JPH07299363A - 水素による不活性化固体アルキル化触媒の定期的再生法 - Google Patents

水素による不活性化固体アルキル化触媒の定期的再生法

Info

Publication number
JPH07299363A
JPH07299363A JP6094671A JP9467194A JPH07299363A JP H07299363 A JPH07299363 A JP H07299363A JP 6094671 A JP6094671 A JP 6094671A JP 9467194 A JP9467194 A JP 9467194A JP H07299363 A JPH07299363 A JP H07299363A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
hydrogen
metal
alkylation
deactivated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6094671A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2625380B2 (ja
Inventor
Kojima Masami
コジマ マサミ
A Kokaru Joseph
エイ.コカル ジョウジフ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honeywell UOP LLC
Original Assignee
UOP LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UOP LLC filed Critical UOP LLC
Priority to JP6094671A priority Critical patent/JP2625380B2/ja
Publication of JPH07299363A publication Critical patent/JPH07299363A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2625380B2 publication Critical patent/JP2625380B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/584Recycling of catalysts

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルキル反応により不活性化された固体アル
キル化触媒を、操作簡易に、コストを低減して迅速に再
生する方法を提供することを目的とする。 【構成】 不活性化するまで自動車燃料において触媒と
して用いられた、フリーデル・クラフト活性を有する金
属ハロゲン化物と無機酸化物の結合表面水酸基との反応
生成物で水素化活性を有するゼロバレント金属を含む不
活性化固体触媒を、アルキレート原料を取り除いた後、
10〜300℃の温度を含む再生条件で水素により処理する
ことにより再生する。活性は損なうことなく、何回でも
再生が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルキル化反応によって
不活性化された固体アルキル化触媒を水素によって再生
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】テトラエチル鉛などのアンチノック添加
剤が使用される時代においても、自動車燃料の成分とし
てアルキレートを用いることは広く普及し、重要性を増
した。その後も、アルキレートは益々重要な自動車燃料
となってきている。アルキレートは経済的で、クリーン
に燃焼され、オクタン価が高く、揮発性の低い製品であ
り、世界のいくつかの地域では環境に対する関心の高ま
りや規制の強化に伴ってガソリンの組成が変化するにつ
れて、益々重要になりつつある。アルキレートを益々重
要なものとしている政府規制のうちでも最も重要なのは
鉛およびブタンに関するものである。鉛アンチノック剤
を添加することはガソリンのオクタン価を上げるのには
もっとも簡単な方法であったが、鉛放出物の影響に対す
る懸念が強まった結果、ガソリンから鉛をなくすことが
求められ、米国では90%以上のガソリンですでに鉛は使
用されていない。ブタンもオクタン価を飛躍的に高める
もうひとつの有効な物質であるが、特に温暖な気候の時
に、ガソリンから蒸発してしまう傾向があり、これがス
モッグ発生の一因となっている。米国での最近の規制で
は、ガソリンからブタンをほとんど完全に取り除くこと
が求められている。
【0003】『アルキレート』という言葉は一般的に
は、炭素原子が2〜6個のオレフィン原料内に存在す
る、あるいは形成されるオレフィンのアルキル化による
複雑な混合物を意味しており、主に、同じ原料中に存在
しているアルカン類、特に分岐アルカン類、そして、特
に、炭素原子を4つ含むもの、とりわけイソブタンから
