づく以外の点では、図6aに示されて
いる改変されたサニャック干渉計と同様な形式の画像分
光計を示す。
計は、光学画像源110を含み、その全画素の全スペク
トル情報が、光学的集光装置111によってコリメート
された後、機械的走査器112により走査される点にお
いて、図6aに示されているものと同様である。この走
査器は、検出器アレイが直線的なものであった場合にの
み必要とされる。もしそれが2次元的なものであれば、
この走査器はいらない。光は次にビームスプリッタ11
3を経て第1反射器114へ、さらに次に第2反射器1
15へ送られ、第2反射器115は光を、ビームスプリ
ッタ113を経、さらに次に集束レンズ116を経て、
検出器アレイ117へ反射する。しかし、図10に示さ
れている装置においては、ビームスプリッタ113が光
路に対して垂直(かつ紙面に対しても垂直)な軸の回り
に回転せしめられて、走査を行う。すなわち、ビームス
プリッタのこの回転は、画素からのコリメートされたビ
ームが、それの集束される相手の検出器を変えることな
く、特定の検出器に到達するためのOPDを変化せしめ
る。従って、光軸に対するビームスプリッタ角の走査
が、ことごとくの画素をあるOPD範囲によって走査さ
れるようにすることは明らかである。
が干渉計によって行われる)においては、検出器が置か
れた焦点面に着目すると、干渉計の形式によって、被写
界の画像が、いくつかの移動する干渉縞に重ね合わさ
れ、または明暗の被写界間で交互することがわかる。上
述の方法(1)(被写界走査形方法)においては、光学
的走査器が移動するのに伴い、被写界の画像は焦点面を
通って走査するが、縞はこの面上に静止したままになっ
ていることがわかる。従って、被写界のそれぞれの点は
焦点面上の異なるOPDに対応する諸位置を通過する。
1回の走査の終了時には、それぞれの画素に対する全て
の必要な情報が収集される。従って、2方法の結果は同
様であるが、第2方法に基づく構成は、上述のようにい
くつかの利点を有する。
装置のスペクトル分解能を増大させる、光透過性材料か
らなる光学板128を含む点以外では、上述の図10ま
たは図6のものと同様な画像分光計示す。この場合、光
学板128はビームスプリッタ123と第2反射器12
5との間に置かれ、第2反射器125は第1反射器12
4からの光を、ビームスプリッタ123を経、さらに次
に集束レンズ126を経て、検出器アレイ128へ反射
する。
135、光学板138、ビームスプリッタ133、およ
び集束レンズ136を含めての検出器アレイ137が、
わずかに異なる方向を有する以外の点では、図11のも
のと極めて類似した画像分光計を示す。
干渉計を含む画像分光計を示す。しかし、この場合は、
2次元的検出器アレイ147が使用されており、従っ
て、図5に示されている装置におけるような2次元的走
査ではなく、1次元的走査で十分である。従って、図1
3においては、走査は走査器149aによって制御され
るミラー146によって行われて、該ミラーとビームス
プリッタ143との間の距離を変化させ、それによって
OPDを変化せしめる。このようにして、図13に示さ
れている装置は、図5に含まれている同期回路59およ
び走査ミラー52の必要性を回避している。
の2つの実施例を示し、これらは図10に示されている
実施例にまさる利点を有する。すなわち、回転するビー
ムスプリッタを備えたサニャック干渉計に基づく図10
に示されている装置においては、縞間距離はビームスプ
リッタの角の関数として変化する。これは変換アルゴリ
ズムを不便なものにし、使用困難にする。しかし、図1
4および図15に示されている実施例においては、縞
は、それらの間の距離を変えることなく画像を走査す
る。このようにして、一定した縞の距離が実現され、よ
り高いスペクトル分解能と、より容易なアルゴリズムと
が可能になる。
スプリッタ153を含むサニャック干渉計に基づく装置
を示す。しかし、この場合は、ビームスプリッタ153
ではなく、走査ミラー152が、光軸に対して垂直(か
つ紙面に対しても垂直)な軸の回りに回転せしめられて
走査を行う。図14に示されているように、ミラー15
2は両面形ミラーである。
ので、図14におけるミラー152のように回転せしめ
られることにより、ビームスプリッタ163を経てOP
D走査を行う点以外では、図14におけると同様な構成
を示す。図14および図15においては、干渉計は移動
形のものではないが、走査ミラーの特殊な配置によっ
て、移動形の場合におけると同様に働く。本発明のその
他の変形、改変、および応用は明らかであろう。
れた画像分光計は、単に視野内のことごとくの画素から
来る光の強度を測定するのみでなく、あらかじめ定めら
れている波長範囲内におけるそれぞれの画素のスペクト
ルをも測定する。それらはまた、任意の与えられた時刻
において視野内のそれぞれの画素が発射する全放射をよ
り良く利用し、従って、フレーム時間の顕著な減少およ
び/または分光計の感度の顕著な増大を可能ならしめ
る。このような分光計は、異なる形式の干渉計および光
学的集光および集束装置を用いることができ、また医学
的診断への応用、地質学上および農学上の研究のための
遠隔検知、などを含むさまざまな応用に使用されうる。
施例に関して説明してきたが、多くの変形、改変、およ
び本発明の他の応用がなされうることを認識すべきであ
る。
示す図。
分を示すブロック図。
るヘァブリ・ペロー干渉計の使用に基づき、本発明に従
って構成された画像分光計を示す図。
いられる、逆行反射器を有するマイケルソン干渉計を示
す図。
るもう1つの移動形干渉計、すなわちマイケルソン形干
渉計を示す図。
1つの非移動形干渉計、すなわち改変されたサニャック
干渉計を示し、bは、本発明の画像分光計内に用いられ
るさらにもう1つの非移動形干渉計、すなわち改変され
