JPH072922A - 分子特性を高めるための有機金属変性ポリオレフィン触媒 - Google Patents

分子特性を高めるための有機金属変性ポリオレフィン触媒

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JPH072922A
JPH072922A JP10888994A JP10888994A JPH072922A JP H072922 A JPH072922 A JP H072922A JP 10888994 A JP10888994 A JP 10888994A JP 10888994 A JP10888994 A JP 10888994A JP H072922 A JPH072922 A JP H072922A
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JP10888994A
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W Frease Richard
ダブリュー フリーズ リチャード
L Ellis Stella
エル エリス ステラ
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Millennium Petrochemicals Inc
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Quantum Chemical Corp
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  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリマーの分子特性を高める有機金属変性ポ
リオレフィン触媒及びその製造法を提供する。 【構成】 本発明の触媒は、 (a)チーグラー−ナッタ触媒成分及び (b)メタロセンを有する有機金属変性成分を必須成分
として含む触媒であって、該触媒がオレフィン重合にお
いて、(1)生成ポリマーの分子量分布に双峰分布及び
/又は(2)典型的なチーグラー−ナッタ重合触媒に比
し高められた応答を示すことを特徴とする混合アルファ
−オレフィン重合触媒である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は必須成分として固体チー
グラー−ナッタ触媒成分及び有機金属変性剤成分を含む
新規な混合α−オレフィン重合触媒に関する。より詳し
くは本発明はケイ素、マグネシウム及び少なくとも1つ
の遷移金属含有化合物を含むチーグラー−ナッタ触媒
(a)及び有機金属変性剤成分(b)を含む新規な混合
α−オレフィン重合触媒に関する。
【0002】本発明の混合α−オレフィン重合触媒はア
ルミニウム含有共触媒と共に用いられるときに双峰ポリ
オレフィンを製造し、同時に数十の範囲に及ぶメルトフ
ローの制御能を向上させる。しかし有機金属変性剤成分
をチーグラー−ナッタ触媒成分に添加して製造される固
体オレフィン重合触媒は、チーグラー−ナッタ触媒又は
有機金属変性剤成分のいずれと比較しても触媒活性に共
同作用的効果を呈することはより重要である。
【0003】
【従来の技術】従来エチレン及び1−オレフィンはチタ
ン及びアルミニウムアルキル等の遷移金属成分を含む炭
化水素に不溶な触媒系存在下に重合又は共重合されてき
た。より最近はエチレンの重合にビス(シクロペンタジ
エニル)遷移金属ジアルキルとアルミニウムトリアルキ
ルを含む活性均一系触媒系がある。そうした触媒系はメ
タロセンとして当該分野に知られる。
【0004】米国特許第4,404,344、4,52
2,982、4,590,914、及び4,937,2
99各号はα−オレフィン重合に用いる種々の均一メタ
ロセン触媒系を記載している。
【0005】メタロセンアルモキサン均一系触媒系の利
点はエチレン重合に対する非常に高い活性である。別の
重要な利点は、従来の不均一系チーグラー触媒存在下に
製造されるオレフィンポリマーとは異なり、これに均一
系触媒存在下に製造されるポリマーには末端不飽和が存
在することである。それにも関わらず触媒には欠点があ
り、すなわちアルモキサンのメタロセンに対する割合が
高く、例えば1に対して1000又はそれ以上である。
そうしたかさばる量のアルモキサンにより、望ましくな
いアルミニウム除去のために得られたポリマー生成物に
大変な処理を必要とされる。第2の欠点として、従来の
不均一系チーグラー触媒にも関係するのだが、均一系触
媒では重合反応器に個々の触媒成分を投入するのに複数
の配送装置を必要とする。
【0006】上記したこれらの問題を解決する試みとし
て担持不均一系メタロセン触媒が開発されてきた。そう
した不均一系触媒の1つはChangの米国特許第5,
086,025号に記載されている。より詳しくは彼は
オレフィンの液相又はスラリー相重合に用いる担持メタ
ロセンアルモキサン触媒の製造法を記載している。担持
不均一系触媒の製造には初めに、シリカゲルをアルミニ
ウムトリアルキル溶液と反応させてメタロセン成分用担
体物質を形成させることを含む。
【0007】不均一系メタロセン触媒の使用に加えて、
従来の反応器中の低圧ポリオレフィン合成に共通なチー
グラー−ナッタ技術を、チーグラー−ナッタ触媒とメタ
ロセンを含む混合触媒系を製造することによりメタロセ
ン技術から得られる幾らかの目立った特徴と結びつける
ことには大きな利点があろう。
【0008】Loらの米国特許第5,032,562号
は前駆体と触媒活性化剤を含む担持オレフィン重合触媒
成分を記載している。触媒前駆体はジブチルマグネシウ
ム等マグネシウム化合物、シクロペンタジエニル基含有
ジルコニウム化合物そしてチタン及び/又はバナジウム
化合物、及び有機化合物を含んでいる。触媒活性化剤は
従来のチーグラー−ナッタ共触媒及びメチルアルミニウ
ムオキサン等ジルコニウム部位活性化剤を含んでいる。
触媒は少量の水素存在下に用いられて単一反応器中で複
峰分子量分布をもつポリマーを製造する。