発生する中間体を含んでいる。トリメチルペンタン類は
自動車燃料のオクタン化をかなり高めるので、アルキレ
ートと称される複合生成物混合体がトリメチルペンタン
を多量に含んでいるのが最も望ましいが、アルキル化と
いう化学反応は、アルキル化プロセスで中心的な役割を
果たすカルボニウム・イオンのごく少数の基本的な化学
反応特性から生じる驚くほど多様な生成物をもたらす。
したがって、連鎖移動(分子間水素化物移動およびアル
キル・シフト)、オリゴマー化、そして不均化が炭素を
4つしか含んでいないオレフィン類やアルカン類を含ん
でいる原料から炭素を5〜12個あるいはそれ以上含んで
いる副産物としてのアリキレートを発生させる。
【0004】オレフィンのアルキル化は一般的には強酸
により触媒される。こうしたアルキル化についてはここ
数十年間、集中的な研究が進められてきており、高い転
化率を達成しつつ、最大の選択性を発揮させる必要性か
ら、すべての実際的な目的のために商業的に使える触媒
は硫酸と液体フッ化水素とにしぼられてきている。これ
らの酸のそれぞれに基づくプロセスは商業的にも広く行
われるようになっているが、一部にはフッ化水素の再生
の方がより簡単であることから、フッ化水素に基づくプ
ロセスが好まれている。フッ化水素を触媒として用いる
アルキル化についての簡潔な、しかし貴重な概要紹介が
B. R. Shar著“Handbook of PetroleumRefining Proces
ses”,R. A. Meyers,editor,McGraw-Hill Book Comp
any,1986,pp1−3−1−28に述べられている。非常
に簡略化していうと、フッ化水素を触媒として用いるプ
ロセスは以下の様に行われる。オレフィン系およびイソ
ブタン系原料を組み合わせて、アルキル化反応ゾーンで
フッ化水素と混ぜ合わせる。反応器からの流出液は望ま
しいアルキレート、酸、および未反応イソブタンを主な
成分とする他の軽量ガスに分離される。フッ化水素は反
応器に直接再循環されるか、あるいは、反応器に循環さ
れる前に、全体的、あるいは部分的に再生される。未反
応イソブタンも反応器に再循環され、アルキレートは自
動車燃料の混合に用いられる。最近、米国ではHF(フ
ッ化水素酸)は環境上で問題になっている。フッ化水素
酸は急性毒性物質に分類されており、南カリフォルニア
では、南海岸大気品質管理地方局は最近、アルキル化に
おけるフッ化水素の使用を1998年1月までに一掃するこ
とを求めた。こうした使用禁止は全世界での傾向となる
と予想される。その結果、アルキレート生産のためのア
ルキル化触媒として、フッ化触媒に代わるものを見つけ
ることが益々必要になってきている。有効な触媒として
固体酸を用いるのが極めて望ましい。なぜなら、これは
石油精製産業における望ましい代替プロセスである固定
床プロセスの開発を可能にするからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特に自動車燃料アルキ
ル化と称されるプロセスである4〜6個の炭素原子を含
むアルカン類で2〜6個の炭素原子を含むオレフィン類
をアルキル化するための有望な固体触媒のひとつは、フ
リーデル・クラフト(Friedel-Crafts)触媒としての活
性を持つひとつまたは複数の金属ハロゲン化合物と表面
水酸基を有する耐火性無機酸化物の間の反応生成物で、
この耐火性無機酸化物はオレフィンに対する水素化活性
を有する金属も分散形態で保有している。こうした触
媒、例えば米国特許第2999074号に示されているよう
に、先行技術ではかなりよく知られており、例えば、塩
化アルミニウムとゼロバレント白金の反応生成物を含ん
でいる。こうした場合通常そうであるように、これらの
触媒は使用中に活性を失い−−この不活性化はオレフィ
ンの転化率を指標として測定される−−、これらの触媒
を繰り返し再生するための方法、つまり、その活性を再
生させることは、それらの触媒活性を長期間保持する上
で、絶対に必要な課題である。この再生の方法が自動車
燃料アルキル化プロセス自体に対して悪影響をできるだ
け与えないものであることがさらに望ましい。これは、
その触媒がアルキル化自体の反応条件やそのための化学
薬品とは無関係な反応条件や化学薬品とは接触しないよ
うにすることが最も望ましいことを意味している。さら
に望ましいのは、再生サイクルのための時間をアルキル
化サイクルのための時間と比較して、できるだけ短くす
ることである。つまり、全体的なプロセス・サイクル時
間をその触媒がアルキル化において用いられる時間(ア
ルキル化サイクル時間)と触媒が再生されている時間
(再生サイクル時間)の合計であるとすると、後者をで
きるだけ短くすることが望ましい。もちろん、理想的な
再生サイクル時間はゼロであり、これは触媒が不活性化
されない場合を意味しているが、残念ながら、こうした
ことは経験的にあり得ない。不活性化した触媒を再生す
るための単純で、しかも有効な方法が見いだされてお
り、これは上に述べた条件を両方とも満足する。より具