たサニャック干渉計を示す図。
の入口における光縮の回転が、出力における光線をも同
じ角だけ回転させ、かつ対応する分割ビーム間のOPD
を変化させることを概略的に示す図。
の回転によって実現されうることを概略的に示す図。
対物レンズを経てミラー上への集束が行われる、改変さ
れたマイケルソン画像分光計によって実施された本発明
を示す図。
たサニャック干渉計であるが、走査が干渉計の可動素子
によって行われるものを示す図。
あるが、ビームスプリッタに対して90°をなす、光を
透過させる材料で作られた追加の光学板を有するものを
示す図。
成分は異なった方向を有し、追加の光学板138はビー
ムスプリッタに対してやはり90°をなす図。
ン形干渉計であるが、2次元的検出器アレイを有するも
のを示す図。
あるが、ビームスプリッタではなく走査ミラーを有する
ものを示す図。
れば図14と同様の図。
Claims (32)
- 【請求項1】被写界の光学画像を解析してそのそれぞれ
の画素のスペクトル強度を決定する方法であって、
(a)該被写界からの入射光を集めるステップと、
(b)該光をして干渉計を通過せしめ、該干渉計をして
それぞれの画素から発射された光のスペクトル強度の1
次結合の所定の組に対応する変調された光を出力せしめ
るステップと、(c)該干渉計から出力された該光を検
出器アレイ上に集束するステップと、(d)該検出器ア
レイの出力を処理してそのそれぞれの画素のスペクトル
強度を決定するステップと、を含む、被写界の光学画像
を解析してそのそれぞれの画素のスペクトル強度を決定
する方法。 - 【請求項2】前記干渉計が移動形のものであり、該干渉
計における光路差が、該干渉計または該干渉計の素子を
移動させることによって変化せしめられ、それによっ
て、それぞれの瞬間においてそれぞれの検出器が前記被
写界の異なる点を見、その信号がそれぞれの画素から来
る光のスペクトル内容の1次結合となるように、かつ走
査器が1回の干渉計走査を完了した時に前記被写界が該
スペクトル内容の全ての関係のある1次結合について走
査され終わるように、光が変調され、前記検出器アレイ
が2次元的なものである、請求項1記載の方法。 - 【請求項3】前記干渉計が移動形のものであり、該干渉
計における光路差が、該干渉計または該干渉計の素子を
移動させることによって変化せしめられ、それによっ
て、それぞれの瞬間においてそれぞれの検出器が前記被
写界の異なる点を見、その信号がそれぞれの画素から来
る光のスペクトル内容の1次結合となるように、かつ走
査器が1回の干渉計走査および1回の被写界走査を完了
した時に前記被写界が該スペクトル内容の全ての関係の
ある1次結合について走査され終わるように、光が変調
され、前記検出器アレイが1次元的なものであり、前記
光をして前記干渉計を通過せしめる前記ステップの前に
前記光を1つの次元において走査するステップをさらに
含む、請求項1記載の方法。 - 【請求項4】前記干渉計が、ヘァブリ・ペロー干渉計お
よびマイケルソン干渉計から成るグループから選択され
る、請求項2記載の方法。 - 【請求項5】前記干渉計が、ヘァブリ・ペロー干渉計お
よびマイケルソン干渉計から成るグループから選択され
る、請求項3記載の方法。 - 【請求項6】前記光路差(OPD)が、光路に対して垂
直な軸の回りにビームスプリッタまたは前記干渉計を回
転させることによって変化せしめられる、請求項2記載
の方法。 - 【請求項7】前記光路差(OPD)が、光路に対して垂
直な軸の回りにビームスプリッタまたは前記干渉計を回
転させることによって変化せしめられる、請求項3記載
の方法。 - 【請求項8】前記OPDが、走査ミラーとビームスプリ
ッタとの間の距離を変化させることによって変化せしめ
られる、請求項2記載の方法。 - 【請求項9】前記OPDが、走査ミラーとビームスプリ
ッタとの間の距離を変化させることによって変化せしめ
られる、請求項3記載の方法。 - 【請求項10】前記OPDが、走査ミラーを光路に対し
て垂直な軸の回りに回転させることによって変化せしめ
られる、請求項2記載の方法。 - 【請求項11】前記OPDが、走査ミラーを光路に対し
て垂直な軸の回りに回転させることによって変化せしめ
られる、請求項3記載の方法。 - 【請求項12】スペクトル分解能が、最大OPDを増大
させる光透過性材料から成る光学板を前記光路内に配置
することによって増大せしめられる、請求項6記載の方
法。 - 【請求項13】スペクトル分解能が、最大OPDを増大
させる光透過性材料から成る光学板を前記光路内に配置
することによって増大せしめられる、請求項7記載の方
法。 - 【請求項14】前記干渉計が非移動形のものであり、該
干渉計における光路差が、入来光の入射角と共に変化
し、それによって、それぞれの瞬間においてそれぞれの
検出器が前記被写界の異なる点を見、その信号が該被写
界の異なる点のスペクトル内容の異なる1次結合となる
ように、かつ走査器が1回の走査を完了した時に前記被
写界が該被写界のスペクトル内容の全ての関係のある1
次結合について走査され終わるように、光が変調され、
前記検出器アレイが2次元的なものであり、前記光をし
て前記干渉計を通過せしめる前記ステップの前に前記光
を1つの次元において走査するステップをさらに含む、
請求項1記載の方法。 - 【請求項15】前記干渉計が非移動形のものであり、該
干渉計における光路差が、入来光の入射角と共に変化
し、それによって、それぞれの瞬間においてそれぞれの
検出器が前記被写界の異なる点および該被写界の異なる
点のスペクトル内容の異なる1次結合を見るように、か
つ走査器が1フレームの走査を完了した時に該完全なフ
レームが前記被写界のスペクトル内容の全ての関係のあ
る1次結合について走査され終わるように、光が変調さ
れ、前記検出器アレイが1次元的なものであり、前記光