【0009】Welborn,Jrの米国特許第5,0
77,255及び5,183,867各号は周期律表の
第IVB、VB及びVIB族の金属の少なくとも1つの
メタロセン、第IBV、VB又はVIB族金属の非メタ
ロセン遷移金属含有化合物及びアルモキサンの担持反応
生成物を含むオレフィン重合担持触媒を記載している。
担持生成物はオレフィン特にはエチレンの重合及び特に
はエチレンと他のモノ−及びジオレフィンの共重合に非
常に有用である。
【0010】ツツイらの欧州特許出願第0,439,9
64号は(A)必須成分としてチタン、マグネシウム及
びハロゲンを含む固体チタン触媒成分、(B)シクロア
ルカジオニル骨格をもつリガンドをもつ遷移金属化合
物、そして必要により(C)有機アルミニウムオキシ化
合物を含むオレフィン重合触媒とその製造法を提供して
いる。
【0011】当該分野の潮流にも関わらず上記参照文献
のいずれにも本発明のごとく有機金属変性剤成分をチー
グラー−ナッタ触媒系に添加して触媒活性に共同作用的
効果を確保するものは記載されていない。
【0012】本発明はチーグラー−ナッタ触媒成分及び
メタロセンを有する有機金属変性剤成分を必須成分とし
て含む触媒であって、該触媒がオレフィン重合におい
て、生成ポリマーの分子量分布に双峰分布及び/又は典
型的なチーグラー−ナッタ重合触媒に比し高められた応
答を示すことを特徴とする新規な混合アルファ−オレフ
ィン重合触媒に関する。より詳しくは本発明は有機金属
変性剤成分の好ましいチーグラー−ナッタ触媒への添加
又はチーグラー−ナッタ触媒の実際的合成の最終工程へ
の添加に関し、これはアルミニウム含有共触媒と共に用
いられるときに幅広い範囲のメルトフローをもつ双峰ポ
リオレフィンを製造する。より重要なことに有機金属変
性剤成分のチーグラー−ナッタ触媒への添加はオレフィ
ン重合触媒として単独に用いたいずれの成分と比較して
も触媒活性に共同作用的効果を呈する固体オレフィン重
合触媒を製造することである。この共同作用的効果に加
えて本発明の混合触媒系は少量の水素を重合の間に加え
るとメルト指数が増加する。
【0013】本発明によれば典型的触媒系は有機マグネ
シウム化合物及び所望であればアルコールに有機又は無
機の担体物質を接触させることを含む。担持有機マグネ
シウム含有成分を次いで第IVB族遷移金属含有化合物
及び/又は第VB族遷移金属含有化合物と反応させる。
【0014】この反応混合物に又はそれらを乾燥した後
に1又はそれ以上の有機金属変性剤化合物を加える。本
発明に有用な有機金属変性剤化合物は周期律表第IV
B、VB又はVIB族金属のシクロペンタジエニル誘導
体であるメタロセン化合物であり、モノ−、ジ−及びト
リペンタジエニル類及びそれらの誘導体を含む。特に好
ましくは有機金属変性剤化合物はチタン、ジルコニウ
ム、ハフニウム及びバナジウム等第IVB及びVB族の
メタロセンである。またここで有機金属変性剤とは第I
VB、VB及びVIB族遷移金属のテトラアルキル化合
物である。
【0015】上記に得た有機金属変性剤成分とチーグラ
ー−ナッタ触媒成分とを含む固体触媒成分は次いで1又
はそれ以上のアルミニウム含有共触媒化合物と反応させ
る。アルミニウム含有共触媒化合物は当該分野によく知
られる例えばアルミニウムアルキル又はアルミノキサン
等従来のアルミニウム共触媒である。
【0016】また本発明によればα−オレフィンの重合
法もしくは共重合法が開示される。この方法では少なく
とも1つのオレフィンを固体触媒成分とアルミニウム含
有共触媒を含む本発明の触媒系を用いるオレフィン重合
条件下に重合する。
【0017】本発明の触媒系に用いる好ましい固体触媒
成分は初めにシリカ等無機の又はポリオレフィン等有機
のいずれか担体を少なくとも1つの有機マグネシウム化
合物及び適切であればアルコールと接触させることによ
り好ましく製造される。
【0018】好ましい担体は高表面積及び高孔容積をも
つシリカである。本発明の触媒系に用いるシリカは純粋
なものが好ましいが、他の少量の無機酸化物を含んでも
よい。一般にシリカ担体は少なくとも90−95重量%
の純シリカを含む。好ましい態様においてシリカは少な
くとも純度99%である。
【0019】触媒製造に用いるシリカ担体は好ましくは
表面積が50m/gと約500m/gの間、平均
(メジアン)サイズが約20ミクロンから約200ミク
ロン、そして孔容積が標準B.E.T.測定で約0.5
cc/gmから約3.0cc/gmである高表面積で高
孔容積な物質である。
【0020】好ましい態様ではシリカ担体はその使用前
に前処理して、得られた触媒成分の活性を阻害するかも
しれない不純物又は表面水酸基を除去される。
【0021】シリカ担体の表面から効果的に表面水酸基
を除去するためにシリカは少なくとも150℃の温度で
不活性雰囲気中に焼成されてよい。好ましくはシリカの
焼成は約150℃から約650℃の温度で不活性雰囲気
すなわち窒素又はアルゴン中でなされる。
【0022】表面水酸基除去の別法は例えばPullu
katらの米国特許第4,530,913号に記載され
るようにシリカをヘキサアルキルジシラザン又はクロロ
シランと接触させる。この適用に有用なヘキサアルキル
ジシラザンのうちヘキサメチルジシラザンすなわちHM
DSが特に好ましい。
【0023】シリカはまた焼成及びヘキサアルキルジシ
ラザン処理を組合せて予備処理されてよい。この方法で
は予備処理の順番は任意であるが、好ましい態様におい
てはヘキサアルキルジシラザン処理が焼成処理より先で
ある。
【0024】予備処理されたシリカは次いで有機溶媒に
可溶な有機マグネシウム化合物と反応させる。本発明に
有用な有機マグネシウム化合物はマグネシウムのアルキ
ル、アルコキシド又はアリール、又はマグネシウムのア
ルキルアルミニウム化合物等との錯体である。好ましい
有機マグネシウム化合物の構造式はRMgX、R
Mg及び(R Mg)AlR 、(式中R
びRはそれぞれ独立に、1から12の炭素原子をもつ
アルキル又はアルコキシド、又はフェニル、ナフチル及
びシクロペンタジエニル等のアリールであり;nは0.