体的には、不活性化した触媒から液体炭化水素を取り除
いた後、その触媒をアルキル化プロセスで用いられるの
とほぼ同じ圧力下、そしてかなり低い温度の下で水素で
処理すると、不活性化した触媒がほぼ完全に再生され、
往々にして製品の品質がより高まる場合もある。この方
法は単純で、活性を取り戻すのと何回でも再生できるの
との両方において非常に有効で、必要なサイクル時間も
商業的に実行可能な範囲である。米国特許第4098833号
は金属ハロゲン化合物とフッ素を含有するブロンステッ
ド酸(Bronsted acid)の触媒の再生に関係しており、
その不活性化触媒はアルキル化触媒として用いられたも
のであってもよく、この再生プロセスは水素と個別貴金
属水素化成分を用いて行われる。この特許の触媒は本発
明において用いられるものと、その触媒が担持されてお
らず、液体で、そして常にフッ素と結合したブロンステ
ッド酸を含んでいるという事実を含め、多くの点で異な
っている。米国特許第3318820号でミュラーらは、基本
的には、アルミニウム・ハロゲン化物とアルミナおよび
シリカなどの表面水酸基含有吸着剤(固体)の反応生成
物で構成される異性化触媒を水素で処理して、その後、
ガス性塩化水素で処理する再生方法について述べてい
る。貴金属水素化成分については述べられておらず、そ
の再生プロセスにおいては塩化水素による水素処理後の
処理が不可欠である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は耐火性無
機酸化物の表面水酸基と反応した、そして水素化におい
て活性を有する少量の金属も含んでいる金属ハロゲン化
物の固体触媒が自動車燃料液相アルキル化触媒として使
われて不活性化している場合に、その活性を繰り返し再
生することである。ひとつの実施態様は、実質的にすべ
ての液相を除去した液体を10〜300℃の範囲の温度、そ
して、6.9〜13790kPaの範囲の水素分圧で、水素で処理
するステップを含んでいる。より特定な実施態様におい
ては、耐火性無機酸化物はアルミナである。別の特定な
実施態様においては、金属ハロゲン化物は塩化アルミニ
ウムである。さらにより特定な実施態様においては、金
属ハロゲン化物は塩化アルミニウムであり、耐火性無機
酸化物はアルミナであり、そして水素化活性を有する金
属は白金である。別の実施態様においては、触媒は上記
の温度と圧力の下で、液体イソブタンおよび塩化物源の
存在下で処理される。
【0007】フリーデル・クラフト活性金属ハロゲン化
物と無機酸化物の表面水酸基の反応生成物として特徴づ
けることができ、さらに水素化活性を有するゼロバレン
ト金属を含む触媒の群は自動車燃料成分として貴重なア
ルキレートをつくりだすためのアルカン類によるアルケ
ン類の液相アルキル化において有望であるが、こうした
触媒は急速に不活性化する。したがって、好ましくは、
比較的単純で、費用がかからず、そして再生サイクルを
何回も繰り返しても触媒活性を再生するのに有効な手順
で触媒を再生する方法を開発する必要がある。本発明
は、触媒から液相反応混合物を実質的に取り除き、そし
て、最低10℃から300℃の温度、そして少なくとも6.9〜
13790kPaの水素分圧下で、水素で触媒を処理する方法で
ある。水素による触媒の処理は実質的に液体を含んでい
ない触媒か、あるいは液体イソブタンおよび塩化物源の
存在の下で行なうことができる。本発明で用いられる触
媒は先行技術でもよく知られている(米国特許第299907
4号および米国特許第3318820号参照)ので、ここでそれ
について詳しく述べる必要はなく、読者に我々の発明を
理解してもらうためには以下の説明で十分であろう。本
発明で用いるのに適した耐火性無機酸化物は少なくとも
35m2/g以上、好ましくは50m2/g以上、さらに好まし
くは100m2/g以上の表面積を有している。いくつかの
例外も知られているが、できるだけ表面積の大きな素材
を用いた方が有利である。適切な耐火性無機酸化物とし
ては、アルミナ、チタニア、ジルコニア、シリカ、ボリ
ア、シリカ−アルミナ、燐酸アルミニウム、そしてそれ
らの組み合わせなどが含まれる。これらのうち、アルミ
ナが特に好ましい。表面積が少なくとも35m2以上であ
り、表面水酸基を有していれば、実際的な理由からアル
ファ−アルミナを除いて、どのアルミナ相でも用いるこ
とができるが、種々の相が自動車燃料アルキル化触媒と
しての有効性において必ずしも同じであるわけではな
い。
【0008】耐火性無機酸化物は表面水酸基を持ってい
ることが必要であるが、そのことは吸収された水を意味
するものではなく、むしろ、その酸素がその無機酸化物
の金属と結合している水酸(OH)基を意味する。これ
ら後者の水酸基は化学結合ヒドロキシルと呼ばれること
もある。吸収された水の存在は基本的には本発明の触媒
の作成にはマイナス要因であるので、耐火性無機酸化物
は先ず、最も普通のやり方としては他の水酸基を化学的
に変性せずに吸収された水を個別的、かつ優先的に取り
除くのに適した温度で焼成することによって処理し、表