をして前記干渉計を通過せしめる前記ステップの前に前
記光を2つの次元において走査するステップをさらに含
む、請求項1記載の方法。 - 【請求項16】前記干渉計が、ヘァブリ・ペロー干渉計
およびマイケルソン干渉計から成るグループから選択さ
れる、請求項14記載の方法。 - 【請求項17】前記干渉計が、ヘァブリ・ペロー干渉計
およびマイケルソン干渉計から成るグループから選択さ
れる、請求項15記載の方法。 - 【請求項18】被写界の光学画像を解析してそのそれぞ
れの画素のスペクトル強度を決定する装置であって、
(a)該被写界からの入射光を集める手段と、(b)干
渉計と、(c)該干渉計がそれぞれの画素から発射され
た光のスペクトル強度の1次結合の所定の組に対応する
変調された光を出力するように、前記入射光をして該干
渉計を通過せしめる手段と、(d)検出器アレイと、
(e)前記干渉計から出力された光を該検出器アレイ上
に集束する手段と、(f)前記検出器アレイの出力を処
理してそのそれぞれの画素のスペクトル強度を決定する
手段と、を含む、被写界の光学画像を解析してそのそれ
ぞれの画素のスペクトル強度を決定する装置。 - 【請求項19】前記干渉計が移動形のものであり、該干
渉計における光路差が、該干渉計または該干渉計の素子
を移動させることによって変化せしめられ、それによっ
て、それぞれの瞬間においてそれぞれの検出器が前記被
写界の異なる点を見、その信号がそれぞれの画素から来
る光のスペクトル内容の1次結合となるように、かつ走
査器が1回の干渉計走査を完了した時に前記被写界が該
スペクトル内容の全ての関係のある1次結合について走
査され終わるように、光が変調され、前記検出器アレイ
が2次元的なものである、請求項18記載の装置。 - 【請求項20】前記干渉計が移動形のものであり、該干
渉計における光路差が、該干渉計または該干渉計の素子
を移動させることによって変化せしめられ、それによっ
て、それぞれの瞬間においてそれぞれの検出器が前記被
写界の異なる点を見、その信号がそれぞれの画素から来
る光のスペクトル内容の1次結合となるように、かつ走
査器が1回の干渉計走査および1回の被写界走査を完了
した時に前記被写界が該スペクトル内容の全ての関係の
ある1次結合について走査され終わるように、光が変調
され、前記検出器アレイが1次元的なものであり、前記
光をして前記干渉計を通過せしめる前に前記光を1つの
次元において走査することをさらに行う、請求項18記
載の装置。 - 【請求項21】前記干渉計が、ヘァブリ・ペロー干渉計
およびマイケルソン干渉計から成るグループから選択さ
れる、請求項19記載の装置。 - 【請求項22】前記干渉計が、ヘァブリ・ペロー干渉計
およびマイケルソン干渉計から成るグループから選択さ
れる、請求項20記載の装置。 - 【請求項23】前記干渉計が前記光路内にビームスプリ
ッタを含み、該ビームスプリッタが前記OPDを変化さ
せるために該光路に対して垂直な軸の回りに回転せしめ
られる、請求項19記載の装置。 - 【請求項24】前記干渉計が前記光路内にビームスプリ
ッタを含み、該ビームスプリッタが前記OPDを変化さ
せるために該光路に対して垂直な軸の回りに回転せしめ
られる、請求項20記載の装置。 - 【請求項25】前記干渉計が前記光路内に走査ミラーと
ビームスプリッタとを含み、該走査ミラーと該ビームス
プリッタとの間の距離が前記OPDを変化させるために
変化せしめられる、請求項20記載の装置。 - 【請求項26】前記干渉計が前記光路内に走査ミラーを
含み、該走査ミラーが前記OPDを変化させるために該
光路に対して垂直な軸の回りに回転せしめられる、請求
項20記載の装置。 - 【請求項27】前記干渉計が、最大OPDを増大させそ
れによって前記装置のスペクトル分解能を増大させる光
透過性材料から成る光学板を含む、請求項23記載の装
置。 - 【請求項28】前記干渉計が、最大OPDを増大させそ
れによって前記装置のスペクトル分解能を増大させる光
透過性材料から成る光学板を含む、請求項24記載の装
置。 - 【請求項29】前記干渉計が非移動形のものであり、該
干渉計における光路差が、入来光の入射角と共に変化
し、それによって、それぞれの瞬間においてそれぞれの
検出器が前記被写界の異なる点を見、その信号が該被写
界の異なる点のスペクトル内容の異なる1次結合となる
ように、かつ走査器が1回の走査を完了した時に前記被
写界が該被写界のスペクトル内容の全ての関係のある1
次結合について走査され終わるように、光が変調され、
前記検出器アレイが2次元的なものであり、前記光をし
て前記干渉計を通過せしめる前に前記光を1つの次元に
おいて走査することをさらに行う、請求項18記載の装
置。 - 【請求項30】前記干渉計が非移動形のものであり、該
干渉計における光路差が、入来光の入射角と共に変化
し、それによって、それぞれの瞬間においてそれぞれの
検出器が前記被写界の異なる点および該被写界の異なる
点のスペクトル内容の異なる1次結合を見るように、か
つ走査器が1フレームの走査を完了した時に該完全なフ
レームが前記被写界のスペクトル内容の全ての関係のあ
る1次結合について走査され終わるように、光が変調さ
れ、前記検出器アレイが1次元的なものであり、前記光
か前記干渉計内へ入射する前に前記光を2つの次元にお
いて走査する手段をさらに含む、請求項18記載の装
置。 - 【請求項31】前記干渉計が、ヘァプリ・ペロー干渉計
およびマイケルソン干渉計から成るグループから選択さ
れる、請求項29記載の装置。 - 【請求項32】前記干渉計が、ヘァブリ・ペロー干渉計
およびマイケルソン干渉計から成るグループから選択さ