5から10であり;そしてXは塩素又は臭素等ハライ
ドである。)である。有機マグネシウム化合物と有機ハ
ライドとその複合体もまた用いうる。ここで有機マグネ
シウム化合物のうちブチルエチルマグネシウムが特に最
も好ましい。
【0025】マグネシウムアルミニウム複合体はアイシ
マらの米国特許第4,004,071号2欄34〜40
行及び3欄30〜36行に記載されるよう当該分野によ
く知られている。複合体はチーグラーらの有機金属化合
物XXII:有機マグネシウムアルミニウムコンプレッ
クス化合物、Annalen der Chemie、
605、pp93−97(1957)の教示に従って製
造される。
【0026】本発明の固体触媒成分製造に加える有機マ
グネシウム化合物の量は約0から約5ミリモル/g・シ
リカである。より好ましい濃度は約0.6から約1.2
5ミリモル/g・SiOである。
【0027】有機マグネシウムとシリカを含む反応混合
物は次いで所望であればアルコールで処理されてよい。
好ましいアルコールには約1から約12の炭素原子をも
つ脂肪族又は芳香族のアルコールがある。好ましい態様
においてはアルコールは1から5の炭素原子をもつ脂肪
族アルコールである。好ましいアルコールのうちn−ブ
チルアルコールが特に好ましい。
【0028】反応混合物に加えるアルコールの量は約0
から約5ミリモル/g・シリカである。より好ましい濃
度は約0.6から約1.25ミリモル/g.SiO
ある。
【0029】シリカと可溶性有機マグネシウム化合物の
接触工程は通常約15℃と約120℃の間の温度で行
う。より好ましくはこの接触は約50℃と110℃の間
で行う。接触は約30分間と約4時間の間である。好ま
しくは接触は約1時間と約3時間半の間である。より好
ましくは約1時間半と約2時間半の間である。
【0030】有機マグネシウム化合物を可溶化するのに
用いる有機溶媒は5から15の炭素原子をもつ脂肪族又
は芳香族炭化水素であってよい。好ましい態様において
はペンタン、ペプタン、ヘキサン、シクロヘキサンその
他等の脂肪族炭化水素を有機マグネシウム化合物の可溶
化に用いる。これら有機化合物のうちヘプタンが最も好
ましい。
【0031】使用前に有機溶媒は例えばシリカゲル及び
/又は分子シーブに通して濾過して純化され、微量の
水、酸素、極性分子及びその他触媒活性に悪影響を及ぼ
す物質を除去すべきである。
【0032】さらにここに述べた全ての接触工程は窒素
又はアルゴン等不活性雰囲気下で行われて空気又は湿気
が侵入して固体触媒と直接に接触することのよいように
する。
【0033】別の好ましい態様においてまた、マグネシ
ウム化合物成分とシリカ成分の反応生成物は次いでヘプ
タン溶媒が除去されるまで正確に設定された条件下に乾
燥される。本発明で用いる乾燥処理はコペンディング及
びコアサインドの米国特許出願である1992年3月2
0日出願U.S.S.N.854,199及び1992
年11月30日出願U.S.S.N.984,052に
既に記載されており、その内容がここに参照文献として
取り込まれる。乾燥処理は該化合物の表面領域を効果的
にぬらして、接近可能なマグネシウム値の規則正しい本
質的な連続分布がさらなる反応用に担体物質上に存在す
るようにするのに有効である。この処理により約1から
約3層のマグネシウム値の満足に平均化された表面被覆
が提供される。
【0034】典型的には乾燥は大気中に例えば10ml
/分のゆっくりしたパージと共に行われる。窒素につい
て、小容積で、粒状被覆担体はヘラ攪拌容器内で外部源
からの熱を用いて乾燥してよい。
【0035】有機マグネシウム化合物を含む固体生成物
は次いで周期律表第IVB及び/又はVB族に属する少
なくとも1又はそれ以上の遷移金属化合物と反応させ
る。
【0036】周期律表第IVB族に属する遷移金属化合
物は構造式:M’X (OR’)、(式中M’はチ
タン又はジルコニウムであり;R’はアリール、アルキ
ル、アラルキル、シクロアルキル又はアルキルシリルで
あり;Xはハロゲンであり;pは1から4の整数であ
り;そしてpは0又は1から3の整数であり;但しpと
qの合計は4である。)をもつ。特に好ましくはM’は
チタンである。
【0037】好ましい態様においてチタン含有化合物は
pが2から4の整数であり、qが0又は1から2の整数
である。この態様に望ましいチタン含有化合物はチタン
テトラクロライド、チタンテトラブロマイド、メトキシ
チタントリクロライド、エトキシチタンクロライド、ジ
エトキシチタンジクロライドその他である。
【0038】さらにより好ましくはチタン含有化合物は
pが4であってqが0、そしてXが塩素又は臭素であ
る。またチタン化合物は最も好ましくはチタンテトラク
ロライド又はチタンテトラブロマイドである。これら2
つのチタン化合物のうちチタンテトラクロライドが最も
好ましい。