面水酸基を除去する。例えば、耐火性無機酸化物がアル
ミナの場合、350℃から700℃の温度がよい。水素化活性
を有するゼロバレント金属は通常その表面水酸基が金属
ハロゲン化物と反応を開始する前に、耐火性無機酸化物
の表面上に堆積される。こうした手順は一般的に行なわ
れており有効であることも判明しているが、有効な触媒
を得るための方法はこれだけには限らない。特に有効で
あると分かっている金属には、ニッケル、および白金、
パラジウム、ルテニウム、ロジウム、オスミウム、およ
びイリジウムなどの貴金属が含まれているが、貴金属の
うちでは白金とパラジウムが他より群を抜いて望まし
い。これら望ましい金属は、含浸、共沈、浸漬などの望
ましいやり方ででも耐火性無機酸化物と複合化すること
ができる。こうした方法はよく知られているので、ここ
で説明する必要はない。金属の含有量は貴金属の場合、
最終的な触媒の重量をベースとして0.01〜1.0重量パ−
セント程度で、ニッケルの場合は0.1〜5重量パーセン
ト程度である。この金属と耐火性無機酸化物との複合材
を乾燥して、物理的に吸収された水を除去するのには適
しているが、『化学的に結合した』水酸基を除去しない
程度の、コントロールされた温和な条件下で焼成する。
金属を堆積、焼成した後、耐火性無機酸化物の表面水酸
基をフリーデル・クラフト活性を有する金属ハロゲン化
物と反応させる。用いられる金属としては、アルミニウ
ム、ジルコニウム、錫、タンタル、チタニウム、ガリウ
ム、アンチモン、燐、そしてホウ素などが含まれる。適
したハロゲン化物はフッ化物、塩化物、そして臭化物で
ある。こうした金属ハロゲン化物のうちで代表的なもの
としては塩化アルミニウム、臭化アルミニウム、塩化
鉄、塩化ジルコニウム、臭化ジルコニウム、三フッ化ホ
ウ素、塩化燐、フッ化燐などである。これらの金属ハロ
ゲン化物のうち、アルミニウム・ハロゲン化物が望まし
く、塩化アルミニウムが特に望ましい。三フッ化ホウ素
の場合を除いて、塩化物が一般的には好まれるハロゲン
化物である。
【0009】本発明による金属ハロゲン化物と耐火性無
機酸化物の表面水酸基との間の反応は、例えば、金属−
無機酸複合材の粒子上に金属ハロゲン化物を昇華または
蒸留させることで容易に行なうことができる。この反応
にはそこに吸収されている金属ハロゲン化物1モルあた
り0.5〜2.0モル程度の水素ハロゲン化物の消失が伴う。
反応温度は金属ハロゲン化物がガス相で反応する場合は
金属ハロゲン化物の反応性やその昇華温度、あるいは沸
点など、そして耐火性無機酸化物の性質などにも依存す
る。例えば、ここで示されているように塩化アルミニウ
ムおよびアルミナを用いると、190℃程度から600℃程度
までの温度範囲で反応は容易に起きる。そうした触媒に
失われた活性を取り戻す上で、以下の方法が非常に有効
であり、しかも何回も再生サイクルを行なっても有効で
あることが分かっている。先ず最初に、触媒から液体反
応混合物を基本的にはすべて除去することが必要である
が、これは触媒からすべての液相を排出することによっ
て極めて簡単に行なうことができる。液相を除去した
後、触媒を6.9程度から13790kPa(1〜2,000psi)程度
の範囲の分圧の水素で処理する。触媒を水素で処理する
温度は10〜300℃の範囲である。再生に要する時間は温
度に依存している。結果的に、再生時間を短くするのが
望ましい場合は温度をより高くするのが望ましく、そし
て、こうした理由から、300℃以上の温度が用いられる
場合もあるが、これらは一般的には推奨できない。一般
的には1時間から20時間程度の時間で十分である。しか
しながら、他の条件はむしろ低い温度での再生を求め
る。加熱や冷却のコストをかけず、そして再生のための
操作をより単純で簡単にするためには、アルキル化プロ
セスの条件での再生が最も望ましい。実際には、再生は
10℃程度から200℃程度の温度範囲で行なうのが好まし
く、その場合、最大限の効率で活性を復活させるには、
6時間程度の再生時間で十分である。
【0010】以下の例は本発明を説明するためのもので
ある。 一般的手順:一般的なアルキル化試験条件としては、温
度10℃、反応圧力3200kPa(450psig)、ブテン-2のL
HSV0.2hr~1、そしてイソブタン/ブテンのモル比は1
00,75,45または20であった。アルキル化は2,000ppm
(塩化ブチルの形態で)の存在と、ブテン1モルに対し
て0.25モルの割合での水素の存在の条件下で行なわれ
た。水素により触媒の再生は以下のように行なわれた。
プロセス・サイクルの終りに(つまり、触媒がはっきり
と不活性化された段階で)、イソブタンを1LHSVの
速度で導入し、イソブタン/オレフィン原料の供給を遮
断した。10℃の温度下で2時間フラッシングを行なった
後、反応系を101kPa(1気圧)に減圧し、その後、塩化
ブチルの形態の塩素10〜1000ppmと共に水素を導入し、
そして反応系を320kPa(450psig)に加圧した。温度は2
00℃に上げられて、4時間その温度で維持され、その
