JPH07292000A - Hivに対するヒトモノクローナル抗体 - Google Patents

Hivに対するヒトモノクローナル抗体

Info

Publication number
JPH07292000A
JPH07292000A JP6290097A JP29009794A JPH07292000A JP H07292000 A JPH07292000 A JP H07292000A JP 6290097 A JP6290097 A JP 6290097A JP 29009794 A JP29009794 A JP 29009794A JP H07292000 A JPH07292000 A JP H07292000A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cells
mca
hiv
human
lymphocytes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6290097A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Masuho
安彦 増保
Toru Sugano
徹 菅野
Yoh-Ichi Matsumoto
洋一 松本
Evan M Hersh
エム.ハーシュ エバン
Eskild A Peterson
エー.ピーターソン エスキルド
Douglas Lake
レイク ダクラス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
University of Arizona Foundation
University of Arizona
Original Assignee
Teijin Ltd
University of Arizona Foundation
University of Arizona
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd, University of Arizona Foundation, University of Arizona filed Critical Teijin Ltd
Publication of JPH07292000A publication Critical patent/JPH07292000A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/18Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/08Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from viruses
    • C07K16/10Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from viruses from RNA viruses
    • C07K16/1036Retroviridae, e.g. leukemia viruses
    • C07K16/1045Lentiviridae, e.g. HIV, FIV, SIV
    • C07K16/1063Lentiviridae, e.g. HIV, FIV, SIV env, e.g. gp41, gp110/120, gp160, V3, PND, CD4 binding site
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N5/00Undifferentiated human, animal or plant cells, e.g. cell lines; Tissues; Cultivation or maintenance thereof; Culture media therefor
    • C12N5/10Cells modified by introduction of foreign genetic material
    • C12N5/12Fused cells, e.g. hybridomas
    • C12N5/16Animal cells
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • AIDS & HIV (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 HIVに対するヒトモノクローナル抗体の提
供。 【構成】 HIVのエンベロープの構造成分である分子
量120,000ダルトンの糖蛋白質(gp120)に
結合するが、SH試薬で処理したgp120には結合し
ないことを特徴とするヒト・モノクローナル抗体、該抗
体を産生するハイブリドーマセルライン、及びそれらの
製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はHIV(human i
mmunodeficiency virus)に対す
るヒト・モノクローナル抗体(monoclonal
antibody,MCAと略す)とそれを産生するハ
イブリドーマに関する。その目的とするところは、HI
V感染症の診断、予防及び治療に役立つところの、HI
Vに特異的なヒトMCAを提供することにある。
【0002】
【従来の技術】HIVは主にヘルパーTリンパ球に感染
し、それを破壊することによって著しい免疫不全を引き
起こし、AIDS(acquired immunod
eficiency syndrome)を発症させ
る。HIVに感染した初期には、一部の患者において、
発熱、倦怠、頭痛等を伴なう伝染性単核症様の症状を起
こす。その後、患者は無症状であるが、血中に抗HIV
抗体を有するキャリヤーとなり、数年の潜伏期を経た
後、ARC(AIDS−related comple
x)患者に移行する。
【0003】ARC患者は全身リンパ腺腫脹、発熱、全
身倦怠、体重減少、血小板やリンパ球の減少等の症状を
呈する。これが進行すると、カポジ肉腫や、カリニ肺
炎、真菌症、サイトメガロウイルス感染症等の日和見感
染症を起し、死に至る。最も著しい特徴は、ヘルパーT
リンパ球(T4)が減少し、サプレッサーTリンパ球
(T8)との比、T4/T8が病気の進行と共に小さく
なっていくことである。
【0004】AIDSは1981年に米国で初めて報告
され、現在では米国のみで20,000人余の患者が報
告され、キャリヤーは100万人ともいわれている。米
国と共にアフリカ、ヨーロッパにも多くの患者がおり、
その診断、予防そして治療について膨大な量の研究が進
められている。
【0005】AIDSの病原体であるHIVはレトロウ
イルスの1つであり、約9,700塩基対のRNAとg