【0039】第VB族に属する望ましい金属化合物は構
造式:M(OR’)(O)(X、(式中Mは
第VB族の金属であり;R’は1から18の炭素原子を
もつヒドロカルビルであり;Xはハロゲンであり:x
は0又は1から5の整数であり;yは0又は1であり;
そしてz=(5−x−2y)又はx=0、y=0のとき
4又は3である。)をもつ化合物である。
【0040】上記構造式による望ましいバナジウム化合
物にはバナジウムオキシハライド、バナジウムアルコキ
シド、バナジウムカルボキシレート、バナジウムハライ
ド及びそれらの混合物がある。特に好ましくはバナジウ
ム含有化合物はバナジウムトリブチルオキシ、トリイソ
ブチルバナジウム酸、バナジウムテトラクロライドその
他がある。
【0041】遷移金属含有化合物と有機マグネシウム含
有固体生成物との接触は約0から約100℃の温度で行
われる。より好ましくはこの接触工程の温度は20℃か
ら約100℃である。最も好ましくは約25℃から約5
0℃である。
【0042】固体生成物を遷移金属含有化合物に接触さ
せる時間は約0.25から約4時間である。最も好まし
くは約0.25から約1時間である。
【0043】本発明に用いる遷移金属含有化合物(T
m)の濃度範囲は約0.01から約5ミリモル遷移金属
化合物/g・シリカである。より好ましくは約0.05
から約1.0ミリモル遷移金属化合物/g・SiO
ある。
【0044】注目されるべきことに上記文献には本発明
の混合触媒系のチーグラー−ナッタ触媒成分を形成する
に必須な成分が記載されている。より詳しくは本発明の
混合触媒系のチーグラー−ナッタ触媒成分はSiO
Mg及び少なくとも1つの遷移金属含有化合物を含む。
【0045】この反応混合物に又はそれを乾燥した後
に、1又はそれ以上の有機金属変性化合物を加える(又
は別の態様では予め加えられている)。望ましい有機金
属変性化合物にはTi、Zr又はVのメタロセン化合物
又はテトラアラルキル化合物がある。テトラアラルキル
化合物は1から12の炭素原子をもつ脂肪族又は芳香族
アルキルでありうる。
【0046】本発明の好ましい態様においては有機金属
変性化合物は一般式:(Cp)MR・・・I、
(式中Cpはシクロペンタジエニル環であり;Mは第I
VB族又は第VB族遷移金属であり;Rは1から20の
炭素原子をもつヒドリド又はヒドロカルビル基であり;
Xはハロゲン原子であり;a=1−3、b=0−3、C
=0−3であって但し合計a+b+cはMの酸化状態に
等しい。)、又は(CR’R”(C
R’)MQ−g・・・II、又はR”(C
R’MQ’・・・III、(式中(C
R’)はシクロペンタジエニル又は置換シクロペン
タジエニルであり;それぞれのR’は同一であっても異
なってもよく水素又は1から20の炭素原子をもつアル
キル、アルケニル、アリール、アルキルアリール又はア
リールアルキル基等のヒドロカルビル基であるか、又は
2つの炭素原子がいっしょに合してC−C環を形成
し;R”はC−Cアルキレン基、ジアルキルゲルマ
ニウム又はケイ素、又は2つの(CR’)環を架橋
するアルキルホスフィン又はアミン基であり:Qは1か
ら20の炭素原子をもつアリール、アルキル、アルケニ
ル、アルキルアリール又はアリールアルキル基等のヒド
ロカルビル基、1から20の炭素原子をもつヒドロカル
ボキシ基又はハロゲンであって、それらは互いに同一で
あっても異なってもよく;Q’は1から約20の炭素原
子をもつアルキルイジエン基であり;sは0又は1 、
gは0、1又は2、gが0のときsは0、sが1のとき
kは4、そしてsが0のときkは5であり;及びMは上
記定義の通りである。)のメタロセンである。
【0047】ヒドロカルビル基の例にはメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、アミル、イソアミル、ヘキシ
ル、イソブチル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシ
ル、セチル、2−エチルヘキシル、フェニルその他があ
る。
【0048】ハロゲン原子の例には塩素、臭素、フッ素
及びヨウ素があり、これらハロゲン原子のうち塩素が好
ましい。
【0049】ヒドロカルボキシ基の例にはメトキシ、エ
トキシ、ブトキシ、アミルオキシその他がある。
【0050】アルキルイジエンの例にはメチルイデン、
エチルイデン及びプロピルイデンがある。
【0051】第1触媒前駆体を含む基体と有機金属変性
成分の処理は約0℃から約150℃の温度で行われる。
より好ましくはこの接触工程の温度は約50℃から約1
20℃である。最も好ましくは温度は約80℃から約1
00℃である。
【0052】チーグラー−ナッタ触媒成分を有機金属変
性成分に接触させる時間は約0.1時間から約5.0時
間である。より好ましくは約0.2時間から約3.0時
間である。最も好ましくは0.5時間から約1.5時間
