JPH07286543A - 内燃機関の燃料噴射量制御装置 - Google Patents
内燃機関の燃料噴射量制御装置Info
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- JPH07286543A JPH07286543A JP7896794A JP7896794A JPH07286543A JP H07286543 A JPH07286543 A JP H07286543A JP 7896794 A JP7896794 A JP 7896794A JP 7896794 A JP7896794 A JP 7896794A JP H07286543 A JPH07286543 A JP H07286543A
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- fuel
- temperature
- fuel temperature
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- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明はインナーカム方式の燃料ポンプを用い
た内燃機関の燃料噴射量制御装置に関し、燃料吸入ギャ
ラリに直接燃料温度検出手段を設けることなく精度の高
い温度補正を行うことを目的とする。 【構成】燃料ポンプに流入する燃料の燃料温度を検出す
る燃料温度検出手段(A1)と、内燃機関の機関状態を検出
する機関状態検出手段(A2)と、機関状態検出手段(A2)が
検出した内燃機関の機関状態に適合したスピル量を演算
するスピル量演算手段(A3)と、燃料温度検出手段(A1)で
検出される燃料温度を機関状態検出手段(A2)が検出する
機関状態に応じて補正してプランジャ室内の燃料温度を
予想するプランジャ室内燃料温度予想手段(A4)と、スピ
ル量演算手段(A3)で演算される演算値をプランジャ室内
燃料温度予想手段(A4)により予想された燃料温度に応じ
て補正するスピル量補正手段(A5)とを設ける。
た内燃機関の燃料噴射量制御装置に関し、燃料吸入ギャ
ラリに直接燃料温度検出手段を設けることなく精度の高
い温度補正を行うことを目的とする。 【構成】燃料ポンプに流入する燃料の燃料温度を検出す
る燃料温度検出手段(A1)と、内燃機関の機関状態を検出
する機関状態検出手段(A2)と、機関状態検出手段(A2)が
検出した内燃機関の機関状態に適合したスピル量を演算
するスピル量演算手段(A3)と、燃料温度検出手段(A1)で
検出される燃料温度を機関状態検出手段(A2)が検出する
機関状態に応じて補正してプランジャ室内の燃料温度を
予想するプランジャ室内燃料温度予想手段(A4)と、スピ
ル量演算手段(A3)で演算される演算値をプランジャ室内
燃料温度予想手段(A4)により予想された燃料温度に応じ
て補正するスピル量補正手段(A5)とを設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の燃料噴射量制
御装置に係り、特にインナーカム方式の燃料ポンプを用
いた内燃機関の燃料噴射量制御装置に関する。
御装置に係り、特にインナーカム方式の燃料ポンプを用
いた内燃機関の燃料噴射量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ディーゼルエンジンの燃料噴
射量制御に関する技術が種々提案されており、そのひと
つとして特開平1−290945号公報に開示されたも
のがある。
射量制御に関する技術が種々提案されており、そのひと
つとして特開平1−290945号公報に開示されたも
のがある。
【0003】同公報に開示されたディーゼルエンジンの
燃料噴射量制御装置は、いわゆるフェースカム方式の燃
料ポンプに対応したものであり、噴射される燃料の温度
を測定する燃料温度センサを設けている。そして、この
燃料温度センサにより燃料温度を検出し、燃料温度に基
づき燃料噴射量を補正することにより適正燃料噴射量制
御を行うよう構成されている。
燃料噴射量制御装置は、いわゆるフェースカム方式の燃
料ポンプに対応したものであり、噴射される燃料の温度
を測定する燃料温度センサを設けている。そして、この
燃料温度センサにより燃料温度を検出し、燃料温度に基
づき燃料噴射量を補正することにより適正燃料噴射量制
御を行うよう構成されている。
【0004】このように、燃料温度に基づき燃料噴射量
を補正するのは次の理由による。即ち、一般に燃料の温
度変化に伴い燃料の粘性が変化することが知られてお
り、燃料の粘性が変化するとディーゼルエンジンの燃料
噴射量も変動してしまう。このため、燃料温度を検出
し、検出された燃料温度に応じて燃料噴射量を補正する
ことにより、燃料の粘性変化に拘わらず適正な燃料噴射
量制御を行うことが可能となる。
を補正するのは次の理由による。即ち、一般に燃料の温
度変化に伴い燃料の粘性が変化することが知られてお
り、燃料の粘性が変化するとディーゼルエンジンの燃料
噴射量も変動してしまう。このため、燃料温度を検出
し、検出された燃料温度に応じて燃料噴射量を補正する
ことにより、燃料の粘性変化に拘わらず適正な燃料噴射
量制御を行うことが可能となる。
【0005】一方、燃料噴射量の補正を精度よく行うた
めには燃料温度を精度よく検出する必要があり、よって
燃料温度センサの配設位置の選定は燃料噴射量制御の精
度を向上させる面から重要である。燃料温度センサの配
設位置として最も望ましい位置は、燃料が圧縮されるプ
ランジャ室(高圧室)から燃料噴射弁に至るまでの位置
である。しかるに、この位置は燃圧を高く維持したい部
位であり、燃料温度センサを設けることにより燃圧の低
下が想像されるためこの位置に燃料温度センサを設ける
ことは現実的ではない。
めには燃料温度を精度よく検出する必要があり、よって
燃料温度センサの配設位置の選定は燃料噴射量制御の精
度を向上させる面から重要である。燃料温度センサの配
設位置として最も望ましい位置は、燃料が圧縮されるプ
ランジャ室(高圧室)から燃料噴射弁に至るまでの位置
である。しかるに、この位置は燃圧を高く維持したい部
位であり、燃料温度センサを設けることにより燃圧の低
下が想像されるためこの位置に燃料温度センサを設ける
ことは現実的ではない。
【0006】このため、フェースカム方式の燃料ポンプ
では燃料温度センサの配設位置はポンプハウジングに形
成されたポンプ室内に選定されいてた。ポンプ室内の燃
料温度と、プランジャ室で加圧されることにより発熱し
た燃料温度とは相関関係を有しており、ポンプ室内の燃
料温度を検出することにより燃料噴射弁に向け圧送され
る燃料温度を求めることができる。また、フェースカム
方式の燃料ポンプでは、ポンプ室が比較的大きな容積を
有しており、またポンプハウジングの比較的浅い位置に
あるため、燃料温度センサを容易に設けることができ
た。
では燃料温度センサの配設位置はポンプハウジングに形
成されたポンプ室内に選定されいてた。ポンプ室内の燃
料温度と、プランジャ室で加圧されることにより発熱し
た燃料温度とは相関関係を有しており、ポンプ室内の燃
料温度を検出することにより燃料噴射弁に向け圧送され
る燃料温度を求めることができる。また、フェースカム
方式の燃料ポンプでは、ポンプ室が比較的大きな容積を
有しており、またポンプハウジングの比較的浅い位置に