ag蛋白質(分子量55,000,24,000,1
7,000ダルトンの3種)、逆転写酵素(分子量6
6,000,51,000ダルトンの2種)、エンベロ
ープ(envelope)構成成分の糖蛋白(分子量1
20,000と41,000ダルトンの2分子とその前
駆体である160,000ダルトンの分子、以下gp1
20,gp41,gp160と略す)等から成ってい
る。特にウイルス感染とその防御という観点から見る
と、ウイルス表面に露出しているエンベロープが重要な
意味を持っている。
【0006】gp160は蛋白分解によって、gp12
0とgp41とに切断される。gp41はウイルス・エ
ンベロープの脂質二重層に埋め込まれたトランスメンブ
レンプロティン(transmembrane pro
tein)であり、gp120の方が外側に露出してお
り、gp120は部分的にウイルスから離脱する。両方
とも糖結合サイトを多く有しており、gp120分子の
約半分は糖から成っている。このgp120分子は、ヘ
ルパーT細胞等の細胞表面にあるCD4抗原ないしその
近傍に結合し、ウイルスの感染を起すと共に、合胞体形
成(syncytium formation)を細胞
に引き起す活性を有している。gp120は米国特許N
o. 4,725,669に詳細に記載されている。
【0007】例えば、M.Robert−Guroff
ら(J.Immunol.,138,3731,198
7)は血中にウイルス中和抗体を有する患者は、そうで
ない患者よりも病状の進行が遅いと述べている。また患
者血中の中和抗体はgp120に結合すると報告されて
いる(L.A.Laskyら、Science,23
,209、並びに1986とT.J.Matthew
らのPro.Natl.Acad.Sci.USA.,
83,9709,1986)。さらに重要なことには、
高力価抗p24抗体を有する血漿の受動免疫によってH
IV感染患者の抗原血漿の改善及び予後の改善が認めら
れたと報告されている(A.Kanpas等、Pro.
Natl.Acad.Sci.USA 85:923
4,1988;G.G.Jachson等、Lance
t 2:647,1988)。この様に、ウイルス又は
ウイルス感染細胞の表面に露出されているウイルス抗原
に対する中和抗体は当然、感染防御又は治療上重要な意
義をもっている。
【0008】既に、gp120に対するマウスMCAは
いくつかの研究グループによって報告されている。T.
C.Chanhら(Eur.J.Immunol.,
,1465,1986)は、gp120のペプチド鎖
の一部を化学的に合成し、これに対するマウスMCAを
作製した。このMCAによる間接蛍光抗体法は、逆転写
酵素測定よりも感度よくHIVの感染を検出したと述べ
ている。また、Gostingら(J.Clin.Mi
crobiol.,25,845,1987)は、可溶
化ウイルス抗原をlentil lectin−Sep
harose4Bにかけて、その糖蛋白を取り、それを
マウスに免疫し、抗gp120・マウスMCAと抗gp
41・マウスMCAを作製した。また松下ら(Medi
cal
【0009】Immunol.,14,307,198
7)は抗gp120・マウスMCAにウイルス中和活性
を認めた。これらのMCAはHIV感染の診断に役立つ
が、感染症の予防や治療という点では不適当である。と
いうのは、マウス蛋白であるために、人体に投与したと
きに異物として人体の免疫により認識されてしまう。そ
の結果、MCAの活性は生じた抗体等によって阻止され
てしまうのみでなく、アナフィラキシー様の副作用を生
じることになる。そこで、人体に投与し、HIV感染症
の予防及び治療に役立てるには、マウス由来でなく、ヒ
ト由来のMCAが不可欠となる。
【0010】一般に、ヒト由来のMCAは、HIV特異
的な抗体産生能力を持つヒトBリンパ球と、ミエローマ
細胞等のリンパ系樹立細胞との融合によって得られるハ
イブリドーマから産生されるか、または上記ヒトBリン
パ球を、EBウイルスによって形質転換することによっ
て得られるリンパ芽球様細胞から産生される。1980
年頃から現在に至るまで、多くのヒトMCA作製研究が
行なわれてきたが、上記の両方法ともそれぞれ固有の問
題をかかえており、マウスMCAのように確立した技術
となっていない。
【0011】1987年に、HIVに対するヒトMCA
に関し2つの報告があった。L.Evansら(Pro
ceedings of the third Con
gress on AIDS,TP130,1987)
は、HIV感染患者のリンパ球をEBウイルスで形質転
換し、55,41及び25キロダルトンのgag蛋白に
反応するヒトMCAを得た。このヒトMCAはIgG4
であり、ウイルス中和活性はなかった。また、B.Ba
napourら(ibid,tp114)は、HIV抗
体陽性者のリンパ球をEBウイルスで形質転換し、さら
にヘテロミエローマ細胞と融合し、gp41に対するヒ
トMCAを得ている。
【0012】このMCAはIgGであるが、サブクラス
の種類は報告されておらず、また中和活性はなかった。
両報告とも共通してEBウイルスによる形質転換法を用
いている。本方法は、極めて効率よくヒトBリンパ球を
免疫感作する点で、細胞融合法よりもずっと優れてい
る。しかしながら、得られたリンパ芽球細胞株は、EB
ウイルスを産生したり、産生していなくとも産生しうる
DNAを組み込んでいる。EBウイルスはリンパ球を形
質転換、ひいては癌化させる能力を持っており、人体に
投与する医薬品を生産するということを考えたとき、安
全性上問題がある。
【0013】EBウイルスによって形質転換したリンパ
芽球細胞は、HIVにも感染することが知られており、
ヒトMCAを産生する細胞株がEBウイルスと共に、H
IVにも感染している惧れがある。また、リンパ芽球細
胞株の抗体産生は一般にハイブリドーマのそれよりも量
が少なく、かつ不安定であるという欠点を持っている。
Banapourらが、リンパ芽球細胞株をさらに細胞
融合しているのは、抗体産生能を改善するための1つの
試みである。
【0014】以上のように、もし細胞融合により効率よ
くヒトBリンパ球を免疫感作でき、かつHIVに対する
ヒトMCA産生能のあるハイブリドーマが得られるなら
ば、これから得られるMCAは生産性が高くかつ医薬品
としての安全性上も望ましいものとなる。また、IgG
のサブクラスとしては、補体を活性化する活性を有し、
そしてマクロファージやリンパ球のFcリセプターに結
合するサブクラスが望ましい。クラシック経路(Cla
ssical pathway)で補体を活性化できる
のはIgG1とIgG3であり、IgG2とIgG4は
活性化できない(J.L.Winkelhake,Im
munochem.,15,695,1978)。
【0015】また、モノサイトのFcリセプターへの結
