JPH0728609B2 - 伸縮可能な高枝鋏 - Google Patents

伸縮可能な高枝鋏

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JPH0728609B2
JPH0728609B2 JP4265276A JP26527692A JPH0728609B2 JP H0728609 B2 JPH0728609 B2 JP H0728609B2 JP 4265276 A JP4265276 A JP 4265276A JP 26527692 A JP26527692 A JP 26527692A JP H0728609 B2 JPH0728609 B2 JP H0728609B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筒状長尺柄の先端に支
持させた鋏を手元の操作レバーにより開閉させるように
した高枝鋏において、前記筒状長尺柄を、鋏を先端に支
持させた前部管体と、操作レバーを後端に設けた後部管
体とに分割形成し、これら前部管体と後部管体との間隔
を調整可能なごとく接続せしめて、高枝鋏における柄の
長さを長短調節せしめるようにした伸縮可能な高枝鋏に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高枝鋏は筒状長尺柄の一端側に設
けられた操作レバーを操作することで、筒状長尺柄の他
端側に設けられた鋏を、ロッドやワイヤー等の駆動力伝
達部材を介して遠隔操作し、高所あるいは離間した果実
の枝等の切断が可能となる。そして、このような高枝鋏
は被切断物までの遠近距離の度合によって、筒状長尺柄
の長短を調節して地上で操作できるいわゆる伸縮可能な
高枝鋏が、好都合であることは周知されている。
【0003】ところで、従来のこの種の高枝鋏として
は、例えば、実開昭4−80333号公報、即ち図10
に示されるごとく、筒状長尺柄a及び駆動力伝達部材b
の両部材共に、二以上の構成体に分割形成し、筒状長尺
柄aのパイプ状の各構成体を、中継体cにて継脱自在に
接続する。即ち、該中継体cに装着した押圧レバーd
を、筒状長尺柄aに設けた透孔eに貫通させる一方、筒
状長尺柄a内に回動可能に軸支させた可動レバーfに臨
ませて、該可動レバーf先端近くに設けた突起gを前記
駆動力伝達部材bの構成体に穿孔した透孔hに抜き差し
可能に係合させて、柄の長さを調節できるようにしたも
のが提供されている。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、前記可
動レバーfを回動させる場合には、駆動力伝達部材bの
の構成体である従動杆にX=R(COSθ−COSθ
)に相当する量だけ余分の大きな孔を穿設する必要が
生じる。その結果、突起gと駆動力伝達部材bとの間に
がたつきが生じ、大きな穿孔によって駆動力伝達部材b
そのものの強度が弱められると共に前記がたつきは突起
g等のへたりを助長させて一層大きながたつきや寿命の
短縮化につながることにもなる。また、前記従来技術に
おいては、回り止め機能が施されていないため、筒状長
尺柄aの各構成体の相対位置がずれてしまい正確な位置
ぎめができない欠点があるほか、押圧レバーdも片側に
のみ配設されたものになっているから、筒状長尺柄a全
体にかかる荷重のバランスがとれないことと相俟って前
記がたつきは、操作レバーの動きに対して先端の鋏の動
きに遊びを生じさせることになるので、高枝鋏の円滑な
操作に支障を引き起こすような不都合な事態が生じた。
【0005】本発明は、かかる課題を解消し、被切断物
までの距離に適した長短調節に際して、それに付随する
筒状長尺柄、駆動力伝達部材等の接合離脱、長短調節操
作が極めて容易でかつ迅速に行ないうる伸縮可能な高枝
鋏を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る伸縮可能な
高枝鋏は、鋏1を先端に支持させた前部管体2と、操作
レバー4を後端に取着した後部管体3とから互いに挿脱
可能で、かつ前記両管体2、3の軸線の周りの回り止め
機能を施した筒状長尺柄5を形成し、これら前部管体2
と後部管体3とを中継体6にて継脱自在に接続せしめ、
前記筒状長尺柄5に挿入した前部駆動力伝達部材7の先
端部を鋏1の可動刃8に、また後部駆動力伝達部材9の
後端部を操作レバー4の可動把持部10にそれぞれ連結
し、前部駆動力伝達部材7と後部駆動力伝達部材9とに
よつて形成される重合部分15の後部駆動力伝達部材9
に継具11を止着すると共に、この継具11と前部駆動
力伝達部材7のそれぞれに互いに係脱自在に係止できる
一対の係合突起17、係合孔18を設け、これら係合突
起17、係合孔18の係合によって前記前部駆動力伝達
部材7と後部駆動力伝達部材9との接続が可能となるよ
うにしたものであって、前記前部管体2または後部管体
3の少なくとも一方に上、下一対の対称的な部位で、し
かも長手方向適所に所定間隔を存して数個の透孔12を
設け、該透孔12にその軸線方向に沿って摺動自在に嵌
入しうるように突棒13を先端に備えた上、下一対の押
圧レバー14を前記中継体6に装着し、突棒13を前記
透孔12に貫通して前部管体2及び後部管体3を所望の
伸縮長さに対応した長手方向の位置に拘束せしめると共
にこの突棒13を前記継具11に対向押圧させることに
より、前記係合突起17及び係合孔18を介して両駆動
力伝達部材7、9の接続が可能となるように構成したこ
とを特徴とするものである。なお、前記回り止め機能
は、互いに嵌合しうる軸線方向の前,後管体に角パイプ
を使用したり、あるいは軸線方向の条溝を設ける等任意
の選択が可能である。
【0007】
【作用】しかして、本発明に係る伸縮可能な高枝鋏の柄
の長短調節に際しては、あらかじめ、前部管体2、後部
管体3は透孔12に貫挿される押圧レバー14の突棒1
3によって長手方向の位置が拘束された状態になってお
り、また、前部駆動力伝達部材7、後部駆動力伝達部材
9は、図4に示すごとく、これらの重合部分15に設け
られた継具11に対向する押圧レバー14による押圧を
受けて、継具11側の係合突起17が、前部駆動力伝達
部材7側の係合孔18に係合され、前部駆動力伝達部材
7、後部駆動力伝達部材9の接続が維持された状態にあ
るが、押圧レバー14を押圧操作することにより、図3
に示すごとく、該押圧レバー14が透孔12から脱出
し、前部管体2、後部管体3の長手方向の動きが自由に
なるように拘束が解除される。また、かかる押圧レバー
14の透孔12からの脱出と同時に両前部駆動力伝達部
材7、後部駆動力伝達部材9の接続も解除されて、それ
ぞれ筒状長尺柄5及び各駆動力伝達部材7,9が自由な
伸縮状態に保たれる。
【0008】次に、背の高い樹木や果樹の剪定や採果作
業において切断すべき被切断物の高さや距離に応じた量
だけ互いに前記前部管体2、後部管体3及び前部駆動力
伝達部材7、後部駆動力伝達部材9の引き出しまたは収
納が行なわれる。以上の筒状長尺柄5及び各駆動力伝達
部材7、9の全長の長短調節操作が完了すると、再び押
圧レバー14の押圧を放すことによって、図4に示すご
とく、前記筒状長尺柄5たる前部管体2、後部管体3を
再び中継体6に接続させることができる。即ち、前部管
体2、後部管体3は透孔12に押圧レバー14が貫挿さ
れることによって、長手方向の動きが拘束され、筒状長
尺柄5の全長が規制される。
【0009】そして、これと同時に前部駆動力伝達部材
7、後部駆動力伝達部材9は、これらの重合部分15に
対向する押圧レバー14によって係合突起17、係合孔
18の係合を介して接続が維持され、高枝鋏における柄
の長さが所望長に保たれ、一連の調節操作が完了する。
その後通常の高枝鋏と同様に可動刃8、固定刃16との
間に被切断物たる果実の軸柄や高所の枝等を装入し、こ
の状態において、前記操作レバー4を閉成することによ
って、鋏1の可動刃8、固定刃16との間で被切断物の
切断が可能となる。
【0010】さて、以上の作用において注目すべきは、
上、下一対の押圧レバー14の押圧操作により、該押圧
レバー14先端に備えた突棒13が透孔12に、その軸
線方向に沿って摺動自在に嵌入するように構成されてい
