JPH0729069B2 - 遠心乾燥機のバランス調整装置 - Google Patents

遠心乾燥機のバランス調整装置

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JPH0729069B2
JPH0729069B2 JP25866592A JP25866592A JPH0729069B2 JP H0729069 B2 JPH0729069 B2 JP H0729069B2 JP 25866592 A JP25866592 A JP 25866592A JP 25866592 A JP25866592 A JP 25866592A JP H0729069 B2 JPH0729069 B2 JP H0729069B2
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賢一 加藤
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LIKE CO., LTD.
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B9/00Drives specially designed for centrifuges; Arrangement or disposition of transmission gearing; Suspending or balancing rotary bowls
    • B04B9/14Balancing rotary bowls ; Schrappers
    • B04B9/146Unbalance detection devices

Landscapes

  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Centrifugal Separators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠心力を利用して洗浄
後の被乾燥物に付着している洗浄液を振り切って乾燥を
行う遠心乾燥機に係わり、詳しくは被乾燥物を高速でバ
ランスよく回転させるために有効なバランス調整装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】レンズやプリズム等の光学部品、あるい
は高精度に仕上げられた機械部品等を洗浄するために
は、一般に超音波洗浄機が利用されている。超音波洗浄
を行う場合、最終の洗浄工程では水(純水)やアルコー
ルが用いられ、最終の洗浄槽から取り出された部品はこ
れらの洗浄液で濡れた状態になっている。洗浄液で濡れ
たままの部品をそのまま放置して乾燥させると、洗浄液
に含まれている不純物や洗浄液そのものの残滓によって
部品表面にシミや汚れが残ることが多く、再洗浄しなけ
ればならないことも少なくない。
【0003】上記の弊害は、洗浄後の部品乾燥に時間を
かけることに起因している。このため、最終洗浄槽から
取り出した部品を短時間で乾燥させることができるよう
に、遠心乾燥機が利用されている。遠心乾燥機は、モー
タで高速回転される垂直な回転軸にアームを固着し、こ
のアームの先端に被乾燥物が吊り下げられるような構造
となっており、遠心分離機と同様に回転軸を例えば15
00r.p.m.程度の回転数で高速回転させる。これ
により被乾燥物には大きな遠心力が加わり、被乾燥物の
表面に付着している洗浄液は振り切られ、迅速な乾燥処
理を行うことが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の遠
心乾燥機では、回転軸まわりの重量バランスを正確に合
わせることができないため、回転軸を駆動したときに回
転軸を偏心させる方向に荷重が加わる欠点がある。特
に、乾燥処理の効率化のために遠心乾燥機に多くの被乾
燥物を同時にセットする場合には、回転軸まわりの重量
バランスが大きくくずれてしまうことが多いため、回転
軸を駆動したときに回転ムラが生じてしまう。このよう
な回転ムラは、軸受部に余分な負荷を与える結果となり
