JPH07299615A - 工具保持装置 - Google Patents

工具保持装置

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JPH07299615A
JPH07299615A JP13236494A JP13236494A JPH07299615A JP H07299615 A JPH07299615 A JP H07299615A JP 13236494 A JP13236494 A JP 13236494A JP 13236494 A JP13236494 A JP 13236494A JP H07299615 A JPH07299615 A JP H07299615A
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tan
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sleeve
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歳示 宮川
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 サラバネよりも大きな力によって、コレット
チャックを後側に押圧する機構を設け、これによってサ
ラバネの枚数を軽減し、主軸の長さを短縮することので
きる工具保持装置を提供する。 【構成】 引き棒1の前方部に、コレットチャック2の
数に応じた隆起部11を放射方向に設け、隆起部11
は、後部において後側から前方側に傾斜部を有し、各コ
レットチャック2は、その中途部位において隆起部11
及び各球4を嵌合する前後方向細長穴21を上下両側を
貫通して設け、穴21の後端に球4と当接する壁面を設
け、スリーブ31の内壁に、隆起部11の放射方向に対
応した位置に複数の窪み32を設け、窪み32は、その
前部において後側から前側に下降する傾斜部を有し、球
4は、隆起部11の該傾斜部、コレットチャックの該後
端に位置する壁面22、及び窪み32の該傾斜部の何れ
かの位置に同時に当接できる程度の大きさである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の工具を使用する
工作機械において、順次使用する工具を保持する保持装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来コレットチャック2を使用した工具
保持装置は、図1に示すように、工具のプルボルト部分
をコレットチャック2によって把持しているが、この場
合の把持力は、主軸3の内側に設けられているサラバネ
5の引き棒1を介した引っ張り力(図1の矢印→によっ
て示す。)に由来しており、かつその大きさは該引つ張
り力によって支配されている。
【0003】そして、図1からも明らかなように、従来
のコレットチャック2及び引き棒1の関係は、単にコレ
ットチャック2の後端部と引き棒1の先端部の鍔状部分
とが、相互に接触面を介してサラバネ5の引っ張り力を
引き棒1がそのままコレットチャック2に伝達している
に過ぎなかった。
【0004】即ち、コレットチャック2を後方へ押圧す
る力は、引き棒1に対するサラバネ5の引っ張り力と同
一であった。
【0005】通常主軸3内に収納されているサラバネ5
の数は数十枚〜百数十枚程度であることが多いが、要請
される工具に対する把持力によって、サラバネ5の数が
決定される為、主軸3の長さはサラバネ5の枚数によっ
て支配されることを免れない。
【0006】然るに、高速回転を行っている主軸3にお
いて、例えば軸断面の中心位置がずれること等を原因と
して、軸方向に対する垂直方向の振動が生ずることがあ
るが、この場合主軸3が長くなるにしたがって、該振動
の共振周波数が低くなると共に、該垂直方向の振幅が大
きくなる傾向がある。
【0007】このような軸と直交する方向の振動の振幅
が大きいことは、主軸3の回転摩擦、更にはこれに伴っ
て摩擦熱が大きくなり、極めて危険な回転状態となる
が、これを避ける為、主軸3の回転速度に対する制約が
必然的に生ずることになる。
【0008】即ち、主軸3の長さに応じて、その回転速
度の制約が大きくならざるを得ないが、主軸3の長さが
サラバネ5の数によって支配される以上、サラバネ5の
数が増えるほど回転数の制約が大きくなるという不合理
性を免れない。
【0009】しかも、主軸3が長くなるにしたがって、
