JPH07298477A - 分電盤 - Google Patents

分電盤

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JPH07298477A
JPH07298477A JP6085144A JP8514494A JPH07298477A JP H07298477 A JPH07298477 A JP H07298477A JP 6085144 A JP6085144 A JP 6085144A JP 8514494 A JP8514494 A JP 8514494A JP H07298477 A JPH07298477 A JP H07298477A
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JP
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voltage
line
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neutral
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JP6085144A
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English (en)
Inventor
Masataka Kanda
雅隆 神田
Shigeru Honoki
茂 朴木
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 中性線の欠相による主幹開閉器の動作を容易
に確認することが可能な分電盤を提供する。 【構成】 少なくとも2本以上の電圧線と中性線とを有
する単相3線式配電線或いは3相4線式配電線等の配電
線に、配電線に過負荷電流或いは短絡電流等の過電流が
発生した際に回路を遮断すると共に中性線と電圧線間に
発生する各電圧が所定電圧以上の際に回路を遮断する主
幹開閉器を介在し、この主幹開閉器の負荷側の配電線に
接続されて中性線と電圧線間から負荷への電源供給を行
う分岐回路中に、過電流が発生した際に回路を遮断する
複数の分岐開閉器を介在させると共に、配電線の各電圧
線と中性線間の各インピーダンス値を相違させる不平衡
手段を分岐開閉器の電源側に接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも2本以上の
電圧線と中性線とを有する単相3線式配電線或いは3相
4線式配電線等の配電線から、中性線と電圧線間の単相
電圧の交流電源を負荷に供給するように分岐配線した分
電盤に関する。
【0002】
【従来の技術】一般の住居では、快適な生活の達成に向
け、電気調理器・空調機器等の高容量の電化製品が普及
し、これに伴って、各住居へ供給する電気の配電も、電
圧線と接地側の中性線との電圧を100Vとする単相単
線式配電線から、2本の電圧線間の電圧を200Vとし
各電圧線と接地側の中性線間の電圧を100Vとする単
相3線式配電線へと変わりつつある。この配電により、
住居に於いては、高容量の200V機器の使用も可能と
なってきている。
【0003】一方、この単相3線式配電線での配電に於
いては、先に出願人が提案した特開昭56−129871号公報
に記載のように、特に中性線に断線が発生した場合、中
性線と各電圧線間に接続された負荷のバランスによって
中性線に対する各電圧線の電圧が変動する恐れがあるた
め、この配電線の線路上に、中性線と各電圧線間に発生
する電圧が所定電圧以上の際に回路を強制的に遮断する
欠相保護が可能な開閉器を設置する必要がある。
【0004】この欠相保護が可能な開閉器は、一般に
は、図4に示すように、分電盤の箱体1に収納される主
幹開閉器3に採用されている。この主幹開閉器3は、配
電線2の電圧線R,Tに介在した電流検出手段32, 32の
出力を判別して電圧線R,Tに流れる電流が所定電流を
越えると接点31, 31を強制的に開極遮断する過電流保護
の機能と、配電線2を一次入力とする零相変流器33の二
次出力をもって判別回路34により漏電を判断し引外しコ
イル35を励磁して接点31, 31を強制的に開極遮断する漏
電保護の機能とを持合わせている。
【0005】また、欠相保護の機能を達成する手段とし
ては、中性線Nに対する各電圧線R,Tの電圧を複数の
整流器37,37により同一方向に整流して、検出抵抗38に
