JPH0729880B2 - 生体高分子結晶作製装置 - Google Patents
生体高分子結晶作製装置Info
- Publication number
- JPH0729880B2 JPH0729880B2 JP5872787A JP5872787A JPH0729880B2 JP H0729880 B2 JPH0729880 B2 JP H0729880B2 JP 5872787 A JP5872787 A JP 5872787A JP 5872787 A JP5872787 A JP 5872787A JP H0729880 B2 JPH0729880 B2 JP H0729880B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- solution
- cylinder
- biopolymer
- opening
- hollow piston
- Prior art date
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- Peptides Or Proteins (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔概要〕 生体高分子溶液と、不溶化剤溶液とをそれぞれ収容する
シリンダと、これに摺動する中空ピストンとが、それぞ
れ側面に対応する開口を有し、ピストンはその開口を挟
んでO−リングを取付け、かつシリンダの両端にそれぞ
れ取付けベローズがシリンダ内の溶液を外気から遮断す
る、生体高分子結晶作製装置。
シリンダと、これに摺動する中空ピストンとが、それぞ
れ側面に対応する開口を有し、ピストンはその開口を挟
んでO−リングを取付け、かつシリンダの両端にそれぞ
れ取付けベローズがシリンダ内の溶液を外気から遮断す
る、生体高分子結晶作製装置。
本発明は、生体高分子結晶作製装置に関する。
従来の生体高分子結晶作製装置は、第3図に示すよう
に、貫通孔21を有する摺動板20が、対向する2つの外殻
22,23の間を摺動し、これらの外殻の内側に対向して設
けた液溜め24,25;26,27が貫通孔21に対応して開口し、
Oリングがこれらの開口を挟むように摺動板20に設けら
れている。はじめに第3図(a)のように、摺動板20の
貫通孔21を2つの外殻22,23の対向する液溜め24,25に連
通させて、緩衝液を満たし、1つの外殻22の液溜め26に
生体高分子溶液を満たし、これら対向する他の外殻23の
液溜め27に不溶化剤溶液を満たす。次に第3図(b)の
ように、摺動板20を移動させて、貫通孔21を液溜め26,2
7に連通させる。こうして生体高分子溶液と不溶化剤溶
液とは緩衝液を介して接触し、相互に拡散して生体高分
子結晶を生成する。
に、貫通孔21を有する摺動板20が、対向する2つの外殻
22,23の間を摺動し、これらの外殻の内側に対向して設
けた液溜め24,25;26,27が貫通孔21に対応して開口し、
Oリングがこれらの開口を挟むように摺動板20に設けら
れている。はじめに第3図(a)のように、摺動板20の
貫通孔21を2つの外殻22,23の対向する液溜め24,25に連
通させて、緩衝液を満たし、1つの外殻22の液溜め26に
生体高分子溶液を満たし、これら対向する他の外殻23の
液溜め27に不溶化剤溶液を満たす。次に第3図(b)の
ように、摺動板20を移動させて、貫通孔21を液溜め26,2
7に連通させる。こうして生体高分子溶液と不溶化剤溶
液とは緩衝液を介して接触し、相互に拡散して生体高分
子結晶を生成する。
摺動板の貫通孔に緩衝液を挟み込むので、高分子溶液と
不溶化剤溶液とが直接に接触しない。また外殻と摺動板
との間がOリングのみによって封止されているので、溶
液を外界から十分に遮断することができない。
不溶化剤溶液とが直接に接触しない。また外殻と摺動板
との間がOリングのみによって封止されているので、溶
液を外界から十分に遮断することができない。
上記問題点は、完全密閉系内で生体高分子溶液と不溶化
剤溶液とを直接接触させて、生体高分子の結晶を成長さ
せる装置であって、前記溶液のいずれか1つを収容する
液溜め11の開口を側面に有するシリンダ1と、この開口
に対応する開口を側面に有し、他の溶液を収容する中空
ピストン2とがあり、この中空ピストン2は、前記開口
を挟む位置にOリング3を取付けて、摺動可能にシリン
ダ1に挿入されており、シリンダ1の両端にそれぞれベ
ローズ4,5を取付け、1つのベローズ4が、中空ピスト
ン2の駆動ロッド6に接続する端とシリンダ1の1端と
の間を封止し、かつシリンダ1の他端に取付けたベロー
ズ5が末端を封止してあり、これによって、シリンダ1
内の溶液を外界から気密に遮断することを特徴とする生
体高分子結晶作製装置によって解決することができる。