加工時間、運搬上の便宜、操作上の取り扱い、精度を要
する加工上の運転等において不利とならざるを得ない。
【0010】このように、サラバネ5の引っ張り力の要
請上、所定の長さの主軸3を使用せざるを得なかったに
も拘らず、サラバネ5の引っ張り力を一層効率化させよ
うとする工夫はこれまで行われていなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記のよう
に、主軸が内包するサラバネの枚数によって、要請され
る長さを緩和する為、スリーブの内側、引き棒、コレッ
トチャックの結合関係を改善して、サラバネの引っ張り
力を、従来技術に比し、効率的に利用し、これによって
逆にサラバネの枚数、ひいては主軸の長さを短縮できる
工具保持装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成する
為、本発明の構成は、主軸のスリーブ内に存在するコレ
ットチャックに対する引き棒の後方への引っ張り力に基
づき、コレットチャックが工具のプルボルトを把持する
工具保持装置において、引き棒の前方部に、コレットチ
ャックの数に応じた隆起部を引き棒の軸から放射方向に
設け、該隆起部は、その後部において後側から前方側に
順次隆起する傾斜部を有し、複数個の各コレットチャッ
クは、その中途部位において該隆起部及び各球を嵌合す
る前後方向細長穴を上下両側を貫通した状態に設け、該
穴の後端に球と当接する壁面を設け、スリーブの内壁
に、該隆起部の該放射方向に対応した位置に複数の窪み
を設け、該窪みは、その前部において後側から前側にか
けて順次下降する傾斜部を有し、該球は、隆起部の該傾
斜部、コレットチャックの該後端に位置する壁面、及び
窪みの該傾斜部の何れかの位置に同時に当接できる程度
の大きさであり、隆起部の該傾斜部、窪みの該傾斜部が
それぞれ該球と接する位置における軸方向に対する傾斜
角度をそれぞれα、βとし、コレットチャックの該壁面
が球と接する位置における軸と直交する方向に対する傾
斜角度をγとし(但しα、β>0であり、γは右上方向
への傾斜角度の場合をγ>0とする)、球に対する隆起
部の該傾斜部、窪みの該傾斜部及びコレットチャックの
該壁面の各静止摩擦係数の平均値をμとした場合、α、
β、γ及びμが下記式を充足することに基づく工具保持
装置。 記 (1+μtan γ)sinα・cosα(tanα+
tan β)>1+2μ+(2μ−1)tan γ・t
anβ からなる。
【0013】
【発明の作用】図2は、本発明の前記構成の概略を示す
引き棒1、コレットチャック2及び球4の形状を示す分
解見取図であり、図3(イ)、(ロ)は、コレットチャ
ック2の球4と接している壁面が右上方向に傾斜してい
る場合、及び左上方向に傾斜している場合における軸方
向側断面図を示す。
【0014】図3(イ)、(ロ)に示すように、引き棒
1の前側部に、コレットチャック2の数に応じた隆起部
11を軸の中心位置から放射状に複数個設けた隆起部1
1の後側傾斜部の球4と接している位置における傾斜角
度を軸方向に対しαと設定する。
【0015】他方、各コレットチャック2に設けられた
上下に貫通した軸方向の細長穴21に、該隆起部11及
び球4が嵌合され、しかも球4は引き棒1がサラバネ5
によって引っ張られ、これによってコレットチャック2
を後側方向に押圧しており、引き棒1は、隆起部11の
後側傾斜部→球4→コレットチャックの細長穴21の後
側壁面22の順序によって、サラバネ5の引っ張り力を
伝達している。
【0016】そして、主軸3のスリーブ31の内側にお
いて、引き棒1の各隆起部11に対し、該放射方向に対
応した位置に設けられた窪み32の、前側に存在する傾
斜部の該球4と接している位置における傾斜角度をβと
設定し、コレットチャックの該壁面22を、軸方向に対
し該球4と接している位置における傾斜角度をγと設定
した場合(但しγは、垂直又は右上方向に傾斜させた場
合をγ≧0とする。)、サラバネ5の引き棒1に対する
引っ張り力Fと、該球4を介したコレットチャックの該
壁面22に対する後側への押圧力fとの関係について考
察する。
【0017】図3に示すように、球4と引き棒1の傾斜
面との接触位置において、前記引っ張り力Fは、球4の
中心方向の力Fと傾斜面に沿った力F’とに分解する
ことができ、 F=Fsin α F’=Fcos α が成立する。
【0018】球4と引き棒1、スリーブ31の内側面、
コレットチャックの壁面22との静摩擦係数をそれぞれ
μ、μ、μとし、スリーブ31の傾斜面及びコレ