各電圧線R,Tの電圧を半周期毎に出力させ、この検出
抵抗38に発生する出力電圧Vが該出力電圧Vの正常時の
電圧より高い電圧に設定した基準電圧を越えるときに判
別回路34が中性線Nの欠相と判断して、引外しコイル35
に通電を行い遮断を行うものである。
【0006】具体的には、たとえば、2本の電圧線R,
T間の電圧を200Vとし各電圧線R,Tと接地側の中
性線N間の電圧を100Vとする単相3線式配電線2に
於いて、中性線Nの点Aで断線、接続端子の緩み或いは
接点不良等により欠相が発生した場合に、点Aより負荷
側の一方の電圧線Rと中性線N間に接続された分岐回路
4のインピーダンス値と、点Aより負荷側の他方の電圧
線Tと中性線N間に接続された分岐回路4のインピーダ
ンス値とが著しく相違すると、そのインピーダンス値比
に相応して検出抵抗38には半周期毎に大電圧と小電圧と
が発生し、この検出抵抗38に発生する出力電圧Vは、正
常時の電圧100Vに相応したより高い電圧に設定した
基準電圧(例えば130Vに相応させた電圧)を越える
こととなり、中性線Nの欠相と判断されるのである。
【0007】なお、39は電流制限する入力抵抗であり、
36は中性線Nに接続する検出端子である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上述した分
電盤1は住居に設置されることが多く、特に電気知識の
少ない使用者にとっては、主幹開閉器3が遮断したとき
に遮断の要因が不明であり、遮断の要因に最適な対処が
出来ない状況であった。特に、中性線Nの欠相による動
作の場合に、幾度となく主幹開閉器3を閉極させる操作
は、特定の負荷に対して過大な電圧を幾度となく印加さ
せることとなり、負荷の寿命を縮めたり損傷させたりす
る恐れがあり、好ましいものではなかった。
【0009】また、簡易な遮断の要因判別として、一旦
全ての分岐開閉器5─を開極してから主幹開閉器3を閉
極しその後に順次分岐開閉器5─を閉極していく操作、
その分岐開閉器5─の閉極していく組合せの変更等の繰
り返しにより、異常な分岐回路の特定や過電流・漏電・
中性線の欠相等の遮断の要因について概むね確認は出来
るものの、特に中性線Nの欠相による動作の場合には、
その確認に際して幾度となく過大な電圧が負荷に印加さ
れることとなり、これもまた好ましいものではなく、容
易に中性線の欠相による動作を確認することが困難なも
のであった。
【0010】本発明は、かかる事由に鑑みて成したもの
で、その目的とするところは、中性線の欠相による動作
を容易に確認することが可能な分電盤を提供することを
目的としたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、請求項1記載の分電盤は、配電線の各電圧線と中性
線間の各インピーダンス値を相違させる不平衡手段を分
岐開閉器の電源側に接続したものである。
【0012】請求項2記載の分電盤は、請求項1の不平
衡手段を、主幹開閉器とは独立した別部材の少なくとも
2個以上のインピーダンス素子で構成したものである。
【0013】請求項3記載の分電盤は、請求項1の主幹
開閉器に中性線と少なくとも1本の電圧線との間に接続
したインピーダンス素子を収納し、不平衡手段を、前記
インピーダンス素子と、主幹開閉器とは独立した別部材
の中性線と少なくとも残りの電圧線との間に接続された
インピーダンス素子とで構成したものである。
【0014】請求項4記載の分電盤は、請求項1の主幹
開閉器に中性線と各電圧線との間に接続した略同値の少
なくとも2個以上のインピーダンス素子を収納し、不平
衡手段を、前記インピーダンス素子と、該インピーダン
ス素子と並列接続される主幹開閉器とは独立した別部材
の少なくとも1個以上のインピーダンス素子で構成した
ものである。
【0015】請求項5記載の分電盤は、請求項1の不平
衡手段を、主幹開閉器に収納された中性線と各電圧線と
の間に接続した異なる値の少なくとも2個以上のインピ
ーダンス素子で構成したものである。
【0016】請求項6記載の分電盤は、請求項2乃至請
求項5のインピーダンス素子の少なくとも1つを、電圧
の有無を検出する電圧検出手段としたものである。
【0017】
【作用】請求項1記載の分電盤は、中性線が欠相してい
る場合に、全ての分岐開閉器を開極させた状態で、主幹
開閉器を閉極すると、不平衡手段の接続により、中性線
と電圧線間に発生する各電圧が所定電圧以上と判別し
て、主幹開閉器が回路遮断を行う。