耐久性の点で問題があるばかりでなく、極端な場合には
被乾燥物が波をうって回転し被乾燥物が脱落する懸念も
ある。また、回転軸に対する重量バランスを考慮し、複
数の被乾燥物を回転軸を中心に対象となるようにセット
すれば上記の問題を防ぐことはできるが、そのためには
被乾燥物を正確に秤量した上でこれらを正確に位置決め
して遠心乾燥機にセットする作業が必要となり、逆に迅
速な乾燥処理を行うことができなくなる。
【0005】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、被乾燥物の重量バランスに特に留意するこ
となく、簡便かつ迅速に乾燥処理を行うことができるよ
うにした遠心分離機のバランス調整装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するにあ
たり、請求項1記載の発明は、被乾燥物を保持する保持
枠が先端部に各々揺動自在に取り付けられたロッドと、
このロッドを軸方向に移動自在に支持するとともに、モ
ータの駆動により前記ロッドの先端部が円弧状の軌跡と
なるように回転させる回転支持機構と、この回転支持機
構に組み込まれ、ロッドの各々の先端部に加わる荷重の
差を検知してロッドを軸方向に移動させるロッド移動機
構とから構成されている。
【0007】また、請求項2記載の発明は、被乾燥物を
保持する保持枠が先端部に各々揺動自在に取り付けられ
たロッドと、このロッドが軸方向に移動自在に挿通され
た管と、この管を軸方向に移動自在に支持するととも
に、モータの駆動により前記ロッドの先端部が円弧状の
軌跡になるように回転させる回転支持機構と、前記管の
両端から前記ロッドの各々の先端が対称に突出するよう
に両者間に介装されたバネ部材と、このバネ部材に抗し
て前記管からロッドの先端部が非対称に突出したことを
検出するセンサと、このセンサからの信号に応答して前
記管を回転支持機構に対して軸方向に移動させる管移動
機構とから構成されている。
【0008】
【作用】ロッドの先端部に設けた一対の保持枠に各々被
乾燥物を載置して回転支持機構を高速回転させたとき、
ロッドの両端に加わる荷重がバランスしていないとロッ
ドを軸方向に移動させようとする荷重が生じる。この荷
重を検知してロッドを軸方向に移動させると、ロッドの
両端に加わる荷重が等しくなるようなバランス調整が自
動的に行われる。以下、図示した実施例にしたがって本
発明について説明する。
【0009】
【実施例】本発明を用いた遠心分離機を示す図2におい
て、略円筒状をしたケース2の内部には隔壁3が設けら
れ、これにより上方の乾燥室4と下方の駆動室5に仕切
られている。乾燥室4は好ましくは気密に構成され、真
空ポンプにより低圧状態に保たれる。これにより水の沸
騰点を低くして、水の蒸発を促進させることが可能とな
り、また排気系中に設けたトラップ装置により、乾燥室
4内の水蒸気を取り除くことができる。符号6は扉を示
し、これを開くことによって、例えば超音波洗浄後の光
学部品を乾燥室4内の所定位置にセットすることができ
る。
【0010】駆動室5にはケース2に強固に固定された
基板7,8が設けられている。上方の基板7には軸受9
が固定され、下方の基板8には軸受10とモータ11と
が固定されている。軸受9,10により回転軸12が回
転自在に支持されている。この回転軸12にはプーリ1
3が固着され、モータ11に固着したプーリ14との間
にはベルト15が掛けられている。
【0011】回転軸12にはベンド部12aが形成さ
れ、乾燥室3内で回転軸12が図中の矢印X方向、すな
わち後述するロッド18の軸方向に撓みやすくなってい
る。回転軸12の上部には回転支持機構16が固定さ
れ、回転軸12と一体となって回転する。回転支持機構
16にはロッド18が貫通しており、このロッド18は
回転支持機構16に対して軸方向に移動できるようにな
っている。また、ロッド18の両端には一対の保持枠2
0a,20bが取り付けられている。これらの保持枠2
0a,20bは、ロッド18の両端に固着したアーム2
1a,21bに揺動自在に取り付けられている。したが
って、回転軸12とともに回転支持機構16が回転する
