JPH07289556A - ホットチップガイドワイヤーとホットチップカテーテル - Google Patents
ホットチップガイドワイヤーとホットチップカテーテルInfo
- Publication number
- JPH07289556A JPH07289556A JP6086917A JP8691794A JPH07289556A JP H07289556 A JPH07289556 A JP H07289556A JP 6086917 A JP6086917 A JP 6086917A JP 8691794 A JP8691794 A JP 8691794A JP H07289556 A JPH07289556 A JP H07289556A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tip
- guide wire
- wire
- stainless steel
- balloon
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Surgical Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガイドワイヤーにより血管狭窄部を良好に開
通する。 【構成】 ステンレススチールパイプ2内にコンスタン
タン線6を挿通してガイドワイヤー1を形成する。それ
らステンレススチールパイプ2とコンスタンタン線6の
先端に高周波加熱用の電極チップ9に電気的に接続して
熱電対10を形成する。 【効果】 先端の電極チップ9を高周波加熱により加熱
し、これにより狭窄部11を加熱してこれを軟化させ、こ
の軟化した狭窄部11にガイドワイヤー1を挿通する。ま
たこの際、先端の電極チップ9に組み込んだ熱電対10に
より、加熱温度を測定しながら適温加熱を行うことがで
きる。
通する。 【構成】 ステンレススチールパイプ2内にコンスタン
タン線6を挿通してガイドワイヤー1を形成する。それ
らステンレススチールパイプ2とコンスタンタン線6の
先端に高周波加熱用の電極チップ9に電気的に接続して
熱電対10を形成する。 【効果】 先端の電極チップ9を高周波加熱により加熱
し、これにより狭窄部11を加熱してこれを軟化させ、こ
の軟化した狭窄部11にガイドワイヤー1を挿通する。ま
たこの際、先端の電極チップ9に組み込んだ熱電対10に
より、加熱温度を測定しながら適温加熱を行うことがで
きる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冠動脈などの血管の狭
窄部を治療するホットチップガイドワイヤーとホットチ
ップカテーテルに関する。
窄部を治療するホットチップガイドワイヤーとホットチ
ップカテーテルに関する。
【0002】
【従来の技術】PTCA(経皮経管冠動脈形成術)は、
動脈硬化により狭窄化した血管を押し広げる手術とし
て、近年、心臓冠動脈や足などの動脈に対して広く行わ
れている。その動脈硬化は成人病による死因の一つであ
り、動脈硬化が心臓血管に起こると心筋梗塞となり、動
脈硬化が足などに起こると動脈血栓や動脈溜となる。そ
して例えば冠動脈の狭窄部を治療する場合、近年ではホ
ットバルーンカテーテルやロトアブレーター等の装置が
使用され、従来治療できなかったような狭窄部であって
も、ガイドワイヤーが通過すれば内科的治療ができるよ
うなっている。そしてそのカテーテルとして、例えば特
開平2−68073号公報にて本願出願人が提案するよ
うに、先端部に膨脹及び収縮可能なバルーンを設け、こ
のバルーンの内部に高周波加熱用の電極を設けたものが
知られている。
動脈硬化により狭窄化した血管を押し広げる手術とし
て、近年、心臓冠動脈や足などの動脈に対して広く行わ
れている。その動脈硬化は成人病による死因の一つであ
り、動脈硬化が心臓血管に起こると心筋梗塞となり、動
脈硬化が足などに起こると動脈血栓や動脈溜となる。そ
して例えば冠動脈の狭窄部を治療する場合、近年ではホ
ットバルーンカテーテルやロトアブレーター等の装置が
使用され、従来治療できなかったような狭窄部であって
も、ガイドワイヤーが通過すれば内科的治療ができるよ
うなっている。そしてそのカテーテルとして、例えば特
開平2−68073号公報にて本願出願人が提案するよ
うに、先端部に膨脹及び収縮可能なバルーンを設け、こ
のバルーンの内部に高周波加熱用の電極を設けたものが
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のバルーンカ
テーテルでは、バルーン内の高周波加熱用電極と体外の
電極との間に高周波電圧を印加し、血管狭窄部を加温し
ながらバルーンを膨脹して加圧することにより、血管狭
窄部の拡張を良好に行うことができる。そしてこのバル
ーンカテーテルを用いた拡張方法では、まずガイドワイ
ヤーを経皮的に血管内に挿入し、その血管狭窄部に通し
た後、そのガイドワイヤーに挿通したカテーテルを狭窄
部に差し入れ、バルーンを血管狭窄部に位置されて拡張
を行うようにしている。ところが血管狭窄部が完全に閉
塞していたり石灰化が進行したりしている場合、ガイド
ワイヤーを挿通できない例が100例中に1例位の割合
で発生し、このようにガイドワイヤーさえ通過できない
場合ではカテーテルを用いた内科的な治療ができず、外
科手術を行うしかないという問題があった。
テーテルでは、バルーン内の高周波加熱用電極と体外の
電極との間に高周波電圧を印加し、血管狭窄部を加温し
ながらバルーンを膨脹して加圧することにより、血管狭
窄部の拡張を良好に行うことができる。そしてこのバル
ーンカテーテルを用いた拡張方法では、まずガイドワイ
ヤーを経皮的に血管内に挿入し、その血管狭窄部に通し
た後、そのガイドワイヤーに挿通したカテーテルを狭窄
部に差し入れ、バルーンを血管狭窄部に位置されて拡張
を行うようにしている。ところが血管狭窄部が完全に閉
塞していたり石灰化が進行したりしている場合、ガイド
ワイヤーを挿通できない例が100例中に1例位の割合
で発生し、このようにガイドワイヤーさえ通過できない
場合ではカテーテルを用いた内科的な治療ができず、外
科手術を行うしかないという問題があった。
【0004】そこで本発明は、血管狭窄部を良好に開通
することができるホットチップガイドワイヤーとホット
チップカテーテルを提供することを目的とする。
することができるホットチップガイドワイヤーとホット
チップカテーテルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1のホットチップ
ガイドワイヤーは、一対の導線からなるガイドワイヤー
の先端に高周波加熱用の電極チップを設けたホットチッ
プガイドワイヤーであって、前記一対の導線を前記電極
チップに接続して熱電対を形成し、前記一方の導線が他
方の導線より直流抵抗値が低いものである。
ガイドワイヤーは、一対の導線からなるガイドワイヤー
の先端に高周波加熱用の電極チップを設けたホットチッ
プガイドワイヤーであって、前記一対の導線を前記電極
チップに接続して熱電対を形成し、前記一方の導線が他
方の導線より直流抵抗値が低いものである。
【0006】請求項2のホットチップガイドワイヤー
は、前記一対の導線の少なくとも一方に高い剛性を有す
る金属を使用すると共に、この高剛性金属からなる導線
に直流抵抗値の低い金属被覆を設けたものである。
は、前記一対の導線の少なくとも一方に高い剛性を有す
る金属を使用すると共に、この高剛性金属からなる導線
に直流抵抗値の低い金属被覆を設けたものである。
【0007】請求項3のホットチップガイドワイヤー
は、前記ガイドワイヤーの先端に長さ5〜30ミリのコ
イルを設けるとともに、このコイルの先端に長さ1〜3
ミリの前記電極チップを設けてなる。
は、前記ガイドワイヤーの先端に長さ5〜30ミリのコ
イルを設けるとともに、このコイルの先端に長さ1〜3
ミリの前記電極チップを設けてなる。
【0008】請求項4のホットチップカテーテルは、前
記ガイドワイヤーをシャフトに挿通して固定し、この先
端側に膨脹及び収縮可能なバルーンを設けてなる。
記ガイドワイヤーをシャフトに挿通して固定し、この先
端側に膨脹及び収縮可能なバルーンを設けてなる。
【0009】
【作用】上記請求項1記載の構成では、例えば動脈硬化
により狭窄化して閉塞した血管を開通するとき、ガイド
ワイヤーを経皮的に血管に挿入し、先端の電極チップを
高周波加熱により加熱し、これにより狭窄部を加熱して
これを軟化させ、この軟化した狭窄部にガイドワイヤー
を挿通することができる。またこの際、先端の電極チッ
プに組み込んだ熱電対により、加熱温度を測定しながら
適温加熱を行うことができる。
により狭窄化して閉塞した血管を開通するとき、ガイド
ワイヤーを経皮的に血管に挿入し、先端の電極チップを
高周波加熱により加熱し、これにより狭窄部を加熱して
これを軟化させ、この軟化した狭窄部にガイドワイヤー
を挿通することができる。またこの際、先端の電極チッ
プに組み込んだ熱電対により、加熱温度を測定しながら
適温加熱を行うことができる。
【0010】上記請求項2記載の構成では、電極チップ
を加熱するために高周波加熱を行っても、少なくとも一
方の導線に直流抵抗値の低い金属皮膜を施しているた
め、熱電対の微小な熱起電力を外部に検出して温度測定
を正確に行うことができる。また、その金属皮膜を施し
た導線には、剛性の高い材料を使用してガイドワイヤー
の先端に狭窄部を通過するために必要な押込み力を良好
に伝達することができる。
を加熱するために高周波加熱を行っても、少なくとも一
方の導線に直流抵抗値の低い金属皮膜を施しているた
め、熱電対の微小な熱起電力を外部に検出して温度測定
を正確に行うことができる。また、その金属皮膜を施し
た導線には、剛性の高い材料を使用してガイドワイヤー
の先端に狭窄部を通過するために必要な押込み力を良好
に伝達することができる。
【0011】上記請求項3記載の構成では、先端に設け