剤溶液とを直接接触させて、生体高分子の結晶を成長さ
せる装置であって、前記溶液のいずれか1つを収容する
液溜め11の開口を側面に有するシリンダ1と、この開口
に対応する開口を側面に有し、他の溶液を収容する中空
ピストン2とがあり、この中空ピストン2は、前記開口
を挟む位置にOリング3を取付けて、摺動可能にシリン
ダ1に挿入されており、シリンダ1の両端にそれぞれベ
ローズ4,5を取付け、1つのベローズ4が、中空ピスト
ン2の駆動ロッド6に接続する端とシリンダ1の1端と
の間を封止し、かつシリンダ1の他端に取付けたベロー
ズ5が末端を封止してあり、これによって、シリンダ1
内の溶液を外界から気密に遮断することを特徴とする生
体高分子結晶作製装置によって解決することができる。
第1図(a)に示すように、はじめはシリンダ1の液溜
め11の開口と中空ピストン2の開口との位置をずらせて
おき、Oリング3によって液溜め11と中空ピストン2と
のそれぞれの内部は分離されている。シリンダ1の液溜
めに一方の溶液を入れ、中空ピストン2に他方の溶液を
入れた後に、第1図(b)に示すように、駆動ロッド6
によって中空ピストン3を押込んで開口を液溜め11の開
口と整合させると、2つの溶液は界面12において直接に
接触して反応液を形成し、この反応液は、Oリング3に
よってベローズ4,5のなかの溶液と遮断される。しかも
この溶液はベローズ4,5によって外界から遮断されてい
るので、溶液中の溶媒が外界に蒸散することがない。こ
れによって溶液は長時間にわたって濃度を変化しないの
で、成長速度を制御しながら結晶を作製することができ
る。
め11の開口と中空ピストン2の開口との位置をずらせて
おき、Oリング3によって液溜め11と中空ピストン2と
のそれぞれの内部は分離されている。シリンダ1の液溜
めに一方の溶液を入れ、中空ピストン2に他方の溶液を
入れた後に、第1図(b)に示すように、駆動ロッド6
によって中空ピストン3を押込んで開口を液溜め11の開
口と整合させると、2つの溶液は界面12において直接に
接触して反応液を形成し、この反応液は、Oリング3に
よってベローズ4,5のなかの溶液と遮断される。しかも
この溶液はベローズ4,5によって外界から遮断されてい
るので、溶液中の溶媒が外界に蒸散することがない。こ
れによって溶液は長時間にわたって濃度を変化しないの
で、成長速度を制御しながら結晶を作製することができ
る。
第1図を参照して実施例を示す。生体高分子としてミオ
グロビン、不溶化剤として硫酸アンモニウムを選択し
た。これより下記の3液を用意した。
グロビン、不溶化剤として硫酸アンモニウムを選択し
た。これより下記の3液を用意した。
A液:ミオグロビン2重量%を含む1/15Mリン酸緩衝液
(pH7.2) B液:1/15Mリン酸緩衝液(pH7.2) C液:硫酸アンモニウム飽和水溶液(pH7.2) 次にA液とB液を4:6の体積比で混合し、高分子溶液を
調製し、B液とC液を1:9の体積比で混合し、不溶化剤
溶液を調製した。
(pH7.2) B液:1/15Mリン酸緩衝液(pH7.2) C液:硫酸アンモニウム飽和水溶液(pH7.2) 次にA液とB液を4:6の体積比で混合し、高分子溶液を
調製し、B液とC液を1:9の体積比で混合し、不溶化剤
溶液を調製した。
まずシリンダ1に、Oリング3をつけた中空ピストン2
を挿入し、シリンダ1につけたベローズ4,5によって内
部を気密に封止した。シリンダ1には、その液溜め11の
注入口から不溶化剤溶液を注入し、Oリング7をつけた
栓9で封止した。中空ピストン2には、駆動ロッド取付
部の注入口から高分子溶液を注入し、Oリング8をつけ
た栓10で封止した。次に第2図に示すように、この装置
13を恒温槽14に入れ、20℃に設定して6時間保持し、内
部の溶液を平衡状態とした後に、制御装置15によって駆
動ロッド6を遠隔操作して、中空ピストン2の側面の開
口を液溜め11の開口に整合させ、界面12において2つの
溶液を接触させた。そのままの状態を保持し、15〜30日
経過後に立方晶系のミオグロビン結晶を得た。
を挿入し、シリンダ1につけたベローズ4,5によって内
部を気密に封止した。シリンダ1には、その液溜め11の
注入口から不溶化剤溶液を注入し、Oリング7をつけた
栓9で封止した。中空ピストン2には、駆動ロッド取付
部の注入口から高分子溶液を注入し、Oリング8をつけ
た栓10で封止した。次に第2図に示すように、この装置
13を恒温槽14に入れ、20℃に設定して6時間保持し、内
部の溶液を平衡状態とした後に、制御装置15によって駆
動ロッド6を遠隔操作して、中空ピストン2の側面の開
口を液溜め11の開口に整合させ、界面12において2つの
溶液を接触させた。そのままの状態を保持し、15〜30日
経過後に立方晶系のミオグロビン結晶を得た。
本装置を用いて結晶成長をさせる場合、Oリング、ベロ