と、これと一体にロッド18が回転し、保持枠20a,
20bは遠心力によって図中の矢印Y方向に揺動し、広
がった状態で円弧状の軌跡に沿って回転するようにな
る。
【0012】保持枠20a,20bには、例えば図1に
示したように、超音波洗浄機の最終槽から取り出された
レンズ22a,22bが洗浄かご23ごと載置される。
周知のように、超音波洗浄機用の洗浄かご23は、その
サイズが予め共通に決められているから、これに合わせ
て保持枠20a,20bの形状,サイズが決められる。
ただし、洗浄かご23で保持し得るレンズの種類や形状
その他は、洗浄かご23に組み込まれているレンズ保持
部の位置調節で適宜変えることができる。なお、保持枠
20a,20bとアーム21a,21bとの連結部には
ストッパが設けられ、保持枠20a,20bに洗浄かご
23を載置しても保持枠20a,20bが矢印Yと逆向
きに揺動することはない。
【0013】ケース2の上面中央には開口が形成され、
この開口に筒体24が嵌め込み固定されている。筒体2
4の内側には回転支持機構16が部分的に入り込んでい
る。そして詳しくは後述するように、回転軸12が回転
したとき、回転支持機構16と筒体24とが協同してロ
ッド18を軸方向に移動調節する。
【0014】回転支持機構16は、図1あるいは図3に
示したように、鉄製の上部ブロック26及び下部ブロッ
ク27とを有する。上部ブロック26には放電加工によ
りギヤ室26aが形成され、このギヤ室26aには下面
にギヤ27a,27bが同軸で固着された一対のローラ
ー体30a,30bと、一方のギヤ27bと噛み合った
アイドラギヤ31とが各々回転自在に収納されている。
ローラー体30a,30bは、2枚の円板の間に耐摩耗
性に優れたゴム円板32a,32bを挟圧固定したもの
で、図1に示したようにゴム円板32a,32bの一部
は上部ブロック26の長手方向の端面から突出し、回転
軸12が垂直状態にあるときには、筒体24の内面との
間に各々0.5mm程度の間隙が形成されるようになっ
ている。なお、符号33は上カバーを示し、上部ブロッ
ク26の上面を覆う。
【0015】下部ブロック27には、放電加工によりギ
ヤ室27aと、ロッド18が貫通する孔27bが形成さ
れている。ギヤ室27aには、ウォームホイール35と
このウォームホイール35に一体に固着したネジ環36
とが収納される。ネジ環36の内周にはネジ条が形成さ
れており、ロッド18の中央部に形成したネジ条18a
と螺合している。また、ウォームホイール35及びネジ
環36とは、ギヤ室27aの内壁によって軸方向への移
動が阻止されている。
【0016】さらに下部ブロック27には、連動ギヤ3
8が回動自在に取り付けられている。この連動ギヤ38
には、一方のローラー体30aと一体に回転するギヤ2
7aと、アイドラギヤ31との両者が噛み合っている。
連動ギヤ38の軸には、ウォームホイール35と噛み合
ったウォームギヤ40が一体に固定され、連動ギヤ38
の回転はウォームギヤ40を介してウォームホイール3
5に伝達される。さらに下部ブロック27にはキー41
が組み込まれ、ロッド18に形成した直線状のキー溝1
8bに嵌合している。したがって、ロッド18は軸方向
にのみ移動自在であり、それ自体が孔27bの中で回転
することはない。そして、図3において連動ギヤ38と
ともにウォームギヤ40が時計方向に回転したときに
は、ウォームホイール35が反時計方向に回転し、さら
にネジ環36及びネジ条18aとの螺合によりロッド1
8は右方に移動するようになっている。なお、上部ブロ
ック26と下部ブロック27とはボルト止めによって一
体に連結されるが、これらのブロック26,27を1個
のブロック体として構成することも可能である。
【0017】上記構成による作用について説明する。ケ
ース2の扉6を開け、超音波洗浄後のレンズ22a,2
2bを洗浄かご23ごと保持枠20a,20bに載置す
る。このとき、レンズ22a,22bの種類が異なって
いるときには、一般に重量バランスは異なっているが、
この遠心乾燥機では極端に重量バランスが違っていない
限りは、そのまま保持枠20a,20bに洗浄かご2