あるため、燃料温度センサを容易に設けることができ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、インナーカ
ム方式の燃料ポンプの場合、フェースカム方式の燃料ポ
ンプにおけるポンプ室と対応する燃料吸入ギャラリは、
インナーカム方式の構造上ポンプハウジングの内部の深
い位置に形成されており、その容積もフェースカム方式
の燃料ポンプにおけるポンプ室に比べて小さい構造とさ
れていた。
ム方式の燃料ポンプの場合、フェースカム方式の燃料ポ
ンプにおけるポンプ室と対応する燃料吸入ギャラリは、
インナーカム方式の構造上ポンプハウジングの内部の深
い位置に形成されており、その容積もフェースカム方式
の燃料ポンプにおけるポンプ室に比べて小さい構造とさ
れていた。
【0008】このため、燃料吸入ギャラリに燃料温度セ
ンサを直接設けるのが困難であり、また容積が小さいこ
とにより燃料ポンプの稼働に伴い燃料吸入ギャラリ内の
温度は大きく変化してしまい、精度の高い温度補正を行
うことができないという問題点があった。
ンサを直接設けるのが困難であり、また容積が小さいこ
とにより燃料ポンプの稼働に伴い燃料吸入ギャラリ内の
温度は大きく変化してしまい、精度の高い温度補正を行
うことができないという問題点があった。
【0009】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、燃料温度検出手段で検出される燃料温度を機関状
態検出手段が検出する機関状態に応じて補正してプラン
ジャ室内の燃料温度を予想し、この予想された燃料温度
に応じてスピル量を補正することにより、燃料吸入ギャ
ラリに直接燃料温度検出手段を設けることなく精度の高
い温度補正を行うことを可能にした内燃機関の燃料噴射
量制御装置を提供することを目的とする。
あり、燃料温度検出手段で検出される燃料温度を機関状
態検出手段が検出する機関状態に応じて補正してプラン
ジャ室内の燃料温度を予想し、この予想された燃料温度
に応じてスピル量を補正することにより、燃料吸入ギャ
ラリに直接燃料温度検出手段を設けることなく精度の高
い温度補正を行うことを可能にした内燃機関の燃料噴射
量制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
ある。
ある。
【0011】同図に示されるように、上記課題を解決す
るために本発明では、インナーカム方式の燃料ポンプを
用いた内燃機関の燃料噴射量制御装置において、燃料ポ
ンプに流入する燃料の燃料温度を検出する燃料温度検出
手段(A1)と、内燃機関の機関状態を検出する機関状態検
出手段(A2)と、該機関状態検出手段(A2)が検出した内燃
機関の機関状態に適合したスピル量を演算するスピル量
演算手段(A3)と、上記燃料温度検出手段(A1)で検出され
る燃料温度を機関状態検出手段(A2)が検出する機関状態
に応じて補正してプランジャ室内の燃料温度を予想する
プランジャ室内燃料温度予想手段(A4)と、上記スピル量
演算手段(A3)で演算される演算値をプランジャ室内燃料
温度予想手段(A4)により予想された燃料温度に応じて補
正するスピル量補正手段(A5)とを設けたことを特徴とす
るものである。
るために本発明では、インナーカム方式の燃料ポンプを
用いた内燃機関の燃料噴射量制御装置において、燃料ポ
ンプに流入する燃料の燃料温度を検出する燃料温度検出
手段(A1)と、内燃機関の機関状態を検出する機関状態検
出手段(A2)と、該機関状態検出手段(A2)が検出した内燃
機関の機関状態に適合したスピル量を演算するスピル量
演算手段(A3)と、上記燃料温度検出手段(A1)で検出され
る燃料温度を機関状態検出手段(A2)が検出する機関状態
に応じて補正してプランジャ室内の燃料温度を予想する
プランジャ室内燃料温度予想手段(A4)と、上記スピル量
演算手段(A3)で演算される演算値をプランジャ室内燃料
温度予想手段(A4)により予想された燃料温度に応じて補
正するスピル量補正手段(A5)とを設けたことを特徴とす
るものである。
【0012】
【作用】本発明では、燃料温度検出手段(A1)は燃料ポン
プに流入する燃料の燃料温度を検出する構成とされてい
る。従って、燃料温度検出手段(A1)を燃料ポンプの燃料
流入口に設けることが可能となり、またこの燃料流入口
は一般に燃料ポンプのポンプハウジングの浅い位置或い
は外部に開口した状態となっているため、燃料温度検出
手段(A1)を燃料ポンプに容易に取り付けることができ
る。
プに流入する燃料の燃料温度を検出する構成とされてい
る。従って、燃料温度検出手段(A1)を燃料ポンプの燃料
流入口に設けることが可能となり、またこの燃料流入口
は一般に燃料ポンプのポンプハウジングの浅い位置或い
は外部に開口した状態となっているため、燃料温度検出
手段(A1)を燃料ポンプに容易に取り付けることができ
る。
【0013】また、燃料温度検出手段(A1)により検出さ
れる燃料温度は、プランジャ室内における燃料温度と異
なるが、燃料ポンプに流入する燃料の燃料温度を機関状
態に応じて補正することによりプランジャ室内の燃料温
度を予想することは可能である。このため、プランジャ
室内燃料温度予想手段(A4)を設け、燃料温度検出手段(A
1)で検出される燃料温度を機関状態検出手段(A2)が検出
する機関状態に応じて補正してプランジャ室内の燃料温
度を求める構成としている。
れる燃料温度は、プランジャ室内における燃料温度と異
なるが、燃料ポンプに流入する燃料の燃料温度を機関状
態に応じて補正することによりプランジャ室内の燃料温
度を予想することは可能である。このため、プランジャ
室内燃料温度予想手段(A4)を設け、燃料温度検出手段(A
1)で検出される燃料温度を機関状態検出手段(A2)が検出
する機関状態に応じて補正してプランジャ室内の燃料温
度を求める構成としている。
【0014】上記構成とすることにより、燃料温度検出
手段(A1)の燃料ポンプに対する取り付け容易性を実現し
つつ、かつプランジャ室内の燃料温度を求めることが可
能となる。
手段(A1)の燃料ポンプに対する取り付け容易性を実現し
つつ、かつプランジャ室内の燃料温度を求めることが可
能となる。
【0015】更に、スピル量補正手段(A5)は、スピル量
演算手段(A3)で演算される演算値をプランジャ室内燃料
温度予想手段(A4)により予想された燃料温度に応じて補
正するため、精度の高い燃料噴射量制御を行うことがで
きる。
演算手段(A3)で演算される演算値をプランジャ室内燃料
温度予想手段(A4)により予想された燃料温度に応じて補
正するため、精度の高い燃料噴射量制御を行うことがで
きる。
【0016】
【実施例】次に本発明の実施例について図面と共に説明
する。
する。
【0017】図2は、本発明の一実施例である燃料噴射
装置(燃料噴射ポンプ)1を示す概略構成図である。燃
料噴射ポンプ1はインナカム式分配型燃料噴射ポンプで
あり、フィードポンプ2により燃料タンク3からポンプ
低圧側通路6に汲み上げた燃料をポンプ高圧側通路4を
経て燃料吸入ギャラリ(燃料低圧室)5に取り込み、後
述する電磁スピル弁16を開閉制御することにより噴射
時期と噴射量を調節した高圧燃料をデリバリバルブ7か
ら内燃機関(ディーゼルエンジン)の噴射ノズル9に圧
送する構成とされている。