た電極チップにより、比較的固い狭窄部を押し広げて開
通することができ、また先端側に設けたコイル部分によ
り得られる可屈性と弾性によって、血管の曲りの沿って
ガイドワイヤーを押し込むことができる。
た電極チップにより、比較的固い狭窄部を押し広げて開
通することができ、また先端側に設けたコイル部分によ
り得られる可屈性と弾性によって、血管の曲りの沿って
ガイドワイヤーを押し込むことができる。
【0012】上記請求項4記載の構成では、電極チップ
により狭窄部を開通した後、その狭窄部にバルーンを位
置させ、このバルーンを膨脹して狭窄部を拡張すること
ができる。
により狭窄部を開通した後、その狭窄部にバルーンを位
置させ、このバルーンを膨脹して狭窄部を拡張すること
ができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
説明する。図1ないし図10は本発明の第1実施例を示
し、図1はホットチップガイドワイヤー1(以下、ガイ
ドワイヤーという)を示しており、同図において、2は
外径320ミクロンのSUS304ステンレススチール
パイプであり、このステンレススチールパイプ2は焼き
入れを施した硬度の極めて高いものを用い、そのステン
レススチールパイプ2の外周には、それぞれその全長に
渡って、第1の金属皮膜である銅鍍金3と、この外周に
第2の金属皮膜である金鍍金4とを施し、さらにこの金
鍍金4の外周にテフロンコーティングにより絶縁層5を
一体に設け、この絶縁層5の外径は370ミクロン以下
に形成されている。前記ステンレススチールパイプ2内
には、外径60ミクロンで外周が絶縁されたコンスタン
タン線6が挿通されている。そして前記ステンレススチ
ールパイプ2がガイドワイヤー1の一方の導線となり、
前記コンスタンタン線6がガイドワイヤー1の他方の導
線となる。また、前記ステンレススチールパイプ2の先
端には、先端に向かって縮小する長さHが略10ミリほ
どのテーパー部7を形成し、このテーパー部7の先端の
直径が250ミクロン以下に形成され、また、そのテー
パー部2を形成することにより前記両方金属皮膜3,4
及び絶縁層5を取り除いている。さらに前記テーパー部
7の先端外周に、外周を絶縁した直径50ミクロンのス
テンレススチール線材より形成した密コイル8を、レー
ザー溶接などにより溶着接合し、そのステンレススチー
ル製のコイル8は、ガイドワイヤー1の先端に適当な柔
軟性と弾性復元力を与えるものであって、外径350ミ
クロン、内径250ミクロン、長さHcが5〜30ミリ
である。そしてそのコイル8と前記コンスタンタン線6
の先端に、ステンレススチール製の電極チップ9をレー
ザー溶接などにより溶着接合し、熱電対10を形成する。
すなわちステンレススチール製の前記電極チップ10に、
ステンレススチール製の前記コイル8と、コンスタンタ
ン線6とを電気的に接続することにより、該電極チップ
9に前記熱電対10を設けている。また、電極チップ9
は、前記ガイドワイヤー1を挿通するため、血管の狭窄
部11を押し広げていくものであって、直径350ミクロ
ン、長さHtが1〜3ミリで、堅く可屈性がなく、かつ
その電極チップ9の先端を半球状に形成している。尚、
製造に当たっては、前記コンスタンタン線6を前記ステ
ンレススチールパイプ2の先端より、例えば10センチ
程度余分に差し出しておき、この先端余長部分に、余長
を取った前記コイル8を挿通してこのコイル8の後端側
を前記テーパー部7に溶着接合し、前記5〜30ミリの
長さHcに合わせて前記コイル8及びコンスタンタン線
6の先端余長部分を切断し、これらコイル8及びコンス
タンタン線6の先端に前記電極チップ9を溶着接合す
る。一方、ガイドワイヤー1の手元側である前記ステン
レススチールパイプ2の後端に、外径350ミクロン、
内径100ミクロン、長さ3ミリのポリイミド製絶縁チ
ューブ12を接着固定し、この絶縁チューブ12の後端に、
外径350ミクロン、内径200ミクロン、長さ10ミ
リのポリイミド製絶縁チューブ13を接着固定する。そし
てこの絶縁チューブ13内に、外径150ミクロン、長さ
10ミリのコンスタンタン製端子14を挿入し、この端子
14を前記絶縁チューブ13内に挿入して接着固定し、前記
コンスタンタン線6の後端部分の絶縁を完全に剥がし、
その絶縁を剥がした後端部分を前記端子14にレーザー溶
接などにより溶着して電気的に接続する。尚、製造に当
たっては、前記コンスタンタン線6を前記ステンレスス
チールパイプ2の後端より、例えば10センチ程度余分
に差し出しておき、この後端余長部分に、前記両絶縁チ
ューブ12,13を挿通して上述したようにこれらを前記ス
テンレススチールパイプ2に接着などにより固定した
後、前記端子14を固定し、後端の前記絶縁チューブ13か
ら差し出た前記コンスタンタン線6の後端余長部分を該
端子14に合わせて切断すると共に、切断後のコンスタン
タン線6の後端の絶縁を剥いで該端子14に溶着する。ま
た、ガイドワイヤー1の後端側に位置して前記ステンレ
ススチールパイプ2には、ステンレススチール製端子15
が電気的に接続されている。図3に示す16は例えば直径
1ミリ、内径0.8ミリのプラスチック製絶縁シャフト
であって、この絶縁シャフト16の内部に前記ガイドワイ
ヤー1が挿脱自在に挿入され、その絶縁シャフト16は前
記ガイドワイヤー1から発生する熱を外部と絶縁するも
のである。尚、前記ガイドワイヤー1は、経皮的に心臓
に達するに必要な長さが140センチであり、余り長す
ぎると使用しにくいので190センチ以下のものを用
い、あるいはカテーテル交換用として360センチ程度
以下のものが用いられ、これにより、ステンレススチー
ルパイプ2の長さを約190センチ以下、あるいは約3
60センチ以下に決めればよい。また、このステンレス
スチールパイプ2に代えて、焼入鋼パイプ、ベリリウム
青銅パイプ、ベリリウム鋼パイプ、鉄−ニッケルの合金
であるナイトロールパイプ、ニッケル−クロム鋼である
MP35Nパイプ、さらにはタングステンパイプなどの
高い剛性を有する金属を用いることができる。
説明する。図1ないし図10は本発明の第1実施例を示
し、図1はホットチップガイドワイヤー1(以下、ガイ
ドワイヤーという)を示しており、同図において、2は
外径320ミクロンのSUS304ステンレススチール
パイプであり、このステンレススチールパイプ2は焼き
入れを施した硬度の極めて高いものを用い、そのステン
レススチールパイプ2の外周には、それぞれその全長に
渡って、第1の金属皮膜である銅鍍金3と、この外周に
第2の金属皮膜である金鍍金4とを施し、さらにこの金
鍍金4の外周にテフロンコーティングにより絶縁層5を
一体に設け、この絶縁層5の外径は370ミクロン以下
に形成されている。前記ステンレススチールパイプ2内
には、外径60ミクロンで外周が絶縁されたコンスタン
タン線6が挿通されている。そして前記ステンレススチ
ールパイプ2がガイドワイヤー1の一方の導線となり、
前記コンスタンタン線6がガイドワイヤー1の他方の導
線となる。また、前記ステンレススチールパイプ2の先
端には、先端に向かって縮小する長さHが略10ミリほ
どのテーパー部7を形成し、このテーパー部7の先端の
直径が250ミクロン以下に形成され、また、そのテー
パー部2を形成することにより前記両方金属皮膜3,4
及び絶縁層5を取り除いている。さらに前記テーパー部
7の先端外周に、外周を絶縁した直径50ミクロンのス
テンレススチール線材より形成した密コイル8を、レー
ザー溶接などにより溶着接合し、そのステンレススチー
ル製のコイル8は、ガイドワイヤー1の先端に適当な柔
軟性と弾性復元力を与えるものであって、外径350ミ
クロン、内径250ミクロン、長さHcが5〜30ミリ
である。そしてそのコイル8と前記コンスタンタン線6
の先端に、ステンレススチール製の電極チップ9をレー
ザー溶接などにより溶着接合し、熱電対10を形成する。
すなわちステンレススチール製の前記電極チップ10に、
ステンレススチール製の前記コイル8と、コンスタンタ
ン線6とを電気的に接続することにより、該電極チップ
9に前記熱電対10を設けている。また、電極チップ9
は、前記ガイドワイヤー1を挿通するため、血管の狭窄
部11を押し広げていくものであって、直径350ミクロ
ン、長さHtが1〜3ミリで、堅く可屈性がなく、かつ
その電極チップ9の先端を半球状に形成している。尚、
製造に当たっては、前記コンスタンタン線6を前記ステ
ンレススチールパイプ2の先端より、例えば10センチ
程度余分に差し出しておき、この先端余長部分に、余長
を取った前記コイル8を挿通してこのコイル8の後端側
を前記テーパー部7に溶着接合し、前記5〜30ミリの
長さHcに合わせて前記コイル8及びコンスタンタン線
6の先端余長部分を切断し、これらコイル8及びコンス
タンタン線6の先端に前記電極チップ9を溶着接合す
る。一方、ガイドワイヤー1の手元側である前記ステン
レススチールパイプ2の後端に、外径350ミクロン、
内径100ミクロン、長さ3ミリのポリイミド製絶縁チ
ューブ12を接着固定し、この絶縁チューブ12の後端に、
外径350ミクロン、内径200ミクロン、長さ10ミ
リのポリイミド製絶縁チューブ13を接着固定する。そし
てこの絶縁チューブ13内に、外径150ミクロン、長さ
10ミリのコンスタンタン製端子14を挿入し、この端子
14を前記絶縁チューブ13内に挿入して接着固定し、前記
コンスタンタン線6の後端部分の絶縁を完全に剥がし、
その絶縁を剥がした後端部分を前記端子14にレーザー溶
接などにより溶着して電気的に接続する。尚、製造に当
たっては、前記コンスタンタン線6を前記ステンレスス
チールパイプ2の後端より、例えば10センチ程度余分
に差し出しておき、この後端余長部分に、前記両絶縁チ
ューブ12,13を挿通して上述したようにこれらを前記ス
テンレススチールパイプ2に接着などにより固定した
後、前記端子14を固定し、後端の前記絶縁チューブ13か