である。
【0053】本発明に用いるチーグラー−ナッタ触媒成
分と有機金属変性成分を含む混合物は次いで上記のよう
にして乾燥されて混合固体触媒成分を形成する。
【0054】本発明に用いる有機金属変性成分の濃度は
約0.01から5ミリモル/g・シリカである。より好
ましくは有機金属変性成分の濃度は約0.05から1.
0ミリモル/g・シリカである。
【0055】評価されるべきには本発明の触媒形成の処
理工程の全てすなわちシリカと有機マグネシウム化合物
遷移金属化合物及び有機金属変性成分との接触は固体、
シリカ、及び液体間の接触である。これはシリカと接触
される化合物のそれぞれが液体であるか又は本発明の方
法で用いる条件で不活性炭化水素溶媒に可溶であること
による。そうしてボール粉砕器やその他固体混合器は不
要である。通常従来技術の重合触媒の製造に用いられて
いるボール粉砕器は高価で扱いが難しいが、これは排除
される。当該分野の技術者は知っているだろうが炭化水
素を用いた場合に溶媒は反応マスと共に残されてよく、
又はデカンテーション、濾過、蒸発その他により除去さ
れえる。
【0056】ここで製造される固体触媒成分は次いで重
合反応条件下に共触媒成分と接触される。好ましい態様
において固体触媒成分は重合条件下にアルミニウム含有
共触媒と接触させる。本発明に用いるアルミニウム含有
共触媒は本発明の触媒の両触媒成分を活性化するもので
ある。
【0057】アルミニウム含有化合物は好ましくはアル
キルアルミニウム含有化合物である。本発明に好適なア
ルキルアルミニウム含有化合物にはトリアルキルアルミ
ニウム、アルキルアルミニウムハライド、アルキルアル
ミニウムヒドリド、アルミノキサン(環式又は直鎖)又
はそれらの混合物がある。好ましくは共触媒はアルミノ
キサンである。アルミノキサンのうちメチルアルミノキ
サンが特に好ましい。
【0058】アルミニウム含有共触媒の固体触媒成分に
対するモル比は約5から約500である。より好ましく
は共触媒の固体触媒成分に対するモル比は約50から約
200である。
【0059】本発明によればさらにオレフィンの重合も
しくは共重合法が提供される。この方法は本発明の触媒
系の存在するオレフィン重合条件下に少なくとも1つの
オレフィンを重合することを含む。すなわち本発明の固
体触媒、そして共触媒の存在下である。
【0060】本方法に好適なオレフィンには2から12
の炭素原子をもつエチレン、プロピレン、ブテン、ペン
タンその他等のα−オレフィンがある。
【0061】本発明の特に好ましい態様において重合さ
れるオレフィンはエチレンである。
【0062】この好ましい態様においてはエチレンの重
合は約40℃と250℃の間の温度で行う。より好まし
くは反応温度は約50℃と約150℃の間である。エチ
レン重合反応の圧力は約50psigと約1000ps
igの間、より好ましくは約100psigと約700
psigの間である。好ましい態様においてエチレン重
合は水素ガスの存在下に行われる。
【0063】本発明により製造されるポリオレフィン生
成物は双峰である。さらにポリマーのメルトフロー及び
触媒の活性はチーグラー−ナッタ触媒に加えた有機金属
変性成分の量に依存する。ここで双峰特性の程度はゲル
透過クロマトグラフィ(GPC)測定による。より詳し
くは双峰性及び触媒活性はより多くの有機金属変性剤を
加えてより高くなるが、しかしこれは依然として最低水
準では双峰及び活性である。
【0064】さらチーグラー−ナッタ触媒成分と有機金
属触媒とを含む本発明の混合触媒系は単一の触媒成分か
らなる従来の系に比較して触媒活性が共同作用的な効果
を呈する。すなわちチーグラー−ナッタ触媒成分と有機
金属成分とを含む本発明の混合触媒系の触媒活性は本触
媒の製造に用いたチーグラー−ナッタ触媒と有機金属成
分の合計よりも高い。当該分野の技術者は本触媒の活性
は両触媒成分の合計に近いだろうと考えるだろうから、
この結果は全く驚くべきことである。
【0065】この共同作用的な効果に加えて本発明の混
合触媒系はほんの少量のHが重合の間に加えられると
きでさえもM.I.値の増加を呈する。すなわち高メル
トフローポリマー生成物を得るのに重合中に加えられる
少量のHは有機金属変性剤成分をチーグラー−ナッタ
触媒成分に加えることにより著しく減少される。通常高
M.I.値を達成するには高H反応が必要であるから
これは全く驚くべきことである。
【0066】以下の実施例は本発明を説明するものであ
る。これらの実施例はこの目的のみに供され、そこに具
体化される本発明自体はそれにより制限するべきではな
い。
【0067】
【実施例】実施例1:固体触媒成分の製造 チーグラー−ナッタ触媒と有機金属変性剤成分とを含む
不均一系触媒を製造した。
【0068】250mlの4ッ首丸底フラスコを窒素で
パージし、米国特許第4,374,753号記載に従っ