3,23を載置する。扉6を閉じた後、モータ11を駆
動する。これによりモータ11は回転を開始し、プーリ
ー14,ベルト15,プーリー13を介して回転軸12
を時計方向に回転させる。この結果、回転支持機構16
は回転軸12と一体となって時計方向に回転し始める。
【0018】回転支持機構16の回転によりロッド18
が回転すると、保持枠20a,20bはアーム21a,
21bとの軸着部により矢印Y方向に広がるように揺動
し始める。また、ロッド18の両端にはそれぞれ保持枠
20a,洗浄かご23,レンズ22aの合計質量ma
比例した遠心力Fa と、保持枠20b,洗浄かご23,
レンズ22bの合計質量mb に比例した遠心力Fb とが
加わる。
【0019】周知のように、ロッド18の両端に加わる
遠心力Fa ,Fb のそれぞれの大きさは、回転軸12か
らロッド18の一端までの距離(回転半径)をrとし、
ロッド18の回転角速度をωとすると、 Fa = ma ・r・ω2b = mb ・r・ω2 で表される。そして「ma >mb 」であると当然「Fa
>Fb 」となり、ロッド18の両端にはそれぞれレンズ
22a,22bの重量差に比例したアンバランスな遠心
力が加わる。そして上式から分るように、回転軸12が
高速回転するほどロッド18の両端に加わる遠心力の差
が増幅されることになる。
【0020】ベンド部12aは、常にロッド18の軸方
向に湾曲するようになっているから、回転軸12の回転
速度が上がってゆくと、ロッド18の両端に加わる遠心
力の差によって回転軸12はベンド部20aで湾曲す
る。そして、レンズ22bよりもレンズ22aの方が重
かったとすると、ベンド部12aによって回転支持機構
16は保持枠20a側に傾いた状態で首振り回転するよ
うになる。
【0021】回転支持機構16が保持枠20a側に傾い
て回転すると、ローラー体30aのゴム円板32aが筒
体24の内壁に接する。回転支持機構16は回転軸12
により時計方向に回転しているから、ゴム円板32aは
反時計方向に回転し、ギヤ27aを介して連動ギヤ38
を時計方向に回転させる。この連動ギヤ38の時計方向
への回転により、ウォームギヤ40,ウォームホイール
35を介してネジ環36を反時計方向に回転させる。な
お、連動ギヤ38の回転はアイドラギヤ31,ギヤ27
bを介して他方のローラー体30bにも伝わるが、ゴム
円板32bは筒体24の内壁から離れているので、ロー
ラー体30bは単に空転するだけである。
【0022】ネジ環36はウォームホイール35ととも
に軸方向には移動できないように規制されているから、
ネジ環36が回転すると、これに螺合しているネジ条1
8aによってロッド18は保持枠20b側、すなわち重
量が重い側から軽い側に向かって移動する。こうしてロ
ッド18が「Δr」だけ移動したとすると、ロッド18
の両端と回転軸12との間の距離(半径)がそれぞれ
「r+Δr」,「r−Δr」となり、保持枠20a側の
遠心力Fa と保持枠20b側の遠心力Fb は、 Fa = ma ・(r−Δr)・ω2b = mb ・(r+Δr)・ω2 と表される。そして、「Fa =Fb 」となるようにロッ
ド18の移動量「Δr」が自動的に決まり、以後は回転
軸12を中心にしてバランスよくそれぞれの保持枠20
a,20bが回転し、回転軸12が定常回転に達した時
点ではレンズ22a,22bは保持枠20a,20bと
ともに安定した円弧軌跡に沿って回転するようになる。
【0023】こうしてロッド18の両端に加わる遠心力
がバランスすると、回転軸12はベンド部12bで湾曲
することなく直立状態のまま回転し、ゴム円板32aは
筒体24の内壁から離され、ロッド18は軸方向には移
動しなくなる。したがって、以後は回転支持機構16及
びロッド18は、水平な回転面内で円滑に回転され、レ
ンズ22a,22bに付着していた水滴等は遠心力によ
って振り切られるように除去される。
【0024】なお、逆に「mb >ma 」で「Fb
a 」であるときには、ローラー体30bのゴム円板3
2bが筒体24の内壁に接して反時計方向に回転する
が、ギヤ27bと連動ギヤ38との間には回転方向を変