装置(燃料噴射ポンプ)1を示す概略構成図である。燃
料噴射ポンプ1はインナカム式分配型燃料噴射ポンプで
あり、フィードポンプ2により燃料タンク3からポンプ
低圧側通路6に汲み上げた燃料をポンプ高圧側通路4を
経て燃料吸入ギャラリ(燃料低圧室)5に取り込み、後
述する電磁スピル弁16を開閉制御することにより噴射
時期と噴射量を調節した高圧燃料をデリバリバルブ7か
ら内燃機関(ディーゼルエンジン)の噴射ノズル9に圧
送する構成とされている。
【0018】燃料噴射ポンプ1の内部は、ポンプハウジ
ング11に形成された円筒状のシリンダ12、このシリ
ンダ12の内周面に回動自在に嵌装されて燃料通路の切
替を行なうロータ13、このロータ13に形成されるプ
ランジャ室(燃料加圧室)14、プランジャ室14で加
圧された燃料をロータ13内の燃料通路から溢流させる
電磁スピル弁16等から構成されている。
ング11に形成された円筒状のシリンダ12、このシリ
ンダ12の内周面に回動自在に嵌装されて燃料通路の切
替を行なうロータ13、このロータ13に形成されるプ
ランジャ室(燃料加圧室)14、プランジャ室14で加
圧された燃料をロータ13内の燃料通路から溢流させる
電磁スピル弁16等から構成されている。
【0019】シリンダ12の内部には、燃料吸入ギャラ
リ5からプランジャ室14に燃料を供給するための吸入
通路21、プランジャ室14で加圧された燃料をデリバ
リバルブ7に圧送するための吐出通路22、燃料噴射量
を調節するためにプランジャ室14で加圧された燃料を
電磁スピル弁16に導くスピル通路23、及び電磁スピ
ル弁16が開弁することによりプランジャ室14で加圧
された燃料を燃料吸入ギャラリ5に流入させる再循環燃
料通路10がそれぞれ設けられ、これらの内通路21,
22,23は、シリンダ内周壁面にて摺動するロータ小
径部13aの外周面にそれぞれ開口されている。
リ5からプランジャ室14に燃料を供給するための吸入
通路21、プランジャ室14で加圧された燃料をデリバ
リバルブ7に圧送するための吐出通路22、燃料噴射量
を調節するためにプランジャ室14で加圧された燃料を
電磁スピル弁16に導くスピル通路23、及び電磁スピ
ル弁16が開弁することによりプランジャ室14で加圧
された燃料を燃料吸入ギャラリ5に流入させる再循環燃
料通路10がそれぞれ設けられ、これらの内通路21,
22,23は、シリンダ内周壁面にて摺動するロータ小
径部13aの外周面にそれぞれ開口されている。
【0020】燃料を分配するロータ小径部13aには、
プランジャ室14に供給される燃料を吸入通路21から
導入する吸入ポート31、プランジャ室14で加圧され
た高圧燃料を吐出通路22に吐出する吐出ポート32、
燃料噴射量の調節のためにスピル通路23に燃料を排出
するスピルポート33等が夫々設けられている。
プランジャ室14に供給される燃料を吸入通路21から
導入する吸入ポート31、プランジャ室14で加圧され
た高圧燃料を吐出通路22に吐出する吐出ポート32、
燃料噴射量の調節のためにスピル通路23に燃料を排出
するスピルポート33等が夫々設けられている。
【0021】また、ポンプハウジング11に形成された
ポンプ室15にはロータ小径部13aより外径が大きく
形成された燃料加圧部としてのロータ大径部13bが配
設されている。このロータ大径部13bには、径方向に
直交する2本の貫通孔35が開口され、それぞれの貫通
孔35に2個合計4個のプランジャ36が径方向に摺動
自在に嵌合され、これらのプランジャ36の内端面間に
プランジャ室14が形成される。
ポンプ室15にはロータ小径部13aより外径が大きく
形成された燃料加圧部としてのロータ大径部13bが配
設されている。このロータ大径部13bには、径方向に
直交する2本の貫通孔35が開口され、それぞれの貫通
孔35に2個合計4個のプランジャ36が径方向に摺動
自在に嵌合され、これらのプランジャ36の内端面間に
プランジャ室14が形成される。
【0022】プランジャ36の径外方向の外端面には、
ローラ39を回転自在に保持するローラシュー38がシ
ュー案内溝に径方向に摺動自在に配設されている。ロー
ラ39の径外方向にはインナカム40の内周面が当接
し、その内周面の円周方向にカム山が形成されている。
プランジャ室14の燃料圧力および遠心力により径外方
向に付勢されるプランジャ36は、その一端によってロ
ーラシュー38を介してローラ39をインナカム40の
内周面に形成されたカム面に押圧接触している。
ローラ39を回転自在に保持するローラシュー38がシ
ュー案内溝に径方向に摺動自在に配設されている。ロー
ラ39の径外方向にはインナカム40の内周面が当接
し、その内周面の円周方向にカム山が形成されている。
プランジャ室14の燃料圧力および遠心力により径外方
向に付勢されるプランジャ36は、その一端によってロ
ーラシュー38を介してローラ39をインナカム40の
内周面に形成されたカム面に押圧接触している。
【0023】また、上記構成においてロータ13の回転
によりプランジャ36が径外方向へ移動する燃料吸入行
程において吸入通路21と吸入ポート31とが連通し、
圧縮行程において吸入通路21と吸入ポート31が閉じ
るように配置されている。更に、ロータ13の吐出ポー
ト32は吐出行程においてシリンダ12の吐出通路22
と連通される。この吐出通路22はデリバリバルブ7に
連通される。デリバリバルブ7にはパイプ8が接続さ
れ、このパイプ8の他端はディーゼルエンジンに搭載さ
れる噴射ノズル9と接続されている。
によりプランジャ36が径外方向へ移動する燃料吸入行
程において吸入通路21と吸入ポート31とが連通し、
圧縮行程において吸入通路21と吸入ポート31が閉じ
るように配置されている。更に、ロータ13の吐出ポー
ト32は吐出行程においてシリンダ12の吐出通路22
と連通される。この吐出通路22はデリバリバルブ7に
連通される。デリバリバルブ7にはパイプ8が接続さ
れ、このパイプ8の他端はディーゼルエンジンに搭載さ
れる噴射ノズル9と接続されている。
【0024】スピル通路23の下流の燃料通路には、電
磁スピル弁16が配置され、この電磁スピル弁16によ
りスピル通路23と燃料吸入ギャラリ5とを接続する再
循環燃料通路10の連通または遮断が行なわれる。電磁
スピル弁16は、ディーゼルエンジンの運転状態を示す
信号、例えばアクセル開度センサ73からの信号、回転
数センサ79からの信号等を基にして駆動制御される。
磁スピル弁16が配置され、この電磁スピル弁16によ
りスピル通路23と燃料吸入ギャラリ5とを接続する再
循環燃料通路10の連通または遮断が行なわれる。電磁
スピル弁16は、ディーゼルエンジンの運転状態を示す
信号、例えばアクセル開度センサ73からの信号、回転
数センサ79からの信号等を基にして駆動制御される。
【0025】そして、電磁スピル弁16が開弁すること
によりスピル通路23と再循環燃料通路10とが連通さ
れると、スピル通路23を介して圧送されてくるプラン
ジャ室15で加圧された燃料は、再循環燃料通路10を
通り燃料吸入ギャラリ5に流入する(この燃料吸入ギャ
ラリ5に流入する燃料をスピル燃料という)。よって燃
料吸入ギャラリ5にはフィードポンプ2により燃料タン
ク3内の燃料が供給されると共に、再循環燃料通路10
を介してスピル燃料も供給される。このように、燃料吸
入ギャラリ5に導入されるスピル燃料はプランジャ室1
