JPH07289100A - 芝生における水分管理方法 - Google Patents

芝生における水分管理方法

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JPH07289100A
JPH07289100A JP8968994A JP8968994A JPH07289100A JP H07289100 A JPH07289100 A JP H07289100A JP 8968994 A JP8968994 A JP 8968994A JP 8968994 A JP8968994 A JP 8968994A JP H07289100 A JPH07289100 A JP H07289100A
Authority
JP
Japan
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water
soil
porous
negative pressure
lawn
Prior art date
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Pending
Application number
JP8968994A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Kubota
稔 久保田
Nobuhiko Furukawa
信彦 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH07289100A publication Critical patent/JPH07289100A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 芝生における水分管理を効率よく行なう。 【構成】 芝生1の下の土壌2中に、多孔質管3を埋設
し、この多孔質管3内に負圧下で水を流通させ、該多孔
質管3に接する土壌水の負圧と多孔質管3内の負圧の差
異により、多孔質管3内の水を土壌2中に浸出させる
か、又は土壌水を多孔質管3内に取り込むことにより芝
生1の下の土壌2中の水分の調整を行なうことを特徴と
する芝生1における水分管理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、芝生における水分管理
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフ場、サッカー場、野球場、公園、
庭園、一般住宅等において、芝はグラウンドカバーとし
て広く利用されている。たとえば、ゴルフ場において、
芝生、特にグリーン上の芝生を常に良好な状態に保持す
ることは、ゴルフ場にとって極めて重要なことであり、
その為には給・排水性、風通し、日当たりの良さが必要
となる。特に水分の管理は、その補給が少なすぎると芝
生は枯れてしまい、又多すぎると根腐れ等の障害が生じ
るため、芝生を順調に育成させるための最重要ポイント
となっている。このため、水の補給方法としては頻繁に
早朝、又は夕方、スプリンクラー等で多量の水を地表よ
り散布する方法が採られている。ところが、この方法で
水を散布すると、雑草の成育にも適することになり、除
草剤も頻繁に使用する必要がある。
【0003】一方、水の排水方法としては多大の資金を
投入して、いわゆるサンドグリーン方式(表層部分を砂
層とし、その下にグリ石等を敷き詰め、更にその下層に
排水管を通す)が採られているが、それでも多量の雨が
長期にわたり降った場合には、過湿による根腐れ等が起
きている。また、芝生の状態を良好に保つ為に、肥料や
農薬を頻繁に与える必要があり、かなりの労力が必要と
される。
【0004】更に、冬期に霜柱が立つゴルフ場において
は、霜柱による芝生の根切れを防止する為に、プレーの
終了した夕方に、寒冷紗等でグリーン上を覆い霜柱が立
つのを防止し、プレーの始まる朝方にシートを取り除く
等、多大な労力を要して作業を行っている。また、芝生
上に散布した肥料や農薬等を含んだ汚水が場外に流れ出
て問題となる場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の通り、芝生、と
りわけグリーンにおける水分管理は多大の費用と、多く
の労力が必要とされ、極めて困難な仕事となっており、
より効率的な水分管理方法が望まれている。そこで、本
発明者は、簡易な方法で上記の課題を解決しうる芝生に
おける水分管理方法を見出すべく、種々検討を行ない、