てヘキサメチルジシラザンで予め処理した2.0gのシ
リカを入れて150℃で60分間窒素パージ下に乾燥し
た。本実施例に用いたシリカは標準B.E.T.法によ
り表面積約230m/g、平均粒子径約50ミクロン
そして孔容積約1.3cc/gであった。
【0069】こうして前処理したシリカに1.2ミリモ
ルのMagala7.5E ヘプタン溶液を加えた。こ
の混合物を1時間、40℃の窒素パージ下に攪拌した。
【0070】シリカと有機マグネシウム化合物を含む上
記反応生成物に1.0ミリモルのn−ブニルアルコール
及び0.9ミリモルのチタンテトラクロライドのヘプタ
ン溶液を順次加えた。この反応混合物を50℃で1.0
時間攪拌した。ヘプタンを次いで窒素流下に蒸発させて
約2.6gの触媒を得た。
【0071】この触媒の1.0g部分を10mlジクロ
ロメタン中0.29g(1.0ミリモル)のビスシクロ
ペンタジエニルジルコニウムジクロライド溶液で窒素パ
ージ下に15分間処理した。混合物を窒素下40℃に加
熱し乾燥させて小麦粉状の堅さ(Consistenc
y)のタン皮色の化合物を形成させた。
【0072】エチレンの重合 上記に得た固体触媒成分を次いでエチレンの重合に用い
た。すなわち1リットルのパール(登録商標)反応器に
0.010gの固体触媒を満たした。さらに変性したメ
チルアルミノキサン(Akzo社のMMAO)共触媒
(ヘプタン中7重量%溶液)をMMAO:Tiモル比が
175:1となるような濃度で加えた。エチレン重合反
応器を総圧力400psig、温度80℃、100ml
のヘプタン又はイソブタン中で動かした。150ml容
器から圧力降下10psigのHを加えた。連続攪拌
1時間で要求によりエチレンを加えた。
【0073】この重合反応で得たポリエチレンを洗浄し
て分析した。重合反応の結果を表1に示す。触媒活性は
6380g・PE/g・触媒であった。ポリオレフィン
生成物のメルト指数(MI)は9.6であった。実施例
1を参照されたい。
【0074】図3は上記高変性剤負荷された触媒に対し
て得たポリマーのGPCである。分子量分布はWate
rs社150℃高温ゲル透過クロマトグラフで得た。そ
の流動相は1,2,4−トリクロロベンゼンであった。
たとえ固体触媒の総活性が主ポリオレフィン触媒から予
期されるとしてもポリマーの大半は添加した有機金属変
性剤から形成されるようである。
【0075】比較実施例1 この比較実施例の固体触媒は実施例1に従って製造した
が、しかし有機金属変性剤成分すなわちZr(Cp)
Clを触媒製造中に加えなかった。分析によれば固体
触媒成分は75%Si、1.2%Mg及び1.9%Ti
を含んでいた。
【0076】この比較実施例の結果を表1に示す。有機
金属変性剤なしの触媒の活性は2815g・PE/g・
触媒であり、MIは0.1であった。この触媒の活性は
実施例1よりも約3倍低い。
【0077】得られたポリマーのGPCを図2に示す。
図2は本混合触媒系のチーグラー−ナッタ触媒成分のみ
を触媒自体として用いて約8.0のブロードな分子量分
布が得られることを示している。
【0078】比較実施例2 実施例1に従って固体触媒を製造したが、しかしチーグ
ラー−ナッタ触媒成分を除いた。すなわち触媒製造中に
Mg、アルコール、Tiを加えず、ジルコニウム化合物
の負荷は1.0ミリモル/g.SiOであった。担持
有機金属変性成分を触媒とした重合データを表1に示
す。
【0079】担持有機金属変性剤からなるこの固体触媒
の活性は1160g・PE/g・触媒であった。この触
媒の活性は実施例1の約6倍低い。さらに驚くべきこと
に実施例1の触媒の活性は両比較実施例の合計の活性よ
りも約1.5倍大きい。この結果は本発明の混合触媒系
を用いて得られる共同作用的効果の1つを示している。
【0080】図1は担持有機金属変性剤から得たポリマ
ーのGPCである。担持有機金属変性剤は低分子量のポ
リマーを製造し、多分散性は2.2でナローである。
【0081】実施例2−8 これらの固体触媒は実施例1に従って製造したが、しか
し有機金属変性剤成分及びチタン含有化合物の負荷を変
化させてた。これはこれら成分の異なる負荷の触媒活性
に対する効果を調べるためになされた。負荷の異なるこ
れら触媒の重合データを表1に示す。
【0082】この調査に見られる基本的傾向では混合触
媒合成中に少量の有機金属変性剤成分をチーグラー−ナ
ッタ触媒成分に添加することにより、より高い活性、著
しくより高いメルトフロー、より低い水素要求及び双峰
分子量分布が得られる。表1中で最も低い水準の有機金
属変性剤は極めてブロードな分子量分布を与える高活性
触媒を生じる。
【0083】図4及び図5はそれぞれ組成0.12ミリ
モルZr/0.5ミリモルTi/1gSiO及び組成
0.05ミリモルZr/0.5ミリモルTi/1gSi
をもつ混合触媒から得たポリマーのGPCである。