ら差し出た前記コンスタンタン線6の後端余長部分を該
端子14に合わせて切断すると共に、切断後のコンスタン
タン線6の後端の絶縁を剥いで該端子14に溶着する。ま
た、ガイドワイヤー1の後端側に位置して前記ステンレ
ススチールパイプ2には、ステンレススチール製端子15
が電気的に接続されている。図3に示す16は例えば直径
1ミリ、内径0.8ミリのプラスチック製絶縁シャフト
であって、この絶縁シャフト16の内部に前記ガイドワイ
ヤー1が挿脱自在に挿入され、その絶縁シャフト16は前
記ガイドワイヤー1から発生する熱を外部と絶縁するも
のである。尚、前記ガイドワイヤー1は、経皮的に心臓
に達するに必要な長さが140センチであり、余り長す
ぎると使用しにくいので190センチ以下のものを用
い、あるいはカテーテル交換用として360センチ程度
以下のものが用いられ、これにより、ステンレススチー
ルパイプ2の長さを約190センチ以下、あるいは約3
60センチ以下に決めればよい。また、このステンレス
スチールパイプ2に代えて、焼入鋼パイプ、ベリリウム
青銅パイプ、ベリリウム鋼パイプ、鉄−ニッケルの合金
であるナイトロールパイプ、ニッケル−クロム鋼である
MP35Nパイプ、さらにはタングステンパイプなどの
高い剛性を有する金属を用いることができる。
【0014】図4において高周波発生器17は周波数1
3.56MHz,出力2〜8Wでその一方の出力端子
を、外部リード線18,18A、前記端子15、前記ステンレ
ススチールパイプ2、前記コイル8及び前記電極チップ
9に電気的に接続し、前記高周波発生器17の他方の出力
端子を外部リード線19を介して外部電極20に接続する。
この外部電極20は前記電極チップ9と対極をなす。そし
て前記高周波発生器17はクリスタル制御発信器に限定さ
れる。21は電位コントロール装置、22はオシロスコープ
などのモニター装置である。前記外部電極20は、生体の
正面側または背面側に装着され、金属製円盤構造をなし
ている。
3.56MHz,出力2〜8Wでその一方の出力端子
を、外部リード線18,18A、前記端子15、前記ステンレ
ススチールパイプ2、前記コイル8及び前記電極チップ
9に電気的に接続し、前記高周波発生器17の他方の出力
端子を外部リード線19を介して外部電極20に接続する。
この外部電極20は前記電極チップ9と対極をなす。そし
て前記高周波発生器17はクリスタル制御発信器に限定さ
れる。21は電位コントロール装置、22はオシロスコープ
などのモニター装置である。前記外部電極20は、生体の
正面側または背面側に装着され、金属製円盤構造をなし
ている。
【0015】前記熱電対10は、前記コイル8、ステンレ
ススチールパイプ2、端子15、前記外部リード線18A及
び外部リード線23を介して外部温度メータ24に接続さ
れ、また、前記コンスタンタン線6、端子14、外部リー
ド線25を介して前記外部温度メータ24に接続されてい
る。さらに前記外部温度メータ24に、13.56MHz
の高周波ノイズを取り除く能動フィルター26を設けてい
る。しかしながら、前記熱電対10の信号レベルはミクロ
ンボルトのオーダーであり、13.56MHzの加熱電
力はピーク値で数100ボルトであるため、電気的能動
フィルター26だけでは、安定した温度計測が難しい場合
があり、何等かの受動フィルター27(高周波減衰素子)
を前記能動フィルター26の前段に配置しなければならな
いため、図5及び図6に示す受動フィルター27を、図4
に示すように前記能動フィルター26の前段に設けてい
る。尚、ガイドワイヤー1の先端に設けたコイル8も受
動フィルターとして作用する。そして受動フィルター2
7、前記能動フィルター26、コイル8は高周波ノイズを
分離するノイズフィルター手段となる。
ススチールパイプ2、端子15、前記外部リード線18A及
び外部リード線23を介して外部温度メータ24に接続さ
れ、また、前記コンスタンタン線6、端子14、外部リー
ド線25を介して前記外部温度メータ24に接続されてい
る。さらに前記外部温度メータ24に、13.56MHz
の高周波ノイズを取り除く能動フィルター26を設けてい
る。しかしながら、前記熱電対10の信号レベルはミクロ
ンボルトのオーダーであり、13.56MHzの加熱電
力はピーク値で数100ボルトであるため、電気的能動
フィルター26だけでは、安定した温度計測が難しい場合
があり、何等かの受動フィルター27(高周波減衰素子)
を前記能動フィルター26の前段に配置しなければならな
いため、図5及び図6に示す受動フィルター27を、図4
に示すように前記能動フィルター26の前段に設けてい
る。尚、ガイドワイヤー1の先端に設けたコイル8も受
動フィルターとして作用する。そして受動フィルター2
7、前記能動フィルター26、コイル8は高周波ノイズを
分離するノイズフィルター手段となる。
【0016】上述した図5では前記受動フィルター27と
してパンドリジェクトフィルターを例示し、このパンド
リジェクトフィルターは、二条コードをフェライトコア
28上に多層巻きにし、例えば2メートルの前記外部リー
ド線23,25を長さ4センチの前記フェライトコア28上に
6層巻きとし、リジェクト周波数が13.56MHzに
なるように調整している。一方、前記図6では受動フィ
ルター27としてローパスフィルターを用い、インダクタ
ンスLとキャパシタンスCを示す。
してパンドリジェクトフィルターを例示し、このパンド
リジェクトフィルターは、二条コードをフェライトコア
28上に多層巻きにし、例えば2メートルの前記外部リー
ド線23,25を長さ4センチの前記フェライトコア28上に
6層巻きとし、リジェクト周波数が13.56MHzに
なるように調整している。一方、前記図6では受動フィ
ルター27としてローパスフィルターを用い、インダクタ
ンスLとキャパシタンスCを示す。
【0017】次に上記ホットチップガイドワイヤー1を
用いて狭窄部11を開通する場合について説明する。ガイ
ドワイヤー1を経皮的に動脈内に挿入し、先端の電極チ
ップ9を狭窄部11に位置させたならば、高周波発生器17
から誘導電流を前記電極チップ9と外部電極20を介して
生体に流し、電極チップ9付近が誘導性加熱により加熱
し、これにより狭窄部11を加熱して軟化させ、この軟化
した狭窄部11に、図3に示すようにガイドワイヤー1を
押し込むようにして挿通する。一方、電極チップ9に設
けた熱電対10からは、温度に応じた直流熱起電力が、外
部温度メータ24に出力され、かつ受動フィルター27と能
動フィルター26により高周波ノズルが除去され、外部温
度メータ24に前記直流起電力に基いた温度が表示され
る。このようにして外部温度メータ24により、電極チッ
プ9の加熱温度を測定しながら適温加熱を行い、ガイド
ワイヤー1を押し込んで狭窄部11を開通し、この後、ガ
イドワイヤー1の外周に挿通した図示しないバルーンカ
テーテルを狭窄部11に位置させ、そのバルーンを膨脹さ
せて狭窄部11を拡張する。そしてこの例において熱電対
10の一対の導線は、ステンレススチールパイプ2の抵抗
が約100オーム、コンスタンタン線6の抵抗は約40
0オームであり、これに対して前記熱電対10の信号レベ
ルはミクロンボルトのオーダーであり、しかも13.5
6MHzの加熱電力はピーク値で数100ボルトである
ため、その高周波ノイズによって外部温度メータ24が誤
動作を引き起こすという問題があったが、ステンレスス
チールパイプ2の外周に低直流抵抗を有する銅鍍金3と
金鍍金4とを施すことにより、一方の導線であるステン
レススチールパイプ2の直流抵抗値が実質的に0.1オ
ーム以下となる。これにより他方のコンスタンタン線6
の抵抗が400オームという高いものであっても、外部
温度メータ24に正確な温度を表示することができる。一
方、金属皮膜を用いない場合では、高周波加熱状態で正
確な温度表示を行うためには、ガイドワイヤー1の導線
に銅などの直流抵抗値の低い金属を使用しなければなら
ないが、そのような直流抵抗値の低い金属は物理学上銅
などに代表されるように、柔らかで剛性に乏しいものに
なってしまうから、血管内でのガイドワイヤーの操作性
が損なわれてしまうが、本発明では、一例として剛性の
高いステンレススチールパイプ2に銅鍍金3及び金鍍金
4を施すことにより、ガイドワイヤー1の操作に要求さ
れる高い剛性を保ちながら、そのステンレススチールパ
イプ2の直流抵抗値を実質的に0.1オーム以下として
正確な温度測定を行うことが可能となる。また、経皮的
に動脈に挿入したガイドワイヤー1は、先端側に設けた
コイル8により適当な柔軟性が得られ、かつそのコイル
8は弾性復元力を有するため、血管の曲りに沿ってガイ
ドワイヤー1を良好に押し込むことができる。そしてそ
の可屈性を有するコイル8が5ミリ以下であると、血管
の曲がりについていけなくなり、逆に30ミリを越えて
長いと、腰がなくなり、先端の電極チップ9を狭窄部11
に良好に押し込むことができなくなる。また、このよう
に固い狭窄部11を押し広げて開通するためには、先端の
固く可屈性のない電極チップ9が最低1ミリは必要とな
り、逆に3ミリ以上では曲がった血管に挿入することが
できず使いものとならない。また、血管に挿通したガイ
ドワイヤー1は、その血管の曲りによってコイル状に曲
がった箇所などにおいては、高周波の印加により電極チ
ップ9以外の箇所で発熱してしまう場合もあるが、図3
に示したように熱的絶縁性を有するプラスチック絶縁シ
ャフト16にガイドワイヤー1を挿通して使用することに
より、先端以外での発熱が防止される。
用いて狭窄部11を開通する場合について説明する。ガイ
ドワイヤー1を経皮的に動脈内に挿入し、先端の電極チ
ップ9を狭窄部11に位置させたならば、高周波発生器17
から誘導電流を前記電極チップ9と外部電極20を介して
生体に流し、電極チップ9付近が誘導性加熱により加熱
し、これにより狭窄部11を加熱して軟化させ、この軟化
した狭窄部11に、図3に示すようにガイドワイヤー1を