【0018】請求項2記載の分電盤は、請求項1に加
え、既設の分岐開閉器を閉極する状態でないと中性線の
欠相を確認が行えない分電盤に対しても、別部材の不平
衡手段を接続することでその機能を達成することが可能
となる。
【0019】請求項3記載の分電盤は、請求項1に加
え、主幹開閉器内に電気を必要とする装置を装備する場
合であっても、この主幹開閉器内のインピーダンス素子
をその装置とさせることが可能となる。
【0020】請求項4記載の分電盤は、請求項1に加
え、主幹開閉器から中性線に接続する検出線を別個に導
出させる場合に、検出線の電位を中性線と略同一の中間
電位として、安全な検出線とすることが可能となる。
【0021】請求項5記載の分電盤は、請求項1に加
え、別部品の接続を行うことなしに、主幹開閉器を配電
線に介在させるだけで、その機能を確保できる。
【0022】請求項6記載の分電盤は、請求項2乃至請
求項5に加え、電圧有無の検出をもって、例えば通電状
態表示や停電時の位置表示等への対応が可能となる。
【0023】
【実施例】請求項1については、以下請求項2乃至請求
項6記載の各実施例に基づき、説明する。
【0024】まず、請求項2の分電盤の一実施例を、第
1の実施例として掲げた図1に基づき説明すると、この
分電盤は、箱体1に、2本の電圧線R,Tと接地側の中
性線Nとを有する単相3線式配電線2を導入している。
この単相3線式配電線2は、日本では、2本の電圧線
R,T間の電圧を200Vとし各電圧線R,Tと中性線
N間の電圧を100Vとしている。
【0025】また、箱体1には導入した単相3線式配電
線2に介在させた主幹開閉器3を収納している。この主
幹開閉器3は、配電線2に介在させた手動操作により開
閉可能な接点31─を有し、過電流保護の機能と、漏電保
護の機能と、中性線Nの欠相保護の機能を有している。
【0026】先ず、過電流保護の機能は、配電線2の電
圧線R,Tにバイメタル或いは電磁石装置等の電流検出
手段32,32に介在させ、この電流検出手段32,32の出力
に基づいて短絡電流或いは過負荷電流等の過電流が流れ
た場合には開閉機構部(図示せず)を介して接点31─を
強制的に開極遮断する。
【0027】また、漏電保護の機能は、配電線2を挿通
させて一次入力とする零相変流器33を設けてこの二次出
力を判別回路34に入力し、判別回路34にて入力信号の大
きさと継続時間又は回数とによって漏電の有無を判別
し、漏電と判別したときには引外しコイル35に通電を行
い、その励磁によって開閉機構部(図示せず)を介して
接点31─を強制的に開極遮断する。
【0028】さらに、中性線Nの欠相保護の機能は、主
幹開閉器3の外部へリード線によって導出させた検出線
36を主幹開閉器3の負荷側に位置する配電線2の中性線
Nに接続すると共に、各電圧線R,Tに2個の整流器3
7, 37のアノードを各々接続しこの整流器37, 37のカソ
ードを検出抵抗38の一端に接続し、さらに検出抵抗38の
他端と検出線36との間に入力抵抗39を介在させる構成を
もって、図2(a),(b) の如き中性線Nに対する各電圧線
R,Tの電圧を、整流器37, 37により同一方向に整流し
て図2(c) の如き検出抵抗38に中性線Nに対する各電圧
線R,Tの電圧に相応する電圧Vを半周期毎に交互に発
生させ、この検出抵抗38に発生する電圧Vを判別回路34
に入力し、判別回路34にて検出抵抗38に発生する電圧V
が該電圧Vの正常時の電圧より高い電圧に設定した基準
電圧V1を越えるか否かを判別し、電圧Vが基準電圧V
1を越えたときには図2(d) の如く引外しコイル35に通
電を行いその励磁によって開閉機構部(図示せず)を介
して接点31─を強制的に開極遮断する。なお、図2に於
いて、時間t1以前は正常な状態で、時間t1にて中性線N
が欠相し時間t2で接点31─が開極した状態を示してお
り、図中、点線の波形は接点31─が開極しない場合の状
態を示している。
【0029】具体的には、たとえば、2本の電圧線R,
T間の電圧を200Vとし各電圧線R,Tと接地側の中
性線N間の電圧を100Vとする単相3線式配電線2に
於いて、中性線Nの点Aで断線,接続端子の緩み或いは
接点不良等の欠相を発生した場合に、点Aより負荷側の
一方の電圧線Rと中性線N間に接続されたインピーダン
ス値と、点Aより負荷側の他方の電圧線Tと中性線N間
に接続されたインピーダンス値とが著しく相違すると、
そのインピーダンス値比に相応して検出抵抗38には半周
期毎に交互に大電圧と小電圧とが発生し、この検出抵抗