合も、IgG1とIgG3が強い親和性を持っている
(Cosioら、Immunol.,44,773,1
981)。従って、感染防御上IgG1とIgG3が望
ましい。しかし、MCA精製の過程では、プロティンA
によるアフィニティークロマトグラフィーが有効である
ことが非常に多いが、プロティンAにIgG1は結合
し、IgG3は結合しないので、精製しやすいという点
ではIgG1サブクラスのヒトMCAがより望ましいこ
とになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、HI
V粒子の表面に結合することができるIgG1サブクラ
スに属するモノクローナル抗体、及び該ハイブリドーマ
の製造方法に関する。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、抗HIV
・ヒトMCAを取得することを目的として鋭意研究を行
なった結果、HIV抗体陽性患者のリンパ節又は脾臓由
来リンパ球と、マウス・ミエローマ細胞とを融合させる
方法によって、gp120に対するヒトMCA(IgG
1サブクラス)を産生するハイブリドーマ、gp120
とgp41の両方に反応するヒトMCA(IgG1サブ
クラス)を産生するハイブリドーマ、及びgp120に
反応するヒトMCA(IgG1サブクラス)を産生する
ハイブリドーマを得ることができた。そして、このハイ
ブリドーマ及び/又はそれに由来する細胞株を培養し、
その培養上清から抗HIV・ヒトMCAを採取すること
ができた。
【0018】即ち、本発明は、HIVに特異的な、サブ
クラスがIgG1であるヒト・モノクローナル抗体に関
し、そして特にHIVのgp120に結合するがSH試
薬で処理されたgp120には結合しないモノクローナ
ル抗体HIVのgp120とgp41の両方に結合する
IgG1抗体に関する。また、本発明は、ヒト・リンパ
球とマウス・ミエローマ細胞との融合によって形成され
た、上記の各抗体を産生するハイブリドーマに関する。
【0019】これらのハイブリドーマは、ATCCにH
B9669,HB9670等として寄託されている。か
かるハイブリドーマは、ヒト・リンパ球を、補体と抗ヒ
トTリンパ球マウスMCAとにより、あるいはAET
(Aminoethylisothiouronium
Bromide Hydrobromide)処理赤
血球とFicollとによりあらかじめ処理し、この処
理されたヒト・リンパ球とマウス・ミエローマ細胞とを
融合することによって、効率よく製造することができる
が、これもまた本発明の1つである。
【0020】
【具体的な説明】本発明において用いられるヒト・リン
パ球は、抗体陽性患者の脾臓、リンパ節、末梢血、骨
髄、扁桃、アデノイド等の中に含まれている。本発明の
目的のためには、いかなる材料のリンパ球でも用いるこ
とができるが、望ましくは抗体陽性患者又はリンパ腺肥
大症患者由来のリンパ節、脾臓、扁桃である。
【0021】マウスのミエローマ細胞としては、8−ア
ザグアニン耐性株を用いるのが有利であり、公知のもの
としては、BALB/CマウスのP3×65Ag8株、
P3−NS1/1−Ag4−1株、P3×63AgU1
株、SP2/OAg14株、P3×63Ag8.6.
5.3.株、MPC11−45.6.TG1.7株、S
P−1株等がある。
【0022】本発明においては、ヒトリンパ球とマウス
ミエローマ細胞融合に先立って、ヒトリンパ球を補体と
ヒトTリンパ球に対するマウスMCA〔例えば、オルト
・ダイアグノスティク社(Ortho Diagnos
tic社)のOKT3〕とで処理し、あるいはAETで
処理した羊赤血球とFicollとで処理し、Tリンパ
球を除去しておくことが望ましい。本発明の実施におい
ては、例えばヒト固型リンパ組織を抗体陽性患者から手
術によって摘出し、摘出組織をハサミとメスによってお
だやかにほぐし、細胞分散液を得る。細胞分散液からT
リンパ球を除去するために次の2つの方法を用いる。
【0023】(1)細胞分散液をFicoll−Paq
ue層に重層し、遠心することによってリンパ球を分離
する。さらに、補体1/2容と抗ヒトTリンパ球・マウ
スMCAで処理し、あらかじめTリンパ球を破壊し、残
ったBリンパ球を遠心分離する。(2)細胞分散液を、
AET処理した羊赤血球と混合し、Ficoll−Pa
que遠心法によりB細胞を分離する。これらの方法を
用いると、未処理のリンパ球を用いる場合よりもハイブ
リドーマの生成率が上昇する。
【0024】かくして得られたヒトリンパ球とマウス・
ミエローマ細胞とを融合する。細胞融合やハイブリドー
マ培養の一般的な条件は既知であるが、本発明者らがハ
イブリドーマの生成率と増殖が至適となるような組合せ
を鋭意研究した結果、本発明においては、リンパ球10
4 個に1つの割合でハイブリドーマが生成するようにな
った。
【0025】その条件は次に述べるとおりである。例え
ば、リンパ球とミエローマ細胞を10:1〜1:10
0、好ましくは1:1〜1:10の比率で混合し、適当
な細胞融合溶液、例えば約35%ポリエチレングリコー
ル(分子量1,000〜6,000程度)及び約7.5
%ジメチルスルホキシドを含むRPMI 1640を加
えて、室温〜37℃で1〜数分間攪拌し、その後10%
ウシ胎児血清アルブミン(FCS)加RPMI 164
0で徐々に希釈し、洗浄の後、HAT(ヒポキサンチン
−アミノプテリン−チミジン)選択培養液にて細胞濃度
が1〜5×105個/mlとなるように調製する。
【0026】これを0.2mlずつ、例えば96穴プレー
トに分注し、5%CO2 を含む空気中で35〜38℃で
2〜3週間培養する。96穴プレートにはフィーダー相
としてマウス腹腔滲出細胞を入れて置き、融合したを入
れる直前にその培養液を除去する。HAT培養液中では
ハイブリドーマのみが生存し、8−アザグアニン耐性の
ミエローマ細胞及びミエローマ同士の融合細胞は生存し
得ない(未融合の抗体産生細胞は数日で死滅する)。
【0027】培養後、培養液の抗体価を酵素抗体法(E
LISA)によってチェックし、目的とする抗体を産生
しているハイブリドーマのみを選び出す。そして、その
ハイブリドーマを取り出し、限界希釈法によってクロー
ニングし、MCAを安定に産生するサブクローンを樹立
する。さらにそれらのハイブリドーマの中から、ウエス
タンブロット分析又は免疫沈降法による抗原の解析、及
び感染細胞表面への結合能を検討し、gp120に結合
するMCA又は感染細胞表面に結合するMCAを選び出
す。
【0028】このようにして得られた本発明の抗HIV
・ヒトMCAを産生するマウス−ヒトハイブリドーマ
は、凍結して保存することができる。かかるハイブリド
ーマのセルライン(細胞株)及び/又はそれに由来する
細胞株を適当な方法で大量に培養すると、培養上清から
本発明の目的とするヒトMCAを得ることができる。ま
た、このハイブリドーマを動物に移植して腫瘍化し、そ
の腹水や血清からヒトMCAを得ることもできる。
【0029】以上の如くして得られた抗HIV・ヒトM
CAは、次のような特性を有する。 (1)HIV感染細胞より得られたウイルス抗原を固定
したELISAでは、結合陽性であるが、ウイルス抗原
を得る場合と同様の方法で非感染細胞から得た物質を固
定したELISAでは、結合陰性である。(2)HIV
は多くの抗原物質から構成されているので、本発明のヒ
トMCAがどのような構成成分に結合するのか、ウエス
タンブロット分析及び免疫沈降法によって検討した。1
つのヒトMCAは、分子量120キロダルトン(120
K)と160Kに結合した(160Kは120Kと41
Kの前駆体である)。
【0030】もう1つのヒトMCAは、分子量41K,
120K及び160Kに結合することが判った。(3)
HIV感染細胞の表面に結合するか否かを検討した。未
固定のHIV感染細胞にヒトMCAを反応させた後、ヒ
トIgGに対するフルオレッセイン標識抗体を反応させ
たところ、感染細胞表面に強い蛍光が観察された。従っ
て、感染細胞の表面にヒトMCAは結合することが判っ
た。(4)ヒトのIgGにはIgG1,IgG2,Ig
G3とIgG4の4つのサブクラスがあり、それぞれ異
る生物活性を持っている。それぞれのサブクラスに特異
的な動物抗血清を用いてチェックしたところ、本発明の
ヒトMCAはIgG1であることが判明した。
【0031】実施例1 (1)細胞融合 (a)リンパ球の調製 ARC患者から手術によって摘出されたリンパ膜をハサ
ミとメスによって細かくほぐし、培地A(RPMI 1
640−10%ウシ胎児血清(FCS)−2mMグルタミ
ン、1mMピルビン酸ナトリウム−20μg/ml L−セ
リン−0.05u/mlヒトインシュリン−80μg/ml
ゲンタマイシン硫酸塩)に細胞を懸濁した。このcel
l細胞懸濁液をFicoll−Paque液に重層し、
1500rpm で20分間遠心した。Ficoll−Pa
queの上に集積した細胞を取り出し、リン酸緩衝液
(PBS)で1回、RPMI 1640で2回遠心洗浄
し、最終的にRPMI 1640中に1×107 cel
ls/mlに懸濁させた。
【0032】(b)リンパ球の処理 Tリンパ球との細胞融合を減少させるために、次のいず
れかの方法によってTリンパ球の除去を行なった。即
ち、(1)上記細胞懸濁液にOKT3〔オルソ・ダイア
グノスチック社(Ortho Diagnostic
社)〕を最終的に200倍希釈になるように加えて、4
℃で60分間反応させた後、細胞を遠心沈澱(1500
rpm 、5分間)させた。この細胞ペレットに、体ラビッ
ト補体の3倍希釈液(RPMI 1640で希釈した)
を加えて、37℃で60min 反応させた。そして、この
細胞懸濁液を2回遠心洗浄した。
【0033】(2)上記細胞懸濁液に1×108 のAE
T処理羊赤血球を加え、室温で5分間反応させた後、細
胞を遠心沈澱(1000rpm 、5分間)させた。この細
胞ペレットを室温で20分間反応させた後Ficoll
−Paque液に重層し、1500rpm で20分間遠心
し、Ficoll−Paqueの上に集積した細胞(B
リンパ球)を取り出してRPMI 1640で洗浄し
た。
【0034】(c)細胞融合 OKT3処理リンパ球あるいは無処理リンパ球それぞれ
3×107 細胞と、マウス・ミエローマP3U1 ce
lls(3×107 細胞)とをRPMI 1640培地
で混合し、細胞を遠心沈澱(1600rpm 、5分間)さ
せた。上清を除去し、その細胞ペレットをタッピングに
よってほぐし、1mlのポリエチレングリコール溶液(3
5% V/Vポリエチレングリコール#1000−7.
5% V/Vジメチルスルホキシド−RPMI 164
0中)をゆっくり加え、室温で1分間放置した。
【0035】次に、これに2mlのRPMI 1640を
加えて、1分間放置し、さらに2mlのRPMI 164
0を加えて2分間放置し、次に4mlのHAT培地(培地
A中95μMヒポキサンチン−0.4μMアミノプテリ
ン−16μMチミジン)を加えて2分間放置し、次いで
8mlのHAT培地を加えて2分間放置し、そして24ml
のHAT培地を加えて、37℃で30分間放置した。最
終的にHAT培地で75ないし150mlとした。これを
約200mlずつ96−ウエルの平らな培養プレートに接
種した。
【0036】なお、この培養プレートには前もってIC
Rマウス(雄性)の腹腔滲出細胞を2×104 細胞ウエ
ルずつ接種し、融合した細胞を接種する直前に培養液を
除去し、融合蛋白質を入れた。この培養プレートを37
℃でCO2 −インキュベーター中で培養した。培地は1
週間毎に、半量ずつHT培地(HATからアミノプテリ
ンを省いたもの)で置換して、ハイブリドーマ・クロー
ンが出現するまで培養を続けた。
【0037】(d)クローニング ハイブリドーマコロニーが出現した時点において、HI
Vに対する抗体活性を培地毎に測定し、HIV−特異的
産生コロニーのハイブリドーマをクローニングした。ま
ず、96−ウエル平プレートに、マウス腹腔滲出細胞2
×104 /ウエルだけを接種しておいた。そして、1時
間〜1日後に培地を除去し、ハイブリドーマに、10細
胞/ウエルで96ウエルに接種した。第一クローニング
にはHT培地を用い、第二クローニングには培地Aを用
いた。培養2〜3週間後に抗体活性を測定し、陽性クロ
ーンを拾った。
【0038】(2)酵素抗体法(Enzyme−lin
ked immunosorbentassay;EL
ISA) (a)ウイルス抗原 (i)HTLV−III b(ヒトTリンパ球指向性ウイル
スタイプIII b)抗原バイオティックスラボラトリー・
プロダクト社(Bionetics Laborato
ry Products社) (ii)CR10/N1T抗原
【0039】CR10/N1Tは、CEM細胞にHIV
のN1T様を持続感染させた細胞である。このCR10
からウイルス抗原を部分精製した。即ち、CR10/N
1T細胞をPBSで3回洗浄し、−70℃で凍結してお
いた。使用時にこれを融解し、108 細胞を9mlの蒸留
水に懸濁し、この細胞懸濁液をボルテックスブレンダー
で1分間激しく振った。これを2800rpm で10分間
遠心し、その懸濁液を取った。
【0040】これに10倍濃度のPBSを1ml加えて、
15000×gで30分間遠心し、ペレットを取った。
このペレットを5mlのPBSで中に再懸濁し、氷冷下1
5秒間、4回超音波処理し、さらに氷冷下30分間放置
し、その上清を取った。これに100,000×gで1
時間超遠心分離し、その上清をウイルス抗原として用い
た。陰性対照として、CEM細胞(HIV非感染)を同
様に処理した抗原を作製した。
【0041】(b)抗原でコートしたプレート HTLV−III 抗原(1μg/ml)、CR10/N1T
抗原(20〜50μg/ml)、CEM抗原(20〜50
μg/ml)、を、それぞれマイクロタイタープレート
(Coster,#3912)の各ウエルに50mlずつ
入れ、37℃で60分間放置した。これをHBSS・B
SA(0.1%NaN3 及び0.5%ウシ血清アルブミ
ンを含むHankの平衡塩溶液)で2回洗浄し、3%B
SAを含むPBS(CA++,Mg++)を125μl/w
ell入れ、37℃で60分間、さらに4℃で一夜放置
し、ブロックを行なった。
【0042】(c)ELISA 抗原によりコートされたプレートをHBSS・BSAで
2回洗浄し、これに50μlの加熱された(56℃、6
0分間)ハイブリドーマ培養液を加えた。室温で60分
間反応させたのち、これをHBSS・BSAで2回洗浄
した。その後50μlのヒトIgGに対するヤギ抗体に
アルカリホスファターゼが抗合したもの(1000×希
釈、Taco Inc.)を加え、再び室温で60分間
反応させたのち、HBSS・BSAで4回洗浄した。
0.05M炭酸塩緩衝液−1mM MgCl2 (pH9.
5)中1mg/mlのp−ニトロフェニルホスフェート10
μlを加え、室温で60分間ないし一夜反応させたの
ち、495mmにおける吸光度をELISAリーダー(T
itertech Inc.)によって測定した。 (3)実験結果 (a)患者Aのリンパ腺細胞をOKT3処理、無処理で
比較した。
【0043】
【表1】
【0044】(b)上記のように、ARCを有する患者
からのOKT3処理リンパ球とマウス・ミエローマ細胞
との融合からハイブリドーマを得、それらのクローニン
グによって、MCAを安定に産生するハイブリドーマN
o.86とNo.1を樹立することに成功した。一方、A
RC患者の脾臓より得たリンパ球をAETロゼット処理
したリンパ球とマウスミエローマ細胞との融合からハイ
ブリドーマを得、それらのクローニングによってMCA
を安定産生するハイブリドーマS1−1を樹立すること
に成功した。No.86,No.1、及びS1−1の産生す
るMCAは、ELISAでHTLV−III 抗原及びCR
10/N1T抗原に反応し、CEM抗原には反応しなか
った。MCAの産生量は、No.86では10μg/10
6 細胞/日、No.1では20μg/106 細胞/日、そ
してS1−1では5μg/106 細胞/日であった。
【0045】実施例2 (1)MCAの精製 ハイブリドーマNo.86,No.1、及びS1−1の培養
液(1.5〜2l)を出発材料として用いた。この培養
液に硫酸アンモニウムを加えて50%飽和にし、そして
生じた沈澱を10,000rpm での20分間の遠心によ
り集めた。その沈澱物を適当量のPBSに溶かし、PB
Sで透析した。この溶液をプロティンA−セファロース
カラム(ベッドボリウム6ml、ファルマシアAB)に適
用した。食塩水で洗浄したのち、食塩中にHCl(pH
2.5)で溶出した。こうして溶出されたIgGは、ド
デシル硫酸ナトリウム、−ポリアクリルアミドゲル電気
泳動(SDS−PAGE)で純粋なIgGであることが
確認された。 (2)IgGのサブクラス
【0046】(a)H鎖 精製されたMCAの溶液をヒトIgG1,IgG2,I
gG3,and IgG4に対するヒツジ抗血清(Se
rotec Inc.)と反応させ、免疫沈降リングが
できるか否かによって、そのサブクラスを決定した。そ
の結果、No.86,No.1、及びS1−1ともに抗−I
gG1にのみ反応し、他の抗血清には反応しなかった。
従って、いずれのMCAもIgG1であることが判っ
た。
【0047】(b)L鎖 ヒトIgGに対するヤギ血清をマイクロタイタープレー
トにコートした。この抗−ヒトIgG−コートプレート
に、精製MCAを反応させ、実施例1の(2)項に記し
たELISA法により、ヒトλ鎖に対するヤギ抗体にア
ルカリホスファターゼが接合したもの及びヒトκ鎖に対
するヤギ抗体にアルカリホスファターゼが接合したもの
(Tago Inc.)を用いて、そのタイプを決定し
た。その結果、No.86はκ鎖を有し、No.1はλ鎖を
有し、そしてS1−1はλ鎖を有することが判った。
【0048】(3)MCAにより認識されるウイルス抗
原 ウエスタンブロット法(Bio Radイムノブロット
アッセイ、Bio Rad Inc.)によってNo.8
6とNo.1 MCAが認識するウイルス抗原を同定し
た。方法の概略を述べる。HIVのHTLV様をSDS
−PAGEにかけて、分離されたウイルス抗原をブロッ
トしたニトロセルロース膜にMCAを反応させ、次にヒ
トIgGに対する抗体にパーオキシダーゼが結合したも
のを反応させた。最後に酵素基質を反応させ、発色させ
た。その結果を第1図に示した。第1図において、Aは
AIDS患者血清、Bは健常人血清、CはNo.86のク
ローン、DはNo.86サブクローン1、EはNo.86サ
ブクローン2、FはNo.86サブクローン3、GはNo.
86サブクローン4、HはNo.1のクローン、そしてI
はS1−1のクローンである。
【0049】No.86は、gp41に強く反応し、gp
120には弱く反応した。gp41とgp120との両
方に反応するのは、gp120に対するMCAとgp4
1に対するMCAの混合物である可能がある。そこで、
No.86のハイブリドーマを再びcloningして、
そのサブクローン1,2,3,4を得、それぞれのMC
Aについてウエスタンブロット法を行なったが、第1図
中のレーンD,E,F及びGに示す如く、やはり4サブ
クローンのMCAとも同様に、gp41とgp120の
両方に反応した。
【0050】従って、このMCAはgp120とgp4
1との両方に抗原エピトープをもつか、gp120とg
p41の両断点に対するMCAと考えられる。gp16
0に反応するのは、この抗原gp41とgp120から
構成されたグリコプロティンであるからである。他方、
No.1は、gp120に反応した。勿論、その前駆体で
あるgp160にも反応している。S1−1の認識する
抗原はウエスタンブロット法では検出できなかった。
【0051】(4)免疫沈降法(RIPA) モノクローナル抗体の認識するある種の抗原決定部位は
ウエスタンブロット法では検出できないことがある。こ
れは抗体を反応させる前に抗原を強力な界面活性剤と共
に熱処理及びメタノール処理を行なうため抗原の立体構
造を崩してしまい、モノクローナル抗体が結合できなく
なるためである。S1−1はウエスタンブロット法では
認識抗原を検出できなかったので免疫沈降電気泳動ラジ
オグラフィーによって認識抗原を決定した。
【0052】RIPAに用いる35S標識抗原は次のよう
に調製した。MOT細胞あるいは、HTLV IIIb感染