押し込むようにして挿通する。一方、電極チップ9に設
けた熱電対10からは、温度に応じた直流熱起電力が、外
部温度メータ24に出力され、かつ受動フィルター27と能
動フィルター26により高周波ノズルが除去され、外部温
度メータ24に前記直流起電力に基いた温度が表示され
る。このようにして外部温度メータ24により、電極チッ
プ9の加熱温度を測定しながら適温加熱を行い、ガイド
ワイヤー1を押し込んで狭窄部11を開通し、この後、ガ
イドワイヤー1の外周に挿通した図示しないバルーンカ
テーテルを狭窄部11に位置させ、そのバルーンを膨脹さ
せて狭窄部11を拡張する。そしてこの例において熱電対
10の一対の導線は、ステンレススチールパイプ2の抵抗
が約100オーム、コンスタンタン線6の抵抗は約40
0オームであり、これに対して前記熱電対10の信号レベ
ルはミクロンボルトのオーダーであり、しかも13.5
6MHzの加熱電力はピーク値で数100ボルトである
ため、その高周波ノイズによって外部温度メータ24が誤
動作を引き起こすという問題があったが、ステンレスス
チールパイプ2の外周に低直流抵抗を有する銅鍍金3と
金鍍金4とを施すことにより、一方の導線であるステン
レススチールパイプ2の直流抵抗値が実質的に0.1オ
ーム以下となる。これにより他方のコンスタンタン線6
の抵抗が400オームという高いものであっても、外部
温度メータ24に正確な温度を表示することができる。一
方、金属皮膜を用いない場合では、高周波加熱状態で正
確な温度表示を行うためには、ガイドワイヤー1の導線
に銅などの直流抵抗値の低い金属を使用しなければなら
ないが、そのような直流抵抗値の低い金属は物理学上銅
などに代表されるように、柔らかで剛性に乏しいものに
なってしまうから、血管内でのガイドワイヤーの操作性
が損なわれてしまうが、本発明では、一例として剛性の
高いステンレススチールパイプ2に銅鍍金3及び金鍍金
4を施すことにより、ガイドワイヤー1の操作に要求さ
れる高い剛性を保ちながら、そのステンレススチールパ
イプ2の直流抵抗値を実質的に0.1オーム以下として
正確な温度測定を行うことが可能となる。また、経皮的
に動脈に挿入したガイドワイヤー1は、先端側に設けた
コイル8により適当な柔軟性が得られ、かつそのコイル
8は弾性復元力を有するため、血管の曲りに沿ってガイ
ドワイヤー1を良好に押し込むことができる。そしてそ
の可屈性を有するコイル8が5ミリ以下であると、血管
の曲がりについていけなくなり、逆に30ミリを越えて
長いと、腰がなくなり、先端の電極チップ9を狭窄部11
に良好に押し込むことができなくなる。また、このよう
に固い狭窄部11を押し広げて開通するためには、先端の
固く可屈性のない電極チップ9が最低1ミリは必要とな
り、逆に3ミリ以上では曲がった血管に挿入することが
できず使いものとならない。また、血管に挿通したガイ
ドワイヤー1は、その血管の曲りによってコイル状に曲
がった箇所などにおいては、高周波の印加により電極チ
ップ9以外の箇所で発熱してしまう場合もあるが、図3
に示したように熱的絶縁性を有するプラスチック絶縁シ
ャフト16にガイドワイヤー1を挿通して使用することに
より、先端以外での発熱が防止される。
【0018】このように本実施例では請求項1に対応し
て、一対の導線たるステンレススチールパイプ2とコン
スタンタン線6とからなるガイドワイヤー1の先端に高
周波加熱用の電極チップ9を設けたホットチップガイド
ワイヤー1であって、一対のステンレススチールパイプ
2とコンスタンタン線6とを電極チップ9に接続して熱
電対10を形成し、一方の導線であるステンレススチール
パイプ2が他方の導線であるコンスタンタン線6より直
流抵抗値が低いものであるから、動脈硬化により狭窄化
して閉塞した血管を開通するときなど、ガイドワイヤー
1を経皮的に血管に挿入し、先端の電極チップ9を高周
波加熱により加熱し、これにより狭窄部11を加熱してこ
れを軟化させ、この軟化した狭窄部11にガイドワイヤー
1を挿通することができ、ガイドワイヤー1を挿通する
ことにより、この後、バルーンカテーテルなどの狭窄部
11の拡張を行うことができる。またガイドワイヤー1を
挿通する際、先端の電極チップ9に組み込んだ熱電対10
により、加熱温度を測定しながら適温加熱を行うことが
できる。
て、一対の導線たるステンレススチールパイプ2とコン
スタンタン線6とからなるガイドワイヤー1の先端に高
周波加熱用の電極チップ9を設けたホットチップガイド
ワイヤー1であって、一対のステンレススチールパイプ
2とコンスタンタン線6とを電極チップ9に接続して熱
電対10を形成し、一方の導線であるステンレススチール
パイプ2が他方の導線であるコンスタンタン線6より直
流抵抗値が低いものであるから、動脈硬化により狭窄化
して閉塞した血管を開通するときなど、ガイドワイヤー
1を経皮的に血管に挿入し、先端の電極チップ9を高周
波加熱により加熱し、これにより狭窄部11を加熱してこ
れを軟化させ、この軟化した狭窄部11にガイドワイヤー
1を挿通することができ、ガイドワイヤー1を挿通する
ことにより、この後、バルーンカテーテルなどの狭窄部
11の拡張を行うことができる。またガイドワイヤー1を
挿通する際、先端の電極チップ9に組み込んだ熱電対10
により、加熱温度を測定しながら適温加熱を行うことが
できる。
【0019】またこのように本実施例では請求項2に対
応して、一対の導線であるステンレススチールパイプ2
とコンスタンタン線6のうち、ステンレススチールパイ
プ2に高い剛性を有する金属を使用すると共に、この高
剛性金属からなるステンレススチールパイプ2に直流抵
抗値の低い金属被覆である銅鍍金3と金鍍金4を設けた
ものであるから、熱電対10に接続したステンレススチー
ルパイプ2とコンスタンタン線6などからなる温度測定
入力回路が低直流抵抗を有するものとなり、電極チップ
9を加熱するために高周波加熱を行っても、熱電対10の
微小な熱起電力を外部に検出して温度測定を正確に行う
ことができる。また、その金属皮膜を施したステンレス
スチールパイプ2には、焼入れしたステンレススチール
などの剛性の高い材料を使用でき、ガイドワイヤー1の
先端に狭窄部11を通過するために必要な押込み力を良好
に伝達することができる。
応して、一対の導線であるステンレススチールパイプ2
とコンスタンタン線6のうち、ステンレススチールパイ
プ2に高い剛性を有する金属を使用すると共に、この高
剛性金属からなるステンレススチールパイプ2に直流抵
抗値の低い金属被覆である銅鍍金3と金鍍金4を設けた
ものであるから、熱電対10に接続したステンレススチー
ルパイプ2とコンスタンタン線6などからなる温度測定
入力回路が低直流抵抗を有するものとなり、電極チップ
9を加熱するために高周波加熱を行っても、熱電対10の
微小な熱起電力を外部に検出して温度測定を正確に行う
ことができる。また、その金属皮膜を施したステンレス
スチールパイプ2には、焼入れしたステンレススチール
などの剛性の高い材料を使用でき、ガイドワイヤー1の
先端に狭窄部11を通過するために必要な押込み力を良好
に伝達することができる。
【0020】さらにこのように本実施例では請求項3に
対応して、ガイドワイヤー1の先端に長さ5〜30ミリ
のコイル8を設けるとともに、このコイル8の先端に長
さHcが1〜3ミリの電極チップ9を設けてなるものあ
るから、先端に設けた電極チップ9により、比較的固い
狭窄部11を良好に押し広げて開通することができ、また
先端側に設けたコイル8部分により、血管の曲りの沿っ
てガイドワイヤー1を良好に押し込むことができる。
対応して、ガイドワイヤー1の先端に長さ5〜30ミリ
のコイル8を設けるとともに、このコイル8の先端に長
さHcが1〜3ミリの電極チップ9を設けてなるものあ
るから、先端に設けた電極チップ9により、比較的固い
狭窄部11を良好に押し広げて開通することができ、また
先端側に設けたコイル8部分により、血管の曲りの沿っ
てガイドワイヤー1を良好に押し込むことができる。
【0021】また、ガイドワイヤー1を別体の絶縁シャ
フト16に挿通することにより、先端以外での熱的絶縁性
を確保することができる。
フト16に挿通することにより、先端以外での熱的絶縁性
を確保することができる。
【0022】次に上記ガイドワイヤー1を用いて、血液
の流量を測定する方法を説明する。従来の一般的な流量
計として熱式流量計があり、そのうち熱線流量計は、抵
抗体に電流を通じて熱を発生させ、これが流体の流れに
より冷却されるときの温度変化から、流量を求めるもの
である。このように流体に熱を与えるときの温度変化か
ら流量を測定することは、医療用では、スワンガンツ式
サーモダイリューション(熱希釈)カテーテルとして広
く使用されている。これは、例えば心臓内の血流を図る
場合、カテーテルを介して、10CC程度の冷水を心臓
内に注入し、カテーテルに設けられたサーミスターによ
り肺動脈先端の温度を測定する。この温度変化の積分値
から血流が求められる。より詳しく説明すると、サーモ
ダイリューションカテーテルは、バルーンが先端に設け
られ、その後方に小さいサーミスタが埋め込まれた構造
になっている。そして、大体右手の脇の静脈よりカテー
テルを挿入して送り込んでいくと、カテーテルの先端部
は、心臓の右房に入る。この右房でバルーンを膨脹させ
ると、このバルーンが血流により流れて右室より肺動脈
に入り、この肺動脈にカテーテルが詰まる。ここで、バ
ルーンを収縮して固定すると、カテーテルの側面にあっ
てバルーンの先端より約30センチ後ろにある注入孔が
右室に位置することになる。つぎに、この注入孔へ4°
Cの冷水を10CC注入すると、この冷水が右室に噴き
出て右室内の血液と混ざり、この右室内の血液の温度が
下がる。つぎの心拍で右室から押し出された冷たい血液
がサーミスターを流れるが、このサーミスターにより測
定した温度は、図7に示すような、熱希釈曲線と呼ばれ
る変化を示す。この熱希釈曲線から血流量が求められ