38に発生する出力電圧Vが、正常時の電圧100Vに相
応した電圧より高い電圧に設定した基準電圧V1(例え
ば130Vに相応させた電圧)を越えることとなり、中
性線Nの欠相と判断するのである。
【0030】なお、整流器37, 37のアノード・カソード
の方向は互いにその逆の方向でもよく、各電圧線R,T
の電圧を同一方向に整流するものであれば可能であり、
またこの整流器37, 37は判別回路34へ電源供給するダイ
オードブリッジの一部を構成するものでもよく、特に中
性線Nの欠相の検出方法を限定するものではない。
【0031】さらに、箱体1には、主幹開閉器3の負荷
側に位置する配電線2に接続されて中性線Nと電圧線
R,T間からそれぞれから負荷への電源供給を行う分岐
回路4中に介在させた複数の分岐開閉器5を収納してい
る。この分岐開閉器5は、分岐回路4に介在させた手動
操作により開閉可能な接点51, 51を有し、分岐回路4に
バイメタル或いは電磁石装置等の電流検出手段52,52に
介在させ、この電流検出手段52,52の出力に基づいて短
絡電流或いは過負荷電流等の過電流が流れた場合には開
閉機構部(図示せず)を介して接点51, 51を強制的に開
極遮断する。
【0032】しかも、箱体1には、分岐開閉器5の電源
側で配電線2の負荷側終端部には、配電線2の各電圧線
R,Tと中性線N間の各インピーダンス値を相違させる
2個のインピーダンス素子61, 62からなる不平衡手段6
を接続している。この2個のインピーダンス素子61, 62
は、主幹開閉器3及び分岐開閉器5とは独立させた別部
材で構成されている。
【0033】しかして、上記の分電盤に於いて、分岐回
路4を通して負荷に電源供給している正常の使用状態か
ら主幹開閉器3が何らかの要因により遮断動作をした場
合には、次の操作によって遮断原因を明確することが可
能となる。
【0034】すなわち、使用者は、一旦分岐回路4の分
岐開閉器5を全て開極させて、その状態で主幹開閉器3
を閉極することにより、再度主幹開閉器3を強制的に開
極遮断した場合には、中性線Nの欠相と推測することが
可能となる。すなわち、何らの分岐回路4の負荷に電源
を供給していないにも関わらず、再度主幹開閉器3を強
制的に開極遮断することは、全ての分岐回路4系統での
例えば過電流或いは漏電の発生ではないものであって、
このことは不平衡手段6の接続によって生じた現象と判
断できるからである。
【0035】また、上述の状態で主幹開閉器3を閉極し
たときに主幹開閉器3が開極遮断しない場合には、次に
分岐開閉器5を順次閉極する操作を行い、ある分岐開閉
器5を閉極した瞬間に主幹開閉器3が強制的に遮断した
場合には、その分岐開閉器5に係る分岐回路4に異常が
あるものと推測、そして必要に応じて各分岐開閉器5を
閉極操作する順番を変えての閉極によって更に異常な分
岐回路4の特定をおこなっていくことが可能となる。
【0036】以上のように、例えば主幹開閉器3が強制
的に開極遮断した場合に、使用者は一旦分岐回路4の分
岐開閉器5を全て開極させてその状態で主幹開閉器3を
閉極することにより、再度の主幹開閉器3の動作確認に
よって、中性線Nの欠相による遮断を判断することが可
能となり、もって分岐回路4に接続された負荷に対して
高電圧の印加を行うことなく、早期に確認することが可
能となる。
【0037】また、この2個のインピーダンス素子61,
62は、主幹開閉器3及び分岐開閉器5とは独立させた別
部材で構成されているので、従来の技術で示した既設の
分岐開閉器を閉極する状態でないと中性線の欠相を確認
が行えない分電盤に対しても、別部材の接続でその機能
を達成することが可能となる。
【0038】次に、請求項3乃至請求項5の分電盤につ
いて説明する。これらの分電盤は、上述した第1の実施
例の変形であり、第1の実施例の構成から変形した構成
について、以下説明する。
【0039】すなわち、請求項3の分電盤については、
配電線2の負荷側終端部に設けた2個のインピーダンス
素子61, 62のうち一方のインピーダンス素子61を主幹開
閉器3に収納してなるものである。
【0040】この主幹開閉器3に一方のインピーダンス
素子61を収納することは、主幹開閉器内に電気を必要と
する装置を装備する場合には、この主幹開閉器内のイン
ピーダンス素子61をその装置とさせることが可能とな
る。
【0041】また、請求項4の分電盤については、第1
の実施例の同構成には同符号を用いた第2の実施例とし
て掲げる図3をもって説明すると、この第2の実施例で