ットチャックの後側壁面22の球4の中心方向に向かう
抗力(引き棒1の球4に対する作用に抵抗して生ずる反
発力)をそれぞれF、Fとした場合、図3からも明
らかなように、軸方向及びこれに直交する方向の力のバ
ランスから、以下の式が成立する。 F(cos γ+μsin γ)=F(sin β−μcos β) +F(sin α+μcos α)・・・ μcos γ−Fsin γ+F(cos β+μsin β) =F(cos α−μsin α) ・・・
【0019】尚、上式において、球4の中心方向に向か
う力F、F、Fに基づく静摩擦力は、実際の
、F、Fが大きな値である為、静摩擦力の上限
値であるμ、μ、μの値となってい
る。
【0020】また、上2式だけでなく、回転モーメント
のバランスを考慮した数式、即ち μa=μa+aμ (但しa:球4の半径)が成立するが如くにも考えられ
るが、引き棒1の傾斜面、スリーブの窪み32の傾斜面
及びコレットチャックの後側壁面22の何れにおいて
も、球4の回転を阻止する摩擦力、即ち回転摩擦力がこ
れらの各面において生じている為、上記の如き単に静摩
擦力μ、μ、μのみによる回転モー
メントのバランスの式は成立しない(各面との回転、摩
擦力をも考慮したことによる式が成立することにな
る。)。
【0021】前記、の2式から、Fを消去した場
合、 F=F{sin(α+β)(1+μμ)+(μ
μ)cos(α+β)}/{cos(β+γ)(1
+μμ)+(μμ)sin(β+γ)}
【0022】ここで、コレットチャックの壁面22に作
用する軸方向の力fは、抗力Fとその摩擦力μ
の各軸方向の成分の総和であるから、 f=Fcos γ+μsin γ である。
【0023】他方、F=Fsin αであるから、 f/F=sin α(cosγ+μsin γ){s
in(α+β)(1+μμ)+(μμ)cos
(α+β)}/{cos(β+γ)(1+μμ)+
(μμ)sin(β+γ)} が成立する。
【0024】ここで、球4と引き棒1、スリーブ31及
びコレットチャックの後側壁面22の摩擦係数は概略等
しいので、各面における静摩擦係数の平均値をμとした
場合には、μ≒μ≒μ≒μが成立し、 f/F=(1+μtan γ)・sin α・cosα(tanα+β)/ {1+2μ+(2μ−1)tanγ・tanβ}・・・ が成立する。(但しμ・μ≒μ・μ≒μは値
が小さいので省略した。)
【0025】上記の式が1より大きい場には、f>F
となり、サラバネ5による引き棒1に対する引っ張り力
Fよりも、コレットチャックの壁面22への押圧力fの
方が大きいことになる。
【0026】尚コレットチャックの壁面22の球4と接
する位置が、左上方向に傾斜している場合は、前記の
式において、tanγが負の値となるが、一般にμ<1
/2であるから、前記左上方向の傾斜の場合には、右上
方向の傾斜の場合に比し、式の分母が大きな値とな
る。
【0027】何れにせよ、f>Fとなる為には、前記
において、 (1+μtan γ)sinα・cosα(tanα+tan β)>1+2 μ +(2μ−1)tan γ・tanβ・・・ が成立することが必要である。
【0028】即ち、本願発明では、前記を条件とし
て、引き棒1に対するサラバネ5による引っ張り力Fを
引き棒1の傾斜面、スリーブ31の傾斜面及び球4を介
することによるコレットチャックの壁面22への押圧力
fに変換することによってf>Fを実現する点に、本願
発明の基本的技術思想が存在する。
【0029】
【実施例1】実施例1は、前記の式が比較的煩雑であ
ることに着目し、特にγ>0、即ちコレットチャックの
壁面22の球4と接する位置が右上方向に傾斜している
場合において、前記の要件に関する式を簡略させた実
施例を示す。
【0030】前記右上方向の傾斜の場合には、tan
γ・tanβ≧0であり、しかも一般に球4と各面との
静摩擦係数が0.5よりも小さいので、 1+2 μ+(2μ−1)tan γ・tanβ≦1+
2 μ が成立する。
【0031】従って、図3に示すコレットチャックの壁
面22が右上方向の傾斜している場合には、 f/F>(1+μtan γ)・sinα・cosα
(tanα+β)/(1+2 μ) が成立する。
【0032】かくして、 sin α・cosα(tanα+tan β)>(1+2 μ)/(1+ μ tanγ)・・・ が成立する場合には、f/F>1が明らかに成立し、し
かもの式が1より大きい要件を一層簡略な式とするこ
とができる。
【0033】
【実施例2】実施例2は、図4に示すように、コレット