れる、請求項30記載の装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22635993A JP3294918B2 (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | 画像のスペクトル解析の方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22635993A JP3294918B2 (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | 画像のスペクトル解析の方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07301562A true JPH07301562A (ja) | 1995-11-14 |
JP3294918B2 JP3294918B2 (ja) | 2002-06-24 |
Family
ID=16843918
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22635993A Expired - Lifetime JP3294918B2 (ja) | 1993-07-28 | 1993-07-28 | 画像のスペクトル解析の方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3294918B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000506982A (ja) * | 1996-10-30 | 2000-06-06 | アプライド スペクトラル イメージング リミテッド | 可動物の、干渉計に基づくスペクトル結像方法 |
JP2006162373A (ja) * | 2004-12-06 | 2006-06-22 | Jasco Corp | 顕微鏡 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3702735A (en) * | 1971-05-12 | 1972-11-14 | Nasa | Multispectral imaging system |
JPS6188116A (ja) * | 1984-08-09 | 1986-05-06 | パ−キン−エルマ−・リミテツド | 干渉計およびこれを内蔵するft分光光度計 |
JPS646529U (ja) * | 1987-06-30 | 1989-01-13 | ||
JPH03187582A (ja) * | 1989-10-27 | 1991-08-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 赤外検知装置 |
JPH04204334A (ja) * | 1990-11-30 | 1992-07-24 | Shimadzu Corp | 二光束干渉計 |
-
1993
- 1993-07-28 JP JP22635993A patent/JP3294918B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3702735A (en) * | 1971-05-12 | 1972-11-14 | Nasa | Multispectral imaging system |
JPS6188116A (ja) * | 1984-08-09 | 1986-05-06 | パ−キン−エルマ−・リミテツド | 干渉計およびこれを内蔵するft分光光度計 |
JPS646529U (ja) * | 1987-06-30 | 1989-01-13 | ||
JPH03187582A (ja) * | 1989-10-27 | 1991-08-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 赤外検知装置 |
JPH04204334A (ja) * | 1990-11-30 | 1992-07-24 | Shimadzu Corp | 二光束干渉計 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000506982A (ja) * | 1996-10-30 | 2000-06-06 | アプライド スペクトラル イメージング リミテッド | 可動物の、干渉計に基づくスペクトル結像方法 |
JP2006162373A (ja) * | 2004-12-06 | 2006-06-22 | Jasco Corp | 顕微鏡 |
JP4585839B2 (ja) * | 2004-12-06 | 2010-11-24 | 日本分光株式会社 | 顕微鏡 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3294918B2 (ja) | 2002-06-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5539517A (en) | Method for simultaneously measuring the spectral intensity as a function of wavelength of all the pixels of a two dimensional scene | |
US5835214A (en) | Method and apparatus for spectral analysis of images | |
US5777736A (en) | High etendue imaging fourier transform spectrometer | |
US4523846A (en) | Integrated optics in an electrically scanned imaging Fourier transform spectrometer | |