は、第1の実施例で示した不平衡手段6に於いて、次の
構成を成している。
【0042】すなわち、主幹開閉器3に中性線Nと各電
圧線R,Tとの間に接続した略同値の2個のインピーダ
ンス素子63, 64を収納すると共に、配電線2の負荷側終
端部に主幹開閉器3とは独立した別部材の1個のインピ
ーダンス素子65を接続して、不平衡手段6をインピーダ
ンス素子63, 64, 65で構成している。
【0043】この第2の実施例では、中性線Nに接続さ
れる検出線36が中性線Nに未接続の場合に、検出線36に
印加される電位が略同値の2個のインピーダンス素子6
3, 64によって中性線Nと略同等の電位とすることが可
能となり、例えば主幹開閉器3の単品試験に当たり検出
線36への接触による感電の恐れを少なくしたり、主幹開
閉器3が分電盤に組込まれて検出線36が未だ中性線Nに
未接続の場合の検出線36への接触による感電の恐れを少
なくしたりすることが可能となる。
【0044】さらに、請求項5の分電盤については、第
1の実施例の構成において、配電線2の負荷側終端部に
設けた2個のインピーダンス素子61, 62の両方を、主幹
開閉器3に収納してなるものであり、別部品の接続を行
うことなしに、主幹開閉器3を配電線2に介在させるだ
けで、その機能を確保できる。
【0045】また、請求項6の分電盤では、第1又は第
2の実施例に於いて、不平衡手段6の各インピーダンス
素子61, 62, 63, 64, 65の少なくとも1つを、電圧の有
無を検出する電圧検出手段とする。この電圧検出手段に
は、例えば、所要のインピーダンスを有する電圧計、電
圧印加時は蓄電池への充電が行われ停電時には蓄電池の
電荷により点灯する停電灯、ランプ、電圧の有無を信号
変換するリレー等があり、単に各電圧線R,T間と中性
線N間のインピーダンス値を相違させるのみならず、電
圧有無の検出をもって例えば通電状態表示や停電時の位
置表示等への対応が可能となる。
【0046】以上、各請求項について、第1及び第2の
各実施例に基づき説明したが、不平衡手段6を構成する
インピーダンス素子61, 62, 63, 64, 65は、抵抗器・コ
イル・コンデンサ等によってその機能が達成される。
【0047】また、各実施例とも、単相3線式配電線に
よって詳述したが、3相4線式配電線にも使用可能であ
り、少なくとも2本以上の電圧線と接地側の中性線を有
する配電線であれば限定されない。
【0048】さらに、不平衡手段6の各インピーダンス
素子61, 62, 63, 64, 65は、主幹開閉器3内(接点31,
31よりも負荷側)或いは配電線2の負荷側終端部に接続
しているが、これは可能な限り中性線Nの断線、接続端
子の緩み或いは接点不良等により生ずる欠相箇所よりも
負荷側の位置にするために成した構成であり、特に接続
位置を限定するものではない。
【0049】しかも、各実施例とも、不平衡手段6の各
インピーダンス素子61, 62, 63, 64, 65を各電圧線R,
Tと中性線N間に直接に接続する構成としたが、たとえ
ば入力抵抗39と検出抵抗38との接続点近傍に設けること
も可能であり、いわゆる間接的に接続する構成でもよ
い。
【0050】
【発明の効果】かように、請求項1記載の分電盤は、配
電線の各電圧線と中性線間の各インピーダンス値を相違
させる不平衡手段を分岐開閉器の電源側に接続したの
で、中性線が欠相している場合に、全ての分岐開閉器を
開極させた状態で、主幹開閉器を閉極すると、中性線と
電圧線間に発生する各電圧が所定電圧以上と判別して、
主幹開閉器が回路遮断を行うため、分岐回路への悪影響
を無くして中性線の欠相による動作を容易に確認するこ
とが可能となる。
【0051】請求項2記載の分電盤は、請求項1の不平
衡手段を主幹開閉器とは独立した別部材の少なくとも2
個以上のインピーダンス素子で構成したので、既設の分
岐開閉器を閉極する状態でないと中性線の欠相を確認が
行えない分電盤に対しても、別部材の不平衡手段を接続
することでその機能を達成することが可能となる。
【0052】請求項3記載の分電盤は、請求項1の主幹
開閉器に中性線と少なくとも1本の電圧線との間に接続
したインピーダンス素子を収納し、不平衡手段を前記イ
ンピーダンス素子と主幹開閉器とは独立した別部材の中
性線と少なくとも残りの電圧線との間に接続されたイン
ピーダンス素子とで構成したので、主幹開閉器内に電気
を必要とする装置を装備する場合であっても、この主幹