4で加圧されることにより高温となっている。
によりスピル通路23と再循環燃料通路10とが連通さ
れると、スピル通路23を介して圧送されてくるプラン
ジャ室15で加圧された燃料は、再循環燃料通路10を
通り燃料吸入ギャラリ5に流入する(この燃料吸入ギャ
ラリ5に流入する燃料をスピル燃料という)。よって燃
料吸入ギャラリ5にはフィードポンプ2により燃料タン
ク3内の燃料が供給されると共に、再循環燃料通路10
を介してスピル燃料も供給される。このように、燃料吸
入ギャラリ5に導入されるスピル燃料はプランジャ室1
4で加圧されることにより高温となっている。
【0026】ところで、燃料の粘性は燃料の温度変化に
伴い変化するため、燃料の粘性変化に拘わらず適正な燃
料噴射量制御を行うためには燃料の温度を検出しこれに
基づき燃料噴射量を補正する必要がある。この燃料温度
センサの配設位置として理想的な位置としては、燃料吸
入ギャラリ5,吐出通路22等が考えられるが、前記し
たように、燃料吸入ギャラリ5の配設位置は燃料温度セ
ンサを配設し難いポンプハウジング1の内部の深い位置
であり、また吐出通路22は燃圧の低下を少しでも小さ
くしたい部位であり燃圧を下げる要因となる燃料温度セ
ンサをこの吐出通路22に配設することは現実的ではな
い。
伴い変化するため、燃料の粘性変化に拘わらず適正な燃
料噴射量制御を行うためには燃料の温度を検出しこれに
基づき燃料噴射量を補正する必要がある。この燃料温度
センサの配設位置として理想的な位置としては、燃料吸
入ギャラリ5,吐出通路22等が考えられるが、前記し
たように、燃料吸入ギャラリ5の配設位置は燃料温度セ
ンサを配設し難いポンプハウジング1の内部の深い位置
であり、また吐出通路22は燃圧の低下を少しでも小さ
くしたい部位であり燃圧を下げる要因となる燃料温度セ
ンサをこの吐出通路22に配設することは現実的ではな
い。
【0027】一方、上記のロータ大径部13bには図示
しないパルサが配設されており、このパルサに対向する
よう回転数センサ79が配設されている。この回転数セ
ンサ79で検出された回転数信号は制御装置71(以
下、ECUという)に入力される。このECU71は、
上記の回転数センサ79及び後述する各種センサ信号に
基づいてディーゼルエンジンの運転状態を検知し、この
運転状態から電磁スピル開弁時期を算出して電磁スピル
弁16の開閉制御を行う。
しないパルサが配設されており、このパルサに対向する
よう回転数センサ79が配設されている。この回転数セ
ンサ79で検出された回転数信号は制御装置71(以
下、ECUという)に入力される。このECU71は、
上記の回転数センサ79及び後述する各種センサ信号に
基づいてディーゼルエンジンの運転状態を検知し、この
運転状態から電磁スピル開弁時期を算出して電磁スピル
弁16の開閉制御を行う。
【0028】ディーゼルエンジンの回転によってロータ
13が回転されると、プランジャ36がインナカム40
のカムプロフィールに沿って径方向に往復動しプランジ
ャ室14に燃料吸入ギャラリ5から燃料を吸入する吸入
行程とプランジャ室14からデリバリバルブ7を経て高
圧燃料をノズルに送出する圧送行程とを繰り返し、これ
に同期して電磁スピル弁16により溢流時期(スピル時
期)の調整、即ち燃料噴射量の制御がなされる。
13が回転されると、プランジャ36がインナカム40
のカムプロフィールに沿って径方向に往復動しプランジ
ャ室14に燃料吸入ギャラリ5から燃料を吸入する吸入
行程とプランジャ室14からデリバリバルブ7を経て高
圧燃料をノズルに送出する圧送行程とを繰り返し、これ
に同期して電磁スピル弁16により溢流時期(スピル時
期)の調整、即ち燃料噴射量の制御がなされる。
【0029】一方、再循環燃料通路10に接続された配
管18a、及びロータ大径部13bが配設されるポンプ
室15にはオーバーフローバルブ18,19が夫々配設
されている。オーバーフローバルブ18は再循環燃料通
路10内の圧力が所定値以上となった時に燃料を還流配
管20(破線で示す)を介して燃料タンク3に戻す構成
とされている。また、オーバーフローバルブ19は、ポ
ンプ室15内の燃圧が所定値以上となった時に燃料を還
流配管20を介して燃料タンク3に戻す構成とされてい
る。
管18a、及びロータ大径部13bが配設されるポンプ
室15にはオーバーフローバルブ18,19が夫々配設
されている。オーバーフローバルブ18は再循環燃料通
路10内の圧力が所定値以上となった時に燃料を還流配
管20(破線で示す)を介して燃料タンク3に戻す構成
とされている。また、オーバーフローバルブ19は、ポ
ンプ室15内の燃圧が所定値以上となった時に燃料を還
流配管20を介して燃料タンク3に戻す構成とされてい
る。
【0030】また、電磁スピル弁16の上部にはスピル
弁上部室25が形成されており、このスピル弁上部室2
5は接続配管26を介してポンプ室15と接続されてい
る。スピル通路23を介して電磁スピル弁16に圧送さ
れた燃料の一部はこのスピル弁上部室25に流入する構
成とされており、流入した燃料は接続配管26を通りポ
ンプ室15に流入する。ポンプ室15に流入した燃料は
ローラシュー38,ローラ39,インナカム40の摺接
部分の潤滑油として機能する。
弁上部室25が形成されており、このスピル弁上部室2
5は接続配管26を介してポンプ室15と接続されてい
る。スピル通路23を介して電磁スピル弁16に圧送さ
れた燃料の一部はこのスピル弁上部室25に流入する構
成とされており、流入した燃料は接続配管26を通りポ
ンプ室15に流入する。ポンプ室15に流入した燃料は
ローラシュー38,ローラ39,インナカム40の摺接
部分の潤滑油として機能する。
【0031】また、燃料吸入ギャラリ5にはアキュムレ
ータ27が配設されている。このアキュムレータ27の
圧力室には、シリンダ12及びスピル弁上部室25内の
燃料圧力が印加される構成とされており、燃料燃圧に応
じて燃料吸入ギャラリ5内の燃圧(即ち、フィードポン
プ2から圧送されてきた燃料の圧力)を所定値に保つ構
成とされている。
ータ27が配設されている。このアキュムレータ27の
圧力室には、シリンダ12及びスピル弁上部室25内の
燃料圧力が印加される構成とされており、燃料燃圧に応
じて燃料吸入ギャラリ5内の燃圧(即ち、フィードポン
プ2から圧送されてきた燃料の圧力)を所定値に保つ構
成とされている。
【0032】ここでポンプ高圧側通路4に注目すると、
このポンプ高圧側通路4には燃料温度センサ78が配設
されている。この燃料温度センサ78はポンプ高圧側通
路4内の燃料温度を検出し、検出した燃料温度をECU
71に送信する構成とされている。
このポンプ高圧側通路4には燃料温度センサ78が配設
されている。この燃料温度センサ78はポンプ高圧側通
路4内の燃料温度を検出し、検出した燃料温度をECU
71に送信する構成とされている。
【0033】前記したように、ポンプ高圧側通路4はフ
ィードポンプ2で汲み上げられた燃料タンク3内の燃料
を燃料吸入ギャラリ5まで導く配管であり、よってその
配設位置をポンプハウジング11の比較的外面に近い位
置とすることができる。従って、ポンプ高圧側通路4に
対して燃料温度センサ78を容易に配設することがで
き、また燃料温度センサ78を配設することにより燃料
吸入ギャラリ5,ロータ13,プランジャ36等の燃料
噴射ポンプ1の基幹構成要素が影響を受けることはな