US7773229B2 (en) | Doppler asymmetric spatial heterodyne spectroscopy | |
US6351307B1 (en) | Combined dispersive/interference spectroscopy for producing a vector spectrum | |
Bland et al. | The Hawaii imaging fabry-perot interferometer (HIFI) | |
CA2782326A1 (en) | Fabry-perot fourier transform spectrometer | |
Harlander et al. | Spatial heterodyne spectroscopy: a novel interferometric technique for ground-based and space astronomy | |
Kudenov et al. | Compact snapshot birefringent imaging Fourier transform spectrometer | |
CN101806625A (zh) | 静态傅立叶变换干涉成像光谱全偏振探测装置 | |
Greivenkamp et al. | Modulation transfer function measurement of sparse-array sensors using a self-calibrating fringe pattern | |
US7440108B2 (en) | Imaging spectrometer including a plurality of polarizing beam splitters | |
EP0957345B1 (en) | Methods and apparati for spectral imaging using interferometers of the Fabry-Perot type | |
US7167249B1 (en) | High efficiency spectral imager | |
JPH0321053B2 (ja) | ||
US11012643B2 (en) | System and method for spectral imaging | |
CN100427906C (zh) | 采用菲涅尔双面镜的全反射式傅立叶变换成像光谱仪 | |
Barducci et al. | ALISEO: a new stationary imaging interferometer | |
AU2019204993A1 (en) | Fabry-Perot Fourier transform spectrometer | |
JP3294918B2 (ja) | 画像のスペクトル解析の方法および装置 | |
Barducci et al. | Simulation of the performance of a stationary imaging interferometer for high-resolution monitoring of the Earth | |
IL97328A (en) | Method and apparatus for spectral analysis of images | |
Connes et al. | 3-D spectroscopy: The historical and logical viewpoint | |
Cabib et al. | New airborne pushbroom spectral imager for the 3-5 and 7-12 µ wavelength ranges |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080405 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090405 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090405 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100405 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110405 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110405 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 10 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120405 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 11 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130405 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 11 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130405 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140405 Year of fee payment: 12 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |