JPH0728675B2 - ペットフード - Google Patents

ペットフード

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JPH0728675B2
JPH0728675B2 JP4251109A JP25110992A JPH0728675B2 JP H0728675 B2 JPH0728675 B2 JP H0728675B2 JP 4251109 A JP4251109 A JP 4251109A JP 25110992 A JP25110992 A JP 25110992A JP H0728675 B2 JPH0728675 B2 JP H0728675B2
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JP
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pet food
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gelatin
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隆司 渡辺
龍郎 大塚
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Nitta Gelatin Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ペット用に好適なペ
ットフードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、飼い犬に与える人工フードの一つ
として玩具性のあるドッグフードがある。この従来のド
ッグフードはミルクカゼインを主体(60重量%以上)
としゼラチンなどが添加された配合物を成形してなるも
のである。ただ、ミルクカゼインを主体とするドッグフ
ードは、少なくとも130℃以上のかなり高い温度と1
000kg/cm2 程度の高い圧力の成形がなされてお
り、得られたドッグフードは乾燥した非常に硬い骨的な
ものであった。ミルクカゼインを主体とする配合物の場
合、流動性をもたせるのに最低130℃の温度で溶融さ
せる必要があり、そして、適切な形に確実に成形のに高
い圧力が必要となる(特公昭57−39616号公
報)。
【0003】ドッグフードの需要は結構大きいものであ
るため、製造が非常に容易で生産性に向くものであるこ
とが重要なのであるが、成形にかなりの高温・高圧を必
要とするミルクカゼインが主体の従来のドッグフード
は、生産性が優れているとは言い難い。一方、最近、ペ
ットの健康管理や嗜好性を飼い主が重視する傾向が非常
に強くなって来ており、ペットの玩具的要素も加味され
た適切な食感と栄養に富んだ目先の変わったものが望ま
れてきており、ペットフードへの要望が多様化してきて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記事情
に鑑み、生産性に優れるとともに、玩具的要素の食感と
適切な栄養についての多様な要望も満たすペットフード
を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記事情を満たすため、
この発明にかかるペットフードは、ゼラチン:10〜2
5重量%、糖:20〜50重量%、カルシウム化合物:
1〜40重量%、水分:10〜35重量%であって、こ
れら4成分が全体100重量%のうち80重量%以上を
占める配合物を成形してなる構成をとっている。
【0006】以下、この発明をより具体的に説明する。
この発明で使われるゼラチンとしては、一般に、動物の
骨・皮革を原料として製造された粉末状のものが用いら
れる。ゼラチンの配合量は、10〜25重量%の範囲で
あり、10重量%未満ではペットフードの弾力性強化
(ゴム性強化)が不十分で歯ごたえが不足し、25重量
%を越すと弾力性強化が進み過ぎて硬くなりすぎる。
【0007】配合物に使われる糖としては、各種の単糖
類、オリゴ糖、多糖類、例えば、砂糖、水あめ、ぶどう
糖、マルトース、ソルビトール、還元デンプン糖化物、
還元麦芽糖水あめ、分岐オリゴ糖、パラチノース、カッ
プリングシュガー、蜂蜜等が挙げられるが、特に、水あ
めを始め、ソルビトール(還元糖)、マルチトール(還
元糖)、パラチノース(抗う蝕糖)など虫歯の心配の少
ない糖が好ましい。勿論、複数種の糖類を併用してもよ
い。糖の配合量は、20〜50重量%の範囲であり、1
0重量%未満ではペットフードの保水性や配合物の成形
性を十分なものとすることが出来ず、50重量%を越す
と他の必要成分を適切な量だけ確保することが出来なく
なり、適切な食感を持たせられないなどの不都合を招
く。
【0008】製造後のペットフードは糖による保水性の
ため必要な水分が保持され硬くなり過ぎることはない。
また、糖、ゼラチン溶液の配合により各成分がうまく混
ざりあって成形し易い適切な配合物となる。配合物に使
われるカルシウム化合物としては、リン酸カルシウムや
炭酸カルシウム、硫酸カルシウムなどカルシウム摂取性
のよいものが挙げられるが、酸化カルシウムなども挙げ
られる。カルシウム化合物は普通パウダー状のものが使
われる。勿論、複数のカルシウム化合物が併用されるよ
うであってもよい。カルシウム化合物の配合量は、1〜
40重量%(好ましくは5重量%以上)の範囲であり、
1重量%未満ではペットフードの硬さが不十分で歯ごた
えが不足し、40重量%を越すと配合物の流動性が低下
し成形性が悪くなる。
【0009】配合物での水分は、10〜35重量%の範
囲であり、10重量%未満では配合物の流動性が低下し
成形性が悪くなるとともにペットフードも硬くなり過
ぎ、35重量%を越すと、ペットフードが柔らかくなり
過ぎたり、カビが生えやすく日持ちが悪くなったりす
る。なお、この水分の量には、ゼラチン、糖、カルシウ
ム化合物が配合前に含む水分(および後記する添加物が
含む水分)も入っており、したがって、前記ゼラチン、
糖、カルシウム化合物や添加物の量は固形分換算であ
る。
【0010】以上のゼラチン、糖、カルシウム化合物、
1〜40重量%、水分:10〜35重量%であって、こ
れら4成分が全体100重量%のうち80重量%以上を
占める配合物を成形してなる構成をとっている。上記の
4つの基本成分が80重量%未満では要求事項が満足さ
れない。この発明の配合物は、20重量%未満の範囲
で、チーズ、肉、ミルク、植物繊維、消臭剤、ビタミ
ン、鉄分などを添加し、機能性を持たせるようにするこ
とも出来る。
【0011】この発明のペットフードは、例えば、以下
のようにして製造することができる。ゼラチンに水と必
要に応じて添加物を加えて混ぜ合わせゼラチンを膨潤さ
せる一方、別途、水あめなど糖類の溶液を調整したもの
とカルシウム化合物に必要に応じてチーズなどの加えて
混合する。必要に応じてそれぞれ添加物を添加したりす
るとともに、60℃程度の温度で両者を混合し配合物を
得る。60℃の温度では十分な混合が出来ないこともあ
るが、125℃以下の温度で十分な混合が可能である。
また、この時に余分な水分を除去することが出来る。そ
して、得られた配合物を、90℃程度の温度にして配合
物を適当な型に流し込む。配合物は冷却ととともに固化
し、ペットフードが出来あがる。あるいは、型を使う成
形でなく、大きな固まりで固化させて得たものを細断す
るなどして成形するようにしてもよい。
【0012】得られたペットフードでは水分は配合物の
段階より若干目減り(全水分含有量の約10%程度が目
減り)するが、他の成分は特に目減りしない。この発明
のペットフードは、ドッグフードに非常に適している。
【0013】
【作用】この発明のペットフードは、配合物の成形が1
00℃以下の低い温度で格別加圧せずとも行える。この
発明の場合、配合物の組成が適切であるため、100℃
前後以下の低い温度で十分な流動性をもたせられ、圧力
をかけずに単に型に注ぎ固化させるだけでよいという成
形法がとれるのである。チョコレートやゼリーと同様、
実に簡単に製造できるようになる。
【0014】この発明のペットフードは、ゼラチンとカ
ルシウム化合物や水分の適切量の含有で十分かつ適切な
弾力性と硬さが備わり、骨よりも柔らかいが肉などには
ない歯ごたえがあって、玩具的要素も加味した新しい食
感がもたらされる。この発明のペットフードは、ゼラチ
ンとカルシウムの含有により蛋白質とカルシウムウムを
含む栄養のあるフードとなっている。
【0015】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。勿論、
この発明のペットフードは下記の実施例に限らない。 −実施例1− ゼラチンに水を混ぜ合わせゼラチンを膨潤させる一方、
別途、還元麦芽糖水飴(マルチトール)とカルシウム化
合物(DPC:第2リン酸カルシウム)にチーズパウダ
ー(チーズ粉)を混合する。そして、60℃程度の温度
で両者を混合して配合物を得たあと、さらに、90℃程
度に上げて配合物を縦2cm×横4cm深さ1.5cm
の型に流し込み、自然冷却・固化してチーズ風味のペッ
トフードを得た。
【0016】なお、配合物における組成は表1の通りで
ある。配合物の流動性も適切で成形は円滑に行え生産性
は非常に良好であった。また、表2にみるように、手に
よる触診で調べた弾力性・硬さも適当であって保存性も
非常に良好であった。なお、保存性は常温で1ケ月間放
置した後、全く変化無し(○)、バクテリアの増殖有り
(×)で評価した。
【0017】−実施例2− 配合物における組成が表1の通りである他は、実施例1
と同様にしてペットフードを得た。配合物の流動性も適
切で成形は円滑に行え生産性は非常に良好であった。ま
た、手による触診で調べた弾力性・硬さも適当であって
保存性も非常に良好であった。
【0018】−実施例3− 配合物における組成が表1の通りである他は、実施例1
と同様にしてペットフードを得た。配合物の流動性も適
切で成形は円滑に行え生産性は非常に良好であった。ま
た、手による触診で調べた弾力性・硬さも適当であって
保存性も非常に良好であった。
【0019】−実施例4− 配合物における組成が表1の通りである他は、実施例1
と同様にしてペットフードを得た。配合物の流動性も適
切で成形は円滑に行え生産性は非常に良好であった。ま
た、手による触診で調べた弾力性・硬さも適当であって
保存性も非常に良好であった。
【0020】−実施例5− 配合物における組成が表1の通りである他は、実施例1
と同様にしてペットフードを得た。配合物の流動性も割
りと適切で成形は円滑に行え生産性は良好であった。ま
た、手による触診で調べた弾力性・硬さも適当であって
保存性も良好であった。
【0021】−実施例6− 配合物における組成が表1の通りである他は、実施例1
と同様にしてペットフードを得た。配合物の流動性も適
切で成形は円滑に行え生産性は非常に良好であった。ま
た、手による触診で調べた弾力性・硬さも適当であって
保存性も良好であった。
【0022】−実施例7− 配合物における組成が表1の通り(消臭剤が添加されて
いる)である他は、実施例1と同様にしてペットフード
を得た。配合物の流動性も適切で成形は円滑に行え生産
性は非常に良好であった。また、手による触診で調べた
弾力性・硬さも適当であって保存性も非常に良好であっ
た。
【0023】なお、消臭剤としては3つのポリフェノー
ル系消臭剤(三井農林(株)製:ポリフェノンG,ポリ
フェノン30、白井松新薬(株)製フレッシュライマツ
SF−500G)を併用した。 −比較例1− 配合物における組成が表1の通りである他は、実施例1
と同様にしてペットフードを得た。ゼラチンの量が適切
でなく、生産性は十分でなかった。
【0024】−比較例2− 配合物における組成が表1の通りである他は、実施例1
と同様にしてペットフードを得た。生産性はそれほど悪
くはない(但し、ゼラチンの溶解は困難となる)が、ゼ
ラチンの量や糖の量や水分量が適切でなく、保存性は十
分でなかった。 −比較例3− 配合物における組成が表1の通り(消臭剤が添加されて
いる)である他は、実施例1と同様にしてペットフード
を得た。カルシウム化合物の量が適切でなく、生産性は
十分でなかった。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【発明の効果】この発明のペットフードは、配合物の成
形が100℃以下の低い温度で格別加圧せずとも行える
ため、生産性に優れており、ペットフードでは大量の消
費が予想されるため生産性に優れるということは商品適
性があることになり、その上、十分かつ適切な弾力性と
硬さが備わっているため、玩具的要素も加味した新しい
食感がもたらされ、しかも、蛋白質とカルシウムウムを
含む栄養のあるフードとなっており、非常に有用であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゼラチン:10〜25重量%、糖:20
    〜50重量%、カルシウム化合物:1〜40重量%、水
    分:10〜35重量%であって、これら4成分が全体1
    00重量%のうち80重量%以上を占める配合物を成形
    してなるペットフード。
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