く、燃料噴射ポンプ1が大型化してしまうようなことも
ない。更に、ポンプ高圧側通路4の配設位置はプランジ
ャ室14に対して上流側であるため、燃料温度センサ7
8をポンプ高圧側通路4に配設してもプランジャ室14
で加圧された燃料の燃圧が低下するようなこともない。
ィードポンプ2で汲み上げられた燃料タンク3内の燃料
を燃料吸入ギャラリ5まで導く配管であり、よってその
配設位置をポンプハウジング11の比較的外面に近い位
置とすることができる。従って、ポンプ高圧側通路4に
対して燃料温度センサ78を容易に配設することがで
き、また燃料温度センサ78を配設することにより燃料
吸入ギャラリ5,ロータ13,プランジャ36等の燃料
噴射ポンプ1の基幹構成要素が影響を受けることはな
く、燃料噴射ポンプ1が大型化してしまうようなことも
ない。更に、ポンプ高圧側通路4の配設位置はプランジ
ャ室14に対して上流側であるため、燃料温度センサ7
8をポンプ高圧側通路4に配設してもプランジャ室14
で加圧された燃料の燃圧が低下するようなこともない。
【0034】但し、ポンプ高圧側通路4内の燃料温度は
再循環燃料の温度の影響を受けていないため、燃料温度
センサ78により検出された燃料温度をそのまま燃料噴
射制御処理に用いることはできない。このため、本実施
例では燃料温度センサ78により検出されるポンプ高圧
側通路4内の燃料温度及びディーゼルエンジンの運転状
態に基づき再循環燃料の温度影響分を補正して、実際の
燃料吸入ギャラリ5,プランジャ室14内の燃料温度を
予想し、この予想された燃料温度に基づき燃料噴射制御
を行うことを特徴とするものである。この燃料温度セン
サ78により検出された燃料温度等に基づく燃料温度予
想処理、及びこの予想された燃料温度に基づく燃料噴射
制御については、説明の便宜上後述する。
再循環燃料の温度の影響を受けていないため、燃料温度
センサ78により検出された燃料温度をそのまま燃料噴
射制御処理に用いることはできない。このため、本実施
例では燃料温度センサ78により検出されるポンプ高圧
側通路4内の燃料温度及びディーゼルエンジンの運転状
態に基づき再循環燃料の温度影響分を補正して、実際の
燃料吸入ギャラリ5,プランジャ室14内の燃料温度を
予想し、この予想された燃料温度に基づき燃料噴射制御
を行うことを特徴とするものである。この燃料温度セン
サ78により検出された燃料温度等に基づく燃料温度予
想処理、及びこの予想された燃料温度に基づく燃料噴射
制御については、説明の便宜上後述する。
【0035】続いて、ECU71の構成について図3を
用いて説明する。前記したように、ECU71は電磁ス
ピル弁16の駆動制御を行うと共に、ディーゼルエンジ
ンの運転状態を検出する各種センサから供給される信号
に基づきディーゼルエンジンを最適稼働させるための種
々の制御を行うものである。
用いて説明する。前記したように、ECU71は電磁ス
ピル弁16の駆動制御を行うと共に、ディーゼルエンジ
ンの運転状態を検出する各種センサから供給される信号
に基づきディーゼルエンジンを最適稼働させるための種
々の制御を行うものである。
【0036】運転状態を検出するセンサとしては、前記
した燃料温度センサ78,回転数センサ79に加え、吸
気管内の吸気温度THAを検出する吸気温センサ72、
ディーゼルエンジンの負荷に相当するアクセル開度AC
CPを検出するアクセル開度センサ73、吸入ポートに
吸入された吸入空気圧力PIMを検出する吸気圧センサ
74、ディーゼルエンジンの冷却水温THWを検出する
水温センサ75、ディーゼルエンジンのクランク軸の回
転基準位置(例えば特定気筒の上死点)に対するクラン
ク軸の回転位置を検出するクランク角センサ76、車両
速度(車速)SPを検出する車速センサ77等が設けら
れている。
した燃料温度センサ78,回転数センサ79に加え、吸
気管内の吸気温度THAを検出する吸気温センサ72、
ディーゼルエンジンの負荷に相当するアクセル開度AC
CPを検出するアクセル開度センサ73、吸入ポートに
吸入された吸入空気圧力PIMを検出する吸気圧センサ
74、ディーゼルエンジンの冷却水温THWを検出する
水温センサ75、ディーゼルエンジンのクランク軸の回
転基準位置(例えば特定気筒の上死点)に対するクラン
ク軸の回転位置を検出するクランク角センサ76、車両
速度(車速)SPを検出する車速センサ77等が設けら
れている。
【0037】上記した各センサ72〜79,電磁スピル
弁16,再循環燃料制御弁17等が接続されたECU7
1は、中央処理装置(CPU)81、所定の制御プログ
ラム及びマップ等を予め記憶した読み出し専用メモリ
(ROM)82、CPU81の演算結果等を一時記憶す
るランダムアクセスメモリ(RAM)83、予め記憶さ
れたデータを保存するバックアップRAM84、所定の
クロック信号を生成するクロック92等と、これら各部
と入力ポート85及び出力ポート86等とをバス87に
よって接続した論理演算回路として構成されている。
弁16,再循環燃料制御弁17等が接続されたECU7
1は、中央処理装置(CPU)81、所定の制御プログ
ラム及びマップ等を予め記憶した読み出し専用メモリ
(ROM)82、CPU81の演算結果等を一時記憶す
るランダムアクセスメモリ(RAM)83、予め記憶さ
れたデータを保存するバックアップRAM84、所定の
クロック信号を生成するクロック92等と、これら各部
と入力ポート85及び出力ポート86等とをバス87に
よって接続した論理演算回路として構成されている。
【0038】入力ポート85には、前述した吸気温セン
サ72、アクセル角度センサ73、吸気圧センサ74、
水温センサ75、燃料温度センサ78が、各バッファ8
8〜91、マルチプレクサ93及びA/D変換器94を
介して接続されている。同じく、入力ポート85には、
前述したクランク角センサ76、車速センサ77及び回
転数センサ79が、波形整形回路95を介して接続され
ている。
サ72、アクセル角度センサ73、吸気圧センサ74、
水温センサ75、燃料温度センサ78が、各バッファ8
8〜91、マルチプレクサ93及びA/D変換器94を
介して接続されている。同じく、入力ポート85には、
前述したクランク角センサ76、車速センサ77及び回
転数センサ79が、波形整形回路95を介して接続され
ている。
【0039】上記のCPU81は入力ポート85を介し
て入力される各センサ72〜79等の検出信号を入力値
として読み込む。また、出力ポート86には駆動回路9
6を介して電磁スピル弁16等(同図では電磁スピル弁
16のみを示す)が接続されている。そして、CPU7
1は各センサ72〜79から読み込んだ入力値に基づ
き、電磁スピル弁16等を好適に制御する。
て入力される各センサ72〜79等の検出信号を入力値
として読み込む。また、出力ポート86には駆動回路9
6を介して電磁スピル弁16等(同図では電磁スピル弁
16のみを示す)が接続されている。そして、CPU7
1は各センサ72〜79から読み込んだ入力値に基づ
き、電磁スピル弁16等を好適に制御する。
【0040】次に、前述したECU71により実行され
る燃料噴射制御処理について図4及び図10を用いて説
明する。
る燃料噴射制御処理について図4及び図10を用いて説
明する。
【0041】図4に示すフローチャートは、ECU71
により実行される本発明の特徴となる燃料温度予想処理
