JPH0728907U

JPH0728907U - オープン・ファスナーきもの

Info

Publication number: JPH0728907U
Application number: JP6356793U
Authority: JP
Inventors: 親家永井
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1993-10-22
Filing date: 1993-10-22
Publication date: 1995-05-30

Abstract

(57)【要約】【目的】きものにおいて、オープン・ファスナーの使
用により腰ひもを不要にし、きものの着付けの簡易化
と、腰部をすっきりと美しくすること。【構成】きものの身頃の帯の巻かれる部分に、身丈と
垂直方向に取付けられたオープン・ファスナーの一方の
テープ（２）と、これと対になる２つ以上の他方のテー
プ（３）、（４）からなり、テープ（３）、または
（４）とテープ（２）とが一つに閉じられることによ
り、身頃がきものの内部に折り込まれ、きものの身丈が
小さくできる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、オープン・ファスナーの使用により、身頃の丈を縮めることのできるきものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、きものの着付けは、身頃を腰ひもで巻いて止めて、その上に帯を巻いてなされていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のきものの着付けによると、それは、数本の腰ひもの取り扱いが易しくはなく、腰部の厚みにむらなどが生じ、若者や初心者には多少難点があるようにとられるという問題点を有していた。

【０００４】本考案は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、オープン・ファスナーの使用により腰ひもを不要にし、きものの着付けの簡易化と、腰部をすっきりと細く美しくすることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案によるきものは、身頃の帯に巻かれる部分に身丈と垂直方向に取付けられた、スライダーと先端差し込み部と務歯のついたオープン・ファスナーの一方のテープ（２）と、２つ以上の、テープ（２）と対になる務歯のついたオープン・ファスナーの他方のテープ（３）、（４）とからなっている。

【０００６】上記テープ（２）とテープ（３）、（４）との間隔は、着る人の身長に合わせて調整できる間隔で、テープ（２）には、テープ（３）、（４）を着脱、ファスナーの開閉のできるスライダーがついている。

【０００７】

【作用】

きものの着付けのとき、オープン・ファスナーの一方のテープ（２）の先端にある差し込み部（６）に、他方のテープ（３）または（４）の先端を差し込み、スライダー（５）を胴周りに閉じると、身頃がきもの内部に折り込まれて、おはしよりも内部にかくれ、身頃の丈が短く縮められて、この上に帯が巻かれる。

【０００８】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。図１〜図３において用いられるファスナーは、務歯のついた２つのテープが取り外しできるオープン・ファスナーであり、材質は金属やプラスチックでできている。

【０００９】スライダーと先端差し込み部のついたテープ（２）とこれと対になる務歯のついた他方のテープ（３）と（４）は、きものの下側から順に取付けられる。それらの間隔は、着る人によっていろいろ変化できる。

【００１０】まずテープ（２）の先端差し込み部（６）にテープ（４）の先端を差し込み、スライダーをぐるりと胴周りに閉じると、テープ（２）とテープ（４）は１つになり、図３のように身頃がきものの内部に折り込まれて、おはしよりはきもの内部にかくれてしまい、従来のように外部からは見えないため、外観上すっきりする。

【００１１】スライダーを逆にもどし、ファスナーを開いてテープ（２）とテープ（４）の先端部を外すと、もとにもどる。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は、上述のとおり構成されているので、次の効果を得る。

【００１３】まず従来の腰ひもが不要となり、その働きをファスナーがするために、取り扱いが非常に易しくなり、きものの着付けが簡易化される。

【００１４】次に、身頃が内部に折り込まれることから、おはしよりが見えなくなり、腰部がすっきりと美しくなり、腰ひものかたまりがないことから、腰部が細くでき、きものの別の着こなし方が期待できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】後ろから見た本考案のきものの正面図である。

【図２】前から見た本考案のきものの要部正面図であ
る。

【図３】オープン・ファスナーにより閉じられた身頃
の、きものの要部断面図である。

【符号の説明】

１本考案のきもの２スライダーと先端差し込み部と務歯のついたオープ
ン・ファスナーの一方のテープ３、４テープ（２）と対になる務歯のついたオープン
・ファスナーの他方のテープ５スライダー６先端差し込み部７きものに囲まれた内部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】きものにおいて、身頃の帯に巻かれる部
分に身丈と垂直方向に取付けられたオープン・ファスナ
ーの組により、身頃の丈を種々に調整できるきもの。
【請求項２】請求項１記載のオープン・ファスナーの
組は、下側から、スライダーと先端差し込み部と務歯の
付いたオープン・ファスナーの一方のテープ（２）と、
２つ以上の、テープ（２）と対になる務歯のついたオー
プン・ファスナーの他方のテープ（３）、（４）からな
る。