JPH07288040A - 動力・通信複合キャブタイヤケーブルと、これを用いたニューマチックケーソン用土砂掘削装置 - Google Patents

動力・通信複合キャブタイヤケーブルと、これを用いたニューマチックケーソン用土砂掘削装置

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JPH07288040A
JPH07288040A JP6104886A JP10488694A JPH07288040A JP H07288040 A JPH07288040 A JP H07288040A JP 6104886 A JP6104886 A JP 6104886A JP 10488694 A JP10488694 A JP 10488694A JP H07288040 A JPH07288040 A JP H07288040A
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哲朗 新谷
Motoaki Hirose
元明 広瀬
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政樹 宮下
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 動力線と通信線間に離隔を取ることが不可能
な場合であっても、動力と通信情報とを正確にかつ迅速
に伝達でき、さらに配線を簡潔に行うことができ、しか
も配線工事を少ない部品および工数で行い得る動力・通
信複合キャブタイヤケーブルを提供すること。 【構成】 電源線3を電気絶縁体4で被覆した動力線で
ある動力用キャブタイヤケーブル2と、通信導体6を絶
縁体7,介在物8,外部導体9,シース材10,遮蔽材
11およびシース材12で被覆した通信線であるツイス
トペアケーブル5と、内部の通信導体14を絶縁体1
5,外部導体16,絶縁体17,遮蔽材18および絶縁
体19で被覆した通信線である同軸ケーブル13とを介
在物21,抑え巻きテープ22により一体にまとめ、そ
の外周に絶縁被覆23を施して構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動力・通信複合キャブ
タイヤケーブルと、これを用いてケーソン下部の作業室
内の掘削機と電源装置、同掘削機とケーソン外部の操作
室の情報機器を接続したニューマチックケーソン用土砂
掘削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、通信線は電磁誘導保護のため、
動力線との間に一定の離隔が必要とされ、1箇所でも動
力線と離隔が取れない場合には、通信データを保護する
ため、全線にわたって次のような方式により通信を行っ
ている。 (1)無線通信による。 (2)光通信による。
【0003】また、従来のニューマチックケーソン用土
砂掘削装置では、ケーソン躯体の下部の作業室に移動可
能に設置された掘削機とケーソン躯体の外部に設けられ
た電源装置を結ぶ動力線、および同掘削機とケーソン躯
体の外部の操作室に配備されている情報機器を結ぶ通信
線とを、前述のごとく離隔させる必要があるため、多く
の場合、単独に配線し、掘削機に動力を送り、または通
信情報を送っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来通信線
と動力線間に離隔が取れない場合で、無線通信による場
合には電磁誘導および電波の反射・干渉が生じる問題が
ある。また、光通信による場合には、設備が高価になる
ばかりでなく、保守・管理がむずかしい問題がある。さ
らに、ニューマチックケーソン用土砂掘削機に電力を供
給する動力線と、通信情報を伝送する通信線とを単独で
配線する場合には、配線が煩雑になり、配線工事に多く
の部品および工数を要する問題がある。
【0005】本発明は、上記した点に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、動力線と通信線間に離隔
を取ることが不可能な場合であっても、動力と大量の通