る。なお、前述のように大量の低温の冷水を注入するの
は、心臓の血流量の測定に大量の熱量変化が必要なため
である。すなわち、心臓は、拍動のために流量測定に1
秒程度必要であり、心拍出量の範囲が1〜10リットル
であるが、このような場合には、流量測定に大量な熱量
変化が必要となる。しかし、このような従来のサーモダ
イリューションは、カテーテル自体が大型になると共
に、比較的高価なものとなり、また、冷水の注入に手間
がかかる面もあり、なにより誤差が大きくなり、血流量
を正確に図ることができなかった。これらの問題を本発
明では、解消することができ、上述した狭窄部11の開通
と同様に、前記ガイドワイヤー1を経皮的に血管内に挿
入し、血液量を測定する箇所に前記電極チップ9を位置
させる。そして高周波発生器17より、前記電極チップ9
と外部電極20との間に13.56MHzの高周波電圧を
例えば10ミクロンワットの電力で印加し続ける。これ
により前記電極チップ9付近が誘導加熱され、電極チッ
プ9の温度が上昇していくが、この電極チップ9の温度
は、最終的には平衡温度に達する。この平衡温度は、血
流量に応じて決まるが、図8に示すように、平衡温度の
対数と血流量の対数との間には、直線的な関係がある。
そしてこの平衡温度が前記熱電対10において測定され、
前記外部温度メータ24に表示される平衡温度から血流量
が求まる。そして、上述した狭窄部11の拡張治療におい
ては、前記ガイドワイヤー1と別体のカテーテルのバル
ーン(図示せず)により狭窄部11を拡張した後、前記ガ
イドワイヤー1により血流量を測定し、これにより狭窄
部11の位置が確実に特定できるとともに、治療がうまく
いったかどうかも確認することができる。例えば冠動脈
分岐の場合、その血流量の治療前の測定は、どの分岐が
詰まっているかを知るために大変重要である。さらに、
冠動脈においては、血流量の測定も、実際にうまく治療
できたことを確認するために、重要である。さらに、冠
動脈においては、血液が脈動しているので、この脈動に
合わせて温度変化に図9にしめすようなリップルが現れ
るが、このリップルは生理データとして興味深いもので
ある。なお、図9のグラフにおいて、山は心臓の停止時
期に対応し、谷は心臓が動いたときに対応している。そ
して従来のようなサーミスターを用いたものでは、その
サーミスターは、熱容量が大きく、応答性が悪いため、
前記リップルのような細かい現象を検出することはでき
ず、これに対して本発明に示した先端の電極チップ9に
熱電対10を設けたガイドワイヤー1では、上述のような
リップルの検出もできる。尚、前記ガイドワイヤー1を
用いた流量の測定方法では、流量が大きくなるほど電力
を大きくしないと、先端の電極チップが約37°Cの血
流の洗われることにより、前記平衡温度が低くなり、正
確な測定を行えないことになる。一方、前記電極チップ
付近の最高温度を、42°C以下に抑えれば、もとより
溶血の問題も生じないが、その電極チップの面積が小さ
いので、60〜70°Cまで温度上昇しても大丈夫であ
る。そして本発明の流量測定方法では、高周波電圧の印
加と、電極チップ9に設けた熱電対10による温度測定と
を同時に行うものであるが、一方の導線であるステンレ
ススチールパイプ2に両金属皮膜3,4を施し、一方の
導線の直流抵抗を0.1以下という低い値にすることに
より、高周波電圧の印加と同時に前記電極チップ9の温
度を正確に測定することができる。
の流量を測定する方法を説明する。従来の一般的な流量
計として熱式流量計があり、そのうち熱線流量計は、抵
抗体に電流を通じて熱を発生させ、これが流体の流れに
より冷却されるときの温度変化から、流量を求めるもの
である。このように流体に熱を与えるときの温度変化か
ら流量を測定することは、医療用では、スワンガンツ式
サーモダイリューション(熱希釈)カテーテルとして広
く使用されている。これは、例えば心臓内の血流を図る
場合、カテーテルを介して、10CC程度の冷水を心臓
内に注入し、カテーテルに設けられたサーミスターによ
り肺動脈先端の温度を測定する。この温度変化の積分値
から血流が求められる。より詳しく説明すると、サーモ
ダイリューションカテーテルは、バルーンが先端に設け
られ、その後方に小さいサーミスタが埋め込まれた構造
になっている。そして、大体右手の脇の静脈よりカテー
テルを挿入して送り込んでいくと、カテーテルの先端部
は、心臓の右房に入る。この右房でバルーンを膨脹させ
ると、このバルーンが血流により流れて右室より肺動脈
に入り、この肺動脈にカテーテルが詰まる。ここで、バ
ルーンを収縮して固定すると、カテーテルの側面にあっ
てバルーンの先端より約30センチ後ろにある注入孔が
右室に位置することになる。つぎに、この注入孔へ4°
Cの冷水を10CC注入すると、この冷水が右室に噴き
出て右室内の血液と混ざり、この右室内の血液の温度が
下がる。つぎの心拍で右室から押し出された冷たい血液
がサーミスターを流れるが、このサーミスターにより測
定した温度は、図7に示すような、熱希釈曲線と呼ばれ
る変化を示す。この熱希釈曲線から血流量が求められ
る。なお、前述のように大量の低温の冷水を注入するの
は、心臓の血流量の測定に大量の熱量変化が必要なため
である。すなわち、心臓は、拍動のために流量測定に1
秒程度必要であり、心拍出量の範囲が1〜10リットル
であるが、このような場合には、流量測定に大量な熱量
変化が必要となる。しかし、このような従来のサーモダ
イリューションは、カテーテル自体が大型になると共
に、比較的高価なものとなり、また、冷水の注入に手間
がかかる面もあり、なにより誤差が大きくなり、血流量
を正確に図ることができなかった。これらの問題を本発
明では、解消することができ、上述した狭窄部11の開通
と同様に、前記ガイドワイヤー1を経皮的に血管内に挿
入し、血液量を測定する箇所に前記電極チップ9を位置
させる。そして高周波発生器17より、前記電極チップ9
と外部電極20との間に13.56MHzの高周波電圧を
例えば10ミクロンワットの電力で印加し続ける。これ
により前記電極チップ9付近が誘導加熱され、電極チッ
プ9の温度が上昇していくが、この電極チップ9の温度
は、最終的には平衡温度に達する。この平衡温度は、血
流量に応じて決まるが、図8に示すように、平衡温度の
対数と血流量の対数との間には、直線的な関係がある。
そしてこの平衡温度が前記熱電対10において測定され、
前記外部温度メータ24に表示される平衡温度から血流量
が求まる。そして、上述した狭窄部11の拡張治療におい
ては、前記ガイドワイヤー1と別体のカテーテルのバル
ーン(図示せず)により狭窄部11を拡張した後、前記ガ
イドワイヤー1により血流量を測定し、これにより狭窄
部11の位置が確実に特定できるとともに、治療がうまく
いったかどうかも確認することができる。例えば冠動脈
分岐の場合、その血流量の治療前の測定は、どの分岐が
詰まっているかを知るために大変重要である。さらに、
冠動脈においては、血流量の測定も、実際にうまく治療
できたことを確認するために、重要である。さらに、冠
動脈においては、血液が脈動しているので、この脈動に
合わせて温度変化に図9にしめすようなリップルが現れ
るが、このリップルは生理データとして興味深いもので
ある。なお、図9のグラフにおいて、山は心臓の停止時
期に対応し、谷は心臓が動いたときに対応している。そ
して従来のようなサーミスターを用いたものでは、その
サーミスターは、熱容量が大きく、応答性が悪いため、
前記リップルのような細かい現象を検出することはでき
ず、これに対して本発明に示した先端の電極チップ9に
熱電対10を設けたガイドワイヤー1では、上述のような
リップルの検出もできる。尚、前記ガイドワイヤー1を
用いた流量の測定方法では、流量が大きくなるほど電力
を大きくしないと、先端の電極チップが約37°Cの血
流の洗われることにより、前記平衡温度が低くなり、正
確な測定を行えないことになる。一方、前記電極チップ
付近の最高温度を、42°C以下に抑えれば、もとより
溶血の問題も生じないが、その電極チップの面積が小さ
いので、60〜70°Cまで温度上昇しても大丈夫であ
る。そして本発明の流量測定方法では、高周波電圧の印
加と、電極チップ9に設けた熱電対10による温度測定と
を同時に行うものであるが、一方の導線であるステンレ
ススチールパイプ2に両金属皮膜3,4を施し、一方の
導線の直流抵抗を0.1以下という低い値にすることに
より、高周波電圧の印加と同時に前記電極チップ9の温
度を正確に測定することができる。
【0023】また、他の方法として、従来のように冷水
と注入する変わりに前記電極チップ9により高周波加熱
を行うとともに、サーミスターの変わりに熱電対10によ
り温度を計測する方法を用いることができ、血管内に前
記ガイドワイヤー1を挿入して、電極チップ9を測定点
に位置させ、この電極チップ9と外部電極20との間に1
3.56MHzの高周波電圧を、例えば100マイクロ
ワットの電力で100msec印加する。これにより電極チ
ップ9は62°Cにまで加熱される。この加熱後、電極
チップ9は、血流により温度が低下していくが、図10
に示すように、この温度低下曲線の微分値が血流量と対
応しており、これにより、血流量が求まることとなる。
そして本発明のガイドワイヤー1は、導線を2本用いる
構成で、高周波加熱により先端の電極チップ9を例えば
42°Cに熱し、その冷却曲線を見れ流量を測定する熱
線流量方式や、その冷却曲線を積分する熱希釈法などに
幅広く利用することとができ、また、混合方式といわれ
る冷たい水を持続的に注入して、ある長さを通過する間
に暖かい血液と混ざり、その平衡温度を測定して血流量
を求める方法など、いずれの方法を用いるにしても、構
造簡易にして高周波加熱と同時に温度測定を行うことが
できるため、その実質的な価値が高いものとなる。
と注入する変わりに前記電極チップ9により高周波加熱
を行うとともに、サーミスターの変わりに熱電対10によ
