JPH0728915B2 - アパタイト−第三リン酸カルシウム系骨充填材料の製造方法 - Google Patents
アパタイト−第三リン酸カルシウム系骨充填材料の製造方法Info
- Publication number
- JPH0728915B2 JPH0728915B2 JP62074997A JP7499787A JPH0728915B2 JP H0728915 B2 JPH0728915 B2 JP H0728915B2 JP 62074997 A JP62074997 A JP 62074997A JP 7499787 A JP7499787 A JP 7499787A JP H0728915 B2 JPH0728915 B2 JP H0728915B2
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- JP
- Japan
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- apatite
- filling material
- tricalcium phosphate
- bone
- bone filling
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は骨欠損及び骨吸収部に充填し、充填個所に骨組
織及び骨類似組織を早期に形成させる為の充填材料の製
造方法に関与する。
織及び骨類似組織を早期に形成させる為の充填材料の製
造方法に関与する。
近年、骨充填材料として、アルミナ、リン酸カルシウム
等のセラミックス材料が臨床応用されている。アルミナ
は生体内での拒否反応はおこさないが、生体内の骨とも
結合はしない。一方リン酸カルシウム材料としては、ハ
イドロキシアパタイトが主に用いられているが、製造工
程によって物理化学的特性は大きく異なり、その結果生
体との反応も異なってくる。
等のセラミックス材料が臨床応用されている。アルミナ
は生体内での拒否反応はおこさないが、生体内の骨とも
結合はしない。一方リン酸カルシウム材料としては、ハ
イドロキシアパタイトが主に用いられているが、製造工
程によって物理化学的特性は大きく異なり、その結果生
体との反応も異なってくる。
アパタイトのみの骨充填材料では、骨親和性は優れてい
るが、充填材料間に骨組織が形成するまでに約1ケ月位
の長期間かかるという問題点がある。
るが、充填材料間に骨組織が形成するまでに約1ケ月位
の長期間かかるという問題点がある。
本発明は、上記に鑑みてカルシウム塩水溶液中にリン酸
塩水溶液を滴下し、カルシウムとリンのモル比Ca/Pを1.
0〜1.5で反応させた沈澱物の非晶質リン酸カルシウムを
900℃〜1300℃の温度範囲で焼成することにより骨組織
の形成に優れた特性をもったアパタイト−第三リン酸カ
ルシウム系骨充填材料を作製する。
塩水溶液を滴下し、カルシウムとリンのモル比Ca/Pを1.
0〜1.5で反応させた沈澱物の非晶質リン酸カルシウムを
900℃〜1300℃の温度範囲で焼成することにより骨組織
の形成に優れた特性をもったアパタイト−第三リン酸カ
ルシウム系骨充填材料を作製する。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
(実施例 1) 0.05モル/ Ca(No3)2・2H2Oの水溶液中に、第1表
のCa/Pのモル比にるように(NH4)2HPO4を0.033モル/
〜0.05モル/にて滴下し反応させた。そのときのPH
はNH4OHを用いて調整した。約1の(NH4)2HPO4の水
溶液を約1時間で滴下し、2時間〜12時間熟成後、水
洗、濾過し、非晶質リン酸カルシウムを得た。この非晶
質リン酸カルシウムを900〜1300℃で焼成し、アパタイ
ト−第三リン酸カルシウム複合体を得た。X線回折にて
結晶構造及びアパタイト、第三リン酸カルシウムの割合
を調べた。Ca,Pの溶出量は原子吸光法にて測定した。第
1表に反応条件及びその特性を示す。
のCa/Pのモル比にるように(NH4)2HPO4を0.033モル/
〜0.05モル/にて滴下し反応させた。そのときのPH
はNH4OHを用いて調整した。約1の(NH4)2HPO4の水
溶液を約1時間で滴下し、2時間〜12時間熟成後、水
洗、濾過し、非晶質リン酸カルシウムを得た。この非晶
質リン酸カルシウムを900〜1300℃で焼成し、アパタイ
ト−第三リン酸カルシウム複合体を得た。X線回折にて
結晶構造及びアパタイト、第三リン酸カルシウムの割合
を調べた。Ca,Pの溶出量は原子吸光法にて測定した。第
1表に反応条件及びその特性を示す。
(実施例 2) 0.05モル/ Ca(OH)2水溶液中に、第2表のCa/Pの
モル比になるようにH3(PO4)を調整し反応させた。第
2表に反応条件及びその特性を示す。
モル比になるようにH3(PO4)を調整し反応させた。第
2表に反応条件及びその特性を示す。
(実施例 3) 1純水中にCa(OH)2を0.02モル、CaCl20.02モルを
加え溶解し、Ca2+が0.04モル/になるようにする。一
方、PO4 3-も同様にしてNO2HPO40.01モル、H3PO40.02モ
ルを純水1に溶解しPO4 3-が0.03モル/とするPHを1
0〜11にてCa2+水溶液中にPO4 3-を滴下し反応させた。第
3表に反応条件及びその特性を示す。