えるためのアイドラギヤ31があるため、連動ギヤ38
及びウォームギヤ40は反時計方向に回転する。このた
め、ネジ環36はウォームホイール35とともに時計方
向に回転するから、ロッド18は保持枠20a側に伸び
るように移動する。したがって、保持枠20a,20b
にセットされたレンズ22a,22bのいずれが他方よ
りも重かったとしても、回転軸12を回転させてゆく過
程で遠心力がバランスし、遠心乾燥機を円滑に駆動する
ことができる。
【0025】図4は本発明の他の例を示す。この例で
は、回転支持機構50にはベンド部のない回転軸51が
一体に連結されている。回転支持機構50に形成された
ギヤ室50aには、前述した実施例と同様に、ウォーム
ホイール52とこれに一体に連結されたネジ環53とが
回転自在に収納され、各々軸方向には移動しないように
なっている。ネジ環53の内周に形成したネジ条には、
パイプ55に形成したネジ条55aが螺合している。ま
た、管55には直線状のキー溝55bが形成され、回転
支持機構50に設けたキー56が嵌合している。
【0026】管55には、ロッド57が軸方向に移動自
在に内装されている。ロッド57に形成された直線状の
キー溝(図示省略)には管55に固定したキーが嵌入し
ており、ロッド57も管55内で回転することはない。
ロッド57の両端にはバネ止め用の太径部58a,58
bが一体に設けられ、各々の端部に洗浄かごを載置する
ための保持枠20a,20bが揺動自在に軸着されてい
る。また、太径部58a,58bには反射片59a,5
9bがビス止めされている。
【0027】管55の両方の端面と、太径部58a,5
8bとのそれぞれの間には、略同じ付勢力をもったコイ
ルバネ60a,60bが介装され、各々の太径部58
a,58bを外向きに付勢している。管55の両端には
それぞれブラケット62a,62bが取り付けられ、こ
れらの先端には反射型のフォトセンサ62a,62bが
固定されている。そして、保持枠20a,20bにレン
ズが全く載置されていない状態では、管55,ロッド5
7はいずれも回転軸51に対して左右対称になってお
り、反射片59a,59bはいずれもフォトセンサ63
a,63bの検出域内に進入しておらず、フォトセンサ
63a,63bはオフ状態になっている。
【0028】ギヤ室50aにはさらにウォームギヤ65
が設けられ、ウォームホイール52と噛み合っている。
ウォームギヤ65にはギヤ66が一体に結合され、モー
タ68が回転すると駆動ギヤ69を介してウォームギヤ
65を回転させる。フォトセンサ63a,63bのオン
/オフ信号はモータコントローラ70に入力される。モ
ータコントローラ70は、フォトセンサ63bが反射片
59bの進入を光電検出してオンするとモータ68を正
転させ、またフォトセンサ63aが反射片59aの進入
を検出してオンするとモータ68を逆転させる。そし
て、モータ68の正転によりネジ環53がウォームホイ
ール52とともに一方に回転したときには、ネジ条55
aを介して管55は図中右方向に移動する。また、モー
タ68が逆転したときにはネジ環53が他方に回転し、
管55は左方に移動するようになっている。
【0029】保持枠20a側に重量のあるレンズを載置
した状態で回転軸51を駆動すると、ロッド57の右端
側よりも左端側に加わる遠心力が大きくなるため、ロッ
ド57がコイルバネ60bをその付勢に抗してを撓ませ
ながら左方へと移動する。このロッド57の移動によ
り、反射片59bが左方に移動してフォトセンサ63b
をオンさせる。フォトセンサ63bがオンすると、モー
タコントローラ70によりモータ68が正転し、ウォー
ムホイール52,ネジ環53が一方に回転する。この結
果、ネジ条55aにより管55は右方向に移動する。
【0030】こうして管55が右方に移動すると、コイ
ルバネ60bはさらに圧縮され、その付勢力を受けてロ
ッド57は右方に移動してコイルバネ60a,60bの
付勢力がバランスする位置で停止する。この状態では、
反射片59bがフォトセンサ63bの検知域から脱して
いるので、フォトセンサ63bからモータコントローラ
70にオフ信号が入力され、モータ68は停止する。