を示している。また図6に示すフローチャートは、燃料
温度予想処理により求められた燃料温度に基づきECU
71が実行する燃料噴射制御処理を示している。
により実行される本発明の特徴となる燃料温度予想処理
を示している。また図6に示すフローチャートは、燃料
温度予想処理により求められた燃料温度に基づきECU
71が実行する燃料噴射制御処理を示している。
【0042】まず、図4を用いて燃料温度予想処理につ
いて説明する。
いて説明する。
【0043】同図に示す燃料温度予想処理が起動する
と、先ずステップ101において、ECU71は燃料温
度センサ78の検出結果に基づきによりポンプ高圧側通
路4内の燃料温度(TFIN)を求める。前記したよう
に、ポンプ高圧側通路4内の燃料温度は再循環燃料の温
度の影響を受けていないため、燃料温度センサ78によ
り検出された燃料温度をそのまま燃料噴射制御処理に用
いることはできない。このため、本実施例では燃料温度
センサ78により検出されるポンプ高圧側通路4内の燃
料温度に対して再循環燃料の温度影響分を補正して、実
際のプランジャ室14内の燃料温度を予想する。
と、先ずステップ101において、ECU71は燃料温
度センサ78の検出結果に基づきによりポンプ高圧側通
路4内の燃料温度(TFIN)を求める。前記したよう
に、ポンプ高圧側通路4内の燃料温度は再循環燃料の温
度の影響を受けていないため、燃料温度センサ78によ
り検出された燃料温度をそのまま燃料噴射制御処理に用
いることはできない。このため、本実施例では燃料温度
センサ78により検出されるポンプ高圧側通路4内の燃
料温度に対して再循環燃料の温度影響分を補正して、実
際のプランジャ室14内の燃料温度を予想する。
【0044】具体的には、先ずステップ102において
回転数センサ79の検出結果に基づきエンジン回転数
(NE)を求めると共に、このエンジン回転数NE及び
アクセル開度センサ73の検出結果により求められるア
クセル開度(ACCP)等より噴射量指令値(QFi
N)を算出する。この噴射量指令値QFiNは、現在の
ディーゼルエンジンの運転状態においてディーゼルエン
ジンを最適稼働させるために最も適した燃料噴射量を示
す値であり、この噴射量指令値QFiNに基づいて電磁
スピル弁16の開閉制御が行われる。尚、本実施例にお
いては電磁スピル弁16の開閉制御は従来と変わるとこ
ろはないため、その説明を省略する。
回転数センサ79の検出結果に基づきエンジン回転数
(NE)を求めると共に、このエンジン回転数NE及び
アクセル開度センサ73の検出結果により求められるア
クセル開度(ACCP)等より噴射量指令値(QFi
N)を算出する。この噴射量指令値QFiNは、現在の
ディーゼルエンジンの運転状態においてディーゼルエン
ジンを最適稼働させるために最も適した燃料噴射量を示
す値であり、この噴射量指令値QFiNに基づいて電磁
スピル弁16の開閉制御が行われる。尚、本実施例にお
いては電磁スピル弁16の開閉制御は従来と変わるとこ
ろはないため、その説明を省略する。
【0045】上記のようにエンジン回転数NE及び噴射
量指令値QFiNが求められると、ECU71は続いて
図5に示すエンジン回転数NEと噴射量指令値QFiN
をパラメータとする二元マップにより補正燃温ΔTHF
を算出する。同図に示される補正燃温ΔTHFに関する
二元マップは実験により求められた値であり、具体的に
は実験的にディーゼルエンジンの運転状態を或るエンジ
ン回転数NEと噴射量指令値QFiNとなるよう設定
し、その時の燃料吸入ギャラリ5内の燃料温度(T1)
とポンプ高圧通路4内の燃料温度(TFIN)とを検出
し、その差値を補正燃温ΔTHFとする(ΔTHF=T
1−TFIN)。
量指令値QFiNが求められると、ECU71は続いて
図5に示すエンジン回転数NEと噴射量指令値QFiN
をパラメータとする二元マップにより補正燃温ΔTHF
を算出する。同図に示される補正燃温ΔTHFに関する
二元マップは実験により求められた値であり、具体的に
は実験的にディーゼルエンジンの運転状態を或るエンジ
ン回転数NEと噴射量指令値QFiNとなるよう設定
し、その時の燃料吸入ギャラリ5内の燃料温度(T1)
とポンプ高圧通路4内の燃料温度(TFIN)とを検出
し、その差値を補正燃温ΔTHFとする(ΔTHF=T
1−TFIN)。
【0046】そして、エンジン回転数NEと噴射量指令
値QFiNとの組み合わせを種々設定し、夫々の組み合
わせ態様における補正燃温ΔTHFを求め、これをエン
ジン回転数NEと噴射量指令値QFiNとをパラメータ
としてまとめたものが図5に示すマップである。尚、同
図においては補正燃温ΔTHFとしてΔTHF1〜ΔT
HF7を示しており、ΔTHF1<ΔTHF7なる関係
を有している。図5に示すマップは予めECU71のR
OM82内に格納されている。
値QFiNとの組み合わせを種々設定し、夫々の組み合
わせ態様における補正燃温ΔTHFを求め、これをエン
ジン回転数NEと噴射量指令値QFiNとをパラメータ
としてまとめたものが図5に示すマップである。尚、同
図においては補正燃温ΔTHFとしてΔTHF1〜ΔT
HF7を示しており、ΔTHF1<ΔTHF7なる関係
を有している。図5に示すマップは予めECU71のR
OM82内に格納されている。
【0047】上記のようにステップ102において補正
燃温ΔTHFが算出されると、続くステップ103では
ステップ101で検出された高圧通路4内の燃料温度T
FINに、ステップ102で算出された補正燃温ΔTH
Fを加算することにより予想燃料温度(THF)を算出
する。この予想燃料温度THFは下式により求められ
る。
燃温ΔTHFが算出されると、続くステップ103では
ステップ101で検出された高圧通路4内の燃料温度T
FINに、ステップ102で算出された補正燃温ΔTH
Fを加算することにより予想燃料温度(THF)を算出
する。この予想燃料温度THFは下式により求められ
る。
【0048】THF=TFIN+ΔTHF 上記一連の燃料温度予想処理により求められた予想燃料
温度THFは、燃料吸入ギャラリ5内の燃料温度とみな
すことができる。即ち、噴射される燃料の温度は、ポン
プ高圧通路4から供給される新規の燃料の温度と、燃料
吸入ギャラリ5内にスピルされる再循環燃料の温度とが
相互に影響し合って定まることとなる。よって本実施例
では、燃料吸入ギャラリ5内にスピルされる再循環燃料
の温度による影響を機関状態から予想して補正処理を行
うことにより予想燃料温度THFを求め、この予想燃料
温度THFに基づき燃料噴射量制御を行うことにより、
燃料の粘性変化に対応した適正な燃料噴射量制御を行う
よう構成したものである。
温度THFは、燃料吸入ギャラリ5内の燃料温度とみな
すことができる。即ち、噴射される燃料の温度は、ポン
プ高圧通路4から供給される新規の燃料の温度と、燃料
吸入ギャラリ5内にスピルされる再循環燃料の温度とが
相互に影響し合って定まることとなる。よって本実施例
では、燃料吸入ギャラリ5内にスピルされる再循環燃料
の温度による影響を機関状態から予想して補正処理を行
うことにより予想燃料温度THFを求め、この予想燃料
温度THFに基づき燃料噴射量制御を行うことにより、
燃料の粘性変化に対応した適正な燃料噴射量制御を行う
よう構成したものである。
【0049】続いて、図6を用いて燃料噴射量制御につ
いて説明する。
いて説明する。