後、反応器を2時間程度の時間をかけて10℃に冷却し、
その後イソブタンを満たして、さらに1〜2時間程度フ
ラッシングした。この手順全体に要した時間は10時間程
度であった。
【0011】
【実施例1】 純粋な水素での再生:0.75重量パーセントAlに相当する
塩化アルミニウムを表面上に昇華させた厚さ1.6mm(1/1
6″)のガンマ・アルミナ押し出し成形物上に0.25重量パ
ーセントの白金を含んでいる触媒を調製した。(アルミ
ニウム含有率は直接測定したものではなく、塩素含有量
に基づいて判定された。) 次に、その触媒を、最初の段階で3〜7重量パーセント
の塩化物を含むように塩化物源で処理した。この適切な
塩化物源とは塩化アルキル、または塩化水素などであ
る。この触媒を上に述べた条件の下で自動車燃料アルキ
ル化に用い、さらに、10プロセス・サイクルで上に述べ
たように再生した。イソブタン/ブテン・モル比45で実
施された2サイクル目から10サイクル目までは観察でき
るような活性の喪失はなかった。平均的なアルキレート
生成物のリサーチ法オクタン価(RON)はすべてのサ
イクルで89程度であった。白金を含まない同じ触媒を用
いて、コントロールが行われた。この場合、再生は認め
られなかった。水素処理を行った後の水素は引き続き不
活性化し続け、測定できる程の活性の復活は認められな
かった。塩化アルミニウムの代わりに塩化ガリウムGaCl
3を用いて、同様の実験が行われた。再生テストはそれ
程広い範囲で行われたわけではないが、上に述べたよう
な条件の下で非活性化した触媒は完全に再生された。生
成されたアルキレートは90.5のRONを示した。別の実
験では、塩化アルミニウム−アルミナ触媒において、白
金の代わりに0.5重量パーセントのパラジウムが用いら
れた。再生は良好に行われ、平均アルキレート生成物の
RONは88.5程度であった。
【0012】
【実施例2】イソブタン、塩化ブチル、および水素によ
る再生:イソブタン−水素流内で再生を行うと塩化物の
損失が認められ、その後で触媒の不活性化が認められる
ので、再生は塩化ブチルの存在下で再生を行うのは非常
に望ましい。こうした再生においては、0.0283m3/hr
(1時間あたり1標準立方フィート)の割合で供給され
る1,000ppmの塩素(塩化ブチルの形態)を含むイソブタ
ンと水素をプロセス・サイクルの終わりに遮断し、同時
に原料ブレンドの供給も遮断した。2時間フラッシング
を行った後、圧力が4238kPa(600psig)に上昇し、また
温度は130℃程度に上昇したので、その状態を12時間保
持した。触媒複合材を10℃に冷却した後、原料混合物を
遮断し、さらに再生ガス流を遮断した。この手順全体に
要した時間は、16〜18時間程度であった。0.25重量パー
セントの白金を含んでいるガンマ・アルミナ押し出し成
形物上に塩化アルミニウムを堆積させた触媒は上記の条
件の下で容易に再生され、平均RONが90.5のアルキレ
ート生成物を提供した。再生ガス流に塩化ブチルが含ま
れていない場合、触媒は当初急速に不活性化する。この
ことは、代表的炭化水素として液体イソブタンが水素と
共に存在している場合、再生流内に塩化ブチルが存在し
ていることが必要ではないとしても、望ましいことを示
している。別の実験では、白金を0.5重量パーセントの
パラジウムまたはニッケルと取り替えても、上に述べた
のと同じ条件で再生できる触媒が提供されることが示さ
れた。後者の触媒の場合は、いずれも、生成物アルキレ
ートが88.5の平均RONを示した。0.25重量パーセント
のパラジウムを含んでいるガンマ・アルミナ押し出し成
形物上に塩化ガリウムを担持させた触媒も、活性や安定
性にはっきりした損失が認められずに8回再生して、上
に述べた条件の下で容易に再生された。再生は可溶性水
素、つまり、液体イソブタンに飽和させた水素を用いて
行われたが、触媒の安定性は低下し、それは不活性化は
始まる前よりプロセス・サイクルが短くなることにより
示された。1)0.25重量パーセント白金を含むアルミナ
上に四塩化ジルコニウムZrCl4、2)0.25重量パーセン
ト白金を含むガンマ・アルミナ上に四塩化チタニウムTi
Cl4、および0.25重量パーセントの白金を有する球状シ
リカ−アルミナ(シリカ:70〜90重量パーセント)上に
塩化アルミニウム、をそれぞれ昇華させて作成した触媒
も、多数のプロセス・サイクルを通じて再生可能である
ことが示された。すべての場合に、生成されたアルキレ
ートは平均88〜89のRONを持っていた。0.25重量パー
セントの白金を含む場合と含まない場合の三フッ化ホウ
素BF3調整アルミナによる触媒が作成された。白金を含
んでいない場合、触媒は再生されなかったが、白金を含
んでいる場合、この手順か実施例1のいずれかの手順を
用いて、複数サイクルで触媒が再生された。すべての場
合に、生成物アルキレートが平均91.5のRONを有して
いた。
【0013】
【発明の効果】本発明はアルキル化反応により不活性と
なった固体アルキル化触媒を操作簡易に、コストを低減
