JPH0728479B2 - スピ−カ用振動板 - Google Patents
スピ−カ用振動板Info
- Publication number
- JPH0728479B2 JPH0728479B2 JP31101486A JP31101486A JPH0728479B2 JP H0728479 B2 JPH0728479 B2 JP H0728479B2 JP 31101486 A JP31101486 A JP 31101486A JP 31101486 A JP31101486 A JP 31101486A JP H0728479 B2 JPH0728479 B2 JP H0728479B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- diaphragm
- speaker
- vibration
- voice coil
- mixture
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は音響出力機器等に用いられるスピーカ用振動板
に関するものである。
に関するものである。
従来の技術 近年、カセットテープレコーダ、マイクロカセットテー
プレコーダ、ハイファイステレオ業界においては音響出
力機器としてのスピーカの音響特性においても、従来よ
りもさらに出力音圧、歪み率、平坦性に優れたスピーカ
が望まれており、音響特性を左右するスピーカ用振動板
はますます重要視されている。
プレコーダ、ハイファイステレオ業界においては音響出
力機器としてのスピーカの音響特性においても、従来よ
りもさらに出力音圧、歪み率、平坦性に優れたスピーカ
が望まれており、音響特性を左右するスピーカ用振動板
はますます重要視されている。
以下、上述の従来のスピーカの例について、その動作を
説明する。スピーカは振動板、ボイスコイルボビン、ボ
イスコイルなどの振動系とマグネット、ポール、プレー
ト、ヨークよりなる磁気回路系(図示せず)よりなる。
一様な磁場中の中にあるボイスコイルに音声電流が流れ
るとボイスコイルに上下方向の電磁力が発生し、電流に
応じて振動する。この振動を正しく振動板の振動に伝え
音波として放射される(例えば、早坂寿雄 音響工学入
門、日刊工業新聞社)。
説明する。スピーカは振動板、ボイスコイルボビン、ボ
イスコイルなどの振動系とマグネット、ポール、プレー
ト、ヨークよりなる磁気回路系(図示せず)よりなる。
一様な磁場中の中にあるボイスコイルに音声電流が流れ
るとボイスコイルに上下方向の電磁力が発生し、電流に
応じて振動する。この振動を正しく振動板の振動に伝え
音波として放射される(例えば、早坂寿雄 音響工学入
門、日刊工業新聞社)。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、スピーカの振動板は使用する周波数帯域
にわたってピストン運動することが理想とされるが、振
動中に振動板が変形したり分割振動が生ずると音圧−周
波数特性、歪み率、位相特性等が劣化し、高忠実再生の
妨げとなる。また、従来の紙コーン振動板やプラスチッ
ク振動板は振動板材料のもつE/ρ(ただし、E:弾性率、
ρ:密度)が小さいため、高域共振周波数が低く、スピ
ーカが高域まで再生できないという欠点があった。
にわたってピストン運動することが理想とされるが、振
動中に振動板が変形したり分割振動が生ずると音圧−周
波数特性、歪み率、位相特性等が劣化し、高忠実再生の
妨げとなる。また、従来の紙コーン振動板やプラスチッ
ク振動板は振動板材料のもつE/ρ(ただし、E:弾性率、
ρ:密度)が小さいため、高域共振周波数が低く、スピ
ーカが高域まで再生できないという欠点があった。
本発明は上記問題点に鑑み、振動中に振動板が変形した
り分割振動を生ぜず、高域共振周波数が高いスピーカ用
振動板を提供するものである。
り分割振動を生ぜず、高域共振周波数が高いスピーカ用
振動板を提供するものである。
問題点を解決するための手段 この目的を達成するために本発明のスピーカ用振動板
は、カードールとアナカルド酸の混合物と、石炭酸をア
ルデヒド共縮合したB−ステージ状態の混合液とが含浸
されたパルプを加熱、成形した成形物を振動板として用
いたものである。
は、カードールとアナカルド酸の混合物と、石炭酸をア
ルデヒド共縮合したB−ステージ状態の混合液とが含浸
されたパルプを加熱、成形した成形物を振動板として用
いたものである。
作用 本発明は、この成形物はカードールとアナカルド酸の混
合物と、石炭酸をアルデヒドで共縮合したフェーノール
系の含浸剤を用いているため、非常に弾性率が大きく、
これを振動板として用いた場合、振動板の曲げ剛性が非
常に大きく、振動中に振動板が変形したり分割共振が生
じない。また、基材としてクラフトパルプを用い、これ
に上述の含浸剤を含浸させているため、比弾性率E/ρ
(但しE:弾性率、ρ:密度)が大きく、これを振動板と
して用いた場合、スピーカの再生帯域がのび、優れた音
圧−周波数特性、歪み率、位相特性をもつスピーカを得
ることができる。
合物と、石炭酸をアルデヒドで共縮合したフェーノール
系の含浸剤を用いているため、非常に弾性率が大きく、
これを振動板として用いた場合、振動板の曲げ剛性が非
常に大きく、振動中に振動板が変形したり分割共振が生
じない。また、基材としてクラフトパルプを用い、これ
に上述の含浸剤を含浸させているため、比弾性率E/ρ
(但しE:弾性率、ρ:密度)が大きく、これを振動板と
して用いた場合、スピーカの再生帯域がのび、優れた音
圧−周波数特性、歪み率、位相特性をもつスピーカを得
ることができる。
また、この振動板素材はカードールとアナカルド酸の混
合物と、石炭酸をアルデヒドで共縮合したフェーノール
系の含浸剤を用いているため、耐溶剤性、耐水性、耐熱
性に優れているため、非常に過酷な条件下でのスピーカ
の使用に耐える。
合物と、石炭酸をアルデヒドで共縮合したフェーノール
系の含浸剤を用いているため、耐溶剤性、耐水性、耐熱
性に優れているため、非常に過酷な条件下でのスピーカ
の使用に耐える。