【0050】図6に示す燃料噴射量制御処理が起動する
と、ECU71は先ずステップ201で回転角センサ7
9,アクセル開度センサ73及び吸気圧センサ74から
の各検出値に基づき、エンジン回転数NE、アクセル開
度ACCP及び過給圧力PiMをそれぞれ読み込む。
と、ECU71は先ずステップ201で回転角センサ7
9,アクセル開度センサ73及び吸気圧センサ74から
の各検出値に基づき、エンジン回転数NE、アクセル開
度ACCP及び過給圧力PiMをそれぞれ読み込む。
【0051】ステップ202において、CPU71はス
テップ201で読み込んだ各値に基づき燃料の基本噴射
量QBASEを算出する。この基本噴射量QBASEの
算出は、エンジン回転数NE及びアクセル開度ACCP
をパラメータとして図示しないマップを参照して行なわ
れる。また、この基本噴射量QBASEに対し、CPU
81は必要に応じて冷却水温THW、アクセル開度AC
CP及びエンジン回転数NE等の各値に基づき、低温始
動増量補正、急激速時増量補正等を行う。
テップ201で読み込んだ各値に基づき燃料の基本噴射
量QBASEを算出する。この基本噴射量QBASEの
算出は、エンジン回転数NE及びアクセル開度ACCP
をパラメータとして図示しないマップを参照して行なわ
れる。また、この基本噴射量QBASEに対し、CPU
81は必要に応じて冷却水温THW、アクセル開度AC
CP及びエンジン回転数NE等の各値に基づき、低温始
動増量補正、急激速時増量補正等を行う。
【0052】次に、CPU81はステップ203〜20
9で次式(1)に基づき最大噴射量QFULLの算出処
理を行う。この最大噴射量QFULLは、ディーゼルエ
ンジン2への吸入空気に対する噴射量の限度を意味す
る。
9で次式(1)に基づき最大噴射量QFULLの算出処
理を行う。この最大噴射量QFULLは、ディーゼルエ
ンジン2への吸入空気に対する噴射量の限度を意味す
る。
【0053】 QFULL=(MIN〔K2・K3・QSPF1〕+QSP0)・KTF・ KNFI+QMAX+QFIX ・・・(1) (1)式中、(K2・K3・QSPF1)はディーゼル
エンジン2側の最大噴射量である。ここでK2は、基本
噴射量特性を吸気圧力に応じて補正するための吸気圧補
正係数であり、過給圧力PiMの一次元マップから求め
られる。K3は、吸入空気温度が所定温度以上のときに
基本最大噴射量特性を減量補正するための吸気温補正係
数であり、吸気温度THAの一次元マップから求められ
る。QSPF1は最大噴射増量であり、エンジン回転数
NEの一次元マップから求められる。
エンジン2側の最大噴射量である。ここでK2は、基本
噴射量特性を吸気圧力に応じて補正するための吸気圧補
正係数であり、過給圧力PiMの一次元マップから求め
られる。K3は、吸入空気温度が所定温度以上のときに
基本最大噴射量特性を減量補正するための吸気温補正係
数であり、吸気温度THAの一次元マップから求められ
る。QSPF1は最大噴射増量であり、エンジン回転数
NEの一次元マップから求められる。
【0054】MIN[K2・K3・QSPF1]は、デ
ィーゼルエンジン2側の最大噴射量(K2・K3・QS
PF1)のうちの小さい方の最大噴射量を選択(有効
化)することを意味している。
ィーゼルエンジン2側の最大噴射量(K2・K3・QS
PF1)のうちの小さい方の最大噴射量を選択(有効
化)することを意味している。
【0055】また、QSP0は最大噴射量オフセット量
であり、エンジン回転数NEの一次元マップから求めら
れる。KTFは燃料温度補正係数である。KNFIは、
燃料噴射ポンプ1の経年変化や燃料性状の違いによる変
動分の大きさに応じて最大噴射量QFULLを補正する
ための積分制御用の補正係数であり、マップから求めら
れる。QMAXは冷間時最大噴射量補正量である。QF
IXは固定噴射量であり、エンジン回転数NEを用いて
定めた演算式に従って算出される。
であり、エンジン回転数NEの一次元マップから求めら
れる。KTFは燃料温度補正係数である。KNFIは、
燃料噴射ポンプ1の経年変化や燃料性状の違いによる変
動分の大きさに応じて最大噴射量QFULLを補正する
ための積分制御用の補正係数であり、マップから求めら
れる。QMAXは冷間時最大噴射量補正量である。QF
IXは固定噴射量であり、エンジン回転数NEを用いて
定めた演算式に従って算出される。
【0056】図6のステップ203でCPU81は、吸
気圧補正係数K2、吸気温補正係数K3、最大噴射増量
QSPF1、最大噴射量オフセット量QSP0、積分制
御用の補正係数KNFI、冷間時最大噴射量補正量QM
AX及び固定噴射量QFIXをマップ、演算式等に従っ
て算出する。
気圧補正係数K2、吸気温補正係数K3、最大噴射増量
QSPF1、最大噴射量オフセット量QSP0、積分制
御用の補正係数KNFI、冷間時最大噴射量補正量QM
AX及び固定噴射量QFIXをマップ、演算式等に従っ
て算出する。
【0057】次に、CPU81はステップ204で図9
のマップを用い、前記ステップ201でのエンジン回転
数NEに応じた基準燃料温度αを算出する。続いて、C
PU81はステップ205で、そのときのエンジン回転
数NEに応じて前記燃料噴射温度補正係数KTFを補正
するための2つの補正係数KTFC,KTFHを算出す
る。
のマップを用い、前記ステップ201でのエンジン回転
数NEに応じた基準燃料温度αを算出する。続いて、C
PU81はステップ205で、そのときのエンジン回転
数NEに応じて前記燃料噴射温度補正係数KTFを補正
するための2つの補正係数KTFC,KTFHを算出す
る。
【0058】両補正係数KTFC、KTFHの算出に
は、図7のマップ及び図8のマップが用いられる。前者
の補正係数KTFCは、燃料温度THFが基準燃料温度
αよりも低い場合に用いられる補正係数であり、後者の
補正係数KTFHは、燃料温度THFが基準燃料温度α
よりも高い場合に用いられる補正係数である。
は、図7のマップ及び図8のマップが用いられる。前者
の補正係数KTFCは、燃料温度THFが基準燃料温度
αよりも低い場合に用いられる補正係数であり、後者の
補正係数KTFHは、燃料温度THFが基準燃料温度α
よりも高い場合に用いられる補正係数である。
【0059】そして、CPU81はステップ206にお
いて、図5のルーチンで求めた燃料温度THFが基準燃
料温度α以上であるか否かを判定する。CPU81は、
THF≧αであるとステップ207へ移行し、THF<
αであるとステップ208へ移行する。ステップ207
でCPU81は、前記補正係数KTFHと燃料温度TH
Fと基準燃料温度αとを用い、次式(2)に従って燃料
温度補正係数KTFを算出する。
いて、図5のルーチンで求めた燃料温度THFが基準燃
料温度α以上であるか否かを判定する。CPU81は、
THF≧αであるとステップ207へ移行し、THF<
αであるとステップ208へ移行する。ステップ207
でCPU81は、前記補正係数KTFHと燃料温度TH
Fと基準燃料温度αとを用い、次式(2)に従って燃料
温度補正係数KTFを算出する。
【0060】 KFF=1−KTFC・(α−THF) ・・・(2) つまり、燃料温度THFが基準燃料温度α以上であると
燃料の粘性が低く燃料噴射両が少なくなる。そのため、
この燃料噴射量が多くなるように(2)式で燃料温度補
正係数KTFを「1」以上にするのである。