るので、たとえ、筒状長尺柄5の透孔12、前部駆動力
伝達部材7の係合孔18のそれぞれが丁度、余分な隙間
のない突棒13を嵌入しうる程度の大きさの孔に定めら
れていても、透孔12と突棒13の間のがたつき、前部
駆動力伝達部材7の係合突起17と係合孔18とのがた
つきは、未然に阻止され、しかも両管体2、3の回り止
め機能、筒状長尺柄5に対する上下一対に装着される押
圧レバーによる荷重のバランス機能と相俟って一層より
円滑な切断及び伸縮操作が促進されるのである。
【0011】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る伸縮可能な高枝鋏は、突棒と透孔、係合突起と係
合孔とのがたつきがそれぞれ阻止されるので、がたつき
に伴う係合突起等のへたりや大きな穿孔をあけることに
伴う強度の低下を軽減し、両管体の回り止め機能によっ
て両管体の正確な位置ぎめができ、筒状長尺柄に対する
押圧レバーの荷重バランスをとりうることと相俟って商
品寿命の長命化を促進せしめ、操作レバーの動きに対す
る鋏の動きには、遊びを生じることなく円滑な切断操作
を可能ならしめる。また、各管体及び各駆動力伝達部材
のそれぞれが、中継体に設けられた押圧レバーの一つの
ワンタッチ操作で接合離脱が行なわれるので、それら各
管体及び各駆動力伝達部材のそれぞれの接合離脱、長短
調節の操作に要する時間、労力等を著しく短縮軽減し、
効率アップして、被切断物までの距離に適した高枝鋏の
長さを極めて容易で、かつ迅速に得ることができ、更に
梯子や踏台等足継ぎを必要とせずに地上から高所の被切
断物を切断することができるので、作業が安全で、移動
が容易であるほか、不使用時においても、筒状長尺柄及
び駆動力伝達部材の長さがいかなる長さであっても、こ
れらを短縮しておくことにより嵩をとらず格納や輸送等
に至便である等の効果を奏する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。図1〜図8は、本発明に係る伸縮可能な
高枝鋏の一実施例を示すもので、図1は鋏全体の一部切
り欠き断面した正面図、図2は中継体と前,後管体との
接続関係を示す斜視図、図3は前,後管体、前,後部駆
動力伝達部材の重合部分がそれぞれ中継体にて拘束され
る前の状態を示す断面図、図4は前,後管体、前,後部
駆動力伝達部材の重合部分がそれぞれ中継体にて拘束さ
れた後の状態を示す断面図、図5は図3における継具の
分解斜視図、図6は図3における継具の縦断面図、図7
は前,後部管体の相互の抜け止め機構、図8は中継体に
装着される押圧レバーを示す斜視図、図9は別の実施態
様における図8相当の図面、図10は従来の伸縮可能な
高枝鋏の接続部分の断面図である。
【0013】図1〜図8の図において、5はアルミニュ
ーム製のパイプ材よりなる長さが170〜190cm程
度の筒状長尺柄で、この筒状長尺柄5の先端部は、断面
が鍵穴を呈するように扁平に変形されている。そして、
一方の扁平部20には、鋏1の固定刃16の基部がボル
ト類により取着されると共に他方の通挿部25からは、
筒状長尺柄5に挿通される前部駆動力伝達部材7を取り
出せるようになっている。前部駆動力伝達部材7の先端
は前記固定刃16の基部に対して開閉しうるよう枢着4
3された可動刃8の基端に連結26されるのである。
【0014】筒状長尺柄5の基部には、固定把持部19
と可動把持部10とよりなる操作レバー4が設けられ、
一方の固定把持部19は先端に形成した取り付け部21
を介して筒状長尺柄5の基端に固定されると共に、他方
の可動把持部10は基部にて前記固定把持部19の腹部
に枢着22される。可動把持部10の屈曲部には、前記
前部駆動力伝達部材7の末端が連結23され、この可動
把持部10は固定把持部19に対して開き勝手に付勢せ
しめるよう内装したばね24に抗して引き寄せうるよう
になつている。
【0015】前記筒状長尺柄5は、鋏1を先端に支持さ
せた前部管体2と、操作レバー4を後端に取着した後部
管体3とから分割形成されており、これら前部管体2及
び後部管体3は互いに挿脱可能なごとく大小直径の異な