【0031】この結果、管55の両端から突出している
ロッド57の長さは等しくなってはいるが、管55が右
方に繰り出されているため、回転軸51を基準にした場
合には保持枠20b側で回転半径が長く、保持枠20a
側で回転半径が短くなる。したがって、保持枠20a側
に重量のあるレンズを載置しても、遠心力がちょうど釣
り合う位置まで管55が移動され、自動的にバランス調
節が行われることになる。もちろん、保持枠20b側に
重量のあるレンズが載置された場合には、他方のフォト
センサ63aと反射片59aにより管55は左方に移動
してバランス調整がなされる。なお、ロッド57の移動
を検知するためには、磁気センサやマイクロスイッチ等
を代用することも可能である。
【0032】図5は、さらに本発明の他の例を示してい
る。この例は、図4に示した例と全く同様に、回転軸5
1に関して左右対称の構造であるので、一方の図示は省
略してある。回転支持機構80にはシリンダ室81が形
成され、管82に設けたフランジ82aがこのシリンダ
室81内に嵌まっている。シリンダ室81には注入ノズ
ル83と排出ノズル84とが連結され、それぞれ油圧ポ
ンプ85,電磁弁86に連絡されている。また、フラン
ジ82aとシリンダ室81の壁面との摺接部、さらに管
82と回転支持機構80との摺接部にはOリング88,
88が設けられている。そして、管82にはキー溝82
bが形成され、キー89の嵌合により管82は軸方向に
のみ移動自在となっている。
【0033】管82には、図4の例と同様にロッド57
が挿通され、やはり軸方向にのみ移動自在になってい
る。そして、管82の端面とロッド57の太径部57b
との間にはコイルバネ60bが圧縮して介装してある。
また、フォトセンサ63b,反射板59についても同様
の構成となっている。
【0034】回転軸51を駆動したとき、ロッド57に
加わる遠心力の差によってロッド57がコイルバネ60
bを圧縮しながら図中右方に移動したとすると、図4に
示した他方の側のフォトセンサ63aの検出域内に反射
板59aが進入し、フォトセンサ63aがオンする。フ
ォトセンサ63aがオンすると、電磁弁86を閉じ状態
にして油圧ポンプ85が作動し、シリンダ室81にオイ
ルが供給される。この結果、管82は油圧により左方に
移動する。したがって、前述の例と同様に、以後はコイ
ルバネ60a,60bの付勢力がバランスする位置まで
ロッド57が左方に移動し、結果的に管82の移動調節
により遠心力をバランスさせることができる。なお、フ
ォトセンサ63bがオンしたときには、電磁弁86が開
放されるとともに他方の側の油圧ポンプが作動し、管8
2は右方に移動してバランス調整が行われる。
【0035】以上に述べてきた例は、いずれも一本のロ
ッドの両端に保持枠20a,20bを軸着したもので、
ロッドの一端から他端までの長さが常に一定で管理がし
やすく、また駆動の安定性を維持する上で好ましいが、
図6に示した例のように保持枠20a,20bを各々個
別のロッド90a,90bに軸着する構成を採ることも
可能である。この場合には、図1〜図3に示した実施例
で用いたローラー体30a,30bの各々にそれぞれウ
ォームギヤ91a,91bを一体に取り付け、ウォーム
ギヤ91a,91bの各々をウォームホイール92a,
92bに噛み合わせる。ウォームホイール92a,92
bには、互いに逆向きのネジ条を形成したネジ環93
a,93bが固着され、ネジ環93a,93bにロッド
90a,90bに形成したネジ条を螺合させておく。な
お、この例ではケース2に固定した筒体95の外壁に対
して選択的にいずれかのローラー体30a,30bが接
するようになっている。
【0036】保持枠20a,20bに載置されたレンズ
の重量バランスが異なっていると、図1〜図3の実施例
と同様に回転軸12がベンド部12aで湾曲し、ローラ
ー体30a,30bの一方が筒体95の外壁に接して回
転される。例えば保持枠20a側が重かったとすると、
ローラー体30bが回転してウォームホイール92aが
回転される。この結果、ロッド90bが右方向に突出し
て左右の遠心力がバランスする位置まで移動される。も