信情報とを正確にかつ迅速に伝達でき、さらに配線を簡
潔に行うことができ、しかも配線工事を少ない部品およ
び工数で行い得る動力・通信複合キャブタイヤケーブル
を提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、ケーソン躯体の下部
の作業室内に移動可能に設置された掘削機に、ケーソン
躯体の外部から1本の複合ケーブルを通じて動力および
大量の通信情報を正確にかつ迅速に伝送し、掘削機を的
確に遠隔操作し得るニューマチックケーソン用土砂掘削
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は少なくとも電源線の外周を電気絶縁体によ
り被覆した動力線と、通信導体の外周を電気絶縁体と電
磁誘導および電波の反射・干渉を遮断する遮蔽材とによ
り被覆した通信線とを一体化したものである。
【0008】また、前記目的を達成するため、本発明は
ケーソン躯体の下部の作業室内に、移動可能に掘削機を
設置し、この掘削機と電源装置、同掘削機とケーソン躯
体の外部の操作室の情報機器を、少なくとも電源線の外
周を電気絶縁体により被覆した動力線と、通信導体の外
周を電気絶縁体と電磁誘導および電波の反射・干渉を遮
断する遮蔽材とにより被覆した通信線とを一体化した動
力・通信複合キャブタイヤケーブルにより接続したもの
である。
【0009】
【作用】本発明動力・通信複合キャブタイヤケーブルで
は、少なくとも電源線の外周を電気絶縁体により被覆し
た動力線と、通信導体の外周を電気絶縁体と電磁誘導お
よび電波の反射・干渉を遮断する遮蔽材とにより被覆し
た通信線とを一体化しているので、通信線と動力線間に
離隔を取ることが不可能な場合であっても、動力と大量
の通信情報とを正確にかつ迅速に伝送することができ
る。さらに、動力線と通信線とを合体させ、1本にまと
めているので、配線を簡潔に行うことができる外、配線
工事を少ない部品および工数で行うことができる。
【0010】また、本発明ニューマチックケーソン用土
砂掘削装置では、ケーソン躯体の下部の作業室内に、移
動可能に掘削機を設置し、この掘削機と電源装置、同掘
削機とケーソン躯体の外部の操作室のコンピュータ等の
情報機器を本発明にかかる前記動力・通信複合キャブタ
イヤケーブルにより接続しているので、前記作業室内の
掘削機に、ケーソン躯体の外部から1本の複合ケーブル
を通じて電力、および制御情報や監視情報等の大量の通
信情報を伝送することができる結果、前記掘削機を的確
に遠隔操作することが可能となる。
【0011】また、本発明ニューマチックケーソン用土
砂掘削装置では、前記ケーソン躯体の内部または回収シ
ャフトの内部に、滑車を組み合わせた複合ケーブル伸縮
装置を取り付け、この複合ケーブル伸縮装置に動力・通
信複合キャブタイヤケーブルの途中を掛け渡しているの
で、掘削機の移動量に対応させて動力・通信複合キャブ
タイヤケーブルを適正長さ繰り出すことができる。さら
に、本発明ニューマチックケーソン用土砂掘削装置で
は、前記複合ケーブル伸縮装置に動力・通信複合キャブ
タイヤケーブルの張力を調整する機能を持たせているの
で、動力・通信複合キャブタイヤケーブルに常に適正な
張力を与え、複合ケーブル伸縮装置に整然と巻装した状
態で使用することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0013】図1は本発明動力・通信複合キャブタイヤ
ケーブルの一実施例を示す縦断面図、図2は動力線であ
る動力用キャブタイヤケーブル部分の拡大縦断面図、図
3は通信線であるツイストペアケーブル部分の拡大縦断
面図、図4は他の通信線である同軸ケーブル部分の拡大
縦断面図である。
【0014】その図1に示す動力・通信複合キャブタイ
ヤケーブル1は、動力線である動力用キャブタイヤケー
ブル2と、通信線であるツイストペアケーブル5と、他
の通信線である同軸ケーブル13と、アース線20とを
介在物21および抑え巻きテープ22により一体にまと
め、その外周に絶縁被覆23を施して構成されている。