チャック2の球4と当接する壁面を、軸方向と直交する
方向とし、γ=0であり、かつ以μ≒0場合を示す。
【0034】この場合、上記の不当式は sinα・sin(α+β)>cos β となる。
【0035】sinα・sin(α+β)=1/2{c
osβ−cos(2 α+β)} であり、 cos(2α+β)=cos2α・cosβ−sin2
α・cosβ であり、 sin2α=2sinα・cosα、cos2α=2c
os α−1 であるから、結局の式は、 tanα・tanβ>1 とf>Fが成立する為の要件を簡略化することができ
る。
【0036】実施例2の場合には、 f/F=sin α・sin(α+β)/cosβ である。
【0037】上記式において、例えばα=β=60°の
場合には、 f/F=sin60°・sin120°/cos60゜
=1.5 であり、α=β=75°の場合には、 となり、何れの場合においてもf>Fが成立し、サラバ
ネ5の引っ張り力Fよりもコレットチャック2に対する
押圧力fが大きな値となっていることが判明する。
【0038】
【実施例3】実施例3は、コレットチャックの壁面22
が図3に示すように右上方向に傾斜している場合におい
て、特に各傾斜角度γ及びスリーブ31の傾斜面の角度
βを特定の範囲に設定した場合の実施例を示す。
【0039】コレットチャックの壁面22が、右上方向
に傾斜している場合には、図3からも明らかなように、
β+γ<90°が成立する。
【0040】この点は、引き棒1の球4に対する上方向
への力によって、球4はコレットチャックの後側端面2
2に沿って上側に移行しようとするところを、スリーブ
31の傾斜面が軸方向にβであること、即ち軸と直交す
る方向に90°−βであることによって、球4の上側方
向への移行を制約することが要求されるが、その為に
は、90°−β>γであることが要請されることからも
明らかであろう。
【0041】ここでγ+β=π/2−δとした場合に
は、 1−tan β・tanγ=tan δ(1+tan
β)/(tanβ+tan δ) であるから、 f/F={1+μcot(δ+β)}・(tan δ+
tan β)・sinα・sin(α+β)/cos
β{tanδ(1+tan β)+2 μ(tanδ−
tanδ・tan β+2tanβ)} が成立する。
【0042】ここで、δが非常に小さい値であり、例え
ば5°(π/36ラジアン)以下の場合には、前記f/
Fは極めて大きな値となる。
【0043】即ち、前記構成(1)においては、γ+β
の値を90°に近づけるにしたがって、コレットチャッ
ク2の後方への押圧力fを大きな値に設定することがで
きる。
【0044】
【実施例4】実施例4は、引き棒1の傾斜面、スリーブ
31の傾斜面及びコレットチャックの後側壁面22の少
なくとも一部を湾曲した形状とした場合を示す。
【0045】即ち、図3及び図4では、引き棒1の傾斜
面、スリーブ31の傾斜面及びコレットチャックの後側
壁面22を何れも平面形状に設計した場合を示した。
【0046】しかしながら、図5に示すように、球4が
接している引き棒1の傾斜面、スリーブ31の傾斜面及
びコレットチャックの後側壁面22が湾曲していたとし
ても、前記、の式が1より大きい場合には、f>F
を実現することが可能である以上、本願発明は、引き棒
1の傾斜面、スリーブ31の傾斜面及びコレットチャッ
クの後側壁面22の少なくとも一部が湾曲していてもよ
い。
【0047】
【発明の効果】以上の如き、引き棒の傾斜面、スリーブ
の傾斜面、コレットチャックの後側壁面及び球を用いた
ことによる本願発明の構成によって、サラバネの引っ張
り力よりもコレットチャックの後側壁面に、大きな押圧
力を作用させることが可能となるので、逆に、本願発明
の工具保持装置では、従来の工具保持装置と比較した場
合、工具に対する同一の把持力、即ち同一のコレットチ
ャックに対する押圧力を実現するうえで、本願発明の場
合にはサラバネの枚数を少なくし、ひいては、主軸の長
さを短縮することができる
【0048】これによって、主軸を従来技術に比し、短
縮することができ、前記で述べたような主軸の回転数の
制約、下降時間の短縮、運搬上の便宜、操作上の取扱及
び精度を要する下降上の運転等において、従来技術の欠
点を改良することが可能となる。
【0049】尚、本願の構成による引き棒、コレットチ
ャック及びスリーブ面を用いた場合において、工具を取
り外す工程を、図6(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)、