して迅速に活性化する工業的に極めて有用な発明であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 (72)発明者 ジョウジフ エイ.コカル アメリカ合衆国 60031 イリノイズ,ガ ーニィ,ヒカリ ヘィヴン 211

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素原子4〜6個を有するアルカンで炭
    素原子2〜6個を有するアルケンの液相アルキル化触媒
    反応で少なくとも1部が不活性化された1)第一の金属
    ハロゲン化物と耐火性無機酸化物の表面に結合した水酸
    基との反応生成物、2)ゼロバレント(zerovalent)第
    二の金属からなる触媒、上記第一の金属ハロゲン化物が
    フッ化物、塩化物又は臭化物であり、第一の金属がアル
    ミニウム、ジルコニウム、錫、タンタル、チタニウム、
    ガリウム、アンチモン、燐、ホウ素及びそれらの混合物
    からなる群から選ばれたもの、そして上記第二のゼロバ
    レント金属が白金、パラジウム、ニッケル、ルテニウ
    ム、ロジウム、オスミウム、イリジウム、及びそれらの
    混合物からなる群から選ばれたものである、を再生する
    方法において、該触媒から液相炭化水素の実質的に全て
    を除き、かくして得られた触媒を6.9〜3790kPaの分圧の
    水素で、1〜20時間、10〜300℃で処理して、実質的に
    アルキル化活性を増強した再生触媒を回収することを特
    徴とする固体アルキル化触媒の再生法。
  2. 【請求項2】 第一の金属がアルミニウム、ジルコニウ
    ム、チタニウム、ガリウム、ホウ素、そしてそれらのい
    ずれかの組み合わせで構成される群から選択される請求
    項1の方法。
  3. 【請求項3】 第二の金属が白金、パラジウム、あるい
    はそれらのいずれかの組み合わせである請求項1または
    2の方法。
  4. 【請求項4】 触媒が10〜200℃の温度下で、水素によ
    り処理される、請求項1,2または3の方法。
  5. 【請求項5】 水素処理が塩化物源の存在下で行われ
    る、請求項1−4までのいずれかによる方法。
  6. 【請求項6】 水素処理が液体イソブタンと塩化物源の
    存在下で行われる、請求項1−4のいずれかによる方
    法。
JP6094671A 1994-05-09 1994-05-09 水素による不活性化固体アルキル化触媒の定期的再生法 Expired - Fee Related JP2625380B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6094671A JP2625380B2 (ja) 1994-05-09 1994-05-09 水素による不活性化固体アルキル化触媒の定期的再生法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6094671A JP2625380B2 (ja) 1994-05-09 1994-05-09 水素による不活性化固体アルキル化触媒の定期的再生法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07299363A true JPH07299363A (ja) 1995-11-14
JP2625380B2 JP2625380B2 (ja) 1997-07-02

Family

ID=14116709

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6094671A Expired - Fee Related JP2625380B2 (ja) 1994-05-09 1994-05-09 水素による不活性化固体アルキル化触媒の定期的再生法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2625380B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105749990A (zh) * 2016-03-14 2016-07-13 辽宁石油化工大学 一种脱氢催化剂的再生方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5059303A (ja) * 1973-09-27 1975-05-22

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5059303A (ja) * 1973-09-27 1975-05-22

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105749990A (zh) * 2016-03-14 2016-07-13 辽宁石油化工大学 一种脱氢催化剂的再生方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2625380B2 (ja) 1997-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5310713A (en) Regeneration of an alkylation catalyst with hydrogen