【0015】前記動力用キャブタイヤケーブル2は、図
2に示すように、電源線3と、その外側に被覆された電
気的絶縁体4とにより形成されている。前記電源線3
は、例えば軟銅より線で形成されている。前記電気的絶
縁体4は、例えば合成樹脂やゴム等の絶縁材で形成され
ている。
【0016】前記ツイストペアケーブル5は、図3に示
すように、絶縁体7により被覆され、かつより合わされ
た2本の通信導体6と、これら2本の導体6の周りに介
装された介在物8と、この介在物8の外周に装着された
外部導体9と、この外部導体9のさらに外周に装着され
たシース材10と、このシース材10の外周に装着され
た遮蔽材11と、この遮蔽材11のさらに外周に装着さ
れたシース材12とを有して形成されている。前記通信
導体6は、例えば制御信号を伝送するために好適な軟銅
等により形成されている。前記絶縁体7およびシース材
10,12は、例えばビニル等の合成樹脂材やゴムで形
成されている。前記外部導体9は、例えば銅編組により
形成されている。前記遮蔽材11は、キャブタイヤケー
ブルの特性を生かすため、例えば鉄編組または銅編組で
形成されていて、電磁誘導,電波の反射・干渉から通信
情報を保護するようになっている。
【0017】前記同軸ケーブル13は、図4に示すよう
に、内部の通信導体14と、これの外周に装着された絶
縁体15と、この絶縁体15の外周に装着された外部導
体16と、この外部導体16の外周に装着された絶縁体
17と、この絶縁体17の外周に施された遮蔽材18
と、この遮蔽材18のさらに外周に装着された絶縁体1
9とにより形成されている。前記通信導体14は、例え
ば映像信号を伝送するために好適な軟銅等で形成されて
いる。前記絶縁体15,17,19は、合成樹脂やゴム
等で形成されている。前記外部導体16は、銅編組等に
より形成されている。前記遮蔽材18は、キャブタイヤ
ケーブルの特性を生かすため、鉄編組や銅編組等により
形成されていて、電磁誘導,電波の反射・干渉から映像
信号等を保護するようになっている。
【0018】前記アース線20は、通常のアース線と同
様、例えば軟銅より線を絶縁体で被覆して形成されてい
る。
【0019】前記動力用キャブタイヤケーブル2とツイ
ストペアケーブル5と同軸ケーブル13とアース線20
とをまとめている介在物21には、例えば麻紐が用いら
れている。
【0020】前記抑え巻きテープ22には、ビニルテー
プ等を用い、介在物21のさらに外周に巻き付けて纏束
する。
【0021】前記絶縁被覆23には、軟質ビニルシース
やゴムシース等を用いる。この絶縁被覆23を動力用キ
ャブタイヤケーブル2とツイストペアケーブル5と同軸
ケーブル13とアース線20の一体化物の最外周に装着
し、仕上げている。
【0022】このように構成された動力・通信複合キャ
ブタイヤケーブル1では、電源線3の外周を電気絶縁体
4で被覆した動力線である3本の動力用キャブタイヤケ
ーブル2と、導体6を絶縁体7,介在物8,外部導体
9,シール材10で被覆し、かつ鉄編組または銅編組の
遮蔽材11により被覆することによってキャブタイヤケ
ーブルの特性を生かしつつ、電磁誘導および電波の反射
・干渉から通信情報を保護し、さらにシール材12で被
覆した通信線である2本のツイストペアケーブル5と、
内部導体14を絶縁体15,外部導体16,絶縁体17
で被覆し、かつ鉄編組または銅編組の遮蔽材18により
被覆することによってキャブタイヤケーブルの特性を生
かすとともに、電磁誘導および電波の反射・干渉から通
信情報を保護し、さらに絶縁体19で被覆した他の通信
線である2本の同軸ケーブル13と、1本のアース線2
0とを介在物21および抑え巻きテープ22で一体にま
とめ、さらにその外周に絶縁被覆23を施しているの
で、動力線と通信線間に離隔を取ることができないよう
な場合であっても、動力と大量の通信情報とを正確にか
つ迅速に伝送することができる。また、この実施例にか
かる動力・通信複合キャブタイヤケーブル1を用いるこ
とにより、配線を簡潔に行うことができ、しかも配線工
事を少ない部品および工数で行うことができる。
【0023】次に、図5は動力・通信複合キャブタイヤ