った二段のパイプ材からなっている。そして、これら前
部管体2、後部管体3はそれぞれ、周面に凹設形成され
た長手方向に延びる突条27,28を有しており、これ
ら突条27,28の係合により、両管体2,3の軸線の
周りの回転止め機能が施されるようになっている。つま
り、管体2,3は互いに回転方向に拘束されるが、軸方
向のみの移動が許容され、筒状長尺柄5の全長の伸縮が
可能なようになつており、前部管体2及び後部管体3は
中継体6にて継脱自在に接続される。
【0016】前記前部管体2には、その一側の条溝27
に沿う長手方向適所に数個の円形の透孔12が所定の等
間隔でもって穿設され、後部管体3にも同様に条溝28
に沿う透孔31が穿設されている。また、前記前部駆動
力伝達部材7、後部駆動力伝達部材9は、それぞれ帯状
の薄鋼板でなつており、前部駆動力伝達部材7の先端
部、後部駆動力伝達部材9の尾端部のみ、それぞれ鋏1
や操作レバー4に連結しやすいように一体的に固着され
たロッドやワイヤーでもって形成されている。そして、
前部駆動力伝達部材7の尾端部及び後部駆動力伝達部材
9の先端部は、それぞれ上下に重なり合う重合部分15
が形成され、継具11によって連結されている。そし
て、後部駆動力伝達部材9の先端部には、前部駆動力伝
達部材7に向って突出する二つの係合突起17,17が
突設され、これら係合突起17,17の脚部にて後部駆
動力伝達部材9の前部駆動力伝達部材7とは反対側へ押
圧板34を一体的に止着する。
【0017】中継体6は、前部管体2を嵌挿せしめる前
部管体嵌挿部29、後部管体3を嵌挿せしめる後部管体
嵌挿部30及び空洞部44を有するほぼパイプ状の金具
45と、空洞部44に収納されると共に、支軸32にて
枢支される上下一対の押圧レバー14と、図4に示すご
とく押圧レバー14先端の突棒13を透孔12に嵌入し
うるように付勢する復帰ばね33とを備えている。前記
押圧レバー14には、透孔12及び透孔31にその軸線
方向に沿って摺動自在に嵌入しうるように突棒13が設
けられている。換言すれば、図8に示すごとく、二股状
に形成された押圧レバー14の一端に設けた長手方向に
細長の長孔41に嵌挿される枢支ピン42を介して突棒
13を回動可能に枢支している。
【0018】一方、突棒13は前記透孔12,31との
間に余分な隙間がなく、丁度透孔12,31に嵌入しう
る程度の径に定められており、前記長孔41内での動き
と枢支ピン42の周りの回動によって、押圧レバー14
他端のハンドル部46を押動した際、常に透孔12,3
1との間にがたつきを生じることなく摺動して透孔1
2,31を貫通しうるようになっている。なお、前記押
圧レバー14の先端に設けた突棒13を透孔12,31
にその軸線方向に沿って摺動自在に嵌入しうる手段とし
ては、本実施例に限定されることなく、例えば、図9に
示すごとく、突棒13の基部に、上下に間隔をもって設
けた二つの膨出部48,49を形成し、これら膨出部4
8,49の間を二股状係合部50で抱持係合させて連結
させる等これと同等の機能を発揮しうる他の手段で置換
することは必要に応じてなしうることは言うまでもな
い。
【0019】継具11は、前部駆動力伝達部材7、後部
駆動力伝達部材9を挿入すべく前後に挿嵌部51,52
を備えており、常時は図4に示すごとく突棒13は透孔
12,31を貫通して継具11内に挿入状態にある前記
押圧板34に押圧対向し、押圧板34が押圧レバー14
の突棒13からの押圧を受けることによって、前記係合
突起17,17が前部駆動力伝達部材7の係合孔18,
18に係合し、前部駆動力伝達部材7,後部駆動力伝達
部材9の接続の維持が保たれるようになっている。そし
て、本実施例においては、前記二つの係合孔18,18
が図5に示すように前部駆動力伝達部材7の長手方向に
対して互いに食違いになるように設けられており、係合
突起17,17が二つの係合孔18,18に同時に誤動
作なく確実に係合しうるように設定されている。
【0020】なお、本実施例においては、中継体6と後
部管体3との組み付けあるいは、分解が容易に行ないう