0.12ミリモルZrを含む触媒での分子量分布は3
9.1であり、一方0.05ミリモルZrを含む触媒で
の分子量分布は57.8である。このデータは混合触媒
中の低水準の有機金属変性剤はブロードな分子量分布を
もつポリマーを生じることを示している。
【0084】全ての場合において混合触媒の活性はそれ
ぞれの成分(比較実施例1及び2)の合計の活性よりも
高く、そして共同作用的効果が組合せにより得られてい
る。
【0085】実施例9 変性ポリオレフィン触媒を4ッ首フラスコ中で窒素パー
ジ下に以下の通り製造した。2.0gのHMDSシリカ
に10mlジクロロメタン中0.29gのビスシクロペ
ンタジエニルジルコニウムを加えた。混合物を室温で2
0分間攪拌し、次いでフラスコを50℃に加熱してCH
Clを蒸発させた。淡紫色の固体を得た。
【0086】次いでヘプタン20ml及び1.2ミリモ
ルMagala ヘプタン溶液を固体に加えて混合物と
し、30分間攪拌した。その後1.0ミリモルのブタノ
ール及び0.9ミリモルのTiClのヘプタン溶液を
順次加えた。混合物を30分間攪拌し、次いで窒素流下
に乾燥させた。
【0087】この触媒を用いて実施例1のようにMMA
Oを共触媒に70psig圧力降下水素添加でエチレン
を重合した。触媒の活性は4920g・PE/g・触媒
であった。これは個々の成分の活性より高い。ポリマー
の多分散性は47.7、メルトフローは27.8であっ
た。図6を参照のこと。
【0088】上記の態様及び実施例は本発明の範囲及び
精神を説明するために与えられる。これら態様及び実施
例により当業者にはその他の態様及び実施例も明白であ
ろう。そうした他の態様及び実施例も本発明の内にあ
り、従って本発明は特許請求の範囲によってのみ制限さ
れるべきである。
【0089】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】変性剤で製造したポリエチレンのゲル透過クロ
マトグラフ(GPC)。
【図2】主要遷移金属ポリオレフィン触媒で製造したポ
リエチレンのゲル透過クロマトグラフ(GPC)。
【図3】変性剤高含有量の変性ポリオレフィン触媒で製
造したポリエチレンのゲル透過クロマトグラフ(GP
C)。
【図4】変性剤中含有量の変性ポリオレフィン触媒で製
造したポリエチレンのゲル透過クロマトグラフ(GP
C)。
【図5】変性剤低含有量の変性ポリオレフィン触媒で製
造したポリエチレンのゲル透過クロマトグラフ(GP
C)。
【図6】変性剤を担体に添加した変性ポリオレフィン触
媒で製造したポリエチレンのゲル透過クロマトグラフ
(GPC)。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)チーグラー−ナッタ触媒成分及び (b)メタロセンを有する有機金属変性成分を必須成分
    として含む触媒であって、該触媒がオレフィン重合にお
    いて、(1)生成ポリマーの分子量分布に双峰分布及び
    /又は(2)典型的なチーグラー−ナッタ重合触媒に比
    し高められた応答を示すことを特徴とする混合アルファ
    −オレフィン重合触媒。
  2. 【請求項2】 チーグラー−ナッタ触媒成分が(a)予
    備処理された無機又は有機担体物質、(b)有機マグネ
    シウム化合物、(c)アルファ−オレフィン重合に有効
    な少なくとも1の遷移金属含有化合物、及び所望により
    (d)アルコールからなる請求項1記載の触媒。
  3. 【請求項3】 担体物質がシリカである請求項1又は2
    記載の触媒。
  4. 【請求項4】 有機マグネシウム化合物がマグネシウム
    のアルキル、アルコキシド又はアリール又はそれらの錯
    体からなる群から選択されるものである請求項1〜3の
    いずれか1項記載の触媒。
  5. 【請求項5】 有機マグネシウム化合物が次式: RMgX;R Mg;及び(R Mg)Al
    、 (式中R及びRはそれぞれ独立に、1から12の炭
    素原子をもつアルキル又はアルコキシド、又はフェニ
    ル、ナフチル及びシクロペンタジエニル等のアリールで
    あり;nは0.5から10であり;そしてXはハライ
    ドである。)の1つをもつ請求項1〜4のいずれか1項
    記載の触媒。
  6. 【請求項6】 有機マグネシウム化合物がブチルエチル
    マグネシウムである請求項1〜5のいずれか1項記載の
    触媒。
  7. 【請求項7】 遷移金属化合物が構造式: M(OR’)(O)(X及び/又はM’X
    (OR’)、 (式中Mは第VB族の金属であり:Xはハロゲンであ
    り;R’はアリール、アルキル、シクロアルキル又はア
    ルキルシリルであり;xは0又は1から5の整数であ
    り;yは0又は1から3の整数であり;z=(5−x−