細胞(感染4日目、5×106 のMOT細胞当り103
TCID50の感染価で感染させた)を35S−システイン
35S−メチオニン(50μCi/ml)で標識した。標
識に用いる培地は1/10容のメチオニンを含むRPM
I 1640培地−10%透析牛胎児血清−他の必須ア
ミノ酸−35S標識アミノ酸を用いた。非感染及び感染M
OT細胞を標識培地で14時間培養し、PBS(−)で
洗浄した。
【0053】洗浄した細胞をPRPA緩衝液(20mM
Tris−HClpH7.4、1%デオキシコレート(D
OC)、1%Triton×−100、0.1%ドデシ
ル硫酸ナトリウム(SDS)、1mM(p−アミジオフェ
ニル)メタンスルホニルフルオリド(PAPMSF)で
可溶化した。これを高速遠心(18,000rpm 、60
分)した上清を可溶化画分として得た。可溶化画分を分
割し、一方を20〜100mMのジチオスレイトール(D
TT)で37℃、30ないし60分インキュベーション
し、他方をDTT非存在下で37℃、30ないしは60
分インキュベーションした。以上のように調製した抗原
をMCA S1−1あるいはHIV抗体陽性ヒト血清と
混合して免疫複合体を作り、これをRIPA緩衝液中で
プロティンA−セファロースビーズに結合させた。
【0054】プロティンA−セファロースビーズに結合
させた標識抗原−抗体複合体をRIPA緩衝液で8回、
10mM Tris−HCl(pH6.8)で2回洗浄し、
サンプル緩衝液〔62.5mM Tris−HCl(pH
6.8)、1%SDS、20%グリセロール、0.2%
ブロムフェノールブルー〕に2%2−メルカプトエタノ
ール存在下あるいは非存在下で懸濁した。懸濁液を10
0℃、3分間加熱した後、遊離した標識抗原を10%ア
クリルアミドゲルにて泳動した。泳動後、ゲルを50%
メタノール−10%酢酸で固定し、1Mサリチル酸−3
%グリセロール液で処理した後、グルドライヤーを用い
て乾燥させた。乾燥したゲルを−80℃、3〜5日オー
トラジオグラフィーにかけた。第2〜4図から次の結果
を得た。
【0055】 MCA S1−1はgp120(gp
160)及びp24を認識している。 gp120(gp160)上の抗原決定部位は、−
SH基試薬により容易に破壊される。一方p24上の抗
原決定部位は−SH基試薬によっては破壊されない。
【0056】(5)HIV感染細胞の表面への結合 MCA No. 80,No. 1、及びS1−1がHIV−感
染細胞の表面に反応するか否かを間接蛍光抗体法によっ
て検討した。MOT細胞(HTLV−II形質転換T細胞
株)5×106 個を2.5×106TCID50のHTL
V−III bと混ぜ、2時間、37℃で感染させた。これ
を20%FCSを含むRPMI 1640培地中で3日
間培養後、0.1%NaN3を含むPBSで、4℃、3
回細胞を洗浄した。陰性対照として、HIVに感染して
いないC−3細胞を用意した。
【0057】これらの未固定細胞を2×106 個/チュ
ーブだけコニカルチューブに分注し、1500rpm ,5
min 遠心した。上清を除去し、その細胞ペレットに、H
BSS−0.1%NaN3 で希釈した50μg/mlのモ
ノクローナル抗体100ulを加えて懸濁した。4℃で6
0分間反応させたのち、0.1NaN3 −1mM EDT
A−PBSで細胞を3回洗浄した。この細胞ペレット
に、さらに、ヒトIgGに対する抗体にフルオレッセイ
ンイソチオシアネートが接合したもの(50×希釈、T
ago Inc.)100μlを加えて、4℃で60分
間反応させた。
【0058】以上のように処理された細胞をフローサイ
トメトリー(FACScan,Becton Dick
inson,Co.)によって解析した。それぞれ、H
TLV−III b−感染MOT細胞とAIDS患者からの
血清(×100希釈)、未感染MOT細胞とAIDS患
者からの血清(×100希釈)、HTLV−III b−感
染MOT細胞とヒト正常成人からの血清(×100希
釈)、未感染MOT細胞と正常成人からの血清(×10
0希釈)、HTLV−III b−感染MOT細胞とMCA
No. 86、未感染MOT細胞とMCA S1−1、H
TLV−III b−感染MOT細胞とMCA V1、未感
染MOT細胞とMCA V1、の結合状態を検討した。
なお、V1は無関係の抗原(irrelevant a
ntigen)に対するIgG1のヒトMCAである。
【0059】その結果、次のことが判った。MCA N
o. 86は、HIV感染細胞の表面に反応し、非感染細
胞には反応しない。MCA No. 1及びS1−1でも同
様の結果が得られた。HIVに特異的でないMCA V
1は、HIV感染細胞にも反応しない(第5図)。感染
細胞の表面に反応したMCAは、補体と共に、あるいは
リンパ球やマクロファージと共に感染細胞を破壊し、ウ
イルスの産生をストップさせることによって、感染の拡
大を抑制することが考えられる。
【0060】(6)中和測定法 MCAの中和測定法は2つの方法:ニュートラルレッド
色素とり込み法とp24抗原捕捉法によった。ニュート
ラルレッド色素取り込み法は次の原理に基いている。H
IVが感染許容細胞に感染すると、細胞はしばらくして
崩壊する。ニュートラルレッド色素は生きた細胞の細胞
質にとり込まれる。ニュートラルレッド色素とり込み法
において、MCAがHIVに結合しHIVの感染許容細
胞への進入を抑制すると、細胞は生き残ってニュートラ
ルレッド色素をとり込むことになる。従って、細胞にと
り込まれた色素量を測定することよって、MCAのHI
V中和価を定量化できる。
【0061】HTLV IIIb感染H9細胞の上清を中和
測定法のウイルス源とした。感染価(MOI)20〜2
5のウイルスを系列希釈した抗HIV抗体と混合し、3
7℃で1時間反応させた。この場合、抗HIVと無関係
なヒトMCAとHIVの混合液を陰性コントロール、抗
HIV抗体陽性血清とHIVの混合液を陽性コントロー
ルとして用いた。反応終了後、CD4陽性細胞(MOT
細胞)を3×104 コ/穴の割合で加えた。HIV、抗
体、MOT細胞を含むこれらのプレートを5日ないしは
6日培養した。
【0062】5日ないしは6日目に、96−穴マイクロ
タイタープレート中の細胞をマイクロピペットで均一に
混合し、そのうち100μlを100μlの0.014
%ニュートラルレッド色素を含む培養液の入ったpol
y−Lリジン処理プレートのそれぞれの穴に移した。こ
のプレートを37℃、1時間反応させた。この操作によ
って、生細胞、死細胞共にpoly−Lリジンに結合す
る。この間、生細胞あるいは傷害をうけていない細胞の
みが色素をとり込む。1時間後、プレートを洗浄して余
分な色素をとり除き、100μlの1%酢酸−70%エ
タノール液を加える。色素をとり込んだ細胞は溶解さ
れ、上清中に色素が放出される。生きのこった細胞から