実施例 以下、本発明の一実施例のスピーカ用振動板について説
明する。
明する。
本発明の一実施例におけるスピーカは、カードールとア
ナカルド酸の混合物と、石炭酸をアルデヒドで共縮合し
たB−ステージ状態の混合液とが含浸されたパルプを加
熱、成形して形成された振動板を用いている。この振動
板はボイスコイルボビンに固着されボイスコイルボビン
の先端に設けられたボイスコイルが磁気回路の磁気ギャ
ップ(図示せず)に挿入される。
ナカルド酸の混合物と、石炭酸をアルデヒドで共縮合し
たB−ステージ状態の混合液とが含浸されたパルプを加
熱、成形して形成された振動板を用いている。この振動
板はボイスコイルボビンに固着されボイスコイルボビン
の先端に設けられたボイスコイルが磁気回路の磁気ギャ
ップ(図示せず)に挿入される。
以上のように構成されたスピーカについて、以下その動
作について説明する。
作について説明する。
スピーカは振動板、ボイスコイルボビン、ボイスコイル
などの振動系とマグネット、ポール、プレート、ヨーク
よりなる磁気回路系(図示せず)よりなる。一様な磁場
の中にあるボイスコイルに音声電流が流れるとボイスコ
イルに上下方向の電磁力が発生し、電流に応じて振動す
る。この振動を正しく振動板の振動に伝え、音波として
放出される。
などの振動系とマグネット、ポール、プレート、ヨーク
よりなる磁気回路系(図示せず)よりなる。一様な磁場
の中にあるボイスコイルに音声電流が流れるとボイスコ
イルに上下方向の電磁力が発生し、電流に応じて振動す
る。この振動を正しく振動板の振動に伝え、音波として
放出される。
次に振動板の製造方法について詳述すると、カードール
とアナカルド酸の混合物と、石炭酸をアルデヒドで共縮
合したB−ステージ状態の混合液中に、目付け25g/m2の
クラフトパルプを含浸した後、加熱、成形し、口径28mm
で目付け30g/m2のドーム状振動板としている。
とアナカルド酸の混合物と、石炭酸をアルデヒドで共縮
合したB−ステージ状態の混合液中に、目付け25g/m2の
クラフトパルプを含浸した後、加熱、成形し、口径28mm
で目付け30g/m2のドーム状振動板としている。
以上のように本実施例によれば、カードールとアナカル
ド酸の混合物と、石炭酸をアルデヒドで共縮合したB−
ステージ状態の混合液とが含浸されたパルプを加熱、成
形した振動板を用いたスピーカは、振動板の変形、分割
共振が生ぜず良好な音響特性が得られ、同じ形状のアル
ミニウム製ドーム型振動板と比較して歪み率を25dB低下
させることができる。また、高域共振周波数は21KHzよ
り29KHzに上昇させることができた。また、出力音圧の
ピークディップも±3dBとアルミニウムの振動板と比較
して、約3dB低下させることができる。
ド酸の混合物と、石炭酸をアルデヒドで共縮合したB−
ステージ状態の混合液とが含浸されたパルプを加熱、成
形した振動板を用いたスピーカは、振動板の変形、分割
共振が生ぜず良好な音響特性が得られ、同じ形状のアル
ミニウム製ドーム型振動板と比較して歪み率を25dB低下
させることができる。また、高域共振周波数は21KHzよ
り29KHzに上昇させることができた。また、出力音圧の
ピークディップも±3dBとアルミニウムの振動板と比較
して、約3dB低下させることができる。
発明の効果 以上のように本発明は、カードールとアナカルド酸の混
合物と、石炭酸をアルデヒドで共縮合したB−ステージ
状態の混合液とが含浸したパルプを、加熱、成形された
成形物を振動板として用いたもので、歪み率が小さく、
高域共振周波数が高く、また音響出力の大きなスピーカ
を得ることができ、良好な音響特性を有する優れたスピ
ーカを実現できるものである。
合物と、石炭酸をアルデヒドで共縮合したB−ステージ
状態の混合液とが含浸したパルプを、加熱、成形された
成形物を振動板として用いたもので、歪み率が小さく、
高域共振周波数が高く、また音響出力の大きなスピーカ
を得ることができ、良好な音響特性を有する優れたスピ
ーカを実現できるものである。
Claims (1)
- 【請求項1】カードールとアナカルド酸の混合物と、石
炭酸をアルデヒドで共縮合したB−ステージ状態の混合
液とが含浸されたパルプを加熱、成形した成形物を用い
た事を特徴とするスピーカ用振動板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31101486A JPH0728479B2 (ja) | 1986-12-29 | 1986-12-29 | スピ−カ用振動板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31101486A JPH0728479B2 (ja) | 1986-12-29 | 1986-12-29 | スピ−カ用振動板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63167600A JPS63167600A (ja) | 1988-07-11 |
JPH0728479B2 true JPH0728479B2 (ja) | 1995-03-29 |
Family
ID=18012082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31101486A Expired - Lifetime JPH0728479B2 (ja) | 1986-12-29 | 1986-12-29 | スピ−カ用振動板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0728479B2 (ja) |
-
1986
- 1986-12-29 JP JP31101486A patent/JPH0728479B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63167600A (ja) | 1988-07-11 |
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