ケーブルを用いた本発明ニューマチックケーソン用土砂
掘削装置の一実施例を示す概念図、図6は同複合ケーブ
ルを自動的に繰り出し・巻き取る複合ケーブル伸縮装置
の一例を示す斜視図である。
【0024】その図5に示すニューマチックケーソン用
土砂掘削装置は、ケーソン躯体25の下部の作業室28
に設置された掘削機34と、ケーソン躯体25の外部に
設けられた電源装置36および操作室37と、この実施
例ではケーソン躯体25の内部に架設されたシャフト3
2の内部に取り付けられた複合ケーブル伸縮装置47
と、前記シャフト32に設けられたジョイントボックス
46に結線されかつ途中は前記複合ケーブル伸縮装置4
7に掛け渡されさらに前記掘削機34に結ばれた動力・
通信複合キャブタイヤケーブル1と、前記電源装置36
とジョイントボックス46とを結ぶ動力用キャブタイヤ
ケーブル44と、前記操作室37内の情報機器であるパ
ーソナルコンピュータ40とジョイントボックス46と
を結ぶツイストペアケーブル44と、同じく操作室37
内のモニタテレビ42とジョイントボックス46とを結
ぶ同軸ケーブル45とを装備している。
【0025】前記ニューマチックケーソンのケーソン躯
体25は、角筒状や円筒状に構成されている。このケー
ソン躯体25の下部には、刃口部26とスラブ27とに
より囲まれた作業室28が形成されている。この作業室
28内には、圧縮空気が送り込まれ、所定の加圧状態に
維持されている。前記スラブ27には、スラブ開口部2
9が形成されている。
【0026】前記スラブ開口部29には、ハッチ容器3
0の下部が連結されている。このハッチ容器30の内部
にはハッチ31が設けられている。また、ハッチ容器3
0の上部には掘削機収納容器として機能する筒状のシャ
フト32が連結されている。このシャフト32は、ケー
ソン躯体25の沈降に伴って順次継ぎ足されるようにな
っている。さらに、このシャフト32の上部にはロック
装置(図示せず)が設けられている。
【0027】一方、前記スラブ27の下面には掘削機用
の走行レール33a,33bが固定されている。この走
行レール33a,33bのスラブ開口部29に相当する
部分は、切欠されており、この部分には別設置の継なぎ
レール(図示せず)が移動して来てリング状に継ながる
ようになっている。
【0028】前記掘削機34は、前記走行レール33
a,33bに移動可能に支持されている。この掘削機3
4は、前記操作室37内の情報機器からの制御情報によ
り遠隔操作され、地山Gを掘削するようになっている。
また、前記作業室28には掘削機用のモニタカメラ35
が設置されている。
【0029】前記電源装置36は、動力用キャブタイヤ
ケーブル43、ジョイントボックス46および動力・通
信複合キャブタイヤケーブル1を通じて掘削機34に電
力を送給するようになっている。
【0030】前記操作室37内には、掘削機34のオペ
レータが座る運転席38と、制御用デスク39と、情報
機器であるパーソナルコンピュータ40と、これの出力
装置であるプリンタ41と、掘削機用の監視機器である
モニタテレビ42等を備えている。前記パーソナルコン
ピュータ40は、ツイストペアケーブル44、ジョイン
トボックス46および動力・通信複合キャブタイヤケー
ブル1を通じて掘削機34に通信情報である制御情報を
伝送するようになっている。前記モニタテレビ42に
は、作業室28内に設置されたモニタカメラ35から動
力・通信複合キャブタイヤケーブル1、ジョイントボッ
クス46および同軸ケーブル45を通じて通信情報であ
る映像信号を伝送するようになっている。
【0031】前記複合ケーブル伸縮装置47は、図5お
よび図6に示すように、ケーブル滑車ガイド49と、複
数個のシーブで形成された定滑車列52と、この定滑車
列52と同数のシーブで形成された動滑車列53とを有
して構成されている。
【0032】前記ケーブル滑車ガイド49は、所定の間
隔をおいて対向配置された2本の部材で形成されてい
る。そして、前記シャフト32の長さ方向に長く配置さ
れており、支持部材48を介してシャフト32の内部に