り温度を計測する方法を用いることができ、血管内に前
記ガイドワイヤー1を挿入して、電極チップ9を測定点
に位置させ、この電極チップ9と外部電極20との間に1
3.56MHzの高周波電圧を、例えば100マイクロ
ワットの電力で100msec印加する。これにより電極チ
ップ9は62°Cにまで加熱される。この加熱後、電極
チップ9は、血流により温度が低下していくが、図10
に示すように、この温度低下曲線の微分値が血流量と対
応しており、これにより、血流量が求まることとなる。
そして本発明のガイドワイヤー1は、導線を2本用いる
構成で、高周波加熱により先端の電極チップ9を例えば
42°Cに熱し、その冷却曲線を見れ流量を測定する熱
線流量方式や、その冷却曲線を積分する熱希釈法などに
幅広く利用することとができ、また、混合方式といわれ
る冷たい水を持続的に注入して、ある長さを通過する間
に暖かい血液と混ざり、その平衡温度を測定して血流量
を求める方法など、いずれの方法を用いるにしても、構
造簡易にして高周波加熱と同時に温度測定を行うことが
できるため、その実質的な価値が高いものとなる。
【0024】図11は本発明の第2実施例を示し、上記
第1実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説
明を省略して詳述すると、この例では上記第1実施例に
示したガイドワイヤー1をテフロン製のシャフト31に挿
通するとともに該シャフト31に固定して一体化し、前記
ガイドワイヤー1の先端側と前記シャフト31の先端に、
直径2ミリ程度のバルーン32の両側を取り付け、これに
よりホットチップバルーンカテーテルを形成している。
そして前記シャフト31は電気的な絶縁とともに、高周波
加熱において、熱的絶縁を行うものである。前記バルー
ン32は膨脹及び収縮可能なプラスチック膜などからな
り、前記シャフト31の全長に渡って形成した送液孔33の
先端33Aが前記バルーン32内に連通し、手元側である後
端に図示しない送液ポンプと吸引ポンプとが選択的に接
続される。したがって、その送液ポンプを作動させて前
記バルーン32内に液送すれば、前記バルーン32を膨脹さ
せることができ、吸引ポンプを作動させてバルーン32内
の液体を吸引すれば、前記バルーン32を収縮させること
ができるようになっている。
第1実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説
明を省略して詳述すると、この例では上記第1実施例に
示したガイドワイヤー1をテフロン製のシャフト31に挿
通するとともに該シャフト31に固定して一体化し、前記
ガイドワイヤー1の先端側と前記シャフト31の先端に、
直径2ミリ程度のバルーン32の両側を取り付け、これに
よりホットチップバルーンカテーテルを形成している。
そして前記シャフト31は電気的な絶縁とともに、高周波
加熱において、熱的絶縁を行うものである。前記バルー
ン32は膨脹及び収縮可能なプラスチック膜などからな
り、前記シャフト31の全長に渡って形成した送液孔33の
先端33Aが前記バルーン32内に連通し、手元側である後
端に図示しない送液ポンプと吸引ポンプとが選択的に接
続される。したがって、その送液ポンプを作動させて前
記バルーン32内に液送すれば、前記バルーン32を膨脹さ
せることができ、吸引ポンプを作動させてバルーン32内
の液体を吸引すれば、前記バルーン32を収縮させること
ができるようになっている。
【0025】このように本実施例では、第1実施例と同
一構成のガイドワイヤー1を用いることにより、請求項
1〜3において上記第1実施例と同様な作用効果を奏
し、またこのように本実施例では、請求項4に対応し
て、ガイドワイヤー1をシャフト31に挿通して固定し、
このガイドワイヤー1の先端側に膨脹及び収縮可能なバ
ルーン32を設けてなるものであるから、高周波発生器17
から誘導電流を前記電極チップ9と外部電極20を介して
生体に流し、電極チップ9付近が誘導性加熱により加熱
し、かつ同時に電極チップ9に設けた熱電対10からは、
温度に応じた直流熱起電力が、外部温度メータ24に出力
され、高周波ノズルは受動フィルター27と能動フィルタ
ー26により除去され、外部温度メータ24に前記直流起電
力に基いた温度を表示することができ、これにより狭窄
部11を適温に加熱して軟化させ、この軟化した狭窄部11
に、ガイドワイヤー1を押し込むようにして挿通し、こ
れにより狭窄部11を開通した後、その狭窄部11にバルー
ン32を位置させ、このバルーン32を膨脹して狭窄部11を
拡張することができ、さらに、第1実施例と同様に、血
流量を測定することもできる。
一構成のガイドワイヤー1を用いることにより、請求項
1〜3において上記第1実施例と同様な作用効果を奏
し、またこのように本実施例では、請求項4に対応し
て、ガイドワイヤー1をシャフト31に挿通して固定し、
このガイドワイヤー1の先端側に膨脹及び収縮可能なバ
ルーン32を設けてなるものであるから、高周波発生器17
から誘導電流を前記電極チップ9と外部電極20を介して
生体に流し、電極チップ9付近が誘導性加熱により加熱
し、かつ同時に電極チップ9に設けた熱電対10からは、
温度に応じた直流熱起電力が、外部温度メータ24に出力
され、高周波ノズルは受動フィルター27と能動フィルタ
ー26により除去され、外部温度メータ24に前記直流起電
力に基いた温度を表示することができ、これにより狭窄
部11を適温に加熱して軟化させ、この軟化した狭窄部11
に、ガイドワイヤー1を押し込むようにして挿通し、こ
れにより狭窄部11を開通した後、その狭窄部11にバルー
ン32を位置させ、このバルーン32を膨脹して狭窄部11を
拡張することができ、さらに、第1実施例と同様に、血
流量を測定することもできる。
【0026】図12ないし図14は本発明の第3実施例
を示し、上記実施例と同一部分に同一符号を付し、その
詳細な説明を省略して詳述すると、この例ではガイドワ
イヤーにシャフトを一体に設け、その先端にバルーンを
設けたホットチップカテーテルを示し、直径400ミク
ロンのSUS304ステンレススチール線2Aの外周
に、金属皮膜である金鍍金4を施し、また必要に応じて
第1実施例と同様に銅鍍金を施した外周に金鍍金4を施
し、この金鍍金4の外周にテフロンコーティングによる
絶縁膜を形成することもできる。そしてそのステンレス
スチール線2Aは焼き入れを施した硬度の極めて高いも
のを用いる。前記ステンレススチール線2Aを、外径8
00ミクロンのテフロン製のシャフト41の全長に渡って
挿通し、また、このシャフト41の全長に渡って、前記ス
テンレススチール線2Aと、外周が絶縁された外径60
ミクロンのコンスタンタン線6Aとを挿通し、その一方
の導線である前記ステンレススチール線2Aと、他方の
導線である前記コンスタンタン線6Aとによりガイドワ
イヤー1Aを構成し、このガイドワイヤー1Aを前記シ
ャフト41に固定して一体化している。また、このガイド
ワイヤー1Aの先端側と前記シャフト41の先端に、バル
ーン42の両側を取り付け、このバルーン42は膨脹及び収
縮可能なプラスチック膜などからなり、前記シャフト41
の全長に渡って形成した送液孔43の先端が前記バルーン
42内に連通し、手元側である後端に図示しない送液ポン
プと吸引ポンプとが選択的に接続される。したがって、
送液ポンプを作動させて前記バルーン42内に液送すれ
ば、前記バルーン42を膨脹させることができ、吸引ポン
プを作動させて前記バルーン42内の液体を吸引すれば、
前記バルーン42を収縮させることができるようになって
いる。また、前記バルーン42の先端から突出した前記ス
テンレススチール線2Aとコンスタンタン線6Aを、ス
テンレススチール製の密コイル8Aに挿通し、このコイ
ル8Aはガイドワイヤー1Aの先端に適当な柔軟性と弾
性復元力を与えるものであって、長さHcが5〜30ミ
リである。そしてそれらステンレススチール線2Aとコ
ンスタンタン線2Aの先端に、ステンレススチール製の
電極チップ9Aを取り付ける。そしてこの電極チップ9
Aに前記ステンレススチール線2Aとコンスタンタン線
6Aとを電気的に接続して熱電対10Aを形成している。
前記電極チップ9Aは、前記ガイドワイヤー1Aを挿通
するため、血管の狭窄部を押し広げていくものであっ
て、直径350ミクロン、長さHtが1〜3ミリで、堅
く可屈性がなく、かつその電極チップ9Aの先端を半球
状に形成している。尚、前記電極チップ9Aの製造に当
たっては、前記ステンレススチール線2Aとコンスタン
タン線6Aとコイル8Aの先端と半田付けし、これによ
り所定長さの電極チップ9Aを形成したり、図12に示
すように、ステンレススチール製の電極チップ9Aに装
着溝44を形成し、この装着溝44に前記ステンレススチー
ル線2Aとコンスタンタン線6Aの先端を挿入し、これ
らを電極チップ9Aに溶着接合し、また、コイル8Aの
先端を電極チップ9Aに溶着接合する。尚、前記ステン
レススチール線2Aに代えて、焼入鋼、ベリリウム青
銅、ベリリウム鋼、鉄−ニッケルの合金であるナイトロ
ール、ニッケル−クロム鋼であるMP35N、さらには
タングステンなどからなる高い剛性を有する金属線を用
いることができる。
を示し、上記実施例と同一部分に同一符号を付し、その
詳細な説明を省略して詳述すると、この例ではガイドワ
イヤーにシャフトを一体に設け、その先端にバルーンを
設けたホットチップカテーテルを示し、直径400ミク
ロンのSUS304ステンレススチール線2Aの外周
に、金属皮膜である金鍍金4を施し、また必要に応じて
第1実施例と同様に銅鍍金を施した外周に金鍍金4を施
し、この金鍍金4の外周にテフロンコーティングによる
絶縁膜を形成することもできる。そしてそのステンレス
スチール線2Aは焼き入れを施した硬度の極めて高いも
のを用いる。前記ステンレススチール線2Aを、外径8
00ミクロンのテフロン製のシャフト41の全長に渡って