ちろん、ローラー体30a,30bを図1と同様に筒体
24の内周に接して回転させる構成にした場合には、重
い側のロッドが引っ込むようにネジ環及びロッドのネジ
条の方向を決めておけばよい。
【0037】以上、図示した例をもとに本発明について
説明してきたが、ロッド18,90a,90bや管5
5,82を軸方向に移動させるための機構については、
図示したネジ条の螺合による進退移動だけでなく、例え
ば鏡筒の繰り出し機構に用いられているようなピンとカ
ム溝による進退移動機構の他、ロッドや管に突設したピ
ンを可動板に形成した直線溝やカム溝に係合させてお
き、遠心力がアンバランスであるときには前記可動板を
移動させてロッドや管を軸方向に進退調節させることも
可能である。なお、本発明装置はレンズ等の光学部品を
乾燥させる遠心乾燥機だけでなく、同様の構造をもった
種々の遠心乾燥機に適用できるのはもちろんである。ま
た、回転軸に対して回転対称となる位置であれば、ロッ
ドや管の本数を増やすことも可能である。
【0038】
【発明の効果】上述したように、本発明装置によれば、
遠心乾燥機の一対の保持枠に対して重量バランスが異な
った状態で乾燥物を保持させた場合でも、その重量バラ
ンスの相違に伴う遠心力の差に応じ、保持枠が取り付け
られているロッド、あるいはロッドを支持している管を
軸方向に移動させるようにしてあるから、回転軸が定常
回転するまでの間に自動的にバランス調整が行われ、回
転軸に不均一な荷重を与えることなく、円滑かつ安定に
回転させることができる。したがって、保持枠で保持さ
れた被乾燥物の回転軌跡が安定し、効率的かつ安全に乾
燥処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の要部断面図である。
【図2】本発明装置を用いた遠心乾燥機の部分破断外観
図である。
【図3】本発明装置の要部を示す分解斜視図である。
【図4】本発明の他の例を示す要部断面図である。
【図5】本発明のさらに他の例を示す要部部分断面図で
ある。
【図6】本発明のさらに別の例を示す要部断面図であ
る。
【符号の説明】
12,51 回転軸 16,50,80 回転支持機構 18,57 ロッド 18a,55a ネジ条 20a,20b 保持枠 24 筒体 30a,30b ローラー体 35,52 ウォームホイール 36,53 ネジ環 40,66 ウォームギヤ 55,82 管 59a,59b 反射片 60a,60b コイルバネ 63a,63b フォトセンサ 81 シリンダ室 82a フランジ 85 油圧ポンプ 86 電磁弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被乾燥物を保持する保持枠が先端部に各
    々揺動自在に取り付けられたロッドと、このロッドを軸
    方向に移動自在に支持するとともに、モータの駆動によ
    り前記ロッドの先端部が円弧状の軌跡となるように回転
    させる回転支持機構と、この回転支持機構に組み込ま
    れ、ロッドの各々の先端部に加わる荷重の差を検知して
    ロッドを軸方向に移動させるロッド移動機構とを備えた
    ことを特徴とする遠心乾燥機のバランス調整装置。
  2. 【請求項2】 被乾燥物を保持する保持枠が先端部に各
    々揺動自在に取り付けられたロッドと、このロッドが軸
    方向に移動自在に挿通された管と、この管を軸方向に移
    動自在に支持するとともに、モータの駆動により前記ロ
    ッドの先端部が円弧状の軌跡になるように回転させる回
    転支持機構と、前記管の両端から前記ロッドの各々の先
    端が対称に突出するように両者間に介装されたバネ部材
    と、このバネ部材に抗して前記管からロッドの先端部が
    非対称に突出したことを検出するセンサと、このセンサ
    からの信号に応答して前記管を回転支持機構に対して軸
    方向に移動させる管移動機構とを備えたことを特徴とす
    る遠心乾燥機のバランス調整装置。
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