固定されている。
【0033】前記定滑車列52は、支軸50に回転可能
に取り付けられ、また支軸50を介して前記ケーブル滑
車ガイド49の上部に位置固定されている。
【0034】前記動滑車列53は、支軸51に回転可能
に取り付けられ、さらに支軸51を介してケーブル滑車
ガイド49の長さ方向に、つまり上下方向に移動し得る
ようになっている。
【0035】前記定滑車列52と動滑車列53間には、
動力・通信複合キャブタイヤケーブル1の途中が掛け渡
されており、その動力・通信複合キャブタイヤケーブル
1の一方の端部はジョイントボックス46に結合され、
他方の端部はスラブ開口部29に取り付けられた立滑車
55およびスラブ27の下面に取り付けられた水平滑車
56に掛けられたうえで掘削機34に結ばれている。そ
の結果、掘削機34の移動に伴い、動力・通信複合キャ
ブタイヤケーブル1の他方の端部が引っ張られると、そ
の分動滑車列53が上昇して掘削機34の移動に必要な
長さだけ動力・通信複合キャブタイヤケーブル1が繰り
出され、反対に他方の端部が緩められると、その分動滑
車列53が自重で下降し、動力・通信複合キャブタイヤ
ケーブル1が巻き取られ、たるみが吸収されるようにな
っている。
【0036】前記張力調整手段54は、動滑車列53の
支軸51に吊り下げ支持された重錘で形成されている。
そして、この張力調整手段54は動滑車列53を積極的
に引き下げ、動力・通信複合キャブタイヤケーブル1に
適正な張力を与えるようになっている。なお、この張力
調整手段54は引っ張りばねにより構成してもよく、テ
ンションローラを圧縮ばねで押す構造のものを採用して
もよい。
【0037】前述のごとく構成したニューマチックケー
ソン用土砂掘削装置では、作業室28内に設置された掘
削機34に、ケーソン躯体25の外部に設けられた電源
装置36から動力用キャブタイヤケーブル43、ジョイ
ントボックス46、動力・通信複合キャブタイヤケーブ
ル1を通じて電力を供給し、ケーソン躯体25の外部に
設けられた操作室37内に設置されたパーソナルコンピ
ュータ40からツイストペアケーブル44、ジョイント
ボックス46、動力・通信複合キャブタイヤケーブル1
を通じて制御情報を伝送することによって、前記掘削機
34を遠隔操作する。これにより、掘削機34は走行レ
ール33a,33bに沿って自由に移動し、また制御情
報に従って動作し、地山Gを掘削する。また、掘削機3
4の動作を作業室28内に設置されたモニタカメラ35
により撮像し、その映像信号を動力・通信複合キャブタ
イヤケーブル1、ジョイントボックス46、同軸ケーブ
ル45を通じて操作室37内のモニタテレビ42に伝送
し、モニタテレビ42に映し出すことによって、掘削機
34を監視することができる。
【0038】そして、掘削機34の移動に伴い、動力・
通信複合キャブタイヤケーブル1が引っ張られると、複
合ケーブル伸縮装置47の動滑車列53が上昇し、これ
により動力・通信複合キャブタイヤケーブル1が必要長
さ繰り出される。反対に、動力・通信複合キャブタイヤ
ケーブル1が緩められると、動滑車列53が下降し、動
力・通信複合キャブタイヤケーブル1を巻き取り、たる
みを吸収する。また、前記動力・通信複合キャブタイヤ
ケーブル1は張力調整手段54の作用により、常に適正
張力に保持される。
【0039】さらに、この実施例では前述のごとく構成
した動力・通信複合キャブタイヤケーブル1を利用して
いるので、掘削機34を駆動させるための動力の外に、
大量の通信情報を正確にかつ迅速に伝送することができ
るし、配線を簡潔に行うことができるし、配線工事を少
ない部品および工数で行うこともできる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明動力・通信
複合キャブタイヤケーブルでは少なくとも電源線の外周
を電気絶縁体により被覆した動力線と、通信導体の外周
を電気絶縁体と電磁誘導および電波の反射・干渉を遮断
する遮蔽材とにより被覆した通信線とを一体化している
ので、動力線と通信線間に離隔を取ることが不可能な場
合であっても、動力と大量の通信情報とを正確にかつ迅