挿通し、また、このシャフト41の全長に渡って、前記ス
テンレススチール線2Aと、外周が絶縁された外径60
ミクロンのコンスタンタン線6Aとを挿通し、その一方
の導線である前記ステンレススチール線2Aと、他方の
導線である前記コンスタンタン線6Aとによりガイドワ
イヤー1Aを構成し、このガイドワイヤー1Aを前記シ
ャフト41に固定して一体化している。また、このガイド
ワイヤー1Aの先端側と前記シャフト41の先端に、バル
ーン42の両側を取り付け、このバルーン42は膨脹及び収
縮可能なプラスチック膜などからなり、前記シャフト41
の全長に渡って形成した送液孔43の先端が前記バルーン
42内に連通し、手元側である後端に図示しない送液ポン
プと吸引ポンプとが選択的に接続される。したがって、
送液ポンプを作動させて前記バルーン42内に液送すれ
ば、前記バルーン42を膨脹させることができ、吸引ポン
プを作動させて前記バルーン42内の液体を吸引すれば、
前記バルーン42を収縮させることができるようになって
いる。また、前記バルーン42の先端から突出した前記ス
テンレススチール線2Aとコンスタンタン線6Aを、ス
テンレススチール製の密コイル8Aに挿通し、このコイ
ル8Aはガイドワイヤー1Aの先端に適当な柔軟性と弾
性復元力を与えるものであって、長さHcが5〜30ミ
リである。そしてそれらステンレススチール線2Aとコ
ンスタンタン線2Aの先端に、ステンレススチール製の
電極チップ9Aを取り付ける。そしてこの電極チップ9
Aに前記ステンレススチール線2Aとコンスタンタン線
6Aとを電気的に接続して熱電対10Aを形成している。
前記電極チップ9Aは、前記ガイドワイヤー1Aを挿通
するため、血管の狭窄部を押し広げていくものであっ
て、直径350ミクロン、長さHtが1〜3ミリで、堅
く可屈性がなく、かつその電極チップ9Aの先端を半球
状に形成している。尚、前記電極チップ9Aの製造に当
たっては、前記ステンレススチール線2Aとコンスタン
タン線6Aとコイル8Aの先端と半田付けし、これによ
り所定長さの電極チップ9Aを形成したり、図12に示
すように、ステンレススチール製の電極チップ9Aに装
着溝44を形成し、この装着溝44に前記ステンレススチー
ル線2Aとコンスタンタン線6Aの先端を挿入し、これ
らを電極チップ9Aに溶着接合し、また、コイル8Aの
先端を電極チップ9Aに溶着接合する。尚、前記ステン
レススチール線2Aに代えて、焼入鋼、ベリリウム青
銅、ベリリウム鋼、鉄−ニッケルの合金であるナイトロ
ール、ニッケル−クロム鋼であるMP35N、さらには
タングステンなどからなる高い剛性を有する金属線を用
いることができる。
【0027】次に上記ホットチップカテーテルを用いて
狭窄部11を開通する場合について説明する。ホットチッ
プカテーテルを経皮的に動脈内に挿入し、先端の電極チ
ップ9Aを狭窄部11に位置させたならば、高周波発生器
17から誘導電流を前記電極チップ9Aと外部電極20を介
して生体に流し、電極チップ9A付近が誘導性加熱によ
り加熱し、これにより狭窄部11を加熱して軟化させ、こ
の軟化した狭窄部11にガイドワイヤー1Aを押し込むよ
うにして挿通する。一方、電極チップ9Aに設けた熱電
対10Aからは、温度に応じた直流熱起電力が、外部温度
メータ24に出力され、かつ受動フィルター27と能動フィ
ルター26により高周波ノズルが除去され、外部温度メー
タ24に前記直流起電力に基いた温度が表示される。この
ようにして外部温度メータ24により、電極チップ9Aの
加熱温度を測定しながら適温加熱を行い、ガイドワイヤ
ー1Aを押し込んで狭窄部11を開通し、この後、ガイド
ワイヤー1Aに一体に設けたバルーン42を狭窄部11に位
置させ、そのバルーン42を膨脹させて狭窄部11を拡張す
る。そして前記シャフト41は電気的な絶縁とともに、高
周波加熱において、熱的絶縁を行うものである。
狭窄部11を開通する場合について説明する。ホットチッ
プカテーテルを経皮的に動脈内に挿入し、先端の電極チ
ップ9Aを狭窄部11に位置させたならば、高周波発生器
17から誘導電流を前記電極チップ9Aと外部電極20を介
して生体に流し、電極チップ9A付近が誘導性加熱によ
り加熱し、これにより狭窄部11を加熱して軟化させ、こ
の軟化した狭窄部11にガイドワイヤー1Aを押し込むよ
うにして挿通する。一方、電極チップ9Aに設けた熱電
対10Aからは、温度に応じた直流熱起電力が、外部温度
メータ24に出力され、かつ受動フィルター27と能動フィ
ルター26により高周波ノズルが除去され、外部温度メー
タ24に前記直流起電力に基いた温度が表示される。この
ようにして外部温度メータ24により、電極チップ9Aの
加熱温度を測定しながら適温加熱を行い、ガイドワイヤ
ー1Aを押し込んで狭窄部11を開通し、この後、ガイド
ワイヤー1Aに一体に設けたバルーン42を狭窄部11に位
置させ、そのバルーン42を膨脹させて狭窄部11を拡張す
る。そして前記シャフト41は電気的な絶縁とともに、高
周波加熱において、熱的絶縁を行うものである。
【0028】このように本実施例では、ガイドワイヤー
1Aを用いることにより、請求項1〜3において上記第
1実施例と同様な作用効果を奏し、またこのように本実
施例では、請求項4に対応して、ガイドワイヤー1Aを
シャフト41に挿通して固定し、このガイドワイヤー1A
の先端側に膨脹及び収縮可能なバルーン42を設けてなる
ものであるから、先端の電極チップ9Aにより狭窄部11
を開通した後、その狭窄部11にバルーン42を位置させ、
このバルーン42を膨脹して狭窄部11を拡張することがで
きる。
1Aを用いることにより、請求項1〜3において上記第
1実施例と同様な作用効果を奏し、またこのように本実
施例では、請求項4に対応して、ガイドワイヤー1Aを
シャフト41に挿通して固定し、このガイドワイヤー1A
の先端側に膨脹及び収縮可能なバルーン42を設けてなる
ものであるから、先端の電極チップ9Aにより狭窄部11
を開通した後、その狭窄部11にバルーン42を位置させ、
このバルーン42を膨脹して狭窄部11を拡張することがで
きる。
【0029】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実
施が可能である。例えば熱電対に接続する導線は各種材
質のものを用いることができる。また、高周波発生器に
より2〜20MHzの高周波を発生するものにも使用す
ることができる。さらに本発明のホットチップガイドワ
イヤー及びホットチップカテーテルは、脳梗塞を生じた
脳の血流量、腎血流量、肝血流量、膵臓の膵液の流量、
肝臓の肝汁の流量、脊髄液の流量、さらには尿の流量な
どの測定に応用可能である。
ではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実
施が可能である。例えば熱電対に接続する導線は各種材
質のものを用いることができる。また、高周波発生器に
より2〜20MHzの高周波を発生するものにも使用す
ることができる。さらに本発明のホットチップガイドワ
イヤー及びホットチップカテーテルは、脳梗塞を生じた
脳の血流量、腎血流量、肝血流量、膵臓の膵液の流量、
肝臓の肝汁の流量、脊髄液の流量、さらには尿の流量な
どの測定に応用可能である。
【0030】
【発明の効果】請求項1のホットチップガイドワイヤー
は、一対の導線からなるガイドワイヤーの先端に高周波
加熱用の電極チップを設けたホットチップガイドワイヤ
ーであって、前記一対の導線を前記電極チップに接続し
て熱電対を形成し、前記一方の導線が他方の導線より直
流抵抗値が低いものであり、血管狭窄部を良好に開通す
ることができるホットチップガイドワイヤーを提供する
ことができる。
は、一対の導線からなるガイドワイヤーの先端に高周波
加熱用の電極チップを設けたホットチップガイドワイヤ
ーであって、前記一対の導線を前記電極チップに接続し
て熱電対を形成し、前記一方の導線が他方の導線より直
流抵抗値が低いものであり、血管狭窄部を良好に開通す
ることができるホットチップガイドワイヤーを提供する
ことができる。
【0031】請求項2のホットチップガイドワイヤー
は、前記一対の導線の少なくとも一方に高い剛性を有す
る金属を使用すると共に、この高剛性金属からなる導線
に直流抵抗値の低い金属被覆を設けたものであり、血管
狭窄部を良好に開通することができるホットチップガイ
ドワイヤーを提供することができる。
は、前記一対の導線の少なくとも一方に高い剛性を有す
る金属を使用すると共に、この高剛性金属からなる導線
に直流抵抗値の低い金属被覆を設けたものであり、血管
狭窄部を良好に開通することができるホットチップガイ
ドワイヤーを提供することができる。
【0032】請求項3のホットチップガイドワイヤー
は、前記ガイドワイヤーの先端に長さ5〜30ミリのコ
イルを設けるとともに、このコイルの先端に長さ1〜3
ミリの前記電極チップを設けてなるものであり、血管狭
窄部を良好に開通することができるホットチップガイド
ワイヤーを提供することができる。
は、前記ガイドワイヤーの先端に長さ5〜30ミリのコ
イルを設けるとともに、このコイルの先端に長さ1〜3
ミリの前記電極チップを設けてなるものであり、血管狭
窄部を良好に開通することができるホットチップガイド
ワイヤーを提供することができる。
【0033】請求項4のホットチップカテーテルは、前
記ガイドワイヤーをシャフトに挿通して固定し、この先
端側に膨脹及び収縮可能なバルーンを設けてなるもので
あり、血管狭窄部を良好に開通することができるホット
チップカテーテルを提供することができる。
記ガイドワイヤーをシャフトに挿通して固定し、この先
端側に膨脹及び収縮可能なバルーンを設けてなるもので
あり、血管狭窄部を良好に開通することができるホット
チップカテーテルを提供することができる。
【図1】本発明の第1実施例を示すガイドワイヤーの断
面図である。
面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示すガイドワイヤーの先