(ホ)によって示す(尚図6では、コレットチャックの
後部壁面について、γ=0とした平面形状の場合を示
す。)。
【0050】即ち、本願発明にかかる工具保持装置にお
いても、工具の取り外しは従来技術の場合と同様、当然
可能である。
【0051】このように、本願発明は、サラバネの引っ
張り力を効率的に利用することによって、主軸の長さを
短縮し、これによって従来技術における長い主軸の長さ
を短縮し、これによって従来技術における諸々の欠点を
克服することができるので、本発明の価値は絶大であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】:従来の工具保持装置の構成を示す側断面図
【図2】:本願発明の主軸、コレットチャック及び球の
対応関係及び外形を示す見取図
【図3】:本願発明の基本的原理を説明する側断面図
【図4】:実施例2の基本構成を示す側面図
【図5】:実施例4の基本構成を示す側面図
【図6】(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)、(ホ):本
願発明において、工具を取り外す場合の工程を示す側面
【符合の説明】 1:引き棒 11:引き棒の隆起部 2:コレットチャック 21:コレットチャックの細穴 22:コレットチャックの後側壁部分 3:主軸 31:スリーブ 32:スリーブの窪み 4:球 5:サラバネ 6:弾性バネ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸のスリーブ内に存在するコレットチ
    ャックに対する引き棒の後方への引っ張り力に基づき、
    コレットチャックが工具のプルボルトを把持する工具保
    持装置において、引き棒の前方部に、コレットチャック
    の数に応じた隆起部を引き棒の軸から放射方向に設け、
    該隆起部は、その後部において後側から前方側に順次隆
    起する傾斜部を有し、複数個の各コレットチャックは、
    その中途部位において該隆起部及び各球を嵌合する前後
    方向細長穴を上下両側を貫通した状態に設け、該穴の後
    端に球と当接する壁面を設け、スリーブの内壁に、該隆
    起部の該放射方向に対応した位置に複数の窪みを設け、
    該窪みは、その前部において後側から前側にかけて順次
    下降する傾斜部を有し、該球は、隆起部の該傾斜部、コ
    レットチャックの該後端に位置する壁面、及び窪みの該
    傾斜部の何れかの位置に同時に当接できる程度の大きさ
    であり、隆起部の該傾斜部、窪みの該傾斜部がそれぞれ
    該球と接する位置における軸方向に対する傾斜角度をそ
    れぞれα、βとし、コレットチャックの該壁面が球と接
    する位置における軸と直交する方向に対する傾斜角度を
    γとし(但しα、β>0であり、γは右上方向への傾斜
    角度の場合をγ>0とする)、球に対する隆起部の該傾
    斜部、窪みの該傾斜部及びコレットチャックの該壁面の
    各静止摩擦係数の平均μを以とした場合、α、β、γ及
    びμが下記式を充足することに基づく工具保持装置。 記 (1+μtan γ)sinα・cosα(tanα+
    tan β)>1+2μ+(2μ−1)tan γ・t
    anβ
  2. 【請求項2】 コレットチャックの該壁面が垂直方向又
    は右上方向に傾斜させ、α、β、γ及びμが下記の式を
    充足することを特徴とする請求項1記載の工具保持装
    置。 記 sin α・cosα(tanα+tan β)>(1
    +2 μ)/(1+μtanγ)
  3. 【請求項3】 μ≒0とし、γ=0とし、α、βが下記
    の式を充足することを特徴とする請求項1記載の工具保
    持装置。 記 tan α・tan β>1
  4. 【請求項4】 γ+βが95°以上であることを特徴と
    する請求項5記載の工具保持装置。
  5. 【請求項5】 隆起部の該傾斜部、窪みの該傾斜部及び
    コレットチャックの該壁面がそれぞれ直線状であること
    を特徴とする請求項1記載の工具保持装置。
  6. 【請求項6】 隆起部の該傾斜部、窪みの該傾斜部及び
    コレットチャックの該壁面の少なくとも一部が曲線状で
    あることを特徴とする請求頂1記載の工具保持装置。
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