    2y)又はx=0、y=0のとき3又は4であり;M’
    は第IVB族の金属であり;そしてp及びqは、pとq
    の合計が3又は4を満たして、0から4である。)をも
    つ請求項1〜6のいずれか1項記載の触媒。
  8. 【請求項8】 遷移金属化合物が式: M’X (OR’)、(式中M’はチタンであり;
    pは2から4の整数であり;qは0又は1から2の整数
    であり;そしてXは塩素である。)をもつ請求項1〜
    7のいずれか1項記載の触媒。
  9. 【請求項9】 pが4であり、qが0である請求項1〜
    8のいずれか1項記載の触媒。
  10. 【請求項10】 アルコールがn−ブチルアルコールで
    ある請求項1〜9のいずれか1項記載の触媒。
  11. 【請求項11】 有機マグネシウム化合物がTi、Zr
    又はVのメタロセン又はテトラアルキル化合物である請
    求項1〜10のいずれか1項記載の触媒。
  12. 【請求項12】 有機金属変性剤が式: (Cp)MR・・・I、(式中Cpはシクロペ
    ンタジエニル環であり;Mは第IVB族又は第VB族遷
    移金属であり;Rは1から20の炭素原子をもつヒドリ
    ド又はヒドロカルビル基であり;Xはハロゲン原子であ
    り;a=1−3、b=0−3、c=0−3であって但し
    a+b+cの合計はMの酸化状態に等しい。)、 (CR’R”(CR’)MQ−g・・・II、 R”(CR’MQ’・・・III、(式中
    (CR’)はシクロペンタジエニル又は置換シクロ
    ペンタジエニルであり;それぞれのR’は同一であって
    も異なってもよく水素又は1から20の炭素原子をもつ
    アルキル、アルケニル、アリール、アルキルアリール又
    はアリールアルキル基等のヒドロカルビル基であるか、
    又は2つの炭素原子がいっしょに合してC−C環を
    形成し;R”はC−Cアルキレン基、ジアルキルゲ
    ルマニウム又はケイ素、又は2つの(CR’)環を
    架橋するアルキルホスフィン又はアミン基であり;Qは
    1から20の炭素原子をもつアリール、アルキル、アル
    ケニル、アルキルアリール又はアリールアルキル等のヒ
    ドロカルビル基、1から20の炭素原子をもつヒドロカ
    ルボキシ基又はハロゲンであって、それらは互いに同一
    であっても異なってもよく、Q’は1から約20の炭素
    原子をもつアルキルイジエン基であり;sは0又は1、
    gは0、1又は2、gが0のときsは0、sが1のとき
    kは4、そしてsが0のときkは5であり;及びMは上
    記定義の通りである。)のメタロセンである請求項1〜
    11のいずれか1項記載の触媒。
  13. 【請求項13】 メタロセンがZr(Cp)Cl
    ある請求項1〜12のいずれか1項記載の触媒。
  14. 【請求項14】 α−オレフィンが2から約12の炭素
    原子を含む請求項1〜13のいずれか1項記載の触媒。
  15. 【請求項15】 α−オレフィンがエチレンである請求
    項1〜14のいずれか1項記載の触媒。
  16. 【請求項16】 約60℃から約100℃の温度でエチ
    レンの重合に用いる請求項1〜15のいずれか1項記載
    の触媒。
  17. 【請求項17】 請求項1〜16のいずれか1項記載の
    α−オレフィン重合触媒とアルミニウム含有共触媒の混
    合物を封入反応器中の該オレフィンの重合の間に反応さ
    せることからなるα−オレフィンの共重合又は重合法。
  18. 【請求項18】 アルミニウム含有共触媒がトリアルキ
    ルアルミニウム、アルキルアルミニウムハライド、アル
    ミノキサン、及びそれらの混合物からなる群から選択さ
    れるものである請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】 アルミニウム含有共触媒がアルミノキ
    サンである請求項17又は18記載の方法。
  20. 【請求項20】 アルミノキサンがメチルアルミノキサ
    ンである請求項17〜19のいずれか1項記載の方法。
JP10888994A 1993-04-13 1994-04-13 分子特性を高めるための有機金属変性ポリオレフィン触媒 Pending JPH072922A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6395669B1 (en) 1996-01-18 2002-05-28 Equistar Chemicals, Lp Catalyst component and system

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