加え溶解し、Ca2+が0.04モル/になるようにする。一
方、PO4 3-も同様にしてNO2HPO40.01モル、H3PO40.02モ
ルを純水1に溶解しPO4 3-が0.03モル/とするPHを1
0〜11にてCa2+水溶液中にPO4 3-を滴下し反応させた。第
3表に反応条件及びその特性を示す。
〔評 価〕 実施例1でのサンプルa(Ca/P1.0、PH 10〜11反応温
度45℃、熟成時間2Hr 焼成温度900℃)のアパタイト−
第三リン酸カルシウム複合体顆粒とアパタイト顆粒をピ
ーグル犬の大腿骨の欠損部へ充填し,2週間後、4週間
後、3ケ月後に屠殺し、経時的に観察した。その結果、
アパタイト−第三リン酸カルシウム複合体では、2週間
目には充填粒子間に直接接して骨組織の形成量が多く認
められた。一方アパタイトのみでは新生骨が認められる
のみであった。3ケ月後では、アパタイト−第三リン酸
カルシウム複合体、アパタイトの両者には差は認められ
なかった。
度45℃、熟成時間2Hr 焼成温度900℃)のアパタイト−
第三リン酸カルシウム複合体顆粒とアパタイト顆粒をピ
ーグル犬の大腿骨の欠損部へ充填し,2週間後、4週間
後、3ケ月後に屠殺し、経時的に観察した。その結果、
アパタイト−第三リン酸カルシウム複合体では、2週間
目には充填粒子間に直接接して骨組織の形成量が多く認
められた。一方アパタイトのみでは新生骨が認められる
のみであった。3ケ月後では、アパタイト−第三リン酸
カルシウム複合体、アパタイトの両者には差は認められ
なかった。
以上のように本発明に係る製法により製作したアパタイ
ト−第三リン酸カルシウム系複合型の骨充填材料は在来
のアパタイトのみと比べて、骨の形成性が優れた生体材
料であった。
ト−第三リン酸カルシウム系複合型の骨充填材料は在来
のアパタイトのみと比べて、骨の形成性が優れた生体材
料であった。
上述した如く、本発明のアパタイト−第三リン酸カルシ
ウム系の複合型の骨充填材料は、アパタイトのみよりも
骨形成機能が優れた骨充填材料であり、口腔外科、整形
外科領域における適用は広く医療に貢献するところが大
きい。
ウム系の複合型の骨充填材料は、アパタイトのみよりも
骨形成機能が優れた骨充填材料であり、口腔外科、整形
外科領域における適用は広く医療に貢献するところが大
きい。
Claims (1)
- 【請求項1】CaCO3,Ca(OH)2,CaCl2,Ca(NO3)2のう
ち一種または二種以上のカルシウム塩水溶液中に、H3Po
4,(NH4)2HPO4,NH4H2PO4,Na2HPO4のうち一種または二
種以上のリン酸塩水溶液を徐々に滴下し、カルシウムと
リンのモル比Ca/Pが1.0〜1.5,PH7.0〜12.0のアルカリ側
で反応させて、一定時間熟成後、水洗、濾過した非晶質
リン酸カルシウムを、900℃〜1300℃の温度範囲で焼成
することを特徴とするアパタイト−第三リン酸カルシウ
ム系骨充填材料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62074997A JPH0728915B2 (ja) | 1987-03-27 | 1987-03-27 | アパタイト−第三リン酸カルシウム系骨充填材料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62074997A JPH0728915B2 (ja) | 1987-03-27 | 1987-03-27 | アパタイト−第三リン酸カルシウム系骨充填材料の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63240870A JPS63240870A (ja) | 1988-10-06 |
JPH0728915B2 true JPH0728915B2 (ja) | 1995-04-05 |
Family
ID=13563419
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62074997A Expired - Lifetime JPH0728915B2 (ja) | 1987-03-27 | 1987-03-27 | アパタイト−第三リン酸カルシウム系骨充填材料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0728915B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0394761A (ja) * | 1989-09-07 | 1991-04-19 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 人工補填補綴材料 |
JP3562878B2 (ja) * | 1995-07-07 | 2004-09-08 | 丸尾カルシウム株式会社 | 花弁状多孔質ヒドロキシアパタイト微粒子及びその製造方法 |
-
1987
- 1987-03-27 JP JP62074997A patent/JPH0728915B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63240870A (ja) | 1988-10-06 |
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