放出された色素量はTitertck ELISAリー
ダーで540nmの吸収によって測定される。
【0063】100μg/mlのヒトMCA S1−1は
ニュートラルレッド取り込み法(細胞生存測定法)によ
って90%以上の感染性HIVを中和することがわかっ
た(第6図)。健常人血清はHIVの感染性を全く中和
しなかった。もう一つのHIV中和測定は抗原捕捉EL
ISAによるHIVのコアタンパクp24を検出する方
法で行なわれた。HIVが感染許容細胞に感染するとH
IVはその細胞内で増殖し、HIV粒子が培養上清中に
放出される。もしMCAがHIVに結合し、細胞への侵
入を阻害するなら、HIVは増殖できず、HIV粒子が
培養上清中に放出されることはない。
【0064】MOI 20−25に相当するHILV I
IIb感染H9細胞から得られた無細胞HILV IIIbウ
イルスを段階希釈した抗−HIV抗体と96穴マイクロ
タイタープレート中で混合し1時37℃で反応させる。
重要なことはこの抗原捕捉法でHIV接種源の量が検出
され得ないように注意することである。HIV感染細胞
から産生されるウイルス粒子のみが検出される。抗HI
Vと無関係なヒトMCAとHIV陽性血清が対象コント
ロールとして用いられた。
【0065】ウイルス−抗体反応の後、CD4 陽性細胞
株(MOT)を3×104 細胞/穴で各穴へ加えた。H
IV、抗体、MOT細胞を入れたこれらのプレートを7
日間培養する。各穴の上清の試料を3,5,7日目に採
取するこれらの試料は1時間56℃で熱不活化し、5μ
g/mlのHIV陽性血清をコートした、96穴ELIS
Aプレートへ加える。室温で1時間反応後、ELISA
プレートを0.05%Tween−20を含むリン酸緩
衝生理食塩水(PBS)で洗浄する。次に2μg/mlの
ビオチン化抗p24ヒトモノクローナル抗体を加え反応
させる。
【0066】次に1μg/mlのストレプトアヒジン結合
アルカリフォスファテースを加え1時間反応後未結合の
試薬を洗い流す。カーボネイト緩衝液pH9.5に溶かし
た/mg/mlのパラニトトロフェニルのフォスフェイトを
プレートに加え、各穴の405nmの吸光度をTiter
tek Multiskan ELISAリーダーでよ
みとる。吸光度の増加分がすなわち基の培養上清中に存
在するp24の増加を示している。S1−1の25〜1
00μg/mlの濃度においては明らかに、p24 HI
Vコアタンパクの低下を示すことから、ヒトMCA S
1−1はHIVの感染を阻止した(図7)。以上の結果
をまとめて表2に示す。
【0067】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、各MCAのウエスタンブロット法によ
る認識抗原の解析を示す。
【図2】図2は、MCA S1−1の免疫沈降法による
認識抗原の解析を示す。
【図3】図3は、MCA S1−1の免疫沈降法による
認識抗原の解析を示す。
【図4】図4は、MCA S1−1の免疫沈降法による
認識抗原の解析を示す。
【図5】図5は、間接蛍光抗体法(FACS)によるM
CA S1−1の感染細胞膜への反応性を示す。
【図6】図6はニュートラルレッド色素とり込み法によ
るMCA S1−1の中和曲線を示す。
【図7】図7は、p24抗原捕捉法によるMCA S1
−1の中和曲線を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07K 14/155 C12N 15/02 G01N 33/569 H 33/577 B (C12P 21/08 C12R 1:91) (72)発明者 増保 安彦 東京都日野市旭が丘4丁目3番2号 帝人 株式会社生物医学研究所内 (72)発明者 菅野 徹 東京都日野市旭が丘4丁目3番2号 帝人 株式会社生物医学研究所内 (72)発明者 松本 洋一 東京都日野市旭が丘4丁目3番2号 帝人 株式会社生物医学研究所内 (72)発明者 エバン エム.ハーシュ アメリカ合衆国,アリゾナ 85718,タク ソン,カミノ ラ ゾレッラ 2321 (72)発明者 エスキルド エー.ピーターソン アメリカ合衆国,アリゾナ 85718,タク ソン,ビア セレステ 3160 (72)発明者 ダクラス レイク アメリカ合衆国,アリゾナ 85724,タソ ソン(番地なし) アリゾナ ヘルス サ イエンスィズ センター,デパートメント オブ インターナル メディシン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 HIVのエンベロープの構造成分である
    分子量120,000ダルトンの糖蛋白質(gp12
    0)に結合するが、SH試薬で処理したgp120には
    結合しないことを特徴とするヒト・モノクローナル抗
    体。
  2. 【請求項2】 HIVがその感染許容細胞に感染するの
    を抑制する能力を有する請求項1に記載のヒト・モノク
    ローナル抗体。
  3. 【請求項3】 ヒト・リンパ球とマウス・ミエローマ細
    胞とを融合することにより形成される、請求項1又は2
    に記載のモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ
    セルライン。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載のモノクローナル
    抗体の製造方法において、請求項3に記載のハイブリド
    ーマセルラインを培養し、次に生産されたモノクローナ
    ル抗体又はその含有物を採取することを特徴とする方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載のヒト・モノクロ
    ーナル抗体を産生するハイブリドーマセルラインの製造
    方法において、HIV血清陽性患者のヒト・リンパ球を
    採取し、該リンパ球とマウス・ミエローマ細胞とを融合
    せしめ、そして請求項1又は2に記載のモノクローナル
    抗体を産生するハイブリドーマを選択することを含んで
    成る方法。
JP6290097A 1988-03-31 1994-11-24 Hivに対するヒトモノクローナル抗体 Pending JPH07292000A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/176,159 US5298419A (en) 1988-03-31 1988-03-31 Human hybridomas and monoclonal antibodies which bind both gp41 and gp120 envelope proteins of human immunodeficiency virus
US176159 1988-03-31