るように、金具45後半部を、若干の空隙を残して切開
し、この空隙を挟む両側部分にビス孔55,タップ孔5
6を開設すると共に前記空隙にビス孔57を有するスペ
ーサ37を差込み、ビス孔55,ビス孔57にビスを挿
通してタップ孔56への螺合によつて後部管体3を一体
的に挟持固定するのである。また、前記スペーサ37に
は突起47が設けられていて、後部管体3に前記透孔3
1とは別の突起47を挿入する透孔62を開設し、この
透孔62に突起47を嵌入することによって、中継体6
に対する後部管体3の回り止め及び滑り止め機能を発揮
できるようになっている。
【0021】次に、図7は合成樹脂製の抜け止め具38
を有する前部管体2と後部管体3との抜け止め機構を示
すものであって、抜け止め具38は、後部管体3の条溝
28と嵌合すべく凹設される条溝61と、後部管体3を
外嵌する円筒部58と、円筒部58の外径より若干段部
60を残して内方から軸方向に延設される数本の脚部3
9と、脚部39先端に突設される突起40とを備えてい
る。(本実施例では透孔12に対向するものだけに突起
40を設けている。)そして、まず、前記段部60に前
部管体2の端面を接当させると共に脚部39の突起40
を前部管体2の透孔12に係合させることによって前部
管体2と抜け止め具38とが一体的に固定され、この抜
け止め具38の脚部39先端が図6の二点鎖線38にて
示すごとく前記継具11に当接可能ならしめることによ
って前部管体2の後部管体3からの抜け止めが未然に阻
止できるようになつている。
【0022】しかして、高枝鋏の柄の長短調節操作に際
しては、前部管体2、後部管体3が透孔12,31に貫
挿される押圧レバー14の突棒13によって長手方向の
位置のずれが拘束された状態になっており、また前部駆
動力伝達部材7、後部駆動力伝達部材9は、これらの重
合部分15に設けられた継具11に対向する前記突棒1
3の押圧によって一対の係合突起17、係合孔18の係
合状態が維持されて接続状態にあるが、前記押圧レバー
14のハンドル部46を板ばね35の弾発力に抗して突
棒13が透孔12,31から脱出する図3に示すごとき
状態になるまで押動することにより、前部管体2、後部
管体3の長手方向の動きが自由になるように拘束が解除
される。また、かかる押圧レバー14、つまり突棒13
の透孔12,31からの脱出と同時に前部駆動力伝達部
材7と後部駆動力伝達部材9、つまり係合突起17、係
合孔18の係合が解除されるので、それぞれ筒状長尺柄
5及び駆動力伝達部材7,9が自由な伸縮状態に保たれ
る。
【0023】次に、被切断物の高さや距離に応じた量だ
け互いに前記前部管体2、後部管体3及び前部駆動力伝
達部材7、後部駆動力伝達部材9の引き出しまたは収納
が行なわれる。以上の筒状長尺柄5及び駆動力伝達部材
7,9の全長の長短調節操作が完了すると、再び押圧レ
バー14つまり、ハンドル部46の押圧を放つことによ
って、前記筒状長尺柄5たる前部管体2、後部管体3を
図4に示すごとく再び中継体6に接続させることができ
る。即ち、前部管体2、後部管体3は透孔12,31に
押圧レバー14の突棒13が貫挿されることによって、
長手方向の動きが拘束され、筒状長尺柄5の全長が規制
される。また、あらかじめ、後部管体3の前端は中継体
6の金具45に設けられた段部54に接当した状態にあ
り、これと同時に後部駆動力伝達部材9の先端に一体的
に固着された継具11も丁度押圧レバー14の突棒13
の下方位置に対向した状態にあるが、この継具11内に
挿嵌状態にある押圧板34は、板ばね35の弾発力に抗
しての前記突棒13の押圧下降によって前記係合突起1
7、係合孔18の係合を生じさせることになって前部駆
動力伝達部材7と後部駆動力伝達部材9の全長が規制さ
れと共に接続状態を保つことになり、一連の高枝鋏の長
短調節操作が完了するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る伸縮可能な高枝鋏全体の一部切り
欠き断面した正面図である。
【図2】中継体と前,後管体との接続関係を示す斜視図
である。
【図3】前,後管体、前,後部駆動力伝達部材の重合部