端側の拡大断面図である。
端側の拡大断面図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す使用状態の断面図で
ある。
ある。
【図4】本発明の第1実施例を示す対極板加熱方式によ
る治療状態の概略説明図である。
る治療状態の概略説明図である。
【図5】本発明の第1実施例を示すパンドリジェトフィ
ルター電気回路図である。
ルター電気回路図である。
【図6】本発明の第1実施例を示すローパスフィルター
電気回路図である。
電気回路図である。
【図7】本発明の第1実施例で説明した従来のサーモダ
イリュージョンカテーテルによる血流量測定時の血液の
温度変化を示すグラフである。
イリュージョンカテーテルによる血流量測定時の血液の
温度変化を示すグラフである。
【図8】本発明の第1実施例を示す温度と血流量との関
係を示すグラフである。
係を示すグラフである。
【図9】本発明の第1実施例を示す血液の温度変化を示
すグラフである。
すグラフである。
【図10】本発明の第1実施例を示す血液の温度変化を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図11】本発明の第2実施例を示すホットチップカテ
ーテルの断面図である。
ーテルの断面図である。
【図12】本発明の第3実施例を示すホットチップカテ
ーテルの断面図である。
ーテルの断面図である。
【図13】本発明の第3実施例を示す図12のS−S線
拡大断面図である。
拡大断面図である。
【図14】本発明の第3実施例を示すガイドワイヤー先
端の製作を説明する断面図である。
端の製作を説明する断面図である。
1 1A ホットチップガイドワイヤー 2 ステンレススチールパイプ(一方の導線) 2A ステンレススチール線 3 銅鍍金(金属皮膜) 4 金鍍金(金属皮膜) 6 6A コンスタンタン線(他方の導線) 8 8A コイル 9 9A 電極チップ 10 10A 熱電対
Claims (4)
- 【請求項1】 一対の導線からなるガイドワイヤーの先
端に高周波加熱用の電極チップを設けたホットチップガ
イドワイヤーであって、前記一対の導線を前記電極チッ
プに接続して熱電対を形成し、前記一方の導線が他方の
導線より直流抵抗値が低いことを特徴とするホットチッ
プガイドワイヤー。 - 【請求項2】 前記一対の導線の少なくとも一方に高い
剛性を有する金属を使用すると共に、この高剛性金属か
らなる導線に直流抵抗値の低い金属被覆を設けたことを
特徴とする請求項1記載のホットチップガイドワイヤ
ー。 - 【請求項3】 前記ガイドワイヤーの先端に長さ5〜3
0ミリのコイルを設けるとともに、このコイルの先端に
長さ1〜3ミリの前記電極チップを設けてなることを特
徴とするホットチップカテーテル。 - 【請求項4】 前記ガイドワイヤーをシャフトに挿通し
て固定し、この先端側に膨脹及び収縮可能なバルーンを
設けてなることを特徴とする請求項1、2または3記載
のホットチップカテーテル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6086917A JPH07289556A (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | ホットチップガイドワイヤーとホットチップカテーテル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6086917A JPH07289556A (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | ホットチップガイドワイヤーとホットチップカテーテル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07289556A true JPH07289556A (ja) | 1995-11-07 |
Family
ID=13900215
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6086917A Withdrawn JPH07289556A (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | ホットチップガイドワイヤーとホットチップカテーテル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07289556A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000515798A (ja) * | 1997-06-13 | 2000-11-28 | アースロケア コーポレイション | 閉塞した体内管腔の再疎通のための電気外科システム及び方法 |
JP2011125652A (ja) * | 2009-12-21 | 2011-06-30 | Yoshinobu Abe | 電気手術具、電気手術器 |
JP2017094081A (ja) * | 2015-11-17 | 2017-06-01 | バイオセンス・ウエブスター・(イスラエル)・リミテッドBiosense Webster (Israel), Ltd. | 焼灼及び凝固機能を有するガイドワイヤ |
-
1994
- 1994-04-25 JP JP6086917A patent/JPH07289556A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000515798A (ja) * | 1997-06-13 | 2000-11-28 | アースロケア コーポレイション | 閉塞した体内管腔の再疎通のための電気外科システム及び方法 |
JP2011125652A (ja) * | 2009-12-21 | 2011-06-30 | Yoshinobu Abe | 電気手術具、電気手術器 |
JP2017094081A (ja) * | 2015-11-17 | 2017-06-01 | バイオセンス・ウエブスター・(イスラエル)・リミテッドBiosense Webster (Israel), Ltd. | 焼灼及び凝固機能を有するガイドワイヤ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5578008A (en) | Heated balloon catheter | |
US5775338A (en) | Heated perfusion balloon for reduction of restenosis | |
US6190355B1 (en) | Heated perfusion balloon for reduction of restenosis | |
US7254946B1 (en) | Thermodilution catheter having a safe, flexible heating element | |
CA2057924C (en) | Dilatation catheter assembly with heated balloon | |
US5035694A (en) | Dilatation catheter assembly with heated balloon | |
US10945786B2 (en) | Balloon catheters with flexible conducting wires and related methods of use and manufacture | |
US4748979A (en) | Plaque resolving device | |
EP0558297B1 (en) | Heated balloon catheter | |
CA2001628C (en) | Thermal catheter and the like | |
US4957110A (en) | Steerable guidewire having electrodes for measuring vessel cross-section and blood flow | |
US4672962A (en) | Plaque softening method | |
US5540679A (en) | Device and method for heating tissue in a patient's body | |
JP2002537059A (ja) | Pmrカテーテル | |
JPH07289557A (ja) | 血管狭窄部の加熱治療方法とその局部加熱式カテーテル | |
JP2621740B2 (ja) | 医療用カテーテル式流量計 | |
JP7376519B2 (ja) | 温度監視付きカテーテルアブレーション装置 | |
JP2890386B2 (ja) | バルーンカテーテル | |
JP2574119B2 (ja) | バルーンカテーテル | |
JPH07289556A (ja) | ホットチップガイドワイヤーとホットチップカテーテル | |
EP0637219B1 (en) | A thermodilution catheter having a safe, flexible heating element | |
JPH08112289A (ja) | 医療用高周波治療装置 | |
CA2129551C (en) | A thermodilution catheter having a safe, flexible heating element | |
JPH0698937A (ja) | ホットバルーンカテーテル | |
JP2023098869A (ja) | 内部加圧に対する増加した弾性を有するカテーテルバルーン |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010703 |