速に伝送し得る効果があり、また配線を簡潔に行い得る
効果があり、しかも配線工事を少ない部品および工数で
行い得る効果もある。
【0041】また、本発明ニューマチックケーソン用土
砂掘削装置では、ケーソン躯体の下部の作業室内に、移
動可能に掘削機を設置し、この掘削機と電源装置、同掘
削機とケーソン躯体の外部の操作室の情報機器を、少な
くとも電源線の外周を電気絶縁体により被覆した動力線
と、通信導体の外周を電気絶縁体と電磁誘導および電波
の反射・干渉を遮断する遮蔽材とにより被覆した通信線
とを一体化した動力・通信複合キャブタイヤケーブルに
より接続しているので、作業室内の掘削機に、ケーソン
躯体の外部から1本の複合ケーブルを通じて動力、制御
情報や監視情報等の大量の通信情報を伝送することがで
きる結果、前記掘削機を的確に遠隔操作し得る効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明動力・通信複合キャブタイヤケーブルの
一実施例を示す縦断面図である。
【図2】動力線である動力用キャブタイヤケーブル部分
の拡大縦断面図である。
【図3】通信線であるツイストペアケーブル部分の拡大
縦断面図である。
【図4】他の通信線である同軸ケーブル部分の拡大縦断
面図である。
【図5】動力・通信複合キャブタイヤケーブルを用いた
本発明ニューマチックケーソン用土砂掘削装置の一実施
例を示す概念図である。
【図6】同複合ケーブルを自動的に繰り出し・巻き取る
複合ケーブル伸縮装置の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 動力・通信複合キャブタイヤケーブル 2 動力用キャブタイヤケーブル 3 電源線 4 電気的絶縁体 5 通信線であるツイストペアケーブル 6 通信導体 7 絶縁体 8 介在物 9 外部導体 10 シース材 11 遮蔽材 12 シース材 13 他の通信線である同軸ケーブル 14 通信導体 15 絶縁体 16 外部導体 17 絶縁体 18 遮蔽材 19 絶縁体 20 アース線 21 介在物 22 抑え巻きテープ 23 外周の絶縁被覆 25 ケーソン躯体 26 刃口部 27 スラブ 28 作業室 29 スラブ開口部 30 ハッチ容器 31 ハッチ 32 シャフト 33a,33b 走行レール 34 掘削機 35 モニタカメラ 36 電源装置 37 操作室 38 運転席 39 制御用デスク 40 通信機器であるパーソナルコンピュータ 41 プリンタ 42 モニタテレビ 43 動力用キャブタイヤケーブル 44 ツイストペアケーブル 46 ジョイントボックス 47 複合ケーブル伸縮装置 48 支持部材 49 ケーブル滑車ガイド 50,51 支軸 52 定滑車列 53 動滑車列 54 張力調整手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも電源線の外周を電気絶縁体に
    より被覆した動力線と、通信導体の外周を電気絶縁体と
    電磁誘導および電波の反射・干渉を遮断する遮蔽材とに
    より被覆した通信線とを一体化したことを特徴とする動
    力・通信複合キャブタイヤケーブル。
  2. 【請求項2】 ケーソン躯体の下部の作業室内に、移動
    可能に掘削機を設置し、この掘削機と電源装置、同掘削
    機とケーソン躯体の外部の操作室の情報機器を、少なく
    とも電源線の外周を電気絶縁体により被覆した動力線
    と、通信導体の外周を電気絶縁体と電磁誘導および電波
    の反射・干渉を遮断する遮蔽材とにより被覆した通信線
    とを一体化した動力・通信複合キャブタイヤケーブルに
    より接続したことを特徴とするニューマチックケーソン
    用土砂掘削装置。
JP6104886A 1994-04-18 1994-04-18 ニューマチックケーソン用土砂掘削装置 Expired - Fee Related JP2930864B2 (ja)

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