US3862900A (en) Removal of chemically combined chlorine and other impurities from hydrocarbons
CZ114594A3 (en) Regeneration process based on solvent extraction of defined acid catalysts for the conversion of hydrocarbons and the use of such catalysts
US5391527A (en) Regeneration of a modified alkylation catalyst with hydrogen
US3864243A (en) Removal of chemically combined chlorine and other impurities from hydrocarbons
US3449264A (en) Isomerization catalysts and their use
US5365010A (en) Method for regenerating Lewis acid-promoted transition alumina catalysts used for isoparaffin alkylation by calcination
EP0584831B1 (en) Alkylation catalyst regeneration
JP2625380B2 (ja) 水素による不活性化固体アルキル化触媒の定期的再生法
US5739074A (en) Metal cation-modified alkylation catalysts
RU2190589C2 (ru) Способ алкилирования алканов с3-с5 алкилгалогенидами с использованием твердого кислотного катализатора
JPS63284137A (ja) ブタジエンおよび硫黄化合物を含むc4炭化水素留分における1−ブテンの2−ブテンへの異性化方法
US5744682A (en) Alkylation process using a catalyst with non-uniform metal dispersion
CA2092928C (en) Alkylation catalyst regeneration
RU2128549C1 (ru) Способ периодической регенерации водородом дезактивированного твердого катализатора алкилирования
EP0679437B1 (en) Periodic regeneration of a deactivated solid alkylation catalyst with hydrogen
KR970011082B1 (ko) 실활 고형 알킬화 반응 촉매의 수소 처리에 의한 주기적 재생 방법
US5883039A (en) Alkylation catalyst with non-uniform metal dispersion
AU668288B2 (en) Periodic regeneration of a deactivated solid alkylation catalyst with hydrogen
CA2122220C (en) Periodic regeneration of a deactivated solid alkylation catalyst with hydrogen
CN1068245C (zh) 用氢气周期性再生失活的固体烷基化催化剂
KR100237143B1 (ko) 알킬화 촉매로부터 회수된 설폰-함유 혼합물로부터의 산-용액해성 오일 제거 방법
US6043404A (en) Removal of alkyl halides from hydrocarbon stream
HU218872B (hu) Dezaktivált, szilárd alkilező katalizátor periodikus regenerálása hidrogénnel
Thomas et al. Paraffin isomerization with hydrogen chloride-promoted dual function catalysts

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090411

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees