JPH0729455Y2

JPH0729455Y2 - 測量用三脚

Info

Publication number: JPH0729455Y2
Application number: JP1986000576U
Authority: JP
Inventors: 章茂白沢; 健行加藤
Original assignee: Topcon Corp
Current assignee: Topcon Corp
Priority date: 1986-01-07
Filing date: 1986-01-07
Publication date: 1995-07-05
Anticipated expiration: 2001-01-07
Also published as: JPS62111612U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）この考案は、電気回路内蔵型の機器に用いる測量用三脚
に関するものである。

（従来の技術）例えば、測量機分野においては、近年、従来の測角用ト
ランシットと測距用の光波距離計とを組み合わせた測距
測角儀、いわゆるトータルステーションが広く使用され
るようになってきた。また、トランシットも従来の様に
光学的に分度盤を読み取り測角する方法から光電式ある
いは磁気式エンコーダを利用して電気的に測角し、測角
値をデジタルで電気的に表示するデジタルトランシット
が開発され利用されている。これらトータルステーショ
ンやデジタルトランシットは、電気回路を有するため、
当然のことながら電源を必要とする。これらの装置は、
野外で使用されることから電源として充電式バッテリー
が使用されており、通常、測量機の把手部に内蔵されて
いた。

また、長時間の測量では大容量を得るために、測量機保
持用の測量用三脚に此の充電式バッテリーが取り付けら
れていた。

（考案が解決しようとする問題点）ところで、一般に測量作業においては、その被測量ポイ
ントが非常に多数のポイントにわたり、かつ測量機を操
作する測量士は各ポイント毎に被測量ポイントを視準す
るため、常に測量機に接近した位置にいなければならな
い。しかも、測量精度を保証し、高めるためには、必要
時以外極力測量機に触れないようにしなければならな
い。しかしながら、従来のトータルステーションやデジ
タルトランシットのような測定・演算用の電気回路が設
けられた測量機に、測量機保持用の測量用三脚に取付け
た外部電源装置から回路駆動電力を供給する様にしたも
のにおいては、外部電源装置としてのバッテリーが測量
用三脚部から外方に突出しているため、測量時に、測量
士がそのバッテリーに触れ、測量機を振動させ、視準点
を狂わせたり、測定結果に誤差を生じさせる等の大きな
欠点があった。

そこで、これらの欠点を解決するために把手部にバッテ
リーを内蔵させた測量機が考えられていた。ところが、
最近の測量機は電気回路の占める割合が多くなり、電力
の消耗も激しくなって、容量の小さい内蔵のバッテリー
では、使用時間が短くなってしまっていた。

本考案は、上記のような問題点を解決するためになされ
たもので、測量精度及び作業性の低下をきたすことな
く、大容量のバッテリーをもつ測量用三脚を提供するこ
とを目的とするものである。

（問題点を解決するための手段）この目的を達成するため、この考案は、脚頭に複数の取
付脚を保持させ、前記各取付脚に伸縮脚をそれぞれ保持
させ、前記脚頭上に電気回路を内蔵した測量機器を保持
する測量用三脚において、前記複数の伸縮脚部の少なく
とも一つは前記取付脚に着脱可能に保持され、該着脱可
能な伸縮脚には前記機器の電気回路駆動用の充電池が内
蔵されていると共に、前記充電池充電用のコネクタが設
けられている測量用三脚としたことを特徴とするもので
ある。

（実施例）以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図〜第３図は本考案の第１実施例を示したものであ
る。

第１図において、１はトータルステーションやデジタル
トランシットのような測定・演算用の電気回路が内蔵さ
れた測量機、２はこの考案に係る外部電源装置付の測量
用三脚である。

この外部電源装置付の測量用三脚２は、測量機１を載置
して取付ける脚頭３と、この脚頭３の中央部に上下に向
けてに装着された測量機固定用の締芯管４と、脚頭３の
周縁部に周方向に等ピッチに配設された三本の取付脚５
を備えている。

この各取付脚５は、間隔をおいて平行に配設された一対
のガイドバー6,6と、このガイドバー6,6の上端部同志を
結合している上部金具７と、ガイドバー6,6の下端部同
志を結合している下部金具８を備えている。この上部金
具７は脚頭３の周縁部に締芯管４に対して進退回動可能
に装着されており、これにより三本の取付脚５は互いに
開閉するように脚頭３に取付けられている。

また、下部金具８にはガイドバー6,6間の間隔１と同一
のガイド孔（図示せず）が形成されていて、このガイド
孔には伸縮脚９が取付脚５の長手方向に伸縮スライド自
在に挿通支持されている。図中、10は下部金具８の側部
に螺着されて先端がガイド孔（図示せず）臨む固定ボル
トである。

上述した複数の伸縮脚９の一つの上端部には、第２図に
示した如く、上端に開口する電池収納穴11が形成されて
いる。この電池収納穴11の上端開口部にはキャップ12が
着脱自在に嵌着固定又は螺着されている。このキャップ
12の下端には図示しない接点が設けられていて、電池収
納穴11の底部にはバネ接点13が装着されている。しか
も、キャップ12の接点（図示せず）とバネ接点13との間
には、電池収納穴11内に挿入された複数の充電池14が電
源として直列に介装されている。

電池収納穴11を設けた伸縮脚９の裏面9a上部には、第３
図に示した如く、電源スイッチ15及び充電用コネクタ16
が設けられていると共に、上下に細長く延びるコード収
納穴17が形成されている。そして、このコード収納穴17
内には、コイル状に形成した伸縮自在の接続コード18
と、この接続コード18の自由端部に装着された電源プラ
グ19が電気的な接続手段として収納されている。この接
続コード18は、電源スイッチ15及び充電用コネクタ16を
介して上述したキャップ12の接点（図示せず）とバネ接
点13との間に介装されている。

この様な充電池14,電源スイッチ15,充電用コネクタ16,
接続コード18及び電源プラグ19を設けた伸縮脚９が外部
電源装置となる。

次に、この様な構成の測量用三脚の作用を説明する。

この様な外部電源装置付の測量用三脚２を使用する場
合、まず脚頭３上に第１図の如く測量機１を載置して、
この測量機１を締芯管４で脚頭３上に固定する。そし
て、接続コード18及び電源プラグ19をコード収納穴17か
ら引き出して、電源プラグ19を測量機１の図示しない接
続コネクタに接続することにより、電気的に接続させ
る。この状態で、電源スイッチ15をON・OFFすることに
より、充電池14から測量機１の電気回路に回路駆動電力
を供給したり，その供給を停止したりすることができ
る。

また、充電池14を充電する場合には、電源プラグ19を測
量機１から外すと共に、外部電源装置すなわち接続コー
ド18等が設けられた伸縮脚９を取付脚５の一つから取外
して、この伸縮脚９を充電器の設置してある場所まで運
搬するか、測量用三脚２全体を充電器の設置してある場
所に運搬する。この後、充電器の接続コネクタを伸縮脚
９の裏面9aに設けた充電器コネクタ16に接続して、充電
器を作動させることにより、充電池14に充電をすること
ができる。しかも、伸縮脚９内の充電池14はキャップ12
の脱着によって取外すことができるので、このキャップ
12を外して充電池14のみを取り出して充電することもで
きる。また、測量機保持用の測量用三脚２は取付脚５や
伸縮脚９の外部に突出する外部電源装置がないので、測
量用三脚２を測量地へ運搬する際や、測量点を移動する
際にもそのつど測量用三脚２から外部電源装置を取外す
必要がない。

（考案の効果）この考案は、以上説明したように、脚頭に複数の取付脚
を保持させ、前記各取付脚に伸縮脚をそれぞれ保持さ
せ、前記脚頭上に電気回路を内蔵した測量機器を保持す
る測量用三脚において、前記複数の伸縮脚部の少なくと
も一つは前記取付脚に着脱可能に保持され、該着脱可能
な伸縮脚には前記機器の電気回路駆動用の充電池が内蔵
されていると共に、前記充電池充電用のコネクタが設け
られている測量用三脚としたので、以下のような効果を
奏する。

（ｉ）即ち、測量用三脚の脚頭にエレベータポールのあ
る無しに拘らず電気回路駆動用の充電池を設けることが
できる。

（ii）また、エレベータポールがある場合でも、このエ
レベータポールの昇降操作時に、エレベータポールとこ
のエレベータポールで昇降される機器の重量の和以外に
電気回路駆動用の充電池の重量が昇降操作力として作用
することがないので、この充電池の重量が昇降操作に支
障を来すようなことはない。

（iii）しかも、測量用三脚の充電池を内蔵した伸縮脚
は、取り外し可能に設けられているとともに、充電用の
コネクタを有するので、充電に際しては充電池の入った
伸縮脚のみを必要に応じて取り外して、充電場所に運搬
するための重量を小さくできる。これにより、充電池の
は入った伸縮脚を充電場所に容易に運搬できる。

（iv）その上、複数の充電池が内蔵されていても、単に
伸縮脚のみを外して運搬するのみで複数の充電池を一度
に運ぶことができると共に、単に充電装置にコネクタを
伸縮脚のコネクタにコードで接続するのみで複数の充電
池に一度に充電することができるので、充電作業が容易
である。

（ｖ）また、この伸縮脚に充電用のコネクタが設けられ
ている構成により、複数の充電池が伸縮脚に内蔵されて
いても、各充電池を個々に取り外して充電する必要はな
いので、充電の作業を簡易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る測量用三脚と測量機との関係を
示す斜視図、第２図は第１図に示した測量用三脚の脚部
の部分拡大正面図、第３図は第２図に示した伸縮脚の上
部の背面図である。１……測量機２……測量用三脚３……脚頭５……取付脚９……伸縮脚 14……充電池（電源）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献特開昭57−46234（ＪＰ，Ａ) 特開昭57−6188（ＪＰ，Ａ) 実開昭60−83911（ＪＰ，Ｕ) 実開昭58−24015（ＪＰ，Ｕ)

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】脚頭に複数の取付脚を保持させ、前記各取
付脚に伸縮脚をそれぞれ保持させ、前記脚頭上に電気回
路を内蔵した測量機器を保持する測量用三脚において、前記複数の伸縮脚部の少なくとも一つは前記取付脚に着
脱可能に保持され、該着脱可能な伸縮脚には前記機器の
電気回路駆動用の充電池が内蔵されていると共に、前記
充電池充電用のコネクタが設けられていることを特徴と
する測量用三脚。