本発明に到達した。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、芝生の下の土壌中に、多孔質管を埋設し、この多孔
質管内に負圧下で水を流通させ、該多孔質管に接する土
壌水の負圧と多孔質管内の負圧の差異により、多孔質管
内の水を土壌中に浸出させるか、又は土壌水を多孔質管
内に取り込むことにより芝生の下の土壌中の水分の調整
を行なうことを特徴とする芝生における水分管理方法に
ある。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。まず、本
発明においては、芝生の下の土壌中に多孔質管が埋設さ
れる。埋設する深さは特に制約は無いが、通常土壌表面
から10〜100cm程度が好ましい。浅過ぎる場合に
は、地表の温度の影響を受け易く、水分が蒸発しやすい
点で不利であり、深過ぎる場合には芝生の根域に水分を
到達させることが困難となるので好ましくない。
【0008】多孔質管の材料は一般には陶磁器、コンク
リート、多孔質ガラスが好ましいが、金属焼結体、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ゴム等のプラスチックスを
原料とした多孔質成型体、更に、フィルター材料として
利用できる素材を筒状に成型した物などが利用できる。
水蒸気や水を通過させる関係から親水性の材料又は親水
化処理した素材が好ましい。これらの多孔質材料は孔径
0.01〜200μm程度の範囲の孔を有することが望
ましく、これより細かい場合は使用中に目詰まりが起こ
り易い上に流体の流動抵抗が大きいので水の流通性が悪
く、またこれより粗い場合には空気が流入し、負圧を保
持するのが困難となりやすい。特に望ましい孔径は0.
1〜50μm程度の範囲で、孔径分布が狭いものが特に
好適である。特に石英質の多い陶土を成型し、焼成して
得られる孔径が10μm前後の筒が好ましい。
【0009】これらの多孔質材料は通常筒状に成型して
多孔質管として利用される。その内径、肉圧、長さは特
に制約は無いが、小さ過ぎると、水が流れる際の抵抗が
大きく、大き過ぎると内部で発生したり混入した気泡を
流し出すためには多量の水を循環させることが必要とな
る。したがって、通常、内径は3〜100mm程度、好
ましくは5〜50mm、肉圧は1〜30mm程度、好ま
しくは3〜15mm、長さは特に制約は無いが、材質に
応じてセラミックスなど可撓性に乏しく、たわみ応力で
破損し易いものの場合には短めに、プラスチック材料の
ように可撓性に富むものは長くして接続箇所を少なくす
ることもできる。複数の多孔質管の接続にはポリ塩化ビ
ニル、ポリエチレンなどのチューブ、配管材料を利用す
るのが一般的であり、金属製の配管、配管接続具等を利
用するのが好都合である。
【0010】接続に際しては、内部が滑らかなチューブ
等を使用し、さらには管径が急激に変化しないようにし
て、圧損が生じにくいような配慮が好ましい。本発明に
おいては、この多孔質管の上流となるように設けられた
貯水槽から多孔質管内に負圧下で水を流通させる。負圧
とするためには、一般には、例えば多孔質管を敷設した
面よりも低い位置、通常30cm〜3mに貯水槽を設
け、サイホンによる水の流通を調節し、管の出口の方で
は、開放端先端の高さを調整し管内に発生する負圧・水
の流量を調節する方法、多孔質管を敷設した面よりも高
い位置に貯水槽を設ける場合には、調節弁をつけて水の
流通を調節して負圧となるようにする方法等が採用され
る。
【0011】貯水槽の水は、本発明の実施に当たり、目
的に応じた種類の水を用いることができるが、後述する
ように循環水を供給する場合には、系外より補給する必
要は無い。本発明においては、このような構成を採るこ
とにより、該多孔質管に接する土壌水の負圧と多孔質管
内の負圧の差異により、多孔質管内の水を土壌中に浸出
させるか、又は土壌中の水を多孔質管内に取り込むこと
ができる。
【0012】後者の場合、土壌中の水は、多孔質管内を
流通する水に同伴され、上記多孔質管内の水の下流にな
るように設けられた受水槽に回収される。この受水槽は
前記貯水槽よりも低位置に配置され、受水槽の水は必要
量を抜出して所期の目的に利用することができるが、少
なくともその一部を水循環手段によって前記貯水槽に供
給し、多孔質管への流通に供することができる。この水
循環手段としては、特に制限されず、ポンプ等が用いら
れる。前記貯水槽の液面は、一定とすることが安定した
運転を行うために好ましい。
【0013】図1は、本発明の水分管理方法の一実施態
様を示すものであり、芝生(1)の下の土壌(2)中
に、多孔質管(3)がチューブ(4)を用いて直列に接