分がそれぞれ中継体にて拘束される前の状態を示す断面
図である。
【図4】前,後管体、前,後部駆動力伝達部材の重合部
分がそれぞれ中継体にて拘束された後の状態を示す断面
図である。
【図5】図3における継具の分解斜視図である。
【図6】図3における継具の縦断面図である。
【図7】前,後部管体の相互の抜け止め機構である。
【図8】中継体に装着される押圧レバーを示す斜視図で
ある。
【図9】別の実施態様における図8相当の図面である。
【図10】従来の伸縮可能な高枝鋏の接続部分の断面図
である。
【符号の説明】
1 鋏 2 前部管
体 3 後部管体 4 操作レ
バー 5 筒状長尺柄 6 中継体 7 前部駆動力伝達部材 8 可動板 9 後部駆動力伝達部材 10 可動把
持部 11 継具 12 透孔
(前部管体2の) 13 突棒 14 押圧
レバー 15 重合部分 16 固定
刃 17 係合突起 18 係合
孔(前部駆動力伝達部材7の) 19 固定把持部 20 扁平
部 21 取り付け部 22 枢着 23 連結 24 ばね
(操作レバー4の) 25 通挿部 26 連結
(可動板8の) 27 条溝(前部管体2の) 28 条溝
(後部管体2の) 29 前部管体嵌挿部 30 後部
管体嵌挿部 31 透孔(後部管体3の) 32 支軸 33 復帰ばね 34 押圧
板 35 板ばね 36 凹部
(継具11) 37 スペーサ 38 抜け
止め具 39 脚部 40 突起
(脚部39の) 41 長孔(押圧レバーの) 42 枢支
ピン 43 枢着(可動刃8の) 44 空洞
部 45 金具(中継体6の) 46 ハン
ドル部(押圧レバー14の) 47 突起(スペーサ37の)48 膨出
部 49 膨出部 50 二股
状係合部 51 挿嵌部(継具11の) 52 挿嵌
部(継具11の) 53 本体 54 段部
(中継体6の) 55 ビス孔 56 タッ
プ孔 57 ビス孔 58 円筒
部(抜け止め具の) 60 段部(抜け止め具の) 61 条溝
(抜け止め具の) 62 突起(後部管体3の)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋏1を先端に支持させた前部管体2と、
    操作レバー4を後端に取着した後部管体3とから互いに
    挿脱可能で、かつ前記両管体2、3の軸線の周りの回り
    止め機能を施した筒状長尺柄5を形成し、これら前部管
    体2と後部管体3とを中継体6にて継脱自在に接続せし
    め、前記筒状長尺柄5に挿入した前部駆動力伝達部材7
    の先端部を鋏1の可動刃8に、また後部駆動力伝達部材
    9の後端部を操作レバー4の可動把持部10にそれぞれ
    連結し、前部駆動力伝達部材7と後部駆動力伝達部材9
    とによつて形成される重合部分15の後部駆動力伝達部
    材9に継具11を止着すると共に、この継具11と前部
    駆動力伝達部材7のそれぞれに互いに係脱自在に係止で
    きる一対の係合突起17及び係合孔18を設け、これら
    係合突起17及び係合孔18の係合によって前記前部駆
    動力伝達部材7と後部駆動力伝達部材9との接続が可能
    となるようにしたものであって、前記前部管体2または
    後部管体3の少なくとも一方に上、下一対の対称的な部
    位で、しかも長手方向適所に所定間隔を存して数個の透
    孔12を設け、該透孔12にその軸線方向に沿って摺動
    自在に嵌入しうるように突棒13を先端に備えた上、下
    一対の押圧レバー14を前記中継体6に装着し、突棒1
    3を前記透孔12に貫通して前部管体2及び後部管体3
    を所望の伸縮長さに対応した長手方向の位置に拘束せし
    めると共にこの突棒13を前記継具11に対向押圧させ
    ることにより、前記係合突起17及び係合孔18を介し
    て両駆動力伝達部材7、9の接続が可能となるように構
    成したことを特徴とする伸縮可能な高枝鋏。
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