燃料の粘性が低く燃料噴射両が少なくなる。そのため、
この燃料噴射量が多くなるように(2)式で燃料温度補
正係数KTFを「1」以上にするのである。
【0061】また、ステップ208でCPU81は、前
記補正係数KTFCと燃料温度THFと基準燃料温度α
とを用い、次式(3)に従って燃料温度補正係数KTF
を算出する。
記補正係数KTFCと燃料温度THFと基準燃料温度α
とを用い、次式(3)に従って燃料温度補正係数KTF
を算出する。
【0062】 KTF=1−KTFC・(α−THF) ・・・(3) つまり、燃料温度THFが基準燃料温度α未満であると
燃料の粘性が高く燃料噴射量が多くなる。そのため、こ
の燃料噴射量が少なくなるように(3)式で燃料温度補
正係数KTFを「1」以下にする。
燃料の粘性が高く燃料噴射量が多くなる。そのため、こ
の燃料噴射量が少なくなるように(3)式で燃料温度補
正係数KTFを「1」以下にする。
【0063】前記のようにステップ207,208で燃
料温度補正係数KTFを求めると、CPU81はステッ
プ209において前記ステップ203での各値を用い、
前記(1)式に基づいて最大噴射量QFULLを算出す
る。そして、CPU81はステップ210へ移行し、先
にステップ202で算出した基本噴射量QBASEと、
前記ステップ209での最大噴射量QFULLとを比較
し、いずれか小さい方の値を最終噴射量QFINとして
設定する。
料温度補正係数KTFを求めると、CPU81はステッ
プ209において前記ステップ203での各値を用い、
前記(1)式に基づいて最大噴射量QFULLを算出す
る。そして、CPU81はステップ210へ移行し、先
にステップ202で算出した基本噴射量QBASEと、
前記ステップ209での最大噴射量QFULLとを比較
し、いずれか小さい方の値を最終噴射量QFINとして
設定する。
【0064】続いて、CPU81はステップ211にお
いて、前記最終噴射量QFINに相当する噴射量指令値
TSPを求め、ステップ212でその求められた噴射量
指令値TSPを出力し、このルーチンを終了する。この
噴射量指令値TSPの出力により、電磁スピル弁23が
駆動制御され、燃料噴射が実行される。
いて、前記最終噴射量QFINに相当する噴射量指令値
TSPを求め、ステップ212でその求められた噴射量
指令値TSPを出力し、このルーチンを終了する。この
噴射量指令値TSPの出力により、電磁スピル弁23が
駆動制御され、燃料噴射が実行される。
【0065】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、燃料吸入ギ
ャラリに直接燃料温度検出手段を設けることなく精度の
高い温度補正を行うことが可能となるため、燃料温度検
出手段を燃料ポンプに容易に取り付けることができると
共に精度の高い燃料噴射量制御を行うことができる等の
特長を有する。
ャラリに直接燃料温度検出手段を設けることなく精度の
高い温度補正を行うことが可能となるため、燃料温度検
出手段を燃料ポンプに容易に取り付けることができると
共に精度の高い燃料噴射量制御を行うことができる等の
特長を有する。
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の一実施例である燃料噴射装置(燃料噴
射ポンプ)の概略構成図である。
射ポンプ)の概略構成図である。
【図3】本発明の一実施例におけるECUの構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図4】ECUにより実行される燃料温度予想処理を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図5】燃料温度予想処理を実行する際に用いられるマ
ップを示す図である。
ップを示す図である。
【図6】ECUにより実行される燃料噴射制御処理を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図7】燃料噴射制御処理を実行する際に用いられるマ
ップを示す図である。
ップを示す図である。
【図8】燃料噴射制御処理を実行する際に用いられるマ
ップを示す図である。
ップを示す図である。
【図9】燃料噴射制御処理を実行する際に用いられるマ
ップを示す図である。
ップを示す図である。
1 燃料ポンプ 2 フィードポンプ 3 燃料タンク 5 燃料吸入ギャラリ 7 デリバリバルブ 9 噴射ノズル 10 リターン配管 11 ポンプハウジング 12 シリンダ 13 ロータ 14 プランジャ室 15 ポンプ室 16 電磁スピル弁 21 吸入通路 22 吐出通路 23 スピル通路 31 吸入ポート 32 吐出ポート 33 スピルポート 71 ECU 72 吸気温センサ 73 アクセル開度センサ 74 吸気圧センサ 76 クランク角センサ 78 燃料温度センサ 79 回転数センサ
Claims (1)
- 【請求項1】 インナーカム方式の燃料ポンプを用いた
内燃機関の燃料噴射量制御装置において、 該燃料ポンプに流入する燃料の燃料温度を検出する燃料
温度検出手段と、 該内燃機関の機関状態を検出する機関状態検出手段と、 該機関状態検出手段が検出した該内燃機関の機関状態に
適合したスピル量を演算するスピル量演算手段と、 該燃料温度検出手段で検出される燃料温度を該機関状態
検出手段が検出する機関状態に応じて補正してプランジ
ャ室内の燃料温度を予想するプランジャ室内燃料温度予
想手段と、 該スピル量演算手段で演算される演算値を該プランジャ
室内燃料温度予想手段により予想された燃料温度に応じ
て補正するスピル量補正手段とを設けたことを特徴とす
る内燃機関の燃料噴射量制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7896794A JPH07286543A (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 内燃機関の燃料噴射量制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7896794A JPH07286543A (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 内燃機関の燃料噴射量制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07286543A true JPH07286543A (ja) | 1995-10-31 |
Family
ID=13676681
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7896794A Pending JPH07286543A (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 内燃機関の燃料噴射量制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07286543A (ja) |
-
1994
- 1994-04-18 JP JP7896794A patent/JPH07286543A/ja active Pending
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