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1083856A Division JPH0753755B2 (ja) 1988-03-31 1989-03-31 Hivに対するヒトモノクローナル抗体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07292000A true JPH07292000A (ja) 1995-11-07

Family

ID=22643233

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1083856A Expired - Lifetime JPH0753755B2 (ja) 1988-03-31 1989-03-31 Hivに対するヒトモノクローナル抗体
JP6290097A Pending JPH07292000A (ja) 1988-03-31 1994-11-24 Hivに対するヒトモノクローナル抗体

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1083856A Expired - Lifetime JPH0753755B2 (ja) 1988-03-31 1989-03-31 Hivに対するヒトモノクローナル抗体

Country Status (8)

Country Link
US (1) US5298419A (ja)
EP (1) EP0339163B1 (ja)
JP (2) JPH0753755B2 (ja)
KR (1) KR0149848B1 (ja)
AT (1) ATE125870T1 (ja)
AU (1) AU627698B2 (ja)
CA (1) CA1339858C (ja)
DE (1) DE3854267T2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU9072991A (en) * 1990-10-26 1992-05-26 Public Health Research Institute Of The City Of New York, Inc., The Neutralizing human monoclonal antibodies specific for the v3 loop and cd-4 binding site of hiv-1 gp120
US6030804A (en) * 1995-06-06 2000-02-29 Human Genome Sciences, Inc. Polynucleotides encoding G-protein parathyroid hormone receptor HLTDG74 polypeptides
US6197582B1 (en) * 1998-03-18 2001-03-06 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Development of human monoclonal antibodies and uses thereof
US7115262B1 (en) 1999-03-16 2006-10-03 The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services Chimeric protein for prevention and treatment of HIV infection
US7060802B1 (en) * 2000-09-18 2006-06-13 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Tumor-associated marker
JP4277490B2 (ja) * 2001-08-27 2009-06-10 セイコーエプソン株式会社 マイクロカプセル化顔料及びその製造方法、水性分散液、並びに、インクジェット記録用インク
DE602006016416D1 (de) * 2005-03-07 2010-10-07 Einstein Coll Med Verfahren zur anwendung von ionisierungsstrahlung bei einer hiv-infektionstherapie
CA2623197A1 (en) * 2005-09-22 2007-03-29 Prosci Incorporated Glycosylated polypeptides produced in yeast mutants and methods of use thereof
JP5946766B2 (ja) * 2009-07-03 2016-07-06 ビオノール イミュノ エーエスBionor Immuno As Hivワクチン組成物における使用又は診断手段としての使用のためのhiv関連ペプチドの組合せ又は融合物
CN108779168A (zh) 2015-12-05 2018-11-09 沃迪奥斯大学医院中心 Hiv结合剂
WO2020012435A1 (en) 2018-07-13 2020-01-16 Lausanne University Hospital Hiv binding agents
US20220267416A1 (en) 2019-07-15 2022-08-25 Lausanne University Hospital Hiv binding agents

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5536337Y2 (ja) * 1976-03-29 1980-08-27
US4515894A (en) * 1979-03-20 1985-05-07 Ortho Pharmaceutical Corporation Hybrid cell line for producing monoclonal antibody to human T cells
US4363799A (en) * 1979-03-20 1982-12-14 Ortho Pharmaceutical Corporation Monoclonal antibody to human T cells, and methods for preparing same
US5087557A (en) * 1986-06-23 1992-02-11 Genetic Systems Corporation Human monoclonal antibody to lymphadenopathy-associated virus
DK169582B1 (da) * 1986-06-23 1994-12-12 Squibb Bristol Myers Co Humant monoklonalt antistof, der er i stand til at reagere med en epitop på LAV/HTLV-III kappeglycoproteinet gp41, cellelinier, som producerer sådant antistof, farmaceutisk præparat indeholdende antistoffet samt fremgangsmåde til bestemmelse af nærværelsen af LAV/HTLV-III i en biologisk prøve og fremgangsmåde til separering af specifikke antigendeterminanter af LAV/HTLV-III under anvendelse af ant
JPS6349316U (ja) * 1986-09-17 1988-04-04
JPS63105619U (ja) * 1986-12-26 1988-07-08

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
MONOCLONAL ANTIBODY-PRODUCTION TECHNIQUES AND APPLICATION=1987US *
PROC.NATL.ACAD.SCI.USA=1986 *

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0753755B2 (ja) 1995-06-07
AU2456888A (en) 1989-10-05
JPH02219592A (ja) 1990-09-03
ATE125870T1 (de) 1995-08-15
EP0339163B1 (en) 1995-08-02
KR0149848B1 (ko) 1999-03-30
KR890014730A (ko) 1989-10-25
DE3854267D1 (de) 1995-09-07
AU627698B2 (en) 1992-09-03
US5298419A (en) 1994-03-29
EP0339163A2 (en) 1989-11-02
CA1339858C (en) 1998-05-05
EP0339163A3 (en) 1990-05-09
DE3854267T2 (de) 1996-01-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2520464B2 (ja) Hiv―1を中和するモノクロ―ナル抗体
Ho et al. Second conserved domain of gp120 is important for HIV infectivity and antibody neutralization
US6013484A (en) HIV-3 retrovirus and its use
US5695927A (en) Monoclonal antibodies specific for HIV and the hybridomas for production thereof
US5166050A (en) Monoclonal antibodies and peptides useful in treating and diagnosing HIV infections
AMEISEN et al. Antibodies to the nef Protein and to nef Peptides in HIV-1—Infected Seronegative Individuals
IE852587L (en) Antigens, immunogenic compositions and detection of¹antibodies
US5854400A (en) Monoclonal antibodies which neutralize HIV-1 infection
GB2196634A (en) Monoclonal antibodies to HIV and related peptides
JPH07292000A (ja) Hivに対するヒトモノクローナル抗体
RU2128222C1 (ru) Мышиное моноклональное антитело nm01, гибридомная клеточная линия, фрагмент мышиного могоклонального антитела (варианты)
US5445960A (en) Monoclonal antibodies specific for HIV and hybridomas for their production
US5286852A (en) Antibodies specific towards HIV-1 gp 48
AU641026B2 (en) HIV monoclonal antibody
US5981278A (en) Chimeric monoclonal antibodies which neutralize HIV-1 infection and their applications in therapy and prevention for AIDS
DI MARZO VERONESE et al. Delineation of immunoreactive, conserved regions in the external glycoprotein of the human immunodeficiency virus type 1
Bugge et al. Analysis of a highly immunodominant epitope in the human immunodeficiency virus type 1 transmembrane glycoprotein, gp41, defined by a human monoclonal antibody
US5122468A (en) Hut-78 cell lines infected with HTLV-III which secrete gp160
Lake et al. Generation and characterization of a human monoclonal antibody that neutralizes diverse HIV-1 isolates in vitro
Holmbäck et al. Autologous antibody response against the principal neutralizing domain of human immunodeficiency virus type 1 isolated from infected humans
Prigent et al. Production and characterization of human monoclonal antibodies against core protein p25 and transmembrane glycoprotein gp41 of HIV-1
US5712373A (en) HIV monoclonal antibody specific for the HTLV-IIImn gp120 envelope glycoprotein
KR920001772B1 (ko) 포유류 중의 HIV-억제 항체 유도성 사람 면역 결핍 바이러스(HIV) env-암호화된 펩타이드
WO1996027012A1 (en) Specific hiv-1 group o antigens
US5624795A (en) Isolation and characterization of a novel chimpanzee lentivirus, designated simian immunodeficiency virus isolate cpz-ant

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050111

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050322

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050404

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110513

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110513

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120513

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130513

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250