開閉器内のインピーダンス素子をその装置とさせること
が可能となる。
【0053】請求項4記載の分電盤は、請求項1の主幹
開閉器に中性線と各電圧線との間に接続した略同値の少
なくとも2個以上のインピーダンス素子を収納し、不平
衡手段を前記インピーダンス素子と該インピーダンス素
子と並列接続される主幹開閉器とは独立した別部材の少
なくとも1個以上のインピーダンス素子で構成したの
で、主幹開閉器から中性線に接続する検出線を別個に導
出させる場合に、検出線の電位を中性線と略同一の中間
電位として、安全な検出線とすることが可能となる。
【0054】請求項5記載の分電盤は、請求項1の不平
衡手段を主幹開閉器に収納された中性線と各電圧線との
間に接続した異なる値の少なくとも2個以上のインピー
ダンス素子で構成したので、別部品の接続を行うことな
しに、主幹開閉器を配電線に介在させるだけで、その機
能を確保できる。
【0055】請求項6記載の分電盤は、請求項2乃至請
求項5のインピーダンス素子の少なくとも1つを、電圧
の有無を検出する電圧検出手段としたので、単に各電圧
線間と中性線間のインピーダンス値を相違させるのみな
らず、電圧有無の検出をもって例えば通電状態表示や停
電時の位置表示等への対応が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す回路ブロック図で
ある。
【図2】図1の動作説明図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す回路ブロック図で
ある。
【図4】従来の技術を示す回路ブロック図である。
【符号の説明】
2 配電線 R,T 電圧線 N 中性線 3 主幹開閉器 34 判別回路 35 引外しコイル 36 検出線 37 整流器 38 検出抵抗 4 分岐回路 5 分岐開閉器 6 不平衡手段 61乃至65 インピーダンス素子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2本以上の電圧線と中性線と
    を有する単相3線式配電線或いは3相4線式配電線等の
    配電線に介在され、配電線に過負荷電流或いは短絡電流
    等の過電流が発生した際に回路を遮断すると共に中性線
    と電圧線間に発生する各電圧が所定電圧以上の際に回路
    を遮断する主幹開閉器と、この主幹開閉器の負荷側の配
    電線に接続されて中性線と電圧線間から負荷への電源供
    給を行う分岐回路中に介在させた過電流が発生した際に
    回路を遮断する複数の分岐開閉器と有する分電盤に於い
    て、 前記配電線の各電圧線と中性線間の各インピーダンス値
    を相違させる不平衡手段を前記分岐開閉器の電源側に接
    続したことを特徴とする分電盤。
  2. 【請求項2】 前記不平衡手段は、主幹開閉器とは独立
    した別部材の少なくとも2個以上のインピーダンス素子
    で構成したことを特徴とする請求項1記載の分電盤。
  3. 【請求項3】 前記主幹開閉器に中性線と少なくとも1
    本の電圧線との間に接続したインピーダンス素子を収納
    すると共に、前記不平衡手段を、前記インピーダンス素
    子と、主幹開閉器とは独立した別部材の中性線と少なく
    とも残りの電圧線との間に接続されたインピーダンス素
    子とで構成したことを特徴とする請求項1記載の分電
    盤。
  4. 【請求項4】 前記主幹開閉器に中性線と各電圧線との
    間に接続した略同値の少なくとも2個以上のインピーダ
    ンス素子を収納すると共に、前記不平衡手段を、前記イ
    ンピーダンス素子と、該インピーダンス素子と並列接続
    される主幹開閉器とは独立した別部材の少なくとも1個
    以上のインピーダンス素子とで構成したことを特徴とす
    る請求項1記載の分電盤。
  5. 【請求項5】 前記不平衡手段は、前記主幹開閉器に収
    納された中性線と各電圧線との間に接続した異なる値の
    少なくとも2個以上のインピーダンス素子で構成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の分電盤。
  6. 【請求項6】 前記インピーダンス素子の少なくとも1
    つは、電圧の有無を検出する電圧検出手段としたことを
    特徴とする請求項2乃至請求項5記載の分電盤。
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