ーズ等により溶媒の外部への蒸散が遮断され、試料溶液
の濃度変化は起こらないため、結晶成長の速度がコント
ロールできる。
ーズ等により溶媒の外部への蒸散が遮断され、試料溶液
の濃度変化は起こらないため、結晶成長の速度がコント
ロールできる。
第1図は本発明の生体高分子結晶作製装置の断面図であ
り、(a)は操作前、(b)は操作中の配置を示し、 第2図は、恒温槽に配置した第1図の装置の説明図であ
り、 第3図は従来技術の生体高分子結晶作製装置の断面図で
あり、(a)は操作前、(b)は操作中の配置を示す。 1……シリンダ、2……中空ピストン、 3,7,8……Oリング、 4,5……ベローズ、6……駆動ロッド、 9,10……栓、 11……シリンダの液溜め、 12……溶液の界面、13……結晶作製装置、 14……恒温槽、15……制御装置、 20……摺動板、21……貫通孔、 22,23……外殻、 24,25,26,27……液溜め。
り、(a)は操作前、(b)は操作中の配置を示し、 第2図は、恒温槽に配置した第1図の装置の説明図であ
り、 第3図は従来技術の生体高分子結晶作製装置の断面図で
あり、(a)は操作前、(b)は操作中の配置を示す。 1……シリンダ、2……中空ピストン、 3,7,8……Oリング、 4,5……ベローズ、6……駆動ロッド、 9,10……栓、 11……シリンダの液溜め、 12……溶液の界面、13……結晶作製装置、 14……恒温槽、15……制御装置、 20……摺動板、21……貫通孔、 22,23……外殻、 24,25,26,27……液溜め。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安田 八郎 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 河又 聡子 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】完全密閉系内で生体高分子溶液と不溶化剤
溶液とを直接に接触させて、生体高分子の結晶を成長さ
せる装置であって、前記溶液のいずれか1つを収容する
液溜め11の開口を側面に有するシリンダ1と、この開口
に対応する開口を側面に有し、他の溶液を収容する中空
ピストン2とがあり、この中空ピストン2は、前記開口
を挟む位置にOリング3を取付けて、摺動可能にシリン
ダ1に挿入されており、シリンダ1の両端にそれぞれベ
ローズ4,5を取付け、1つのベローズ4が、中空ピスト
ン2の駆動ロッド6に接続する端とシリンダ1の1端と
の間を封止し、かつシリンダ1の他端に取付けたベロー
ズ5が末端を封止してあり、これによって、シリンダ1
内の溶液を外界から気密に遮断することを特徴とする生
体高分子結晶作製装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5872787A JPH0729880B2 (ja) | 1987-03-16 | 1987-03-16 | 生体高分子結晶作製装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5872787A JPH0729880B2 (ja) | 1987-03-16 | 1987-03-16 | 生体高分子結晶作製装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63227600A JPS63227600A (ja) | 1988-09-21 |
JPH0729880B2 true JPH0729880B2 (ja) | 1995-04-05 |
Family
ID=13092536
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5872787A Expired - Lifetime JPH0729880B2 (ja) | 1987-03-16 | 1987-03-16 | 生体高分子結晶作製装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0729880B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3094880B2 (ja) * | 1995-03-01 | 2000-10-03 | 住友金属工業株式会社 | 有機化合物の結晶化制御方法およびそれに用いる結晶化制御用固体素子 |
-
1987
- 1987-03-16 JP JP5872787A patent/JPH0729880B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63227600A (ja) | 1988-09-21 |
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