続されている。貯水槽(5)からサイホンにより多孔質
管(3)に水を流通させ、多孔質管(3)に水を流通さ
せ、多孔質管(3)内の負圧に保持されている。受水槽
(6)に導出された水は、ポンプ(7)により貯水槽
(5)に循環されるように構成されている。
【0014】本発明においては、受水槽の水を貯水槽に
戻して循環させることは必須ではなく、単回の利用も可
能である。また、上述の装置を高い位置から、低い位置
まで複数個を多段に設置し、高い位置の受水槽の水をよ
り低い位置に設置された装置の貯水槽に流し、水頭差を
利用して水分管理を連続的に行うことも可能である。こ
の場合にはとくに傾斜地など高低差があるところでの利
用に好都合である。
【0015】ここで、たとえば第1段の受水槽と第2段
の貯水槽は、別々に設けてもよいが、好適には受水槽と
貯水槽を兼ねた槽とするように、前段の装置の受水槽を
後段(必ずしも次段でなくともよく、たとえば、2段目
の後段であってもよい)の装置の貯水槽として利用でき
るように構成することができる。本発明方法において
は、前述のように、たとえば多量の雨により土壌水が過
剰になった場合には、多孔質管の接する土壌水の負圧と
多孔質管内の負圧との負圧差により土壌水を多孔質管内
に取り込むことができる。
【0016】一方、土壌が乾燥して土壌中の負圧が多孔
質管内の負圧よりも大きい場合(水位が低い場合)に
は、その負圧差により多孔質管内の水が土壌中に供給さ
れることになる。この場合、供給される水(すなわち貯
水槽の水)に適量の肥料を溶解させておいて、芝生への
施肥を行うこともできる。さらには、寒冷地の場合に
は、多孔質管を循環する水を30〜70℃程度加温して
おくこともできる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、芝生における水分管理
を効率よく行うことができ、たとえばゴルフ場のパッテ
ィング・グリーン、フェアウェイグリーン等の芝生を常
に最良の状態に維持しうる。 パッティンググリーン (イ)地表から、水、肥料、農薬の投入の必要がない。 (ロ)地表面が常に乾いた状態となるため、雑草がまっ
たく生えず、除草剤の必要がない。 (ハ)極めて排水性が良いため、過湿による根ぐされを
起さない。 (ニ)クローズトシステムであるため、汚水が場外に出
ない。 フェアウェイ・グリーンの湿地場所を強制排水するこ
とにより、常に乾いた状態となしうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における水分管理方法の一実施態様を示
す図である。
【符号の説明】
1 芝生 2 土壌 3 多孔質管 5 貯水槽 6 受水槽

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芝生の下の土壌中に、多孔質管を埋設
    し、この多孔質管内に負圧下で水を流通させ、該多孔質
    管に接する土壌水の負圧と多孔質管内の負圧の差異によ
    り、多孔質管内の水を土壌中に浸出させるか、又は土壌
    水を多孔質管内に取り込むことにより芝生の下の土壌中
    の水分の調整を行なうことを特徴とする芝生における水
    分管理方法。
JP8968994A 1994-04-27 1994-04-27 芝生における水分管理方法 Pending JPH07289100A (ja)

Priority Applications (1)

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JP8968994A JPH07289100A (ja) 1994-04-27 1994-04-27 芝生における水分管理方法

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JP (1) JPH07289100A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009091871A (ja) * 2007-10-12 2009-04-30 Hazama Corp 給水冷却システム
CN102523812A (zh) * 2011-12-16 2012-07-04 西安瑞特快速制造工程研究有限公司 比例水肥控制机
CN103548645A (zh) * 2013-11-11 2014-02-05 中国农业科学院农业资源与农业区划研究所 应用于农业灌溉的恒负压灌水系统

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